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500 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)
(改善命令)
第953条
法務大臣は、調査機関が第946条の規定に違反していると認めるときは、その調査機関に対し、電子公告調査を行うべきこと又は電子公告調査の方法その他の業務の方法の改善に関し必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
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{{前後
|会社法
|第7編 雑則
第5章 公告
第2節 電子公告調査機関
|会社法第952条(適合命令)
|会社法第954条(登録の取消し等)
953 |
501 | 前)(次)
(保険外併用療養費の支払)
第63条
63 |
502 | 前)(次)
(公示書等損壊罪)
第66条
第52条第1項の規定によりその例によることとされる民事執行法第168条の2第3項 又は第4項 の規定により執行官が公示するために施した公示書その他の標識を損壊した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
066 |
503 | 以下の〔資料〕に基づき,次の文中の(ア)および(イ)に当てはまる正しい数値又は語句の組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。なお,(*)に当てはまる数値又は語句は各自推定すること。(**)には,「高い」あるいは「低い」という語句が入る。(7点)
当社では,第1 年度期首に新規設備投資を行うことを検討中である。内部利益率法と単純回収期間法を用い,投資の経済性計算を行った。内部利益率法によれば,当該投資案の内部利益率は(*)%であり,加重平均資本コスト率より(ア)ポイント(**)ため,投資案は(*)すべきであると結論付けられる。単純回収期間法によれば,当該投資案の回収期間は(*)年であり,投資案は(イ)すべきであると結論付けられる。
〔資料〕
1.新規設備の購入価額は2,078 億円である。購入価額は購入時に一括して支払うものとする。
2.新規設備導入による税引後正味キャッシュ・インフローは毎年500 億円である。キャッシュ・インフローは年度末にまとめて生じると仮定する。
3.新規設備の耐用年数は5 年であり, 5 年後の処分価値はゼロである。
4.投資の経済性計算を行うに当たっては,加重平均資本コスト率を用いる。各種資金調達方法にかかわるデータは次のとおりである。なお,実効税率は40 %とする。
5.年金現価係数は次のとおりである。
6.投資案の採否の判断基準となる回収期間は4 年である。
7.内部利益率は補間法により求める。
8.内部利益率および回収期間の計算結果は小数点第2 位を四捨五入する。
5
割引率6%のときの正味現在価値:CF 500億円×年金現価係数4.212-新規設備2,078億円=28億円
割引率7%のときの正味現在価値:500億円×4.100-2,078億円=△28億円
∴IRR=6+ 28/(28-△28) =6.5%
新規設備2,078億円÷CF 500億円=4.156年>4年∴棄却 |
504 | 法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
(公正証書の作成と求償権についての保証の効力)
第465条の8
第465条の6第1項及び第2項並びに前条の規定は、事業のために負担した貸金等債務を主たる債務とする保証契約又は主たる債務の範囲に事業のために負担する貸金等債務が含まれる根保証契約の保証人の主たる債務者に対する求償権に係る債務を主たる債務とする保証契約について準用する。主たる債務の範囲にその求償権に係る債務が含まれる根保証契約も、同様とする。
前項の規定は、保証人になろうとする者が法人である場合には、適用しない。
2017年改正にて新設。脱法行為を防止するため、事業資金等に対する保証の求償権にかかる債務に対する保証(再保証)契約の保証人が保証人が個人である場合、前2条を準用するもの。
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{{前後
|民法
|第3編 債権
第1章 総則
第3節 多数当事者の債権及び債務
第5款保証債務
|民法第465条の7(保証に係る公正証書の方式の特則)
|民法第465条の9(公正証書の作成と保証の効力に関する規定の適用除外)
465の08
465の08 |
505 | 前)(次)
第45条
厚生労働大臣は、前項の自主検査指針を公表した場合において必要があると認めるときは、事業者若しくは検査業者又はこれらの団体に対し、当該自主検査指針に関し必要な指導等を行うことができる。
45 |
506 | ここでは漢文の読み方について解説する。返読文字と再読文字については別ページとしている。ここでは、返り点と
基本文型、その他の基本事項のみ扱う。なお、本稿では横書きとなるので、上付き文字に送り仮名、下付き文字に返り点を打っている。漢字は新字体(現代用いる漢字)としている。
漢文は元来、中国の文章である。また、現代のように句読点やカッコのルールがあったわけではないので、後世の日本人研究者たちが読みやすくするために句読点などをつけたものが「漢文」として紹介されていることにも注意。
さて、漢字しか書かれていない正真正銘の漢文を白文(はくぶん)という。この白文に訓点(送り仮名・返り点(レ点や一二点や上下点など)。カッコや句読点も含める場合がある)を書き入れ、日本の文語文に読みかえる方法を訓読(くんどく)という。そして、訓読にしたがって読むとおりに仮名混じり文にした文を書き下し文(かきくだしぶん)という。なお、書き下し文を再び漢文(特に白文)に戻すことを復文という。
訓読では送り仮名は片仮名で書くが、書き下し文にするときは平仮名にする。漢文中の自立語は漢字で書き、付属語(助動詞・助詞)は平仮名で書く。また、再読文字は最初は漢字で、二度目は平仮名で書く。
我読レム書。→ 我書を読む。
我将レ二行カント。→ 我将に行かんとす。
現代の日本の学校の漢文教育で使われている漢文の規則は、江戸時代の訓読法を元にして明治時代に整理されたものである(このあたりの事情や歴史に興味があれば『精講 漢文』(前野直彬著・ちくま学芸文庫)などを読んでもいい)。
そのためもあってか、学校の漢文では、漢文の発音では原則として歴史的仮名遣いを使い、文法も古典文法を用いる。
ただし、いくつか古文では用いない、漢文独特の表現(いわゆる「漢文訓読体」ないし「漢文口調」)があるので注意したい。以下、箇条書きで示す。それぞれの活用に関しては古語活用表を参照のこと。また、句法に関するものもここでは省略する。
古文ではナ行変格活用(ナ変)動詞「死ぬ」だが、漢文では「死す」と書く。これは名詞「死」+サ行変格活用(サ変)動詞「す」の複合語である。したがって、活用はサ変となる。
古文ではカ行変格活用(カ変)動詞「来(く)」だが、この連用形「き」+完了・存続の助動詞「たり」の複合語「来たり」として扱う。この「たり」の活用はラ行変格活用(ラ変)型なので、「来たり」もラ変型の活用を行う。
本来、このように活用するが、漢文では本活用の連体形「ぬ」と已然形「ね」は使わない。そのため、本活用で用いるのは連用形と終止形「ず」のみであり(未然形は後述)、それ以外の活用形はすべて補助活用のみを用いる。
例:古文「御文読まぬを悔ゆ」→漢文「御文読まざるを悔ゆ」。古文「御文読まねば知らず」→漢文「御文読まざれば知らず」。
古典文法では仮定を表すときには「未然形+ば」となる。したがって古文ならば「ずば」「べくば」「無くば」となるが、漢文では間に「ん」を入れて「ずんば」「べくんば」「無くんば」と書く。
古文では可能の助動詞「べし」の打ち消しは不可能の助動詞「まじ」を用いるが、漢文では「べし」+「ず」の「べからず」を用いる。また、反語の終助詞「や(乎)」を接続させる場合には特殊な形である「べけんや」とする。
餓ヱテ死二ス於首陽山一ニ。→餓ゑて首陽山に死す。
餓えて首陽山で死んだ。
今日臣来タリ。→今日臣来たり。
今日、わたくしは来ました。
不レンバ入二ラ虎穴一ニ、不レ得二虎子一ヲ。→虎穴に入らずんば、虎児を得ず。
民無レクンバ信不レ立タ。→民信無くんば立たず。
人々が政府を信用しなければ国家は成り立たない。
匹夫モ不レル可レカラ奪レフ志ヲ也。→匹夫も志を奪ふべからざるなり。
身分の低い者であっても志を奪ってはならない。
可レケン謂レフ孝ト乎。→孝と謂ふべけんや。
孝と言えるだろうか、いや言えない。
中学校ではレ点と一・二点を学んだ。まず、それらを復習する。そして、新しく登場する上・中・下点とハイフンをここで解説する。
なお、めったに出ないが、上下点をつけた句を中にはさんで上に返って読む甲・乙点、さらに返り点が必要なときに使う天・地・人点というのもある。甲・乙点の混ざった文は2002年度大学入試センター試験の本試験でも出題されたことがあるので気をつけたい。
後述する文型とも関連することだが、返り点を打つ場所はルールがあることを知っておこう。
目的語を示す「~ヲ」、補語を示す「~ニ」「~ト」「~ヨリ」の送り仮名のつく文字には原則として返り点が付く。「ヲニト会ったらそこヨリ返れ(鬼とあったらそこより返れ)」と覚えるとよい。
返読文字・再読文字がある場合。
現代の返り点も、あくまで日本人が読みやすくするために、明治維新の以降の国語(日本語)教育で制度化されたものである。だから、返り点の位置を暗記する必要は無い。漢文の書き下し文の文意のほうを覚えるべきである。
また、「~なり」「~あらば」「~ずんば」などの書き下し文の送り仮名も、定期試験対策でなければ細かな言い回しの暗記は不要である。
下の字からすぐ上の字に帰るときに用いる。したがって、下の文は「山に登る」と読む。
登ルレ山二
二字以上へだてて上に返って読むときに使う。二点、三点を飛ばし、一点の付いている漢字を読んだ後に、二点、三点の順に読む。下の文は「名馬無し」と読む。
無シ二名馬一
三点が登場する場合は次の通りである。
士ハ不レ可カラ三以テ不ル二弘毅ナラ一。
この文は「士は以て弘毅ならざるべからず(訳・道を志す者は心が広く意志が強くなくてはならない)」と読む。
一・二点をつけた句を中にはさんで上に返って読むときに使う。中点・下点を飛ばして、上点を読んだ後に、上点・中点の順に読む。中点がない場合、上点を読んでから下点に帰る。
不下為ニ二児孫ノ一買ハ中美田ヲ上。
これは「児孫の為に美田を買はず(訳・子孫の為によい田んぼを買わない)」と読む。
上・下点を付けた句を中にはさんで上に返って読むときに使う。または、例文のように上・下点では返り点が足りないときにも使われる。甲点・乙点・丙点・丁点の順に読む。
観レバレ此ヲ知ル丁仏典ノ不シテ二全クワ誣ヒ一小説稗官モ亦タ不ザルヲ丙全クワ出デ乙虚構ヨリ甲。
この文は「此を観れば仏典の全くは誣ひずして、小説稗官も亦た全くは虚構より出でざるを知る(訳・この話から、仏典の全てがでたらめということはなく、噂や世間話のようなちょっとした話や位の低い役人(が集めたような話)の全てが虚構として生まれたわけではないことがわかる。)」と書き下す。
甲・乙点を付けた句を中にはさんで上に返って読むときに使う。天点・地点・人点の順に読む。
ハイフンは厳密には返り点ではないが、返り点とセットで使われるのでここでまとめて解説する。レ点以外の返り点について熟語のように扱う。
二走ル一也
「是れ百獣の走る所以なり(訳・これが多くのケモノが逃げた理由である)」と読む。
多くの参考書にも掲載されているため、ここでもとりあげるが漢文の文型を暗記する必要は無い。あくまで漢文の構造をつかむ手がかり程度のものとしておきたい。
もっとも基本となる文。ただし、一部の文字が述語になる場合は述語 ― 主語の語順になる。
雨降ル。
春去リ、夏来タル。
奸雄ナリ。
右から「雨降る」「春去り、夏来たる」「曹操(人名)は乱世の奸雄なり」とよむ。
彼ハ食フレ肉ヲ
これは「彼は肉を食ふ(食う)」と書く。
基本文に目的語(~を)をつけたもの。目的語は体言とそれに順ずるもののみで、場所は述語の後が原則だが、疑問代名詞が目的語になる場合は語順が逆になる。
基本文に補語(~に・と・より)をつけたもの。補語になれるのは体言とそれに準ずるもののみである。
我登ルレ山ニ。
彼ハ為ル二将軍ト一。
知ハ貴シ二於武ヨリ一。
右から「我山に登る」「彼は将軍と為る」「知は武より貴し」と書く。
「~に・より」で返読する場合は前置詞(置き字)の「於・于・乎」のどれかを置く。ただし、省略することもある。
我観ル二花ヲ於上野ニ一。
人謂フ二彼ヲ奇才ト一。
沛公招ク二樊噲ヲ軍門ヨリ一。
右から「我花を上野に観る」「人彼を奇才と謂ふ」「沛公(人物)樊噲(人名)を軍門より招く」と書く。
この場合は前置詞(置き字)の「於・于・乎」はない。
項王賜フ二樊噲ニ酒ヲ一。
これは「項王(人物)樊噲に酒を賜ふ」と書き下す。 |
507 | 前)(次)
(支給要件)
第30条
基準障害による障害厚生年金
(要件)
「基準傷病」に係る初診日において被保険者であること。
基準傷病以外の傷病(「既往障害」)により障害の状態にあること。
既往障害は障害等級1,2級に該当しないこと。
初診日における保険関係は無関係。
基準傷病よる障害(「基準障害」)が認定されたことを要する。
基準障害と既往障害とを併合して障害等級の一級又は二級に該当する程度の障害の状態に該当するに至つた。
第2項 基準傷病の初診日において保険料納付要件を充足している。
(効果)
第3項
障害基礎年金の支給は、当該障害基礎年金の請求があつた月の翌月から始める。
「請求」により将来的に受給権を得る。
年金の支給は、年金を支給すべき事由が生じた月の翌月から始める。
30-3 |
508 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)
(書面による議決権の行使)
第726条
社債権者集会に出席しない社債権者は、書面によって議決権を行使することができる。
書面による議決権の行使は、議決権行使書面に必要な事項を記載し、法務省令で定める時までに当該記載をした議決権行使書面を招集者に提出して行う。
前項の規定により書面によって行使した議決権の額は、出席した議決権者の議決権の額に算入する。
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{{前後
|会社法
|第4編 社債
第3章 社債権者集会
|会社法第725条(議決権の代理行使)
|会社法第727条(電磁的方法による議決権の行使)
726 |
509 | 法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
(組合契約の解除の効力)
第684条
第620条の規定は、組合契約について準用する。
組合契約の解除は将来効のみを有することを定める。
民法第620条(賃貸借の解除の効力)
賃貸借の解除をした場合には、その解除は、将来に向かってのみその効力を生ずる。この場合において、損害賠償の請求を妨げない。
----
{{前後
|民法
|第3編 債権
第2章 契約
第12節 組合
|民法第683条(組合の解散の請求)
|民法第685条(組合の清算及び清算人の選任)
684 |
510 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第1章 設立 (コンメンタール会社法)
(議決権の代理行使)
第74条
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{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第1章 設立
第9節 募集による設立
|会社法第73条(創立総会の決議)
|会社法第75条(書面による議決権の行使)
074 |
511 | 高槻中は大阪府高槻市にある私立の中高一貫校である。
藤堂献三(元大阪医科大学理事長)が教育に関する保護者の声にこたえるべく1940年に設立。入試にはA日程(算国理社)・B日程(算国理社)・英語選択型(算国英)の3種類がある。
全寮制。「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」を目標としている。「国家・社会を担う人物の育成」を目標としており、校訓は「真面目に強く上品に」
正三角形を題材にした問題や、回転体に関する問題がよく出題される。文章題はあまり出題されない。
[https://www.takatsuki.ed.jp/ 高槻中 オフィシャルサイト]
[https://www.takatsuki.ed.jp/admission/past 過去問(公式)] |
512 | 法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)
(不能による選択債権の特定)
第410条
不能のものがある場合において、その不能が選択権を有する者の過失によるものであるときは、債権は、その残存するものについて存在する。
2017年改正前は以下のとおり。
債権の目的である給付の中に、初めから不能であるもの又は後に至って不能となったものがあるときは、債権は、その残存するものについて存在する。
選択権を有しない当事者の過失によって給付が不能となったときは、前項の規定は、適用しない。
本条は、選択債権(民法第406条)において、数個の給付中の一部が不能である場合の選択債権の特定を定める。
数個の給付中の一部が不能である場合、以下のいずれかの対応となる。
履行不能の給付について初めからなかったものとし、残存するもののみ選択できる(残存が1個の場合、選択はできず特定される)。
選択権者が債務者であるならば、当該債権は履行不能となって消滅することになる。
選択権者が債権者であるならば、債権者は履行に代わる損害賠償(415条)を請求することができる。
上記項番1に比べ、上記項番2の方が、選択権者にとって選択肢が拡大し有利となるため、履行不能となった責任が、選択権者・選択権を有しない当事者のいずれにあるか又はいずれにもないかという状況により、適用を配分するものである。
2017年改正前後について、以下の2事象については共通の取り扱いである。
履行不能について選択権者の過失によるものである場合は、履行不能の給付は選択できない。
履行不能について選択権を有しない当事者の過失によるものである場合は、履行不能の給付も選択できる。
問題は、履行不能について選択権者・選択権を有しない当事者のいずれにも過失がない場合である。
2017年改正前においては、第2項の反対解釈により、履行不能の給付は選択できないものとされた。
2017年改正により、第2項が削除され、「その不能が選択権を有する者の過失によるものであるときは」の反対解釈により、履行不能の給付も選択できることとなった。
----
{{前後
|民法
|第3編 債権
第1章 総則
第1節 債権の目的
|民法第409条(第三者の選択権)
|民法第411条(選択の効力)
410
410 |
513 | 美術教育は非常に重要である。さまざまなイメージをふくらませ、創造性の高い職業(工業、科学、文学、芸術など)に必要不可欠である。
また、美術はいくつかの専門分野に分かれるが、これは、個々の脳の特性によって理解することができる。
主に具象的、抽象的な表現があるが、具象的な表現が得意な人は右脳の働きが活発で、また、
抽象的表現が得意な人は左脳の働きが活発な傾向がある。
したがって、
具象的な絵画や彫塑などが得意な人は空間認識能力、予測能力が高く、
また、抽象的なデザインなどが得意な人は言語能力、数学的論理能力が高い。
美術的才能を磨くことによって、多方面の才能(科学、文学、商業など)を容易に伸ばすことにつながる。
複合的には五感を使うのであるが、主に、目で見る判断能力、手を使った製造能力の2つの能力を磨くことになる。
目と手を使って感じ取りながら表現を行う行為は、幼児教育から必要であり、もっとも原始的であり、もっとも有効な手段となる。
。
道具、媒体
筆
紙
貼る
粘土
撮る
表現方法
平面(2次元)
描写
色彩
平面デザイン
版画
漫画
立体(3次元)
彫塑
立体デザイン
複合(2~3次元)
絵本
映画
コンピュータグラフィック |
514 | ここでは、ラテン語の著作の邦訳一覧のうち、叢書・全集の形で刊行されているものをできるだけ一覧する。
ラテン文学の叢書・全集・選集を、刊行時期の新しい順に掲げる。
「西洋古典叢書」は、京都大学学術出版会が1997年から刊行している西洋古典(ギリシア・ローマ)の叢書[https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA31021009 CiNii 図書 - 西洋古典叢書](国立情報学研究所) などを参照。。判型は、四六変上製。
岩波書店が1999年~2002年に刊行した、ローマの政治家・弁論家・哲学者マルクス・トゥッリウス・キケローの主要な著作の多くを選び集めた選集(全16巻、品切)。編集委員は、岡道男・片山英男・久保正彰・中務哲郎。
国文社が1994年から刊行していたギリシア・ローマ文学の叢書(全12巻・A5判上製)[http://www.kokubunsha.co.jp/series/alexandria.html 叢書アレクサンドリア図書館] などを参照。。岡道男・中務哲郎 監修。
※ラテン語作品は、上記3巻のみ(ただし、第10巻のバブリオスはギリシア語)
1975年~1980年に、東京大学出版会から刊行されたプラウトゥスとテレンティウスの喜劇全集。2019年現在は絶版となっている。
一般の叢書レーベル。
平凡社が1993年から刊行している叢書レーベル「平凡社ライブラリー」の書目[https://www.heibonsha.co.jp/series/live.html 平凡社ライブラリー]、[https://honto.jp/netstore/search/lb_9000000114.html 平凡社ライブラリーの書籍一覧 - honto] などを参照。。判型は、B6判変形(160 mm × 112 mm)。
文庫本レーベル。
光文社が2006年から刊行している文庫判レーベル「光文社古典新訳文庫」のラテン文学の書目。
