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ルービックキューブは立体パズル。立方体を面に平行に27個に分割した形状をしている。 立方体を分割面に沿って回転させ、各面の色を揃える事を目的とする。
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thumb|リカード イギリスの経済学者で、主著に『経済学および課税の原理』がある。 貿易では、その国が、相手の外国よりも安い値段で高品質に作れる製品を作ったほうが、両方の国にとって得である。 また、もし、ある国が、2種類以上の商品を相手国よりも安く作れるとしたら、相対的により安いほうの商品の生産に集中して輸出するほうが、さらに利益をあげられる。この、相対的に安い商品の生産・輸出に特化したほうが利益をあげられるという説を、比較生産費説(ひかくせいさんひ せつ)という。 比較生産費説は、19世紀初めのイギリスの経済学者リカード(D.Rocardo)が初めて理論的に示した。 このような理論が、自由貿易を推進する立場の者たちの、理論的根拠となっている。 特価前は、ポルトガルは80人でぶどう酒1単位を生産でき、90人で毛織物1単位を生産できる。これらの産業のポルトガルの生産者の合計は170人。 イギリスは120人でぶどう酒を1単位生産でき、100人で毛織物を1単位生産できる。これらの産業のイギリスの生産者の合計は220人。 特価前は、イギリス・ポルトガルの両国の合計で、ぶどう酒を2単位生産でき、毛織物を2単位生産できる。 特価後は、ポルトガルは、ぶどう酒を 170人 ÷ 80 = 2.125 単位を生産できる。 イギリスは、毛織物を 220÷100 = 2.2単位を生産できる。 ぶどう酒、毛織物の両方とも、特価前の2単位よりも生産量が増えている。 このような比較貿易の理論などにより、分業の理論が国際的な範囲にまで広がり、国際分業の理論ができていった。 また、アダム=スミスなどの自由経済の理論が、リカードらの比較貿易の理論によって、国際貿易の自由経済化の理論にまで発展したことになる。 一方、現実の貿易は、けっして完全な自由貿易ではなく、実際には、何らかの規制を加えている。 自由貿易論に反対して、19世紀の当時、工業が発展途上であったドイツの経済学者リスト(F.List)は、自国の幼稚産業(ようちさんぎょう、infant industry)を保護するための保護貿易が必要であると主張した。 現代での保護貿易の手段としては、関税をかけたり、輸入数量に制限を設けたるなどの非関税障壁がある。輸入品の検査の厳格化も、非関税障壁となる場合もある。 現代では先進工業国においても、自国の農業を保護するための保護貿易的な措置を行っている。 日本でも、食料安全保障の主張などにもとづき、農業を貿易では保護している。 ※ 関税の役割として、上述の保護貿易的な思想のように、歴史的に自国産業の保護がある。近年、アメリカのトランプ政権が外国製品の関税をあげたことに反発して、対立陣営やその支持マスコミや自由貿易論者が「関税では自国民が税負担するので、自国産業の保護にならない」などとデタラメをいうが、歴史学的にみてもデタラメな主張なデマなので、真に受けないように。 国際分業には、おもに発展途上国が単純な部品や原材料を供給して先進工業国が複雑な加工などをおこなう垂直的分業と、一方、おもに先進工業国どうしが完成品や高度な部品を貿易しあっている水平的分業がある。 {{コラム|サービス貿易| 21世紀の現代、モノの輸出入以外にも、外資系企業のサービスを受けることも「貿易」に含め、これをサービス貿易と言います。たとえば、マクドナルドで食事をすることも、サービス貿易です。外資系ホテルのハイアットやヒルトンなどに宿泊することもサービス貿易です。 WTOでは、すでに1995年にWTO設立の際のマラケシュ協定で、サービス貿易の自由化についても協定があります。(なお、これらの国際会議はウルグアイラウンドの一部でもあるので、書籍によってはマラケシュ協定ではなくウルグアイラウンドで紹介されるかもしれません。) 外国との商取引には、通常、ドルが基準に使われている(※ これは、中学校でも習っただろう)。このような通貨を、基軸通貨(きじくつうか、key currency キーカレンシー、国際通貨)という。 外国との商取引では、現金ではなく、双方の国で、それぞれ為替手形(かわせ てがた)が使われており(外国為替手形)、決済は、日本の銀行と相手国の銀行を通して、決済を行ってる。 顧客自身は、手形の取引を行わない。手形の直接的な売買を行うのは、銀行どうしである。顧客は、銀行の窓口で、外貨を入手できる。 相場が「1ドル=110円」とかのように、相場が日々、変動するが、この相場の価格で、各国の外国為替手形が各国の通貨と取引されてるのである。 なお、この「1ドル=110円」のような外国為替の交換比率の相場のことを、「外国為替相場」とか「為替レート」(かわせレート)とかいう。 また、この「1ドル=110円」などの相場は、日本と相手国との銀行間の相場である。 なお、実際の銀行の窓口での外貨交換には、手数料が掛かる。 いわゆる「為替介入」(かわせ かいにゅう)とは、ある国の通貨当局や中央銀行が、時刻に有利な相場を誘導するために、外国為替相場で通貨などを売買すること。しかし、外国の絡むことなので、自国だけでは操作しきれず、介入が失敗することもある。 なお、一般に、金利が高い国の通貨には、金利の安い国の通貨から金利の高い国の通貨に交換することで利益をあげられる見込みがある。そのため、高金利の通貨の国ほど、相場での通貨が高くなる傾向があるので、政府や中央銀行が金利を操作することで、為替にある程度の介入をすることもある。 つまり、日本での高金利は、円高の要因。 日本で、もし輸入が大幅に増加すると、外貨(ドルが一般)が必要なので、円を売って外貨に変える必要があるため、円安になる傾向がある。 (ドルに対する需要と比べて)日本円の需要が高い場合には円高。 (ドルに対する需要と比べて)日本円の需要が低い場合には円安。 ということになる。(※ 参考文献: 清水書院『現代社会ライブラリーにようこそ 2018-19』) 一国の一定期間(普通は1年間)にわたる、外国との、取引き金額の差引きの勘定をまとめたものを国際収支(こくさい しゅうし)という。 国際収支を大きく分類すると、投資による資本のやり取りを示す資本収支と、モノやサービスの取引きの経常収支(けいじょう しゅうし)とに分類される。 なお、経常収支は一般に、その期間内で取引きが完結する収支でもある。一方、資本収支は、一般に、次の期間にも影響の出る収支である。 資本収支は、投資収支と、その他資本収支からなる。 投資収支は、海外に工場を建てたり、相手国で直接工場を経営したりする直接収支と、外国の株式を購入する証券投資などに分かれる。 その他資本収支は、円借款(えんしゃっかん)や、特許権の収支である。 経常収支はさらに、貿易収支とサービス収支、所得収支、経常移転収支に分けられる。 サービス収支は輸送の運賃や、旅行、その他サービスの収支からなる。 貿易収支は、商品の輸出入の金額の収支である。 貿易収支とサービス収支とを合わせて貿易・サービス収支という。 第一次所得収支は、利子や配当金についての、外国との取引きでの収支である。 第二次所得収支は、政府援助や、国際機関への分担金などである。 経常移転収支は、食料・医療品などの無償援助である。 1980年以降、日本の貿易収支は黒字が続いてきたが、2011年、東日本大震災による原発停止などで原油などエネルギー源の輸入が増加したことなどにより、2011年に日本は貿易収支が赤字になった。 経常収支は、1980年以降、現代まで黒字である(2016年に記述)。 近年の日本の資本収支は、投資収支が赤字である。これは、日本企業が、海外に積極的に工場を建てたり、外国の株式を購入しているからである。 (「投資が赤字」ではなく、単に、海外に多くの工場を建てると、投資収支は赤字になるのである。逆に、もし外国企業が日本国内に工場をどんどん建てたとしたら、日本の投資収支が黒字になっていく事になるだろう。) 日本は、その海外投資での収益を、経常収支の第一次所得収支として獲得しているため、日本は投資収支が赤字な一方で、経常収支が黒字になっている。 なお、日本の国際収支において無償援助や国際機関への拠出をしているため、経常移転収支は赤字である。 高度経済成長時代の「国際収支の天井(てんじょう)」は、1970年代には国際収支が黒字になり、解決された。
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法学>コンメンタール>行政法>行政書士法 (帳簿の備付及び保存) 第9条 行政書士は、その業務に関する帳簿を備え、これに事件の名称、年月日、受けた報酬の額、依頼者の住所氏名その他都道府県知事の定める事項を記載しなければならない。 行政書士は、前項の帳簿をその関係書類とともに、帳簿閉鎖の時から二年間保存しなければならない。行政書士でなくなつたときも、また同様とする。 ---- {{前後 |行政書士法 |第4章 行政書士の義務 |行政書士法第8条(事務所) |行政書士法第10条(行政書士の責務) 09
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C・IVLII・CAESARIS・COMMENTARIORVM・BELLI・GALLICI LIBER・TERTIVS __notoc__ 原文テキストについてはガリア戦記/注解編#原文テキストを参照。 2.    1Cum dies hibernorum complures transissent frumentumque eo comportari iussisset, subito per exploratores certior factus est ex ea parte vici quam Gallis concesserat omnis noctu discessisse, montisque qui impenderent a maxima multitudine Sedunorum et Veragrorum teneri.    2Id aliquot de causis acciderat, ut subito Galli belli renovandi legionisque opprimendae consilium caperent:    3primum quod legionem neque eam plenissimam detractis cohortibus duabus et compluribus singillatim, qui commeatus petendi causa missi erant, propter paucitatem despiciebant;    4tum etiam quod propter iniquitatem loci, cum ipsi ex montibus in vallem decurrerent et tela coicerent, ne primum quidem posse impetum suum sustineri existimabant.    5Accedebat quod suos ab se liberos abstractos obsidum nomine dolebant, et Romanos non solum itinerum causa sed etiam perpetuae possessionis culmina Alpium occupare conari et ea loca finitimae provinciae adiungere sibi persuasum habebant. ---- テキスト引用についての注記 整形テキストについてはガリア戦記/注解編#凡例を参照。 II.    ①Cum diēs hībernōrum complūrēs trānsīssent frūmentumque eō comportārī iussisset, subitō per explōrātōrēs certior factus est ex eā parte vīcī quam Gallīs concesserat omnēs noctū discessisse, montēsque quī impendērent ā maximā multitūdine Sedūnōrum et Verāgrōrum tenērī.    ②Id aliquot dē causīs acciderat, ut subitō Gallī bellī renovandī legiōnisque opprimendae cōnsilium caperent:    ③prīmum quod legiōnem neque eam plēnissimam dētractīs cohortibus duābus et complūribus singillātim, quī commeātūs petendī causā missī erant, propter paucitātem dēspiciēbant;    ④tum etiam quod propter inīquitātem locī, cum ipsī ex montibus in vallem dēcurrerent et tēla coicerent, nē prīmum quidem posse impetum suum sustinērī exīstimābant.    ⑤Accēdēbat quod suōs ab sē līberōs abstractōs obsidum nōmine dolēbant, et Rōmānōs nōn solum itinerum causā sed etiam perpetuae possessiōnis culmina Alpium occupāre cōnārī et ea loca fīnitimae prōvinciae adiungere sibi persuāsum habēbant. ---- 注記 原文の omnīs, montīs などは、それぞれ omnēs, montēs などとした。 語釈
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当社は,X1 年度(X1 年4 月1 日〜X2 年3 月31 日)の個別キャッシュ・フロー計算書を,現在,直接法により作成しているところである(当社に連結子会社はなく,連結財務諸表は作成していない。)。次の〔資料〕に基づき,個別キャッシュ・フロー計算書に表示される営業活動によるキャッシュ・フロー,投資活動によるキャッシュ・フロー,財務活動によるキャッシュ・フローの正しい金額の組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。(8点) 〔資料〕 1.下記2.の取引を除き,各表示区分の金額は次のとおり算定されている。 (注)△はマイナスを表す。 2.上記1.のキャッシュ・フローの金額に反映されていないX1 年度中の取引は,以下のとおりである。 3 営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 注 (3)現金同等物に含まれる有価証券の取得による支出は,現金又は現金同等物による現金同等物の取得であるため,キャッシュ・フロー計算書上考慮しない。
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (不利益変更の禁止) 第452条 再審においては、原判決の刑より重い刑を言い渡すことはできない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第4編 再審 |第451条(再審の審判) |第453条(無罪判決の公示) 452
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前)(次) (防炎防火対象物の指定等) 第4条の3 04の3
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(起訴状、訴因、罰条) 第256条 公訴の提起は、起訴状を提出してこれをしなければならない。 起訴状には、左の事項を記載しなければならない。 公訴事実は、訴因を明示してこれを記載しなければならない。訴因を明示するには、できる限り日時、場所及び方法を以て罪となるべき事実を特定してこれをしなければならない。 罪名は、適用すべき罰条を示してこれを記載しなければならない。但し、罰条の記載の誤は、被告人の防禦に実質的な不利益を生ずる虞がない限り、公訴提起の効力に影響を及ぼさない。 数個の訴因及び罰条は、予備的に又は択一的にこれを記載することができる。 起訴状には、裁判官に事件につき予断を生ぜしめる虞のある書類その他の物を添附し、又はその内容を引用してはならない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第2編 第一審 第2章 公訴 |第255条(時効の停止2) |第257条(公訴の取消し) 256
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前)(次) 第23条 特定受給資格者 包括規定。事業主の意思にかかわらず客観的事実で足る。 被雇用者の(1/3を超える)大量退職。 事業所の廃止。 通勤が困難となるほどの事業所の移転。 09
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第30条の2 第二項において準用する前条第2項又は前項の規定による指名がされたときは、当該指名された事業者は、当該場所において当該仕事の作業に従事するすべての労働者に関し、第1項に規定する措置を講じなければならない。この場合においては、当該指名された事業者及び当該指名された事業者以外の事業者については、同項の規定は、適用しない。 30-2
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(地籍調査に関する特定計画) 第6条の2 国土交通大臣は、国土の総合開発に関する施策を策定し、又はこれが実施の円滑化を図るため特に速やかに地籍調査を行う必要があると認める地域について、政令で定めるところにより地籍調査に関する特定計画を定めて、遅滞なく、これを公示するとともに、関係都道府県に通知しなければならない。 国土交通大臣は、前項の特定計画を定めようとする場合においては、あらかじめ、関係都道府県と協議しなければならない。 ---- {{前後 |国土調査法 |第2章 計画及び実施 |国土調査法第6条(市町村又は土地改良区等が行う国土調査の指定) |国土調査法第6条の3(地籍調査に関する都道府県計画等)
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法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法)>民法第214条 (自然水流に対する妨害の禁止) 第214条 土地の所有者は、隣地から水が自然に流れて来るのを妨げてはならない。 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第3章 所有権 第1節 所有権の限界 |民法第213条の3(継続的給付を受けるための設備の設置権等) |民法第215条(水流の障害の除去) 214
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前)(次) 第21条 21
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right 炭素 C 、ケイ素 Si はともに14族に属する元素である。価電子を4個持つ。 炭素 C は生物を構成する重要な元素である。また、多くの化学製品に含まれている。一般に炭素を含む物質は有機物と呼ばれる。これらについては有機化合物の章で詳しく学ぶ。この節では炭素の単体と一酸化炭素、二酸化炭素を学ぶ。 炭素の単体は共有結合の結晶であるが、結合の仕方が異なるいくつかの同素体が存在する。 ダイヤモンド C left|150px|thumb|ダイヤモンド right|150px|thumb|ダイヤモンドの構造 ダイヤモンドは無色の固体である。1つの炭素原子に対して4つの炭素原子が正四面体の頂点の方向に共有結合しており、これが多数結合した構造をしている。共有結合の結晶であることから非常に融点・沸点が高く、地球上においてもっとも硬い物質として知られる。電気は通さないが、熱をよく通す。加工して宝石とされるほか、工業的にも研磨剤などとしてよく用いられている。光の屈折率が大きい。 黒鉛 C left|150px|thumb|黒鉛 right|150px|thumb|グラフェン黒鉛(グラファイト)の一層ぶんをグラフェンという。上図ではグラフェンが4枚、描かれている。 黒鉛は金属光沢をもつ黒色の固体である。炭素原子の4つの非共有電子対のうち3つを共有結合に使って、正六角形がつながった形状の薄い層が何層にも重なった結晶を作り、残りの価電子は自由電子として層と層の間を自由に移動し結合している。自由電子があることから電気をよく通す。また熱もよく通す。層と層との結合は非常に弱いため、黒鉛は柔らかい結晶である。鉛筆の芯に用いられるほか、電気分解用の電極としても用いられる。 フラーレン(C60、C70など) right|140px|thumb|フラーレン フラーレン(fullerene)は茶褐色の固体である。60個や70個など多数の炭素原子が球状に結合して分子を形成している。右図に示しているのはC60フラーレンのモデルで、炭素原子が60個サッカーボール状に結合して分子を形成している。20世紀後半に発見された物質であり、現在研究が進められている。純粋なフラーレンは電気伝導性が無いが、アルカリ金属を添加したものが超伝導性を示すことが分かっている。有機溶媒に溶ける。 カーボンナノチューブ 電気をよく通す。 無定形炭素 炭素の同素体と別に、黒鉛や炭化水素などが不規則に結合し、結晶状態をはっきりとは示さない状態の炭素の固体がある。これを無定形炭素(amorphous carbon)と呼んでいる。木炭やコークスなどがこれにあたる。このような無定形炭素の一種である活性炭は、多孔質で、さまざまな物質を吸着する性質があるため、消臭剤などに用いられている。 180px|活性炭|thumb 炭素が空気中で燃焼すると酸化物を生じる。 一酸化炭素 CO 炭素や有機化合物が空気中で不完全燃焼すると、一酸化炭素 CO を生じる。一酸化炭素は常温で無色無臭の気体である。極めて有毒で、吸い込むと血液中のヘモグロビンと結合し、酸素の運搬を妨げる。一酸化炭素は水に溶けない。 実験室での製法は、ギ酸を濃硫酸で脱水して得ることができる。 空気中で青白い炎をあげて燃え、二酸化炭素となる。 還元性があり、金属酸化物を還元して単体にする性質がある。 二酸化炭素(CO2) 炭素や有機化合物が空気中で完全燃焼すると、二酸化炭素 CO2 を生じる。実験室では、炭酸カルシウムに塩酸を加えて発生させる。 工業的には、石灰石の熱分解で、二酸化炭素が得られる。 二酸化炭素は常温で無色無臭の気体である。毒性はない。酸性酸化物であり、水に一部が溶けて炭酸水素イオン HCO3^- を生じ、弱酸性を示す。 また塩基と反応して塩を作る。 二酸化炭素を石灰水(水酸化カルシウム水溶液)に通じると、炭酸カルシウムを生じて白濁する。この反応は二酸化炭素の検出反応として重要である。 right|150px|thumb|ドライアイス 二酸化炭素の固体は分子結晶の固体であり、ドライアイスとして知られ、冷却剤として広く用いられている。常圧で昇華性があり、液体にならず直接気体となる。 (※ 範囲外?: ) チャート式には、二酸化炭素の圧縮の臨海温度の話がある。31℃以上では、いくら圧縮しても液体にならず、この温度を「臨界温度」という。なお「臨界」という用語は、いろんな分野で別の意味にも使われるので、ドライアイスの専門外の人に言う場合には「圧縮の臨海温度」とか「凝縮の臨海温度」などのように、適切に言葉を補ってもらいたい。 二酸化炭素は生物の活動において放出されたり吸収されたりする。生物の呼吸においては、酸素を吸収し糖類と反応させてエネルギーを取り出し、この過程で二酸化炭素が発生する。 逆に、植物は二酸化炭素を吸収して光のエネルギーを用いて糖類を合成しており、これを光合成という。 さらに、微生物の中にはエネルギーを得るために糖類を発酵させるものがあり、この過程で二酸化炭素が生じる。 ケイ素 Si は酸素の次に多く地殻中に含まれている元素である。水晶などの鉱物にも含まれている。半導体の主な原料であり、工業的に重要な元素となっている。 right|200px|thumb|ケイ素 ケイ素 Si は金属光沢をもつ銀灰色の固体である。ケイ素は金属光沢をもつが、しかし金属ではない。 光や紫外線、赤外線などは電磁波であるが、ケイ素は電磁波の反射率が可視光(波長:780nm〜380nm)のあたりだけ、反射率が高いため、人間の目で見た場合に、ケイ素は金属光沢がるように見える。(※ 東京書籍の教科書で、コラムで紹介されている。) ケイ素は天然には単体として存在せず、酸化物を還元することにより製造される。単体は共有結合の結晶であり、ダイヤモンドと同様の構造でケイ素原子が結合する。そのためダイヤモンド同様融点・沸点は高く、固い結晶を作る。導体と不導体の中間程度の電気抵抗を持つ半導体で、太陽電池やコンピュータ部品に用いられる。 シリコンの結晶に、わずかにリンやホウ素を加えたものは、電気をよく通すものになる。これらの材料(シリコンの結晶に、わずかにリンやホウ素を加えたもの)も「半導体」という。(※ 実教出版、数研出版の教科書などで紹介している。) (※ 『物理II』で詳しく習う。『高等学校物理/物理II/電気と磁気』などの単元で扱う。) 80px|thumb|ケイ素の単体の結晶構造 ケイ素の結晶構造は、ダイヤモンドの結晶構造と同じ。(← 高校の範囲。) (※ 範囲外: ) ケイ素には、グラファイト型の構造は無い。(※ 参考文献: 化学同人『理工系基礎レクチャー 無機化学』、2014年第1版 第9刷 発行、99ページ) この性質から、ケイ素は(炭素とは異なり)多重結合をつくる性質が弱いことが、うかがえる。 right|180px|thumb|水晶 二酸化ケイ素(SiO2)は自然界で石英として存在する。透明な石英の結晶は「水晶」と呼ばれ、宝石として用いられる。また、砂状のものはケイ砂と呼ばれ、ガラスの原料となる。 二酸化ケイ素は共有結合の結晶である。ケイ素原子と酸素原子との結合は非常に強く、固く安定な結晶を作る。また、強い結合のためか、融点も高く、塩酸にも溶けない。しかし、フッ化水素酸とは反応して溶ける。 right|150px また、二酸化ケイ素は酸性酸化物であり、塩基と反応して塩を生じる。たとえば水酸化ナトリウムと反応して、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)を生じる。 これに水を加えて加熱すると、水あめ状の水ガラス(water glass)が得られる。また、水ガラスに塩酸を加えると、ゲル状のケイ酸が得られる。 ※ 実際は組成が安定せず、できるのがH2SiO3 のみとは限らない このとき塩化ナトリウムが副生成物としてできるので、塩化ナトリウムを水洗して除き、のこったケイ酸を加熱乾燥するとシリカゲル(silica gel)が得られる。シリカゲルは多孔質で分子を吸着するため、乾燥剤や吸着剤として用いられる。 電子工業における水晶の応用として、水晶振動子としての利用がある。 水晶に電圧を掛けると、一定の周期で振動することから、時計などの発振器として利用されている。 ※ 『科学と人間生活』で水晶振動子が紹介された。
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法) (地上権の存続期間) 第268条 地上権者が前項の規定によりその権利を放棄しないときは、裁判所は、当事者の請求により、20年以上50年以下の範囲内において、工作物又は竹木の種類及び状況その他地上権の設定当時の事情を考慮して、その存続期間を定める。 地上権の存続期間について規定している。 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第4章 地上権 |民法第267条(相隣関係の規定の準用) |民法第269条(工作物等の収去等) 268
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楽譜は五線に音部記号や音符、休符、変化記号、小節線などが書かれて、最初の体裁を整えます。しかし、それだけで演奏のために必要な情報を網羅しているとは言えません。 そこで、様々な記号や文字を使って、演奏のためのいろいろな情報を音符に付け加えます。これを演奏記号といいます。 演奏記号は、その表すものの種類によって、強弱記号、速度記号、発想記号などに分類できます。 通常、演奏記号が文字で書かれる場合には、イタリア語で書かれます。イタリア語以外のことばを使うのが普通になっている用語もいくらかあります。また、作曲家によって、ドイツ語やフランス語、英語で書かれることがあります。 ここに挙げられるものは楽譜を読み、また書くのに必須のものです。なるべく覚えるようにしましょう。
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前)(次) (申請情報を記録した磁気ディスク) 第51条 51
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May には「許可」を意味する用法もある。 「May I ~?」(~してもいいですか?)は、目上の人に対して許可を求めるために用いられる。 「Can I ~?」は口語でよく使われ、とくに目上という関係は無い。 なお、 「You may ~. 」(あなたは~してもよい)は、目下の人間に対して使うので(桐原ファクト)、使用の際には注意が必要。 たとえば You may use your dictionary for this test. 「このテスト中は辞書を使ってもよろしい」(ジーニアス、桐原ファクトに似た例文) のように使う。このように、権威・権力にもとづく可能性を表す表現でもある(ジーニアス)。だから、けっして「may = 丁寧」と機械的に覚えないほうが良いだろう。 なお、Could を使えば、丁寧な表現になる。とりあえず、Could を使うのが無難であろう。 must には、強い勧誘を意味する用法もある(インスパイア、桐原ファクトブック、ジーニアス)。 You must ~. 「ぜひ~してください」「ぜひ~したほうがいい」 のような意味。 青チャートには書いていない。(あまり重要視してないのだろう。) 欧米人は、この手の、外国人には分かりづらい、やや飛躍気味の表現をすることもよくある。 ※ 飛躍気味とは、たとえば最近の俗語の例では、英米人の近年の若者などの用法で、すばらしい絵や文芸を見たときに、「その絵を消してくれ」なんていう表現も最近の英語では良く使われるという。どうやら「素晴らしすぎて、魅了されて、頭がおかしくなってしまいそうだ」→「だから消してくれ」という意味らしいのだが、しかし事情が知らない外国人が聞くと、単にその絵や文芸に不満があるかと誤解されかねない。しかし、英語は世界の覇権言語なので、外国人からの誤解を気にする必要も無い。日本人からすれば、まったく、英米人はうらやましい限りである。 この 勧誘の must を紹介しているインスパイア、ジーニアスも、コラム的に紹介しているだけである。(桐原ファクトのみ、本文で紹介。) ※ 昔から教育評論でよく言われる、英語教育の隠れた目的のひとつとして、誤解の恐れの少ない論理的な文章の書き方の教育を教える、という目的がある。文科省や国立大学などは、中立性などの理由で、「論理的な日本語の書き方はこうあるべきし」とは宣言できないので、仕方なく英文法など外国語を使って論理的な文章の書き方を教えようとしている、などとは昔はよく評論されたものである(もっとも、最近の英語教育では会話重視などで、そういう論理性の教育目的は雲散霧消してしまったが)。そういう論理的な文章の書き方の教育としては、勧誘 must やら上記例の「消してくれ」のような飛躍気味の用法は、嫌われるだろうから、大学入試などに勧誘の must などが出る可能性は低いかもしれない。 「~にちがいない」という強い確認の意味での must の否定は、 cannot 「~はずがない」である(ジーニアス、インスパイア、青チャート)。 なぜそうかといわれても、そうだと決まってる。英米人がそういう使い方をしているので、合わせるしかない。 ※ これまた、あまり論理的でないので、おそらく入試では問われづらいだろう。たとえば桐原ファクトでは、must の項目では、確信の否定 cannot を無視しており、非紹介である。なお、桐原でも can の側で cannot「~はずがない」を説明しており、可能性 can の否定として cannot「~はずがない」 という用法を説明するというのが桐原ファクトの理論構成である。 cannot や can't と言った場合、単に「~できない」という可能性を否定するだけの用法もあるが(インスパイアcan側)、それとは別に「~のはずがない」という強めの感情的色彩をおびた「否定の確信」な意味の用法の場合もある(桐原ファクト、ジーニアス)。 英語では、相手に能力を直接聞くのは、失礼に当たると見なされている場合もある。 たとえば、 Can you speak Japanese? は、背景として、「あなたは日本語を話せないといけない」と思われることもある(インスパイア、ジーニアス)。このため、canを使わずに Do you speak Japanese? と聞くのが良いとされている(ジーニアス)。 一方、話し手が自分の語学の能力を「私は~できます」と言う場合は、なるべく be able to よりも canを使うほうが謙遜気味で礼儀正しいとされており、つまり I can のほうが良いとされている(ジーニアス)。I のあとに be able to を使うと、英米では能力自慢のように聞こえるらしい(ジーニアス)。 can youが無礼なのに I can が礼儀正しいのは意味不明だが、しかし覇権国家の英米人がそう使い分けているので、英語学ではそう合わせるしかない。うらやましい。所詮、語学は暗記科目であり、「理屈と膏薬はどこにでもつく」(日本のことわざ)である。 また、派生的にか、可能性のcanは疑問文では、強めの疑いや、おどろきや当惑などの意味をもつこともよくある(青チャート、インスパイア)。参考書によくある典型的な例文だが Can the rumor be true? 「そのウワサは本当だろうか?」 という疑問文では、そのような、強めの疑いや、おどろきなどの意味がある。・ さて、can は、今後も通用する能力や可能性について言うので、単に一回だけのことに「昨日は~できた」みたいに言う場合には can や could を使わない(ジーニアス、青チャート)。 1回だけ「~できた」場合には、 be able to や 「managed to不定詞」 や succeed in ~ing などを使う(青チャート、インスパイア)。 また、とくに能力などを強調するのでなければ、単に過去形だけを使って1回だけできたことを表現してもいい(ジーニアス)。 なお、否定文や疑問文の場合は could を使っても良く、つまり couldn't や wasn't(または weren't) able to でもいい(インスパイア)。 ただし、こういう細かい使い分けよりも、入試に出るのは、構文 cannot help ~ing 「~せざるを得ない」 cannot help but +動詞の原型 「~せざるを得ない」 cannot but +動詞の原型 などだろう(インスパイア、桐原ファクトブック)。 90年代、こういう二重否定的な構文が(中学範囲ではなく)高校範囲だった過去がある。 cannot ~ too ○○ 「いくら~しすぎても○○しすぎることはない」 という反語的な表現も、90年代の典型的な高校英文法の範囲であった。 そのほか、「ときに~することがある」と好ましくない事を言う場合に can を使うことがある。ジーニアスいわく「風邪は時に重い病気につながることがある」とか、青チャートいわく「そういう事故はときどき起こりうるものだ」で can を使っている。 だが、これとは逆に思える用法もインスパイアにあり、「can はもともと備わっている能力を表す」として「be able to は一時的な能力を表す」などという用法もある。 ※ このように、助動詞まわりは、あまり規則的ではなく、またやや口語的であり、あまり日本の大学入試対策としては深入りする必要が無いだろう。上述したが cannot help ~ ing のような構文を覚えることを優先すべきである。 本動詞 need とは別に、助動詞 need というのがあり、 「need +動詞の原型」の形で使う。 助動詞 need は主にイギリス英語である。 参考書では平叙文に助動詞 need が使われることもあるが(ジーニアス)、しかし実際の英米では疑問文と否定文でのみ助動詞 need が使われるのが一般的である(青チャート、桐原ファクト、インスパイア)。 つまり、平叙文、肯定文では、助動詞ではなく本動詞 need が使われるのが実際(インスパイア)。 このような制限が助動詞 need にあるため、実のところ、あまり信用頻度は高くない、・・・というのが桐原ファクトの見解。 助動詞 need の否定形は need not または needn't であり(青チャ-ト)、つまり「 need not +動詞の原型」のような形になる。 また、助動詞 need に過去形は無い(青チャ、インスパ)。また、主語が三人称単数でも、助動詞 need には sはつかず、needのまま(青チャ)。 もし、過去の必要性について言いたい場合、単に、本動詞 「need to不定詞」を使えばいい(ジーニアス、青チャ、インスパイア)。 なお、本動詞 need の否定文や疑問文は、単に中学英文法と同様に(たとえば過去形の場合なら) I didn't need to 不定詞 や Did you need to 不定詞 ? を使えばいいだけである。 なお、完了形との組み合わせ「 need not have +過去分詞」だと、「~する必要はなかったのに」(+「しかし実際は~してしまった」)という後悔や非難などの意味になる(ジーニアス、インスパイア、桐原ファクト)。 ※ インスパイア・桐原ファクトに「実際は~してしまった」の説明あり。インスパイアに「非難」の意味あり。桐原は「後悔」のみ。ジーニアスは二次熟語では表現せず。 助動詞としては、2つの慣用文がある。 How dare say ~?「よくも~できたものだね」 という苛立ち(いらだち)をあらわす。 I dare say ~. 「たぶん~だろう」「おそらく~だろう」 (インスパイア、ジーニアス、ブレイクスルー) sayのあとに接続詞 that は続かない(インスパイア)。 I daresay ~ という一語でdareとsayを縮めた言い回しもある(インスパイア、ブレイクスルー)。 dare の用法は、あまり論理的ではない。ほか、助動詞 dareに過去形 dared もあるとされているが、現代ではマレ(青チャート)。 そのほか、 Bod dare not propose to her. 「ボブは彼女にプロポーズする勇気がない」 のように、否定文や疑問文で dare が使われることがある。 だが、この場合の dare は「勇気のある」の意味なので、助動詞を使わずとも courage や brave などをつかった言い表すこともできて、むしろ英米では口語には courage などの言い回しのほうが多いのが実態とのこと(エバーグリーン)。 さて、助動詞以外にも、本動詞としての dare の用法があり、上記2つの「How dare」「I dare say(または daresay)」慣用表現以外の場合では、本動詞としてdareをつかうことのほうが一般的であり(ジーニアス)、 He dares(または dared) to ~ 「彼はずうずうしくも~する(した)」 のように使うこともある(青チャ)。 ought to は、助動詞 should と同じような意味として紹介されることもある。だが、実際には should よりも、やや意味が強い。 ought to には、「~すべきである」という義務・当然の意味や、「~するはずだ」「~にちがいない」という強い推定・見込みの意味(インスパイア、青チャ)がある。 義務の強さは、 must > ought to > should である(ジーニアス)。 ought は助動詞であるが、to不定詞とともに使われる。 なお、ought to の否定形は ought not to ~ である(エバー、青、インスパ)。 oughtn't to ~ という短縮形の否定もある(青、インスパ)。 疑問文は、たとえば「私は~すべきでしょうか?」なら Ought I to 不定詞 ~? の語順になる(青、ファクト、インスパ)。 つまり、 Ought 主語 to 不定詞 ~? の語順。 had better 「~したほうがいい」は、字面だけなら「推奨」の意味だが、文脈によっては「命令」や「脅し」の意味に受け取られる場合がある。 had better には「そうしないと(or)、困った事になるぞ」という含みがあると感じられる場合があるから、である(桐原ファクト、)。 とくに、主語が you の場合、命令などの意味に受け取られやすいので、注意が必要(エバー)。 このため、 I think you had better ~のように「I think 」や maybe などをつけて、意味をやわらげる場合もよくある。 had better の否定は 「had better not 動詞の原型」である(エバ、ジーニ)。 ※ 完了形と混同してか、had better なのに had の後ろに not を置くミスが学生に多い(エバ)。 「It would be better for you to 不定詞」でも、意味をやわらげられる(青チャート、インスパ、ブレイク)ので、目上の人にはこの言い回しが良いとされる(青チャ)。 青チャートいわく、「 It might be better for you to 不定詞」や「I would suggest (that)」 などでも「~するのが良いでしょう」の意味で言い換えできる、とのこと(青チャ)。 言い換え表現のほうでは、動詞の前にtoがついてto不定詞になっているのに注意。 なお、口語では You'd better や I'd better のように、よくhad を 'd と省略する(青チャ、ブレイク)。 疑問文の語順については、インスパイアと青チャート以外、言及していない。説明の簡単のため主語を I とすると、「~したほうが良いですか?」は Had I better ~? または Hadn't I better ~? とのこと(インスパイア)。 いっぽう、 Han I better not ~?「~しないほうが良いですか?」 とのこと(インスパイア)。 青チャートいわく、英語では実際によく使われるのは、 Hadn't I better ~?「~しないほうが良いですか?」 という言い回しとのこと(青チャ)。 助動詞には、ニュアンス的に、話し手・書き手の判断や気持ちが含まれている(インスパイア、桐原ファクト)。 なので、will→be going to や can→be able to などの言い換え表現をすると、じつはbe going to などのほうは話し手の判断や気持ちものニュアンスが薄まるので、客観的なニュアンスが強くなるので、参考書などでは「言い換え」とはいうが厳密には完全には同じ意味とは言えない場合もある。 ただし、日本人としては、そこまで考える必要は無い。 助動詞used to の「 used to 動詞の原型」(よく~したものだ)は過去の習慣を表す(青チャ、ジーニアス)。通例、「(過去はよく~したが、)今は違う」というニュアンスを含むことも多い(インスパ、青チャ、ブレイク、ジーニアス)。 なお、現代との違いをとくに強調したくない場合は(used to ではなく) would を使えばいい(インスパ、青チャ、ブレイク、ジーニアス)。 かつて、過去の高校英語では、used to を単に「過去の習慣」として習い、「今は違う」というニュアンスについてはあまり教えられなかったが、現代の高校教育では違う。 なお、used to のtoは不定詞だと解釈されている(ジーニアス、青チャート)。 またなお、「be used to 名詞」の「~に慣れている」とは違うので注意せよ。 また、would は、あとに続く動詞が動作を表す動詞(いわゆる「動作動詞」)の場合にしか使えない(インスパイア、青チャート、ジーニアス)。ジ-ニアスおよびブレイクスルーが「動作動詞」だと明言。 いっぽう、used to は、あとに続く動詞が状態を表す動詞(状態動詞)でも構わないし、動作をあらわす動詞(動作動詞)でも構わない。ジーニアスおよびブレイクスルーが「状態動詞」と「動作動詞」だと明言している。 このように、used to にも would にも両方とも、制限がそれぞれある。なので、過去の高校教育では、状態動詞でも動作動詞でも使える used to を中心に教えたのも一理ある。このように昔の英語教育は、文法の覚えやすさを優先するために、細かいニュアンスや意味などは実は犠牲にしている面もある。 なお、前提として、will には「習慣」を表す意味がある。別の単元でも述べたが、willは未来専用の表現ではない。 こう考えれば、would で過去の習慣を表すのも、一応は体系的ではあるが、しかし実際には上述したようにwouldによる習慣の表現は状態動詞に限られるという制約もあるように、あまり文法としては一貫性が無く、論理的ではない。 もとの英語の使用状況がこういう、あまり論理的でない状況なので、おそらく大学入試では、あまり細かいニュアンスの違いは問われないだろう。
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前)(次) (共同防火管理を要する防火対象物の指定) 第4条の2 04の2
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実用新案法第38条 実用登録無効審判の請求の方式について規定する。昭和62年改正前は実用登録無効審判の除斥期間について規定していた。これについては、特124条を参照のこと。 (審判請求の方式) 第38条 審判を請求する者は、次に掲げる事項を記載した請求書を特許庁長官に提出しなければならない。 一 当事者及び代理人の氏名又は名称及び住所又は居所 二 審判事件の表示 三 請求の趣旨及びその理由 2 前項第3号に掲げる請求の理由は、実用新案登録を無効にする根拠となる事実を具体的に特定し、かつ、立証を要する事実ごとに証拠との関係を記載したものでなければならない。 実用登録無効審判の審判請求書の様式は特施規様式62を使用する(準特施規46条1項)。 平成5年改正では、存続期間が短縮され、実用新案登録無効審判係属中は原則侵害訴訟の審理が中止され(旧40条の2)、訂正が請求項の削除を目的とするもののみ認められる(14条の2旧第1項(現第7項))という理由から(いずれも後に緩和)、特許無効審判と比較して審理の迅速性を確保する必要があった。このため、審判請求の要旨を変更する補正を認めないこととしたことから特131条を準用できなくなり、本条を書き起こすこととした。 その際特131条3項が書き起こされていないが、これは同じ平成5年改正時に実用新案法で訂正審判が廃止されたため、書き起こしが必要なくなったことによる。 しかし、特許法でも平成10年改正において、審判請求の要旨を変更する補正を認めないこととしたため、当時の特131条1, 2項を準用したのと変わらなくなった。 なお、本条書き起こしの原因となった審判請求の要旨を変更する補正を認めないことについては、平成15年改正で例外措置を認め、条文の見易さから2か条とすることとし本条からは削除された。 また、昭和62年改正以前については、特許法第124条#改正履歴を参照のこと。 {{前後 |実用新案法 |第5章 審判 |37条 |38条の2
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「Bolgona_sandwich.jpg」 を 「Bologna_sandwich.jpg」 に差し替え(CommonsDelinkerによる。理由:File renamed: Criterion 3 (obvious error))
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小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校現代文B