筑摩書房が1992年から刊行している文庫判・学術書レーベル「ちくま学芸文庫」のラテン文学の書目。ラテン語以外では、『プルタルコス英雄伝』などがある。
講談社の文庫判・学術書レーベル「講談社学術文庫」の書目。同文庫からは、1976年からの40年で2000冊超が刊行されているといわれるが、ラテン文学の主だったものを取り上げる。
中央公論社(現・中央公論新社)が1973年から刊行している文庫レーベル「中公文庫」の書目。
岩波書店が1927年(昭和2年)から刊行している文庫レーベル「岩波文庫」の書目。
おもに戦後の書目を掲げるが、品切・絶版のものが多い。
1991年から2015年まで刊行された、岩波文庫の判型・活字を大きくしたワイド版(B6判)の書目。 |
515 | 第208条の3
削除
2013年改正で、「危険運転致死傷罪」が削除されたことに伴い、以下の条項の条数が繰り上がった。
(凶器準備集合及び結集)
2人以上の者が他人の生命、身体又は財産に対し共同して害を加える目的で集合した場合において、凶器を準備して又はその準備があることを知って集合した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
前項の場合において、凶器を準備して又はその準備があることを知って人を集合させた者は、3年以下の懲役に処する。
{{前後
|刑法
|第2編 罪
第27章 傷害の罪
|刑法第208条の2(凶器準備集合及び結集)
|刑法第209条(過失傷害)
208の3
208の3
刑208の3 |
516 | ようす - Stato - (スタート)
Bona - (ボーナ) ←→ Malbona - (マルボーナ)
----
Granda - (グランダ) ←→ Malgranda - (マルグランダ)
----
Peza - (ペーザ) ←→ Malpeza - (マルペーザ)
----
Alta - (アルタ) ←→ Malalta - (マルアルタ)
----
Ĝoja - (ヂョーヤ) ←→ Malĝoja - (マルヂョーヤ)
----
Longa - (ロンガ) ←→ Mallonga - (マルロンガ)
----
Rapida - (ラピーダ) ←→ Malrapida - (マルラピーダ)
----
Frua - (フルーア) ←→ Malfrua - (マルフルーア)
----
Dolĉa - (ドルチャ) ←→ Maldolĉa - (マルドルチャ)
----
Valma - (ヴァルマ) ←→ Malvarma - (マルヴァルマ)
----
Dika - (ディーカ) ←→ Maldika - (マルディーカ)
----
Kara - (カーラ) ←→ Malkara - (マルカーラ)
----
Hela - (ヘーラ) ←→ Malhela - (マルヘーラ)
----
Vasta - (ヴァスタ) ←→ Malvasta - (マルヴァスタ)
----
Mola - (モーラ) ←→ Malmola - (マルモーラ)
---- |
517 | 管理者の機能として、ページの削除とともに削除されたページを復帰させることができます。このページでは復帰の機能にまつわる事項とその方針を纏めます。
管理者の削除機能により削除されたページは、データベースの archive テーブルに移され、一般の利用者からは不可視となりますが、データが archive テーブルに存在する間は管理者権限を持つ利用者からは閲覧が可能です。
管理者は既に削除されて archive テーブルにある各ページの全部または一部の版を復帰させることができます。
管理者は削除された版の内、特定の版のみを復帰させることができます。しかしこの機能はもっぱら特定版の削除を行うために存在する機能であり、特定版の復帰のみを単独で行うことは認められません。
復帰の方針について、大きくは 2 つに分かれるでしょう。
法的な問題を含まない案件については、妥当な理由が添えられる限りにおいて、復帰を行うことを基本とします。これは、復帰によって一般の利用者が中身を確認できる状態にしておき、コミュニティの意思の確認・再形成をはかるためです。
ページの復帰は、そのページが再び即時削除、あるいは削除が行われることを妨げるものではありません。削除が妥当であると判断されれば再び削除されます。
即時削除された案件については、削除に問題があるという論旨の提案があれば、管理者個人の裁量を以って直ちに復帰することができるものとします。
また、即時削除した時点では気付かず、後になって法的案件であると判明した場合については、法的な問題を含む案件として復帰を行わないものとします。
コミュニティの合意によって削除された案件については、削除時の依頼内容・削除理由を覆すに足りる論拠・証拠を以って復帰の提案がなされたのであれば復帰を行います。
著作権侵害の疑いなど、法的な問題があって削除されたものについては、復帰を行わないことを基本とします。これは、復帰を行うことにより他者への法的問題を幇助することになる虞を取り除くためです。ただし、削除することによって GFDL 違反などの問題が起きているという場合には、復帰を行うことがあります。
権利を侵害されたとされる方から内容の確認を求められた場合などについては、メールによる開示など復帰ではない方法による確認を検討するのが良いでしょう。
特定の版のみを削除しようとする場合、履歴の連続性が問題となります。つまり、削除しようとする版以降にその改変物と見なされる版が存在すればであればそれらも全て削除の対象としなければなりません。これは、ウィキブックスで採用しているライセンスである GFDL が変更履歴の保持を要求するためです。
ページの復帰を望む場合は、削除依頼へ復帰依頼としてリストしてください。書式は削除依頼の場合に準じます。事実の確認を行い、復帰か現状維持かの合意を形成してください。
さらに、復帰されたページについては、復帰後ただちに再削除するか存続させるか合意の再形成をはかります。合意の形成のために通常の削除依頼の手続きに掛けてください。 |
518 | コンメンタール鉄道事業法施行規則
鉄道事業法施行規則(最終改正:平成二〇年九月一日国土交通省令第七七号)の逐条解説書。 |
519 | 法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂
(証拠調請求の義務)
第300条
第321条第1項第2号後段の規定により証拠とすることができる書面については、検察官は、必ずその取調を請求しなければならない。
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{{前後
|刑事訴訟法
|第2編 第一審
第3章 公判
第1節 公判準備及び公判手続き
|第299条の7(弁護人の違反行為に対する処置)
|第301条(自白の取調べ請求の時期)
300 |
520 | 医学 > 分子生物学
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すべての生物は、外見が限りなく多様であっても、その内部は基本的に同じである。
彼らの体は階層構造:ヒエラルキーに従って、表皮系だとか骨格系だとか内蔵系といった具合に分けることができる。内蔵系を例にとると、これはさらにそれぞれの臓器系、さらには各々の臓器に分けることができ、それらの臓器は上皮,結合,筋肉,神経の各組織によって構成されている。そして、それらすべては細胞によって形作られる:つまり、細胞は生命の基本単位である。細胞にもその機能に応じて様々な種類があるが、それらはいずれもほぼ共通な分子、すなわち生体分子によって構成されている。
そして、それらの生体分子を研究するのが分子生物学 (Molecular Biology) である。
thumb|400px|典型的な動物細胞の模式図: (1) 核小体(仁)、(2) 細胞核、(3) リボソーム、(4) 小胞、(5) 粗面小胞体、(6) ゴルジ体、(7) 微小管、(8) 滑面小胞体、(9) ミトコンドリア、(10) 液胞、(11) 細胞質基質、(12) リソソーム、(13) 中心体
thumb|400px|RNAとDNA、それぞれの核酸塩基
生命は、細胞が体をつくり生かすのに必要な遺伝情報を保ち、取り出し、読み取る力をもつおかげで成り立っている。生命を形づくる全ての起源となる生殖細胞が分裂することで、それが担ってきた遺伝情報は全身に行き渡り、また生殖細胞を通じて次の世代へと引き継がれていく。“gene”という英語の名称は、その遺伝子の様相を正確にあらわした言葉である: そこには“遺伝”という概念は存在しない。このように自らを複製し、継承することを至上の目的とすることから、見田宗介は、“生成子”という言葉を提唱した。リチャード・ドーキンスは、“生成子”としての遺伝子が、しばしば選択の単位として働くことに着目し、利己的遺伝子理論を提唱した。
どの生物でも遺伝情報はDNAによって担われているなお、ある種のウイルスは遺伝情報をDNAないしRNAによって伝えているが、ウイルスは、宿主の細胞に寄生し宿主細胞の酵素を借りて始めて自己複製を行えることから、定義上、生物とは見なされない。。これは、フレデリック・グリフィスによる肺炎双球菌の形質転換実験、そしてこれに続いてオズワルド・アベリーが形質を担う物質をin vitroで追跡したことによって、証明された。遺伝情報を担う物質を遺伝子と呼んでおり、これゆえに“DNAは遺伝子の本体である”と言われる。
DNA鎖は、ヌクレオチドが長くつながることによって作られる。ヌクレオチドは糖とリン酸、核酸塩基から構成されていて、この糖はDNAではデオキシリボース、RNAならリボースである。核酸塩基はDNAでもRNAでも4種類あるが、それらは完全に同一ではない;すなわち、DNAにおいてはアデニン (A) 、グアニン (G) 、シトシン (C) 、チミン (T) の4種類の核酸塩基が使われるが、RNAにおいてはチミンに代わりウラシル (U) が使われる。このとき、核酸塩基の違いに従って4種類のヌクレオチドがあることになるが、それらは核酸塩基が異なるのみであるから、ヌクレオチドの種類はその塩基によって区別される。
このヌクレオチドの5’末端が、他のヌクレオチドの3’末端と共有結合することによって長いポリヌクレオチド鎖が形成され、その配列は5’側から3’側へと表記される。そして、このようにして形作られたポリヌクレオチド鎖が2本、相補的な塩基間で水素結合を形成することで、あの有名なDNA鎖の二重らせん構造が形作られるのである。この「相補的な塩基」とは、AとT,CとGの組のことで、それぞれその組の相手としか水素結合を作らない。この相補的塩基対形成は、DNAのコピーを作るうえで重要であるのだが、その詳細は3章で述べる。なお、このときどの塩基対も、らせんの二本鎖が逆平行(鎖の向きが互いに逆向き)になっているときのみ、らせんの内部にうまく収まるようになっている。
しかし、これらDNAのすべてが遺伝子であるというわけではない。これが、「DNAは遺伝子の本体である」という回りくどい表現がされる所以である。核内の全DNAをゲノムと言い、ヒトでは約30億塩基におよぶ。一方、遺伝子とはタンパク質(あるいはRNA)を作るための指令を含んだ部分であるのだが、これはわずかに30,000塩基であり、全ゲノムに対して非常に小さな部分に過ぎない。トランスクリプトーム解析トランスクリプトーム解析とは、細胞内のmRNAをによって(cDNA)に逆転写し、これを解析するというものである。の結果、ゲノムの9割以上が転写されていることはわかっている。このことから、ゲノムの大半は非翻訳RNAとして転写され、miRNAやsnRNA, snoRNAなどのノンコーディングRNAとして、DNAやタンパク質の何らかのプロセスを補佐している可能性が示唆されるが、DNAの機能の詳細については、まだ未知の部分が多いというのが現状である。
thumb|300px|染色体、クロマチン、DNAの関係: 左上の細胞 (cel)の核内には細胞分裂に先立って染色体 (Chromosome) が現れる。ヒストン八量体にDNA分子が巻き付いた構造(クロマチン)がさらに折りたたまれて染色体の形にまとめられる。
thumb|300px|DNAの凝縮の各段階: (1) 裸の二本鎖 DNA (2) クロマチンの鎖: DNA(青線)とヒストン(緑丸) (3) 間期の凝縮したクロマチン(青線)とセントロメア(赤点) (4) 分裂前期の凝縮したクロマチン (5) 分裂中期の染色体
真核細胞では、こうしてできた長い長いDNA鎖は核に収められる。ヒト細胞の核には実に2メートルものDNAが入っているが、これはテニスボールに40キロメートルもの糸が入っているようなものである。これをうまく収容するため、DNAは染色体にきっちりと詰め込まれる。それぞれの染色体は、1本のDNA鎖とこれに結合したタンパク質でできており、このタンパク質がDNAを折りたたんで小さくまとめている。このDNAとタンパク質の複合体をクロマチンと呼ぶ。クロマチンはおおむね線維のように見えるが、これを部分的にほどく処理をすると、“糸に通したビーズ”のような形が見える。この糸はDNA,ビーズはヌクレオソームである。8個のヒストン・タンパク(ヒストンH2A,H2B,H3,H4それぞれ2分子ずつ)によって形成され、+に帯電している円盤状のヒストン八量体に、-に帯電したDNAが巻きつくことでヌクレオソームが形成され、これがクロマチンの基本単位となる。
なお、''上記はすべて真核細胞についての記述である''。細菌にも“染色体”と呼ばれる構造はあるが、その実態は真核生物ほどには分かっていない。
このようにしてできた染色体は細胞分裂のたびに複製され、そのコピーは2個の娘細胞に受け継がれる。この過程で、染色体は細胞周期に応じて異なった形で存在する。細胞周期の間期はG1期,S期,G2期に分けられるが、そのうちのS期においてDNAとクロマチンの複製が行われる。そして、M期に染色体が形成され、細胞が分裂する。
間期には、染色体は核内で長く伸びて絡まった細長い糸状のDNAとして存在し、これを間期染色体と呼ぶ。間期染色体が効率的に複製できるように、あらゆる真核生物のDNAには複数の特殊な塩基配列が存在している。ひとつは複製起点で、この部分でDNAの複製が開始される。次にテロメアで、これは末端の複製と保護に関与している。そして、複製されて2倍になった染色体を娘細胞に分配する際には、セントロメアという配列が使われる。
さて、分裂期においては、染色体凝縮によってDNAは高度に凝縮され、整然と配置されるのに対して、間期にはその凝縮度は小さくなる。しかし、間期染色体のすべてが同じような凝縮度ではない。そこには凝縮度の高いクロマチンと低いクロマチンが共存していて、その凝縮度の高い“きつい”ものをヘテロクロマチンと呼ぶ。ヘテロクロマチンの部分で転写は不活発で、この部分にある遺伝子は少なく、またあっても発現されず、遺伝子のサイレンシングに関係している。間期クロマチンの残りの部分は、これより凝縮度の低い“ゆるい”状態にあり、ユークロマチンと呼ばれ、活発に転写が行われる。
このように、DNAは極めて緻密にたたまれてクロマチンとして収納されているが、その一方で、DNAは必要に応じて読み出されなければならない。このため、真核細胞には、クロマチンの局所構造を調節して、必要な部分を取り出すしくみがいくつかある。その1つがヌクレオソームの構造を変化させるクロマチン再構成複合体を利用する方法で、またヒストン尾部の可逆的な修飾(アセチル化・メチル化)による方法もある。
今日では、ヒストン修飾によるクロマチン構造の変化の重要性が注目されており(epigenetics)、また、DNA修復に関わるタンパク質も、損傷によるクロマチン構造の変化を認識して機能しているようであることが報告されている。このように、染色体の構造や機能についてはまだ未解明の部分がある。
thumb|250px|複製中のDNA
right|300px|thumb|DNA複製の模式図: 空色で示したテンプレート鎖 (Template Strands) が複製時の鋳型となる。DNA複製分岐点 (Replication Fork) においてDNAがほどける。分岐点は次第に上方に移動していく。左側のリーディング鎖においては分岐点の移動に伴って緑色のDNAポリメラーゼが連続的に相補鎖を複製していく。赤い矢印は酵素の移動方向を示す。右側のラギング鎖においてもDNAポリメラーゼが働くが、本文中に説明した理由により、DNA合成は不連続となり岡崎フラグメントと呼ばれる断片になってしまう。この断片をDNAリガーゼがつなぎ合わせていく
''wikipediaの記事“DNA複製”も参照''
細胞が分裂するとき、それが担ってきた膨大な遺伝情報は正確に複写されねばならない:さもなければ、連続性という生命の重要な要素は失われ、複雑多様な環境のなかにあって細胞の秩序を維持することはできない。そのために、細胞にはDNAを迅速に複製し、またそれを校正するしくみが備わっている。
1章で、''相補的塩基対形成は、DNAのコピーを作るうえで重要である''と述べた。相補的塩基対形成のおかげで、2本鎖の双方は正確に相手の塩基配列と相補的になっているので、どちらの鎖も、新たな相補鎖を形成するためのテンプレート鋳型となる。つまり、DNAの二本鎖を分離してから、それぞれを鋳型として、それまでの相補鎖とまったく同じ新しい相補鎖を作るという単純な方法で、DNAの遺伝情報が正確に複写されるのである。この過程をDNAの複製と呼び、複製後のDNAの2本鎖は、鋳型となったDNA鎖と、新たに作られたDNA鎖からできていることになることから、これを半保存的複製と呼ぶ。
このようにして、細胞は自分の遺伝子を複製して子孫に伝えることができる。しかし実のところ、この作業は極めて困難である。複製は迅速に、正確に行なわれねばならない。ヒトの細胞では、1分間に1000のヌクレオチドがコピーされる:これは、1分につき『Essential細胞生物学』(A4変形版、本文のみで831頁)2冊分の情報がコピーされるのに匹敵する。さらに、より単純なバクテリアでは、その速度は10倍に達する。この離れ業を可能にするのは、多数のタンパク質による複合体である。
DNAの複製は、大まかに言って以下のようなプロセスによる:
では、それぞれのプロセスについての詳細を以下に述べる。
複製フォークの形成(DNA二本鎖の開裂と一本鎖DNAの安定化)
DNAを複製するには、まずDNAの二本鎖を分離しなければならないが、二本鎖を形づくる塩基間の水素結合は極めて安定なので、熱でこれを行なうには100℃近い温度が必要となる:言うまでもなく、生体内では不可能な温度である。これを可能にするため、酵素であるヘリカーゼが使われる。ヘリカーゼは2章で触れた複製起点に結合してその部分の二重らせんを開裂し、さらに一本鎖DNA結合蛋白質:SSBが結合して、一本鎖DNAが再び二本鎖に戻ってしまわないよう安定化する。これによって、Y字形の複製フォークが2個形成され、ここに複製に関与する各種タンパク質が結合し、新しいDNAの合成を行なう。これらのタンパク質はDNA鎖上を移動しながら複製を行なうので、これに伴って複製フォークも移動する。2個の複製フォークは、複製起点を中心としてDNA鎖の両側へと進んでいく。
DNA合成
DNAの複製に当たって重要な役割を果たすのが、DNAポリメラーゼIII:DNA polIIIである。これはDNA鎖に結合し、滑る留め金とよばれるタンパク質によって鎖上に保持されつつ、DNA鎖の3’末端に次々とヌクレオチドを付加していくもので、従って5’→3’という一方向にしか動けない。
さて、ここで問題が生じる。すなわち、1章で触れたとおりDNAの二本鎖は互いに逆向きで、そして、複製フォークでの複製は2本の鎖の両方に対して同時に新しい娘鎖を合成するかたちで進んでいく。DNA鎖の1本が5’→3’の方向で動いているとき、もう一方の鎖は3’→5’の方向で動いていく。そして、DNAポリメラーゼは5’→3’の方向でしか動けない。
この問題の解決法が、いわゆる“返し縫”である。つまり、DNAポリメラーゼは複製フォークの中で5’→3’方向に戻りながら、短い断片を次々と合成するのである。この断片を岡崎フラグメントと呼ぶ。
このとき、連続的に鎖が作られる側をリーディング鎖、“返し縫”によって不連続に作られる側をラギング鎖と呼ぶ。
DNAポリメラーゼが5’→3’の方向でしか動けないことは先に述べたが、これはDNAポリメラーゼが持っている校正機能による。DNAポリメラーゼは、3’末端において正確な塩基対があるときだけ、そこにヌクレオチドを付加することができる。つまり、3’末端に塩基対がなければ、DNAポリメラーゼは動けないわけで、ヘリカーゼがDNA鎖を開裂しただけでは、DNAポリメラーゼはその機能を発揮できないのだ。
そこで登場するのがRNAプライマーゼで、これには校正機能がないので、まったく新しくポリヌクレオチド鎖を作りはじめることができる。RNAプライマーゼはDNAを鋳型として、10ヌクレオチド程度の短いRNAの分子を作る。こうしてできたRNAをプライマーRNAと呼び、これが鋳型鎖と塩基対を構成すると、この塩基対を使ってDNAポリメラーゼが合成を開始する。
上記の原理より想像されるとおり、リーディング鎖においては、プライマーRNAは最初に複製起点で複製が開始されるときにしか必要ないが、ラギング鎖においてはたえず新しいプライマーRNAが必要になる。このため、複製フォークが動いて塩基対を形成していない部分が露出すると、ラギング鎖沿いには間隔を置いて新しいプライマーRNAが合成される。このプライマーの3’末端からDNAポリメラーゼがDNA鎖を作りはじめ、次のプライマーのところまでDNA鎖を伸ばしていくのである。
この結果、ラギング鎖上には多数の断片的なDNA(岡崎フラグメント)やRNA(プライマーRNA)ができる。これらを元にしてDNA鎖を作り上げるために、さらにいくつかの酵素が働く。
※ 余談だが、一本鎖DNA結合タンパク質 のように、安定化のためにタンパク質が使われることが、他の分野でもある。たとえば免疫の分野におけるMHC(主要組織適合遺伝子複合体)では、病原体由来の病原体分解ペプチドが結合する前から、MHCの安定化のために、MHCに自己由来のペプチドが結合している。ともにアミノ酸由来の物質が安定化のための材料として使われることが興味深い。また、遺伝情報や抗原の情報など、なんらかのデータを保存する役割にかかわる分子を安定化させるための材料であることも、興味深い。
プライマーRNAからDNAへの置換とDNA鎖の連結
まず、リボヌクレアーゼH: RNaseHによってプライマーRNAが除去され、DNAポリメラーゼIによってDNAに置き換えられる。プライマーRNAは校正されないままに作られたためにエラーがありうるが、DNAポリメラーゼⅠには校正機能があるから、その配列は信頼できる。これに続いて、DNAリガーゼがDNA断片をつなぎあわせて、連続したDNA鎖を作り上げる。
染色体末端での挙動
さて、上記のようにしてDNAの複製は進んでいくのだが、複製フォークが染色体の末端に近づくにつれ、重大な問題が生じる。末端においては、岡崎フラグメントの合成を始めようにも、必要なプライマーRNAを合成する余地がないため、複製のたびにDNA鎖の末端部分が少しずつ失われてしまうのである。
これを解決するために、染色体の末端にあるのが、2章で触れたテロメアである。これは特殊な反復配列で、この部分にテロメラーゼという酵素が結合し、染色体の末端にテロメア配列の繰り返しを付加するので、これを鋳型として、ラギング鎖の複製を最後まで進めることができる。
thumb|250px|DNAを修復するDNAリガーゼ
''wikipediaの記事“DNA修復”も参照''
生物がこれほど多様で、あらゆる環境で繁栄しているのは、遺伝子配列の変化が蓄積することによって進化が行なわれ、環境条件の変化に適応してきたためである。しかし一方で、ごく短期的に、個々の生物のレベルで見れば、遺伝子の変化はまったく望ましいものではない。特に多細胞生物においては、多くのメカニズムがあまりにも精妙に動いているため、わずかな変異でもそれらを決定的に狂わせかねない;従って、遺伝子はできる限り安定でなければならない。前章で見たように、DNAの複製においては常に校正が行なわれているが、それでも複製装置がミスを犯すことはありうるし、また化学物質や放射線によってDNAに偶発的な損傷が生じることもある。これらによって生じた突然変異をすぐに修復する修復機構の存在も、遺伝子の安定性に大いに寄与している。
修復機構にはいろいろあり、歴史的には細菌に見られる光回復光回復とは、フォトリアーゼという酵素が、可視光のエネルギーを利用してDNA鎖上に生じた塩基二量体の開裂を触媒するものである。が最初期に発見された修復機構であるが、高等動物では光回復機構が見出せず、その代わりに歴史的には暗回復と呼ばれていた機構がDNA損傷の修復を担っている。暗回復には複数の機構が存在し、ヌクレオチド除去修復 (NER) 、塩基除去修復 (BER)、相同組換え (HR) 、非相同末端再結合 (NHEJ)、損傷乗越え複製 (TLS:Translesion synthesis) が知られている。これらの大部分は、遺伝情報が2本の鎖に二重に存在するおかげで成立している。一方の鎖が損傷しても、他方の鎖に相補的な塩基配列として予備があるので、致命的な損害にならずにすむ。NERは、損傷塩基周辺のヌクレオチドを切り出し、生じたギャップに新たにヌクレオチド鎖を合成し、新生鎖と元の鎖を連結することで達成される。真核生物では、具体的に、次のような段階からなっている。
XPA (高等動物における出芽酵母Rad14のホモログ) が損傷した一本鎖DNA (ssDNA: single-stranded DNA) を識別し結合する。
RPAがssDNAに結合し、XPAの結合している損傷部位周辺のヌクレオチド鎖を一本鎖の状態に保つ。
hHR23BがXPCに結合し、NER活性を亢進する。
TFⅡFとDNAヘリカーゼ (DNA二本鎖を巻き戻して一本鎖に乖離させる酵素) であるXPB, XPDが損傷部位にリクルートされ、損傷部位周辺のヌクレオチドをオープンにする。
XPGがオープンになったヌクレオチド鎖の3'側、ERCC1とXPFの複合体が5'側をカットする。
ヌクレオチド鎖上に生じたギャップに、RFC、PCNA、RPA、複製DNAポリメラーゼ (Polδ or ε) がリクルートされ、姉妹鎖を鋳型として、前過程によって生じた3'末端からヌクレオチド鎖の合成を行う。
DNAリガーゼが前過程で合成されたヌクレオチド鎖の3'末端と前々過程で生じた5'末端を連結する。
DNA修復機構が欠損していても、DNA複製自体は行えるため、正常に発生することがあるが、環境中の化学物質やUVによって生じるDNA損傷を修復できないため、損傷や変異が蓄積し、細胞死やがん化が頻繁に起こる。紫外線に極端に感受性を示し、高頻度で皮膚がんを生じる遺伝病である色素性乾皮症は、NERによるゲノムワイドな修復 (GGR) が正常に働かないことが原因であることがわかっている。また、知能発育不全や身体的な発育不全、早老症などの臨床症状を呈す遺伝病であるコケイン症候群の原因も、転写と共役した修復(TCR)におけるNER機構が正常に機能しないことが原因である。
NERが健常であれば、この機構によって多くの損傷は取り除かれるが、全ての損傷をこれのみで修復することは困難である。例えば、培養細胞をつかったin vivoでの研究により、紫外線が惹起する損傷であるCPD (シクロブタン型) は24時間かかっても50%以下しか修復することができない。それゆえ、損傷を十分に取り除き、損傷・変異の蓄積を防ぐには、NER以外の修復機構も重要となる。
さて、上記の修復機構は二本鎖のうち片方のみが損傷している場合についてのものだったが、二本鎖の両方が損傷を受けている場合、話は厄介になる。このときには、相同組換えなる機構が働くことになる。
相同組換えにおいては、塩基配列が似通った部分で組み換わる。塩基配列が似通った部分がそろうようにして2組の二本鎖DNAが並ぶと、それらが同時に切断され、続いて類似部分で交差する。これによって、2組のDNA分子は二本鎖のうち1本ずつの交差によって、物理的に結びついた状態になる。相同組換えにおいて重要なこの中間体をホリデイ連結と言い、切断点によってそれぞれ異なった1対の組換え分子2本に分離する。また、相互的構造転換も可能である。
これまで相同組換えについて見てきたが、相同でないDNA配列間でも組換えは起きる。それらは、動く遺伝因子: トランスポゾンと呼ばれる特殊な塩基配列の移動による。これらは、組換えに必要な酵素: トランスポザーゼの遺伝子をそれ自身に持っており、その働きでゲノム内を移動する。トランスポザーゼは、ある配列を認識し、その配列に挟まれたDNAを切り取り(もしくはコピーし)、それをゲノム上の他の場所に移動させる。この際、いったんRNAに転写されてから移動するものをレトロトランスポゾン、そういったプロセスを経ずにDNAとして転移するものをDNA型トランスポゾンという。
生物のDNAのかなりの部分をトランスポゾンが占めていて、例えばヒトゲノムでは45%がこの種の配列である。ただそれらは長い間に変異が蓄積したために、動く能力を失っているものが大半である。
これらのトランスポゾンは、宿主とする細胞から離れる能力を本質的に欠いている。しかしはるか昔、おそらくある種のトランスポゾンが自分の核酸(つまりRNAかDNA)を外被に包み、細胞の外に出られるようになったのだと考えられている。これがすなわちウイルスである。ウイルスのゲノムはあまりに少なく、自らを複製して増殖するのに必要な酵素などを作ることができないので、細胞に感染し、その生合成装置を乗っ取って利用しなければならない。ウイルスが細胞に感染すると、その複製装置を使ってゲノムを複製し、外被タンパクを合成し、細胞膜を破って宿主細胞を融解させつつ外部に出ていくことになる。
細菌に感染するウイルスと真核生物に感染するウイルスには類似点が多いが、レトロウイルスは真核細胞にしか見られない。それらはRNAのゲノムを持ち、多くの点でレトロトランスポゾンに似ている。両者において重要なのは、通常の流れ、つまりDNAをもとにしてRNAが合成されるセントラルドグマが成立していないということである。これは、レトロウイルスが持つ逆転写酵素の存在による。
レトロウイルスが細胞に感染すると、いっしょに入った逆転写酵素が、RNAゲノムを元にして二本鎖DNAを合成する。ウイルスゲノムが持つインテグラーゼによって、それらの配列は宿主細胞のゲノムの任意の位置に組み込まれる。この状態では、ウイルスは休眠状態にある。宿主細胞の分裂のたびに、そのゲノムに組み込まれたウイルスのゲノムも複製され、娘細胞に伝えられる。やがて、宿主細胞のRNAポリメラーゼによって、組み込まれたウイルスDNAが転写され、元のウイルスゲノムとまったく同一の一本鎖RNAが大量に合成される。次に、これが宿主細胞の装置を使って翻訳され、ウイルスの外殻タンパクや逆転写酵素などが作られ、これらがRNAゲノムと集合して、新しいウイルス粒子を作るのである。
thumb|250px|セントラル・ドグマの流れ。
遺伝情報とは、端的に言えばタンパク質のアミノ酸配列を暗号化したものである。しかし、DNAが直接にタンパク質の合成に関わるわけではなく、そこにはRNAが伝令・運搬役などの仲介者として存在している。タンパク質を合成する際には、それに関わるDNAの塩基配列がRNAに写しとられ、これをもとにして合成が行なわれる。このRNAをメッセンジャーRNA: mRNAと呼ぶが、このとき、情報はDNAからRNAを介してタンパク質に流れていく。このような流れはあらゆる細胞で普遍的なもので、これを前述のようにセントラルドグマと呼ぶ。
DNAの情報をRNAに写しとるとき、DNAとRNAの違いはあってもヌクレオチドであることに変わりはないので、これを転写と呼ぶ。転写を行なう酵素はRNAポリメラーゼと呼ばれ、その機能はおおむねDNAポリメラーゼと同様だが、違いが2つある;言うまでもなく、DNAでなくRNAを合成することがその1つである。もうひとつの相違点とは、RNAプライマーゼと同様に、プライマーRNAなしで合成を開始することができるという点である。
RNAには多くの種類があるが、タンパク質合成に関して主要なものは3つ挙げられる。1つは上述のメッセンジャーRNA:mRNAだが、残る2つはリボソームRNA: rRNAとトランスファーRNA: tRNAである。これらの機能については後述する。
さて、ゲノムDNA上にはRNA合成開始を指示するプロモーター領域と、その終了を指示するターミネーター領域があるが、原核細胞においては、RNAポリメラーゼのサブユニットであるσ因子がプロモーターを識別する。RNAポリメラーゼはDNA鎖にゆるく結合し、鎖上を滑っていくが、プロモーター領域に達すると、ポリメラーゼはσ因子を放出するとともにDNA鎖に固く結合し、転写を開始する。やがてターミネーターに達すると、RNAポリメラーゼはDNA鎖より離れ、遊離していたσ因子と再結合する。なお、原核細胞においてmRNAはそのまま“翻訳”され、また1分子のRNAが複数のタンパク質をコードする(ポリシストロニックである)という特徴がある。
前節では原核細胞について述べたが、真核細胞での転写にはいくつかの相違がある。まず、真核細胞には核があり、転写は核内,翻訳は細胞質で行なわれる。このため、翻訳前にmRNAは核の外に移送されねばならない。そしてまた、真核細胞においては、mRNAはRNAプロセシングなる種々の加工処理を受けなければ、mRNAとして機能しないのである。
RNAプロセシングにおいて、主な処理は3種類ある。
1つめはキャップ形成で、これは7-メチルグアニンという特殊なヌクレオチドをRNAの5’末端に付加するものである。
2つめはポリアデニル化で、mRNAの3’末端にある特定配列(ポリA配列付加シグナル)を認識しこれを切断、そこにアデニン (A) の反復配列であるポリA尾部を付加する。
3つめはスプライシングで、これはタンパク質をコードする部分: エクソンを残して、それ以外の部分: イントロンを除去するものである。
スプライシングにおいて重要なのは、これまでは主としてタンパク質による作業だったのに対して、この作業の中核となるのがRNA:つまり核内低分子RNA:snRNAであるということである。スプライシングは、まず、snRNAがエキソンとイントロンの境界を識別することによってはじまるのである。また、このsnRNAにタンパク質が結合したものを核内低分子リボ核タンパク粒子:snRNPと呼ぶ。そして、snRNPが中心となるRNAとタンパク質の巨大な複合体であるスプライソソームが実際にスプライシングを担当する。
複数のイントロンをもつRNAがスプライシングを受ける場合、遺伝子によってはイントロンとイントロンに挟まれたエキソンが一緒に切り出され、結果的に構成エキソンの異なる複数種の成熟RNAができることがある。これを選択的スプライシングと呼び、これによって、真核生物のゲノムは、その指令能力をさらに増強されている。ヒトの遺伝子の実に60%がこの選択的スプライシングを受けると言われており、これこそが、スプライシングという一見ムダに見えるプロセスが行なわれる理由であろう。
さて、このようにして成熟したmRNAは核外へと移送される。mRNAが核膜孔を通るとき、mRNAに結合していたRNPは取り除かれ、同時に、mRNAはその後の“翻訳”作業を行なう能力を与えられる。
このようにして送り出されるmRNAだが、mRNAは一般に安定ではない。その寿命は様々で、通常は3分程度だが、たとえばβ-グロビンmRNAのように10時間を越えるものもある。同じmRNAが何回も翻訳されるので、mRNA分子が細胞内に存在する時間によって、合成されるタンパク質の量は左右される。
thumb|250px|リボソームは、伝令RNA(Messenger RNA)に転移RNA(TRNA)を当てはめて、タンパク質を合成する。
さて、これまで何度か“翻訳”という言葉を使ってきた。分子生物学において、それはRNAによって伝えられる情報を設計図としてタンパク質を作ることを意味する。DNAからRNAへの転写のときとは違い、この作業は、ヌクレオチドとは化学的にまったく別物であるアミノ酸にその情報の担い手が変わるために、この呼び名がある。
20種のアミノ酸を指定するのに、遺伝子が使うのはわずかに4種の塩基に過ぎないが、これは塩基配列においては遺伝暗号の形で記録されているためで、これはほとんどの生物で共通である。塩基配列においては、塩基3つの組み合わせ(トリプレット): コドンがそれぞれ1つのアミノ酸を指定している。しかし、コドンが直接アミノ酸を識別し、結合するわけではなく、そこには介在するアダプターが存在する。これがつまり転移RNA: tRNAで、これらはmRNAのコドンと相補的塩基対を形成する3つのヌクレオチド: アンチコドンを持っている。そしてその3’末端にはアンチコドンに対応するアミノ酸が結合しているのである。つまりmRNAの各コドンは、一義的にはそれと相補的な関係にあるアンチコドンを持つtRNAを指定していて、それを通じて、それらのtRNAに対応するアミノ酸を指定していることになる。
そして、それぞれのコドンに対応するアンチコドンを持つtRNA を識別し、そのアミノ酸をつないでタンパク質を合成するのがリボゾームである。リボゾームはリボゾームRNA:rRNAとリボゾームタンパクによって構成される複合体で、真核生物でも原核生物でも大小1つずつのサブユニットより構成されている。小サブユニットはtRNAをmRNAのコドンに結合させ、大サブユニットはアミノ酸間にペプチド結合を形成してポリペプチド鎖を形成させる。タンパク質合成の中心となるこの反応を触媒する酵素をペプチジル基転移酵素と呼ぶが、その触媒部位はもっぱらRNAで出来ている。このように、触媒活性を持つRNA分子を特にリボザイムという。リボザイムの存在などから、タンパク質やDNAが登場する前の生命の最初期には、遺伝子も触媒も全部RNAだけに頼っていた時代があったと考えられており、これをRNAワールドと言う。
さて、コドンがアミノ酸を指定していることから、mRNAのタンパク合成開始点は、指令全体の読み枠を決める非常に重要な存在であることが分かる。塩基ひとつでもずれようものなら、そこから後のコドンがすべて間違って読み取られてしまうのである。mRNAの翻訳は、mRNA上の開始コドン(塩基配列はAUG)によって開始される。これと対応する特別なtRNAは開始tRNAと呼ばれるが、これはメチオニンと翻訳開始因子というタンパク質を運ぶ。
真核生物ではメチオニルtRNA:tRNAmetが開始tRNAとなり、これはまず遊離しているリボソームの小サブユニットに結合する。これによって、小サブユニットは5'キャップ構造を目印としてmRNAを探して結合し、鎖上を移動して開始コドンを探す。開始コドンを見つけると、小サブユニットは翻訳開始因子の一部を放出して大サブユニットと結合し、これによって完成されたリボソームがタンパク合成を開始する。
原核生物ではN-ホルミル-メチオニル-tRNA:tRNAfmetが開始tRNAとなるが、真核生物とは異なり、mRNAには目印となる5'キャップ構造がない。そのかわり、開始コドンの数塩基上流にリボソーム結合配列: RBSがあり、これを利用してリボソームはmRNAに結合する。
タンパク質の翻訳領域の終わりには終止コドン(塩基配列はUAA,UAG,UGAのいずれか)がある。リボソームが終止コドンにさしかかると、終結因子と呼ばれるタンパク質がリボソームのRNA結合部位に結合し、この結果、ポリペプチド鎖はtRNAから離れて細胞質に放出される。
ほとんどのタンパク質の合成は20秒から数分で終了するが、その間にもmRNA上では次々と新しい翻訳がはじまるのが普通である。1つのリボソームでの翻訳が進み、十分な距離が開くとすぐに次のリボソームがmRNAに結合する。この結果、1つのRNA上でリボソームが数珠繋ぎになっていることが多く、この状態をポリリボソームと呼ぶ。
このようにして合成されたタンパク質は、働き終わると種々のタンパク質分解酵素: プロテアーゼによって分解され、過剰反応が起こらないように制御されている。真核細胞の細胞質で働くプロテアーゼは、プロテアソームと呼ばれる大型の複合体である。プロテアソームによって分解されるべきタンパク質はユビキチンという小さいタンパク質によってマーキングされており、この分解システムをユビキチン-プロテアソーム系と言う。
個体において、そのほぼ全ての細胞は同一のゲノムを持っている。しかし一方で、個体はあまりに多様な細胞によって形成されていて、それらの多様性はもっぱら遺伝子発現の相違に由来している。それらの細胞の運命は、どの細胞で、どの遺伝子を、いつ発現させるかによって決定されるのである。
細胞において、多くのタンパク質は全ての細胞において同様に発現している。これをハウスキーピングタンパクと呼び、DNAポリメラーゼやRNAポリメラーゼ、リボソームタンパクなどがそれである。しかしその一方で、細胞の種類に応じて特有なタンパク質も確かに存在する。それらは、遺伝子の発現が適切に調節されることによって生産されるのである。
遺伝子の発現調節は、DNAからRNAを経てタンパク質に到る経路のあらゆる段階で行なわれる。しかし大多数の遺伝子においては(おそらく不要な中間体の生成を避けるためであろうが)第1段階、つまり''DNAからRNAへの転写に際しての調節がもっとも重要である''。
前述したとおり、転写はゲノムDNA上にあるプロモーター領域によって開始せしめられる。しかし大部分の遺伝子においては、それ以外にも、遺伝子のスイッチのオン・オフに必要な調節DNAが存在している。それらは転写開始を決めるシグナルを出すが、転写を左右するスイッチとして機能するには、DNAに結合する遺伝子調節タンパクによって認識されねばならない。
遺伝子調節タンパクはいくつかのDNA結合モチーフを持っている。DNA結合モチーフとは、DNAとの結合に関与する特定のアミノ酸配列からなる部分のことで、これによって、遺伝子調節タンパクはしっかりとDNAと結合する。ジンクフィンガー,ロイシンジッパー,また発生学でお馴染みのホメオドメインなどがその例である。
細菌やウイルスの転写調節はもっとも単純で、よく解明されている。まずは、大腸菌のトリプトファン合成系を例に取る。大腸菌においては、トリプトファンをつくる生合成経路の酵素は5つの遺伝子によって指令されるが、この5つの遺伝子は染色体上の1ヶ所にまとまっていて、1個のプロモーターから転写されて1本の長いmRNA分子が作られ、このmRNAから5個のタンパク質が合成される。このように膚接して存在し、関連して発現する遺伝子群をオペロンと言うが、これは原核生物に特有の構造である。このオペロンにおいて、プロモーター内には遺伝子調節タンパクが結合する短い塩基配列: オペレーターがある。ここに遺伝子調節タンパクが結合すると、RNAポリメラーゼのプロモーターへの結合が妨げられ、このオペロン全体の転写が抑制される;すなわちトリプトファン合成酵素が作られなくなる。この遺伝子調節タンパクをトリプトファン・リプレッサーと呼ぶが、これはアロステリック・タンパクで、フィードバック調節を行なっている。つまり、トリプトファン分子と結合しているときだけオペレーターDNAと結合できるのであって、周囲のトリプトファン濃度が下がってトリプトファンと結合できなくなると、タンパクの三次元構造が変化して、DNAに結合できなくなる。するとRNAポリメラーゼはプロモーターに結合できるようになるので、トリプトファンが合成される。そしてトリプトファンがある程度生産されて濃度が高まると、リプレッサーはトリプトファンと結合して活性化し、トリプトファン合成を抑制するようになるのである。
リプレッサーはその名のとおりに反応を抑制するものだが、細菌の遺伝子調節タンパクには、これとは逆に反応を加速させるものがあり、これをアクチベーターと呼ぶ。リプレッサーと同様、アクチベーターもフィードバック調節を行なっていることが多い。例えば、細菌のアクチベーターであるCAPは、サイクリックAMP:cAMPに結合してはじめてDNAに結合できる。従って、CAPによって活性化される遺伝子は、細胞内のcAMP濃度が上昇するとスイッチが入り、転写が活性化する。
多くの場合、1つのプロモーターの活性は正負双方の制御を受ける。オペロン説の提唱のきっかけとなったラクトースオペロン:lacオペロンにしてからがそうである。lacオペロンはlacリプレッサーとアクチベータータンパク(=CAP)の両方により制御される。細胞にとって望ましい炭素源であるグルコースがないとCAPがはたらき、ラクトースなど代わりの炭素源の利用を可能にする遺伝子群が活性化する。しかしそもそもラクトースがない場合には、lacオペロンの発現を誘導しても無駄であるから、lacリプレッサーがはたらいてオペロンの転写を抑制する。