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ここは記事の分割提案(一部転記提案を含む)を告知するためのページです。 分割の手順のガイドラインは、ページの分割」を確認してください。 このページは議論をするところではありません。議論は必ず分割に関わるページのノートで行ってください。 提案は月で分けて記載してください。 分割先の記事名を明示してください(提案書式の例を参照してください)。 議論を行う場所を明示してください(提案書式の例を参照してください)。 記載には署名~~~~を加えてください。 特に重要な案件については、コミュニティ・ポータルに告知するためのリストにも記載してください。 分割を実施したか、議論の結果実施しないという結論に至ったものは、報告を記載してください。その後1週間経過したものは除去してください。 以下のいずれかの場合は議論の終了とみなします。 参加者によって議論終了の合意が形成された場合。 議論停止から1か月経過した場合。これは、その後の加筆・修正により分割が不適切となっている可能性があるためです。 botによりテンプレートが自動除去され、2週間以内に再度貼付されない場合。さらに議論を継続する必要がある場合には、テンプレートの date 指定を新たにして再度貼付してください。 議論が終了した場合には以下の対応を行ってください。 告知及びテンプレートの除去。 提案者又は議論参加者は提案告知及びテンプレートを除去して下さい。除去されない場合には他の人が除去しても構いません。 再度提案を行うことは可能です(ただし、それまでの議論を踏まえて、提案の内容や理由を再検討することが望ましい)。 このページに記載する際の書式を以下に例示します。 慶應大対策を学部毎等のサブページに分割。 2019年5月18日 (土) 14:49 (UTC) 2019年6月1日 (土) 09:11 (UTC) 2019年8月29日 (木) 11:59 (UTC) 分割実行。ただし、分割先をMario1257 (トーク) 2020年4月30日 (木) 17:25 (UTC) 記事のWikifyはまだですが、分割と統合は完了したことをお知らせします。--スタリオン箕浦 (会話/投稿記録/ログ/権限/メール) 2023年3月16日 (木) 02:15 (UTC)
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この項目では、最大公約数を求めるアルゴリズムとその応用について述べる。 ユークリッドの互除法とは、ユークリッドが自著「原論」に記した、最大公約数を求めるアルゴリズムである。その根幹を成す定理は、次の定理である。 証明 a = bq + r, (a, b) = g \cdots (0) とする。すると仮定より、a = ga', b = gb' \cdots (1) となる。このとき、(a', b') = 1 \cdots (2) である。なぜなら、仮に(a', b') = d > 1 とすると、a' = da'', b' = db'' となってこれを (1) に代入すれば a = gda'', b = gdb'' となり、公約数 gd > g が存在することになってしまい、矛盾するからである。 (0) に (1) を代入して、ga' = gb'q + r \iff g(a' - b'q) = r となり、r も g の倍数。したがって、g は b, r の公約数。\gcd(b, r) = g' とすると、定理 1.4 より、g' = ge となる。よって g' \geqq g. \cdots (3) b = g'c, r = g'r' とおけば、これを (0) へ代入して、a = g'c + g'r' \iff a = g'(c + r') となり、a も g' の倍数。したがって、g' は a, b の公約数。したがって定理 1.5 より g = g'e' となる。すなわち g' \leqq g. これと (3) によって、g = g'. これらの数の定め方から、\gcd(a, b) = \gcd(b, r). 例 470 と 364 の最大公約数をユークリッドの互除法を繰り返し用いて求める。 \begin{align} 470 & = 364 \cdot 1 + 106 \\ 364 & = 106 \cdot 3 + 46 \\ 106 & = 46 \cdot 2 + 14 \\ 46 & = 14 \cdot 3 + 4 \\ 14 & = 4 \cdot 3 + 2 \\ 4 & = 2 \cdot 2 \end{align} よって最大公約数は 2 であることが分かる。ユークリッドの互除法では、余りの数が着実に 1 減っているので、無限降下列を作ることはできないという自然数の性質から、必ず有限回で終わることが分かる。 これを次は、余りを主体にして書きなおしてみる。 a = 470, b = 364 とおく。 \begin{align} 106 & = a - b \cdot 1 \cdots (1)\\ 46 & = b - 106 \cdot 3 \cdots (2)\\ 14 & = 106 - 46 \cdot 2 \cdots (3)\\ 4 & = 46 - 14 \cdot 3 \cdots (4)\\ 2 & = 14 - 4 \cdot 3 \cdots (5)\\ 4 & = 2 \cdot 2 \cdots (6) \end{align} (1) を (2) に代入して、46 = b - (a - b \cdot 1) \cdot 3 \iff 46 = -3a + 4b これと (1) を (3) に代入して、 14 = (a - b \cdot 1) - (-3a + 4b) \cdot 2 \iff 14 = 7a - 9b これと (2) を (4) に代入して、 4 = (-3a + 4b) - (7a - 9b) \cdot 3 \iff 4 = -24a + 31b これと (3) を (5) に代入して、 2 = (7a - 9b) - (-24a + 31b) \cdot 3 \iff 2 = 79a - 102b こうして、470, 364 の 最大公約数である 2 を、79 \cdot 470 - 102 \cdot 364 = 2 と表すことができた。 先ほど問題を一般化して、次の不定方程式を満たす数を全て求めるということを考える。 ax + by = c \ \ \ (a \neq 0 \wedge b \neq 0) が解を持つのはどんな場合か、解はどのように求めるか、を考察してゆく。 まずは証明をする前に、次の定理を証明する。 (a, b) = 1 ならば、a, 2a, 3a, \cdots , (b-1)a, ba を b で割った余りは全て異なり、任意の余り r についても、ca を b で割ると r 余るような c が存在する。 証明 仮に、この中で同じものがあったとして、それらを ia, ja \ \ (i \neq j \, \wedge \, 1 \leqq i < j \leqq b) とおく。これらの余りは等しいのだから、b \, | \, ia - ja \iff b \, | \, a(i - j) となる。定理 1.6 より、b \, | \, i - j だが、-b < i - j < b より、 i - j = 0 \iff i = j となり、矛盾。よって定理の前半は満たされ、定理の後半は鳩の巣原理によって難なく証明される。 (a, b) = g としたとき、ax + by = c が解を持つには、g \, | \, c が必要十分条件である。 証明 一次不定方程式が解を持っていて、そのうちの一つを ax + by = c, (a, b) = g とし、a = ga', b = gb' とする。ax + by = c \iff ga'x + gb'x = c \iff g(a'x + b'x) = c より、c は g の倍数。よって必要条件である。 次に、g \, | \, c であるとする。c = gc' とおく。 すると、ax + by = c \iff ga'x + gb'x = gc' \iff a'x + b'y = c' \cdots (1) となる。 ここで、a', b' は互いに素である。仮に、a'x + b'y = 1 が解を持つならば、両辺を c' 倍することで (1) も解を持つ。なので a'x + b'y = 1 が解を持つことを証明すれば良い。 定理 1.8 より、ma' を b' で割ると 1 余るような m が存在する。(※) すなわち、ma' = b'n + 1 \iff a'm + b'(-n) = 1 となり、解が存在する。 以上より、十分条件であることが証明され、必要十分条件であることが証明された。 ユークリッドの互除法を使って実際に解を構成することで証明することもできる。詳しくは次節を参照。 (※)について : この時点で正であるとしてしまっているが、負の場合もうまく符号操作することで正の場合に帰着することができるので、大した問題にはならない。 さて、定理 1.9 より、全辺を最大公約数で割れば、係数が互いに素な一次不定方程式に持ち込むことができる。ここで ax + by = 1 \wedge (a, b) = 1 に解 (x, y) = (m, n) が存在して、am + bn = 1 だったとする。ここで、(x, y) = (m - bk, n + ak) \ \ (k \in \mathbb{Z}) も解である。なぜなら、 \begin{align} a(m - bk) + b(n + ak) & = am - abk + bn + abk \\ & = am + bn \\ & = 1 \end{align} となるからである。 逆に、他の解、(m', n') が存在するとき、(m', n') = (m - bk, n + ak) という形で書くことができる。なぜなら、 \begin{cases} am + bn = 1 \cdots (1) \\ am' + bn' = 1 \cdots (2) \end{cases} \therefore am + bn = am' + bn' \iff a(m - m') = b(n' - n) したがって、a \, | \, b(n' - n) となるが、(a, b) = 1 なので定理 1.6 より、 a \, | \, n' - n \iff ak = n' - n \iff n' = n + ak. さらに、(2) へ代入して am' + b(n + ak) = 1 となり、これと (1) から、am + bn = am' + b(n + ak) \iff am = am' + abk \iff m = m' + bk \iff m' = m - bk 以上より、解を全て決定することができた。それらは、ある解(x, y) = (m, n) があったとき、(x, y) = (m - bk, n + ak) \ \ (k \in \mathbb{Z}) が全てである。 つまり、問題は、最初の解 (m, n) をいかにして見つけるか、である。 そこで先ほどのユークリッドの互除法を用いた方法を応用する。まずは例として、248x + 105y = 1 の解を求める。ユークリッドの互除法を用いて、 \begin{align} 248 & = & 105 \cdot 2 + 38 \\ 105 & = & 38 \cdot 2 + 29 \\ 38 & = & 29 \cdot 1 + 9 \\ 29 & = & 9 \cdot 3 + 2 \\ 9 & = & 2 \cdot 4 + 1 \\ \end{align} これを余り主体に書き直す。a = 248, b = 105 とおく。 \begin{align} 38 & = & a - 2b \cdots (1)\\ 29 & = & b - 38 \cdot 2 \cdots (2)\\ 9 & = & 38 - 29 \cdot 1 \cdots (3)\\ 2 & = & 29 - 9 \cdot 3 \cdots (4)\\ 1 & = & 9 - 2 \cdot 4 \cdots (5)\\ \end{align} (1) を (2) に代入して 29 = b - 2(a-2b) \iff 29 = -2a + 5b、これと (1) を (3) に代入して、9 = (a - 2b) - 1(-2a + 5b) \iff 9 = 3a - 7b、これと (2) を (4) に代入して、2 = (-2a + 5b) - 3(3a - 7b) \iff 2 = -11a + 26b、これと (3) を (5) に代入して、1 = (3a - 7b) - 4(-11a + 26b) \iff 47a - 111b = 1 となって、解が求まった。 今度はこれを一般化して考える。互いに素な2数 a, b が与えられたとき、互除法を用いて、 \begin{align} a = & bq_1 + r_1 \iff r_1 = bq_1 - a \cdots (1)\\ b = & r_1 q_2 + r_2 \iff r_2 = b - r_1 q_2 \cdots (2) \\ r_1 = & r_2 q_3 + r_3 \iff r_3 = r_1 - r_2 q_3 \\ & \cdots \\ r_k = & r_{k+1} q_{k+2} + 1 \iff 1 = r_k - r_{k+1} q_{k+2} \\ \end{align} ここで、r_k = x_k a + y_k b とおいてみると、 \begin{align} r_{k-2} & = & x_{k-2} a + y_{k-2} b \\ r_{k-1} & = & x_{k-1} a + y_{k-1} b \\ r_k & = & x_k a + y_k b \end{align} となり、これらを、r_k = r_{k-2} - r_{k-1}q_k に代入して、 r_k = (x_{k-2} a + y_{k-2} b) - ( x_{k-1} a + y_{k-1} b )q_k \iff r_k = (x_{k-2} - x_{k-1}q_k)a + (y_{k-2} - y_{k-1}q_k)b したがって、 (x_{k-2} - x_{k-1}q_k)a + (y_{k-2} - y_{k-1}q_k)b = x_k a + y_k b 係数比較(※)して、x_k = x_{k-2} - x_{k-1}q_k, \ \ \ y_k = y_{k-2} - y_{k-1}q_k 初項と第二項は、(1), (2) よりx_1 = 1, \ \ y_1 = q_1, \ \ x_2 = -q_2, \ \ y_2 = 1 + q_1 q_2 以上の結果をまとめると、 互いに素な二数 a, b について、ax + by = 1 の方程式の解は、ユークリッドの互除法によって得られる逐次商 q_1, q_2, \cdots , q_k を用いて、 x_1 = 1, \ \ y_1 = q_1, \ \ x_2 = -q_2, \ \ y_2 = 1 + q_1 q_2 x_k = x_{k-2} - x_{k-1}q_k, \ \ y_k = y_{k-2} - y_{k-1}q_k \ \ \ (k \geqq 3) で求められる。 ※について : 係数を比較してこの式を導くのではなく、この式が成り立つならば先ほどの式も成り立つのは自明なのでこのように議論を展開しているのである。
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法学>民事法>コンメンタール商業登記法 (株主名簿管理人の設置による変更の登記) 第64条 株主名簿管理人を置いたことによる変更の登記の申請書には、定款及びその者との契約を証する書面を添付しなければならない。 ---- {{前後 |商業登記法 |第3章 登記手続 第5節 株式会社の登記 |商業登記法第63条(株券を発行する旨の定款の定めの廃止による変更の登記) |商業登記法第65条(新株予約権の発行による変更の登記) 064
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{{shogi diagram|tright| |後手 歩 |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg | | | | | | |rs| | | |pg| | | |bgl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns|dulh|gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 飛車取りと△6七角成の両狙いである。 ▲2四飛と桂取りに逃げられるが、△2三歩と先手を取って、▲2八飛△6七角成で馬を作って後手優勢となる。 。 {{shogi diagram|tright| |後手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pgl|pg | | | | | | |rah|rs| | |pg| | | |bg| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 {{shogi diagram|tright| |後手 歩 |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | | |das| | |pg| | | |dads| |uda| | | |ps| |dad| | |uda| |ps|ps| |hgl|ps|ps|ps|dat|ps | |ss| | | | | |rs| |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 {{shogi diagram|tright| |後手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |bsl|rs| | |pg| | | |bg| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 歩2 △2三歩に飛車を逃げずに▲3四角と打つ手もある。△同角▲同飛に再度△4五角が一例関根-滝 1994。。 {{shogi diagram|tright| |後手 なし |lg|ng|sg|gg|kg| |sg|ng|lg | |rg| | | | |gg| | |pg| |pg|pg|pg|pg| |pg|pg | | | | | | |rs|lah| | |pg| | | |bgl| | | | | |ps| | | | | | |ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps | |ss| | | | | | | |ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls |先手 角歩2 この局面は最初の△4五角の局面と比べて、後手の△2三歩が入っている。また、一手損角換わりの出だしから到達する類似局面▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△8四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛[http://kyokumen.jp/positions/3062495]と比べて、△8五歩の一手が入っている点が異なる。
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コンメンタール会計法 第30条 国の普通財産売払代金債権は、会計法第30条に規定する5年の消滅時効期間に服さない。 国は、国家公務員に対し、その公務遂行のための場所、施設若しくは器具等の設置管理又はその遂行する公務の管理にあたつて、国家公務員の生命及び健康等を危険から保護するよう配慮すべき義務を負つているものと解すべきである。 国の安全配慮義務違背を理由とする国家公務員の国に対する損害賠償請求権の消滅時効期間は、10年と解すべきである。 ---- {{前後 |会計法 |第5章 時効 |会計法第29条 |会計法第31条 30
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株式会社の機関に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点) ア.公開会社(監査等委員会設置会社及び指名委員会等設置会社を除く。)は,監査役を置かないことができる。 イ.会計監査人設置会社(監査等委員会設置会社及び指名委員会等設置会社を除く。)は,監査役を置かなければならない。 ウ.指名委員会等設置会社は,会計監査人を置かないことができる。 エ.監査役会設置会社は,取締役会を置かなければならない。 4 ア.公開会社(監査等委員会設置会社及び指名委員会等設置会社を除く。)は,監査役を置かないことができる。置かなければならない。327条1項1号2項本文 イ.会計監査人設置会社(監査等委員会設置会社及び指名委員会等設置会社を除く。)は,監査役を置かなければならない。327条3項 ウ.指名委員会等設置会社は,会計監査人を置かないことができる。置かなければならない。327条5項 エ.監査役会設置会社は,取締役会を置かなければならない。327条1項2号
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コンメンタール>コンメンタール特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律 特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律の逐条解説書。
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第5章 計算等 (コンメンタール会社法) (剰余金についてのその他の処分) 第452条 株式会社は、株主総会の決議によって、損失の処理、任意積立金の積立てその他の法務省令で定める事項を定めなければならない。 「法務省令」は、会社計算規則第153条(計算関係書類)である。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第5章 計算等 第3節 資本金の額等 |会社法第451条(準備金の額の増加) |会社法第453条(株主に対する剰余金の配当) 452
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法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法) 第292条 要役地が数人の共有に属する場合において、その一人のために時効の完成猶予又は更新があるときは、その完成猶予又は更新は、他の共有者のためにも、その効力を生ずる。 2017年改正における時効概念の整理により以下のとおり、用語を改正。 地役権の消滅時効(第166条第2項)において、要役地が共有地である場合、共有者のうちの一人の行為による時効を阻害する行為(地役権を行使するなど)については、地役権の物件的性質から他の共有者に対しても効果が生ずる旨を定める。 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第6章 地役権 |民法第291条(地役権の消滅時効) |民法第293条(地役権の消滅時効) 292 292
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第1章 設立 (コンメンタール会社法) (発起人等の連帯責任) 第54条 発起人、設立時取締役又は設立時監査役が株式会社又は第三者に生じた損害を賠償する責任を負う場合において、他の発起人、設立時取締役又は設立時監査役も当該損害を賠償する責任を負うときは、これらの者は、連帯債務者とする。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第1章 設立 第8節 発起人等の責任 |会社法第53条(発起人等の損害賠償責任) |会社法第55条(責任の免除) 054
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株式会社では、株式の譲渡は原則自由とされている(127条)。これは、持分会社と異なり、株式会社では株主の退社が認められていないからである。株主の投下資本の回収のため、株式の譲渡は自由に行えるようにする必要がある。 株式の譲渡方法は、株券不発行会社と株券発行会社で異なる。 株券不発行会社では、株式の譲渡は当事者間の意思表示によって効力を生ずる。これは130条1項)。株主名簿への記載は、譲渡人と譲受人が共同で会社に対して請求しなければならない(133条2項)。 一方、株券発行会社では、意思表示のほかに株券の交付が行われなければ、株式譲渡は効力を生じない(128条1項)。株券発行会社では、株券の占有によって株主たる地位が推定されるからを有するから、譲受人は株式を所持していることをもって株主たる地位を譲渡人以外の第三者に対抗できる。ただし、会社に対して対抗するためには、やはり株主名簿への記載が必要である(130条2項)。株主名簿への記載は、譲受人が単独で、株券を提示して行うことで請求できる。 上場会社では、株式保管振替制度が適用されるから、株式の譲渡は口座間の振替によって行う。振替は当事者間の意思表示によって行われることになる。、株主以外の第三者に対して特に有利な価額で割り当てる場合は、 株式会社は、法律が特に定める場合に限り、自己株式を取得することができる(155条1号~13号)。以下、株主総会決議によって自己株式の有償取得をする場合(155条3号、156条1項)について説明する。 自己株式の取得は、財源上は会社の剰余金の処分にあたる。剰余金の処分は、自己株式取得のほか、株主への配当、内部留保、資本金の増加、準備金の増加などに充てることができる。いずれも、株主の自益権に関わる事項であり、株主総会の決議を要する。(450条、451条、452条、453条など)。また、本来株式会社では出資金の返還は認められていないが、自己株式の取得によって、一部株主に対してのみ出資払い戻しをすることになるので、株主平等原則に反する恐れがある。このような理由から、自己株式の取得には手続規制と財源規制が課せられている。 手続規制として課せられるのは、先述の通り、原則として株主総会決議を要するという点である(156条1項)。ただし、市場取引による自己株式の取得については、取締役会設置会社においては取締役会決議でなすことを定款に定められる(165条2項)。また、特定の株主から取得する場合は、株主総会の特別決議が必要である(160条1項、309条2項2号)。この特別決議には、当該特定の株主は議決権を行使できない(160条4項)。 自己株式の取得における財源は、分配可能額を超えることができない(461条2号)。これは、会社債権者を保護するための規定である。財源規制に違反した場合には、自己株式を譲渡した株主および取締役等は、会社に対して交付金を返還する連帯責任を負う(462条1項)。ただし株主は善意であれば責任を負わない(463条1項)。 株式会社は、自己株式については自益権も共益権も行使できない。まず自益権について、会社は自己株式の剰余金の配当が受けられない(453条)し、残余財産分配請求権もない(504条3項)。次に共益権について、会社は自己株式の議決権を行使できない(308条2項)。 また、会社は自己株式について新株割当を受けることもできないし(202条2項)、自己新株予約権も行使できない(280条6項)。 子会社は親会社の株式を取得することを禁止されている(135条1項)。親会社取締役は子会社の意思決定に関与できるから、これが認められると親会社取締役が子会社を介して親会社の株主総会の意思決定を左右できてしまうからである。なお、例外的に子会社による取得が認められる場合もあるが(135条2項)、その場合、子会社は相当の時期にその有する親会社株式を処分しなければならないとされている(135条3項)。 株式会社は、発行済株式を分割することによって、純資産を増加せずに株式の数だけを増加することができる(183条1項)。これを株式分割という。株式分割には株式の流動性を増すメリットがある。 株式分割をするには株主総会決議が必要である。ただし、取締役会設置会社においては取締役会決議でできる(183条2項)。 株式分割と同様の効力を有するものとして、株式の無償割当て(185条)がある。無償割当てをなす場合の手続き上の要件も株式分割と同様である(186条3項)。 株式は、資金調達の一手段として、募集株式を発行することができる。募集株式の発行には、一方に株主の支配権比率の低下という問題があり、他方に資本調達手段としての機動性の要請がある。そこで利害調整のため会社法は、株主割当の場合と第三者割当の場合、第三者割当については時価発行と有利発行の場合に分けて詳細な規定をおいている。 株主に募集株式を引き受ける権利を与える場合には、株主の支配権比率には影響を及ぼさない。そこで、公開会社においてはこれを取締役会決議で行うことができる(202条3項3号)。非公開会社の場合には原則として株主総会決議によらねばならないが(202条2項4号)、定款で取締役または取締役会の決議にゆだねる旨を定めることができる(202条3項1号2号)。 第三者に対する時価発行の場合は、株主の支配比率は低下するが、株式の時価は維持される。そこで、公開会社にあっては、発行可能株式総数の枠内であれば第三者割当を取締役会決議で行うことができる(201条1項)。 第三者に対する有利発行の場合は、株式の時価が低下し、株主の利益を害する可能性がある。そこで、株主以外の第三者に対して特に有利な価額で割り当てる場合は、募集事項の決定は、公開会社であっても、株主総会の特別決議によらなければならない(201条1項、309条2項5号)。また、取締役は株主に対して、有利発行をする理由を説明しなければならない(199条3項)。 株券は、株式を表章する有価証券である。株券の発行によって株式が生まれるわけではないので、株式は非設権証券である。 株券の占有者は、株式についての権利を適法に有するものと推定される(131条1項)。そして、株券を交付された者が善意無重過失であれば、交付したものが株主でなくても、株式についての権利を善意取得する(131条2項)。 株券の紛失があった場合、この善意取得の可能性がある。そこで、会社法は株券喪失登録制度を置いている。株券を喪失した者は、会社に対し、株券喪失登録簿に登録することを請求できる(223条)。株券喪失登録簿に登録された場合、登録から1年で株券は失効し(228条1項)、株券喪失登録者に株券が再発行される(228条2項)。しかし、喪失登録から1年以内に、当該株券の所持者が喪失登録の抹消を請求すれば、抹消される(225条1項)。
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コンメンタール入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令 入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律による不動産登記に関する政令(最終改正:平成一七年二月一八日政令第二四号)の逐条解説書。
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (訴訟書類の公開禁止) 第47条 訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない。但し、公益上の必要その他の事由があって、相当と認められる場合は、この限りでない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第1編 総則 第6章 書類及び送達 |第46条(裁判書等の謄抄本) |第48条(公判調書の作成・整理) 047
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thumb|Normal. thumb|Transparency. thumb|Transparency, view from top. 不透明なオブジェクトなら、コンピュータグラフィックスで描画するのは簡単です。 画面上の特定の画素を見る場合、シーン内にはそのピクセルにゼロ、1つ、またはそれ以上のオブジェクトが重なることもあります。 zバッファのおかげで、どのオブジェクトがいちばん手前かを心配する必要はありません。 最初はただそのピクセルの最初のオブジェクトを描画し、その深さを覚えておいて、そして次のオブジェクトを取得するときに、前のオブジェクトからにものに対しての第2のオブジェクトの深さを確認し、それ以下であれば第2のオブジェクトの色でピクセルを上書きし、そうでなければそのまま何もしません。 半透明オブジェクトだと、物事はもっと難しくなります。 GPUでは、ピクセルの色を上書きするか、それとも深度値にもとづいてそれを維持するかを選択することはできません。 その代わりに、GPUは透明なオブジェクトの色とその背後にある色を混合する必要があります。 しかし、まだそのオブジェクトが描画されていなければ、その背後にあるオブジェクトの色を知ることはできません。 zバッファは、ここでは役に立ちません。オブジェクトを描画する順序は思いがけず非常に重要になるからです。 この問題には様々な解決手段があります。 明白な解決策は、最寄りのものから遠くのものまですべてのオブジェクトをソートすることです(でしょう?)。 しかし、ソートは非常にコストがかかり、シーンが変化するたびに、毎回やり直さなければならず、そこにはカメラの動きも含まれます。 幸いにも、それを行うことを避けるための、いくつかのテクニックがありますが、それらにはすべていくつかの制限があります。 透明性をシミュレートするためにアキュムレーションバッファを使用することができます。 例えば不透明なオブジェクトのあるシーンで、50%透明な着色ガラスの板があるところを想像してみましょう。 これから使用していくトリックは、シーンを2度レンダリングするものです: 一度目は、ガラスを含むすべてのオブジェクトを、すべて完全に不透明なものとして描画します。 二度目は不透明なオブジェクトだけをレンダリングし、透明なオブジェクトのレンダリングをスキップします。 アキュムレーションバッファを使用して、は2つ​​のフレームの平均を計算します。 その結果、ガラス板がある場所は、その背後にあるオブジェクトの光の50%が通りぬけて輝くことになります。 アキュムレーションバッファで2つ以上のフレームを平均化することにより、または別の値の各フレームを乗算することにより、容易に透明度を変化させることができます。 しかし、この手法の限界は、2つ以上の透明オブジェクトが直接お互いの背後にあるときに、正しく動作しないということです。 実生活では、2枚の50%の透明なガラス板では、その背後にある物体からの光の25%だけを透過させる結果になります。 しかし、アキュムレーションバッファのトリックだと、その背後にあるオブジェクトから見えるのは50%のままになります。 オブジェクトを透明にするための通常の方法は、そのテクスチャのアルファチャンネルを変更することです。 なので、テクスチャをルックアップするだけの非常に単純なフラグメントシェーダで始めて、アルファチャンネルに対するカットオフ値を設定変更できるようにつなげていきます。 アルファ値がカットオフ値よりも低い場合、そのフラグメントを描画せず、そうでなければそれを不透明なものとして描画します: varying vec2 texcoord; uniform sampler2D texture; uniform float alpha_cutoff; void main(void) { vec4 color = texture2D(texture, texcoord); // Don't draw pixels with an alpha value lower than the cutoff if(color.a < alpha_cutoff) discard; gl_FragColor = color; } その後、シーンを2回描画します。 一度目は1/3のカットオフ値にします。 50%の透明度を持つオブジェクトは、この最初のパスで描画されます。 二度目は2/3のカットオフ値を使用します。 50%の透明度を持つオブジェクトは、このパスで描画されません。 その後、アキュムレーションバッファから2つのパスの平均を取得し、それを画面に送信します。 glUniform1f(uniform_alpha_cutoff, 1.0 / 3.0); draw_scene(); glAccum(GL_LOAD, 0.5); glUniform1f(uniform_alpha_cutoff, 2.0 / 3.0); draw_scene(); glAccum(GL_ACCUM, 0.5); glAccum(GL_RETURN, 1); glSwapBuffers(); OpenGL Programming/Transparency
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中学校の学習>中学校保健体育>中学校高等学校保健体育実技編>サッカー 高等学校の学習>高等学校保健体育>中学校高等学校保健体育実技編>サッカー 古代文明が始まる前から、足でボールのような物体を蹴る遊びを世界中で広く行われていました。12世紀を迎えると、イギリス各地でマスフットボールが祭りとして行われていました。マスフットボールは、フットボールと違います。数百人の住民が2つのチームに分かれ、町や村を駆け回りました。マスフットボールは、そのような場所で一個のボールを奪い合いながら、先にゴールに向かう競技です。当初のマスフットボールは、簡単なルール(武器の禁止)だけでした。そのため、ボールを持っても、蹴っても、相手をつかんだり殴ったりしても構いませんでした。その結果、建物が壊され、死傷者も出したので、1314年以降、国王から頻繁に禁止命令が出されるようになりました。 18世紀中頃になると、フットボールは学校の校庭で行われるようになりました。その後、フットボールは制限時間内に得点を取り合うスポーツに変わりました。しかし、この時のルールはそれぞれの学校で違っていました。1863年、イングランドでフットボール協会が生まれました。フットボール協会は、足を使ってボールを運ぶように統一ルールを決めました。この統一ルールで対外試合を行えるようになりました(サッカー)。サッカー(フットボール)は統一ルールで行われています。統一ルールがわかりやすく、競技も面白いので、サッカーはすぐに世界中へ広まりました。 ※下記、2冊を読み比べて執筆しました。
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民間事業者による信書の送達に関する法律(最終改正:平成一七年一〇月二一日法律第一〇二号)の逐条解説書。
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6割程度は教科書の暗記で得点できる。残り4割は実験結果を予想したり、グラフを読み取る問題が占める。 理系の受験者は、物理が必須な大学が多いので物理Ⅰとその他の理系科目(生物、化学)を併用する者が多い。国公立理系でセンターのみに使うのであれば、狙い目である。ただし、国公立大の2次試験の地学では難易度が格段に上がる。 文系志望の国公立大志望者の場合は、理科科目としては生物Ⅰよりも地学Ⅰの受験がお勧めである。 理由は以下の通り。 理由1:理科総合Bと併用して受験できるため。 理由2:年度ごとの難易度にバラつきがあるため、生物科目の対策が立てづらい。 たとえば2007年度では満点を取る者が例年に比べて多く出るなど生物科目が比較的に易しかったのに対し、2009年度では厳しかった。文系なら生物が得意な者のみ、生物で受験をするのが安全だろう。 の2種類に分類できる。2006年度以降は後者の比率が増加しつつあり、特に2009年度の問題はそれが4割を占めた。 例年のセンター試験の範囲は、 から、それぞれ出題されている。なので、一通りバランスよく学習しておくことが大切。 7割以上の高得点を目指すならば暗記だけでなく、実験考察やグラフの読み取り対策も十分に行おう。
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第5編 相続 (遺留分を算定するための財産の価額) 第1043条 遺留分を算定するための財産の価額は、被相続人が相続開始の時において有した財産の価額にその贈与した財産の価額を加えた額から債務の全額を控除した額とする。 条件付きの権利又は存続期間の不確定な権利は、家庭裁判所が選任した鑑定人の評価に従って、その価格を定める。 2018年改正により、以下の第1029条(明治民法1132条由来)に、必要な文言修正を加え移動。 改正前本条に定められていた、以下の「遺留分の放棄」については第1049条に移動。 相続人が被相続人から贈与された金銭をいわゆる特別受益として遺留分算定の基礎となる財産の価額に加える場合には、贈与の時の金額を相続開始の時の貨幣価値に換算した価額をもつて評価すべきである。 被相続人が相続開始時に債務を有していた場合における遺留分の侵害額は、被相続人が相続開始時に有していた財産の価額にその贈与した財産の価額を加え、その中から債務の全額を控除して遺留分算定の基礎となる財産額を確定し、それに法定の遺留分の割合を乗じるなどして算定した遺留分の額から遺留分権利者が相続によって得た財産の額を控除し、同人が負担すべき相続債務の額を加算して算定する。 明治民法において、本条には限定承認に関する以下の規定があった。趣旨は、民法第943条に継承された。 ---- {{前後 |民法 |第5編 相続 第8章 遺留分 |民法第1042条(遺留分の帰属及びその割合) |民法第1044条 m1043 m1043
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (整理手続き結果の顕出) 第316条の31 公判前整理手続に付された事件については、裁判所は、裁判所の規則の定めるところにより、前条の手続が終わった後、公判期日において、当該公判前整理手続の結果を明らかにしなければならない。 期日間整理手続に付された事件については、裁判所は、裁判所の規則の定めるところにより、その手続が終わった後、公判期日において、当該期日間整理手続の結果を明らかにしなければならない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第2編 第一審 第3章 公判 第2節 争点及び証拠の整理手続 第3款 公判手続の特例 |第316条の30(被告人・弁護人による冒頭陳述) |第316条の32(整理手続き終了後の証拠調べ請求の制限) 316の31
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(売却の実施の終了後に執行停止の裁判等の提出があつた場合の措置) 第72条 売却の実施の終了後に第39条第1項第八号に掲げる文書の提出があつた場合には、その売却に係る売却許可決定が取り消され、若しくは効力を失つたとき、又はその売却に係る売却不許可決定が確定したときに限り、同条の規定を適用する。 ---- {{前後 |民事執行法 |第2章 強制執行 第2節 金銭の支払を目的とする債権についての強制執行 第1款 不動産に対する強制執行 第2目 強制競売 |民事執行法第71条(売却不許可事由) |民事執行法第73条(超過売却となる場合の措置) 072
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法学>民事法>民事訴訟法>コンメンタール民事訴訟法 (訴訟の目的の価額の算定) 第8条 裁判所法(昭和22年法律第59号)の規定により管轄が訴訟の目的の価額により定まるときは、その価額は、訴えで主張する利益によって算定する。 前項の価額を算定することができないとき、又は極めて困難であるときは、その価額は140万円を超えるものとみなす。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第1編総則 第2章 裁判所 第2節 管轄 |第7条(併合請求における管轄) |第9条(併合請求の場合の価額の算定) 008
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前)(次) 第8条の2 8-2
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法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (裁判上の請求による時効の完成猶予等) 第147条 訴えが提起されたとき、又は第143条第2項(第144条第3項及び第145条第4項において準用する場合を含む。)の書面が裁判所に提出されたときは、その時に時効の完成猶予又は法律上の期間の遵守のために必要な裁判上の請求があったものとする。 2017年民法改正にともない以下の条文から改正。 (時効中断等の効力発生の時期) ---- {{前後 |民事訴訟法 |第2編 第一審の訴訟手続 第1章 訴え |第146条(反訴) |第147条の2(訴訟手続の計画的進行) 147 訴訟147
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「ロジバン/目次/ロジバンについての英語資料の日本語訳/Lojban For Beginners 日本語訳/Lojban For Beginners 第4章 数と冠詞/基本的な数」を「Lojban For Beginners 日本語訳/基本の数」へ移動