真核生物においては、1個の遺伝子が多数の異なるシグナルに応答するのが普通で、遺伝子調節はもっと複雑である。真核生物の転写開始は、重要な4つのポイントにおいて細菌とは異なっている。
そもそも、RNAポリメラーゼそのものが違う。細菌にはただ1種類のRNAポリメラーゼがあるのみだが、真核細胞にはRNAポリメラーゼⅠ,Ⅱ,Ⅲの3種があり、それぞれ異なる遺伝子群の転写を行なう。
細菌ではRNAポリメラーゼが単独で転写を開始できるが、真核生物においては転写基本因子なるタンパク質がプロモーターのところで集合しなければ転写を開始できない。
真核生物においては、プロモーターから距離がある、複数の部位で転写調節をすることができる。
最簿に、真核生物においてDNAはヌクレオソームや、それがさらに凝縮したクロマチン構造をとっていることも考慮されねばならない。
ここで、mRNAの指令を行なう酵素であるRNAポリメラーゼⅡが転写を開始する時を例にとって、真核細胞における転写調節のメカニズムを見ていくこととする。前述したとおり、真核生物のRNAポリメラーゼが転写を開始するには、転写基本因子がプロモーターのところで集合しなければならない。その会合は、二本鎖DNA中のある短い塩基配列に転写基本因子が結合することによってはじまる。この配列は主にTとAからなるのでTATAボックス (ターター・ボックス) と呼ばれる。この転写基本因子のなかにはTATA結合タンパク:TBPなるサブユニットがあり、これがTATAボックスに結合することで、DNAは変形せしめられる。これが目印となって、次々に他のタンパク質がプロモーターのところで会合し、RNAポリメラーゼⅡを中核として転写開始複合体を形成する。その後、さらに別の転写基本因子の働きによってRNAポリメラーゼⅡは転写開始複合体から離れ、RNA分子の合成を開始するのである。
これまでは、遺伝子調節タンパクは個々に遺伝子をオン・オフするかのように扱ってきた。しかし実際は、真核生物において遺伝子調節タンパクはもっぱら複数で協働して働くのである。しかしその一方で、それらの“組み合わせによる調節”は、結局のところひとつの遺伝子調節タンパクによって左右される。そのような調節タンパクの働く部位が複数の遺伝子にあれば、その1つの調節タンパクによってそれら一群の遺伝子の発現を調節できることになる。また、“組み合わせによる調節”により、調節タンパクの種類が少なくとも、その組み合わせによって様々に調節を行なうことが可能となる。
このしくみは普段の細胞機能の調節だけでなく、細胞の分化においても重要となる。細胞の分化は特定の遺伝子の発現によって決定されるが、これは、「いつ、どこで、どの程度」が正確にプログラムされているプロモーターの組織特異性に依存するのである。
真核生物の遺伝子では組み合わせによる調節がしばしば起こり、適切な組み合わせを完成させる最後の遺伝子調節タンパクが、遺伝子群全体の発現を調節して、細胞の発生運命を決定付ける。我々はその例を既に知っている。例えば、眼を形成するプロセスのすべてはPAX-6の発現によって開始され、このように、最後の決定的な役割を果たす調節タンパクをコードする遺伝子をマスター遺伝子と呼ぶことは、先だって発生生物学で扱ったとおりである。
また、細胞の分化においては、遺伝子発現のパターンが娘細胞に受け継がれることも特徴的であり、また重要である。この特質がなければ、例えば平滑筋細胞が分裂して生じた娘細胞が肝細胞であったなどということになり、個体としての秩序は崩壊するであろう。
生命は、様々な手段を用いて遺伝子の維持および複製の正確性を保障しようとする。しかしそれがまったくの無謬であれば、そこに生命の進化は存在しえない。種の多様性は、ゲノムの複製が持つ保存的正確性と、一方でしばしば犯される創造的誤りの維持との微妙な均衡から生み出されるのである。
細胞分裂が個体を生み出し成長させ、また次の世代を生み出す。細胞分裂が系統樹を描き、個体をその祖先に結びつける。それゆえ、単細胞生物では、系統樹は単純な細胞分裂の枝分かれの図そのものである。しかし有性生殖を行なう多細胞生物においては、次の世代にゲノムを伝える細胞は一部に過ぎず、細胞分裂の系統樹は複雑になる。体内の大部分を占める体細胞は、自分自身の子孫を残さずに死ぬ運命にある。一方、生殖細胞は受精という過程を経て、次の世代にゲノムを伝える。したがって、体細胞に生じる変異はその個体限りであるが、生殖細胞に生じる変異は次の世代に伝わる。このことから、生殖細胞を生み出す細胞系譜を特に生殖系列と呼ぶ。
''進化は作曲よりも変奏に近い''。進化はDNA塩基配列の変化によって生じるが、それらは5種類の基本的な遺伝子変化の組み合わせに起因する。
遺伝子内変異:これは1個のヌクレオチドの変化、あるいは数個の欠失という形で生じる、いわゆる点変異である。DNA複製ないし修復の失敗によって生じるものであるが、その影響としては、遺伝子の機能を微調整するか、その活性をまったく失わせるかもしれないし、あるいは何もしないかもしれない。
遺伝子重複:これが大規模に起きたときは、重複した2つの遺伝子のうち1つが自由に変異して特殊化し、元の遺伝子から分岐することで、類縁遺伝子のファミリーを構成し、1個の細胞内に一連の近縁遺伝子群が生じることがある。また小規模におきたときは、同一エキソンの繰り返しで新しい遺伝子が生じることもある。
遺伝子欠損:これは染色体の切断が修復されないものである。個々の遺伝子、あるいは一群の遺伝子全体が欠失することがある。
エキソンの混ぜ合わせ:遺伝子重複によって遺伝子内でエキソンを重複させるのと同じ組み換えが2つの異なる遺伝子間で起こり、別遺伝子由来の異なるタンパクドメインをつくる2つのエキソンがつながることがある。また、5章で触れたトランスポゾンによって、エキソンが移動することもある。
遺伝子の水平伝播:DNA断片がゲノム間を移動し、交換されるものである。前四者がゲノム内で起きるものであったのに対し、これはゲノム間で起きるもので、種の違いを超えることもしばしばである。14章で触れるプラスミドが関与することも多い。
さて、ゲノムの変化を支える基本的な分子機構が理解されたことによって、ゲノム塩基配列の比較解析によって進化の歴史を解明することが可能になった。まったく偶然に左右されて自然選択の影響を受けない遺伝子頻度の変動のことを遺伝的浮動というが、これがどの程度のレベルで起きるかを知り、それによって相同遺伝子の頻度を比較することで、比較する2種がいつ分岐したかを知ることができる。遺伝子間のこのような関係をたどっていけば、異種間の進化的関係が分かり、すべての生命を1つの巨大な生命の系統樹のなかに位置づけることができるのである。
このようにして、分子生物学的手法によって進化の歴史の手がかりを得ることができる。しかし、かの有名なヒトゲノム計画は、必ずしもヒトの進化を解明するためだけに行なわれたわけ''ではない''。これはヒト]のゲノムの全塩基配列を決定し、その全遺伝子情報を解読することを目的として行なわれた国際的協同プロジェクトで、13年間の年月が費やされた。それは学術上だけでなく、実際上も多くの恩恵をもたらすものである。これによって、先天性・後天性を問わず各種の病気の予防,診断や治療が効果的に行なえるようになり、また適切な創薬も可能になるだろう。
しかしそのようにして解読されたヒトゲノムにも、多数の変動という注釈がついている。これは当然ながら個々人によってゲノムに差異が存在するためで、それこそが個性の源となる。2人の人間についてそのゲノムを比べると、ほぼ0.1%の違いがあり、これは一倍体につき実に300万塩基に相当する。それら、ヒトゲノムの遺伝的変動のほとんどは、一塩基多型: SNPと呼ばれる一塩基だけの変化のかたちをとっている。SNPは非常に高密度に存在するため、これを追跡することで、疾患感受性などの特異的形質を解析することができる。
細胞の働く仕組みを真に理解するには個々の構成成分を生化学的な手法で研究する必要があるが、それにはおおよそ均質で多量のサンプルが必要になる。そのためには、生体内で混在する細胞から特定の種類の細胞を分離し、培養することで、比較的均質の細胞集団を入手できる。そのようにして培養された細胞は、その由来を反映する性質を示すことが多く、これもまた研究に益する性質である。ただ、培養細胞は、細胞分裂の際に染色体末端の再生に必要なテロメラーゼを発現しないため、その分裂の回数は有限である。
組替え技術が開発されるまで、細胞の働きを理解するのにゲノムという枠を超えることはできなかった。遺伝子はゲノムのなかに散在していて、それがどこにあるのかすら分からず、機能を綿密に調べるなどというのは夢のまた夢だった。
しかし、制限酵素の発見が状況を変えた。これはDNAの特定な塩基配列を識別して二本鎖を切断する酵素で、生物界に広く分布するが、研究で用いられるのはもっぱら細菌由来のものである。これによって、ある特定のDNA分子を必ず同じ部位で切断できるので、適切な制限酵素を用いることで、DNA試料を望む大きさの断片に切断することができる。制限酵素が標的とする塩基配列は回文構造(パリンドローム)をなしていることが多く、また、制限酵素には、DNA二本鎖をまっすぐに切断して平滑末端を形成させるものもあるが、二本鎖を互い違いに切断して突出末端を形成させるものもある。突出末端を形成しているとき、同じ制限酵素で切断された塩基配列同士は、DNAリガーゼにより相補的塩基対形成を行なうことで容易につなぐことができる。また、平滑末端同士でも、DNAリガーゼによって連結することができる。
制限酵素によって切断されたDNA断片を分離し、分析するためには電気泳動が用いられる。これはいわばDNA断片をゲルのふるいにかけるようなもので、DNA断片はその大きさによって分離される。ゲルの平板をつくり、その一端にDNA断片の混合物を置くと、''DNA断片は負に帯電している''ので、断片は陽極に向かって移動する。断片が大きいほど、ゲルの網目に引っかかりやすいので、移動速度が遅くなり、この結果、DNA断片は大きさに従って分離されて、はしご状のバンドを形成する。それぞれのバンドは長さの等しいDNA断片の集合なので、その部分を取り出すことで、特定のDNA断片を単離できる。また、あらかじめDNAに放射性元素を取り込ませておいた上で電気泳動し、そのゲルにフィルムを重ねておけば、DNA断片が集合している部分でフィルムが感光するので、分離結果を容易に検出することができる(これをオートラジオグラフィーと呼ぶ)。
DNA断片が分離されたら、次はその配列を決定しなければならない(DNAシークエンシング)。それに用いられるのは基本的にジデオキシ法である。この手法では、塩基配列を求めたいDNA断片の部分的なコピーを作るのだが、その際、コピーを作るためにつかうデオキシヌクレオチドのなかに、DNA伸長阻害剤であるジデオキシヌクレオチドを少量加えておくと、これが取り込まれた所でDNA鎖の伸長が停止する。ジデオキシヌクレオチドはランダムに取り込まれるので、いろいろな長さのDNA鎖が生成することになる。4つの塩基をそれぞれ使った4種のジデオキシヌクレオチドを個別に加えて合成させた反応生成物を、電気泳動法で分析して塩基配列を読み取るのである。現在、泳動から塩基配列の読み取りまでが自動化されたDNAシーケンサーが開発され、多用されている。
このようにしてゲノムの塩基配列が決定されても、それはまだ始まりにすぎない。それが含む遺伝子を同定し、その発現を調べなければならないが、それは遺伝子の基本的性質を利用することによって達成できる。DNAは通常二本鎖を形成しているが、これは相補的な塩基間での水素結合によるので、熱や酸によって解離する。その後、ゆっくりと温度を下げ、あるいはpHを中性に戻すと、相補鎖同士は再び水素結合により二本鎖を再形成する。これをハイブリッド形成あるいは再生と言い、これを利用して、特定の塩基配列を効率よく検出することができる。DNAプローブは任意の塩基配列を持つある程度の長さの一本鎖DNAで、これと二本鎖構造を形成させることによって、相補性のあるDNA断片を識別することができるのである。この手法をサザン・ブロット法と呼ぶ。通常、DNAプロープは放射性物質で標識され、オートラジオグラフィで検出されることになる。なお、同様の技術をRNAに適用する場合はノザン・ブロット法と呼ぶが、ハイブリッド形成はDNA同士でもRNA同士でも、DNA鎖とRNA鎖の間でも起きる。
ハイブリッド形成の最大の使い道は遺伝子発現の決定であるが、ここで使用されるのがDNAマイクロアレイである。発現を決定するためにはmRNAを検出すればよいのだが、mRNAは操作が難しいので、細胞から抽出されたmRNAは、逆転写酵素によって、相補的なDNA(cDNA)に変換される。DNAマイクロアレイは多数のDNA断片を貼り付けた顕微鏡用スライドグラスで、それぞれのDNA断片がDNAプロープとして使用される。cDNAを蛍光プロープで標識した上でマイクロアレイと反応させ、ハイブリッドを形成させる。そしてアレイを洗浄して反応しなかったcDNA分子を除去すれば、どのcDNAがどのDNAプロープと反応したかを知ることができるのである。
細胞と同様、染色体についても実験を行なうためには多くのサンプルが必要である。従って、研究の対象となる特定のDNA塩基配列を増幅する必要が生じるが、ここで多用されるのがポリメラーゼ連鎖反応:PCR法である。PCR法においてはまず、標的とする領域の始めと終わりで鋳型DNAとハイブリッド形成するヌクレオチド鎖を合成し、プライマーとする。次に鋳型DNAを加熱して解離させ、これにプライマーを加えてから温度を下げると、プライマーは鋳型DNA鎖とハイブリッド形成するので、これにDNAポリメラーゼと4種類のデオキシリボヌクレオチドを加えれば、各々のプライマーからDNA合成が行なわれる。合成されたDNA鎖を熱処理して解離させると、この一連の反応が繰り返される。
しかし上記から類推できるとおり、PCR法を適用するには、その始めと終わりの塩基配列が既知でなければならず、また大きな遺伝子を扱うには適さない。そのようなときにはDNAクローニングという手法が依然として用いられる。
この手法は、増幅したいDNA鎖を細菌などに組み込むことによって、その宿主細胞が分裂するときに、細胞自身のDNAと同時に組み込んだDNA鎖も複製させるものである。従って、まずは増幅したいDNAを細菌に組み込まなければならない。そのための運び屋:ベクターとして多用されるのがプラスミドである。プラスミドは自己複製する能力を持った小さな環状二本鎖DNAで、遺伝子の水平伝播にも関与する;実際、クローニングは原理的に遺伝子の水平伝播と同様である。クローニングしたいDNA断片をプラスミドに挿入するには、プラスミドDNAを1ヶ所のみで切断する制限酵素で処理し、クローニングしたいDNA断片を挿入し、DNAリガーゼにより共有結合でつなぐ。こうしてできた組換え体DNAを宿主細胞に導入して培養させたのち、細胞を溶解する。プラスミドDNAは細胞の他の成分より小さいため、分離精製することでこれを得ることができる。DNA断片を回収するには、適切な制限酵素で処理したのちに電気泳動を行なえばよい。
そしてまた、クローニングはDNAの複製だけではなく、細胞DNAを保存し、また特定の領域をそこから単離するためにも用いられる。それにはまず、ヒトDNAを1種類の制限酵素で切断し、断片化する。数百万種にも及ぶ断片をそれぞれ1個ずつプラスミド・ベクターに挿入した上で、そのプラスミドを細胞(たいてい大腸菌)に導入する。このとき、それぞれの細胞に1個より多くのプラスミドが取り込まれることが無いようにしなければならない。このようにして得られた大腸菌中のDNA断片の集合をゲノム・ライブラリと呼ぶ;大腸菌に組み込むことで、ゲノムはより安定な状態で保管できるのである。ライブラリから情報を引き出したいときは、培地上で大腸菌にコロニー群を形成させ、そのなかから目的とするDNA配列を含むコロニーを識別し、抽出することで、そのDNA配列を手に入れることができる。
しかし、このようにして入手されたDNAは全てが遺伝子という訳ではなく、多くのイントロンを含んでいる。エキソン領域のみを取り出すためには、ハイブリッド形成のときと同様にcDNAを使えばよい。というのも、cDNAはmRNAを元にしているため、スプライシングによってイントロンが除去されているためである。このようにして作られるライブラリをcDNAライブラリと呼ぶ。
このようにプラスミド・ベクターはDNAクローニングにおいて欠くべからざる存在であり、様々な遺伝子の研究を行なうため、多くのプラスミドが用いられている。それらの多くは、様々な制限酵素の認識する配列を1ヶ所にまとめたマルチクローニングサイトと呼ばれる領域を持っており、ここにDNA断片を挿入する。挿入された配列をインサートと呼び、しばしば何回かに分けて複数のDNA断片が挿入される。これを利用すれば、自然にはまったく存在しないDNAクローンを作ることもできる。
DNAクローニングの用途の一つが、細胞内の微量タンパク質の大量生産である。つまり、そのタンパク質を指令するDNAをベクターに組み込んで宿主細胞に導入し、タンパク質を産生させるのだが、これには発現ベクターなる特別なベクターが使われる。発現ベクターは遺伝子発現調節DNAやプロモーターDNAを含み、効率的な産生を可能にしている。
DNAクローニングに用いられる組換え技術を応用し、未知のタンパク質の機能や発現を調べることもできる。そのために用いられるのがレポーター遺伝子で、これは毒性がなく、かつ活性の測定が容易であることが条件となる。調べたいタンパク質を指令する遺伝子のプロモーターの下流にこれを連結すれば、その遺伝子とともにレポーター遺伝子も発現することになる。レポーター遺伝子は、その産物タンパクの蛍光または酵素活性を追跡して検出できるようになっていることが多いが、その代表例が、下村脩が2008年にノーベル化学賞を受賞したことで一般にも有名になった緑色蛍光タンパク:GFPである。調べたい遺伝子の一端にこれを繋ぐと、タンパク質はGFPと融合した形で産生されるが、その挙動は元のタンパク質と同様なので、細胞内や生体内でのタンパク質の分布は、GFPの緑色蛍光を追跡することで容易に検出できる。
また、ある遺伝子の挙動を知るためには、その遺伝子を変異させた変異体をつくることが有効である。そのためには正確に変異を導入しなければならないが、ここで用いられるのが部位指定変異導入である。まず、変異を導入したい領域を含む正常DNA断片をプラスミド・ベクターに組み込み,その二本鎖を解離する。次に、目的の変異塩基配列を持ったオリゴヌクレオチドを合成し、上記の一本鎖DNAとハイブリッド形成させる。変異部にミスマッチを含み部分的に二本鎖となったDNA上で、このオリゴヌクレオチドをプライマーにしてDNA合成を行い、二本鎖DNAを形成させる。このDNAを導入して生じる娘細胞の中には変異型遺伝子をもつものと野生型遺伝子をもつものとが半数ずつ含まれるので、目的の変異型遺伝子を含むものを同定して回収する。
このようにしてつくられた変異遺伝子の機能を検証するには、最終的にそれを生物のゲノムに挿入してその影響を見なければならない。細菌や酵母など一倍体生物においては導入した変異DNAと染色体DNAの相同組換えによってこのような遺伝子置換は比較的容易に可能だが、マウスなどゲノムが大きくて複雑な生物においては困難である。生殖細胞に変異遺伝子を導入すれば、子孫の少なくとも一部はそれをゲノムの一部として伝えることになる。そのようにしてつくられる遺伝子導入生物のうち、もっとも有名なのがノックアウトマウスだろう。これは特定の遺伝子が破壊されたマウスで、胚性幹細胞(ES細胞)を利用して作られるが、かなり面倒な作業である。
最近、より簡単に遺伝子を不活性化できる技術が開発された。これはRNA干渉:RNAiと呼ばれ、不活性化したい遺伝子と一致する塩基配列を持った二本鎖RNA分子を導入することによって達成される。導入されたRNAは、標的遺伝子から作られるmRNAとハイブリッド形成し、分解させてしまう。分解によってできた断片RNAは二本鎖RNAの再構成に使われ、これによって二本鎖RNAは維持され、また娘細胞にも伝えられる。さらに、RNAi機構はヘテロクロマチンの構成にも関与するらしいことが分かってきた。mRNAの分解から生じた断片RNAは核内に入って標的遺伝子そのものと直接作用し、遺伝子をヘテロクロマチン構造に閉じ込めてしまうのである。
いかなる生命も周囲の環境に適応しなければならず、それは体内環境においても、個々の細胞においてすらも同様である。そしてその際には、何らかの形で情報を伝達しなければならない。それは通常、様々なシグナル分子によって担われる。それらへの応答として、細胞の運命や行動は決定される。
細胞レベルでのシグナル伝達の方法はおおよそ4つに分類される;すなわち内分泌型,パラクリン型,オートクリン型,接触型である。
内分泌型はシグナルを最も広く伝えられる方法で、シグナル分子を血流中(植物なら樹液中)に放出して全身に伝えるものである。このときのシグナル分子をホルモンという。
パラクリン型はそれより狭い範囲の伝達に用いられるもので、このときのシグナル分子は血流中ではなく細胞外液中に拡散するために分泌した細胞周辺のみに留まり、近隣細胞への局所仲介物質として機能する。
' 神経型シグナル伝達は、シナプスで行なわれるシグナル分子の伝達自体はパラクリン型であるが、途中に電気シグナルが介在するため、長距離を高速に伝達可能である。
オートクリン型もパラクリン型と同様だが、この場合シグナルを受けるのは分泌した細胞自身である。
接触型は最も直接的な短距離間の伝達で、分泌分子は放出されず、細胞同士が細胞膜内のシグナル分子を通じて直接接触する。シグナル細胞の細胞膜に結合しているシグナル分子が、標的細胞の細胞膜に結合している受容体分子に結合することで、情報が伝達される。
シグナル伝達で最も重要なのは、情報の変換過程である。例えば電話では、声という音波が電話機によって電気シグナルに変換され、電話線を伝わる。体内では、情報発信細胞から発信されたシグナル分子はたいてい標的細胞が持つ受容体タンパクによって検出されて細胞内シグナルに変換され、遺伝子発現や酵素活性の変化など、様々な応答を返す。このときシグナル分子は受容体タンパクと特異的に結合することから、リガンドとして働いていることになる。