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法学>民事法>不動産登記法>コンメンタール不動産登記法>不動産登記令>不動産登記規則>不動産登記事務取扱手続準則 (定義) 第2条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。 不動産土地又は建物をいう。 不動産の表示不動産についての第27条第一号、第三号若しくは第四号、第34条第1項各号、第43条第1項、第44条第一項各号又は第58条第一項各号に規定する登記事項をいう。 表示に関する登記不動産の表示に関する登記をいう。 権利に関する登記不動産についての次条各号に掲げる権利に関する登記をいう。 登記記録表示に関する登記又は権利に関する登記について、一筆の土地又は一個の建物ごとに第12条の規定により作成される電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)をいう。 登記事項この法律の規定により登記記録として登記すべき事項をいう。 表題部登記記録のうち、表示に関する登記が記録される部分をいう。 権利部登記記録のうち、権利に関する登記が記録される部分をいう。 登記簿登記記録が記録される帳簿であって、磁気ディスク(これに準ずる方法により一定の事項を確実に記録することができる物を含む。以下同じ。)をもって調製するものをいう。 表題部所有者所有権の登記がない不動産の登記記録の表題部に、所有者として記録されている者をいう。 登記名義人登記記録の権利部に、次条各号に掲げる権利について権利者として記録されている者をいう。 登記権利者権利に関する登記をすることにより、登記上、直接に利益を受ける者をいい、間接に利益を受ける者を除く。 登記義務者権利に関する登記をすることにより、登記上、直接に不利益を受ける登記名義人をいい、間接に不利益を受ける登記名義人を除く。 登記識別情報第22条本文の規定により登記名義人が登記を申請する場合において、当該登記名義人自らが当該登記を申請していることを確認するために用いられる符号その他の情報であって、登記名義人を識別することができるものをいう。 変更の登記登記事項に変更があった場合に当該登記事項を変更する登記をいう。 更正の登記登記事項に錯誤又は遺漏があった場合に当該登記事項を訂正する登記をいう。 地番第35条の規定により一筆の土地ごとに付す番号をいう。 地目土地の用途による分類であって、第34条第2項の法務省令で定めるものをいう。 地積一筆の土地の面積であって、第34条第2項]]の法務省令で定めるものをいう。 表題登記表示に関する登記のうち、当該不動産について表題部に最初にされる登記をいう。 家屋番号第45条の規定により一個の建物ごとに付す番号をいう。 区分建物一棟の建物の構造上区分された部分で独立して住居、店舗、事務所又は倉庫その他建物としての用途に供することができるものであって、第2条第3項に規定する専有部分であるもの(区分所有法第四条第二項 の規定により共用部分とされたものを含む。)をいう。 附属建物表題登記がある建物に附属する建物であって、当該表題登記がある建物と一体のものとして一個の建物として登記されるものをいう。 抵当証券[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%92%ef%93%96%8f%d8%8c%94%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S06HO015&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 抵当証券法] (昭和六年法律第十五号)第1条第一項 に規定する抵当証券をいう。 本条は本法で用いられる用語の定義を示したものである。近年の立法では用語の定義を記した規定を置くことが一般化されており、本条もその例に倣ったものである。 本条1号は不動産を土地又は建物としているが、その範囲が問題となる。 まず土地については海面が問題となる。海面は漁業などによって経済的価値があるため、排他的支配権である所有権の対象とする要請があるが、これを土地であるか否かは明らかとはいえない。この点判例は、海面は民法施行当時特定の者が排他的総括支配権を取得していたときを除いては、民法86条1項にいう土地に当たらないとして、原則として海面は土地とは認めていない(昭和61年12月16日民集第40巻7号1236頁)。そして、登記先例は。土地が海面下に沈んでしまった場合に、その経緯が天災によるものであって、かつその状態が一時的なものである場合には、私人の所有権は消滅しないとしている(昭和36年11月9日民甲2801号局長回答)。 次に建物については 新築工事中の建造物がどの程度に至れば建物となるか。 完成した建造物は建物と認められるか。 建物の独立性の問題として、その個数。 建物が滅失したかどうか。 が問題とされる。 まず、どのような建造物が建物と認められるかについてはWikipediaでの記述を参考にされたい。 その次に建物の個数についてであるが、建物の増築部分について、それが従前の建物に符合するかどうかが問題となる。この点、判例は単に物理的構造だけで判断するのではなく、所有者の主観的事情も考慮して定められるべきとしている(大判昭和7年6月9日民集11巻1341頁、最判昭和43年6月13日民衆22巻6号1183頁)。 ---- {{前後 |不動産登記法 |第1章 総則 |不動産登記法第1条(目的) |不動産登記法第3条(登記することができる権利等) 002
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第1章 設立 (コンメンタール会社法) (種類創立総会の招集及び決議) 第85条 前条、第90条第1項(同条第2項において準用する場合を含む。)、第92条第1項(同条第4項において準用する場合を含む。)、第100条第1項又は第101条第1項の規定により種類創立総会の決議をする場合には、発起人は、種類創立総会を招集しなければならない。 種類創立総会の決議は、当該種類創立総会において議決権を行使することができる設立時種類株主の議決権の過半数であって、出席した当該設立時種類株主の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う。 前項の規定にかかわらず、第100条第1項の決議は、同項に規定する種類創立総会において議決権を行使することができる設立時種類株主の半数以上であって、当該設立時種類株主の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行わなければならない。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第1章 設立 第9節 募集による設立 |会社法第84条(種類株主総会の決議を必要とする旨の定めがある場合) |会社法第86条(創立総会に関する規定の準用) 085
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法) (株主による招集の請求) 第297条 総株主の議決権の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を6箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する株主は、取締役に対し、株主総会の目的である事項(当該株主が議決権を行使することができる事項に限る。)及び招集の理由を示して、株主総会の招集を請求することができる。 公開会社でない株式会社における前項の規定の適用については、同項中「6箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する」とあるのは、「有する」とする。 第1項の株主総会の目的である事項について議決権を行使することができない株主が有する議決権の数は、同項の総株主の議決権の数に算入しない。 次に掲げる場合には、第1項の規定による請求をした株主は、裁判所の許可を得て、株主総会を招集することができる。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第4章 機関 第1節 株主総会及び種類株主総会 |会社法第296条(株主による招集の請求) |会社法第298条(株主総会の招集の決定) 297
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法学>コンメンタール行政代執行法 【費用の徴収】 第6条 代執行に要した費用は、国税滞納処分の例により、これを徴収することができる。 代執行に要した費用については、行政庁は、国税及び地方税に次ぐ順位の先取特権を有する。 代執行に要した費用を徴収したときは、その徴収金は、事務費の所属に従い、国庫又は地方公共団体の経済の収入となる。 ---- {{前後 |行政代執行法 | |第5条【費用納付命令】 | 6
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コンメンタール>コンメンタール感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(最終改正:平成二〇年六月一八日法律第七三号)の逐条解説書。
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小学校・中学校・高等学校の学習 > 中学校の学習 > 中学校社会 > 中学校社会 地理> 日本のすがた 地理 都道府県 >地理 岩手県 岩手県(いわてけん)は盛岡市(もりおかし)を県庁所在地とする都道府県の一つである。 11世紀ごろに、奥州藤原氏が県南部の平泉(ひらいずみ)を中心に支配していた。 藤原氏が造営した中尊寺金色堂(ちゅうそんじ こんじきどう)は、岩手県にある。 松尾芭蕉の俳句集『奥の細道』に「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(あと)」「さみだれの 降り(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」など、この地域を詠んだ句がある。 1,332,456人(2010年6月現在) 面積は15,378平方キロメートルと都道府県の中では広く、北海道についで面積の広い県である。 本州最北端の県である青森県の南に位置する。また、西は秋田県と北には宮城県と接する。 県の中央部には北上山地(きたかみ さんち)があり、秋田県境には奥羽山脈(おうう さんみゃく)がある。また、県東部の三陸海岸(さんりく かいがん)は日本最大のリアス式海岸である。 明治時代に小岩井農場がつくられたように、今でも各地の牧場で畜産業や酪農がさかん。
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The viewing area is navigated primarily using the mouse: Rotation can be reset using the shortcut Ctrl+0. Movement can be reset using the shortcut Ctrl+P. The viewing area can be configured to use different rendering methods and other options using the View menu. Most of the options described here are available using shortcuts as well. In OpenCSG mode, the [http://opencsg.org/ OpenCSG library] is used for generating the visible model. This library uses advanced OpenGL features (2.0) like the Z buffer and does not require an explicit description of the resulting mesh – instead, it tracks how objects are to be combined. For example, when rendering a spherical dent in a cube, it will first render the cube on the graphics card and then render the sphere, but instead of using the Z buffer to hide the parts of the sphere that are covered by the cube, it will render only those parts of the sphere, visually resulting in a cube with a spherical dent. This method produces instantaneous results, but has low frame rates when working with highly nonconvex objects. Note that selecting the OpenCSG mode using F9 will switch to the last generated OpenCSG view, but will not re-evaluate the source code. You may want to use the ''Compile'' function (F5, found in the ''Design'' menu) to re-evaluate the source code, build the OpenCSG objects and ''then'' switch to OpenCSG view. The acronym CGAL refers to The Open Source Computational Geometry Algorithms Library. In CGAL mode, the CGAL library is used to compute the mesh of the root object, which is then displayed using simple OpenGL. This method might need some time when first used with a new program, but will then have higher framerates. As before with OpenCSG, F10 and F11 only enable CGAL display mode and don't update the underlying objects; for that, use the ''Compile and Render'' function (F6, found in the ''Design'' menu). To combine the benefits of those two display methods, you can selectively wrap parts of your program in a render function and force them to be baken into a mesh even with OpenCSG mode enabled. thumb|300px|The difference between the CGAL and OpenSCAD approaches can be seen at edges created by boolean operations. If ''Show Edges'' is enabled, both OpenCSG and CGAL mode will render edges as well as faces, CGAL will even show vertices. In CGAL grid mode, this option has no effect. Enabling this option shows the difference between OpenCSG and CGAL quite clearly: While in CGAL mode you see an edge drawn everywhere it "belongs", OpenCSG will not show edges resulting from boolean operations – this is because they were never explicitly calculated but are just where one object's Z clipping begins or ends. If ''Show Axes'' is enabled, the origin of the global coordinate system will be indicated by an orthogonal axes indicator. Additionally, a smaller axes indicator with axes names will be shown in the lower left corner of the viewing area. The smaller axes indicator is marked x, y, z and coloured red, green, blue respectively. If ''Show Crosshairs'' is enabled, the center of the viewport will be indicated by four lines pointing in the room diagonal directions of the global coordinate system. This is useful when aligning the viewing area to a particular point in the model to keep it centered on screen during rotation. The ''Animate'' option adds an animation bar to the lower edge of the screen. As soon as ''FPS'' and ''Steps'' are set (reasonable values to begin with are 10 and 100, respectively), the current ''Time'' is incremented by 1/''Steps'', ''FPS'' times per second, until it reaches 1, when it wraps back to 0. Every time ''Time'' is changed, the program is re-evaluated with the variable $t set to the current time. The menu items ''Top, Bottom, …, Diagonal'' and ''Center'' (Ctrl+4, Ctrl+5, …, Ctrl+0, Ctrl+P) align the view to the global coordinate system. ''Top, Bottom, Left, Right, Front'' and ''Back'' align it in parallel to the axes, the ''Diagonal'' option aligns it diagonally as it is aligned when OpenSCAD starts. The ''Center'' option will put the coordinate center in the middle of the screen (but not rotate the view). By default, the view is in ''Perspective'' mode, meaning that distances far away from the viewer will look shorter, as it is common with eyes or cameras. When the view mode is changed to ''Orthogonal'', visible distances will not depend on the camera distance (the view will simulate a camera in infinite distance with infinite focal length). This is especially useful in combination with the ''Top'' etc. options described above, as this will result in a 2D image similar to what one would see in an engineering drawing. OpenSCAD User Manual/The OpenSCAD User Interface Руководство пользователя по OpenSCAD/Пользовательский интерфейс OpenSCAD
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法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (訴えの取下げの効果) 第262条 訴訟は、訴えの取下げがあった部分については、初めから係属していなかったものとみなす。 本案について終局判決があった後に訴えを取り下げた者は、同一の訴えを提起することができない。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第2編第一審の訴訟手続 第6章 裁判によらない訴訟の完結 |第261条(訴えの取下げ) |第263条(訴えの取下げの擬制) 262
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『WinSock/外部通信の方法』で概要を説明してある。webブラウザなどのよるホームページなどの表示の仕組みは、原理的にはコレ。 Unixの場合、下記のコードで、ローカルホスト上のApacheにアップロードしたhtmlファイルに、コマンドラインなどからソケット通信でアクセスできる。 あらかじめ、アップロード用のhtmlファイルを作成しておいて、Apacheのドキュメントルートフォルダに入れること。(ドキュメントルートが分からなければ、wikibooks『PHP/確実に動作させるまで』を参照するか、ググること。) コード例 int main() { struct sockaddr_in srcAdoresu; /* ソケットの作成 */ // エラー処理用などの変数 int destSocket; // ソケット生成 destSocket = socket(AF_INET, SOCK_STREAM, 0); /* 接続先指定用構造体の準備 */ srcAdoresu.sin_family = AF_INET; srcAdoresu.sin_port = htons(80); srcAdoresu.sin_addr.s_addr = inet_addr("127.0.0.1"); /* サーバに接続 */ connect(destSocket, (struct sockaddr *)&srcAdoresu, sizeof(srcAdoresu)); /* メッセージの送信 */ char SendMsg[50] = "aaaa"; strcpy(SendMsg, "GET /detarame.html HTTP/1.0\r\n\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); /* メッセージの受信 */ int rVal; char buf[5000]; int size = 4000; // 受信 while (1) { rVal = recv(destSocket, buf, size, 0); if (rVal == 0 || rVal == -1) { break; } printf("受信: %s\n", buf); } /* socketの終了 */ close(destSocket); return 0; } 解説は、WinSock/HTTP通信 とほぼ同じなので、そちらを参照されたし。 実行結果 受信: HTTP/1.1 200 OK Date: Thu, 09 Jul 2020 08:41:05 GMT Server: Apache/2.4.43 (Fedora) Last-Modified: Thu, 09 Jul 2020 08:23:36 GMT ETag: "18-5a9fdf0de13dc" Accept-Ranges: bytes Content-Length: 24 Connection: close Content-Type: text/html; charset=UTF-8 seikou! 2gyoume 3gyoume なお、アップロードしたhtmlファイルは、上記コードの場合 detarame.html seikou! 2gyoume 3gyoume という内容である。(ファイル名は、デタラメhtmlのつもり) 意味的には 成功 2行目 3行目 のつもり。 なお、Linuxの場合は日本語の全角文字列でも送受信できる(※ Fedora32 で 2020年7月9日に確認ずみ )。Windowsの場合などは文字コードなどの理由で日本語の設定が難しい場合があるので、本wikiでは説明の簡単化のため英語にしてある。 コードの注意点として、もしWinSockのコードをコピーしたとき、Linuxでは strcpy_s を使えないので、strcpy に置き換える必要があり、引数なども調整する必要がある。 また、send()関数ではなくwrite()関数にすること。Linuxにも互換性のためかsend()関数が用意されているようだが、若干、WinSockとは仕様が違うらしく、WinSockのコードそのままでは動かない。ならば、いっそwrite()関数に置き換えたほうがLinuxではラクである。 よくある設定ミスと対処法 上記コードを実行したら無限にループになる場合、Apacheの立ち上げを忘れている可能性があります。初日は本節を読んでいてApacheを立ち上げるように説明しているので忘れなくても、2日目以降によく立ち上げを忘れるでしょう。 コード改修で立ち上げ忘れを考慮したコードに改修する事も可能ですが(for文に置き換えるなど)、しかし本節では初学者への分かりやすさの観点から、上記コードはそのまま、ループ箇所をwhile文のままにしておきます。 解説 いわゆる外部ネットを含む、ウェブサイトとのHTTP通信を行う場合、ポート番号を「80」番に設定する必要があります。この理由は、そういうふうにHTTPの国際規格やTCP/IPの国際規格などがそう決まっているからです。 一般に、プロトコルの種類や通信の種類などによって、ポート番号が決まっています。 メール通信になると、なぜか上記とは別のポート番号を使います(読者の混同を防ぐため、メール通信のポート番号については、このページでは紹介しません)。 読者は「なぜ、プロトコルの種類に応じてポート番号が違うのか?」とか疑問はわくでしょうが、結局は単に昔の人がそう決めてしまっただけです。 「ポート」と聞くと、あたかも、ハードウェアの何かの端子の番号かのように思えるかもしれませんが、しかしハードウェア端子は一切、ポート番号とは無関係です。 「ポート番号」とは、その名に反して、実質的な意味はプロトコル番号です。 場合によっては複数のクライアント側コンピュータが1つのホストにアクセスする事もよくあるので、同じポート番号を使う場合が多々あり(たとえば、どのクライアントでもHTTPなら80番を使う)、ポート番号だけでは通信先を特定できないです村山公保『基礎からわかるTCP/IPネットワークコンピューティング入門』、オーム社、平成30年9月10日、226ページ。 よって、通信先の特定のために、ポート番号とIPアドレスの少なくとも2つ以上の関連付け(「アソシエーション」といいます)されたデータセットによって、通信が管理されています。村山公保『基礎からわかるTCP/IPネットワークコンピューティング入門』、オーム社、平成30年9月10日、226ページ コードの送信メッセージの strcpy(SendMsg, "GET /detarame.html HTTP/1.0\r\n\r\n"); でGETメッセージを送っている。 なお、1回だけの \r\n は改行の意味である。ホスト情報など追加の情報を送る場合、1回だけ「\r\n」と入力し、追加情報を1行ずつ入力していく。 また \r\n\r\n と2個改行が続くことで、送信メッセージ全体がいったん終了する事を意味している(これはUnixソケット通信でも同様)。 なお、Bad Request の結果の表示は、 送信中... 受信: HTTP/1.1 400 Bad Request Date: Wed, 08 Jul 2020 16:58:04 GMT Server: Apache/2.4.43 (Win64) OpenSSL/1.1.1f PHP/7.4.4 のようになる。 recv() 関数の返り値について Windowsでは、write()関数ではなくsend()関数でGETメッセージを送るのだが、Unixの場合、send関数で送っていも、recv()関数で受け取る事ができる。 Unixでもrecv() 関数の仕様は、正常な終了時には 0を返し、エラー時に -1 を返すという実装のようである。 実は、recvのブロックのif文は、 if ( rVal == 0 ) { だけでも、とりあえず上記のコードは動くし、正常に終了する。 一方、 if (rVal == -1) { とか if (rVal == SOCKET_ERROR) { // これだと終わらないのでダメ だと、無限ループになってしまい、そのままでは終了しなくなるので、閉じるにはコマンドプロンプトのウィンドウ右上の「X」ボタンで閉じるしかない。 write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); の strlen の長さ write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); の strlen の長さは、ピッタリと、 strlen(SendMsg)でなければなりません。 もし、「多いほうが安全かな?」と誤解して strlen(SendMsg)+1 のように大きくしてしまうと、2行目以降の送信メッセージが1文字ずれてしまうためか、もし、次のHostメッセージ trcpy(SendMsg, "Host: localhost:80\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); で送信しようと思っても、送信に失敗します。 HTTP1.0ではHostメッセージは不要ですが、HTTP1.1ではHostメッセージが必ず必要なので、strlenはピッタリと過不足なくするように注意してください。 ※ 解説はWinSockとほぼ同じ。 sockaddr_in構造体はIPv4用の構造体なので、IPv6では使えません。 ですが、ほぼ同じ使い方のできるIPv6用の構造体 sockaddr_in6 がありますので、これを使うと IPv6対応のソケットプログラミングが簡単です。なお LinuxでもWindowsでも同様に sockaddr_in6 に置き換える方法で、IPv6対応できます。 さて、Linuxでも、 AF_INET を AF_INET6 に変える必要があります。 また、sin_portもsin6_portに、sin_family も sin6_family に変えるなど、 構造体のメンバもIpv6用に更新する必要があります。 s_addr も s6_addr に更新します。なお Linuxでも同様です。 手作業でやると大変なので、テキストエディタの一括変換の機能をつかうとラクだし、 更新し忘れによるエラーも防げるでしょう。 また、Ipv6のローカルホストは::1です。6ケタでなく3ケタなのは不思議に感じるかもしれませんが、国際規格(RFC 4291 など)でそう決まっています。(なお RFCとはRequest for Commentsのこと) なお、「::」というふうにコロンが2個続いた記号の意味は、のこりすべて「0」と言う意味です。 つまり、「::1」とは、一番右だけが1で、残りは0の、 0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001 という意味です。なお、(2進数ではなく)16進数です。なお、IPv6の4個の数字の並びは合計8グループです(6グループではないです)。(つまり、4×8=32個の数字がある。) Ipv6のvとはバージョンの事です。数字のグループの個数とは無関係です。IPv4の数字が「127.0.0.1」のように4グループなのは、偶然の一致です。 ともかく、Unixの場合、IPv6対応のコードは、たとえば下記のようになります。 コード例 int main() { struct sockaddr_in6 srcAdoresu; /* ソケットの作成 */ // エラー処理用などの変数 int destSocket; // ソケット生成 destSocket = socket(AF_INET6, SOCK_STREAM, 0); /* 接続先指定用構造体の準備 */ srcAdoresu.sin6_family = AF_INET6; srcAdoresu.sin6_port = htons(80); srcAdoresu.sin6_family = AF_INET6; char destIP_text[] = "::1"; // ここは「"localhost"」ではダメ(IPv4のホストが認識されてしまう)。 inet_pton(AF_INET6, destIP_text, &srcAdoresu.sin6_addr.s6_addr); /* サーバに接続 */ connect(destSocket, (struct sockaddr *)&srcAdoresu, sizeof(srcAdoresu)); /* メッセージの送信 */ char SendMsg[50] = "aaaa"; strcpy(SendMsg, "GET /detarame.html HTTP/1.0\r\n\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg)); /* メッセージの受信 */ int rVal; char buf[5000]; int size = 4000; // 受信 while (1) { rVal = recv(destSocket, buf, size, 0); if (rVal == 0 || rVal == -1) { break; } printf("受信: %s\n", buf); } /* socketの終了 */ close(destSocket); return 0; } HTTPは1.0でも1.1でも、どちらでも、IPv6対応が可能です。 ※ 解説はWinSockとほぼ同じ。 HTTP1.1では、Hostメッセージが必ず必要です。 Apache のローカルホスト名はそのまま「localhost」ですので、ポート番号の80番とあわせてメッセージを "Host: localhost:80" のようにHostメッセージを加えて送信することになります。 コード例 int main() { struct sockaddr_in6 srcAdoresu; /* ソケットの作成 */ // エラー処理用などの変数 int destSocket; // ソケット生成 destSocket = socket(AF_INET6, SOCK_STREAM, 0); /* 接続先指定用構造体の準備 */ srcAdoresu.sin6_family = AF_INET6; srcAdoresu.sin6_port = htons(80); srcAdoresu.sin6_family = AF_INET6; char destIP_text[] = "::1"; // ここは「"localhost"」ではダメ(IPv4のホストが認識されてしまう)。 inet_pton(AF_INET6, destIP_text, &srcAdoresu.sin6_addr.s6_addr); /* サーバに接続 */ connect(destSocket, (struct sockaddr *)&srcAdoresu, sizeof(srcAdoresu)); /* メッセージの送信 */ char SendMsg[50] = "aaaa"; strcpy(SendMsg, "GET /detarame.html HTTP/1.1\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); strcpy(SendMsg, "Host: localhost:80\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); strcpy(SendMsg, "\r\n"); write(destSocket, SendMsg, strlen(SendMsg) ); /* メッセージの受信 */ int rVal; char buf[5000]; int size = 4000; // 受信 while (1) { rVal = recv(destSocket, buf, size, 0); if (rVal == 0 || rVal == -1) { break; } printf("受信: %s\n", buf); } /* socketの終了 */ close(destSocket); return 0; } 外部サイトにアクセスする場合、Hostメッセージは strcpy(SendMsg, "Host: www.企業名.com:80\r\n"); のように入力する事になる。 Hostに入れるのは、アクセス先のドメイン名とポート番号である。まちがえて、localhostを入れても、単なるエラーになる。 gethostbyname という、サイト名をもとにIPアドレスを検索できる関数がソケット通信にはあるが(なおWindowsでは、IPv6対応などの事情により、2020年現在では他の関数( getaddrinfo など)に置き換わっている)、 しかし、この gethostbyname の問い合わせ先は DNSサーバ であるので、HTTP通信とはあまり関係ない。(IPアドレス先サーバーに接続はしない関数である。単にサイト名からIPアドレス情報をDNSサーバに問い合わせて受け取るだけである。) なお、gethostname という関数名の(hostとnameのあいだに「by」が無い)、似た名前のライブラリ関数もあるが、gethostbyname と gethostname とはまったく別の関数なので混同しないように(名称変更などではなく、そもそも別物の関数である。)。 しかも、企業のホームページの場合、たとえばどこかの企業の何らかのコンテンツをブラウザで閲覧した場合、アドレス欄に https://www.企業名.com/コンテンツURL のように各ページのURLが表示されるわけだが、 しかし通常、DNSサーバーに登録されているのは https://www.企業名.com の部分までである。 また、けっして gethostbyname は目的の企業サイトなどと接続するわけではない。下記コードのように、bind() や connect() などが無くても、 gethostbyname の結果を表示できる。 コード例 int main(int argc, char *argv[]) { struct hostent *host; host = gethostbyname("localhost"); printf("ホスト名 :s\n", host->h_name); printf("別名 : %s\n", host->h_aliases[0]); return 0; } 結果 ホスト名 :localhost 別名 : localhost.localdomain 解説 構造体であらかじめ hostent 型というのがOSなどにより用意されている。なので、この構造体の「hostent」という部分の名前は変えてはいけない。 host は単なるポインタ変数名なので、他のポインタ変数名に変えてもいい。 IPアドレスを表示したい場合は、さらに // この上はprintf("別名 : %s\n", host->h_aliases[0]); struct in_addr *addr; addr = (struct in_addr *)(host->h_addr); printf("IPアドレス : %s\n", inet_ntoa(*addr)); // この直後に return 0; というコードを付けたす。 つまり、 IPアドレスまで表示するコード例 int main(int argc, char *argv[]) { struct hostent *host; host = gethostbyname("localhost"); printf("ホスト名 :%s\n", host->h_name); printf("別名 : %s\n", host->h_aliases[0]); struct in_addr *addr; addr = (struct in_addr *)(host->h_addr); printf("IPアドレス : %s\n", inet_ntoa(*addr)); return 0; } 表示結果 ホスト名 :localhost 別名 : localhost.localdomain IPアドレス : 127.0.0.1 のようになる。 解説 struct in_addr *addr; のポインタ変数名 *addr は別にほかの変数名でもよいのだが(変えても動作することをLinuxのFedora32で2020年に確認ずみ)、慣習的に「*addr」という変数名をつかう場合が多い。 備考 余談だが、gethostbyname で自機にホスト名やIPアドレスなどを問い合わせるとき、わざわざサーバー側のプログラムを立てる必要は無い。 このことからも、最終目的のサーバーに問い合わせているのではなく、別のところ(一般にはDNSサーバー)に問い合わせている様子が分かるだろう。 予備知識 まず、コマンドラインで nslookup ドメイン名 と入れると、そのドメインのIPアドレスが出て来る。 たとえば、 nslookup www.yaahule.co.jp みたいにコマンドを入れる。(yaahuleは架空の企業名。) もし後述コードで getaddrinfo によるソケット通信をした結果、nslookupで表示された結果と同じIPv6アドレスまたはIPv6アドレスが表示されれば、そのコードはDNSサーバとの通信に成功している。 Ipv4用のコードだが、getaddrinfoが次のコードで、Linux上で動く。(※ 2020年7月17日に、Fedora32上で動くことを確認ずみ。) なお、下記コードの企業名、ドメイン名はデタラメなので、実験の際には、実在する検索エンジンのドメインに変えること。(下記のままだと、./a.out などで実行しても、何も表示されない。) int main() { char hostname[20] = "www.yaahule.com"; // 架空の企業名 struct addrinfo hints, * res; int err; memset(&hints, 0, sizeof(hints)); hints.ai_socktype = SOCK_STREAM; hints.ai_family = AF_INET; hints.ai_protocol = IPPROTO_TCP; err = getaddrinfo(hostname, NULL, &hints, &res); if (err != 0) { return -1; } struct sockaddr_in* temp = (struct sockaddr_in*)(res->ai_addr) ; struct in_addr nameaddr; nameaddr.s_addr = (temp)->sin_addr.s_addr; char destbuf_text[500]; inet_ntop(AF_INET, &(nameaddr.s_addr), destbuf_text, 100); printf("IPアドレス %s \n", destbuf_text); freeaddrinfo(res); return 0; } 実行結果 IPアドレス 123.○△×.765.□△ ※ 実行例の数字はデタラメです。 int main() { char hostname[20] = "www.yaahule.com"; // 架空の企業名 struct addrinfo hints, * res; int err; memset(&hints, 0, sizeof(hints)); hints.ai_socktype = SOCK_STREAM; hints.ai_family = AF_INET6; hints.ai_protocol = IPPROTO_TCP; err = getaddrinfo(hostname, NULL, &hints, &res); if (err != 0) { return -1; } // いっぺんに↓こう書いても、コンパイルできない。いろいろアレンジしてもダメ。 // &nameaddr->sin6_addr = ((struct sockaddr_in6*)(res->ai_addr))->sin6_addr.s6_addr; struct sockaddr_in6* nameaddr; // in6_addr 型ではなく sockaddr_in6 に変えること nameaddr = (struct sockaddr_in6*)res->ai_addr; char destbuf_text[500]; inet_ntop(AF_INET6, &(nameaddr->sin6_addr), destbuf_text, 200); printf("IP v6 アドレス - %s\n", destbuf_text); freeaddrinfo(res); return 0; } 実行結果 IP v6 アドレス - 2345:6789:○○△△:654::2005 telnet (テルネット)という国際規格に基づいたネット通信の方法が古くから(インターネット黎明期から)あり、Linuxでは、コマンドラインで telnet を利用できる。 ※ telnetは、HTTP以外の通信もできるが、本wikiでは説明の都合上、HTTPの節で一緒に説明する。HTTPでtelnet通信するのが、もっとも入門しやすいだろうから。入門所でも、よくtelnetの例でHTTP通信の事例が紹介されている。 Fedora Linux (Fedora 32) の場合、最初からtelnetはインストールされているので新規インストール作業は不要だが、もし入っていなかったら、 sudo dnf install telnet でインストールできる。 コマンドラインで telnet と入力すれば、コマンドラインがtelnet に移行する。 コマンド入力が成功すれば、 [ユーザ名@localhost ~]$ telnet telnet> のような画面になる。 telnet をやめたい場合、 quit または単に q と入力すればいい。 Linuxの場合、telnetの文字表示の設定が最初から済んでいるので、特に設定をいじる必要は無い。(なおWindowsは、初期設定ではtelnetが文字表示されない。) Linux の telnet で、ローカルホストに接続するには、Apacheを立ち上げたあと、コマンド入力 open localhost 80 で接続できる。書式は open ホスト名 ポート番号 の書式である。 コマンド入力が成功すれば、 [ユーザ名@localhost ~]$ telnet telnet> open localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. のような画面になる。 IPアドレスでもオープンできるが、 open 127.0.0.1 80 と書くと、数字が続いて見づらいので、なるべく「localhost」でオープンしたほうが良いだろう。 そして、Escape character なんとかの次の行にカーソルが移るので、 [ユーザ名@localhost ~]$ telnet telnet> open localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. GET /detarame.html HTTP/1.0(リターン) (リターン) のように入力する。(リターン)とは、その位置でリターンキーを押すこと。けっして実際に「(リターン)」と文字入力してはいけない。 この結果、見た目は [ユーザ名@localhost ~]$ telnet telnet> open localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. GET /detarame.html HTTP/1.0 のようになる。 成功すれば、 HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 12 Jul 2020 01:12:06 GMT (長いので冒頭を抜粋)のような返事が返ってきて、以下のようになる。 実行結果 [ユーザ名@localhost ~]$ telnet telnet> open localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. GET /detarame.html HTTP/1.0 HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 12 Jul 2020 01:12:06 GMT Server: Apache/2.4.43 (Fedora) Last-Modified: Thu, 09 Jul 2020 08:48:49 GMT ETag: "22-5a9fe4b09cb08" Accept-Ranges: bytes Content-Length: 34 Connection: close Content-Type: text/html; charset=UTF-8 成功 日本語テスト 3行目 Connection closed by foreign host.
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ガリア戦記>  C IVLII CAESARIS COMMENTARIORVM BELLI GALLICI   LIBER SEPTIMVS  __notoc__ 首都ローマの政情不安、ガリア人領袖たちの謀計 定めていたように、イタリアに、開廷(=巡回裁判)を行なうために出発した。 (訳注:クロディウスは護民官を務めた民衆派 の政治家で、カエサルから恩義を受けていた。 (カエサルは)属州全体での徴集をすることを決定した。 その事態は、アルプスの向こう側のガリアに速やかに報知された。 ガリア人たち自身は、事態が促進すると思われることを風評に想像して付け加えた。 これほどの対立においては、軍隊のところへ来ることができない、と。 より自由に、かつ、より向こう見ずに、戦争について謀議に取りかかり始めた。 アッコの死について嘆いた。 彼の結末が彼ら自身へ降りかかりうることを説明した。 ガリア共通の境遇をあわれんだ。 (以下の者たちを)あらゆる約束と恩賞によって求めた。 戦端を開いて、自らを危険にさらしても、ガリアを解放する者たちを。 とりわけ、(以下のような)方策を採るべきであると言った。 カエサルが軍隊から切り離されるように、と。 それは容易なことである。 将軍は護衛なしに諸軍団のところへ到着することはできないのだから。 結局のところ、戦列において討ち死にする方がましである。 先祖から受け継いだかつての戦争の栄誉および自由を取り戻さないことよりは。 カルヌテス族が開戦動議 かつ(ガリア側)総勢の先鋒として戦争を遂行するであろうと約束した。 事が漏らされないように、誓約と信義を批准するように求めた。 開戦したら、ほかの(部族の)者たちから見放されないように、ということである。 その事の時期を決定して、(ガリアの領袖たちは)会合から立ち去った。 カルヌテス族がケナブム進駐 合図が発せられるとともにケナブム(=現在のオルレアン)に襲いかかった。 (カルヌテス勢は彼らを)殺害して、彼らの財産を略奪した。 速やかに全ガリア部族のところへ、評判が報知された。 耕地地方や(集落の)区域を通じて大声で知らせる。 ここから、別の者が続けて引き受けて、近隣へ伝える。 そのときにも(同様のことが)起こったのである。 第一夜警時の終わり頃にはアルウェルニ族の領土において聞かれた。 約160ローママイル(=約240km)もの隔たりがあったのに。 アルウェルニ族のウェルキンゲトリクスが挙兵、ガリア諸部族同盟軍を指揮する 自らの庇護者たちを招集して、容易に焚き付けた。 彼の計画を知って(人々は)武器のところへ群がり集まった。 彼の(父方の)おじゴバンニティオやほかの領袖たちにより妨げられた。 その者たちは、このような運命を試すべきとは考えていなかったのだ。 (ウェルキンゲトリクスは)城市ゲルゴウィアから追放された。 しかしながら(彼は計画を)取り止めず、野に貧窮者たちやならず者たちを徴集した。 部族のうちで(彼が)会った者は誰であれ、自らの意図に引き込んだ。 (ガリア)共通の自由のために武器を取るように鼓舞した。 少し前に(彼が)追い出されたところの敵対者たちを、部族から追放した。 (ウェルキンゲトリクスは)配下の者たちから王と呼ばれた。 誓約に留まるようにと、懇願した。 および大洋〔大西洋〕に接するほかの諸部族を、加盟させる。 すべての者たちの同意により、彼に(諸部族の)軍隊指揮権が譲り渡される。 一定の兵の数が自分のところへ速やかに動員されることを命じた。 おのおのの部族が本国で、武器のどれほどをその時期の前に生産するかを、決定した。 とりわけ、騎兵隊を熱心に求めた。 (ウェルキンゲトリクスは)最高の入念さに、命令の最高の厳格さを付け加えた。 重大な刑罰をふんぎりが付かぬ者たちへ強いた。 すなわち、より重大な違反を犯したら、火とあらゆる拷問によって誅殺した。 より軽微な場合については、両耳を切り取り、あるいは眼を一つずつ繰り抜いて、郷里へ送還した。 ほかの者たちへの警告となり、懲罰の重大さが別の者たちを畏怖させるようにである。 ビトゥリゲス族がガリア同盟軍に寝返る 軍勢の一部とともにルテニ族のところに派遣した。 (ウェルキンゲトリクス)自身はビトゥリゲス族のところに出発した。 使節たちを、援兵を依頼するために遣わした。 それにより、敵の軍勢をより容易に持ちこたえることができるようにということであった。 騎兵隊と歩兵隊の軍勢をビトゥリゲス族に対する援兵として派遣した。 川をあえて渡らずに、故国に引き返した。 自分たち(援兵)はビトゥリゲス族の寝返りを恐れて引き返した。 彼らには、以下のような謀計があったことを探知したのだ。 もし川を渡ったら、一方から(ビトゥリゲス族)自身が、他方からアルウェルニ族が自分たちを包囲するというものだ、と。 我々には何ら定かではないので、確言するべきであるとは思われない。 ビトゥリゲス族は、彼ら(援兵)の退去により、ただちにアルウェルニ族と(同盟を)結んだ。 諸軍団と分断されて苦慮するカエサル アルプスの向こう側のガリアに出発した。 どのような方策で軍隊のところへ到達することができるか、という大きな困難に苦悩させられた。 自分(カエサル)が不在のままで、行軍中に戦闘を闘うことになるであろうと理解した。 そのときには、参戦していないと見られる者たちでさえも、自分の身の安全を良く託されるとは思えなかったのだ。 第6巻44節で既述のように、ローマ諸軍団はガリア北部・中部周辺に冬営させられていた。 今回は軍団が駐留していないガリア中南部を中心に反乱が起こったので、カエサルと諸軍団は分断された。 ナルボをめぐる属州内外の攻防の駆け引き その部族にアルウェルニ族との仲を取り持った。 多くの手勢を集めて、(ローマの)属州内のナルボに向かって出撃をしようと急いだ。 カエサルは、ナルボに出発することを、あらゆる計画に先立ってするべきであると考えた。 駐留させた。 アルウェルニ族の領土に接しているヘルウィイ族のところに集結することを命じた。 カエサルがケウェンナ山地を越えてアルウェルニ族の領内へ突入 (カドゥルキ族の)ルクテリウスはすでに押し戻され、遠ざけられた。 というのは(ローマ勢の)守備の範囲内に踏み込むことは危険なことであると(彼が)見なしたからである。 (カエサルはそこで)ヘルウィイ族のところに出発した。 (訳注:山の名は写本によって Cebenna または Cevenna となっており、前者がガリア語に近いようである。 アルウェルニ族の領土へ到達した。 彼ら(アルウェルニ族)は(カエサルによる)不意打ちを予期していなかった。 かつ、その時季には、個人にとってさえも、小道は決して開いていなかったからである。 (カエサルは)騎兵たちに命令した。 できるだけ広く動き回り、敵たちに最大限の恐怖を引き起こすように、と。 これは速やかに風評や伝令たちによって、ウェルキンゲトリクスのところへ報知された。 彼を、脅かされているアルウェルニ族の皆が取り巻いて、切願した。 陣営をビトゥリゲス族のところからアルウェルニ族のところに向けて移動した。 カエサルが諸軍団と合流、同盟軍はボイイ族攻略をめざす それに対して、カエサルは2日間、この地に留まった。 補充兵と騎兵隊を徴集するためという口実のもとに、軍隊から離れた。 (カエサルは)青年ブルトゥスにこの軍勢を指揮させた。 彼には、騎兵たちがあらゆる方面にできるだけ広く駆け回るようにと、忠告した。 自分(カエサル)は、3日間より長く陣営から離れないように、努力をするであろう、と。 配下の皆が予期しないほど、できるかぎりの強行軍で、ウィエンナ(=現在のヴィエンヌ)に到着した。 ハエドゥイ族の領土を通って、リンゴネス族のところに急いだ。 そこには、2個軍団が冬営していた。 もし(カエサル)自らの安全についてさえ、ハエドゥイ族により何らかの謀計が始められても、速やかに凌駕するように。 (カエサルは)そこへ到着したときに、残りの軍団のところへ(伝令を)遣わした。 彼の到着についてアルウェルニ族に知らされ得るより早く、総勢が1つの場所に集結するように、と。 そこから、ボイイ族の城市であるゴルゴビナへ出発した。 ヘルウェティイ族の戦闘で打ち負かされた彼らを、カエサルはそこに宿営させ、ハエドゥイ族(の庇護)に委ねていた。 (ウェルキンゲトリクスはゴルゴビナの)攻略を決意した。 カエサルがアゲディンクムを発って、ボイイ族支援に向かう この事態は、カエサルが作戦を立てることにおいて、大きな困難を引き起こした。 というのは、彼(カエサル)においては、友邦に対するいかなる護衛も置かれていないと(ガリアが)見るからである。 しかしながら、あらゆる困難に耐えることの方が優っているように見える。 これほどの恥辱を受けて、配下の皆の意欲を遠ざけてしまうよりは。 (カエサルへの)信義に留まって、敵たちの襲撃に大いなる決意をもって持ちこたえるように、と激励させた。 ボイイ族のところへ出発した。 セノネス族のウェッラウノドゥヌムを降し、カルヌテス族のケナブムを攻略 (同市の)攻囲を決めて、それを2日間で(壁で)囲んだ。 (カエサルは)武器が運び集められること、役畜が引き渡されること、600名の人質が供出されることを命じた。 それらを成就する者として総督副官 ガイウス・トレボニウスを残留させた。 カルヌテス族のケナブム(現在のオルレアン)に出発した。 ケナブムを固守するために、守備隊をそこへ派遣することを準備していた。 (カエサルは)ここ(ケナブム)へ2日間で到着した。 日の時刻(が夕刻になり)妨げたので、翌日に攻囲を延ばした。 その事(=攻囲)に有益になることは何であれ、兵士たちに命令した。 2個軍団に武装して寝ずの番をすることを命じた。 沈黙のうちに城市から出て、川を渡り始めた。 (ケナブムの)城門を焼き打ちさせて(兵を)送り込み、城市を占領させた。 敵のうちからわずかな数を取り逃がした以外は、皆ことごとく捕らえた。 というのは、橋や道の狭さが、大勢の逃亡をさえぎったからである。 (カエサルは)城市を略奪し、焼き打ちして、略奪品を兵士たちに与えた。 軍隊にリゲル川を渡らせて、ビトゥリゲス族の領土に到達した。 ビトゥリゲス族のノウィオドゥヌムを降すが、敵の騎兵が来援 (ボイイ族の城市ゴルゴビナの)攻略を取り止めて、カエサルの方に向かって進発した。 彼(カエサル)は、途中に位置しているビトゥリゲス族の城市 ノウィオドゥヌムの攻略を決めていた。 武器が運び集められること、馬匹が引き渡されること、人質が供出されること、を命じた。 ウェルキンゲトリクスの隊列に先行していた敵の騎兵隊が遠くに望見された。 叫び声を上げて、武器を取ること、城門を閉じること、城壁を(兵で)満たすことを始めた。 配下たち皆を無傷なままで退却させた。 同盟軍の騎兵を撃退、城市を再び降して、アウァリクム攻めに向かう (ウェルキンゲトリクス勢と)騎兵戦を交えた。 ゲルマニア人の騎兵たち約400騎を救援に派遣した。 その者たちは(カエサルが戦いの)始めから自分のそばに保持しておこうと決めていたものであった。 逃亡に追いやられて、大勢の者を失い、(後方にいたウェルキンゲトリクスの)隊列に退却した。 カエサルのところへ連行して、自分たちも彼に降伏した。 (そこへ)出発した。 というのは、その城市を獲得することで、ビトゥリゲスの部族を支配下に引き戻せると確信していたからである。 ウェルキンゲトリクスが兵站妨害と焦土戦術を決断 麾下の者たちを会合へ召集した。 以前に遂行されていたのとはまったく別の作戦で戦争が遂行されるべきであると、説いた。 ローマ人たちが糧秣徴発と物資輸送を妨げられるように事があらゆる方法で追求されるべきだ。 それは容易である。 というのは(我々ガリア勢)自身は騎兵隊がたくさんおり、(冬という)時季に支えられているのだから。 (この時季には)秣 は刈り取られることができない。 敵たち(ローマ勢)はやむを得ずに分散して、建物から(糧秣を)求める。 これら皆を日々に(ガリア側の)騎兵隊によって壊滅させることができる。 さらに、(同盟諸部族に共通の)安全のために、私的資産の利益はなおざりにされるべきだ。 (以下のような領域の)村々や建物は焼かれるべきだ。 ボイイ族のところから各方向に向かって糧秣徴発するために行くことができると思われる領域では。 (ガリア勢)自身には、これらの物は、豊富に貯えてある。 というのは、戦争が遂行される領土内の者たちの、彼らの助力に支えられているからだ。 あるいは大きな危険とともに陣営から遠くに進み出るだろう。 (ローマ人たち)自身を殺戮しようが、輜重を奪い取ろうが、違いはない。 それら(の輜重)を失えば、戦争を遂行することができないのだ。 さらに、防備や地勢によってあらゆる危険から守られていることがない城市は、焼かれなければならない。 ローマ人たちにとって(城市が)豊富な物資や略奪品を奪うための置き場所ともならないように。 それより、子供や妻たちが奴隷状態で連れ去られ、自身が殺されることの方が、はるかに厳しいと判断されるべきだ。 それは、打ち負かされた者たちには、起こることが必然なのである。 焦土戦術開始、しかしアウァリクムの防衛を決定 一日で、20より多いビトゥリゲス族の町々が焼かれた。 あらゆる方面において、炎上が望見された。 しかしながら、自分たちにとっての(以下のような)慰めを抱いた。 勝利はほとんど確実にされて、失ったものを速やかに回復するだろう、と確信していたことである。 合同の会合において、アウァリクムについて(も)焼き打ちが良いか、あるいは防衛か、が吟味された。 (会合に参加していた)すべてのガリア人の足元へ、ビトゥリゲス族の者たちはひれ伏した。 自分たちの手で燃やすことを強いられないように、と(懇願した)。 自分たちは(アウァリクムを)地勢によって容易に防衛するだろう、と言った。 一つだけ、非常に狭い進入路を持っているからだ。 (アウァリクムの防衛を)求める者たちに許可が与えられた。 その後、彼ら自身の懇願にも、民衆への同情にも、譲歩した。 城市の適切な防衛者たちが選ばれた。 アウァリクムをめぐる両軍の駆け引き 沼地や森林で防御された地点を陣営のために選んだ。 アウァリクムから16ローママイル(24km弱)隔たっていた。 (彼自身が)なされることを欲していることを(配下たちに)命令した。 (ローマ勢に)大きな損害を与えた。 とはいえ、我が方(ローマ勢)からも、できるかぎり用心する判断により(敵の襲撃を)阻止した。 不確定な時間にまったく別の道を行き来するというように。 攻囲に取りかかるローマ軍の糧秣欠乏 カエサルは城市の(以下のような)方面に陣営を設置した。 川や沼地により(外部から)遮断されて、前に述べたように狭い進入路を持っているというものである。 (さらに)土塁 を準備すること、工作小屋 を駆動すること、2つの攻城櫓 を建てること、を始めた。 なぜなら(城市を)堡塁で包囲することを地勢が妨げていたからだ。 (カエサルは)糧秣調達について、ボイイ族やハエドゥイ族を鼓舞することを止めなかった。 彼らのうち一方(ハエドゥイ族)は、何らの努力を行なわなかったので、あまり助けにならなかった。 早々と持っていたものを消費し切ってしまった。 しかしながら、ローマ人民の威厳やかつての勝利にふさわしからぬ声は、彼らから何ら聞かれなかった。 (各軍団の)一同は、彼(カエサル)に、それ(=攻略の放棄)をしないように求めた。 自分たちは(以下のように)幾年にもわたって彼(カエサル)の麾下で勤めて来た。 何ら不名誉を蒙ってないし、事(=戦役)が完遂されないまま(戦列を)離脱することは決してなかったのだ。 もし、取りかかった攻略を放棄するならば、これを自分たちは不名誉な状態と見なすだろう。 あらゆる過酷さに持ちこたえることは(以下のこと)よりましである。 ケナブムでガリア人たちの不義により滅びたローマ市民たちの仇討ちをしないよりも。 これらと同じことを、百人隊長たちや兵士長官たちに、彼らを通じてカエサルに申し立てるように、依頼した。 カエサルがウェルキンゲトリクス不在の敵陣へ迫る カエサルは、捕虜たちから(以下のことを)知った。 ウェルキンゲトリクスは糧秣を消費し切って、陣営をアウァリクムのさらに近くに移動させた。 我が方(=ローマ勢)が翌日に糧秣徴発にやって来るだろうと思われるところで待ち伏せするために出発した。 真夜中の静けさのうちに出発して、敵の陣営のそばへ朝方に到着した。 軍勢すべてを高くそびえて開けている場所に配置した。 カエサルは速やかに(兵士たちの)背嚢が運び集められること、武器が(すぐ使えるように)整えられることを命じた。 丘の上のガリア勢と沼沢を挟んで対峙する (ガリア勢がいる)丘は低地から緩やかに、上り坂になっていた。 50ペース(約15m)より幅広くなかった。 すべての浅瀬や、その沼地の隘路を一定の哨戒兵たちによって占領した。 もしローマ人たちがその沼地を突破しようと試みたならば、ぐずぐずしているところをより高地から圧倒する心積もりであった。 (ガリア勢が)ほぼ対等の士気で闘うつもりでいると考えただろう。 (ガリア勢が)空虚な見せかけで自分たちを誇示していることを、理解しただろう。 戦闘の合図を切望している者たちに(以下のように)説いた。 勝利を確実にするのに、どれほどの損害と、どれほど多くの勇敢な兵士たちの死を必要とするかを。 (訳注:pro sua laude 「自らの賞賛のために」は、「カエサルの賞賛のために」と解することもできる。 彼ら(兵士たち)の生命を自らの安全より貴重と思わない限り、自分は最高の不公正のため断罪されねばならない。 城市(アウァリクム)の攻略に関わっているほかのことに従事することを決めた。 ウェルキンゲトリクスが味方に弁明し、捕虜に問い質す ウェルキンゲトリクスは、味方のもとに戻ったときに、(以下のような)裏切り行為による罪を着せられた。 彼の退去によってローマ人たちがこれほどの好機とこれほどの迅速さでやって来たこと、である。 これらのすべてが偶然に、あるいは謀りごとなしに起こることはあり得なかったのだ。 彼が(ガリア人たち)自身の厚遇よりもカエサルの許しによってガリアの王権を持つことをより好んだのだ。 このような風に非難されて、(ウェルキンゲトリクスは)これらへ答えた。 陣営を移動させたことは、糧秣の欠乏によりなされたのであり、(ガリア人たち)自身が促しさえしたのだ。 (移動した場所が)それ自体を(沼地という)防御により守るという地の利に納得させられたのだ。 (騎兵が)発って行ったところにとっては有益であったのだ。 (軍隊の)最高司令権は、自らの意図により、立ち去るに当たって、誰にも委託しなかった。 その者が大勢の者たちの熱意によって(ローマ人と)闘うことに駆り立てられないように、である。 その事(=闘って決着を付けること)は、心の弱さのために、皆が求めたがっている。 というのは、(兵たちは)より長く(従軍という)労苦に耐えることができないからだ。 もし(ローマ人たちが)何者かの申し立てに呼ばれて来たのならば、その者に感謝するべきだ。 というのは、より高い位置から彼らの少なさを知ることも、(ローマ人の)武勇とやらを見下すこともできたのだから。 彼ら(ローマ人)は闘うことをあえてせずに、見苦しくも陣営に退却したのだ。 自分は、カエサルから裏切りを通じて、どのような支配権も望んではいない。 (勝利は)もはや自分とすべてのガリア人にとって確実なものとされているのだ。 いやそればかりか、(以下のようであれば、ガリア人たち)自身に(司令官職を)返還しているだろう。 もし(ガリア人たちが)自分から安全を受けているよりも、大きな顕職を自分に授けていると思うのならば。 「これらは、諸君らが理解するように、私により誠実に示されたのだ。ローマ人兵士たちに聞いてみなさい」と言った。 数日前に糧秣徴発しているところを(彼が)ひっ捕らえて飢えと鎖で拷問していた奴隷たちを引き出した。 彼らは、すでに前もって、(敵から)訊問されたときに語ることを教え込まれており、自分たちは軍団兵であると言った。 訳されることもあるが、それでは彼は糾弾されることを知る前から、味方を欺くために、わざわざ行軍中の数日を拷問に費やしたことになる。 むしろ、自軍が弱っていると敵に思わせる工作は、これまでにローマ軍がたびたび採っていた常套作戦である。 (奴隷たち曰く)飢えと欠乏に動かされて、何か穀物または家畜が野に見出せないかと、ひそかに陣営から抜け出した。 もはや、どの兵士たちも十分な能力がなく、(城攻めの)作業の労苦に耐えることができない。 こうして将軍(カエサル)は、もし城市の攻略において何ら得られないならば、3日間で軍隊を連れ帰ると決めた。 「これぞ」「私によって」とウェルキンゲトリクスは言った。 「裏切りだと諸君が糾弾している(私という)者のおかげで得ているのだ。 これほどの軍隊の勝利者(ローマ人)を飢えにより、ほとんど滅ぼしたのを諸君は見ているのだ。 ウェルキンゲトリクスの誠心とアウァリクムの重要性を確認 大勢の者たちすべてが雄叫びを上げて、自分たちの慣習で武器を打ち鳴らした。 (演説した)その者の雄弁に賛同したら、その者に対してそれをすることが常であったのだ。 これ以上の作戦で戦争を指導することはできない、と(叫んだ)。 (彼らは)すべての軍勢から選り抜かれた兵員1万を(アウァリクムの)城市の中に派遣すると決定した。 (ガリア)共通の安全をビトゥリゲス族だけに委ねるべきではないと考慮した。 勝利の全体を確実にすることを理解したからである。 thumb|right|200px|破城鎌(falx)の想像画(再掲) アウァリクムの籠城ガリア勢が坑道戦で攻防に努める (敵は)ガリア人のあらゆる流儀の方策で抗戦した。 誰によって教示されたものもすべてを模倣すること、創り出すことにとても適しているのだ。 すなわち、綱で(ローマ勢の)破城鎌をそらし、それを固着させてから、巻揚げ機で(城の)内部に引き込んだのだ。 (ローマ勢の)土塁 を坑道によって陥没させたりもした。 彼らのもとには多くの鉄鉱山があり、坑道のあらゆる類いが知られていて慣れていただけに、習熟しているのだ。 他方、城壁の全体のすべての方向から、櫓を(何層にも)構築して、これらを皮革で覆った。 あるいは土塁に火災を引き起こし、あるいは工事に従事している(ローマ人)兵士たちを襲撃したりした。 自分たち(ガリア勢)の櫓を部材を組み立てて(ローマ側の櫓の高さと)等しくしようとした。 (ローマ勢が)周壁に接近することを妨げたりした。 ガリア式城壁の構造 ところで、ガリアの城壁のすべては、ほぼ以下のような形態である。 互いに2ペース(約60cm)隔たって、地面に配置される。 これら(木材)は、内側で緊結されて、多くの土砂で覆われる。 さらに、前述した(2ペースの)間隔には、前面に大きな石塊が詰め込まれる。 これらが配置されて組み合わされると、上に別の層が付け加えられる。 その同じ(2ペースの)間隔は保たれて、かつ木材(梁)が互いに接触しないように。 けれども、等間隔で間をあけられたそれぞれ(の木材)は、それぞれ石塊を間に置かれて、緊密に連結される。 このように、城壁の高さが十分に満たされるまで、続けて工作物すべてが埋められる。 同様に、都市の防御の有益性のためにも、きわめて好都合となっている。 突破されることも、引きはがされることもできないのである。 ローマ勢が徹夜の土塁工事、籠城ガリア勢の攻勢 幅330ペース(約98m)、高さ80ペース(約24m)の土塁を築き上げた。 第三夜警時の少し前に、土塁に煙が上がっていることが気付かれた。 (その煙は)坑道によって敵たちが焼き打ちしたものである。 二つの城門より、(ローマ勢の)攻城櫓の両方の側面から(ガリア勢による)突撃がなされた。 樹脂や、火を燃え立たせられるほかのもの(=可燃物)を注ぎ込んだ。 (ローマ兵には)ほとんど分別され得なかった。 (防戦は)速やかになされた。 ある者は攻城櫓を引き戻し、土塁を(城壁側から)切り離した。 さらに陣営から大勢の皆で消火するために急ぎ集まった。 籠城ガリア勢が必死の防戦 我が方(ローマ勢)の見ているところで起こった、記録に値すると思われることを顧みずにおくべきではないと考えた。 ②Quidam ante portam oppidi Gallus, quiqui はβ系写本の記述で、α系写本にはない。 投射機で右の横腹を射られて、息絶えて倒れた。 彼が倒れているのを、すぐ近くの者たちのうちの1人が乗り越えて、その同じ任務を果たした。 同じやり方で投射機の射撃で息絶えさせられた第2の者に第3の者が交代し、第3の者に第4の者が代わった。 その場は、防戦者たちによって空にしておかれなかった。 土塁が鎮火されて、そのすべての方面で敵たちが撃退されて、戦いに決着が付けられるまでは。 アウァリクム脱出の企て、女たちの絶叫 (戦いの夜が明けて)翌日には、(アウァリクムの)城市から退避する計画を立てた。 ウェルキンゲトリクスによって促され、命じられたものであった。 それを夜の静けさのうちに試みても、味方に大きな犠牲もなく、自分たちは成し遂げるだろうと期待した。 沼地も絶え間なく介在していて、ローマ人たちの追跡を遅らせた。 すでに、これを実行することを夜間に準備していた。 泣きながら、身内のものたちの足元に(身を)投げ出して、あらゆる懇願でもって頼んだ。 自分たちと(身内に)共通の子供たちを敵に処刑されることのために引き渡さないで。 それらの者たちが逃げるためには、性質や体力の弱さが、妨げるのだ。 (女たちは)叫び声を上げて、ローマ人たちに(男たちの)逃亡について知らしめ始めた。 ローマ人の騎兵隊によって道を先取されないように、計画を取り止めた。 ローマ軍が大雨の中で城壁を占拠 大雨が急に起こったが、作戦計画を立てるために、この天候は不利ではないと思われた。 というのは、(アウァリクムの)城壁に配備された守備兵たちが少しより油断していると見ていたのだ。 配下の者たちには緩慢に作業に従事することを命じて、何がなされることを欲しているかを示した。 やっと、これほどの労苦の見合う勝利の報酬を我がものとするように激励した。 一番乗りとして城壁に登った者たちには、恩賞を約束して、兵士たちに号令を発した。 彼ら(ローマ軍団兵)は不意にあらゆる方面から飛び出して、速やかに城壁を満たしたのだ。 ローマ軍がアウァリクムの市民4万人を大虐殺 広場や開けた場所に楔状に留まった。 もし、どの方向から相対して対抗して来られても、戦列を整えて決戦しようという心積もりでいたのだ。 武器を投げ捨てて、城市の(ローマ勢から)最も遠くの方面を絶え間ない殺到によって求めた。 別の一部の者たちはすでに城門を出ていたが、(ローマ側の)騎兵たちによって虐殺された。 (ローマ勢には)略奪品を熱心に求める何者もいなかった。 (ローマ勢は)年老いた者たちにも、妻女たちにも、幼児たちにも(虐殺することを)思いとどまらなかった。 (訳注:ビトゥリゲス族はローマ市民の殺害には関与しておらず、報復される対象とするのは的外れである。 無傷のままでウェルキンゲトリクスのところへ到着した。 その者たちを彼は、すでに夜も更けた静けさのうちに、逃亡から迎え入れた。 (敗走者たちを)味方のところへ分けて連れて行くようにさせた。 陣営の各部分は、おのおのの部族にはじめから与えられていたのだ。 ウェルキンゲトリクスが演説で味方を鼓舞する (ウェルキンゲトリクスは)翌日に会合を召集して、(味方の者たちを)慰めて激励した。 敗北により取り乱さないように、と。 その事柄に(ガリア勢)自身は通じていなかったのだ。 戦争においては、誰であれ万事、順調な成功を期待するのならば、誤りである。 自分にとっては、アウァリクムが防衛されることは決して気に入らなかった。 その事情の証人は(諸君ら)自身である。 だが、ビトゥリゲス族の軽率さとほかの者たちが過度に意のままに従ったことにより、この敗北を蒙るようになったのだ。 しかしながら、それを自分が速やかに大いなる勝利によって埋め合わせよう。 彼らを自分の入念さにより加盟させるだろうし、全ガリアの計画を一つにするだろう。 その協定には、全世界でさえ邪魔することはできない。 それを自分は、ほとんどすでに成し遂げたと思う。 その間に(ガリア)共通の安全のために、彼ら(ガリア人たち)により(以下のように)遂げられることが好都合である。 それにより、敵たち(ローマ人)の予期せぬ襲撃により容易に持ちこたえられるように。 ガリア勢がウェルキンゲトリクスに心服し、希望を抱く この演説は、ガリア人たちには満更不快でもなかった。 秘密の場所に隠れたり、大勢の見ているところを逃れることがなかったからである。 (ウェルキンゲトリクスは)より多くのことを心に予見したり予感していると考えられた。 というのは、事態が定まらないのに、始めはアウァリクムを焼かれるべきと、後には放棄するべきと考慮していたからだ。 反対に彼の威厳は、敗北を蒙っても、日々において増されたのだ。 同時に、彼の断言によって(彼らは)ほかの諸部族を加盟させることについて希望を抱いた。 そのときに初めて、ガリア人たちは陣営を防御することを実施した。 (陣営の防御という)努力に慣れていない人々が気持ちを駆り立てられた。 自分たちにとって、命令されたことすべてを耐えるべきであり、成就するべきであると考えたほどであった。 ウェルキンゲトリクスがほかの諸部族を勧誘し、兵力を補充する ウェルキンゲトリクスは、約束したことに劣らず、ほかの諸部族を加盟させるように心から努力した。 その領袖たちに贈物を約束して、誘い込もうとした。 その者たちのおのおのは、巧妙な演説により、あるいは友情により、かなり容易に(同盟者を)得ることができた。 (ウェルキンゲトリクスは)アウァリクムが攻略されて逃げて来た者たちに、武装させ、服を着るようにさせた。 ガリアにかなり多数がいた弓兵のすべてを、徴集して自分のところへ派遣することを命じた。 これらの事により、速やかに、アウァリクムで壊滅していたそれ(らの軍勢)が補充された。 自らの騎兵の多数およびアクィタニアから募っていた者たちとともに、彼(ウェルキンゲトリクス)のところへ到着した。 ハエドゥイ族内紛の危機 軍隊を労苦や欠乏から回復させた。 ハエドゥイ族の領袖たちが使節として彼(カエサル)のところへ頼みにやって来た。 きわめて緊急の時に、部族を助けてくれるように、と。 事態は最大の危機にある。 2名が統領を司り、彼らの双方ともに自分は法により(=合法的に)選出されたのであると言っているのだ。 彼らの一方は、コンウィクトリタウィスで、声望があり、秀でた青年である。 その兄弟ウァレティアクスは前年に同じ統領を司っていたのである。 部族は皆が武装している。 評議会も分裂し、民衆も分裂し、彼ら(2名)の(それぞれの)庇護民となっている。 もしこれ以上、紛争が進められれば、部族の派閥と派閥が激突することになるであろう。 それが起こらないかは、彼(カエサル)の入念さと影響力にかかっている。 カエサルがハエドゥイ族の権力をコンウィクトリタウィスに与える この事態を(戦争よりも)優先されるべきと考えた。 自身がハエドゥイ族のところに出発することを決心した。 かつ、評議会の全員、および紛争が介在しているところの者たちをデケティアの自分のところへ呼び出した。 部族のほぼすべての(主だった)者たちがそこに集まったときに、(以下のことが)報知された。 わずかな者が密かに、あるべきはずとは別の場所、別の時に呼び集められて、兄により弟(の就位)が告げられたというのだ。 法は、一つの家族から2名が双方とも存命中に、統領に選出されるのを禁じるだけでなく、評議会にいることも禁止しているのに。 (カエサルは)コトゥスに支配権を放棄することを強要した。 (カエサルは彼に)権力の座に就くことを命じた。 ハエドゥイ族を動員し、ローマ軍をカエサルとラビエヌスの二隊に分散 この決定により仲裁して、(カエサルは)ハエドゥイ族に以下のように励ました。 それらは糧食供給のために守備隊として分けて置くものである、と。 (カエサルは)軍隊を二つの方面軍に分けた。 4個軍団をセノネス族やパリスィイ族のところに率いて行くべくラビエヌスに委ねた。 6個を(カエサル)自身がアルウェルニ族のところの城市ゲルゴウィアへエラウェル川に沿って率いて行った。 騎兵隊の一部は彼(ラビエヌス)に割り当てて、(残りの)部分は自分のもとに残した。 川の別の側を行軍し始めた。 カエサルが陽動によってエラウェル川に架橋、渡河する カエサルにとって事態は大きな困難になっていた。 というのは、エラウェル川は秋の前はほとんど浅瀬を渡らない習わしであったからだ。 こうして、それが生じないように、森林地帯に陣営を設置した。 ウェルキンゲトリクスが切り裂かれるように手配していたところの橋の一つの真向かいに。 翌日に、2個軍団とともに密かなところに留まった。 残りの軍勢(=4個軍団)をすべての輜重とともに、通常のように、出発させた。 軍団の数を保っていると(敵から)見られるように、いくつかの歩兵大隊を含ませていた。 彼ら(4個軍団)には、できる限り遠くまで前進することを命じた。 (前述の)同じ橋杭は、そのより下方の部分が損なわれないで残っていたので、橋を修復し始めた。 残りの軍勢(=4個軍団)を呼び戻した。 強行軍で(ゲルゴウィアに向けて)先行した。 両軍がゲルゴウィアの要衝に陣営を築く カエサルは(渡河した)その地点から5回目の宿営でゲルゴウィアに到着した。 糧食調達の整備をするより前には、攻囲について行なうべきでないと決心した。 恐ろしげな姿を現わした。 毎日、夜明けに自分のところへ集まることを命じた。 何らかのことを伝達・協議するのか、あるいは何らかのことを指導するのだと思われる。 どのような心構えや武勇が、配下の者たちのおのおのにあるかを、吟味した。 あらゆる方面から周囲が険しくて、(その地形により)すばらしく護られていた。 もし、それを我が方(ローマ勢)が占めれば、水源の大半と自由な糧秣徴発から敵たちを妨げるであろうと思われた。 だが、その地点は、彼ら(ガリア勢)により、大して強力ではない守備隊で占められていた。 守備隊を追い出して、地点を占拠して、そこに2個軍団を駐屯させた。 12ペース(=約3.6mの幅)の二重の堀を、より大きな陣営から(この丘陵の)より小さな陣営へ至らしめた。 敵たちの不意の襲撃から安全に、1人1人が往来することができるように。 ハエドゥイ族のコンウィクトリタウィスがガリア同盟軍に内応する アルウェルニ族により金銭でそそのかされて、ある若者たちと談判した。 とても強大な一族に生まれた若者たちだった。 自分たちが自由民で支配層の生まれであるのを思い起こせ、と鼓舞した。 それが(ガリア勢に)引き入れられることによって、ガリアにおいてローマ人が留まり続ける場はないであろう。 しかし、(ガリアの)共通の自由に従うことの方がより大きい。 若者たちは速やかに、統領の演説と報酬によって導き入れられた。 (謀計を)成し遂げる方法が求められた。 というのは、部族がむやみに(ローマ人との)戦争実行へ動かされることができるとは確信していなかったからだ。 リタウィックスに、カエサルに戦争のために派遣されるあの(歩兵)1万名を指揮させ率いさせるのが良いとされた。 彼の兄弟たちは、カエサルのところへ先立って行った。 残りのことが、どのようなやり方で行なわれるのが良いかが決められた。 リタウィックスの鼓舞でハエドゥイ族の歩兵1万が挙兵する 「兵士らよ、どこへ我々は進むのか?」と言った。 「我が方(ハエドゥイ族)のすべての騎兵隊とすべての高貴な者たちは滅んだ。 裏切りの罪を着せられて、ローマ人たちによって、弁解の余地なく殺されてしまったのだ。 これは、その虐殺から逃げて来た当人たちから聞き知ってくれ。 リタウィックスが物語ったのと同じことを群衆に説明した。 ハエドゥイ族の多くの騎兵たちは、アルウェルニ族と談判したと言われたので、殺された、と。 (彼ら)自身は、兵士ら多数の間に身を隠して、虐殺の最中から逃げて来たのだ、と。 ハエドゥイ族の者たちは叫び声を上げて、リタウィックスに、自分たちに(どうするべきか)助言するように懇願した。 彼は言った「実にあたかも、事態が協議するべきというかのようだ。(協議する)必要はないのだ。 我々にとって、ゲルゴウィアに急行して、アルウェルニ族と我々が合流することは。 とても不面目に滅びた者たちの死に仇討ちしようではないか。 (リタウィックスは)彼の護衛を信頼して一緒にいたローマ市民たちを示した。 当人たちを残酷に拷問して殺した。 騎兵や領袖たちの虐殺について、同じ嘘によって扇動した。 (リタウィックス)自身がしたのと同様のやり方で、自分たちの(受けた)無法に仇討ちするようにと鼓舞した。 エポレドリクスがハエドゥイ勢1万の寝返りをカエサルに知らせる ハエドゥイ族のエポレドリクスは、最高の身分に生まれた青年で、本国で最高の権勢にあった。 とともに、ウィリドマルスも、同じ年輩で、同様に敬意を受けていたが、異なる階級であった。 カエサルは彼をディウィキアクスにより託されて、低い身分から最高の地位へと引き立てていた。 (その2人は)彼(カエサル)から名指しで呼び出されて、騎兵として(ローマの陣中に)一緒に来ていた。 一方はコンウィクトリタウィスのために、他方はコトゥスのために、最大限の助力で奮闘していた。 ほぼ真夜中に、事情をカエサルのところへ報知した。 (ハエドゥイの)部族が青年たちのゆがんだ謀計によってローマ人民の友好から背くことを容認しないように懇願した。 もし、このように多くの幾千もの同胞が敵たちと協同するならば、(上記の)ことが生じると用心するように、と。 部族が(寝返った歩兵たちの)影響力を軽く評価できない、と。 カエサルが4個軍団を率いてハエドゥイ勢1万を制止し、リタウィックスは逃亡 何らためらいを差しはさまずに、戦備を整えた4個軍団と騎兵隊すべてを陣営から進発させた。 このような情勢で、陣営を縮小するための余地はなかった。 というのは、事態は迅速さにかかっていると思われたからだ。 総督副官ガイウス・ファビウスを2個軍団とともに陣営の守備に残しておいた。 少し前に(ゲルゴウィアの)敵たちのところへ去ったことを探り出した。 皆がとても熱中していたので、25ローママイル(約37km)進んで、ハエドゥイ族の隊列を視認した。 騎兵隊を突進させて、彼ら(ハエドゥイ勢)の行軍を妨げて、停止させた。 (ハエドゥイ勢を)誰一人殺さないように(ローマ勢の)皆に禁じた。 (ハエドゥイ勢の)騎兵たちの間を歩き回って、味方に呼びかけることを命じた。 降伏の意を表して、武器を投げ出して、死を赦免されることを求め始めた。 (親分・子分ともども)ゲルゴウィアに逃れた。 副官ファビウスの報告:ゲルゴウィアの敵勢がローマ陣営に襲来 彼ら(伝令)に、戦時の権限により殺せた者たち(歩兵1万)は(カエサル)自らの恩恵により許されたのだ、と説かせた。 (カエサルは)夜の3時間を軍隊に休息のために与えて、陣営を引き払ってゲルゴウィアの方へ向かった。 事態がどれほどの危機にあるか、を打ち明けた。 (ガリア勢の)最大級の軍勢により(ローマ勢の)陣営が攻撃された、と説明した。 我が方(ローマ勢)は絶え間ない労苦により疲れ果てていた。 彼ら(ローマ勢)にとり、陣営の大きさのために、同じ者たちが防柵の中に留まらざるを得なかった。 (ガリア勢からの)矢の多数と飛び道具のあらゆる類いによって(ローマ勢の)多くのものが傷つけられた。 これに持ちこたえるために、投石器が大いに役立った。 ファビウスは、彼ら(ガリア勢)が退却すると、2つの門を残して、ほか(の門)を閉鎖した。 胸壁を防柵を付け加えて、翌日における似たような状況に備えた。 兵士たちの最大級の努力によって、日の出の前に(ゲルゴウィアの)陣営に到着した。 ハエドゥイ族の者たちが反ローマ暴動を引き起こす 自分たちには(この知らせを)調べるための余地を何ら残さなかった。 ある者たちを貪欲さが、ある者たちを激しやすさや無分別が駆り立てた。 あの種族の人々はとりわけ、軽率な風聞を確認された事として見なすように、生まれついているのだ。 (ハエドゥイ族の者たちは)ローマ市民たちの財産を略奪し、殺戮を行なって、隷属状態に引きずり込んだ。 民衆を狂暴さへと、悪行を犯して冷静さへ引き返すことを恥と思うように、駆り立てた。 (安全の)保証を与えて、城市カウィッロヌムから連れ出した。 そこに商売をするために定住していた(ローマ人の)者たちにも同じことをするように強要した。 直ちに彼らを途中で襲撃して、すべての手荷物を奪い取った。 抵抗する者たちを昼夜にわたって包囲した。 (ハエドゥイ族の)より多くの群衆を武装へと扇動した。 ハエドゥイ族当局がカエサルに屈服。ガリア大動乱の予感 (ローマ市民に対する襲撃は)何ら公けに企てがなされたものではないと説明した。 カエサルのところへ使節たちを、自分たちを赦免することのために遣わした。 これらを、配下の者たち(=歩兵1万名)を取り戻すために行なったのだ。 ほかの諸部族を使節派遣によって、そそのかした。 カエサルはそのようなことを認識していたけれども、(ハエドゥイ族の)使節たちにできるだけ平静に話しかけた。 自分は(ハエドゥイ族の)民衆の無知や軽率さのために、部族を何ら厳重に裁断することはない、と。 自分のハエドゥイ族に対する好意を減ずることはない、と。 どのようにゲルゴウィアから撤退して再び軍隊全体を集結するか、策定に取りかかった。 (諸部族の)背反の恐れから生じた出発が、逃亡同然と見られないように。 ゲルゴウィアの急所の尾根 (カエサルが)これらを考慮しているときに、事をうまく行なえる可能性が生じたと思われた。 敵たちによって占められていた丘陵が、無人にされているのに気付いた。 それは、前日には、(ガリア勢の)大勢の者たちのためにほとんど見分けが付けられないものだった。 (カエサルは)驚いて、(ゲルゴウィアからの)脱走兵たちに理由を尋ねた。 その者たちの多数は、毎日、彼(カエサル)のところへ群がり集まっていたのだ。 (脱走兵たち)皆の間では同じ意見であった。 それによって城市の別の方面への出入口となっている、と。 (ゲルゴウィアが)ほとんど包囲されて、あらゆる出口と糧秣徴発を阻まれると思われたのである。 この地帯の辺りを防御するために、ウェルキンゲトリクスにより総勢が召集されていたのだ、と。 ローマ勢の陽動部隊が敵を引き付け、本隊が敵の本陣を目指す この事を知って、カエサルは多数の騎兵小隊を同じところに真夜中に派遣した。 彼らには、いくらか騒々しく、あらゆる場所を動き回るように命令した。 ラバ引きの者たちを鉄兜とともに、騎兵の外見と真似をさせて、丘々を乗り回すことを命じた。 彼らに少数の騎兵を付き添わせて、より広く見せびらかすために動き回らせた。 (ラバ引きと騎兵の)皆には、長く迂回して、同じ一帯を目指すことを命じた。 これほどの距離のために(ガリア勢からは)何ごとか確かなことは探り出されなかった。 いくらか前進させて低い場所に駐留させ、森林に隠した。 軍勢のすべてがあそこ(=無人にしていた急所の丘陵)へ防御のために移動した。 兵士たちをまばらに、城市から気付かれないように、大きい方の陣営から小さい方に移動させた。 個々の軍団を指揮させていた副官たちに、何がなされることを欲しているかを示した。 第一に、兵士たちを抑え留めるように戒めた。 (兵士たちが)戦うことの熱意、あるいは略奪の希望により、より遠くまで進み出ないように、と。 地勢の不利がどれほど敗北を生じるかを示した。 迅速さのみがこれを避けることができる。 事の成否は、戦闘にではなく、好機にかかっている。 これらの事柄を説明して、(副官たちに進軍の)号令を出した。 右の方面からは、別の登り道を(ローマ軍本隊と)同時にハエドゥイ族(の騎兵)を派遣した。 ローマ軍の本隊が防壁を越えて、敵陣の一部を占拠 もし何らの湾曲が間になければ、1200パッスス(=約1.8km)離れていた。 その道のりの距離を増していた。 丘陵のより上方の部分を、城市の城壁の方へ続けざまに、とても密集した(各部族ごとの)陣営で満たしていた。 それを越えて行って、3つの(部族ごとの)陣営を占拠した。 傷付けられた馬によって、略奪している(ローマ人)兵士の手から、やっと自らを救い出した。 血気にはやるローマ兵たちの猪突猛進、ガリア女たちの命乞い カエサルは退却ラッパを吹くことを命じた。 彼とともにいた第10軍団に呼びかけて、軍旗を停止した。 ほかの軍団の兵士たちは、ラッパの響きを聞き取れなかった。 というのは、十分に大きな峡谷が間にあったからである。 しかしながら、兵士長官たちや総督副官たちにより、カエサルから指図されていたように、制止されていた。 (ゲルゴウィアの)城市の城壁や城門に近付くまでは、追及を終結させなかった。 城市から急ぎ出た。 家庭の母親たちは、城壁から衣類や貨幣をたびたび投げやった。 そして胸を裸にして(城壁の上に)進み出て、手を伸ばしてローマ人たちに哀願した。 (ローマ人が)アウァリクムでしたように女たちや子供たちでさえも赦免しないことのないように、と。 少なからぬ者たちは、城壁から手で降ろされて、(ローマ人)兵士たちに身を任せた。 配下の者たちの間で、その日、(以下のように)言ったことが知られていた。 自分はアウァリクムの恩賞に奮い立たせられて、何者かが(自分)より早く城壁を登るようなことは生じさせない、と。 彼らによって持ち上げられて城壁を登った。 彼らは(ファビウス)自身が再び1人ずつ引き出して、城壁に導き上げた。 ガリア勢が城市に引き返して、防戦に努める 騎兵たちを先遣して、(歩兵たちも)駆けに駆けて、そこ(=城市)へ急いだ。 城壁の下に陣取って、味方の戦う者たちの数を増した。 ガリアの風習により、髪を広げて示し、子供たちを(男たちの)眼前に運び始めた。 ローマ人たちにとっては、地の利でも(兵の)数でも、対等な闘いはなかった。 (ガリア勢の)新来かつ無傷の者たちに、容易に持ちこたえられなかった。 カエサルが劣勢の自軍に副官セクスティウスを増援する かつ丘陵のふもとの下方で、敵方の右の側面に布陣するように、と。 もし我が方が(戦闘の)場所から追いやられたのを見たら、敵方が自由に追撃することにならぬよう脅かすためである。 戦いの決着を待っていた。 激戦の末、敗勢に陥るローマ軍 突如として、我が方にとって開けた側面(=右側)から、ハエドゥイ族の者たち(の姿)が見られた。 カエサルがその者たちを右の方面から別の登り道により(敵の)部隊を分散しておくために派遣していたのだ。 彼らの武具が(ガリア勢のものと)似ていることが、我が方(の兵士たち)を極度に怖れさせた。 けれども(ローマ人の)兵士たちは、それ自体が自分たちを欺くために、敵方によりなされたと考えたのだ。 (ガリア勢に)取り囲まれ、殺害されて、城壁から突き落とされた。 せめて、栄誉の欲に引き寄せられて危険に引きずり込んでしまった諸君の生命にはきっと見通しを与えるであろう。 と同時に、敵方の真ん中に押し入って、2名を殺害して、ほかの者たちを城門からいくらか退けた。 曰く「もはや血も活力も尽き果てた私の生命を助けることを試みているのは無益だ。 こうして(ペトロニウスは)戦って少し後で斃れ、配下の者たちにとっては救いとなった。 カエサルが一敗地に塗れる 46名の百人隊長 を失い、(激戦の)場所から追いやられた。 予備部隊(もしくは要撃部隊)として、いくらか平らな所に陣取っていた第10軍団が妨げた。 これ(=第10軍団)をさらに、第13軍団の諸大隊が支えた。 それらは総督副官ティトゥス・セクスティウスとともに小さい方の陣営から進発してより高い所を占めていたのだ。 敵方に抗して戦備を整えて陣取った。 ウェルキンゲトリクスは、配下の者たちを丘陵の麓から(ゲルゴウィアの)防備の内側に連れ戻した。 その日、(ローマ軍は)700名よりいくらか少ない兵士を失った。 両軍の主力部隊である歩兵どうしが激突したこの戦闘は、地の利もあって、ウェルキンゲトリクスが完勝した。 敗軍の将カエサルが兵士たちを責める 兵士たちの無思慮や功名心をとがめた。 というのは、どこへ進み出るべきか、あるいは何がなされるべきと思われるのか、自分たちに対し自分たちで判断してしまったからだ。 兵士長官や総督副官たちにより制止されることもできなかったからだ。 地の利のなさがどれほど影響するのか、(カエサル)自身がアウァリクムで判断したことを説明した。 確実であった勝利を諦めたのだ。 地の利のなさのために、闘いにおいてほんのわずかな損害も生じないように(勝利を諦めたのだ)。 それだけにますます(兵士たちの)勝手気ままさや高慢さを(カエサルは)非難する(と言った)。 というのは、自分たちが将軍(カエサル)よりも勝利と事の結末についてよく判断していると考えていたからだ。 自分(カエサル)は兵士たちに、武勇や大胆さよりも、慎重さや自制心を望んでいるのだ。 カエサルとローマ軍がゲルゴウィアから撤退 (カエサルは)このような熱弁を振るって、演説の最後に、兵士たちを元気付けた。 かつ、地の利のなさが引き起こしたことを、敵方の武勇に転嫁しないように、と。 諸軍団を陣営から進発させて、適切な場所に戦列を整えた。 軽微な騎兵戦を行なって、順調のうちに軍隊を陣営に連れ戻した。 ハエドゥイ族のところに陣営を移(すために出発)した。 3日目にはエラウェル川(=現在のアリエ川)のところで橋を再建して、そこで軍隊を渡らせた。 ハエドゥイ族のエポレドリクスとウィリドマルスらがカエサルのもとから立ち去る リタウィックスがすべての騎兵隊とともに、ハエドゥイ族の者たちをそそのかすために出発したという。 部族の支持を固めるために、(彼ら)自身が(リタウィックスより)先行することが必須であるというのだ。 しかしながら、彼ら(2人)を束縛するべきではないと考慮した。 (カエサルが)無法行為を起こすと思われないように、あるいは(彼らを)怖れているという何らかの疑念を与えないように。 (カエサルは)立ち去る彼らに、ハエドゥイ族における自分の功績を手短に説明した。 すべての同盟者たちを奪い取られ、貢物を課せられて、たいへんな侮辱とともに人質をもぎ取られていたことか。 かつ、どれほどの境遇に、どれほどの高位に(カエサルが)引き上げもしたことか。 (以前の)あらゆる時期の品格や信望をも越えていると思われる。 このような訓示を与えて、彼ら(2人)を自分のもとから送り出した。 エポレドリクスとウィリドマルスらがローマの拠点ノウィオドゥヌムで寝返る ノウィオドゥヌムは、ハエドゥイ族の城市で、リゲル川(現ロワール川)岸の好都合な所に位置していた。 および自分と軍隊の輜重の大部分を運び集めていた。 ここに、この戦争のためにイタリアとヒスパニアから買い集めた馬匹の多数を送っておいた。 (エポレドリクスとウィリドマルスは)眼前にあるこれほどの好機を放置するべきではないと考えたのだ。 金銭および馬匹を互いに分け合った。 (ガリアの)部族の人質たちをビブラクテの統領のところへ連れて行くように手配した。 ローマ人たちの有益になることがないように、焼き打ちした。 残りのものを川(に流すこと)により、および焼き打ちにより、役立たないようにした。 (ローマ人に)恐怖(の感情)を起こさせるために、騎兵隊に誇示をさせ始めた。 あるいは(糧食などの)欠乏により、属州に駆逐することができるなら、と。 すべての浅瀬が渡らせられることができないと思われたのである。 カエサルが属州へは戻らず、増水したリゲル川の渡河を敢行 それらの事態を知ると、カエサルは自らにとって(以下のことを)急ぐべきだと考慮した。 そこに(敵方の)より多くの軍勢が集結するよりも早く闘うように(急ぐべきだと)。 (ガリア勢への)怖れによって行なうことは決して必要ではない、と考えたのだ。 同様に、とりわけラビエヌスと一緒に派遣していた諸軍団から遠ざけられて、非常に心配してもいたのだ。 皆の予想に反して、リゲル川(=現ロワール川)の辺りにやって来た。 やっと腕と肩を、武器を差し上げるために、水から自由になることができた。 (カエサルは)軍隊を無傷のまま渡河させた。 セノネス族のところに行軍することを決めた。 副官ラビエヌスがルテティア制圧に向かう (訳注:34節で既述のようにラビエヌスはカエサルから4個軍団とともにガリア北部の制圧を委ねられていた。 4個軍団とともにルテティアに出発した。 それ(ルテティア)はパリスィイ族の城市で、セクアナ川(=現セーヌ川)の中洲に位置している。 近隣の諸部族から大軍勢が集結していた。 (北部ガリア勢の)最高司令権は、アウレルキ族のカムロゲヌスに託された。 けれども、彼の卓越した軍事の知識のために、顕職に召集されたのだ。 ここに陣取って、我が方(ローマ勢)が渡河するのを妨げることに決めた。 ラビエヌスがメトロセドゥムを陥落させ、ルテティアのガリア勢と対峙 および道を築くこと、を試みた。 やって来たのと同じ道程により、メトロセドゥムに到達した。 それはセノネス族の城市で、少し前にルテティアについて述べたように、セクアナ川の中州に位置している。 (ラビエヌスは)闘うことなしに(中州にあるメトロセドゥムの)城市を掌握した。 川に沿ってルテティアの方へ行軍を始めた。 ルテティアを焼打ちすること、その城市の橋を破却すること、を命じた。 ルテティア(の対岸)に向かってラビエヌスの陣営に対抗して陣取った。 ガリア諸部族が迫り、ラビエヌスが作戦変更を決断 もはや、ハエドゥイ族の背反や、ガリアの動乱の順調さについての噂がもたらされていた。 カエサルが行軍やリゲル(渡河)を遮られて、糧食の欠乏により属州(ガリア・トランサルピナ)に急ぐことを強いられた、と確言した。 手勢を徴集して、公けに戦争を準備することを始めた。 自分にとって、以前に判断していたのとはまったく別の作戦が立てられるべきだ、と考えた。 軍隊を無傷のままでアゲディンクム(=現サンス)に連れ戻すように、と考えた。 ガリアにおいて武勇に最大の評判を持つその部族が、迫りつつあった。 他方からは、カムロゲヌスが軍隊を準備し、整列させて、進んでいた。 とても大きな(セクアナ)川が阻んでいた。 武勇の心構えに救いを求めるべきだと(ラビエヌスは)思った。 ラビエヌスが陽動戦術に努める (彼が)命令したことを入念かつ勤勉に従事するように鼓舞した。 かつ、そこで自分(ラビエヌス)を待つことを命じた。 陣営にとっての守備隊として残留させた。 真夜中から、すべての輜重とともに、上流の方に大きな喧騒でもって出発することを命令した。 これらを大きな音とともに櫂を駆って、同じ方面に派遣した。 船団が停められることを命じていた地点へ行った。 ラビエヌスの陽動により、敵将カムロゲヌスが兵力を分散 我が方(ローマ勢)によって不意を襲われたのだ。 速やかに(セクアナ川を)渡らせられた。 夜明け前のほぼ一時に(以下のことが)敵方に報知された。 少し下流で兵士たちが船で(セクアナ川を)渡されたこと、である。 自分たちの軍勢をも3方面に分配した。 (ローマ勢の)船団が進み出るだけ、(ガリア兵も)前進するようにした。 残りを軍勢をラビエヌスに対して(カムロゲヌス自身が)率いて行った。 ラビエヌスがカムロゲヌス麾下のガリア勢を各個撃破して、カエサルと合流 敵方の戦列も見分けられた。 ラビエヌスは兵士たちを(以下のように)鼓舞した。 かつ、その指揮によって何度もしばしば敵方を打ち破って来たカエサル当人が目下居合わせていると考えるように、と。 (それから)戦闘の号令を発した。 敵方は撃退されて、逃亡に追いやられた。 誰も逃亡の予兆を示さなかった。 敵方の将帥カムロゲヌス自身は、麾下の者たちに居合わせて、彼らを激励していた。 敵方の背後に(第7)軍団を差し向けて、軍旗を進めた(=進撃した)。 けれども、総勢が包囲されて(ローマ軍により)殺戮された。 同じ不幸をカムロゲヌスも蒙った。 勝勢の我が方(ローマ軍)の兵士たちの突撃を持ちこたえることができなかった。 森林や山岳が覆い隠すことのなかったその者たちは、(ローマ側の)騎兵隊によって殺戮された。 この戦役が成し遂げられると、ラビエヌスはアゲディンクムに引き返した。 そこには軍隊全体の輜重が残されていたのだ。 そこから3日目(=2日後)にすべての軍勢とともにカエサルのところへ到着した。 ハエドゥイ族がウェルキンゲトリクスに主導権争いを挑む ハエドゥイ族の背反が知られて、戦乱は拡大された。 信望、勢力や金銭によってできる限り、諸部族をそそのかすことに努めた。 彼ら(人質たち)の処刑(を示唆すること)によって、決心がつかぬ者たちを恐れさせた。 ハエドゥイ族は、ウェルキンゲトリクスに、自分たちのところへ来て戦争遂行の戦略を協議するように要求した。 その事が成し遂げられると、(ハエドゥイ族)自身に最高司令権が委ねられるように頑張った。 その事が論争の状態に置かれて、ビブラクテでのガリア全体の会合が公示された。 同じところに至る所からたくさんの者たちが集まって来た。 衆議一決により、ウェルキンゲトリクスを将軍(最高司令官)として承認した。 この会合へは、レミ族、リンゴネス族、トレウェリ族が不在であった。 前者(レミ族とリンゴネス族)は、ローマ人との友好を遵守したので(不在であった)。 トレウェリ族は、はるか遠くに離れており、ゲルマニア人により圧迫されていた。 (ウェルキンゲトリクスとカエサルの)どちら側にも援軍を派遣しなかった。 カエサルの自分たちへの寛大さを惜しんだ。 けれども戦争を引き受けてしまったので、あえて自分たちの作戦計画をほか(の諸部族)と異にしなかった。 たいへんな野心を持つ青年たちエポレドリクスとウィリドマルスは、意に反してウェルキンゲトリクスに服従した。 ウェルキンゲトリクスがガリア諸部族の誘降・服従を謀る (ウェルキンゲトリクス)自身は、ほかの諸部族に人質(の供出)を命令して、のみならずその事の期日を決めた。 そこに、1万5000名の数のすべての騎兵に、速やかに集結することを命じた。 (歩兵については)自分は、以前から持っていた歩兵隊で満足するであろうと言った。 (歩兵で)武運を試すことはしないであろうし、あるいは野戦で(白兵戦を)闘うこともないであろう、と。 ローマ人たちの糧食・糧秣徴発を妨げることは、とても容易である、と。 ただ平静な心で、自分たちの穀物を自身で傷めて、(穀物の)建屋を焼打ちするように。 資産の犠牲により、永久の領有権と自由を自分たちが獲得することを思え、と。 この中に、800騎の騎兵たち(の供出)を付け加えた。 彼らをエポレドリクスの兄弟に指揮させて、アッロブロゲス族に戦争をしかけることを命じた。 同様に、ルテニ族およびカドゥルキ族に、ウォルカエ・アレコミキ族の領土を荒らしまわるべく派遣した。 それにもかかわらず、隠密に伝令たちや使節たちにより、アッロブロゲス族を(蜂起を)そそのかした。 彼ら(アッロブロゲス族)の心がかつての戦争からまだ静まっていないことを期待したのだ。 さらに部族には(カエサル統治下の)属州全体の支配権をも約束したのだ。 カエサルと同盟諸部族の防戦。ゲルマニア騎兵を呼び寄せる これらすべての出来事に対して、(カエサルは)22個歩兵大隊からなる守備隊を用意していた。 (訳注:ここでいう属州とは、ガリア・トランサルピナを指すと思われる。 あらゆる方面に対して配置された。 および他のかなりの者たちが殺戮されて、城市と城壁の内側に追い込まれた。 たいへんな注意と入念さにより、自分たちの領土を守った。 レヌス(=現ライン川)の向こう側のゲルマニアに、先年に平定していた諸部族のところへ(使節を)遣わした。 彼らから、騎兵たち、および軽い武装の歩兵たちを呼び寄せた。 その者ら(軽装歩兵)は、彼ら(騎兵)の間で戦闘することが常であったのだ。 ゲルマニア人たちに分配した。 属州へと南下するカエサル、迎え撃とうとするウェルキンゲトリクス および全ガリアの命令されていた騎兵たちが、(ウェルキンゲトリクスのところに)集結して来た。 ウェルキンゲトリクスは、ローマ人たちから約10ローママイル(15km)のところに、3つの陣営にて陣取った。 勝利の時が来たと、明言した。 ローマ人たちは属州に逃亡して、ガリアから立ち退きつつある、と。 将来の平和と平穏は不充分にしか得られない。 戦争することに結末をつけることはないであろう。 それゆえに、(ローマ勢の)行軍によって重荷となっている(輜重隊の)者たちを襲撃するのだ。 もし(ローマ勢の)歩兵たちが味方を支援し、そのことで滞留するならば、(属州へ)行軍することはできない。 必需品の使用や(ローマ人としての)品格をはぎ取られることになる。 (そのことを、諸君ら)自身は決して疑念を持つことなかれ。 自分(ウェルキンゲトリクス)が軍勢すべてを陣営の前に保持しておくであろうし、敵方の心胆を寒からしめるであろう。 (ガリア勢の)騎兵たちは(以下のように)叫んだ。 最も神聖な誓約によって確証されなければならぬ。 (以下の者は)家に迎え入れられたり、子供たちや親たちや妻女たちのところへ近づくことがないように。 敵方(ローマ勢)の隊列を越えて(往復の)2度、騎馬で駆け抜けることがなかった者は。 カエサル麾下のゲルマニア騎兵がウェルキンゲトリクスを一蹴 翌日に、騎兵隊を3つの分隊に分配した。 2隊は(ローマ勢の左右)2つの側面から戦闘隊形として現われた。 1隊は(ローマ勢の)前衛から行軍を妨げ始めた。 カエサルは麾下の騎兵隊おのおのを3つに配分して、敵に対して向かって行くことを命じた。 (騎兵戦が)同時にすべての方面で戦われた。 (ローマ勢の)行軍縦隊は一歩も引かなかった。 輜重は諸軍団の内側に後退した。 カエサルはそこに進撃して戦列を組織することを命じた。 その事が、敵方が追撃して来るのを遅らせもしたし、我が方が支援の希望により元気付けられもした。 ついに、ゲルマニア人(騎兵)たちが右の側面から尾根の頂きを掌握して、敵方をその場から追いやった。 (ゲルマニア騎兵が敵を川辺まで)追撃して、かなりの者たちを殺戮した。 (ガリア勢の)残りの者たちは、包囲されないようにと怖れて、逃亡に身を任せた。 (こうしてローマ方により)あらゆる場所で虐殺が行なわれた。 ハエドゥイ族の3人の高位の貴族が捕らえられて、カエサルのところへ連行されて来た。 コトゥスは騎兵指揮官で、最近の会議でコンウィクトリタウィスと(統領の座をめぐって)係争した。 カウァリッルスは、リタウィックスの背反の後に、歩兵の軍勢を指揮していた。 エポレドリクスは、カエサルの到来以前にハエドゥイ族の将帥としてセクアニ族と戦争を闘っていた。 ウェルキンゲトリクスがアレスィア入城、カエサルは攻囲を決断 すぐに、マンドゥビイ族の城市であるアレスィアへ行軍し始めた。 かつ、速やかに陣営から輜重を進発させること、および自分に追随すること、を命じた。 2個軍団を(輜重の)守備隊として(その丘陵に)残留させた。 翌日には、アレスィアの辺りに陣営を張った。 (カエサルは)兵士たちを労役に駆り立てて、(敵陣を)堡塁で囲むことを決断した。 アレスィアの地勢、ローマ軍の攻囲線 攻囲(包囲)以外には攻略されることができないと思われた。 その丘陵のふもとを2つの方面から、2つの川が流れていた。 その城市の前に、約3ローママイル(4.5km)の間隔で、平地が広がっていた。 同等の高さの頂上で(アレスィアの)城市を取り巻いていた。 堀、および高さ6ペース(約1.8m)の防壁を前に引いていた。 ローマ人たちによって建てられようとしていた塁壁の周囲は、11ローママイル(約16km)を占めていた。 同じく23基の砦が造られた。 不意に何らかの突撃がなされないようにした。 この同じところが、夜間は、寝ずの番兵および強力な守備隊により固守された。 カエサル麾下のゲルマニア騎兵が、再びガリア騎兵を虐殺 かの平地において騎兵戦がなされた。 それ(平地)は(周囲の)丘陵から3ローママイル(約4.5km)の間隔を空けて広がっていることを、前に述べた。 (騎兵戦は)双方の主力によって闘われた。 苦戦している我が方(ローマ騎兵)に対して、カエサルはゲルマニア人(騎兵)を援けに派遣した。 諸軍団を陣営の前に駐留させて、不意に何らかの突入が敵方の歩兵隊によってなされないようにした。 軍団の守備が加わって、我が方(ローマ勢の)勇気が増された。 敵方(の騎兵)は敗走に追いやられて、彼ら自身が自分たち(の敗走)を大勢であることにより妨げた。 さらに(ガリア陣地の)諸門がとても狭いままにしておかれたので(騎兵たちが)積み重ねられた。 ゲルマニア人(騎兵)たちは(ガリア騎兵たちを)苛烈に、防塁のところまで追撃した。 (こうして)大虐殺が起こった。 (ガリア騎兵の)幾人かは、馬を置き去りにして、堀を越えること、および防壁を登り越えることを試みた。 カエサルは、防柵の前に駐留させていた諸軍団に、いくらか前進することを命じた。 防塁の内側にいたガリア人たちも(騎兵たちに)劣らず狼狽した。 (ローマ勢により)自分たちのところへ直ちにやって来られると考えた者たちは、防具を取れと叫んだ。 (ガリア勢の)幾人かは、怖れおののいて(丘陵の頂きにある)城市の中に押し入った。 ウェルキンゲトリクスは、陣営が無防備にされないように、(防塁の)諸門が閉じられることを命じた。 (ガリア騎兵の)多くが殺戮され、おびただしい馬が捕獲されて、ゲルマニア人(騎兵)たちは退却した。 ウェルキンゲトリクスが援兵召集のため騎兵を放ち、籠城策を定める 自分のところから騎兵隊のすべてを夜間に送り出すことを計画した。 (アレスィアから)退去する(騎兵の)者たちに(以下のように)指図した。 かつ、年齢により武器を手に取ることができる者たちの皆を戦争へ徴集するように、と。 (ウェルキンゲトリクスは)彼ら(ガリア人たち)における自分の功績に言及して(以下のように)懇願した。 かつ(ガリア)共通の自由について功績が最上である自分を、敵方の責め苦に渡すことがないように、と。 選りすぐりの兵員8万名が自分と一緒に滅びるであろう、と明言した。 しかし節約することにより、なおいくらか長く耐え忍ぶことができる、と。 我が方(ローマ勢)の構築物が中断しているところから、第二夜警時に静けさのうちに、騎兵隊を送り出した。 服従しなかった者たちを極刑に処すと決めた。 家畜は、マンドゥビイ族によって大量に集められていたが、個々に分配した。 穀物を節約して少しずつ量り分けることを定めた。 城市の前に駐留させていた(歩兵の)軍勢すべてを城市の中に退却させた。 これらの手段により、ガリア(諸部族)の援軍を待つこと、および戦争を指導しようとしたのである。 カエサルが、より大掛かりな攻囲陣地を構築する カエサルは以下の類いの塁壁工事に取りかかった。 20ペース(約6m)の(幅の)垂直な側面の堀を引いた。 その堀(の底)は、頂きの縁が離れているのとちょうど同じ分だけ広がるようにした。 ほかのすべての塁壁は、その堀から400ペース(約120m)後ろに引いた。 それは、以下の考えによる。 すべての包囲作業が兵士たちの哨兵線で取り囲まれるのは容易ではない。 あるいは日中に、工事中の我が方(ローマ勢)に飛道具が投げ付けられることができないように。 15ペース(約4.5m)の幅の2つの堀を、同じ深さ(15ペース)で張り巡らせた。 川から導かれた水で満たした。 それらの後ろには、12ペース(約3.6mの高さ)の土塁と防柵を築き上げた。 (訳注:鹿柴(鹿砦または逆茂木)とは、鹿の角のように枝分かれした杭や枝を逆立てた杭囲い。 敵方が登って来るのを妨げようとした。 構築物の全体を、互いに80ペース(約24m)離れて立つ櫓で取り巻いた。 カエサルは、攻囲陣地をさらに障害物で補強する 材木収集と糧食徴発、およびこれほどの塁壁工事がなされることが、同時に必要であった。 我が方の軍勢(ローマ勢)は減じており、陣営からはるか遠くに進み出ていた。 かつ、城市の多くの門から、主力でもって出撃することを試みた。 そのゆえに、この構築物へさらに(以下の障害物が)付け加えられるべきだとカエサルは考えた。 それによって、より少ない数の兵士で塁壁が防衛されることができるように、と。 尖り杭 5ペース(約1.5m)ずつの連続した堀が引かれた。 底から固くしばられて、はぎ取ることができないようにして、枝から(地上に)突き出るようにしていた。 5列ずつが、互いにつなげられて、結び合わされた。 そこに踏み込んだ者は、自身が自らをきわめて鋭い杭に陥れた。 (将兵たちは)これらを尖り杭と呼んだ。 百合 深さ3ペース(約90cm)の穴が掘られた。 しだいに、より狭く、底の方へ傾斜を付けて。 先端から尖らせられ、焦がされて(穴の底に)突き刺された。 4本の指より長くないほど地中から突き出るように。 それぞれ底から1ペース(約30cm)だけ土で突き固められた。 穴の残りの部分は、わなを隠すために、柳の細枝や若枝で覆われた。 この類いを、8列ずつ、3ペース(約90cm)ずつ互いに離して、作った。 (将兵たちは)それを花との類似から、百合と呼んだ。 刺 これらの前に、鉄製の鉤が打ち込まれた長さ1ペース(約30cm)の棒の全体が地中に埋め込まれた。 適度な空間を間にあけて、至る所に配置された。 (将兵たちは)それらを刺と呼んだ。 ガリア人の来援に備えて、外周にも同様の塁壁を張り巡らす これら(内周)に対置させて、外側の敵に対抗して造り上げた。 塁壁の守備隊が包囲されることができないように。 30日分の秣(まぐさ)や穀物を運び集めて保持することを皆に命じた。 ガリア同盟が各部族に動員を要請する ウェルキンゲトリクスが見積もったように武器を扱える者たち皆を召集するべき、ではないと判断した。 けれども、おのおのの部族から一定の兵数(の供出)を命令すること(を決めた)。 これほどの大軍で混乱したり、味方を指揮できなかったり判別できなかったり、ということがないように。 ハエドゥイ族とその庇護民であるセグスィアウィ族、アンビウァレティ族、アウレルキ・ブランノウィケス族、ブランノウィイ族に3万5千名を命令した。 アルウェルニ族に隣接しているエレウテティ族、カドゥルキ族、ガバリ族、ウェッラウィイ族に同等の兵数。 彼らはアルウェルニ族の支配下にいるのが常であった。 セクアニ族、セノネス族、ビトゥリゲス族、サントネス族、ルテニ族、カルヌテス族には1万2千ずつ。 ベッロウァキ族に1万。レモウィケス族に同じだけ多く(1万)。 ピクトネス族とトゥロニ族とパリスィイ族とヘルウェティイ族に8(千)ずつ。 セノネス族、アンビアニ族、メディオマトリキ族、ペトロコリイ族、ネルウィイ族、モリニ族、ニティオブロゲス族に5千ずつ。 (訳注:Senonibus「セノネス族」は既出のためスエッスィオネス族などに書き替える修正提案がなされ、以下は校訂版によっては兵数がずれる。 アウレルキ・ケノマニ族に同じだけ多く(5千)。アトレバテス族に4(千)。 ウェリオカッセス族、レクソウィイ族とアウレルキ・エブロウィケス族に3(千)ずつ。 ラウラキ族とボイイ族に2(千)ずつ。 大洋〔大西洋〕に接する諸部族全体に3万。 コリオソリテス族、レドネス族、アンビバリイ族、カレテス族、オスィスミ族、ウェネティ族、レモウィケス族、ウネッリ族がそれらに数えられる。 これらのうちで、ベッロウァキ族は、自分たちの(割り当てられた)数を満たさなかった。 というのは、彼らは自らの名と裁量でもってローマ人と交戦するであろうと言ったのだ。 (自分たちは)何者の命令にも服従しないであろう、と。 けれども、コンミウスの懇願により、彼を賓客としているために、2千名を一緒に送り出した。 コンミウスもガリア同盟軍に内応、約25万の大軍が集結 カエサルは先年(BC55~54年)にブリタンニアにおいて役立てていた。 権能や法度を元に戻してやり、(コンミウス)自身にモリニ族(の統治)をも委ねていた。 けれども、自主独立が求められるべきで、かつての戦争の誉れが取り戻されるべきだという、ガリア全体の合意があった。 (ガリアの)皆が闘志によっても兵力によっても、その戦争に没頭していたのだ。 これら(の軍勢)がハエドゥイ族の領土で閲兵されて、数が見積もられて、指揮官たちが決められた。 ウェルキンゲトリクスの従兄弟であるアルウェルニ族のウェルカッスィウェッラウヌスに、最高司令権が託された。 彼らに、諸部族から選ばれた者たちが付与されて、その者たちの協議により戦争が指導された。 皆が、活気があって自身に満ち、アレスィアへ向けて出発した。 これほどの大軍を一見しただけで持ちこたえられる者は、誰一人いないと思われた。 城市からは出撃により戦われ、外からは騎兵と歩兵のこれほどの軍勢が視認されるのであるから。 飢餓状態のアレスィアで、クリトグナトゥスが極論を唱える 会合を召集して、自分たちの命運の結末について協議した。 そして、さまざまな意見が述べられた。 別の一部は、活動力が十分にある間に突撃することを考慮していた。 クリトグナトゥスの演説は、彼の特異で非道な残酷さのために、看過されるべきではないと思われる。 クリトグナトゥスの演説が始まる 彼は、アルウェルニ族において最高の身分に生まれ、大きな影響力を持つとみなされていた。 降伏論者は最低の輩だ 「最も恥ずべき隷属を降伏という名で呼んでいる者たちの意見については、(私は)何も述べないであろう」と言った。 「この者たちは市民の身分を持つべきではないし、会合へ招き入れられるべきでもない、と(私は)考える。 突撃論者には辛抱が欠けている 突撃に賛同した者たちとともに、私の関わりはあるべきだ。 かつての武勇の記憶が残っていることと思われる。 しばらくの間も(糧食の)欠乏に耐えることができない(君らの)ことは、気の弱さであって、武勇ではない。 自発的に玉砕して逝った者たちは、苦痛に辛抱強く耐えた者たちよりも、より容易に見出されるのだ。 しかし私は(突撃という)この意見に賛同したであろう。それほど、私にとっても価値がある。 (ただし)もし、我々(ガリア勢)の生命が投げ出されること以外に(方策が)何もないと思ったならばだ。 けれども、作戦を立てるに当たっては、我々のために援軍を(我々が)呼び寄せた全ガリアを顧慮しよう。 我々の親類縁者たちの士気はどうなると(君らは)判断しているのか。 君らの身の安全のために、己の危険を顧みなかった者たちのことを、君らが援助すること(の機会)を奪わないでくれ。 君らの愚かさや無思慮、または心の弱さによって、全ガリアを滅ぼすことや永久の隷属に委ねることがないように。 ローマ人たちが恐れているのを見よ こちらの者たち(ローマ人)を、彼ら(援軍)の到来が近づいている証人として示せ。 (援軍の到来という)その事態の恐れに戦慄して(ローマ人たちは)昼も夜も工事に従事しているのだ。 クリトグナトゥスの意見は? 我々の先祖たちが(今回とは)決して比べものにならないキンブリ族・テウトニ族との戦争でしたことをするのだ。 敵方に降伏しなかったのだ。 けれども、自由のために、最も栄誉なことが決断され、子孫たちに伝えられることと、私は思いたい。 あるとき我々の領土から立ち去って、他の土地を求めて行った。 権限、法度、耕地、自由を我々(ガリア人)に残して行ったのだ。 しかし、ローマ人たちは(以下に挙げることの)他に何を求め、何を欲しているのだろうか。 彼らの土地や部族共同体に居座って、彼らを永遠の隷属を課すること以外には。 実際、(ローマ人は)他のいかなる条件でも決して戦争を遂行したことがなかった。 ガリアの隣人たちを見渡しなさい。 (ローマの)権力に服属させられて、永久の隷属に苦しめられているのだ。 マンドゥビイ族の投降をカエサルが拒む (ガリア人たちは)健康または年齢により戦争に役立たない者たちは城市を退去するように決めた。 さらに、クリトグナトゥスの意見に同意するよりも、まずあらゆることを試みるように(決めた)。 けれども(以下の場合には)むしろ彼(クリトグナトゥス)の意見を実行するべきだ。 降伏あるいは講和条件を受諾することよりも(クリトグナトゥスの意見を実行するべきだ)、と。 子供たちや妻女たちとともに(城市から)出て行くことを強いられた。 自分たちを奴隷として受け入れて食糧で助けてくれるように、泣きながらあらゆる懇願で頼んだ。 だが、カエサルは、防柵の中に番兵を分けて置き、(マンドゥビイ族を)受け入れることを禁じた。 ガリア同盟軍の来援、アレスィアの歓呼 我が方(ローマ勢)の塁壁から1ローママイル(約1.5km)ほども遠くないところに陣取った。 3ローママイル(約4.5km)の長さにわたり広がっていることを既述した平地のすべてを、満たした。 歩兵の軍勢を、その地からいくらか遠ざけて、より高いところに駐留させた。 アレスィアの城市からは(その)平地に眺望があった。 これらの援軍が現われると(アレスィアのガリア人たちは)群がり集まった。 皆の心が喜びへと鼓舞された。 突撃やあらゆる有事に戦備を整えた。 ゲルマニア騎兵らローマ勢が来援ガリア騎兵をも打ち破る もし、必要が生じたら、おのおのが自らの部署を知って固守するようにした。 騎兵隊を陣営から進発させて、交戦することを命じた。 至る所で尾根の頂きを占めていた(ローマ勢の)すべての陣営から(騎兵戦の)眺望があった。 すべての兵士たちは(観戦に)没頭して、戦いの結果を待っていた。 我が方(ローマ勢)の騎兵の突撃に持ちこたえていた。 彼らによって(ローマ側騎兵の)かなりの者たちが、思いがけず負傷させられて、戦闘から退いた。 大声やわめき声によって味方の闘志を強めた。 賞賛への功名心も、不名誉への恐れも、双方を武勇へと駆り立てた。 敵方に突撃を行ない、彼ら(ガリア騎兵)を駆逐した。 弓兵たちは包囲されて殺戮された。 立ち直る機会を与えなかった。 ほとんど絶望的な勝利に悲嘆して、城市に退却した。 ガリア来援軍と籠城軍がローマ陣地に夜襲をしかける 平地の(ローマ勢の)塁壁の辺りへ近づいた。 城市の中に包囲されている者たちが、自分たちの到来について認識できるようにした。 (塁壁の)攻略のために役立つほかのことに従事すること、を目論んだ。 ウェルキンゲトリクスは、麾下の者たちにラッパで指図を与えて、城市から進発させた。 我が方(ローマ勢)は、以前の日々に、おのおのの部署が割り当てられており、塁壁のところへ近寄った。 堡塁に分配されていたポンド投石器や杭、並びに玉によって、ガリア人たちを追い払った。 眺望が暗闇により奪われて、双方が多くの傷を蒙った。 かなり多くの飛び道具が(巻上式)投石機によって投じられた。 この者たちを支援するために、向こう側の砦から引き出した者たちを(援兵として)派遣した。 アレスィア内外のガリア勢が障害物に阻まれて退く 飛び道具の多さによって、前進していた。 あるいは、防柵や櫓から防壁槍で射抜かれて逝った。 どの(ローマ側の)塁壁も突破されなかった。 味方のところへ退却した。 塁壁に近づくよりも前に味方(=来援軍)が退去したことを知ったのだ。 こうして、事は達成されていないものの、城市に引き返した。 ウェルカッスィウェッラウヌスが兵6万を率いて急所の丘へ向かう 何をなすべきかを協議した。 (その)土地に熟知した者たちを招いた。 この者たちから、(ローマ勢の)高いところの陣営の位置や塁壁を調べ上げた。 我が方(ローマ勢)は、堡塁により囲い込むことができずにいた。 やむをえず、ほとんど不利でゆるやかに傾斜した地点に陣営を造った。 2個軍団とともに占めていた。 総員のうちから6万名を選抜した。 武勇において大きな評判を得ている部族のうち(から選抜した)。 何が、どんな方法で行なわれるのがよいか、互いに密かに取り決めた。 正午であると思われる頃を突撃する時と定めた。 (すなわち)4人の将帥たちの1人で、ウェルキンゲトリクスの親族である者に、指揮させた。 兵士たちに夜間の疲労を回復しておくことを命じた。 前に述べた陣営のところへ急いだ。 残りの軍勢が陣営の前に姿を現わし始めた。 ウェルキンゲトリクスらアレスィア籠城軍も善戦する ウェルキンゲトリクスは、アレスィアの高台から味方を望見して、城市から進発した。 (塁壁を)突破するために準備していたほかのものを運び出した。 一時にあらゆる場所で戦われて、あらゆることが試みられた。 あまり堅固ではないと思われる部分、ここへ襲いかかった。 より多くの場所には容易に駆け付けられなかった。 戦っている者たちの背後で生じた雄叫びは、我が方(ローマ勢)を怖れさせるために大いに力があった。 というのは、自分たち(ローマ勢)の危険が他人(ガリア勢)の武勇に依拠していると思ったから。 なぜなら(そこに)不在であるものすべてはたいてい、人間の心を激しく混乱させるものであったからである。 ウェルカッスィウェッラウヌスが急所の丘を攻める 何が各方面でなされているのかを認識した。 苦戦している者たちに(援兵を)派遣した。 双方にとって、最も雌雄を決するべきはこの時のみであるということが、心に生じた。 ガリア人たちは、(ローマ人の)塁壁を突破しない限り、あらゆる身の安全に絶望することになる。 ローマ人は、もし事を成就したら、すべての労苦の終わるということを期待した。 ウェルカッスィウェッラウヌスが派遣されたと既述した、より高い塁壁の辺りで(ローマ勢は)とりわけ苦戦した。 けわしい地形の不利な傾斜が(ローマ勢にとって)大きな影響力を持った。 (ガリア勢の)ある者は飛び道具を投げやって、ある者は亀甲陣形を形成して突き進んだ。 疲労させられた者たちに対しては、新手の者たちが交代した。 ローマ人たちが地中に隠しておいたもの(障害物)を埋め込んでしまった。 我が方(ローマ勢)には、もはや武器も活力も十分になかった。 危急存亡の秋、両軍の苦闘 カエサルは、ラビエヌスを6個歩兵大隊とともに援兵として苦戦している者たちへ派遣した。 もし(塁壁の防衛が)持ちこたえられなかったならば、諸大隊を引率して突撃によって戦うように、と命令していた。 それは、やむをえないのでなければ行なわないように(と命じていた)。 (カエサル)自身は、ほかの者たちを訪れて、労苦に屈服しないようにと鼓舞した。 これまでのあらゆる奮闘の結実がこの日、この時にかかっていることを説いた。 けわしい場所を登り坂から攻撃してみた。 ここに、準備していたものを運び集めた。 たくさんの飛び道具によって、防戦している者たちを櫓から駆逐した。 破城鎌によって防柵や胸壁を切り裂いた。 カエサルの救援、ラビエヌスの作戦 後に副官のガイウス・ファビウスをほかの隊とともに(派遣した)。 新手の者たちを援兵として率いて行った。 ラビエヌスを派遣していたところに急いだ。 別の一部には、外側の塁壁を取り囲んで、敵方を背後から襲撃することを命じた。 何がなされるべきと考えたのかを、カエサルに伝令を通じて報告した。 カエサルは、戦闘(の場)に居合わせるように急いで行った。 雌雄決し、ガリア来援軍が敗走 敵方(ガリア勢)は戦端を開いた。 さらに、防柵やすべての塁壁から(ローマ勢の)雄叫びが続いた。 我が方(ローマ勢)は投槍を放棄して、長剣で合戦した。 不意に(ガリア勢の)背後に(ローマ勢の)騎兵隊が見分けられた。 別の諸歩兵大隊も接近して来た。 敵方(ガリア勢)は、(ローマ勢に)背を向けた。 逃げる者たち(ガリア勢)を(ローマ勢の)騎兵たちが追撃した。 大虐殺が起こった。 レモウィケス族の将帥で領袖であるセドゥッルスが斃された。 アルウェルニ族のウェルカッスィウェッラウヌスは逃亡中に生きたまま捕らえられた。 (ガリア勢の)74本の軍旗がカエサルのところへ運んで来られた。 これほどの兵数のうち、わずかな者たち(だけ)が無傷のまま陣営に退却した。 身の安全に絶望して、軍勢を塁壁から(城市に)呼び戻した。 この事態が聞かれるとただちに、(来援に来ていた)ガリア人たちの陣営から逃亡が生じた。 敵方(ガリア来援軍)の全軍勢が壊滅させられることが可能であっただろう。 (ガリア勢の)大多数が捕らえられ、かつ殺戮された。 (ガリア来援軍の)残りの者たちは、逃亡して諸部族のところに逃げのびた。 [[画像:Siege-alesia-vercingetorix-jules-cesar.jpg|thumb|right|330px|「ウェルキンゲトリクスが彼の武器をユリウス・カエサルの足元に投げ捨てる」“Vercingétorix jette ses armes aux pieds de Jules César”、リオネル=ノエル・ロワイエ(Lionel-Noël Royer) 画、1899年。ル・ピュイ=アン=ヴレのクロザティエ美術館(Musée Crozatier au Puy-en-Velay)蔵。]] ウェルキンゲトリクスとアレスィア籠城軍の降伏 自らの(野心の)必要性からではなく、(ガリア)共通の自由のためだ、と明言した。 (敗軍の将として、以下の)どちらの事にも、自ら(の処遇)を彼ら(ガリア人たち)に委ねよう。 あるいは生きたまま(ローマ人たちに)引き渡すことを欲するにせよ、と。 これらの事柄について、カエサルのところへ使節たちが遣わされた。 (カエサルは)武器が引き渡されること、領袖たちが連行されて来ることを命じた。 (カエサル)自身は、陣営の前の塁壁のところに腰掛けた。 そこに(アレスィアに籠城していた)将帥たちが連行されて来た。 ウェルキンゲトリクスが引き渡されて、武器が投げ捨てられた。 (カエサルは)ハエドゥイ族とアルウェルニ族(の将兵たち)を保持しておいた。 彼らによって両部族国家を(同盟国として)回復できないだろうかと(考えたのだ)。 残りの(諸部族の)捕虜たちから、全軍(のローマ人)に一名ずつを戦利品という名目で分配した。 ハエドゥイ族とアルウェルニ族の降伏、諸軍団の冬営 これらの事が成し遂げられて、(カエサルは)ハエドゥイ族のところに出発した。 同部族を(同盟国として)回復した。 自分たちは(カエサルが)命令したことを行なうであろう、と約束した。 (カエサルは)多数の人質(の供出)を命令した。 (カエサルは)諸軍団を冬営地に派遣した。 捕虜たち約2万人をハエドゥイ族とアルウェルニ族に返還した。 ティトゥス・ラビエヌスを2個軍団および騎兵隊とともにセクアニ族のところに出発することを命じた。 彼には、マルクス・センプロニウス・ルティルスを付属させた。 副官 ガイウス・ファビウスとルキウス・ミヌキウス・バスィルスを2個軍団とともにレミ族のところに配置した。 (レミ族が)近隣のベッロウァキ族から何らかの災禍を蒙らないようにしたのである。 ガイウス・カニニウス・レビルスをルテニ族のところに、それぞれ1個軍団とともに派遣した。 ハエドゥイ族のところのアラル川沿いのカウィッロヌムとマティスコに、糧秣調達のために配置した。 (カエサル)自身は、ビブラクテで冬営することを決めた。 これらが(カエサルの)書簡により知られると、ローマで20日間の感謝祭が許された。 ---- 「ガリア戦記 第7巻」了。「ガリア戦記 第8巻」へ続く。 ウィキペディア英語版など Bituriges(ビトゥリゲス族);現在のブールジュ(Bourges)周辺の部族。5節でガリア同盟軍に寝返る。 Lucterius(ルクテリウス);カドゥルキ族の指導者、5節を参照。 Bibracte(ビブラクテ) - la:Bibracte:ハエドゥイ族の首邑。現在のボーヴレ山(fr:Mont Beuvray)の山頂に位置していた。 Lucius Julius Caesar IV(ルキウス・ユリウス・カエサル4世):総督カエサルの副官で、4代前の高祖父を共有する。BC64年に執政官を務めた。
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第1編 総則 (コンメンタール民法) (保佐人の同意を要する行為等) 第13条 前各号に掲げる行為を制限行為能力者(未成年者、成年被後見人、被保佐人及び第17条第1項の審判を受けた被補助人をいう。以下同じ。)の法定代理人としてすること。 保佐人の同意を得なければならない行為であって、その同意又はこれに代わる許可を得ないでしたものは、取り消すことができる。 2017年改正で、第1項第十号が新設された。 保佐人の権限の範囲と、それに対する監督制度について規定している。民法は管理行為(保存行為)を単独で行なうことを認めており、これを超える変更行為または処分行為については認めていない点で共有者一人の権限(民法第252条ただし書き)と似ている(訴訟や和解・仲裁を除く)。 元本の利用:金銭・建物等をかす。 建物を貸した場合、借地借家法の適用によって借家人から建物を返してもらうのが事実上不可能になってしまうから、建物を貸す行為は管理行為ではなく変更行為。 「大修繕」に同意は必要であるが、家屋の修理の注文など保存行為に同意は必要ない。 「第602条に定める期間を超える賃貸借」:宅地を5年以上,建物を3年以上,動産を半年以上にわたって貸す契約をすることであるが、これはもはや管理行為ではない。 心神耗弱者は準禁治産宣告を受けて始めて無能力者として法定の取消権を取得するものであり、その場合に該らない以上、心神耗弱中の法律行為であることのみを理由として、その行為を取消すことはできない。 心神耗弱中の行為であるという事実のみでは足りない。 準禁治産者である権利者が保佐人の同意を得られないため訴を提起できない場合でも、その権利についての消滅時効の進行は妨げられない。