受容体タンパクはシグナル分子の受容によって活性化し、新たな細胞内シグナル分子を生み出す。細胞内シグナル分子は一連の反応を惹起し、その最終的な結果が細胞の応答となる。この細胞がつくるリレー系:細胞内シグナル伝達系には次のような重要な機能がある。
シグナルを変型または変換して、伝達に適した、応答を引き出せる形の分子にする。
シグナルを受領したところから、応答の生ずるところまで伝達する。
しばしばシグナルを増幅し、大きな応答を引き起こす。
シグナルを配分し、いくつかの反応系に同時に影響を及ぼす。
シグナルの効果を細胞内外の条件に合わせて調節できる。
細胞外シグナル分子は大きく2つに分類できる。1つは小型で疎水性の高いもので、これは容易に細胞膜を透過できるため、直接内部に入って細胞内酵素を活性化するか、遺伝子発現を調節する細胞内受容体タンパクと結合する。もう1つは大型で親水性のもので、細胞膜を透過できないため、情報を膜越しに伝達するには標的細胞の細胞膜にある受容体に依存する。
ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどは膜を透過できるので、直接に細胞内受容体に作用する。これらは特異的に結合するので、リガンドとして機能している。それらホルモンの細胞内受容体はホルモンとの結合によって活性化され、核内に移動して直接に標的遺伝子の転写を調節する。
細胞膜上の受容体は、イオンチャネル連結型,Gタンパク結合型,酵素連結型の3種類に大別される。これらの違いは、細胞外シグナル分子がそれに結合したときに生じる細胞内シグナルにある。
イオンチャネル連結型では膜を横切ってイオンの流れが起こって膜の内外での電位差に変化が生じ、電流を生じる。
Gタンパク結合型ではある種の膜結合タンパク(Gタンパク)を活性化してそのサブユニットを放出し、それを通じて細胞膜のなかの標的となる酵素やイオンチャネルに作用する。
酵素連結型はシグナル分子との結合で活性化し、酵素として働いたり、細胞内酵素と共同作業をしたりする。
細胞膜上の受容体が受けたシグナルは、細胞内シグナル分子:セカンドメッセンジャーを使った巧妙な伝達系で伝えられていく。このセカンドメッセンジャーにはcGMP,cAMP,カルシウムイオンなどの小分子もあるが、その大部分はタンパク質である。これらのタンパク質の多くは分子スイッチとして機能する;つまり、シグナルを受けると活性化し、伝達経路のほかのタンパク質を刺激するのである。スイッチタンパクの大部分はリン酸化によってその活性が切り替えられる。
スイッチタンパクのもう一つのグループが、Gタンパクを含むGTP結合タンパクである。これは通常、GTP結合(活性)型とGDP(不活性)結合型という2つの形態の間で相互転換を行い、種々の細胞応答において情報の伝達・増幅因子として機能しているが、特にGタンパク連結型受容体を介したシグナル伝達において枢要な役割を担う。前述のようにGタンパクは膜結合タンパクであるが、これは''α,β,γの3つのサブユニットによって構成''されていて、このうちのαおよびγサブユニットが膜につながっている。
Gタンパク連結型受容体 (GPCR)には様々なシグナル分子が結合するにも関わらず、その構造はほぼ同様で、それらを7回膜貫通受容体タンパク (7TM)と称するのはまさにその構造に由来する。
前述のとおり不活性状態ではGタンパクはGDPと結合しているのだが、これは厳密にはαサブユニットがGDPと結合しているということになる。細胞外シグナル分子は受容体に結合することでこれに構造変化を起こさせ、この結果αユニットはGDPを離してGTPと結合する。すると活性化したαユニットはβγ複合体から離れ、それぞれ自由に細胞膜上を機動できるようになる。しかし一方で、αユニットにはGTPアーゼ活性があり、最終的に結合しているGTPを加水分解してGDPに戻す。そうするとαユニットは不活性化されて再びβγ複合体と結合する。通常、αユニットが離れてから再結合するまでの時間は数秒に過ぎない。
Gタンパクのサブユニットの標的タンパクは、イオンチャネルか膜結合酵素のいずれかである。標的の種類によって影響を与えるGタンパクの種類は異なり、それぞれ別種の細胞表面受容体を通じて活性化する。Gタンパクによるイオンチャネル調節においては、活性化するときにはGαs,不活性化するときにはGαiが使われる。
一方、相手が膜結合酵素の場合はさらに複雑で、細胞内でさらに別のシグナル分子が作られることになる。最も良く標的となるのはイノシトール3リン酸:IP3およびジアシルグリセロール:DAGを生成するホスホリパーゼC 、そしてcAMPを生成するアデニル酸環化酵素であるが、これらはそれぞれ別のGタンパクで活性化される。このように、細胞外シグナル分子が細胞膜上の受容体と結合することにより細胞内で新たに生成される別種の細胞内シグナル分子のことを二次メッセンジャーと呼び、一次シグナルである細胞外シグナルと区別する。
上記の二次メッセンジャーのうち、最も多用されるcAMPは水溶性であるからシグナルを細胞全体に伝達することができる。これはcAMP依存タンパクキナーゼ:PKAを活性化することで、標的タンパクのリン酸化などの影響を行使する。一方のIP3およびDAGは、細胞膜を構成するリン脂質の一種(イノシトールリン脂質)がホスホリパーゼCにより分解されることで生成される。IP3は細胞質中に放出され、小胞体のCa2+チャネルを開放してCa2+を細胞質に流出させ、その濃度を上昇させる。DAGは細胞膜に埋め込まれたままで残り、Ca2+とともに働いてタンパクキナーゼC:PKCを活性化させる。PKCの機能はPKAと同様である。
細胞質中のCa2+の影響はだいたいが間接的で、Ca2+結合タンパクと総称される様々なタンパク質との相互作用によって伝えられる。Ca2+結合タンパクのうち最も広く存在するのがカルモジュリンで、これはCa2+と結合することで、別の酵素の活性を調節する。カルモジュリンにより活性化される酵素の代表例がCa2+カルモジュリン依存タンパクキナーゼ:CaMキナーゼで、これはカルモジュリンによって活性化されると特定のタンパク質をリン酸化する。
Gタンパク連結型受容体が仲介する反応のなかで最も速いのが、目における明暗順応である。このとき、例えば光受容細胞が強く応答するとシグナル増幅に関わる酵素を阻害する細胞内シグナル(Ca2+濃度の変化)が生じ、これによって光受容細胞は飽和せずに光の強弱を感知できるのである。このような順応は化学シグナルに応答する伝達系でも起きている。
ここからはGタンパク連結型受容体に並んで重要な細胞表面受容体である酵素連結型受容体について述べる。これはGタンパク連結型受容体と同様に膜貫通タンパクだが、その細胞質側ドメインは酵素であるか、酵素と複合体を形成することになる。これらのなかで最も多いのは、細胞質側ドメインが特定のタンパク質のチロシン鎖をリン酸化するチロシンキナーゼとして働くもので、このような受容体を受容体チロシンキナーゼ:RTKと呼ぶ。
多くの場合、シグナル分子が結合すると、2個のRTK分子がいっしょになってニ量体を形成し、お互いをリン酸化する。これをきっかけにして受容体の尾部に様々な細胞内シグナルタンパクが結合し、結合によって活性化されてシグナルを送る。タンパク質チロシンホスファターゼによってリン酸化されることでそのシグナルは停止するが、食作用によって受容体ごと消化されて強制的に止められることもある。
RTKに結合する細胞内シグナルタンパクのうち、中心的な役割を果たすのがRasである。これはGTP結合タンパクの一種であるが、Gタンパクとは区別されて単量体GTP結合タンパクと通称される。RasはGタンパクのαサブユニットと似ており、ほぼ同じ作用機構で分子スイッチとして働く。活性型のRasは、一連のタンパクキナーゼが順番にリン酸化を進めては活性化するリン酸化の連鎖反応を引き起こす。
また、このような協同作業を必要とせず、より直接的な経路によって遺伝子の発現調節を行なう受容体もある。サイトカインが結合する受容体は、細胞膜に不活性状態で存在する遺伝子調節タンパクを活性化する。活性化された調節タンパクは直接核内に向かい、対応する遺伝子の転写を促進する。これらのサイトカイン受容体は酵素活性を持たないが、細胞質チロシンキナーゼJAKと結合しており、サイトカインが受容体に結合するとこれが活性化する。有名なサイトカインにインターフェロンがあり、これはウイルス感染に対して抵抗性を高めるので、遺伝子クローニングによって大量生産され、ウイルス性肝炎などの治療に用いられている。 |
521 | 第5編 相続
(在船者の遺言)
第978条
船舶中に在る者は、船長又は事務員1人及び証人2人以上の立会いをもって遺言書を作ることができる。
遺言者が船舶にあって、公証人等から隔絶している場合の定め。明治民法第1080条を継承。
明治民法において、本条には以下の規定があった。旧・第1000条により準用され、趣旨は、民法第895条に継承された。
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{{前後
|民法
|第5編 相続
第7章 遺言
第2節 遺言の方式
第1款 特別の方式
|民法第977条(伝染病隔離者の遺言)
|民法第979条(船舶遭難者の遺言)
978 |
522 | いちごハチミツ
イチゴの代わりにリンゴなどでも楽しめそうですね。 |
523 | 人間は文化をもつ動物です。文化とは、言語によるコミュニケーション、道具の製作、慣習化した習俗、人生や物事についての価値観、身の回りの世界についての見方など、人間が成長していく中で学習によって身につけ、世代を超えて継承される生活様式の全体を意味します。
人間は文化なしでは生活出来ません。文化を獲得する能力は人類に共通して備わっていますが、どのような文化を身につけていくのかは、地域や時代によって異なり、世界中で多様な生活文化が見られます。
地域によって異なる多様な生活文化は、なぜ生まれたのでしょうか。人間集団は文化を通して自然環境に働きかけます。また、自然環境は文化の形成に影響を受けます。異なる自然環境に適応した結果として、生活文化の多様性が生まれます。人間集団が多様な自然環境に適応してきた結果としての生活文化は、人類の地域的な多様性の原点ともいえます。
同じ地域に暮らす人々が、衣・食・住など生活に密着した事柄について、共通の言語、習慣や宗教、価値観、規範などに基づいて、同じようなものを使ったり、同じような行為をしたりする時に、地域で共通していると感じる文化を「地域の文化」といいます。ただし、同じ地域に住む人の宗教や言語が異なっていても、食べ物や着る物が似ているので、地域の文化を規定する要素は一つではありません。
そして、人・物・情報などが国境を越えて移動するグローバル化が進行し、地域固有の文化は、徐々に変わっていく場合もあります。
例えば、イヌイットはアザラシの狩猟にGPSを活用するようになり、アフリカでは牧畜民が携帯電話を利用して家畜の価格を教えあうようになるといった変化もみられます。
人類の食料の獲得方法の違いは、自然環境と深い関わりを持っていました。年中高温湿潤な熱帯では、料理用のバナナやイモ類などが主に栽培されました。農耕に適さない乾燥帯や亜寒帯では遊牧が中心でした。一方、狩猟、採集を中心に生活した人々の間でも様々な形態がみられました。例えば、サケ類などの漁業資源が豊かな北アメリカ大陸の西岸では、定住生活を送る狩猟採集民が見られました。
ただし、狩猟採集民のように孤立しているように見える社会の文化も、現在では周囲の農耕民や牧畜民の文化との密接な関連の中にあり、都市の商工業と消費を中心とした生活文化ともつながっています。
大規模な放牧をともなう牧畜は、ユーラシアでは中央アジア・西アジア・ヨーロッパとヒマラヤ山脈、アフリカではサハラ砂漠の周辺やナイル川上流の東アフリカ北部、南米ではアンデス山岳地帯に、それぞれ特有の家畜種と利用法を持って分布しています。特に広大な放牧面積を必要とする遊牧は、湿潤な熱帯やモンスーン地帯にはあまり見られず、ステップやサバナのような草原が広がる地域を中心に分布しています。
一方、様々な形の農耕は、低緯度地域から中緯度地域を中心に広がっています。これら農耕文化は、作物の種類、栽培技術、その利用形態などにおいて地域性を持っています。中緯度地域では米や小麦などの穀物と豆類などを組み合わせた農耕が広く見られる一方、低緯度地域ではイモ類やバナナを主食とする農耕が見られます。
大地を資源として利用する生業の牧畜と農耕に対し、海や川、湖の資源を利用した生業が漁労です。太平洋にあるポリネシアやメラネシア、ミクロネシアと呼ばれる島々では多様な漁労文化がみられます。こうした島々で生活してきた人々は、古くから航海の技術を発達させ、島から島へと移住し、人類の居住地域を広げていきました。
サムネイル|インドのサリー
暑さや寒さから身を守るのが、衣服の基本的な役割です。世界では、それぞれの地域の自然環境に応じて、衣服の素材や形が様々に工夫されています。寒冷な地域では、防寒のために、古くから動物の毛皮や皮(獣皮革)を使った衣服が着用されてきました。一方、高温で湿潤な地域では、吸湿性のよい木綿や麻を用い、ゆったりとして体を締めつけない形の衣服がみられます。1枚5~6mもある長い布を体に巻きつけて着るサリーは、古くから伝わるインドの女性の民族衣装です。サウジアラビアなどの乾燥地域に住む人々は、強い日差しや砂嵐から肌を守るため、長袖で裾の長い衣服を着ています。また、冬や夜の気温が低いアンデス地方のペルーに住む先住民は、頭や首、肩のあたりから冷気が入り込むのを防ぐため、ポンチョとよばれる毛織物の上着をまとっています。
また、衣服は、宗教や地域の伝統文化、階級の違いなど社会環境や経済的環境の影響も受けています。イスラームでは、女性は家族以外の男性には肌を見せてはいけないとされているため、女性達は頭にスカーフを巻き、体を隠すような形のゆったりとした衣服を着ています。
このように衣服の素材は、地域の自然環境によって様々で、栽培・飼育される作物や家畜にも左右されてきました。しかし、そうした制約も経済や技術の発達によって克服され、現在では、安価で丈夫な既製服が大量に生産され、短期間に大量に販売するファストファッションと呼ばれる販売形態も現れました。
人類は、動物性と植物性の食物を満遍なく食べる雑食性の動物です。食物の料理には、煮たり焼いたりする加熱や、水さらしなどの方法が含まれ、加熱によって生のままでは消化出来ない原料が食べられるようになり、水さらしは有毒なイモ類などから毒を抜く効果をもちます。こうした料理法の発達によって、人類は多様な食材を用いられるようになり、地球上の様々な生態系に適応する生活を築けるようになりました。
サムネイル|ハラール
食事のとり方や作法も文化によって異なります。東南アジアの都市では、屋台での食事風景が特徴的です。稲作の盛んなモンスーン地帯では、麺は小麦よりも米粉(ビーフン)がよく用いられます。宗教と食生活の関係も深く、例えばイスラム教では、食べてよい素材調理法が認められた食品をハラールといい、そうでない食品と区別しています。
現在では文化の違いを越えて、昔の人々が口にしなかったものも食べるようになっています。エスニック料理の流行は、今や世界の多くの都市生活に見られる現象ですが、食生活は依然として地域の文化を映し出す鏡ともいえ、だからこそエスニック料理の流行は、文化多様性の楽しみとして存在しているともいえます。
また、アメリカの食文化の影響で、半世紀の間にコーラやコーヒーを飲みながらハンバーガーを食べるといった光景が、日本をはじめ世界各地で見られるようになりました。こうしたファストフードは、元々はアメリカの大衆向けの簡易食に過ぎませんでした。しかし、冷凍食品やインスタント食品の普及、多国籍企業の外食産業への進出が国境を越えて広がり、食生活の均一化・等質化がますます進んでいます。
伝統的な主食は、その地域で栽培出来る作物と深い関わりがあります。コメ、小麦、とうもろこし、イモ類、雑穀、肉、乳は、世界各地で主食とされており、食べ方には地域ごとの特色があります。
小麦は西アジアで最初に栽培され主食となりました。その後、交易の拡大により、地中海沿岸からヨーロッパ・南アジア・中国、ヨーロッパ人が進出した北アメリカやオーストラリアで主食とされました。小麦の食べ方には2通りあります。
ヨーロッパでは粉状にして、パンやパスタにして食べます。
インドや西アジアでは、小麦粉で作った生地を薄く伸ばしナンやチャパティにして食べます。
キビやトウモロコシなどの雑穀は、アフリカ大陸やラテンアメリカに分布します。雑穀の食べ方は、次の通りです。
粉にひいてお粥や団子にして食べます。
メキシコなどでは練って薄く伸ばして焼いたトルティーヤが食べられます。
サムネイル|キャッサバ。学者名はマニホート・エスクレンタと呼ばれます。
イモ類は、ヤムイモやタロイモを食べる東南アジアや南太平洋の島々と、キャッサバ(マニオク)やジャガイモを食べる南アメリカやアフリカに分布します。アンデス地方が原産のジャガイモは、16世紀にヨーロッパへもち込まれ、現在ではドイツなどの主食になっています。
コメは夏に雨量が多い東アジア、東南アジアを中心に広がりました。コメの食べ方は、次の通りです。
粒のまま炊いたり蒸したりして食べられます。
中国のビーフンやベトナムのフォーのように、コメの粉を麺にした料理も見られます。
日本と同じ稲作農業を中心とする地域では、主食としての米飯に対して副食(おかず)があるという考えが広くみられます。主食と副食の区別は、私達にとってはごく自然のように思われます。しかし、この区別は決して世界的に共通ではありません。
アフリカや中央アジアの牧畜民や農耕と牧畜の組み合わせが見られるヨーロッパでは、このようなはっきりとした区別はありません。これらの地域では、乳製品の利用が目立ちます。例えば、モンゴルの遊牧民は多くの大型家畜の乳を利用し、それらの加工品としてバターやチーズがつくられます。また、乳製品と並んで羊・ヤギ・牛の肉が冬場の保存食として用いられます。
なお、北極海沿岸ではトナカイやアザラシなどが、伝統的に食べられてきました。
世界の食生活は、交易の発展、生産技術や食品工業の発達、生活水準の向上によって、近代以降、大きく変化しました。ヨーロッパで肉類が広く食べられるようになったのは、18~19世紀の産業革命以降に過ぎず、ヨーロッパのほとんどの地域が伝統的に小麦を主食としてきました。
一方、食生活には、風土や環境のほか、民族的・地域的な多様性が深く根付いています。そのため世界中どこに行っても、その歴史の中で生まれた郷土料理があり、地域の独自性や魅力にもなってきました。食生活のグローバル化は国境を越え、例えば中国料理やイタリア料理、インド料理、韓国料理など、外国料理店が建ち並ぶ光景は、世界の大都市に共通する景観となっています。このように、食生活は、生産技術や流通の発達によって自然環境や地域の制約から解放され豊かになってきました。しかし、その恩恵を受ける国とそうでない国との格差は拡大しています。豊かな国では過食や偏食による健康への弊害が問題になっています。
東南アジアや南アジアなど高温多湿な地域では、高床にして通気性をよくし、屋根の勾配を急にして雨水を流しやすくするなどの工夫がなされています。一方、北アフリカや西アジアのように、乾燥していて寒暖の差が大きい地域では、急激な気温の変化が室内に及ばないように、壁を厚くし、窓を小さくする工夫がなされています。ほかにも、イヌイット(エスキモー)のように雪や氷を材料としたイグルーや、モンゴルの遊牧民のように羊毛を圧縮したフェルトを材料にしたゲル(中国語ではパオ)もあります。
こうした住居の多様性は建築資材や社会組織によって変わっていきます。熱帯地域では豊かな植生を反映して木や葉・草が、またやや乾燥した地域では、とげの多い灌木が古くから建築材料となってきました。一方、冷涼な針葉樹林地帯ではモミやマツが、反対に、降水量が少なく樹木が成長しにくい乾燥地域では、土・煉瓦・石が建築材料となりました。
日本では、衣食住を厳しく規定する宗教上の規範はほとんど見られません。そのような背景から、経済発展に伴って、欧米諸国の文化が広く受け入れられてきました。生活文化の欧米化によって、最も大きく変わったのは服装です。大正時代になると洋服が普及し、第2次世界大戦以降には、女性の職場進出によって女性の洋装化も進みました。これ以降、和服は、日常の生活で着る人が少なくなり、結婚式や卒業式などの礼装として、限られた場面でのみ着用されるようになりました。第二次世界大戦後には、アメリカ合衆国の文化やファッションの影響を強く受けるようになり、若者を中心にジーンズやTシャツも普及しました。ファッションや流通がグローバル化され、多国籍企業によって世界中で普段着(カジュアルウェア)が着られるようになりました。
サムネイル|背広(スーツ)
就職活動・転職活動や事務系の職場をみると、ワイシャツにネクタイ、背広(スーツ)を着用する習慣が定着しています。しかし、この服装は高温多湿な夏の日本では気候に適しているとは言いにくく、夏にはオフィスの冷房を強めなくてはならないという矛盾も起きています。
食文化についても、特に第二次世界大戦後、欧米諸国の食文化が普及し、パン食が定着しました。その後、タイなどアジア諸国の料理をはじめ、フランス料理・イタリア料理・インド料理など世界各地の食文化も広まり、食の好みも多様化しています。しかし、どの国の料理にしても、食材や調味料などにおいて、日本人の味覚に合わせる工夫がなされています。
日本の住宅事情の変化は次の通りです。 |
524 | ここでは、微分・積分の考えで学んだ微分の性質についてより詳しく扱う。特に、関数の和、差、積、商、更に合成関数や、逆関数の導関数について詳しく扱う。また、三角関数などの複雑な関数の微分についてもここでまとめる。
関数f(x)が任意の点''x''で極限値
f'(x) := \lim_{h\to 0}\frac{f(x+h)-f(x)}{h}
を持つとき、関数f(x)は微分可能と言い、関数'' f' '' を、関数''f''の導関数と呼ぶ。
関数f(x)が微分可能ならば、連続関数である。
(証明)
''f''が微分可能とすると、
\lim_{h\to 0}(f(x+h)-f(x)) = \lim_{h\to 0}\frac{f(x+h)-f(x)}{h}h =\lim_{h\to 0}\frac{f(x+h)-f(x)}{h}\lim_{h\to 0}h = f'(x)\times 0 = 0