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法学>民事法>コンメンタール家事事件手続法 (異議の申立て等) 第286条 当事者は、調停に代わる審判に対し、家庭裁判所に異議を申し立てることができる。 第279条第2項から第4項までの規定は、前項の規定による異議の申立てについて準用する。 家庭裁判所は、第1項の規定による異議の申立てが不適法であるときは、これを却下しなければならない。 異議の申立人は、前項の規定により異議の申立てを却下する審判に対し、即時抗告をすることができる。 適法な異議の申立てがあったときは、調停に代わる審判は、その効力を失う。この場合においては、家庭裁判所は、当事者に対し、その旨を通知しなければならない。 当事者が前項の規定による通知を受けた日から2週間以内に家事調停の申立てがあった事件について訴えを提起したときは、家事調停の申立ての時に、その訴えの提起があったものとみなす。 第5項の規定により別表第2に掲げる事項についての調停に代わる審判が効力を失った場合には、家事調停の申立ての時に、当該事項についての家事審判の申立てがあったものとみなす。 当事者が、申立てに係る家事調停(離婚又は離縁についての家事調停を除く。)の手続において、調停に代わる審判に服する旨の共同の申出をしたときは、第1項の規定は、適用しない。 前項の共同の申出は、書面でしなければならない。 当事者は、調停に代わる審判の告知前に限り、第8項の共同の申出を撤回することができる。この場合においては、相手方の同意を得ることを要しない。 ---- {{前後 |家事事件手続法 |第3編 家事調停に関する手続 第3章 調停に代わる審判 |家事事件手続法第285条(調停に代わる審判の特則) |家事事件手続法第287条(調停に代わる審判の効力) 286
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前)(次) (救護に関する技術的事項を管理する者の資格) 第24条の8 法第25条の2第2項の厚生労働省令で定める資格を有する者は、次の各号の区分に応じ、当該各号に掲げる者で、厚生労働大臣の定める研修を修了したものとする。 労働安全衛生規則の施行について(昭和47年09月18日付け基発第601-1号) 令第9条の2第1号及び第2号の何れにも該当する仕事については、本条第1号及び第2号の何れにも該当する者又はそれぞれの資格を有する者を複数選任する必要があること。なお、3年以上圧気シールド工法によるずい道の建設に従事した経験を有する者は、令第9条の2第1号及び第2号の何れの仕事にも従事した経験を有する者とされるものであること。 024-8
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法学>民事法>商法>コンメンタール商法>第2編 商行為 (コンメンタール商法)>商法第594条 第594条 1. 旅店、飲食店、浴場其他客ノ来集ヲ目的トスル場屋ノ主人ハ客ヨリ寄託ヲ受ケタル物品ノ滅失又ハ毀損ニ付キ其不可抗力ニ因リタルコトヲ証明スルニ非サレハ損害賠償ノ責ヲ免ルルコトヲ得ス 旅店、飲食店、浴場その他客の来集を目的とする場屋の主人は客より寄託を受けた物品の滅失又は毀損につきその不可抗力によったことを証明しなければ損害賠償の責任を免れることができない。 2. 客カ特ニ寄託セサル物品ト雖モ場屋中ニ携帯シタル物品カ場屋ノ主人又ハ其使用人ノ不注意ニ因リテ滅失又ハ毀損シタルトキハ場屋ノ主人ハ損害賠償ノ責ニ任ス 客が特に寄託しない物品であっても場屋中に携帯した物品が場屋の主人又はその使用人の不注意によって滅失又は毀損したときは、場屋の主人は損害賠償の責任を負う。 3. 客ノ携帯品ニ付キ責任ヲ負ハサル旨ヲ告示シタルトキト雖モ場屋ノ主人ハ前二項ノ責任ヲ免ルルコトヲ得ス 客の携帯品につき責任を負わない旨を告示したときであっても、場屋の主人は第一項と第二項の責任を免れることができない。 「客」とは場屋の設備の利用者をいう。寄託契約者よりも広い。(損害賠償責任を問う者も広い) 「使用人」とは事業上使用される者をいう。雇用契約を結んだ労働者でなくても''使用関係''があればよい。 任意規定であるから、この債務不履行責任は特約で制限できる。 寄託契約の場合、客が主人またはその使用人の故意または過失を立証しなくとも主人に責任を問える。主人は「不可抗力」で滅失または毀損したことを立証しなければ賠償責任を免れない。寄託物についての場屋営業の信用維持のために定められた(場屋取引ではなく寄託契約の債務不履行責任であるとされている。場屋取引の主たる債務は受託物の保管ではなく場屋でのサービスだから。)。 主観説:(事業ごとに異なるが)最大の注意を尽くしてもなお防げなかった出来事をいう。「軽過失」では不可抗力を認めないが「最軽過失」では不可抗力を認める。 その二つの区別に批判がある。 客観説:事業の外部に発生し、通常発生が期待できない出来事をいう。企業が多大なコストをかけても不可抗力を認めないが、その代わりに企業は賠償額制限条項をつけたり企業保険に加入して損害を賠償することができる。 レセプツム責任(ローマ法で認められていた旅店が客に必ず物品を返却する制度で、滅失しても客は「受領」を証明すれば必ず損害賠償を追及することができた。)を制限してきた沿革に反しているという批判がある。 折衷説:(事業ごとに異なるが)通常必要と認められる予防を尽くしてもなお事業の外部に発生した出来事をいう。折衷説が通説である。 契約によらず寄託した場合、客が主人またはその使用人の故意または過失を立証しなければ賠償責任を追及できない。寄託契約ではないため債務不履行責任を定めたのではなく、場屋の利用関係に基づいて発生する法定責任であり、主人にとって責任が緩和されている。 ---- {{前後 |商法 |第2編 商行為 第9章 寄託 第1節総則 |商法第593条 |商法第595条 594
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今の所、我々のパーサは与えられたプログラム片を認識するかしないかを出力していただけです。機能するSchemeインタプリタに向かって最初の一歩を取ろうとしています - プログラム片に値を割り当てることによって。初めはゆっくりと進みますが、直に意味ある計算を行うところまで辿りつきます。 まずはHaskellにいろんなLispValの文字列表現の表示方法を教えるところから始めましょう。 showVal :: LispVal -> String showVal (String contents) = "\"" ++ contents ++ "\"" showVal (Atom name) = name showVal (Number contents) = show contents showVal (Bool True) = "#t" showVal (Bool False) = "#f" これが私たちにとって初めての、本物のパターンマッチの導入です。パターンマッチは代数的データ型を分解し、そのコンストラクタに応じてコード節を選び、それぞれの部分を変数に束縛する手立てです。どんなコンストラクタもパターンの中に現れることができます。パターンはタグが与えられた値のタグと同じで、全てのサブパターンが対応する部分に一致する場合マッチします。パターンは任意の深さに入れ子にすることができ、マッチングは内から外、左から右の順番で行なわれます。関数定義の節は書かれた順にマッチするまで試されます。もしこの説明が難しく感じられても、これからさらに深く評価器について学ぶ時、深く入れ子になったパターンにいくつかあたることになります。 現時点においては、上述の定義の一つ一つがLispValのコンストラクタの一つにマッチし、右辺がそのコンストラクタの値に対して何を行うか示している、ということだけ覚えておいてください。 ListとDottedList節は似たように働きますが、中のリストを文字列に変換するヘルパー関数unwordsListを定義する必要があります。 showVal (List contents) = "(" ++ unwordsList contents ++ ")" showVal (DottedList head tail) = "(" ++ unwordsList head ++ " . " ++ showVal tail ++ ")" unwordsList関数はHaskellプレリュードのリスト中の文字列をスペースで接ぎ合わせる[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vunwords unwords]関数のように働きます。ここではLispValのリストを扱っているので、LispValを文字列表現に直してからそれにunwordsを適用する関数を作ります。 unwordsList :: [LispVal] -> String unwordsList = unwords . map showVal unwordsListの定義は引数を含みません。これは''point-free style''、つまり関数定義を関数合成と部分適用のみで書く手法の例です。個々の値や"points"にかかずらわる代わりに、いくつかの組み込み関数の組み合わせを使います。まず、[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vmap map]をshowValに部分適用すると、LispValのリストを取り、それらの文字列表現のリストを返す関数が出来ます。Haskellの関数は''カリー化''されています。これは、mapのような二引数関数が実際は一引数関数を返す関数だということを意味します。結果として、引数を一つだけ与えた場合、好きなようにできる一引数関数を得ることができます。この場合はそれをunwordsと合成します。すなわち、map showValはLispValのリストをそれらの文字列表現のリストに変え、unwordsがそれをスペースで繋ぎ合わせます。 上で使った[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#tShow show]はどんなShowクラスのインスタンス型の値も文字列に変換する関数です。LispValも同じように扱いたいので、showメソッドとしてshowValを用いるShowクラスのメンバーにします。 instance Show LispVal where show = showVal 型クラスの完全な解説はこのチュートリアルの範囲を越えています。[http://www.haskell.org/tutorial/classes.html other tutorials]や[http://www.haskell.org/onlinereport/decls.html#sect4.3 Haskell 98 report]により詳しい情報があります。 readExpr関数を、単に値を見つけたと報告するのではなく、パースした値の文字列表現を返すように変え、上の関数を試してみましょう。 readExpr input = case parse parseExpr "lisp" input of Left err -> "No match: " ++ show err Right val -> "Found " ++ show val コンパイル・実行すると、 $ ghc -package parsec -o parser listing4.1.hs $ ./parser "(1 2 2)" Found (1 2 2) $ ./parser "'(1 3 (\"this\" \"one\"))" Found (quote (1 3 ("this" "one"))) では評価器を作りましょう。評価器の目標は、コードの型を、評価結果であるデータの型に写すことです。Lispでは、コードとデータ両方の型が同じなので、評価器はLispValを返します。他の言語ではコードが様々な文法によるより複雑な構造を持っていることが多いです。 数値・文字列・真偽値・クォートされた文字列を評価するのは非常に簡単で、それ自身を返せばよいだけです。 eval :: LispVal -> LispVal eval val@(String _) = val eval val@(Number _) = val eval val@(Bool _) = val eval (List [Atom "quote", val]) = val 新しい種類のパターンが出てきました。この記法val@(String _)は文字列であるLispVal全てにマッチし、valにそのLispVal''全体''(Stringコンストラクタの中身だけでなく)を束縛します。戻り値はString型ではなくLispVal型を持ちます。アンダースコアは「どうでもいい」変数で、どんな値にもマッチしますが、どんな値にも束縛されません。アンダースコアはどんなパターンにおいても使うことができますが、主に@パターンとコンストラクタタグを調べたいだけの時に便利です。 最後の節はネストしたパターンの例です。Listに含まれるデータの型はLispValのリスト[LispVal]です。ここでは''それ''を取って[Atom "quote", val]という二つの値、シンボル"quote"とvalに束縛される任意の値を含むリストに対してマッチさせ、valを返します。 ではevalを既にあるコードに統合しましょう。まずreadExprが式の文字列表現の代わりに式そのものを返すように直しましょう。 readExpr :: String -> LispVal readExpr input = case parse parseExpr "lisp" input of Left err -> String $ "No match: " ++ show err Right val -> val そしてmain関数を、式を読み、それを評価して、文字列に変えた後、表示するように変更します。今や私たちは>>=演算子と関数合成演算子を知っているので、それらを使ってコードを少し簡潔にしましょう。 main :: IO () main = getArgs >>= print . eval . readExpr . head mainでは、getArgsアクションの結果を取り、以下のように働く合成関数に渡します。 文字列に変換して表示します(print)。 いつも通りコンパイル・実行してください。 % ghc -package parsec -o eval listing4.2.hs % ./eval "'atom" atom % ./eval 2 2 % ./eval "\"a string\"" "a string" % ./eval "(+ 2 2)" Fail: listing6.hs:83: Non-exhaustive patterns in function eval 今のところ特に実用的なことは出来ませんが((+ 2 2)が失敗していますね)、基本的な骨格は出来上がりました。さらに関数を足してこれを拡張していきましょう。 次に、私たちのSchemeを簡単な計算機として使えるようにします。まだ「プログラミング言語」と呼ぶには程遠いですが、前進はしています。 evalに関数適用を扱う節を加えることから始めましょう。覚えておかねばならないのは、関数定義の全ての節はまとめておかなければならず、書かれた順に評価されるということです。従って、次の節は他の節全ての後に置かれるべきです。 eval (List (Atom func : args)) = apply func $ map eval args これも入れ子になったパターンですが、今回はリテラルのリストではなくコンス演算子:に対してマッチします。Haskellにおいて、リストは実際のところ数珠繋がりになったコンス適用と空リストの構文糖衣です: [1, 2, 3, 4] = 1:(2:(3:(4:[])))。リテラルのリストではなくコンス自体にパターンマッチさせることで、私たちは「リストの二番目の要素」の代わりに「リストの残り」を指定していることになります。例えば、(+ 2 2)をevalに渡したとすると、funcは+に束縛され、argsは[Number 2, Number 2]に束縛されます。 節の残りは2つの既出の関数とまだ定義していない関数1つで構成されています。再帰的に引数のそれぞれを評価するためにevalをargsにmapします。これによって私たちは(+ 2 (- 3 1) (* 5 4))のような組み合わさった式を書くことができます。その後、評価済の引数のリストをもとの関数と共にapplyに渡します。 apply :: String -> [LispVal] -> LispVal apply func args = maybe (Bool False) ($ args) $ lookup func primitives 組み込み関数[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vlookup lookup]はペアのリストからキー(その最初の引数)を探します。しかし、リスト中のどのペアもキーにマッチしない場合、lookupは失敗するでしょう。これを表現するため、lookupは組み込みの[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$tMaybe Maybe]型のインスタンスを返します。[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vmaybe maybe]関数を使って成功・失敗の時にそれぞれどうするかを指定します。もし関数が見つからなければ、#fに相当するBool False型を返します(後でより頑健なエラーチェックを入れます)。もし見つかれば、($ args)を使ってそれを引数に適用します。 次に、私たちの実装するプリミティブのリストを定義します。 primitives :: [(String, [LispVal] -> LispVal)] primitives = [("+", numericBinop (+)), ("-", numericBinop (-)), ("*", numericBinop (*)), ("/", numericBinop div), ("mod", numericBinop mod), ("quotient", numericBinop quot), ("remainder", numericBinop rem)] primitivesの型を見てください。primitivesはlookupに期待されるようにペアのリストですが、''ペアの値は[LispVal]からLispValへの関数です''。Haskellでは、簡単に関数を他のデータ構造に格納することができます。ただし、格納される関数は全部同じ型を持っている必要があります。 また、格納されている関数自身、関数numericBinop(まだ定義されてませんが)の結果です。numericBinopはHaskellのプリミティブ関数を取り、引数のリストを解すコードでラップし、プリミティブ関数を適用し、結果をNumberコンストラクタでラップして返します。 numericBinop :: (Integer -> Integer -> Integer) -> [LispVal] -> LispVal numericBinop op params = Number $ foldl1 op $ map unpackNum params unpackNum :: LispVal -> Integer unpackNum (Number n) = n unpackNum (String n) = let parsed = reads n in if null parsed then 0 else fst $ parsed !! 0 unpackNum (List [n]) = unpackNum n unpackNum _ = 0 R5RS Schemeと同様、2引数だけに囚われないことにします。私たちの定義する数値操作はどんな長さのリストにも働くことができます。よって(+ 2 3 4) = 2 + 3 + 4で、(- 1 5 5 3 2) = 15 - 5 - 3 - 2です。ビルトイン関数[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vfoldl1 foldl1]を使ってこうします。foldl1は、本質的には、リスト中の全てのコンス演算子を二項演算子opに置きかえます。 R5RS Schemeとは違って、私たちは''弱い型付け''の一種を実装しています。それは、もし値が数値として解釈できる(文字列"2"のように)ならば、それが文字列であっても数値として扱うということを意味します。これはunpackNumに幾つか余分の節を付けることで実現します。もし私たちが文字列をunpackしているならば、Haskellのビルトイン関数[http://www.haskell.org/onlinereport/standard-prelude.html#$vreads reads]でパースできるか試してみます。readsは(パースされた結果の値、残りの文字列)というペアのリストを返します。 リストに対しては、一つの値のみを持つリストに対してパターンマッチを行い、それをunpackすることを試みます。他は全て次の場合に流れつきます。 どんな理由にしろ数値を得ることができなかった場合、今のところは0を返すことにしておきます。すぐ後にこれがエラーを出すようにします。 通常通りコンパイル・実行してください。関数の引数それぞれに対してevalを呼ぶことで、いかに私たちが入れ子の表現を「タダで」使うことができるかに注目しましょう。 % ghc -package parsec -o eval listing7.hs % ./eval "(+ 2 2)" 4 % ./eval "(+ 2 (-4 1))" 2 % ./eval "(+ 2 (- 4 1))" 5 % ./eval "(- (+ 4 6 3) 3 5 2)" 3 練習問題4 symbol?・string?・number?など、R5RSの様々な[http://www.schemers.org/Documents/Standards/R5RS/HTML/r5rs-Z-H-9.html#%_sec_6.3 type-testing]プリミティブを加えなさい。 unpackNumを値がたとえ数値としてパースできるリスト・文字列であっても、数値でなければ必ず0を返すようにしなさい。 R5RSの[http://www.schemers.org/Documents/Standards/R5RS/HTML/r5rs-Z-H-9.html#%_sec_6.3.3 symbol-handling functions]を加えなさい。シンボルとは私たちがアトムと呼んできたものです。
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{{H:title |spantitle |label |link=yes/no (既定値は"no") |dotted=yes/no (既定値は"yes")
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法学>社会法>労働法>労働契約法 労働契約法の逐条解説書。
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前)(次) (書面又は電磁的方法による決議) 第45条 45
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (控訴棄却1) 第395条 控訴の申立が法令上の方式に違反し、又は控訴権の消滅後にされたものであるときは、判決で控訴を棄却しなければならない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第3編 上訴 第2章 控訴 |第394条(第一審の証拠の証拠能力) |第396条(控訴棄却2) 395
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法学>租税法>コンメンタール>コンメンタール国税徴収法>コンメンタール国税徴収法施行令>コンメンタール国税徴収法施行規則 国税徴収法(昭和34年4月20日法律第147号、最終改正:令和2年3月31日法律第8号)の逐条解説書。
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体内の筋肉(きんにく)は体を動かすのに使われ、筋肉細胞(きんにくさいぼう)でできています。 体内の全筋肉の集まりを筋系(きんけい)といいます。 神経系(しんけいけい)からの信号により筋肉が動き、筋肉を固定するのに骨(ほね)がついています。 Wikijunior:Biology/Systems/Muscular System
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) (詐害行為取消請求を受けた転得者の権利) 第425条の4 債務者がした行為が転得者に対する詐害行為取消請求によって取り消されたときは、その転得者は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める権利を行使することができる。ただし、その転得者がその前者から財産を取得するためにした反対給付又はその前者から財産を取得することによって消滅した債権の価額を限度とする。 2017年改正により新設。 ---- {{前後 |民法 |第3編 債権 第1章 総則 第2節 債権の効力 第3款詐害行為取消権 |民法第425条の3(受益者の債権の回復) |民法第426条(詐害行為取消権の期間の制限) 425の4 425の4
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まず回路方程式を微分方程式で表すと、 である。 なお、上記の式での電流i(t)および電圧v(t)は実数関数である。たとえばi=Imsin(ωt)のような表記とする。複素数表記ではない。(もし電流を「jω」などの複素数表記にしてしまうと、そもそも微分したら0になってしまうし、また、それらにRを掛けたりする事は物理的に意味を持たない。また、exp(iωt)のような複素関数の表記にしてしまうと、それらに抵抗Rを掛けたりすることの物理的な意味付けが分かりづらいし、微分方程式がややこしくなってしまう。) さて便宜上、本書では微分作用素Dを用いて記述を簡単化しよう。(数学の微分方程式の専門書を読めば、書いてある。大学2年レベルの知識。) と定義する。 また、任意の関数f(t)に対し、 と定義する。 下記の式は、積分の項がやや不正確だが、 と便宜上、本書では書くとしよう。 回路方程式は、数学的な書き換えにより、 と書き換える事ができる。 ここで、本書では、 と定義しよう。便宜上、本書ではZd(D)を「インピーダンス微分作用素」と呼ぶことにする。(正式な名前は知らない。) なお、添字(そえじ)の小文字dは、似たような形の関数が後で出てくるので、それと区別するために添字をつけてた。 ともかく回路方程式は、 と書き換える事ができる。 パルス波など、そのままでは演算子 R + L\frac{d}{dt} + \frac{1}{c}\int では微分積分できない波形は、もし無限につづく周期パルス波なら、波形をフーリエ級数に変換してから、演算子 R + L\frac{d}{dt} + \frac{1}{c}\intで微分積分をすればよい。 フーリエ級数とは、高校物理で習う「うなり」のようなもの。 三角波でも方形波でも、どんな周期波形なら、 のように、角速度ωの整数倍の周波数の正弦波の和であらわせる。ただし、周期波形であることが必要。 ギザギザした波形ほど、必要な角速度の整数倍が多くなる。 非周期波の入力の電気回路の問題を解く場合でも、回路方程式の微分方程式にもとづいて解くのが確実である。入力波形が非周期であろうが、物理法則は不変なので、 という物理法則が成り立つ。 以降、さまざまな式変形が出てくるが、最終的に解こうとしているのは、上記の回路方程式の微分方程式である。なので、非周期波の回路方程式の問題で、さまざまな式変形をするとき、まず上記の回路方程式を基準の公式として扱う。 非周期の関数でも、原点から離れるにしたがって急激に小さくなっていく関数なら、この原点付近だけが大きい関数をギザギザした波形と見立てて、フーリエ級数のようなものが使える。 ただし、角速度ωが無限小に小さくなる。このためフーリエ変換の定義式は、積分であらわすことになる。 ある関数y(t)をフーリエ変換したものをY(ω)とすると、フーリエ変換の定義式は、 となる。逆変換は となる。 もし、有限個のパルス波なら、無限遠では値がゼロなので、原点から離れるにしたがって急激に小さくなっていく関数とみなせるので、この有限個パルス波を、フーリエ変換 F およびフーリエ逆変換 F-1 を用いて表現することができる。 フーリエ変換して得られる関数Y(ω)(「スペクトル」という)は、各々の角速度の振幅の大きさである。 つまり、フーリエ級数A1・sinωt + A2・sin2ωt + A3・sin3ωt + ・・・(説明の簡単化のため、sin成分だけをあらわした。実際にはcos成分もある。)でいうところの、A1、A2、A3、・・・にあたる値の大きさが、フーリエ変換でスペクトルとして得られただけである。なので、スペクトルは、角速度ωを変数とする関数である。 スペクトルだけでは、まだ周期関数になっていないので、振幅に三角関数sinωt、sin2ωt、・・・のようなものを掛け合わせて、A1・sinωt + A2・sin2ωt + A3・sin3ωt + ・・・のような周期関数の表記として、元の関数を復元する必要がある。 このスペクトルの振幅(A1、A2、A3、・・)に、三角関数を掛け合わせる作業が、フーリエ逆変換である。逆変換して、元の関数に戻る。 以下の演算子(作用素)を計算できるようにしたい関数に施す。なお、ここでいう「作用素」とは、数学の定義の通りの「関数から関数への写像」のことである。 左辺については、フーリエ変換した物をフーリエ変換すれば元にもどるので、 なのである。 さて、回路方程式v(t)=Ri(t) + L\frac{di(t)}{dt} + \frac{1}{c}\int i(t) dt は、時間tで微分している式である。 フーリエ変換のさまざまな公式の中には、導関数のフーリエ変換の公式があるので、その公式を適用すればよい。この導関数のフーリエ変換は、部分積分の公式を利用している。 では、導関数のフーリエ変換の公式を導こう。まず、 という式が元になる。 さらに仮定より、無限遠では値がゼロな関数を扱ってるので(周波数の絶対値の無限大の場合に、その強さは0という仮定は、物理的にも妥当な仮定であろう)、 となるので、 となり、結果的に微分を jω に置き換えることができ、また積分を -1/jω に置き換えることができる。 よって となり、なんとフーリエ変換と微分の順序が交換できる。ただし、交換すると、d/dt が jω に変化する。 導関数のフーリエ変換の公式とは、じつはフーリエ変換と時間微分との順序の交換方法を示す公式なのである。 さて F[i(t)] = I( \omega ) とすれば、 \frac{di(t)}{dt}=D i(t) のフーリエ変換は、上述の証明により、 である。 この調子で、もとの回路方程式をフーリエ変換してみると、 となる。 よって つまり 最終的にv(t)やi(t)を求めたいので、上式のV(ω)やI(ω)をフーリエ逆変換すればよい。 v(t)を求める場合、 となる。 これは結局、「記号法とほぼ同様の計算方法を、非周期波形の電流波形(または電圧波形)にも、適用できる」という事が、証明されたに過ぎない。記号法については単元『電気回路理論/インピーダンス』を参考にせよ。 また、周波数ごとのインピーダンスを と定義すると、上述の V( \omega )=(R + j\omega L + \frac{1}{j \omega c}) I( \omega ) の計算結果を代入することで、 という計算結果になる。 このZ(ω)の結果は、冒頭で定義した「インピーダンス微分作用素」Zd(D)に、D=jω を代入した結果になっている。 つまり、微分演算を、単なる定数の掛け算に変換した結果になっている。 なお、インピーダンスが複素数で表記されている事に注目。もともとi(t)やv(t)は実数関数であった。(本ページでの冒頭でも、そう仮定している。) 結局、フーリエ変換作用素 F と、微分作用素 D の順序を交換した際、微分作用素の微分演算子Dが、定数jωに入れ替わったのである。 さて、最終的に求めたいのはv(t)であった。 に、Z(ω)を代入すれば、 この式は、数学的に言うと、いわゆる「解の線形性」を主張している。あるいは、電気回路論でいう「重ねあわせの理」のことである。電流 i(t) を、周波数ごとに分解して( I(ω) )、周波数ごとに個別に回路方程式を解いて( Z(ω)I(ω) )、それらを重ね合わせても( F-1[Z(ω)I(ω)] ) 、電圧 v(t)と同じ結果になる、ということを主張している。 その「解の重ねあわせ」を、フーリエ逆変換で行っている。一方、フーリエ変換とは、周波数ごとに関数を分解する作業である。 ところで、微分作用素\frac{d}{dt}について、 \frac{d}{dt}f=\lambda f となる関数fのことを、微分作用素の固有関数という。(線形代数でいう「固有ベクトル」に対応する。) また、係数λのことを固有値という。 たとえば、\frac{d}{dt}e^{at}=a e^{at} から分かるように、微分作用素 \frac{d}{dt} の固有関数は指数関数である。また、微分作用素の固有値は、その固有関数の指数関数の変数についている係数(例の場合はaに相当)である。 微分作用素にかぎらず、ある作用素Pに対して、 Pf=\lambda f となる関数fのことを、その作用素の固有関数という。 さて、われわれは上述のフーリエ変換作用素とインピーダンス微分作用素の順序交換の考察により、結局、「フーリエ変換作用素とインピーダンス微分作用素」という合成的な作用素の固有値を求めたことになる。 なお、回路方程式に限らず、そもそも定数だけを係数とする微分方程式では、解の線形性が成り立つ。なので、あらためて考えてみれば、導関数のフーリエ変換とフーリエ逆変換の理論でも、同様に線形性が成り立つのは当然である。回路方程式の微分方程式も、定数係数の微分方程式であるので、回路方程式のフーリエ変換でも線形性が成り立つ。 ---- 数学的な式変形しか用いてないことに注目。最初の回路方程式の立式を除けば、いっさい物理的な法則を用いていない。 なお、 は、 とも書ける。これをフーリエ変換作用素、インピーダンス、フーリエ逆変換作用素をまとめて と書いてみると、共役な形に作用素をまとめられる。 ---- もとの回路方程式 v(t)=\{R + L\frac{d}{dt} + \frac{1}{c}\int\}i(t)=Z_d(D)[i(t)] と、さきほどの v(t)=(F^{-1} \sdot Z(\omega) \sdot F) [i(t)] の作用素部分を照らし合わせれば、つまり である。 そもそもフーリエ級数やフーリエ変換をなんのために使うのかと言えば、方形波や三角波などのギザギザした波は、そのまま微分してしまうと、∞(または ー∞ )になってしまい、答えが発散してしまう。 しかし、電気回路では物理的に、そんな現象は存在しないのが実験的事実である。たとえ大電流が発生したとしても、∞の電流ではない。(そもそも元の波形ですら、完全にパルス的な形状の波形は、存在しないかもしれない。) ところで、いくつもの三角関数(角速度はそれぞれ異なる)を合成することで、ギザギザした波に近似できるという数学的事実があり、それがフーリエ解析において「ギブスの現象」などと言われる、フーリエ解析学の基礎知識である。 そして、三角関数の近似による方法では、たとえば周期波形の級数近似の場合なら、近似を有限項までに制限しても、そこそこギザギザに近い形になる。しかも、有限項で近似を終えているので、級数を足しあわえたところで、なにも発散しない。 ならば、物理数学においては、この有限項近似こそが、重要である。 そして、非周期波形の場合は、フーリエ変換の適用範囲になるが、(級数的な)有限項による近似のかわりに、有限の積分範囲による近似で、そこそこ元のギザギザ非周期波に近い形状になるだろう、・・・という事である。 それが、フーリエ変換における「ギブスの現象」であろう。 さて、先ほどの の式を、「ギブスの現象」にもとづいて考察してみる。 電気回路にかぎらず、そもそも発散してしまうギザギザ関数を、周期関数だろうが非周期関数だろうが、三角関数などで有限近似するのが、フーリエ解析のアイデアであった。 ならば、 別に回路方程式にかぎらず、ギザギザした関数の微分に、本書で上述した導出計算が適用できるだろう。だとすると、そもそも微分作用素 D そのものに対して、 という仮説が、古典物理的な非周期関数に適用するという条件つきだが、物理数学において成り立つのではないだろうか? これは、なんと、時間微分の作用素D(=d/dt)を、因数分解した形になっている。微分作用素Dを、フーリエ変換とフーリエ逆変換およびフーリエ変換に固有な固有値 jω を用いて因数分解した形になっている。(説明の簡単化のため、線形代数などでも聞く「固有値」という用語を使った。言葉の響き(ひびき)からは、あたかも定数っぽい印象を受けるかもしれないが、もちろん jω は変数である。) 「作用素Dの因数分解」と言うと難しそうだが、よくよく考えてみると、単にギブスの現象を言い換えてみたに過ぎない。 また、式 D=(F^{-1} \sdot j\omega \sdot F) も、よくよく考えてみると、導関数のフーリエ変換の公式を、共役(きょうやく)っぽい形で言い換えたに過ぎない。 そして、導関数のフーリエ変換の公式だけにもとづいて我々は、数学的に変形のみによって、 の公式を得たのであった。 いっぽう、:v(t)=Z_d(D)[i(t)]と比べることで、 とも書ける。 上式の第2項と第3項を比べれば、 である。 結局、 Z_d(D)=(F^{-1} \sdot Z(\omega) \sdot F) が導かれる。 これは、節『「解の線形性」と「重ねあわせの法則」』で結論した公式と同じである。 結局、「ギブスの現象」と、このようなギザギザ関数でも「解の線形性」が成り立つという仮定さえ満たせば(この仮定の検証が、物理的な意味を吟味したさいに、既に行われてる場合が多いだろう)、そこからは数学的に必然的・自動的に(もはや物理的な意味を無視しても良い)、次の公式 が成り立つ。 さらに、作用素の形を任意の作用素関数 g_d(D)=\{ a_0 + a_1D + a_{-1} \frac{1}{D} + a_2 D^2 + a_3 D^3 + a_4 D^4 \sdot \sdot \sdot + a_n D^n \} にしたところで(nは有限の整数値とする)、 本書での作用素Dの因数分解と同様の導出が、本書で上述した諸計算の技法により証明できるので、 である。 ただし、関数 g(ω)とは、関数gd(D)にD=jωを代入した関数である。 結局、これは、有限回数の微分をされた導関数をフーリエ変換した場合の公式 を、フーリエ変換バージョンの「ギブスの現象」にもとづいて言い換えたに過ぎない。 つまり、有限回の微分をした導関数のフーリエ変換の公式は、そもそも、 を意味している。 いくつか前の節で、「固有ベクトル」や「固有値」という、線形代数学の用語を紹介した。 しかし、回路方程式を解くだけで行列を持ち出すのは、物理学的な方程式の解析では不便であろう。(例外として数値計算を除く。) 高校物理での、入力波形が正弦波の場合でのRLC交流回路計算でも、いちいち行列を持ちださなかった。 もしかしたら、n次正方行列あたりを利用しても、(高校物理のような)正弦波入力に対して、出力波形を数値計算できるのかもしれない。だが、高校レベルの微分積分で簡単に解ける計算をするだけの場合に、いちいち n次正方行列を持ち出すのは煩雑であり、非実用的であろう。 しかし、ギザギザした入力波形の場合に(高校物理の場合と違い、入力波形が正弦波的ではない場合)、コンピューターなどで出力波形を数値計算をしたい目的の場合なら、行列の書式に変形する事は有効かもしれない。 「フーリエ変換が行列と対応づけられる」などと主張する学説は、昔からあるし、発展的な教科書でも説明される場合もある。昔から、数学に、フーリエ変換を、行列の固有値分解の計算法と類似している事を根拠に、対応づける論法がある。 しかし本書では、単なる「対応付け」としてフーリエ変換と行列の関係を説明しているのではなく、そもそもフーリエ変換を数値計算で近似するさいは、必然的に、行列と同等の計算をしないといけない、・・・と主張しているのである。 なお、フーリエ変換の差分化は「離散フーリエ変換」という理論として既に存在している。しかし本書では、離散フーリエにもとづいて導出するのではなく、いったん、もともとのフーリエ変換の導出法に立ち返って計算するほうが理論的に見通しが良い、・・・と主張するのである。 その場合の計算方法も、線形代数の専門書にある、固有値の理論や、線形代数の教科書で、固有値の紹介の後あたりの節に書かれているだろう「行列の対角化」などの単元を参考に、出力波形の関数をベクトルに置き換えて数値計算すれば済む。 そもそも「ギブスの現象」は、フーリエ級数展開を有限項で終わらせても、実用的に充分に近似できる、・・・という事を主張であった。 ならば、行列で数値計算によって出力波形を求める場合でも、行列次数(n)を有限の次数で終わらせても、充分に実用的な出力波形を計算できる。 つまり、数値計算において、わざわざ無限次元のベクトル空間(「ヒルベルト空間」という)を考える必要はない。 逆に言うと、関数解析学などの専門用語にある「ヒルベルト空間」というのは、単にフーリエ級数展開やテイラー展開などの級数展開をした際に無限項の展開を、単に線形代数の記法で言い換えたに過ぎない。 そして、テイラー展開を有限項の展開で終えても、数値計算の実用では充分な近似が出るのと同様に、フーリエ級数展開でも有限項で終えても充分に実用的な近似ができる、・・・ということを「ギブスの現象」は主張しているの過ぎない。 結局、解析学の理論的には「ヒルベルト空間」の概念が必要だが、実用的には大学教養課程の線形代数のように有限次数n行列および有限次数nベクトルに置き換えても、充分に実用的な近似ができる。関数解析学の専門書などで「ヒルベルト空間」の理論があるが、そういう近似の理論的根拠を主張しているだけに過ぎない。 また、入力関数や積分演算を、どのように行列またはベクトルに置き換えるかの問題にしても、『フーリエ解析』の市販の教科書を読めば、フーリエ変換の積分を導出する直前の、極限を取る直前段階でのΣ計算の式が書いてあるので、その式を参考に、行列やベクトルの内積などに置き換えれば済む。 計測機器などに「周波数分析器」などの装置があるが、デジタル式の場合、おそらく仕組みは、上述のような数値計算をしているのだろう。 本書では、単に周波数に分解するだけでなく、さらに、分解後の周波数関数に微分作用素を適用している。 これは、周波数フィルタに過ぎない。 つまり、ある物理的な入力波形について、周波数フィルタを適用した出力結果を計算で予想したい場合に、 ・・・という事を主張している。 そして、本節での線形代数近似の理論により、このような周波数フィルタの適用結果を数値計算したい場合でも、フーリエ級数展開を有限項で終えても良い(あるいは、フーリエ変換の類似の積分計算を数値計算的に求めても良い)、・・・という事を主張している。 「フーリエ変換の類似の積分計算を数値計算的に求め」る事は、一見すると難しそうだが、じつは積分の数値計算とは、単なる、足し算の繰り返しである。 しかも、フーリエ変換の適用前提の仮定により、∞ちかくでは0になる入力波形を扱うわけであるので、つまり積分区間は、有限範囲にしても、近似できる。つまり、定積分をするだけである。 定積分を、数値計算に置き換えれば、たんなる高校数学の「数列」単元のようなΣ(シグマ)の計算である。 結局、数値計算では、フーリエ変換の積分演算を、類似の和分(わぶん)演算に置き換えるだけである。 フーリエ変換積分を和分作用素 F_{\Sigma} に置き換え、フーリエ逆変換積分 F_{\Sigma}^{-1} も和分作用素に置き換えよう。 なお、積分を和分に置き換えたのに対応させ、微分作用素 D のほうも、差分(さぶん)作用素に置き換えよう。 差分(さぶん)作用素(記号は ⊿ で表すとする)とは、一般に、ある関数 f に対して、 という関数へと対応させる作用素である。 要するに、差分作用素とは、微分の定義式から、極限を省いただけである。もちろん、差分間隔hは、目的に対して充分に小さい値に設定する必要がある。(hが充分に細かくないと、「ギブスの現象」の要件を満たさないだろう。) D=(F^{-1} \sdot j\omega \sdot F) のかわりに、 という近似式が成り立つだろう。 また、 Z_d(D)=(F^{-1} \sdot Z(\omega) \sdot F) のかわりに、 という近似式が、成り立つだろう。 一般に、微分方程式や積分方程式の解析的な厳密解を求めるのは、とても困難であり、場合によっては厳密解が不明であったり存在しないかもしれない場合もある。 しかし、差分方程式や積分方程式は、有限項の計算で終わるので、かならず計算結果が存在する。厳密解の存在の有無について、悩まなくても済む。 結局、上述のここまでの考察は、フーリエ積分を数値計算するさいの手順を示している事になるだろう。 さて、「これは、周波数フィルタに過ぎない。」と幾つか前の段落で述べたが、「周波数フィルタ」といえば、われわれが使っているパソコンでも、jpeg画像やmp3音声などの圧縮技術でも、周波数フィルタが用いられている。なぜなら、高校の「情報」科目または、大学の「コンピュータリテラシー」あたりの授業で習ったように、jpegやmp3の(不可逆)圧縮技術では、人間の視覚や聴覚では感じ取りにくい周波数成分を除去することで、情報量を節約している。これこそが、jpegやmp3の不可逆圧縮の原理である。 そして、jpegやmp3の圧縮技術の利用者である我々は(つまり、単にjpeg画像を鑑賞したりmp3音楽を鑑賞したりしているだけの普通の利用者は)、いくつかの周波数成分を除去された結果の出力を、本物そっくりに感じているわけである。 「ギブスの現象」は、ギブス自身の意図はともかく(そもそもウィラード・ギブズの存命中の1839年 - 1903年のあいだ、コンピュータはまだ無い)、jpegやmp3のような周波数除去フィルタ方式の圧縮技術に、数学的な正当性を与えているわけである。 jpeg画像の圧縮率が高すぎると、画像がボヤケて見える場合があるが、これは、級数展開の項数が、まだまだ足りない場合に相当する。級数展開の項数が足りなければ、「ギブスの現象」の前提条件に当てはまらない。 級数展開の近似のための項数が足りるか足りないかの判断は、その関数をどの程度まで近似したいかという要求基準の度合いによって異なり、人間たちの都合によって決まるので、数学的には一律には判断基準を定義できない。 なので、線形代数的に数値計算したい場合に、入出力の波形をベクトルで近似する場合にも、「ベクトルおよび行列の次数nを、どの程度まで大きい正整数にするか?」の次数nの大きさの要求基準は、人間たちの都合によって決まるので、数学的には一律には判断基準を定義できない。