なので、''f''は連続である。
ここでは、関数の和、差、積、商の微分について扱う。これらの方法は以降の計算で常に用いられる内容であるので、十分に習熟しておく必要がある。
f,gを微分可能な関数とする。このとき、fとgの和について次が成り立つ。
\{f(x) \pm g(x)\}' = f'(x) \pm g'(x)
これは、関数の和を微分して得られる導関数は、それぞれの関数の和を足し合わせたものに等しいことを表している。
導出
次に、関数の実数倍の導関数について考える。関数の実数倍をしたものを微分したものは、実数倍する前の関数に対する導関数を実数倍したものになる。具体的には次の式が成り立つ。
(af)' = af'
(aは定数)
導出
積に関しては、和や実数倍と比べて計算結果がより複雑になる。具体的には次が成り立つ。
(fg)' = f'g + fg'
これは、それぞれの関数の微分とそれ以外の関数との積が得られるということを表している。これは導出を見ないとなぜこうなるかがわからないかも知れないが、よく導出を検討することが重要である。
導出
ここで、\lim_{h\rightarrow 0} f(x+h) =f(x)に注意すると、
数学Ⅱで習ったように、nを自然数とするとき、
\frac{d}{dx}x^n = nx^{n-1}
である。
ここでは、数学Ⅱでは扱わなかった上式の導出を行う。
(導出その1)
\frac{d}{dx}x^n =\lim_{h\to 0}\frac{(x+h)^n-x^n}{h} \qquad (1)
ここで、二項定理により
(x+h)^n = \sum_{k=0}^{n} {}_{n}C_{k}x^{n-k}h^k
ただし
{}_{n}C_{k} := \frac{n!}{(n-k)!k!} \qquad
0! := 1
なので、
(x+h)^n = x^n + nx^{n-1}h + \sum_{k=2}^{n} {}_{n}C_{k}x^{n-k}h^k
この式を、式(1)の右辺に代入すると
である。
(導出その2)
(x^n)' = n x^{n-1}
を①とする。
[1] n = 1のとき
左辺は
であり、右辺は
なので、n=1のとき①は成り立つ。
[2] n=kのとき(x^k)' = k x^{k-1}が成り立つと仮定する。
n=k+1のとき、積の導関数の式より
よって、n=k+1のときも①が成り立つ。
[1] [2]より、すべての自然数nについて①が成り立つ。
商の導関数については次式が成り立つ。
\left( \frac 1 f\right)' = - \frac {f ' } { (f)^2 }
この式についても、よく導出を検討することが必要である。
導出
また、商の導関数の式と、積の導関数の式より、次の公式が導かれる。
この式は、積の式と商の式から直接従う式だが、よく現れる形であるので、覚えておくと便利なことがある。
導出
x^aの指数が自然数nであるとき、(x^n)' = n x^{n-1}であるのは既に証明した。
ここでは、指数が整数の場合を考える。
[1] mが負の整数のときn=-mとおく。
このときnは正の整数で、商の導関数の式より
= -nx^{n-2n-1} = -nx^{-n-1} = mx^{m-1}
が成り立つ。
[2] m=0のとき、
なので
が成り立つ。
よって、整数mについて(x^m)' = mx^{m-1}が成り立つ。
合成関数とは、2つの関数f,gを用いて、h(x) = f(g(x))という形で書くことができる関数のことである。合成関数は、与えられた変数に対する関数と見ることができ、導関数を取ることも可能である。具体的には、
( f(g(x)) )'= f'(g(x)) g'(x)
が成り立つ。
導出
となる。
例
f(x) = \sqrt x、g(x) = x^2 + x + 1とする。この合成関数は、f(g(x)) = \sqrt{x^2 + x + 1}である。
この合成関数の導関数を求めてみよう。
f'(x) = \frac{1}{2 \sqrt x}
g'(x) = 2x + 1
である。
※関数f,gの合成関数を(f \circ g)(x) = f(g(x))と書くことがある。
合成関数の微分はライプニッツの記法を用いて、y = f(u),u = g(x)のとき、\frac{dy}{dx} = f(g(x))'、f'(u) = \frac{dy}{du}、g'(x) = \frac{du}{dx}なので、
と書くことができる。
また、以下の公式が成り立つ。
( f^{-1}(y) )' = \frac{1}{( f(x) )'}
導出
y=f(x)と置くと、x=f^{-1}(y)で、
y \to y_0のときx \to x_0であるから、
また、
x^aの指数が整数mのとき、(x^m)' = mx^{m-1}が成り立つのは既に証明した。
次は、x>0として指数が有理数のときを考える。
なお、指数が整数である場合を「累乗」と呼ぶのに対し、指数が有理数(実数)である場合を「冪乗(べきじょう)」と呼ぶ。有理数は整数を含むので、累乗は冪乗の特別な場合を指す。
のとき、x=y^nが成り立つので、逆関数の導関数の式より
)^{n-1} } = \frac{1}{n} x^{\frac{1}{n} - 1}
[2] mを整数とすると、有理数pについて
より、
)^m
なので、[1]と合成関数の導関数の式より
\cdot \frac{1}{n} x^{\frac{1}{n}-1} = \frac{m}{n} x^{\frac{m}{n} - 1} = px^{p-1}
が成り立つ。
よって、有理数pについて(x^p)' = px^{p-1}が成り立つ。
となる。
導出
に注意すると、
となり、結果が得られた。
\tan xについては、
ここでk = \frac{h}{x}と置くと、
kを0に近づけていくと、(1+k)^{\frac 1 k}は、
1.1^{\frac{1}{0.1} }=2.5937424601
1.01^{\frac{1}{0.01} }=2.7048138294215260932671947108075
1.001^{\frac{1}{0.001} }=2.7169239322358924573830881219476
1.0001^{\frac{1}{0.0001} }=2.7181459268252248640376646749131
0.9^{\frac{1}{-0.1} }=2.8679719907924413133222572312408
0.99^{\frac{1}{-0.01} }=2.7319990264290260038466717212578
0.999^{\frac{1}{-0.001} }=2.719642216442850365397553464404
0.9999^{\frac{1}{-0.0001} }=2.7184177550104492651837311208356
(計算:Windows付属電卓)
となり、一定の値に近づいていく(証明は数学IIIの範囲ではできない)。
この一定の値、すなわち
\lim_{k \to 0} (1+k)^{\frac{1}{k} } = 2.718281828...
をeで表す。すると、
\lim_{k \to 0} (1+k)^{\frac{1}{k} } = e
これを、上の式に代入すると、
特にa=eのとき、
(\log _e x)'=\frac{1}{x}
eを底とする対数を自然対数という。
eは「自然対数の底」または「ネイピア数」と呼ばれることが多い。
数学では、\log _e xのeを省略してlog xと書く。
数学以外の分野では、常用対数と区別するために、ln xが用いられることもある。
また、\log |x| の微分は、
x>0のとき
x<0のとき
よって、(\log |x|)' = \frac{1}{x}
また、合成関数の微分法より、\{ log |f(x)| \}' = \frac{f'(x)}{f(x)}が成り立つことがわかる。
\lim_{k \to 0} (1+k)^{\frac{1}{k} } = eと先ほど定義したが、この定義式は以下のように書き換えられる。
\lim_{x \to \infty} (1+\frac{1}{x})^x = e
\lim_{x \to -\infty} (1+\frac{1}{x})^x = e
上の二つの式はk=\frac{1}{x}と置き換えると、それぞれeの定義式の片側極限の場合を表していることがわかる。
これらの式を利用することで、今まで解けなかったパターンの極限を求められるようになる。
例題)\lim_{x \to 0} \frac{ \log(1-x) }{x}の極限を求めよ
解答)
-x=kとおくとx \rightarrow 0のときk \rightarrow 0なので、
ここで、対数関数は連続関数なので、logとlimを入れ替えても良い。
\} = -\log e = -1
よって、収束して極限値は-1である。
微分係数の定義式を用いて極限を求めることもできる。
例題)\lim_{x \to 0} \frac{e^x-1}{x} を求めよ
解答)
\lim_{x \to 0} \frac{e^x-1}{x} = \lim_{x \to 0} \frac{e^x-e^0}{x-0}
ここで、微分係数の定義式f'(a) = \lim_{x \to a} \frac{f(x)-f(a)}{x-a}より、f(x) = e^xとおくとf'(x) = e^xで
(上式)= f'(0) = e^0 = 1
よって、収束して極限値は1である。
y=a^x(a>0)
両辺の自然対数をとると、
\log y = x \log a
両辺をxで微分すると、
\frac{y'}{y} = \log a
y' = y \log a
y' = a^x \log a
特にa=eの場合
(e^x)' = e^x
e^xのxが煩雑な場合、e^x=exp(x)のように表す場合がある。また、両辺の自然対数をとってから微分する操作を対数微分法と呼ぶ。
x^aの指数が有理数pのとき、(x^p)' = px^{p-1}が成り立つのは既に証明した。
最後に、x>0として指数が実数のときを考える。
y=x^aのaは実数であるとする。
両辺の絶対値の自然対数をとって
両辺をxで微分して、
よって
が成り立つ。
最初は指数が自然数の場合のみだったのに比べ、より一般の範囲で上式が成り立つことがわかった。このようにある式をより一般に言えるようにするのが、数学の発展性であり醍醐味である。
\theta
が得られる。
導関数f'(x)をf(x)の第1次導関数という。
導関数の導関数を第2次導関数という。
導関数の導関数の導関数を第3次導関数という。
一般に、関数f(x)をn回微分して得られる関数を第n次導関数といい、
y^{(n)},f^{(n)},\frac{d^n y}{d x^n},\frac{d^n}{d x^n} f(x)
のいずれかで表す。
また、nが1,2,3の時はそれぞれy',y'',yやf'(x),f''(x),f(x)と表す。
2次以上の導関数を高次導関数という。
(例)f(x)=x^5の第3次導関数は
f'(x)=5x^4
f''(x)=20x^3
f'''(x)=60x^2
なので60x^2である。
y=f(x)の形で表された関数を陽関数と呼ぶ。
それに対しF(x, y)=0の形で表された関数を陰関数と呼ぶ。
例えば、円の方程式は陰関数表示された関数である。
陽関数と陰関数は互いに互いの形へと変形できるが、変形すると式が煩雑になる場合がある。そこで、F(x,y)を合成関数と見做して微分することを考える。
(例)円の方程式x^2+y^2=4について、\frac{d}{dx} yを求める。
この式をyについて解くとy=\pm\sqrt{4-x^2}であるが、この式を微分しようとすると式が煩雑で厄介である。
上のyについての等式から元の方程式のyは「xの式を別の文字で置換したもの」と考えられるので、合成関数の微分法を利用すると元の形のまま微分ができる。
元の方程式の両辺をxで微分すると、
より
なので、
すなわち
である。
なお、煩雑になるのでyをxの式に直す必要はない。
ベクトルで習ったように、直線の方程式は媒介変数tを用いて一次関数x=f(t), y=g(t)で表され、これを「媒介変数表示」と呼んだ。
一般に、媒介変数表示x=f(t), y=g(t)は曲線を表す。ここでいう「曲線」は単に曲がった線のことではなく、直線を含む一般的な線のことである。
x=f(t), y=g(t)をxで微分したい。
関数f,gが三角関数の場合等、高校範囲ではtを消去できないことがあるので、媒介変数表示のまま微分することを考える。
y=g(t) \iff t=g^{-1}(y)より、tをyの式と考えるとx=f(t)は合成関数と見做せる。
よって、合成関数の微分法より
である。
ここで、逆関数の微分法から
であるので、
= \frac{f'(x)}{g'(x)}
が成り立つ。
のように計算できる。
次の式で表された曲線について、\frac{d}{dx}y及び\frac{d^2}{dx^2}yを求めよ。
=1
関数f(x)上の点(a,f(a))における接線の傾きはf'(a)であるので、接線の方程式は
y-f(a)=f'(a)(x-a)
となる。
また、接点を通り接線に垂直な直線を法線(ほうせん)という。
垂直な直線同士は傾きの符号が逆であり、傾きの絶対値が逆数であるので、法線の方程式は
y-f(a)=- \frac{1}{f'(a)} (x-a)
となる。
f'(a)はf(x)の点(a,f(a))での傾きを表す。
よって、
である。
また、f'(a)=0で、aの前後でf'(x)の符号が+から-に変わるならば、f(x)は点(a,f(a))で増加から減少に転じる。このときのf(a)を極大値(きょくだいち)という。
また、-から+に変わるならば、f(x)は点(a,f(a))で減少から増加に転じるので、このときのf(a)を極小値(きょくしょうち)という。
極大値と極小値をまとめて極値(きょくち)という。
f'(a)=0であっても、前後で符号が変わらなければf(a)は極値ではない。
第二次導関数の図形的な意味を考えてみよう。導関数は各点での接線の傾きを表している。第二次導関数は導関数の導関数だから、接線の傾きの変化率、すなわちグラフの曲がり具合を表していることになる。第二次導関数が正のときは傾きが増加しているのだからグラフは下に凸、負のときは上に凸となる。
グラフの曲がり具合が変わる点のことを変曲点(へんきょくてん)という。上の考察から、変曲点は第二次導関数の符号が変わる点であることがわかる。極値の場合と同様に、たとえf''(a) = 0であっても、符号が変わらなければ変曲点ではない。
関数のグラフを書くときには、変曲点の情報は極値と同様に重要なので、増減表にも第二次導関数の欄をつくり、変曲点を記入するとよい。
(力学も参照。)
数直線上を運動する物体が時刻 t のとき位置 x(t) にあるとする。この物体の速度を求める。
時刻が t から t+h に移動するとき、物体は x(t) から x(t+h) の位置に移動するここで、 x は関数であることに注意せよ。。このときの平均の速度は \frac{\Delta x}{\Delta t} = \frac{x(t+h)-x(t)}{(t+h)-t} = \frac{x(t+h)-x(t)}{h}
ここで、\Delta t = h なので、 h を限りなく 0 に近づければ、この物体の瞬間の速度が求められる。時刻 t のときの物体の瞬間の速度を v(t) とすれば、
v(t) = \lim_{h \to 0} \frac{x(t+h)-x(t)}{h} = x'(t) = \frac{dx}{dt} である。
同様に、加速度についても、時刻 t のときの物体の加速度を a(t) とすれば
a(t) = \lim_{\Delta t \to 0}\frac{\Delta v}{\Delta t} =\lim_{\Delta h \to 0} \frac{x'(t+h)-x'(t)}{h} = x''(t) = \frac{d^2x}{dt^2}
これは、平面上を運動する物体にも拡張できる。時刻 t のときの物体の位置ベクトルが \vec x(t) = (x(t),y(t)) で与えられるとき、この物体の速度ベクトル \vec v は \vec v = \lim_{\Delta t \to 0}\frac{\Delta \vec x}{\Delta t}=\frac{d \vec x}{dt} = \left(\frac{dx}{dt},\frac{dy}{dt}\right) である。同様に加速度ベクトル \vec a についても、 \vec a = \left(\frac{d^2x}{dt^2},\frac{d^2x}{dt^2}\right)。
例えば、角速度 \omega で原点を中心に半径 r の円運動する物体が t=0 で \vec x(0) =(r,0) にあるとき、この物体の時刻 t のときの位置ベクトル \vec x(t) は \vec x (t) = r\left(\begin{align} \cos \omega t \\ \sin\omega t\end{align}\right) である。速度ベクトルは、\vec v = \frac{d\vec x}{dt} = r\omega\left(\begin{align} -\sin \omega t \\ \cos\omega t\end{align}\right)。加速度ベクトルは\vec a = \frac{d^2\vec x}{d^2t} = -r\omega^2\left(\begin{align} \cos \omega t \\ \sin\omega t\end{align}\right) = -\omega^2 \vec x(t)。ここから、位置ベクトル \vec x(t) と速度ベクトル \vec v(t) は直行し、位置ベクトル \vec x(t) と加速度ベクトル \vec a(t) は逆向きであり、|\vec v(t)| = r\omega 、 |\vec a(t)| = r\omega^2 が成立することが分かる。
また、円運動の x 成分 または y 成分だけに注目すれば、それは単振動である。
微分係数f'(a)は\lim_{h \to 0} \frac{f(a+h)-f(a)}{h} = f'(a)なので、|h|が十分小さいとき、\frac{f(a+b)-f(a)}{h} \fallingdotseq f'(a)である。すなわち、f(a+h) \fallingdotseq f(a)+f'(a)hが成り立つ。これを一次近似式と呼ぶ。
また、a=0, h=xとすると、|x|が小さいときf(x) \fallingdotseq f(0)+f'(0)xである。
g(x)=px^2+qx+rとおき、f(a+h) \fallingdotseq g(a+h)と見做すことにより、f(a+h) \fallingdotseq f(a)+f'(a)h + \frac{f''(a)}{2}h^2が得られる。これを二次近似式と呼ぶ。
一次近似式と二次近似式を見比べると、n次近似式はn項目までの有限級数になることが予想できる。ここで、近似式の次数を無限に大きくしていくと、近似値ではなく真に正確な値が得られる。逆に言うと、真に正確な値を求める無限級数をある項で打ち切ることで、近似式として機能する。この無限級数については以下の「テイラー級数」を参照。
関数 f(x) は [a,b] で連続、 (a,b) で微分可能とする。
f(a) = f(b) ならば f'(c) = 0 となる点 a が存在する。
証明
関数 f(x) には最大値または最小値が a < x の範囲に一つ以上存在する。最大値または最小値では関数の導関数は 0 なので、その点を選び cとすると、 f'(c) = 0 となる。
関数 f(x) は [a,b] で連続、 (a,b) で微分可能とする。このとき、 \frac{f(b)-f(a)}{b-a} = f'(c) となる a< c が存在する。
証明
g(x) = f(x) - Ax とする。定数 A を g(a)=g(b) を満たすように定める。
したがって、 f(a) - Aa = f(b) - Ab より、 A = \frac{f(b)-f(a)}{b-a} である。
ここで、関数 g(x) に対して、ロルの定理を用いることにより、 g'(c) = 0 となる a が存在する。g'(x) = f'(x)-Aであるから、f'(c) = A = \frac{f(b)-f(a)}{b-a} となる a が存在することがいえる。
関数 f(x),g(x) は [a,b] で連続、 (a,b) で微分可能とする。このとき、 \{g(b)-g(a)\}f'(c) = \{f(b) - f(a)\}g'(c) となる c\in (a,b) が存在する。さらに、 g'(c) \neq 0,\,g(a)\neq g(b) とすれば、
\frac{f(b)-f(a)}{g(b)-g(a)}=\frac{f'(c)}{g'(c)}
となる c\in (a,b) が存在する。
証明
h(t) = \{f(b)-f(a)\}g(t) - \{g(b)-g(a)\}f(t) とする。ここで、 h(t) は [a,b] で連続、 (a,b) で微分可能、 h(a) = h(b) なので、ロルの定理より、h'(c)=0 となる c\in (a,b) が存在する。h'(c)=0 を変形して \{g(b)-g(a)\}f'(c) = \{f(b) - f(a)\}g'(c) を得る。さらに、 g'(c) \neq 0,\,g(a)\neq g(b) ならば、
\frac{f(b)-f(a)}{g(b)-g(a)}=\frac{f'(c)}{g'(c)}である。
f(x) を区間 I で n 回微分可能な関数とする。任意の a,x \in I に対して、\xi が a,x の中間に存在して、
f(x) = f(a) + \frac{f'(a)}{1!}(x-a) + \frac{f''(a)}{2!}(x-a)^2 + \cdots + \frac{f^{(n-1)}(a)}{(n-1)!}(x-a)^{n-1} + \frac{f^{(n)}(\xi)}{n!}(x-a)^n.
証明
= \cdots = \frac{F^{(n)}(\xi)}{n!} となる x_1,x_2,\cdots, \xi が a,x の中間に存在する。F^{(n)}(x) = f^{(n)}(x) だから、 F(x) = \frac{f^{(n)}(\xi)} {n!} (x-a)^n を得る。
関数 g(x) に対して、 \lim_{x\to a} \frac{f(x)}{g(x)} = 0 となるような関数 f(x) を一般に og と表す。
ランダウ記号について次が成り立つ。
ランダウの記号は一般には違う関数を同じ記号で表しているので注意が必要である。例えば 1. は任意のf = oh,\, g=oh である関数について、\lim_{x\to a}\frac{f+g}{h} = 0 という意味である。
2. は f = oh とすると、\frac{kf}{h} \to 0. 3. は \frac f g \to 0,\, \frac g h \to 0 ならば、\frac f h = \frac f g \frac g h \to 0 となるから、f = oh .
ランダウの記号について、x がどこに近づいたときか(x \to a)ということは重要だが、文脈から明らかな場合は省略される。
= \lim_{\xi \to a} \frac{f^{(n)}(\xi)}{n!} = \frac{f^{(n)}(a)}{n!}.
= 0 と書けるから、 R_n = \frac{f^{(n)}(a)}{n!} (x-a)^n + o{(x-a)^n}.
すなわち、
f(x) = f(a) + \frac{f'(a)}{1!}(x-a) + \frac{f''(a)}{2!}(x-a)^2 + \cdots + \frac{f^{(n)}(a)}{n!}(x-a)^n + o(x-a)^n
{x} = \lim_{x\to 0} \frac{(1 + x + ox) - (1 - x + ox)}{x} = \lim_{x\to 0} 2 + \frac{ox}{x} = 2.
例
\alpha を実数とする。f(x) = (1+x)^\alpha について、 f^{(n)}(0) = \alpha(\alpha-1) \cdots (\alpha - n + 1) なので、
(1+x)^\alpha = \sum_{k=0}^{n} \binom{\alpha}{k} x^k + ox^n
ただし、\binom{\alpha}{k} = \frac{\alpha(\alpha-1) \cdots (\alpha - k + 1)}{k!},\, \binom{\alpha}{0} = 1 は一般二項係数。
例えば、
\sqrt{1+x} = 1 + \frac 1 2 x + ox
= 1 - \frac 1 2 x + ox
など。これらは近似公式としてもよく使われる。
テイラーの定理において、関数 f(x) が区間 I で無限回微分可能(任意の次数の導関数が存在すること)で剰余項が \lim_{n \to \infty} R_n = 0 ならば、
f(x) = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{f^{(n)}(a)}{n!}(x-a)^n .
これをテイラー級数といい、特に a=0 のものをマクローリン級数という。
いくつかの関数のテイラー展開を求めよう。
f(x) = e^xとすると、f^{(n)}(x) = e^x,f^{(n)}(0) = 1 で、|R_n| = \left|\frac{e^\xi}{n!}x^n\right| < \frac{e^}{n!}|x|^n より、任意の x に対して、 \lim_{n \to \infty} R_n = 0 となる。すなわち、
e^x = \sum_{n=0}^{\infty} \frac 1 {n!} x^n.
\sin x,\cos x についても同じように計算して、
\sin x = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{(-1)^n}{(2n+1)!} x^{2n+1},\, \cos x = \sum_{n=0}^{\infty} \frac{(-1)^n}{(2n)!} x^{2n}
を得る。 |
525 | 法学>民事法>不動産登記法>コンメンタール不動産登記法
(保全仮登記に基づく本登記の順位)
第112条
保全仮登記に基づいて本登記をした場合は、当該本登記の順位は、当該保全仮登記の順位による。
112 |
526 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)
(株式交付をやめることの請求)
第816条の5
株式交付が法令又は定款に違反する場合において、株式交付親会社の株主が不利益を受けるおそれがあるときは、株式交付親会社の株主は、株式交付親会社に対し、株式交付をやめることを請求することができる。ただし、前条第1項本文に規定する場合(同項ただし書又は同条第2項に規定する場合を除く。)は、この限りでない。
会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、新設。
{{前後
|会社法
|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
第5章 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転の手続
第4節 株式交付の手続
|会社法第816条の4(株式交付計画の承認を要しない場合等)
|会社法第816条の6(反対株主の株式買取請求)
816の5 |
527 | 慶應義塾中は東京都港区にある私立の男子中高一貫校である。
1858年に福沢諭吉により創立。
一般常識(過年度は和食とフランス料理のマナー)なども出題されている。
[https://www.kgc.keio.ac.jp/ 慶應義塾中 オフィシャルサイト] |
528 | <第11課 | 第13課>
Ihr müsst eine Pause machen.
Was wollen Sie mir sagen?
Ich kann Deutsch sprechen.
Man darf hier nicht rauchen.
Ihr müsst eine Pause machen.
君たちは一休みしなくちゃいけない。
Was wollen Sie mir sagen?
Ich kann Deutsch sprechen.
私はドイツ語が話せる。
Man darf hier nicht rauchen.
ここではタバコを吸ってはいけない。
arbeiten 働く
der Ausländer 外国人
bekommen 手に入れる
benutzen 使用する
glauben 信じる
der Gott 神
kostenlos 無料で
die Pause 休憩
schweigen 沈黙する
der Stern 星
töten 殺す
das Visum ヴィザ
「……できる」「……がしたい」「……しなければならない」などの意味を添えるために、用いられる助動詞がある。これを話法の助動詞という。
話法の助動詞には wollen, sollen, müssen, können, dürfen, mögen がある。
話法の助動詞を用いるには、定動詞の場所におき、文末に意味を表す動詞を置く。活用は普通の動詞と若干異なり、現在形で、単数1人称と単数3人称が同じ形をとる。また現在形の単数と複数で変音するものもある。
以下、それぞれの助動詞の現在形活用を示す。
wollenは欲求を表す助動詞である。
ich will wir wollen
du willst ihr wollt
er will sie wollen
Ich will ihn heiraten. 私は彼と結婚したい。
Wir wollen dieses Spiel bekommen. 私たちはこのゲームを手に入れたい。
sollenは必然、当然を表す助動詞である。他者に対する要求も表す。
ich soll wir sollen
du sollst ihr sollt
er soll sie sollen
Du sollst nicht töten. あなたは殺してはいけない。/汝、殺すなかれ。
Er soll schweigen. 彼は黙るべきだ。/彼を黙らせなさい。(= Ich will, dass er schweigt.)
Sie soll im Bett bleiben. 彼女はベッドにいなければいけない。
Der Ausländer soll im Voraus das Visum bekommen. 外国人はヴィザを事前に取らなければいけない。
müssenは義務、必然を表す助動詞である。
ich muss wir müssen
du musst ihr müsst
er muss sie müssen
Ich muss arbeiten. ぼくは働かないといけない。/ぼくは働くつもりだ。
Er muss es wissen. 彼はそれを必ず知っているに違いない。
Gott muss über den Sternen wohnen. 星空の上に神は住まうに違いない。
Wir müssen bis morgen dieses Buch lesen. 私たちは明日までにこの本を読まなければいけない。
können は可能を表す助動詞である。
ich kann wir können
du kannst ihr könnt
er kann sie können
Man kann solchem Geschwätz keinen Glauben schenken! そんな話は信じられないよ。
Du kannst kostenlos dieses Zimmer benutzen. 君はこの部屋をただで使うことが出来る。
Ihr könnt mit dem Zug mitteilen. 君たちは行列に参加することができる。
dürfenは許可を表す助動詞である。
ich darf wir dürfen
du darfst ihr dürft
er darf sie dürfen
Du darfst nach dem Essen fernsehen. 君は食事の後テレビを見てよい。
Ihr dürft hier rauchen. 君たちはここではタバコを吸ってよい。
nicht dürfen は禁止を表す。
man darf nach dem Sonnenuntergang in diesem Stadt herausgehen. この街では日没後は外出してはいけない。
mögenは嗜好を表す助動詞である。
ich mag wir mögen
du magst ihr mögt
er mag sie mögen
Ich mag Kaffee gerne. ぼくはコーヒーが大好きだ。
副詞は通常修飾する語の直前に置かれる。
Man spricht auch Französisch in Canada. カナダではフランス語も話される。
Man spricht Französisch auch in Canada. フランス語はカナダでも話される。
副詞が入ることで、意味がかわることがある。
Ich mag Kaffee. (コーヒーを飲んでいて)このコーヒーはうまい。
Ich mag Kaffee gerne. ぼくはコーヒーが大好きだ。
Ich mag gerne den Kaffee. (Was trinkst du? Kaffee oder Tee に対して)ぼくはコーヒーがいい。
<第11課 | 第13課> |
529 | }|none
|
|
}
}
}
| speedy = 40x40px|alt=|link=
| delete = 40x40px|alt=|link=
| content = 40x40px|alt=|link=
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| move = 40x40px|alt=|link=
| protection = 40x40px|alt=|link=
| license_mul
| license = 40x40px|alt=|link=
| featured = 40x40px|link=
| notice
| #default = 40x40px|alt=|link=
}
}
}
}
}
}
|
| speedy
| delete
| content
| style
| move
| protection
| license
| license_mul
| featured
| notice =
}" parameter and needs fixing. |
530 | 第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
(吸収分割契約の締結)
第757条
会社(株式会社又は合同会社に限る。)は、吸収分割をすることができる。この場合においては、当該会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を当該会社から承継する会社(以下この編において「吸収分割承継会社」という。)との間で、吸収分割契約を締結しなければならない。
{{前後
|会社法
|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
第3章 会社分割
第1節 吸収分割
|会社法第756条(持分会社を設立する新設合併の効力の発生等)
|会社法第758条(株式会社に権利義務を承継させる吸収分割契約)
757 |
531 | 法学>民事法>コンメンタール著作権法
(貸与権)
第26条の3
----
{{前後
|著作権法
|第2章 著作者の権利
第3節 権利の内容
第3款 著作権に含まれる権利の種類
|著作権法第26条の2(譲渡権)
|著作権法第27条(翻訳権、翻案権等)
026の3 |
532 | 法学>コンメンタール信託法>コンメンタール信託法施行令>コンメンタール信託法施行規則
信託法(平成十八年十二月十五日法律第百八号)の逐条解説書。 |
533 | 法学>民事法>商法>コンメンタール商法>第1編 総則 (コンメンタール商法)>商法第25条
(ある種類又は特定の事項の委任を受けた使用人)
第25条
商人の営業に関するある種類又は特定の事項の委任を受けた使用人は、当該事項に関する一切の裁判外の行為をする権限を有する。
前項の使用人の代理権に加えた制限は、善意の第三者に対抗することができない。
会社法制定前の商法第43条を継承。本条には現在第16条に定める営業譲渡人の競業の禁止に関する定めがあった。
----
{{前後
|商法
|第1編 総則
第6章商業使用人
|商法第24条(表見支配人)
|商法第26条(物品の販売等を目的とする店舗の使用人)
025 |
534 | ----
(第2分野は生物・地学の分野である。)
1年
の使い方など)
2年
3年
(※ 「自然と人間」よりも先に、単元「生物の細胞と生殖」、「地球と宇宙」を先に学習してください。)
----
----
学習方法
練習問題の場所(全学年共通)
にあります。
----
理科の科目へのリンク → 中学校理科 第1分野 (物理・化学), 中学校理科 第2分野 (生物・地学)
数学へのリンク → 中学校数学
---- |
535 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(職権調査事項についての適用除外)
第322条
前二条【第320条、第321条】の規定は、裁判所が職権で調査すべき事項には、適用しない。
----
{{前後
|民事訴訟法
|第3編上訴
第2章 上告
|第321条(原判決の確定した事実の拘束)
|第323条(仮執行の宣言)
322 |
536 | 従属接続詞 cum
注意事項
前置詞cumとのちがいに注意!
~するApud Helvētiōs longē nōbilissimus fuit et dītissimus Orgetorīx. Is Mārcō Messalā [et P.] Mārcō Pīsōne cōnsulibus rēgnī cupiditāte inductus coniūrātiōnem nōbilitātis fēcit et cīvitātī persuāsit, ut dē fīnibus suīs cum omnibus cōpiīs exīrent : perfacile esse, cum virtūte omnibus praestārent, tōtīus Galliae imperiō potīrī.
(1巻2節2項)
(1巻7節1項)
(編集中) |
537 | C・IVLII・CAESARIS・COMMENTARIORVM・BELLI・GALLICI
LIBER・PRIMVS
__notoc__
原文テキストについてはガリア戦記/注解編#原文テキストを参照。 13. 1Hoc proelio facto reliquas copias Helvetiorum ut consequi posset, pontem in Arari faciendum curat atque ita exercitum traducit. 2Helvetii repentino eius adventu commoti, cum id quod ipsi diebus XX aegerrime confecerant, ut flumen transirent, illum uno die fecisse intellegerent, legatos ad eum mittunt. cuius legationis Divico princeps fuit qui bello Cassiano dux Helvetiorum fuerat. 3is ita cum Caesare egit: si pacem populus Romanus cum Helvetiis faceret, in eam partem ituros atque ibi futuros Helvetios ubi eos Caesar constituisset atque esse voluisset; 4sin bello persequi perseveraret, reminisceretur et veteris incommodi populi Romani et pristinae virtutis Helvetiorum. 5quod improviso unum pagum adortus esset, cum ii qui flumen transissent, suis auxilium ferre non possent, ne ob eam rem aut suae magnopere virtuti tribueret aut ipsos despiceret. 6se ita a patribus maioribusque suis didicisse, ut magis virtute quam dolo contenderent aut insidiis niterentur. 7quare ne committeret, ut is locus ubi constitissent ex calamitate populi Romani et internecione exercitus nomen caperet aut memoriam proderet.
----
テキスト引用についての注記
Arar, -aris (第三変化名詞、河川名) の単数・奪格 : Ararī と Arare の2通りがある(16節も同様)。
Arari (Ararī) : 写本T ではこの語形となっており、Klotz, Seel, Hering はこの語形を採る。
Arare : α ρ系写本や写本V では、この語形となっており、Constans はこちらを採る。
improviso : Klotz, Seel はこの表記を採る。
inproviso : Hering はこちらの表記 (Constans のビュデ版では inprouiso) の表記を採る。
quam dolo contenderent : 主要写本ω の記述で、Klotz, Seel, Hering, Constans はこれを支持する。
Dinter は contenderent quam dolo と修正提案した。
Gruter は contenderent を削除提案した。
Mommsen はdolo contenderent aut を削除提案した。
constitissent (consto の三人称・複数・過去完了・能動・接続法) : α系写本の記述で、 Klotz, Seel, Constans はこれを支持する。
constituissent (constituo の三人称・複数・過去完了・能動・接続法) β系写本や写本Q1・M1 ではこうなっており、Hering は削除提案として constit[u]issent と記す。
整形テキストについてはガリア戦記/注解編#凡例を参照。 XIII. 《1》 Hōc proeliō factō, reliquās cōpiās Helvētiōrum ut cōnsequī posset, pontem in Ararī faciendum cūrat atque ita exercitum trādūcit. 《2》 Helvētiī repentīnō ēius adventū commōtī, cum id, quod ipsī diēbus vīgintī(XX) aegerrimē cōnfēcerant, ut flūmen trānsīrent, illum ūnō diē fēcisse intellegerent, lēgātōs ad eum mittunt. cūius lēgātiōnis Dīvicō prīnceps fuit, quī bellō Cassiānō dux Helvētiōrum fuerat. 《3》 Is ita cum Caesare ēgit: sī pācem populus Rōmānus cum Helvētiīs faceret, in eam partem itūrōs atque ibi futūrōs Helvētiōs, ubi eōs Caesar cōnstituisset atque esse voluisset; 《4》 sīn bellō persequī persevērāret, reminīscerētur et veteris incommodī populī Rōmānī et prīstinae virtūtis Helvētiōrum. 《5》 Quod imprōvīsō ūnum pāgum adortus esset, cum iī, quī flūmen trānsīssent, suīs auxilium ferre nōn possent, nē ob eam rem aut suae magnopere virtūtī tribueret aut ipsōs dēspiceret. 《6》 Sē ita ā patribus māiōribusque suīs didicisse, ut magis virtūte quam dolō contenderent aut īnsidiīs nīterentur. 《7》 quārē nē committeret, ut is locus, ubi cōnstitissent, ex calamitāte populī Rōmānī et interneciōne exercitūs nōmen caperet aut memoriam prōderet.