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法) (株券喪失登録者に対する通知等) 第232条 前項の通知又は催告は、その通知又は催告が通常到達すべきであった時に、到達したものとみなす。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第2章 株式 第9節 株券 |会社法第231条(株券喪失登録簿の備置き及び閲覧等) |会社法第233条(適用除外) 232
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前)(次) (支給要件) 第52条の2 52の2
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コンメンタール>コンメンタール統計>コンメンタール統計法 統計法()の逐条解説書。
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (証拠調べと当事者の権利) 第299条 検察官、被告人又は弁護人が証人、鑑定人、通訳人又は翻訳人の尋問を請求するについては、あらかじめ、相手方に対し、その氏名及び住居を知る機会を与えなければならない。証拠書類又は証拠物の取調を請求するについては、あらかじめ、相手方にこれを閲覧する機会を与えなければならない。但し、相手方に異議のないときは、この限りでない。 裁判所が職権で証拠調の決定をするについては、検察官及び被告人又は弁護人の意見を聴かなければならない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第2編 第一審 第3章 公判 第1節 公判準備及び公判手続き |第298条(証拠調べの請求、職権証拠調べ) |第299条の2(証拠調べと当事者の安全への配慮) 299
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前)(次) (下請負人に対する特定建設業者の指導等) 第24条の6 発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者に対し、下請負人が建設工事の施工に関する法令等に違反する事がないように指導する事を定めたもの。 024-06
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(成立の時期) 第48条の9 税理士法人は、その主たる事務所の所在地において設立の登記をすることによつて成立する。 税理士法人の設立には、準則主義が適用されるため、財務大臣や日本税理士会連合会などからの許認可は必要とされず、その主たる事務所の所在地において登記をすることによって成立する。
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NTP (Network Time Protocol) とは、インターネットに接続される機器において時刻を調整するのに使われるプロトコル。現在ではほとんどのOSがこのプロトコルを使い時刻を調整する。
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法学>コンメンタール>行政法>行政書士法 (資格) 第2条 ---- {{前後 |行政書士法 |第1章 総則 |行政書士法第1条の4(業務) |行政書士法第2条の2(欠格事由) 02
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小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校地理歴史>高等学校世界史探究>ヴェルサイユ体制下の欧米諸国Ⅰ ヴェルサイユ体制下の欧米諸国Ⅰでは、第一次世界大戦の戦後処理について学習します。 山川出版社『詳説世界史研究』木村端二、岸本美緒ほか編著※最新版と旧版両方含みます。 thumb|250px|ヴェルサイユ条約 1919年1月に連合国代表(英,仏,米,日,伊)によってパリ講和会議が開かれた。しかし、この講和会議にはドイツなど敗戦国は参加できず、また、ソヴィエトは招かれなかった。 さてパリ講和会議では、アメリカ大統領ウィルソンの提唱した十四か条の平和原則が、会議の基礎とされた。(しかし、英仏などの戦勝国が自国の植民地の権益を主張したため、国際連盟の設立以外には、あまり成果はなかった。) なお、十四か条の平和原則 の主な内容は・・・、 などである。 そして6月にドイツ代表の参加する滞独講和条約であるヴェルサイユ条約が調印され、ドイツはすべての植民地を失い、アルザス・ロレーヌをフランスに返還し、軍備の制限、ラインラントの非武装化、巨額の賠償金などをドイツは課せられた。 また、ドイツと同盟を結んでいたオーストリア・ハンガリー・ブルガリア・オスマン帝国などの同盟国も、それぞれ別個に連合国と講和の条約を結び、旧同盟国の諸国は領土を縮小させられたりするなどの結果になった。 ドイツが世界各地に持っていた植民地は放棄させられた。(なお、イギリスなどの戦勝国は、べつに植民地を放棄していないので、植民地の解放運動の思想とは、無関係の要求である。) さて、国際連盟の設立が、パリ講和会議およびヴェルサイユ条約で決定した。国際連盟は、全会一致による総会を最高機関とした。(現在の「国際連合」とは違い、常任理事国は最高機関ではない。なお、常任理事国は国際連盟の時代から存在する。国際連盟当初の常任理事国は、イギリス・フランス・イタリア・日本である。アメリカは参加していない。) そして設立した国際連盟には集団安全保障の理念が盛り込まれた。(※ 読者は中学時代に『中学校社会 公民/国際連合・他の国際組織』で集団安全保障とは何かを習っている。) アメリカ合衆国では、この集団安全保障の原則が、国家の開戦権を侵害するものだと考え、アメリカ議会上院がヴェルサイユ条約の調印に反対したので、アメリカ合衆国はヴェルサイユ条約を批准しなかった。 また、アメリカ合衆国は、国際連盟には加盟しなかった。 ドイツは当初、国際連盟への加盟が認められなかったが、1926年にドイツの加盟が認められ、1926年にドイツは加盟した。 アメリカ大統領:ハーディング(任:1921~1923)の提唱によって、1921年11月にワシントン会議(Washington Conference 橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for High School 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.339)が開かれた。 参加国は先の大戦の戦勝国である9カ国(米・英・日・仏・伊・中・蘭・ベルギー・ポルトガル)である。この会議の主な目的はウィルソンの『十四か条の平和原則』にも挙げられている軍備縮小であり、1922年に行われた海軍軍縮条約では、米・英・日・仏・伊の5カ国の主力艦保有比率が決められた。 ここでの目的として、日本への牽制があった。戦勝国になった後、山東省の権益と南洋群島を獲得した日本は国際的にも脅威となりつつあった。1921年に行われた四カ国条約では、日英同盟が破棄され、また九カ国条約では石井・ランシング協定が破棄された。この流れに不満を覚えた日本はファシズム勢力に傾き、後の第二次世界大戦へと繋がっていく。 戦後のドイツ(ヴァイマル共和国)は、経済が没落してしまい、賠償金の支払いが遅れてしまった。するとフランスは1923年にルール工業地帯を占領したが、しかし他の戦勝国から批判され、フランスのルール占領は失敗した。 このとき、ドイツ経済では激しいインフレがおこり、ますますドイツ経済が混乱した。しかしシュトレーゼマン内閣が通貨改革を行ったため、このインフレは収束していった。 戦勝国は、ドイツの賠償金の支払い年額の減額や、アメリカからのドイツへの投資をさだめたドーズ案をアメリカの主導で行った。このドーズ案により、賠償金の支払い方法を緩和し、ドイツ経済の回復を早めた。さらに1929年には、賠償額の総額を減額したヤング案が決まった。 1925年のロカルノ会議ではドイツも集団安全保障体制への参加が認められたので、それまでの諸会議で取り決めされていた様々な条項(ドイツ西部の国境不可侵と現状維持、ラインラントの非武装化、など)をドイツに再確認させ、ドイツは条約を批准した(ロカルノ条約)。 また、1926年にはドイツの国際連盟への加盟が認められた。 1928年には、侵略目的の戦争を違法化するケロッグ・ブリアン条約(「不戦条約」ともいう)が列強各国に批准された。日本もケロッグ・ブリアン条約に調印した。(※ 参考文献: 帝国書院の教科書) なお「ケロッグ」とはアメリカ国務長官をしていた人物の名前。「ブリアン」とはフランスの外相の名前。 さて、ワシントン会議では、各国の主力艦の保有比率の限度が定められたが、しかし補助艦(主力艦以外の、巡洋艦・駆逐艦などのこと)の保有比率は未定だった。 1930年のロンドン会議では、補助艦の保有量の限度規定がさだめられ、米英日が10:10:7の比率までしか補助艦を保有できないことが定められた。
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---- アナログとは、連続的な値を持つ信号のことです。例えば、アナログ時計の針は滑らかに動き、音楽は波形の形状によって音色が変わります。 一方、デジタルは、離散的な値を持つ信号のことです。デジタルデータは0と1の2進数で表現されます。例えば、デジタル時計は数値で表示され、音楽はサンプリングによって一定間隔で音声信号を取り込み、数値化されます。 符号化は、情報をデジタルデータに変換することを指します。符号化することで、情報をデジタル信号として扱いやすくし、データの転送や保存に適した形式に変換します。代表的な符号化方式には、音声や動画を圧縮するMP3やMP4があります。 問題解決において情報源は極めて重要です。情報源を効果的に活用することは、問題を解決するために必要な情報を正確に収集し、適切に分析することにつながります。ここでは、インターネット以前のメディア(書籍、雑誌、新聞、ラジオ、テレビ)とインターネットを比較しながら、問題解決における情報源の役割について考察していきます。 まずは、インターネット以前のメディアから見ていきましょう。書籍や雑誌、新聞は、その情報の信頼性や正確性が高く、事実に基づいた報道が行われていました。また、ラジオやテレビなどの放送メディアは、視聴者やリスナーに情報を提供するための重要な手段でした。これらのメディアは、情報収集に時間がかかるというデメリットがありましたが、その代わりに、信頼性の高い情報が提供されていたと言えます。 一方、インターネットが普及した現代では、多くの情報が利用可能となりました。しかし、これにはいくつかの問題があります。まず、情報の信頼性や正確性が低く、誤った情報が拡散される「情報氾濫」が起きています。また、情報源が多すぎるために、必要な情報を見つけることが難しくなっている「情報過多」も問題となっています。さらに、インターネットの普及が進むにつれて、「デジタル・ディバイド」と呼ばれる現象も生じています。情報にアクセスできない人々や地域が存在することで、情報格差が広がっています。 しかし、一方で、インターネットは多くのメリットも持ち合わせています。例えば、情報の収集や検索が容易になり、必要な情報を迅速に入手することができます。また、インターネットを利用した情報発信やコミュニケーションによって、多様な意見や知識が共有されることで、新たな問題解決のアイデアやアプローチが生まれることもあります。 また、近年ではAI(人工知能)の発展によって、より正確な情報の収集や分析が可能になってきています。AIによる情報収集や分析は、人間の手作業では不可能な量の情報を処理することができるため、効率的な情報収集が可能となりました。しかし、AIによる情報収集や分析には、情報の偏りやバイアスが生じる可能性もあります。そのため、人間がAIが提供する情報を適切に検証し、判断することが重要です。 また、モバイルファーストという言葉があります。これは、モバイル端末を優先する設計思想のことで、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末が普及するにつれ、情報の閲覧や検索が主にモバイル端末で行われるようになってきたことを反映しています。モバイルファーストによって、情報をいつでもどこでも手軽に収集することが可能になりましたが、画面の小ささやタッチ操作などの制限もあるため、情報の見落としや誤解を招く可能性もあることに注意が必要です。 以上のように、情報源は問題解決において極めて重要である一方、その収集や分析には注意が必要です。インターネット以前のメディアとインターネットを比較しながら、情報氾濫や情報過多、デジタル・ディバイド、AI、モバイルファーストなど、現代の情報社会における問題点や課題を把握し、適切な情報の収集と活用が求められます。 ここでは、情報を正確かつ効果的に伝えるために必要な技術について学ぶことを目的としています。本章では、情報を伝える上で重要なポイントや、情報を的確に伝達するための方法、コンピュータや情報通信ネットワークなどのツールの適切な活用について解説します。 まず、情報伝達において重要なのは、伝えたい内容を明確かつ簡潔に伝えることです。そのためには、伝達対象者の背景や知識レベル、興味関心などを考慮し、的確な表現や用語を選ぶ必要があります。また、伝達手段や媒体に合わせて適切な言葉選びや表現方法を工夫することも重要です。 次に、情報を的確に伝達するための方法として、以下のような工夫が挙げられます。 ・分かりやすい図表やグラフを用いる 情報を視覚化することで、伝えたい内容をより分かりやすく伝えることができます。例えば、統計データをグラフにすることで、膨大な数字を視覚的に表現することができます。 ・具体例や比喩を用いる 抽象的な概念や理論的な説明をする場合には、具体的な例を挙げることで、理解しやすくすることができます。また、比喩やアナロジーを用いることで、複雑な概念をシンプルに表現することができます。 ・重要なポイントを強調する 伝えたい内容の中で、特に重要な部分を強調することで、対象者に印象づけることができます。例えば、太字や色分けなどを使って強調することができます。 ・質問形式を用いる 伝えたい内容を質問形式で提示することで、対象者が自ら考えることを促すことができます。例えば、「あなたが考える、この問題に対する解決策は何ですか?」といった質問を投げかけることができます。 また、情報伝達においては、コンピュータや情報通信ネットワークなどのツールを適切に活用することも重要です。例えば、以下のようなツールを使うことができます。 ・Eメールやチャットなどのインターネットツール 遠隔地にいる相手とのコミュニケーションには、Eメールやチャットなどのインターネットツールが有効です。これらのツールを使うことで、コミュニケーションの時間や場所を限定することなく、効率的に情報を伝えることができます。 ・プレゼンテーションソフト プレゼンテーションソフトを使うことで、伝えたい内容を視覚的に表現し、分かりやすく伝えることができます。また、プレゼンテーションソフトを使うことで、スピーチや発表の効果を高めることができます。 ・ビデオ会議システム リモートワークやリモート会議には、ビデオ会議システムが有効です。ビデオ会議システムを使うことで、遠隔地にいる相手と顔を合わせたようなコミュニケーションができます。音声だけでなく、顔の表情や身振りなども伝わるため、よりリアルなコミュニケーションが可能です。また、ビデオ会議システムを使うことで、場所や時間に制約を受けずにコミュニケーションを行うことができます。 ・クラウドストレージサービス 複数の人で情報を共有する場合には、クラウドストレージサービスが有効です。クラウドストレージサービスを使うことで、複数人が同じデータにアクセスすることができます。また、クラウドストレージサービスを使うことで、ファイルの共有やバージョン管理なども簡単に行うことができます。 ・SNSやブログ SNSやブログを使うことで、情報発信や情報共有を行うことができます。特に、リモートワークでは、社内SNSやブログを活用することで、社員同士のコミュニケーションや情報共有を促すことができます。 以上のように、コンピュータや情報通信ネットワークなどのツールを適切に活用することで、情報伝達の効率化やコミュニケーションの円滑化を図ることができます。 しかし、ツールの適切な活用だけではなく、伝達者自身のコミュニケーション能力も重要です。伝えたいことを相手に正確に伝えるためには、相手の状況や立場に合わせた適切なコミュニケーションを行う必要があります。また、相手からのフィードバックを正しく受け止め、適切に対応することも大切です。 最後に、情報伝達においては、相手に伝わったかどうかを確認することも重要です。伝えたいことが相手に正確に伝わったかどうかを確認することで、誤解を防ぐことが重要になります。 「プレゼンテーションソフト」とは、スライドやグラフィック、動画、音声などを使って情報を提示するためのソフトウェアです。プレゼンテーションソフトを使用することで、情報を的確に伝達するための工夫を行うことができます。 以下に、プレゼンテーションソフトの使用についての注意点や工夫について解説します。 スライドの作成 プレゼンテーションソフトを使用する際には、まずスライドの作成が必要です。スライドの作成にあたっては、以下の点に注意することが大切です。 グラフィックの活用 プレゼンテーションソフトでは、グラフィックを活用することで情報を視覚的にわかりやすく伝えることができます。グラフィックを使用する際には、以下の点に注意することが大切です。 動画や音声の活用 プレゼンテーションソフトでは、動画や音声を活用することで情報をわかりやすく伝えることができます。動画や音声を使用する際には、以下の点に注意することが大切です。 デザインの工夫 プレゼンテーションソフトのデザインについては、以下の点に注意することが大切です。 以上のように、プレゼンテーションソフトの使用にあたっては、伝えたい情報に適したスライドの作成やグラフィックの活用、動画や音声の活用、デザインの工夫など、様々な工夫が必要です。これらの工夫を行うことで、情報を的確に伝達することができます ここからは、インターネットに代表される情報通信ネットワークでの、情報収集について具体的に述べる。コンピュータを用いた情報通信ネットワークは、コンピューター同士を様々な機具を用いて接続し、お互いが持っている情報を通信しあう事で、成り立っている。しかし、単純に情報を受け渡すだけでは、不都合な事態が生じる。 例えば、銀行の暗証番号や性別、収入、家族構成などを含む、個人のプライバシーに関わる情報は、例え、ネットワークに接続されているあるコンピューター上にあったとしても、他のコンピュータに伝達されないことが望ましい。このため、情報通信ネットワークに加わるコンピュータは、特に機械が持っている情報を他に渡さないようにすることも出来ることが求められるのである。 また、掲示板やコミュニティーサイトなどで用いられるパスワードは、多くの場合には他人に知られてはいけない文字列を用いるが、しかし、そのパスワードを用いて、パスワードを入力した人が対応する人であることを調べる人は、もちろん、そのパスワードが何であるかを知っていなくてはならない。そのため、パスワードの管理者は、通常はパスワードが外部にもれないよう注意しながら、必要なときには自由にパスワードを取りだせるように工夫する必要がある。 次に、ネットワーク内の情報が非常に多くなり得る事によって引き起こされる問題について述べる。情報通信ネットワークに参加できるコンピューターの数は、非常に多くなり得る。仮に接続されているコンピューターが増えても、自分に必要な情報がどこにあるか分かっているときには問題にはならない。例えば、自分の友人が持っている情報が必要で、それを手に入れたいときには、単に自分の友人のコンピューターと通信を行なえばよいのである。 しかし、自分に取って必要な情報がどこにあるかが分からないときには、それを探しだす事が非常に困難になる。既存のメディアと比較するために例をあげて考えてみる。例えばある自然現象について、それに関する情報を書籍を用いて調べたいとするとき、それらを見つけることはそれほど困難ではない。というのは、通常図書館などの施設では、本の内容ごとに本の置き場所が決まっており、ただ情報の種類を指定するだけで、 必要な書籍のおおまかな位置が分かるからである。一方、情報通信を用いたときには、多くの場合に情報は人間が内容を把握するのには適切でない方法で蓄積されるため、それらのおおまかな内容を把握するのがそれほど簡単ではないことがある。このため、ネットワーク上の情報の内容を把握し、ある情報がどの位置にあるかを調べる方法が必要となった。 これの対策として、いくつかの方法が実際に用いられている。ここではそれらの工夫の題材として、WWW(ワールド ワイド ウェブ)と呼ばれる通信の種類を用いるが、それらの詳しい動作原理は高等学校情報Cの範囲である。 現在のインターネットの重要な用途の1つとして、webページの閲覧があげられる。ここでいうwebページとはいくつかの要素が組み合わさったものであり、その内容は割合複雑だが、 プロトコルはhttpを用いて、情報の受け渡しを行ない、 受け取った情報を解釈するのは、クライアント側のブラウザの仕事 である。 大雑把には、 あるコンピューターを指定し、そのコンピューターに連絡を行なう。 連絡を受けたコンピューターはその連絡内容に記述された場所にある情報を送り返す。 という手続きをくり返すことで、2つのコンピューター間の、情報の伝達を行なう。 ただし、このような手続きで送り返された情報には、多くの場合、それに関連する情報の場所が記されており、情報を探している側は、それを用いて、更に検索を続けることができる。ここで、webページは送られた情報自体の事を指す。これらの手続きそのものは、www、ワールドワイドウェブと呼ばれることを注意しておく。 さて、wwwで受け渡される情報の中には、人間が読んで理解できるものも多い。更に、その中に人間が探している情報があるかどうかは、その中に含まれる単語を調べることで、多くの場合知ることが出来る。例えば、先ほどの自然現象の例では、その現象の名前が書かれている情報を得ることで、その現象に関する情報が得られる可能性が高いことが予想される。そのため、あるwebページ上に含まれている文字列をあらかじめ調べておくことで、ある人が欲しい情報がどこにあるかを知ることが出来る。このような技術を検索と呼び、特にwwwの情報に関する場合には、'web検索'と呼ばれることがある。 このような技術は、いくつかの会社がwwwの中で提供している。有名なものとしてgoogle、yahoo、msnなどがある。 google: http://www.google.co.jp yahoo: http://www.yahoo.co.jp msn: http://www.msn.co.jp などがあり、無料で用いることが出来る。各々の会社の検索手法は会社ごとに異なっており、いくつかの検索を試してみることで、より良い結果が得られる事がある。 wwwでは、文書の構成を伝えるものとしてHTMLと呼ばれる手法を用いている。HTMLとは、文章に適切な修飾をつけ、それらの修飾そのものに、文章の構成を伝えるための情報を持たせるという手法である。具体的には、文章の要素を'タグ'と呼ばれる要素ではさみ、その中の内容について特殊な処理をほどこすことを目的としている。もちろん、このような手法は、情報の送り手と受け手が共通のものを用いていないと、送り手が意図したような配置にはならないことが予想されるが、HTMLは、現在では世界中で用いられているので、多くの場合両側で意図したとおりの配置がなされる。 ここでは実際に簡単なHTMLを書いてみる。非常に簡単なHTMLは、 テスト ただいまマイクのテスト中。 などのようになる。ここで、のように、'<'、'>'で囲まれた部分をタグと呼ぶ。タグにはそれぞれ定められた配置があり、配置によって、それぞれの意味を発揮するのである。具体的に何がなされているかは、計算機科学などの範囲であるので、ここでは詳しくは述べない。 上の例で、それぞれのタグは、 中に書きこまれた内容がHTMLの要素であることを宣言するタグであり、文書がHTMLである時には通常このタグで全体を囲むことが求められる。 文章のタイトルを定めるタグであり、多くの場合ページ内の文章の内容を、まとめるようなものが付けられる。タイトルの表示方法は、各々のコンピューターによっているが、この中味がタイトルであることは共通である。 実際の文章を書く部分を指定するタグである。書かれた文章は、このタグで囲む必要がある。 HTMLは多くの内容を含んだ規格であり、それに対するコンピューター側の対応も様々であるので、この時点でHTMLについて非常に詳しく学習することは求められない。しかし、更に詳しく知りたいときは、HTMLなどを参照するとよい。 コンピューターの情報通信ネットワークを用いた情報収集は、既存のメディアと比べて優れている点がいくつかある。ネットワークを用いた情報伝達は、速報性という点ではテレビに近く、外国や遠方で起こったニュースについても即座に知ることが出来る可能性がある。この点で、ネットワークは新聞と比べて、情報の早さの面で上まわっているといえる。 また、情報通信では多くの情報を文字の形で伝達することができるので、既存の本というメディアと比べても記録できる情報量において遜色があるわけではない。この点でも情報通信ネットワークは優れている。 また、前章で述べた検索を用いると非常に高速に対応する情報を得ることが出来る。これは、既存のメディアにはない優れた点である。 加えて、情報通信ネットワークは、適切に用いることでそれぞれのコンピューターにある情報を他のコンピューターから取り寄せることが出来る。 既存のメディアと異なって、これらの手段による情報公開は放送機具や、印刷機具などの設備が必要でない。そのため、企業などの大きな規模の金額を動かすものでなくとも、非常に広い範囲への情報伝達が可能になった。例えば、wwwのサービスでは、個人が作ったホームページを公開することは普通に行なわれている。ただし、コンピューター内に置かれた情報は通常の状態では他のコンピューターから閲覧できないようになっているため、ホームページを公開するには、別の手段を用いなくてはならない。その手段は高等学校情報Cの範囲である。 また、電子メールを用いたメーリングリストも、個人で出来る情報発信の例である。更に、近年ではブログ、SNSなどの新たな手法を用いた情報発信がよく行なわれるようになって来た。 多くの良い点がある一方、情報通信ネットワークには欠点も存在する。 主要な欠点として、 機具をそろえないと利用できない上、機具の設定や操作が難しい。 必要な手段を取らないと情報が消失することがある。 情報の信憑性に問題がある場合がある。 情報の公開が簡単になった分、プライバシーや著作権の問題が発生しやすくなっている。 などがある。 情報通信ネットワークを用いるには、デジタル化した情報を扱うことができる機具が必要である。これらの機具は、新聞や書籍などと比べて高価であり、情報ネットワークを用いるための障壁となっている。また、特にソフトウェアに関しては、最新版のものを用いないと情報漏洩などの危険が出る可能性があるため、廉価版などを用意することも難しい。このことによって、情報通信に必要な機具をそろえることは、やや困難になっている。また、情報通信に必要な機具を手に入れたとしても、一般にこれらの機具は操作に必要な手順が多く、また、それらの手順が直観的でない場合もあるため、操作の修得に時間がかかる場合が多い。そのため、コンピューターを使うことが必要と感じるなら、早めに操作手順に慣れておくことが望ましい。 また、情報機器は、多くの場合磁気的もしくは光学的に情報を記録するのだが、これらの機具は一般に衝撃に弱く、高いところから落下させたりすると機具が破損し、中に貯えられていた情報が消失することがある。また、これらの機具は水にも弱く、飲み物などをこぼしてしまうとそれによって機具がこわれることもある。このように、情報機具に貯えられた情報は、紙などの既存のメディアと比べるとややこわれ易い。ただし、情報機器の記録は、メディアの性質上簡単に内容を複製することが出来る。そのため、重要な情報は、こまめに複製し、保存用の機器に記録しておくことが、情報を守る上で重要になる。情報の破損にそなえて情報を複製しておくことを、情報のバックアップと呼ぶ。 更に、情報の伝達が容易になり、個人のレベルで発信される情報が容易に手に入るようになり、情報の信憑性に関する問題が注目されるようになって来た。以前は新聞やテレビなどのメディアが中心となって情報発信がなされており、それらの情報は記事を作成する期間で誤った情報が取り除かれるため、これらの記事は非常に信憑性が高かった。一方、個人によって書かれた内容はそのような手順をふんでいないため、一般に既存の伝達手段によるものよりも内容の信憑性が低い傾向がある。そのため、情報をうのみにせず、必要な場合にはそれを見た人自身が、それらが真実かどうかを確かめる必要がある。 最後に、上の内容とも関連するが、個人的な情報などを過失でも故意にでも公開されることがあり、それらが相手のプライバシーを侵害する危険性がある。また、掲示板やブログのコメント欄などの簡単に情報発信が出来る手段がある場合にも、そのことは問題になる。加えて、簡単に複製できるというメディアの性質上、著作権がある著作物がwww上に公開されてしまった場合、それらは非常に多くの人の手に渡ってしまう可能性があることとなり、重大な著作権の侵害となる。これらの行為は、'公開を行なった方'にとっても、'それを用いた方'にとっても違法行為であり、違反者は通常の刑事裁判によって裁かれることになる。このように、ネットワークを通じて情報を公開するときには、個人のプライバシーや著作権について十分な配慮を行なうことが求められる。 ここでは、コンピュータを用いて、情報を処理する方法を学ぶ。コンピュータは様々な情報を扱うことが出来、それらを統合的な表現にすることが出来ることに注意する必要がある。 コンピューターは情報をデジタル化して扱う。デジタルデータは、加工や複製が容易であり、様々な情報を組み合わせて扱うのに適している。実際、現在のコンピューターは、映像、動画、音楽などの様々な情報を扱うことが出来、それらを組み合わせて用いることがなされている。しかし、これらの情報を扱うことはそれほど簡単ではなく、ハードウェアとソフトウェアの両面で多くの努力がなされて来た。 ここで、ハードウェアとは、実際に触れることが出来るコンピューターのパーツなどのことであり、キーボード、マウス、ディスプレイなどがその例である。これに加えて、場合によってはコンピューターの箱に入っていて見えないことがあるが、[CPU、ビデオカード、サウンドボード、ハードディスクなどによって、コンピューターは構成されており、これらも総称してハードウェアと呼ばれる。 一方、ソフトウェアはハードウェアを動かすための命令群のことであり、通常様々な記憶装置に記録されており、必要に応じて読みだす形式を取っている。ここでいう記憶装置とは、ハードウェアのうちで特に情報の記録を目的として用いられる装置の総称であり、ハードディスク、CD、DVDなどがある。ソフトウェアは、ハードウェアと違い、一度作成すれば簡単に複製できるため、ハードウェアよりも扱いが簡単であるといわれる。しかし、実際には高度なソフトウェアは、1つの間違いが重大な結果を引き起こすことも多く、ソフトウェアもハードウェアと同様、設計や作成に細心の注意をはらう必要がある。 ここでは実際にコンピュータを用いて複数の情報を扱う実習を行なってみる。用いるソフトウェアは、文書処理,表計算,図形・画像処理などを扱うソフトウェアである。 実習の課題としては、'少なくとも1つの表計算ソフトによって作られた表と、1つ以上の画像を含んだ文書を作成せよ。文書のテーマは自由とする。ただし、作成された表の中では、少なくとも3つ以上の数値データを含んだセルと、少なくとも1つの関数を含んだセルを用いるものとする。作られた表は'埋め込み'形式で、文書内に書きこむものとする。また、用いる画像の保存形式は指定しない。'を用いる。ここで、'埋め込み'とは、用いたデータを後に編集したとき、その変更が文書内の表に反映されないことを表わす。一方、変更が反映されることを'リンク'と呼ぶ。 実際に用いるソフトは学習者の環境によって変わってくる。ここではLibreOfficeを扱う。LibreOfficeを起動する方法は環境によるので、ここでは述べない。ここからはLibreOfficeが起動できたものとして、話を進める。 設定にもよるが、起動した画面では ファイル 編集 挿入 ... などのボタンがある。これらはプルダウンメニューと呼ばれることが ある。ここでは、文書処理が行ないたいので、ファイル - 新規作成 - 文書を選択する。これによって、新規の文書が選択される。文書中をクリックすると、文書内にカーソルが表示されるので、これを用いて日本語入力を行なう。 表計算ソフトを用いて表を挿入したいときには、プルダウンメニューから、 挿入 - OLEオブジェクト - 新規作成 - LibreOffice 表計算 を選択する。これによって、表計算ソフトが起動する。 表計算ソフトは、縦と横の座標で指定されるマスの中に、数値などを書きこみ、それらを用いて様々な計算を行ない、データを加工などを行なうソフトウェアである。それらのマスは'セル'と呼ばれる。通常、これらのソフトは文書処理とは別のソフトウェアであり、これらの表を、文書処理ソフト中で扱えるかは与えられた環境による。 ここでは、そのような手法が可能であるとして、話を進める。表計算ソフトで作成した表を、文書処理ソフトで作成した文書とは別のデータとして保存し、その内容を文書中から呼び出すことも可能である。そちらの方法でも同じ結果が得られるので、余裕があればそれも試してみてもよいだろう。 表計算ソフトでは、カーソルはそれぞれのセルを扱うように用いられる。それぞれのセルに日本語や数値を書きこむことが出来るので、自由に書きこむとよい。ただし、数値だけが書かれたセルは3つ以上なくてはならない。 表計算ソフト中では、それぞれのセルの内容を用いて、別のデータを作成することができる。これは、自由に選んだセルの中に特別な意味を持った命令を書きこむことで、なされる。このような命令を、'関数'と呼ぶことがある。この名称は、数学的な関数とは異なった意味を持つことがあるので、注意が必要である。例えば、現在の時刻を得る関数が存在するが、これは、数学的な意味の関数ということは出来ない。簡単な関数の例として、ここでは sum() などを用いる。sum()は、対応するセル中に書かれた数字の合計を求める関数である。対応するセル中には半角で書かれた数字を書かなくてはいけない。 うまく指定が出来れば、与えられたセル中の数字の、合計が得られるはずである。一応、それらの数値が正しいかどうかを確認しておくとよい。これらのデータを保存すれば、表計算の埋め込みは完了である。 次に、同じ要領で、 LibreOffice draw 図形 を元々の文書内に埋めこむ。図形処理ソフトの使い方は通常直観的なので、それほど苦労することはないだろう。図形が完成して保存が終われば、課題は完了である。時間があれば、更に進んだ機能に挑戦してみてもよいだろう。ただし、マクロ、LibreOffice_Basicは、高等学校情報Bの範囲なので、ここでは扱わない。 ここでいう情報機器とは、情報を伝えるために用いられるあらゆる装置のことを表わしている。古くは、郵便、電話などが遠方の情報を伝えるために用いられていた。このうちで、特に電話は、アナログの情報伝達を行なっている。電話は、音の波形を電気的な波形に変換してそれを伝達し、受け手側の装置で再びそれを音として扱うことで情報を届けている。ここで、電気的な波形は相手側で現われた情報の全てを持っていることが重要である。 一方、現在実際に用いられている情報通信ネットワークでは、情報は基本的にデジタルデータとして表わされる。デジタルデータは情報を全て数値として扱う。例えば、表計算ソフトで扱ったような数値は、数値のデータの例である。一方、音声や映像などのより複雑な情報も、数値として扱うことが出来る。ただし、実際に生じる音声や映像を、数値化する過程で、情報を多少なりとも変質させることが避けられない。これは、これらのデータを数値として扱えるような処理をするために必然的に生じる欠点である。 一方、デジタルデータにはアナログデータにない良い点もある。デジタルデータは、基本的に数値で表わされる情報なので、情報の劣化をおこすことがない。一方、例えば、レコードやビデオテープなどのアナログの記録装置では、何度も再生をくり返しているうちに、データが消えたり、質が落ちたりすることが避けられない。加えて、デジタルデータはこれらの複製を作ることが非常に簡単である。一方、上であげたようなアナログの記録機器は、これらの複製をするときにも、これらの情報を移しかえる過程で、多少なりとも、質が劣化することが避けられないのである。 このようにデジタルデータには、既存のデータ保存の方式と比べて良い点がいくつかあるため、この方式の利用はこれからも増えていくものと考えられる。 情報通信ネットワークの発達は、我々がこれまでに無いほどの量の情報を手に入れることを可能にした。結果として、我々の生活の多くは、変革を迫られることになった。 例えば、現在では我々のうちのいくらかの割合がが携帯電話を持っており、どのような時にでも連絡が取れるようになっている。 また、コンピュータを用いて情報通信を行ない、様々なサービスが受けられるようになった。特にインターネットサービスの発展は、これまでに無かったサービスを可能にした。例えば、インターネットバンキング、オンラインショッピング、オンライン予約などがその例である。 加えて、職場では、ITを用いて業務を効率的に行なうことが、経営を行なう上で非常に重要になっている。例えば、遠方との連絡を電子メールなどで行なったり、オフィス文書を統合ソフトウェアを用いて効率的に作成することなどが例としてあげられる。更に、サーバを用いて、作成した文書などを何人かで共有し素早く閲覧、変更などを行なうことも行なわれている。'サーバ'について詳しくは、高等学校情報Cを参照。 一方、これらは我々の生活を便利にすると同時に、様々な問題を引き起こすようになった。例えば、インターネットを用いて、子供でも簡単に不適切な情報を手に入れられることが問題としてあげられる。また、それぞれのコンピューターに対してコンピュータウイルスなどを送り込み、それらの中にある情報を奪い取ろうとする新しい犯罪が生じるようになってきた。情報技術は様々な問題を生み出しながら、現在でも発展を続けている。このような情報技術を適切に用いるには、それに関する学習を怠らず、新しい技術とそれに関する知見に接し続けることが重要となるだろう。 情報社会がもたらす問題と、それに対する対応策についてまとめ、それを用いて討議を行なう。 情報技術は、現在広範な個所で用いられており、我々の生活の重要な一部を占めているといえる。しかし、情報技術は同時に多くの問題をかかえたものでもあり、これらを適切に活用することが情報技術を役立てるにあたって、非常に重要である。また、情報技術は現在でも発展を続けており、以前常識と思われていたことがそうでなくなるまでの時間が、非常に短い時期が続いている。そのため、将来に渡って、情報技術に興味を持ち、これについての学習を続けることが重要である。 コンピュータを起動するときには、まず電源をいれる。電源はコンピュータの正面についていることが多い。 環境によってはパスワードの入力を求められることがある。ここでは自分のユーザー名とパスワードを入力する。通常、これらはシステムの管理者から支給されるはずである。無事に認証が済むと、再びグラフィカルな画面が表示される。この時、マウスを動かすとカーソルが動くはずである。この画面から、マウスを用いた操作で様々なソフトウェアを起動することができる。 ここでは、オフィスソフトしか用いないが、そのソフトの起動の仕方は環境に よる。 続いて、日本語入力について述べる。日本語入力は専用のソフトウェアを用いてなされるが、そのソフトの起動の仕方も、環境によってまちまちである。ここでは日本語入力が可能になったものとする。日本語の入力方式としてはローマ字入力とかな入力が代表的である。ローマ字入力はローマ字のつづりの通りにキーを打つことで、日本語を入力する方式である。一方、かな入力とは、キーボードに書いてある日本語の文字に対応するキーを打つことで、日本語を入力する方式である。どちらの方式を用いてもよいが、英文を打つときのことを考えると、ローマ字入力で慣れておいた方がよいかもしれない。
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法学>民事法>商法>コンメンタール>コンメンタール手形法 第63条 参加支払人は、被参加人及びその者の為替手形上ノの債務者に対して為替手形から生じる権利を取得する。但し、更に為替手形を裏書することができない。 被参加人から後の裏書人は、義務を免れる。 参加支払の競合の場合においては、最も多数の義務を免れさせるものが優先する。事情を知って、その規定に反して参加した者は、義務を免れるはずの者に対する遡求権を失う。 ---- {{前後 |手形法 |第8章 参加 |第62条 |第64条 63
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株券発行会社に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点) ア.株券発行会社の株主が,当該会社に対し,当該株主についての株主名簿記載事項を記載した書面の交付を請求した場合,当該会社はこれに応じなければならない。 イ.株券発行会社は,単元未満株式に係る株券を発行しないことができる旨を定款で定めることができる。 ウ.株券発行会社の株式の譲渡を受けた者は,当該株式に係る株券の交付に加え,株主名簿の名義書換を受けなければ,当該譲渡につき,第三者に対抗することができない。 エ.株券発行会社における株式の質権者は,継続して当該株式に係る株券を占有しなければ,その質権をもって当該会社に対抗することができない。 5 ア.株券不発行会社の株主が,当該会社に対し,当該株主についての株主名簿記載事項を記載した書面の交付を請求した場合,当該会社はこれに応じなければならない。株券発行会社にはこの規定が適用されない。122条1項4項 イ.株券発行会社は,単元未満株式に係る株券を発行しないことができる旨を定款で定めることができる。189条3項 ウ.株券発行会社の株式の譲渡を受けた者は,当該株式に係る株券の交付に加え,株主名簿の名義書換を受けなければ,当該譲渡につき,第三者会社に対抗することができない。第三者に対する対抗要件は株券の占有である。130条1項2項 エ.株券発行会社における株式の質権者は,継続して当該株式に係る株券を占有しなければ,その質権をもって当該会社に対抗することができない。147条2項
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コンメンタール>労働安全衛生法 (安全委員会) 第17条 労働者の危険を防止するための基本となるべき対策に関すること。 労働災害の原因及び再発防止対策で、安全に係るものに関すること。 安全委員会の委員は、次の者をもって構成する。ただし、第1号の者である委員(以下「第1号の委員」という。)は、1人とする。 安全委員会の議長は、第1号の委員がなるものとする。 事業者は、第1号の委員以外の委員の半数については、当該事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるときにおいてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときにおいては労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならない。 前2項の規定は、当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合との間における労働協約に別段の定めがあるときは、その限度において適用しない。 安全衛生に関する調査審議機関として、安全委員会および衛生委員会ならびに安全衛生委員会があること。 安全・衛生委員会は一定規模等の事業場に設置義務があり、事業者が講ずべき事業場の安全、衛生対策の推進について事業者が必要な意見を聴取し、その協力を得るために設置運営されるものであり、したがって、安全・衛生委員会の活動は労働時間内に行なうのを原則とすること。 安全・衛生委員会は、労使が協力し合って、当該事業場における安全衛生問題を調査審議するための場であって、団体交渉を行なうところではないものであること。なお、安全・衛生委員会の設置の趣旨にかんがみ、同委員会において問題のある事項については、労使が納得の行くまで話し合い、労使の一致した意見に基づいて行動することが望ましいこと。 事業者の意味づけは、労働安全衛生法第2条と同様であること。 事業場の考え方は、労働安全衛生法施行令第2条と同様であること。 ---- 第17条第2項第1号、第18条第2項第1号または第19条第2項第1号の「総括安全衛生管理者以外の者で当該事業者においてその事業の実施を統括管理するもの」とは、第10条に基づく総括安全衛生管理者の選任を必要としない事業場について規定されたものであり、同号の「これに準ずる者」とは、当該事業場において事業の実施を統括管理する者以外の者で、その者に準じた地位にある者(たとえば副所長、副工場長など)をさすものであること。 第17条第2項第3号および第19条第2項第3号の「安全に関し経験を有する者」とは、狭義の安全に関する業務経験を有する者のみをいうものではなく、当該事業における作業の実施またはこれらの作業に関する管理の面において、安全確保のために関係した経験を有する者を広く総称したものであること。 安全・衛生委員会の運営について、従来の過半数決定の規定を削除したのは、安全、衛生問題の本来的性格から、労使の意見の合致を前提とすることが望ましいという見解に基づくものであること。 安全・衛生委員会の会議の開催に要する時間は労働時間と解されること。従って、当該会議が法定時間外に行なわれた場合には、それに参加した労働者に対し、当然、割増賃金が支払われなければならないものであること。 安全・衛生委員会の議長となる委員以外の委員の半数については、当該事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるときにおいては、その労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときにおいては、労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならないこととされているが、種々の事情により労働者側の委員推薦が得られない場合には、事業者としては、委員推薦があるように誠意をもって話し合うべきものであり、その話し合いを続けている過程において、安全・衛生委員会の委員の推薦が労働者側から得られないために委員の指名もできず、委員会が設置されない場合があつたとしても、事業者に、安全・衛生委員会の未設置に係る刑事責任の問題は発生しないと解されるものであること。 また、「推薦に基づき指名」するとは、第17条から第19条までに定めるところにより、適法な委員の推薦があった場合には、事業者は第1号の委員以外の委員の半数の限度において、その者を委員として指名しなければならない趣旨であること。 ---- {{前後 |労働安全衛生法 |第3章 安全衛生管理体制 |第16条(安全衛生責任者) |第18条(衛生委員会) 17
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第2編 株式会社>第3章 新株予約権 (新株予約権に係る払込み等を仮装した場合の取締役等の責任) 第286条の3 新株予約権を行使した新株予約権者であって前条第1項各号に掲げる者に該当するものが当該各号に定める行為をする義務を負う場合には、当該各号の払込み又は給付を仮装することに関与した取締役(指名委員会等設置会社にあっては、執行役を含む。)として法務省令で定める者は、株式会社に対し、当該各号に規定する支払をする義務を負う。ただし、その者(当該払込み又は当該給付を仮装したものを除く。)がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合は、この限りでない。 新株予約権を行使した新株予約権者であって前条第1項各号に掲げる者に該当するものが当該各号に規定する支払をする義務を負う場合において、前項に規定する者が同項の義務を負うときは、これらの者は、連帯債務者とする。 2014年改正にて新設。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第3章 新株予約権 第7節 新株予約権の行使 第3款 責任 |会社法第286条の2(新株予約権に係る払込み等を仮装した新株予約権者等の責任) |会社法第287条 286の3 286の3
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frameless|right Chinesisch Chinese (Mandarin) Chino Mandarín Kiinan kieli Enseignement du chinois Cinese 중국어 입문 Algemeen Beschaafd Chinees Chiński Mandarin
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一般に、ヒトや動物の病気を治すために使用する物質を、医薬品という。 医薬品が、それを使用した生物におよぼす変化を薬理作用という。 一般に、医薬品は体内でさまざまな作用を起こす。このうち、治療の目的に沿った作用を主作用といい、それ以外の作用を副作用という。 サムネイル|ケシの実を傷つけて出た液体を乾燥させたものがアヘンである。 '''という。 ケシの実から取れる果汁を乾燥させたアヘンも古代から知られている生薬の一つである。アヘンは、紀元前1500年のエジプトでは鎮痛剤として利用されていた。 19世紀初頭、アヘンから、麻酔・鎮痛薬のモルヒネが抽出された。 19世紀後半に、いくつかの薬の化学構造が解明され、これらの成果をもとに、いくつかの薬品が合成された。 によって梅毒の治療薬サルバルサンがつくられた。 現在では、人工的に化学合成された有機化合物が、医薬品として多く使用されている。 古くから、ヤナギの樹皮には解熱作用や鎮痛作用が存在することが知られていた。これは、ヤナギの樹皮にあるサリシンが体内で加水分解されてサリチル酸を生じるためである。 19世紀初頭に、化学分析によって、サリシンや、それから生じるサリチル酸の存在が知られ、解明されていった。サリチル酸は、サリシンが体内で加水分解されて生じる。 19世紀に、サリチル酸は解熱鎮痛薬として、さかんに使われていたが、胃に悪影響を与えることが、しだいに分かっていった。そのため、19世紀後半ごろには副作用の弱いアセチルサリチル酸が開発され使用されるようになった。 アセチルサリチル酸は1898年にドイツで「アスピリン」の商品名で医薬品として売り出され、現在でも解熱鎮痛薬としてアスピリンの名前で世界各地で売られている。(日本では、『バファリン』にも、アスピリンが含まれている。) 現在では、サリチル酸系の多くの医薬品が存在している。 thumb|アセチルサリチル酸また、サリチル酸にメタノールを反応させて作ることのできるサリチル酸メチルは、消炎鎮痛薬(筋肉痛などを抑える薬)として用いられている。たとえば、『サロンパス』などのように、サリチル酸メチルは湿布薬として用いられていたりする。 なお、これらサリチル酸系の解熱薬は、けっして細菌などを攻撃してるのではなく、熱や炎症などの症状をやわらげるだけである。このように、病原菌を攻撃せず、症状をやわらげる事が主な作用の医薬品を、対症療法薬という。 またなお、サリチル酸メチルは揮発性の液体である。 人体で、アセチルサリチル酸の薬が炎症や発熱などを抑える仕組みは、人体でケガなどの異常があったときに炎症などを起こして回復させようとする体内物質のプロスタグランジン(prostaglandin、略称:PG)という物質の合成を妨害するからである。(※ プロスタグランジンは検定教科書(高校理科の化学)の範囲外だが、文英堂シグマベストの高校化学参考書などに、プロスタグランジンとアセチルサリチル酸との関係の解説がある。) よって、アセチルサリチル酸は、けっして、おおもとのケガを治すわけではないし、けっして病原菌を退治するわけでもない。 このプロスタグランジンは、炎症以外にも、人体に必要なさまざまな現象で関わってくるので、よってプロスタグランジンの合成が阻害されると、さまざまな副作用が起こりうるのである。 プロスタグランジンは、脂肪酸を原料としていて、体内で合成される生理活性物質である。プロスタグランジンは、いわば、ホルモンのようなものである(詳しい説明は高校の範囲を超えるので省略)。 thumb|アセトアニリド アニリンから得られるアセトアニリドにも解熱鎮痛作用があるが、副作用が重いため、現在は使用されていない。 かわりに、アセトアニリドの誘導体であるアセトアミノフェン(p-アセトアミドフェノール)が、風邪薬などに含まれてる。 thumb|left|アセトアニリド thumb|center|アセトアミノフェン(p-ヒドロキシアセトアニリド) 1939年にドイツのドーマクが、アゾ染料の一種のプロントジルに、細菌の増殖を阻害する作用があることを見つけた。 のちに、プロントジルから生じるスルファニルアミド 200px| に、細菌の増殖をおさえる作用があることが分かった。これは、細菌が発育に必要な葉酸を合成するさいの酵素を阻害するからである。 細菌はp-アミノ安息香酸 Pアミノ安息香酸|200px|から葉酸を合成しているが、スルファニルアミドはp-アミノ安息香酸に似た構造を持ってるため、酵素を阻害する。 現在では、一般に、スルファニルアミドの骨格をもつ抗菌剤を、硫黄を元素にもつことから、サルファ剤(salfa drug)という。 微生物がつくりあげる化学物質で、ほかの微生物や細菌を殺したり、ほかの微生物や細菌の増殖を阻害したりする作用(抗菌作用)のあるものを抗生物質(antibiotics 荻野治雄『データベース4500 完成英単語・熟語【5th Edition】』、桐原書店、2020年1月10日 第5版 第6刷発行、P.388)という。 1929年にイギリスのフレミングは、アオカビから取れる物質に、このような抗菌作用があることを見つけ、この物質にペニシリン(Penicillin)と名付けた。 (※ 暗記は不要: )パンなどに生える青色のカビも通常、アオカビであるDavid P.Clark 原著『クラーク分子生物学』、田沼靖一 監訳、平成19年12月10日 発行、丸善、P36。 のちに、ペニシリンは、細菌のもつ細胞壁の合成を阻害するため、抗菌作用を示すことが分かった。 細菌は突然変異により、抗生物質の効かない細菌が生まれて、生き残ることがある。そのような、抗生物質につよい細菌を耐性菌という。 抗生物質を無闇に使い続けると、このような抗生物質のきかない微生物だけを残して増やしてしまう。 ペニシリンの効かない耐性菌もすでに存在しており、そのような病原菌には抗生物質メチシリンや抗生物質バンコマイシンが使われることがあるが、そのメチシリンの効かない耐性菌MRSAや、バンコマイシンの効かない耐性菌VRSAなどの耐性菌も出現しており、医療現場では大きな問題になってる。 このため、抗生物質ばかりに頼らず、手洗いや消毒などをきちんと徹底したりすることが、求められてる。 なお、ストレプトマイシンは、結核にきく抗生物質である。土壌細菌のつくる物質からストレプトマイシンが発見された。 サルファ剤や抗生物質のように、病気をおこす細菌や微生物を、直接、細菌への破壊的な作用を起こすことで、病気を治療する医薬品を化学療法薬という。 thumb|450px|ペニシリンG ペニシリンG の構造のβラクタムという部分が、細菌の細胞壁の合成をする酵素を阻害するという仕組み。
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法学>コンメンタール>労働基準法 (賃金の支払) 第24条 賃金債権は、一般にそれのみを生活費の源泉とする労働者にとって、通常生活の維持という観点から他の債権と比べると重要度の高い債権であるため、以下に示すとおり高い優先度が与えられている。 給料その他債務者と使用人との間の雇用関係に基づいて生じた債権については、最も優先される一般の先取特権が存在する(民法第308条)。 破産手続開始前3ヶ月間の破産者の使用人の給料の請求権等は、財団債権とする(破産法第149条)。 その他の給料は一般の先取特権があるため「優先的破産債権」となる(破産法第98条)。また、裁判所の許可により優先的に弁済される(破産法第101条)。 更生手続開始前6ヶ月間の当該株式会社の使用人の給料の請求権等は、共益債権とする(会社更生法第130条)。 使用者が保有する一般債権との最裁判昭和31年11月02日,最裁判昭和36年05月31日)。 使用者は、労働者の賃金債権に対しては、損害賠償債権をもつて相殺をすることも許されない。 労働者の賃金債権に対し不法行為を原因とする債権をもつてする相殺の許否。 労働者の賃金債権に対しては、使用者は、労働者に対して有する不法行為を原因とする債権をもつても相殺することは許されない。 使用者の責に帰すべき事由によつて解雇された労働者が解雇期間内に他の職について利益を得た場合、使用者が、労働者に解雇期間中の賃金を支払うにあたり、右利得金額を賃金額から控除することの可否およびその限度。 使用者の責に帰すべき事由によつて解雇された労働者が解雇期間内に他の職について利益を得た場合、使用者が、労働者に解雇期間中の賃金を支払うにあたり、右利得金額を賃金額から控除することはできるが、その限度は、平均賃金の四割の範囲内にとどめるべきである。 国家公務員等退職手当法に基づいて支給される一般の退職手当は、労働基準法第11条所定の賃金に該当し、その支払については、性質の許すかぎり、同法第24条第一項本文の規定が適用または準用される。 右退職手当の支給前に、退職者またはその予定者が退職手当の受給権を他に譲渡した場合において、譲受人が直接国または公社に対してその支払を求めることは許されない。 退職手当法による退職手当の給付を受ける権利については、その譲渡を禁止する規定がないから、退職者またはその予定者が右退職手当の給付を受ける権利を他に譲渡した場合に譲渡自体を無効と解すべき根拠はないけれども、労働基準法24条1項が「賃金は直接労働者に支払わなければならない。」旨を定めて、使用者たる貸金支払義務者に対し罰則をもつてその履行を強制している趣旨に徴すれば、労働者が賃金の支払を受ける前に賃金債権を他に譲渡した場合においても、その支払についてはなお同条が適用され、使用者は直接労働者に対し賃金を支払わなければならず、したがつて、右賃金債権の譲受人は自ら使用者に対してその支払を求めることは許されないものと解するのが相当である。 賃金過払による不当利得返還請求権を自働債権とし、その後に支払われる賃金の支払請求権を受働債権としてする相殺は、過払のあつた時期と賃金の清算調整の実を失わない程度に合理的に接着した時期においてされ、かつ、あらかじめ労働者に予告されるとかその額が多額にわたらない等労働者の経済生活の安定をおびやかすおそれのないものであるときは、労働基準法24条1項の規定に違反しない。 公立中学校の教員に対して昭和33年12月15日に支給された勤勉手当中に940円の過払があつた場合において、昭和34年1月20日頃右教員に対し過払金の返納を求め、この求めに応じないときは翌月分の給与から過払額を減額する旨通知したうえ、過払金の返還請求権を自働債権とし、同年3月21日に支給される同月分の給料および暫定手当合計22,960円の支払請求権を受働債権としてした原判示の相殺は、労働基準法24条1項の規定に違反しない。 賃金にあたる退職金債権放棄の意思表示は、それが労働者の自由な意思に基づくものであると認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在するときは、有効である。 甲会社の被用者で西日本における総責任者の地位にある乙が、退職に際し、賃金にあたる退職金債権を放棄する旨の意思表示をした場合において、乙が退職後ただちに競争会社に就職することが甲に判明しており、また、乙の在職中における経費の使用につき書面上つじつまの合わない点から甲が疑惑をいだいて、その疑惑にかかる損害の一部を填補させる趣旨で退職金債権の放棄を求めた等判示の事情があるときは、右退職金債権放棄の意思表示は、乙の自由な意思に基づくものであると認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在したものとして、有効とすべきである。 原審確定の事実関係のもとにおいては、会社が営業担当社員に対し退職後の同業他社への就職をある程度の期間制限し、右制限に反して同業他社に就職した退職社員に支給する退職金の額を一般の自己都合による退職の場合の半額と定めることは、労働基準法3条、16条、24条及び民法90条に違反しない。 雇用関係確認訴訟継続中に雇用関係が確認されれば支払われるべき解雇期間中の賃金の消滅時効は、係争中に進行するか。 雇用関係確認訴訟継続中に雇用関係が確認されれば支払われるべき解雇期間中の賃金の消滅時効は、係争中に進行しない。 労働契約上の労働者の権利の中核をなすものは賃金請求権であり、それに関して争われているのであれば、消滅時効の中断事由(現・時効の更新事由)の一つである裁判上の請求に等しい。 本件においては、甲(雇用主・使用者)は、解雇を理由に乙(被傭者・労働者)との間の雇用関係の存在を争い、乙から甲に対して労働契約上の権利の確認請求の訴えが提起されているところ、労働契約上の労働者の権利の中核をなすものは、いうまでもなく賃金請求権であるから、右確認請求の訴えは賃金請求権の行使の一態様とみることができ、その裁判上の請求に準ずるものと認めるのが相当である。したがつて、労働契約上の権利の存在について確認訴訟が係属している場合には、右訴訟係属中に右労働契約上の基本的な権利ないし法律関係から定期的に派生する個々の賃金債権の消滅時効は、履行期が到来してもその進行を開始するものではなく、右確認訴訟の判決の確定をまつてはじめてその進行を開始するものと解すべきであるから、当審で提起された新訴請求にかかる賃金債権については、時効期間が進行する余地はない。 労働組合から除名された労働者に対してされたユニオン・シヨツプ協定に基づく解雇が権利の濫用として無効である場合には、右解雇を理由として労務提供の受領が拒否されても、労働者は、賃金請求権を失わない。 使用者が、その責めに帰すべき事由による解雇期間中の賃金を労働者に支払う場合、労働基準法12条4項所定の賃金については、その全額を対象として、右賃金の支給対象期間と時期的に対応する期間内に労働者が他の職に就いて得た利益の額を控除することができる。 使用者が労働者の同意を得て労働者の退職金債権に対してする相殺は、右同意が労働者の自由な意思に基づいてされたものであると認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在するときは、労働基準法(昭和62年法律第99号による改正前のもの)24条・1項本文に違反しない。 甲会社の従業員乙が、銀行等から住宅資金の貸付けを受けるに当たり、退職時には乙の退職金等により融資残債務を一括返済し、甲会社に対しその返済手続を委任する等の約定をし、甲会社が、乙の同意の下に、右委任に基づく返済費用前払請求権をもつて乙の有する退職金債権等と相殺した場合において、右返済に関する手続を乙が自発的に依頼しており、右貸付けが低利かつ相当長期の挽割弁済の約定の下にされたものであつて、その利子の一部を甲会社が負担する措置が執られるなど判示の事情があるときは、右相殺は、乙の自由な意思に基づくものと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在したものとして、有効と解すべきである。 甲会社の従業員乙が、銀行等から住宅資金の貸付けを受けるに当たり、退職時には乙の退職金等により融資残債務を一括返済し、甲会社に対しその返済手続を委任する等の約定をした場合において、甲会社が、乙の破産宣告前、右約定の趣旨を確認する旨の乙の同意の下に、右委任に基づく返済費用前払請求権をもつてした乙の有する退職金債権等との相殺は、否認権行使の対象とならない。 使用者と労働組合との間にいわゆるチェック・オフ協定が締結されている場合であっても、使用者が有効なチェック・オフを行うためには、賃金から控除した組合費相当分を労働組合に支払うことにつき個々の組合員から委任を受けることが必要である。 ---- {{前後 |労働基準法 |第3章 賃金 |労働基準法第23条(金品の返還) |労働基準法第25条(非常時払) 024
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前)(次) (指定基金の要件) 第55条の5 55の5
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法学>民事法>コンメンタール農地法 【罰則1】 第64条 2022年、以下のとおり改正(施行日2025年6月1日)。 本条と次条は罪質の重さから自由刑を規定する。 本条で対象となるのは、農地又は採草放牧地の転用、権利設定・移転、賃貸借の解約等を許可を得ないで行った場合である(第3条から第5条、第18条)。 ---- {{前後 |農地法 |第6章 罰則 |第63条の2(運用上の配慮) |第65条【罰則2】 64 の農地64
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混合i幹(Mixed i-stem) または伝統的に 等数音節語 (Parisyllabiques) に分類される第三変化名詞は、単数主格と単数属格の音節数が同じである。 cīvis (市民) など。 (注) 第三変化の ※印 は、単語ごとに語尾の形がさまざまであることを示す。
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前)(次) (耐火建築物とすることを要しない特殊建築物の技術的基準等) 第115条の2の2 一 主要構造部である壁、柱、床、はり及び屋根の軒裏の構造が、次に定める基準に適合するものとして、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものであること。 イ次の表に掲げる建築物の部分にあつては、当該部分に通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後それぞれ同表に定める時間構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものであること。 ロ壁(非耐力壁である外壁の延焼のおそれのある部分以外の部分を除く。)、床及び屋根の軒裏にあつては、これらに通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後一時間当該加熱面以外の面(屋内に面するものに限る。)の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しないものであること。 ハ外壁(非耐力壁である外壁の延焼のおそれのある部分以外の部分を除く。)にあつては、これに屋内において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後一時間屋外に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷を生じないものであること。 四 建築物の周囲(道に接する部分を除く。)に幅員が三メートル以上の通路(敷地の接する道まで達するものに限る。)が設けられていること。ただし、次に掲げる基準に適合しているものについては、この限りでない。 イ各宿泊室等に避難上有効なバルコニーその他これに類するものが設けられていること。 ロ各宿泊室等から地上に通ずる主たる廊下、階段その他の通路が、直接外気に開放されたものであり、かつ、各宿泊室等の当該通路に面する開口部に法第二条第九号の二 ロに規定する防火設備が設けられていること。 ハ外壁の開口部から当該開口部のある階の上階の開口部へ延焼するおそれがある場合においては、当該外壁の開口部の上部にひさしその他これに類するもので、その構造が、これらに通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後二十分間当該加熱面以外の面に火炎を出す原因となるき裂その他の損傷を生じないものとして、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものであるものが、防火上有効に設けられていること。 115の2の2
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前)(次) 第17条 17
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かならずsubstをつけて展開してください。署名は自動的に挿入されます。 さん、はじめまして! ウィキブックス日本語版の参加者の一人、~~~~~と申します。ウィキブックス日本語版へようこそ! |利用者ページ]]は、ご自身の自己紹介のほか、作業用のスペースなどとして利用することができます。 執筆の際には中立的な観点および著作権にもご留意ください。 何か疑問点がございましたらヘルプデスクへお越しください。 あなたが実り多き活動をされることを楽しみにしております。 Welcome to Japanese Wikibooks. Thank you for your contributions! If you don't prefer to use Japanese, and when looking for further information, feel free to visit 談話室. Enjoy! さんが、すでに活動を開始されてから期間が経っていらっしゃるのでしたら、ご存知のことばかりをご案内したかもしれません。不明をお詫び申し上げます。--~~~~~~
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C · IVLII · CAESARIS · COMMENTARIORVM · BELLI · GALLICI LIBER · PRIMVS 『注解編''' の目次。 __notoc__ Caesar's Commentaries on the Gallic War, with notes, dictionary, and a map of Gaul.edited by Albert Harkness (1822-1907) [http://onlinebooks.library.upenn.edu/webbin/book/lookupname?key=Harkness%2C%20Albert%2C%201822%2D1907 Harkness, Albert, 1822-1907 | The Online Books Page], New York, D. Appleton and Company, 1889 (Rivised Edition) BOOK FIRST C. Iulii Caesaris Belli Gallici Liber Primus,ex recensione Henrici Mensel (i.e. Heinrich Meusel)editus brevibusque adnotationibus instructus, ab Henrico Preble (i.e. Henry Preble).Houghton, Mifflin and Company, 1895. nodictionaries.com
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オートマトンに各時点で与える入力は,抽象的に 0, 1, \cdots, あるいは a, b, \cdots, の記号で表し,これらを入力記号(input symbol) と呼ぶ。 個々のオートマトンでは,それが扱うことのできる入力記号を,あらかじめ定めておいた有限種類のものに限定し,それを入力記号の有限集合 \Sigma = \{0, 1\} 等として明示することとする. 刻々と入力される入力記号をつなぎ合わせてできる系列,例えば 010, 01001, \cdots などを入力記号列 (input string),あるいは入力系列 (input sequence) と呼ぶ. 出力についても同様の扱いとする. 入力記号列・出力記号列をあわせて,記号列と呼ぶ. あらためて記号列の定義を形式的に定める. \Sigma = \{a_1, a_2, \cdots, a_n\} 中の記号を重複を許して有限個数並べて得られる w = a_{i_1}, a_{i_2}, \cdots, a_{i_n} を, \Sigma 上の記号列 (string over \Sigma) あるいは系列 (sequence over \Sigma) という. この記号列の長さ (length) は,w を構成している記号の数 n であると定義し,|w| で表す. 特に長さが 0 (n = 0) の記号列を空記号列 (empty stginr) または 空系列 (empty sequence) と呼び,\varepsilon で表す. \varepsilon は集合の項で述べた空集合 \varnothing とは異なる概念であることに注意しておこう. 例えば,w = 1101001 は \Sigma = \{0, 1\} 上の記号列であり,|w| = 7 である. 記号列 x, y に対して xy と表したとき,記法 xy は x と y の連接 (concatenation) と呼ばれる演算結果を表す. 連接 xy は,x = a_1 a_2 \cdots a_m,y = b_1 b_2 \cdots b_n のとき xy = a_1 a_2 \cdots a_m b_1 b_2 \cdots b_n である. 記号列 w = xyz において,x を w の接頭辞 (prefix), z を w の接尾辞 (suffix) という. また x, y, z はおのおの w の部分記号列 (substring) であるという. ここに x, y, z は空記号列 \varepsilon であってよく,例えば \varepsilon yz = yz, x\varepsilon z = xz, xy\varepsilon = xy である. 特に yz \ne \varepsilon であるとき,x は w = xyz の真の(proper) 接頭辞である,等という. w = a_{i_1} a_{i_2} \cdots a_{i_n} において,a_{i_1} = a_{i_2} = \cdots = a_{i_n} すなわち w は同じ記号 a が n 個ならべられたものであるとき,w = a^n と表す場合もある. 空記号 \varepsilon を含めて \Sigma 上で作りうるあらゆる記号列の全体からなる無限集合を \Sigma^{*} と表し,これを \Sigma のスター閉抱 (star closure) と呼ぶ. 例えば \Sigma = \{0, 1\} であるとき, \Sigma^* = \{\varepsilon, 0, 1, 00, 01, 10, 11, 000, 001, 010, 011, 100, 101, 110, 111, 0000, 0001, 0010, \cdots \} である. また \Sigma = \{a, b, c\} であるとき, \Sigma^* = \{\varepsilon, a, b, c, aa, ab, ac, ba, bb, bc, ca, cb, cc, aaa, aab, aac, aba, abb, abc, aca, acb, acc, baa, bab, \cdots \} である.
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前)(次) (広域求職活動費の支給要件) 第96条 096
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このページはラテン語の文法の続きです。 不定形が-areという語尾をとる動詞は、第一活用という型の規則的な変化をする。ここでは、「愛する」という意味のamo, amavi, amatum, amareを使って、活用語尾の具体例を示す。 表に示したのは男性である。女性・中性については、次のような異同がある。 女性 不定詞において、-atum (amatum)は-atam (amatam)になる。 分詞においては、-anturus (amanturus)は-antura (amantura)に、-antus (amantus)は-a (amanta)に、-andus (amandus)は-anda (amanda)になる。 中性 不定詞では、男性と同じ形をとる。 分詞においては、-anturus (amanturus)は-anturum (amanturum)に、-antus (amantus)は-antum (amantum)に、-andus (amandus)は-andum (amandum)になる。 表に示したのは男性である。女性の場合、-atus (amatus)は-ata (amata)に、-ati (amati)は-atae (amatae)に、又、中性の場合、-atus (amatus)は-atum (amatum)に、-ati (amati)は-ata (amata)になる。 未完了時制と、その完了である過去完了時制においては、命令法を全く欠いている。おそらく、過ぎ去ったことに命令しても無意味だからであろう。 表に示したのは男性である。女性の場合、-atus (amatus)は-ata (amata)に、-ati (amati)は-atae (amatae)に、又、中性の場合、-atus (amatus)は-atum (amatum)に、-ati (amati)は-ata (amata)になる。 未来時制と、その完了である前未来時制では、接続法を全く欠いている。これは、そもそも接続法という叙法が「想定されたことがら」を話すための叙法であるため、わざわざ重ねて未来時制を用いる必要がないからであろう。 表に示したのは男性である。女性の場合、-atus (amatus)は-ata (amata)に、-ati (amati)は-atae (amatae)に、又、中性の場合、-atus (amatus)は-atum (amatum)に、-ati (amati)は-ata (amata)になる。 ラテン語の前置詞は、ドイツ語(「meiner Meinung nach」など)とは異なり、後置されることはない。 しかし、前置詞の後に来る名詞の格を限定(支配)する。たとえば、''ex''(~の外へ)という前置詞の後に来る名詞は奪格でなければならない。主な前置詞としては、 ''奪格支配'' ''対格支配'' inについては、対格支配の場合は「~の中へ」と、外から中への動的な動きを表す(英語のintoに近い)のに対して、奪格支配の場合は、英語のinに近く単に中にいることだけをあらわす。このような前置詞としては、他にsub(対格では~の下へ、奪格では~の下で)があげられる。 現在の英単語の接頭語としてよく見かけるものが多いが、これは、ラテン語の単語に、前置詞を単語の一部に使った複合語も多いからである。 ラテン語の性・数・格・人称・時制などのいずれによっても変化しないので覚えやすい。sed(だが~)、autem(一方~)、などがある。 1ページ目
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前)(次) (作業計画) 第155条 事業者は、車両系建設機械を用いて作業を行なうときは、あらかじめ、前条の規定による調査により知り得たところに適応する作業計画を定め、かつ、当該作業計画により作業を行なわなければならない。 前項の作業計画は、次の事項が示されているものでなければならない。 事業者は、第1項の作業計画を定めたときは、前項第2号及び第3号の事項について関係労働者に周知させなければならない。 土木工事安全施工技術指針 地山の形状,地質等の調査の結果に基づき,これに応じて削面の高さ及び勾配を箇所毎に定めること。また,必要に応じて土留・支保工等を計画すること。 地山の含水,湧水,亀裂の位置,状態に基づき,施工中の排水工を計画すること。 浮き石等により危険が生じる恐れがある場合は,落石防護ネット等により,必要な措置を講ずること。 地形,表土の状態に合わせ,施工の安全性を考え,掘削の順序,羽口の位置及び数,並びに土石運搬の方法等について十分検討し,あらかじめ計画をたてること。 掘削機械の配置等については,地形,土質に適合するものを選定し,工事の規模,工期等を考慮して能力以上の無理な作業を強いないよう計画すること。 ---- 建設機械施工安全マニュアル 施工法の選定発注者が要求する施工基準、品質基準を満足する施工法の選定が必要である。施工条件、現場条件、目的物の施工規模、日々の作業規模等の制約条件を正しく捉え、安全に配慮した施工法の選定を行う。 他の検討項目との相互関係上の適合性把握機種の選定は、工事計画全体を展望するとともに、機械の相互関係を検討し、各種の制約条件を満たすよう最適機械の機種、規格、組み合わせを考慮して、現場との適合性の検討を行うことが重要である。 建設機械の作業特性(運動的特性)を考慮した配置計画機械設備の配置計画にあたっては、運動性や使用形態(機械の走行旋回や据付型設備等)を考慮して、施工の安全が確保できるよう、最適な配置を検討することが重要である。特に本質安全設計に基づいて開発された機械(後方小旋回型油圧シャベル等)を配置することが望ましい。 配置計画上の周辺への安全措置前項の各配置方法に述べた事項の他、使用場所に着目して以下についても合わせて検討を行うことが重要である。 異常事態発生時の連絡通報方法、分かりやすい箇所に応急措置方法を表示。
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C · IVLII · CAESARIS · COMMENTARIORVM · BELLI · GALLICI LIBER · SECVNDVS 『注解編''' の目次。 __notoc__ Caesar's Commentaries on the Gallic War, with notes, dictionary, and a map of Gaul. edited by Albert Harkness (1822-1907) [http://onlinebooks.library.upenn.edu/webbin/book/lookupname?key=Harkness%2C%20Albert%2C%201822%2D1907 Harkness, Albert, 1822-1907 | The Online Books Page], New York, D. Appleton and Company, 1889 (Rivised Edition) BOOK SECOND nodictionaries.com