語釈 |
538 | 天王星 (てんのうせい) は地球の約4倍くらいの大きさで惑星のなかでも3番目の大きさです。また、天王星はかたむきながらまわっています。
1781年3月13日、ウィリアム・ハーシェルにより発見された太陽系の太陽に近い方から7番目の惑星です。
天王星の事実
天王星の環は写真では白く見えますが、実施にはアスファルトの色です。
初めて発見されたときは惑星とは認識されず、おうし座34番星と記録されました。
地球の約4倍の直径約51118kmで、太陽系で4番目に重く3番目に広いです。
こい大気があるので、地表は見えません。大気の下では岩石と氷が同じ割合であります。
環は11個ありますが、暗くてほとんど見えません。これらは1977年に専門家が天王星近くの星を研究している際に偶然発見されました。
right|thumb|天王星の環と衛星
27個確認されていて、五大衛星としてアリエル、ウンブリエル、チタニア、オベロン、ミランダがあります。
五大衛星の中で一番天王星に近く、小さいです。主に氷と岩石でできていて、地表にはみぞや断崖(だんがい)、峡谷(きょうこく)があります。シェークスピアの戯曲(ぎきょく)テンペストの登場人物にちなんだ名前です。
氷と岩石でできていて、多くの峡谷がありますがクレーターは多くありません。アレキサンダー・ポープの詩の登場人物の名前です。
五大衛星の中で一番暗く、氷と岩石でできています。アレキサンダー・ポープの詩の登場人物の名前です。
。シェイクスピアの真夏の夜の夢の妖精の女王の名前です。天王星の最大の衛星で、氷と岩石でできています
五大衛星の中で一番天王星から遠く、チタニアと同じ構成で多くのクレーターがあります。シェイクスピアの真夏の夜の夢の妖精の王の名前です。
約17時間24分です。
地球換算で84年、すなわち30708日です。
土星や木星とは異なり、主に岩石と氷でできていると考えられています。大気の83%は水素、15%はヘリウム、2%はメタンで、他には僅かなアンモニアや水、メタンがあります。メタンの雲が赤色光を吸収して青色光を反射しているので天王星は青く見えます。
天王星の雲のある位置では、地球の重力の89%です。
ギリシャ神話における天の神ウーラノスにちなんだ名前です。
Wikijunior Sonnensystem/ Uranus
Solar System/Uranus
Wikijunior:Zonnestelsel/Uranus
Wikijunior:Uklad_Sloneczny/Uran |
539 | Goには、豊富な標準ライブラリーとサードパーティーの追加パッケージが用意されています。Goの豊富な標準ライブラリーには、文字列操作、暗号、アーカイブ、メール操作、Unicodeのエンコードとデコード、数学ルーチン、ネットワーク、エラー操作、オペレーティングシステムのインターフェイス、その他の一般的な機能など、使用頻度の高いプログラミングタスクが含まれています。
この項目では、このうち標準ライブラリーについて、公式の標準ライブラリーのドキュメントにコメンタリーを追加する形で解説します。
__TOC__
tarパッケージは、tarアーカイブへのアクセスを実装しています。
テープアーカイブ (tar) は、ストリーミング方式で読み書き可能な一連のファイルを 保存するためのファイル形式です。本パッケージは、GNU や BSD の tar ツールで作成されたものを含め、このフォーマットのほとんどのバリエーションをカバーすることを目的としています。
パッケージzipは、ZIPアーカイブの読み書きのサポートを提供します。
zip パッケージは、ZIP アーカイブの読み書きのサポートを提供します。
参照: https://www.pkware.com/appnote
本パッケージはディスクスパニング(''disk spanning'')をサポートしていません。
ZIP64 についての注意点:後方互換性のため、FileHeader は 32 ビットと 64 ビットの Size フィールドを持っています。64 ビットのフィールドは常に正しい値を含んでおり、通常のアーカイブでは両方のフィールドが同じになります。ZIP64形式を必要とするファイルでは、32ビットのフィールドは0xffffffとなり、代わりに64ビットのフィールドを使用する必要があります。
bufioパッケージはバッファードI/Oを実装します。これは io.Reader または io.Writer オブジェクトをラップして、同じくインターフェイスを実装する別のオブジェクト(Reader または Writer)を作成しますが、バッファリングとテキスト I/O のためのいくつかのヘルプを提供します。
パッケージbuiltinは、Goの事前宣言された識別子のためのドキュメントを提供します。
bytesパッケージは、バイトスライスを操作するための関数を実装しています。
bzip2パッケージは、bzip2の解凍を実装しています。
パッケージ flate は RFC 1951 で述べられている DEFLATE 圧縮データフォーマットを実装しています。
gzipパッケージはRFC1952で規定されているgzip形式の圧縮ファイルの読み書きを実装しています。
lzwパッケージは、T. A. Welch, "A Technique for High-Performance Data Compression", Computer, 17(6) (June 1984), pp 8-19に記載されているLempel-Ziv-Welch圧縮データフォーマットを実装しています。
zlibパッケージは、RFC1950で規定されているzlib形式の圧縮データの読み書きを実装しています。
heapパッケージはheap.Interfaceを実装している任意の型のためのheap操作を提供します。
listパッケージはダブルリンクされたリストを実装します。
ringパッケージは循環リストに対する操作を実装しています。
contextパッケージはContext型を定義します。Contextはデッドライン、キャンセル・シグナル、およびその他のリクエスト・スコープの値をAPIの境界やプロセス間で運びます。
cryptoパッケージは、一般的な暗号定数を集めたものです。
aesパッケージは、米国連邦情報処理基準出版物197に定義されているAES暗号(旧Rijndael)を実装しています。
cipherパッケージは、低レベルのブロック暗号の実装に巻き付けることができる、標準的なブロック暗号モードを実装しています。
desパッケージは,米国連邦情報処理基準出版物46-3に定義されているDES(Data Encryption Standard)およびTDEA(Triple Data Encryption Algorithm)を実装しています。
dsaパッケージは、FIPS 186-3 で定義されているデジタル署名アルゴリズムを実装しています。
ecdsaパッケージは,FIPS 186-3で定義されている楕円曲線デジタル署名アルゴリズムを実装しています。
ed25519パッケージは、Ed25519署名アルゴリズムを実装しています。
ellipticパッケージは、素数体上のいくつかの標準的な楕円曲線を実装しています。
hmacパッケージは,米国連邦情報処理基準出版物198に定義されているHMAC(Keyed-Hash Message Authentication Code)を実装しています。
md5パッケージは、RFC 1321で定義されているMD5ハッシュアルゴリズムを実装しています。
randパッケージは、暗号化された安全な乱数生成器を実装しています。
rc4パッケージは、Bruce SchneierのApplied Cryptographyで定義されているRC4暗号を実装しています。
rsaパッケージは、PKCS #1とRFC 8017で規定されているRSA暗号を実装しています。
sha1パッケージは、RFC 3174 で定義されている SHA-1 ハッシュアルゴリズムを実装しています。
sha256パッケージは、FIPS 180-4で定義されているSHA224およびSHA256ハッシュアルゴリズムを実装しています。
sha512パッケージは、FIPS 180-4で定義されているSHA-384、SHA-512、SHA-512/224、およびSHA-512/256ハッシュアルゴリズムを実装しています。
subtleパッケージは、暗号コードでよく使われるが、正しく使うには慎重な考えが必要な関数を実装しています(訳註:subtle には、「微妙な」「繊細な」「掴みどころのない」という意味があります)。
tlsパッケージは、RFC 5246で規定されているTLS 1.2と、RFC 8446で規定されているTLS 1.3を部分的に実装しています。
pkix パッケージには、X.509 証明書、CRL、および OCSP の ASN.1 解析およびシリアライズに使用される、共有された低レベルの構造が含まれています。
fmtパッケージは、C言語のprintfやscanfに類似した関数でフォーマットされたI/Oを実装します。フォーマットの「動詞(''verbs'')」は変換指定子(''conversion specification'')」と呼びますが、Goでは「動詞(''verbs'')」と呼びます。、より単純です。
動詞
一般
論理値
整数
浮動小数点と複素数の構成要素。
文字列とバイトのスライス(これらの動詞と同等に扱われます)。
スライス
ポインター
%vの既定のフォーマット
複合オブジェクトの場合は、これらのルールを再帰的に使用して、以下のようにレイアウトされた要素が印刷されます。
幅は、動詞の直前にあるオプションの10進数で指定されます。省略した場合は、値を表現するのに必要な幅となります。
精度は、(オプションの)幅の後にピリオドとそれに続く10進数で指定されます。ピリオドがない場合は、デフォルトの精度が使用されます。ピリオドとそれに続く数字がない場合、精度はゼロになります。例を示します。
幅と精度は、Unicodeのコードポイント、つまりルーンの単位で測定されます。(フラグのいずれかまたは両方を文字'*'で置き換えることができ、その場合、その値は次のオペランド(フォーマットするオペランドの前)から取得されます。
ほとんどの値の場合、幅は出力するルーン数の最小値であり、必要に応じてフォーマットされた形式にスペースを詰めます。
しかし、文字列、バイトスライス、バイト配列については、精度はフォーマットされる入力の長さを制限し(出力のサイズではありません)、必要に応じて切り詰めます。通常、それはルーンで測定されるが、これらのタイプでは、%xまたは%Xフォーマットでフォーマットされた場合、それはバイトで測定される。
浮動小数点値の場合、幅はフィールドの最小幅を設定し、精度は必要に応じて小数点以下の桁数を設定しますが、%g/%Gの場合、精度は最大有効桁数を設定します(末尾のゼロは削除されます)。例えば、12.345の場合、フォーマット%6.3fは12.345を表示し、%.3gは12.3を表示します。%e、%f、%#gのデフォルトの精度は6で、%gの場合は値を一意に識別するのに必要な最小桁数です。
複素数の場合、幅と精度は2つの構成要素に独立して適用され、結果は括弧で囲まれますので、%fを1.2+3.4iに適用すると(1.200000+3.400000i)となります。
func Printf(format string, a ...interface{}) (n int, err error)
Printfは、フォーマット指定子に従ってフォーマットし、標準出力に書き込みます。書き込んだバイト数と、書き込んだ際に発生したエラーを返します。
func Println(a ...interface{}) (n int, err error)
Printlnは、オペランドにデフォルトのフォーマットを使用してフォーマットし、標準出力に書き込みます。
オペランド間には常にスペースが追加され、改行が追加されます。
書き込んだバイト数と、書き込んだ際に発生したエラーを返します。 |
540 | 前)(次)
(現況の届出)
第5条
05 |
541 | 小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校地理歴史>高等学校世界史探究>南北アメリカ文明
1492年、クリストファー・コロンブス一行がアメリカ大陸を発見したわけではありません。最初のアメリカ人は、まだ1万年以上前、新大陸が未開拓だった氷河期にアジア大陸からやってきた先住民です。旧大陸からの移民と交流することなく、その子孫はアメリカ大陸にメソアメリカ文明とアンデス文明の二大文明を独自に作り上げました。しかし、1600年代にヨーロッパ人がやってきた時、この土地はインディアス(インドを含むアジアの総称)にあると勘違いしました。そのため、インディオ(英語ではインディアン)と呼ばれるようになりました。
世界の栽培種の約6割はアメリカ大陸原産で、私達の暮らしにとても重要な存在です。紀元前8000年頃から、先住民は玉蜀黍、ジャガイモ、薩摩芋、トマト、南瓜、唐辛子など、100種類以上の植物を栽培していました。アメリカ大陸の植物は、世界の歴史を塗りかえてきたといっても構いません。ヨーロッパ人が盗んだ先住民の「贈り物」は、世界中の人々の食生活を変えて、旧大陸の多くの人々を飢餓の危機から救いました。
現在のアメリカ合衆国の領土に住む先住民諸部族は、長い年月をかけて自然環境に慣れながら、部族社会を作り、狩猟や採集を行ってきました。「部族」という名称は、先住民が望んでいた内容を反映しているとは限りません。大抵の部族は白人との接触や他部族との関係から、ヨーロッパ人によって、作られました。メキシコ高原の定住農耕文化は、アリゾナやコロラド盆地の農耕文化に影響を受けて、プエブロは日干し煉瓦の集合住居群を建設しました。プエブロという名前はスペイン語にちなんで、町や集落という意味です。北アメリカ大陸南西部の先住民族の中で、スペイン人が来る前の生活を続けていた先住民部族です。この地域の先住民は、文字を持たずに、独自の口承文化を発展させました。
サムネイル|巨石人頭像
サムネイル|グアテマラの熱帯雨林にあり、ユネスコの世界遺産に登録されているティカル遺跡は、高さ70mの神殿ピラミッドが広場に面したマヤの大都市でした。紀元前800年から1000年にかけて人が住んでおり、少なくとも33人の王がこの都市を支配していました。
サムネイル|ホンジュラスのコパン遺跡は、美しい神殿のピラミッドや王宮、3万点以上のモザイク石彫の石碑や石の祭壇などがあります。ユネスコの世界遺産に登録されています。写真の石造祭壇には、マヤ文字で、歴代16人の王の名前などが記されています。メソアメリカは、メキシコ北部から中央アメリカ(グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドルの西半分、ホンジュラスの西半分)にかけて広がる熱帯・亜熱帯地域です。熱帯雨林、熱帯サバンナ、ステップ、砂漠、針葉樹林、標高5000mの雪山など、非常に多様な自然環境に恵まれています。
メソポタミア文明やエジプト文明は、大きな川の水を利用して大規模に作物を栽培していました。しかし、メソアメリカ文明の発祥に、大きな川は必要ありません。メソアメリカ文明は、水を大きな河川に頼っていません。中小河川、湖沼、湧き水などを利用した灌漑農業、段々畑や家庭菜園など様々な集約農業、焼畑農業の組み合わせを取り入れていました。
メソアメリカ文明はトウモロコシの農耕で生活の基礎を作っていたので、鉄器、人、重い荷物を運ぶための大きな家畜を必要としませんでした。金や銅製品などの大部分の金属製品は、装飾品や儀式用として使われていました。鉄はアンデス文明と同様、全く使われていませんでした。家畜は七面鳥と犬だけで、牧畜は行なわれませんでした。
紀元前1200年頃、メキシコ湾岸地方にオルメカ文明が発展しました。オルメカ文明は、絵文字の普及とジャガーを神聖な動物と信仰していました。また、支配者の顔を刻んだ巨石人頭像や土製の神殿ピラミッドなどを造りました。オルメカ文明は紀元前500年頃に崩壊しました。オルメカ文明は、メキシコ高原や中央アメリカの後続文化に大きな影響を与えました。
1世紀頃、メキシコ高原にテオティワカン文明が発展しました。テオティワカン文明では、太陽のピラミッドや月のピラミッドなど大小様々な神殿が建てられ、商業や貿易が盛んに行われました。5世紀ごろには、数万人から数十万人が暮らす大都市に成長しました。しかし、7世紀頃から徐々に衰退して、南下してきた部族がそれを引き継いで、発展させました(トルテカ文明)。
16世紀、メキシコ高原の中央に位置するアステカ王国は、最も栄えていました。14世紀、アステカ族はメキシコに移住しました。トルテカ文明を引き継いで、テスココ湖の浮島に首都テノチティトラン(現在のメキシコシティ)を建設して、強力な軍事力でメキシコの広範囲を支配しました。テノチティトランは20〜30万人が住み、巨大な宮殿やピラミッド、神殿などがある美しい都市でした。その後、スペイン人のエルナン・コルテスがこの街を占領して、1521年にアステカ王国を滅ぼし、メキシコ中央高原で栄えた文化も滅ぼしました。
オルメカ文明は、中央アメリカのユカタン半島にも影響を与えました。マヤ文明はユカタン半島の低地と高地で発展しました。マヤ地域には、ティカル、カラクムル、コパン、チチェン・イッツァなどの大都市を中心に複数の広域王国が築かれた時代と数多くの小王国が築かれた時代がありました。マヤ文明は階段ピラミッドを持つ石造りの都市を多く建設して、マヤ文字という絵文字を使って文字を書きました。マヤ文明は、テオティワカン文明と交流のあった3世紀から9世紀にかけて最盛期を迎えました。高度な天体観測に基づく正確な暦を作り、ゼロの考え方を使用した二十進法による数学も発達させました。マヤの各都市は統一されず、16世紀にスペインに支配されました。
メキシコ南部の高地、オアハカ盆地の山岳都市モンテ・アルバン周辺では、サポテカ文明が発展していました。マヤ文明以降、サポテカ文明は複雑な文字体系を作り、王の即位や戦争などの王朝史について書き残しました。また、マヤの碑文を書き写しました。
中央アンデス地帯は南アメリカにあり、ペルーとボリビアの一部で成り立っています。非常に多様な自然環境を持っています。海岸沿いの砂漠地帯、6000m級の雪山がある山岳地帯、アマゾン川の源流部の熱帯雨林地帯が広がっています。アンデス文化は、海岸沿いや山間部で発展してきました。旧大陸の農民は一本の大河で作物を育てていましたが、アンデス海岸地帯では複数の河川を利用して広範囲に作物を育てていました。これらの川の上流では、アンデス山脈の斜面に段々畑が作られて、そこに水を引くために灌漑水路が整備されました。トウモロコシが育たない高地では、ジャガイモが主な食料となります。このジャガイモを使って、長期保存が可能な冷凍乾燥食品チューニョを作ります。山岳地帯では、駱駝科動物のリャマやアルパカの飼育も行われています。リャマは荷物の運搬に使われ、毛は衣服やロープの材料になり、食肉にもなります。
紀元前3000年頃の形成期には、人々は神殿を建てるようになりました。紀元前1800年頃に土器が作られるようになるまでの長い間でした。紀元前後には、次の社会が成立しています。
12世紀頃、チムー王国がペルー北海岸を支配しました。15世紀頃、インカ帝国によって滅ぼされました。首都のチャンチャンには、様々な王が建てた王宮や住居が多数ありました。サムネイル|キープ(結縄)
スペイン人が新大陸にやってきた時、インカ帝国は全盛期を迎えていました。インカ帝国は、現在のペルーを中心にエクアドルからチリ北部までのアンデス一帯を支配していました。高度な文明を持つ大帝国でした。インカ帝国が発展した14世紀から15世紀にかけて、600万人から800万人が暮らしていたと考えられています。インカ帝国は文字こそ使用していませんでしたが、ロープの結び目(キープ)を利用して、十進法を完成させました。この方法で記録を残し、人口、兵力、作物、家畜などの統計を取りました。金や銀は鋳型に流し込んで、様々な製法で金属加工品を作っていました。鉄器は当時ありませんでした。青銅は祭祀用具の原料として使用されていましたが、生産用具としては使用されていませんでした。新石器時代の生産技術は、農業に使われていました。インカ帝国では、人々は太陽を信仰しており、王は太陽の息子と考えられていました。マチュピチュは、インカ帝国の第9代国王が住んでいた場所です。首都クスコの北西にあります。インカ帝国は、石造りの建築がとても上手でした。飛脚制度によって、各地に道路や宿駅が作られ、情報網が整備されました。インカ皇帝は太陽神と考えられ、整った政治行政組織を持つ帝国を治めていました。1533年、スペイン人フランシスコ・ピサロがインカ帝国を倒して滅ぼしました。
山川出版社『詳説世界史研究』木村端二ほか編著※最新版と旧版両方を含みます。 |
542 | thumb|300px|肌色に染められた部分がロシアの領土、赤く染められた部分がモスクワ。
首都:モスクワ
ロシアは、ウラル山脈をはさんで、ヨーロッパからアジアにまたがる巨大な国である。ロシアの国土面積は、日本の約45倍もある。
東西に長いため、9個の標準時をもつ。
ウラル山脈から東側をシベリアという。シベリア側がアジア州である。ウラル山脈から西側が、ヨーロッパ州である。
ロシアには多くの民族が暮らしており、スラブ系のロシア人が8割をこえるが、そのほかの少数民族をあわせて100以上の民族がいる。
宗教は、民族が多いため、さまざまな宗教が信仰されているが、スラブ系ロシア人のあいだではキリスト教の正教会が、おもに信仰されている。
ロシアは、国土の大半が亜寒帯である。
南西部の黒海(こっかい)沿岸(えんがん)やシベリア西部は、気候がやや暖かく、ステップ気候にちかく、南西部の農業では小麦などが栽培される。
北部の北極海沿岸は、寒すぎて草木が育たず、コケ類しか育たない、ツンドラとよばれる気候である。
ツンドラ気候の南側の地域に、タイガとよばれる針葉樹林の地帯がある。
ロシア東部は、山地が多い。(「シベリアに、山地が多い」(×)ではなく、ロシア東部に山地が多い。シベリア西部には、平地が広がっている。シベリア東部が、ロシア東部のことであり、このシベリア東部が山地が多い場所である。)
首都のモスクワは、ウラル山脈の西側にあり、つまりヨーロッパに近い側にある。
原油や天然ガスが多く、パイプラインで輸送している。
ソ連時代には、コンビナートと呼ばれる工業地域をつくった。
thumb|300px|ソビエト連邦の地図。細い線は、現在の国境。
かつて、ロシアとその周辺にはソビエト連邦(ソビエト社会主義共和国連邦、ソ連)という国があった。
ソビエト連邦は1922年に誕生し、計画経済(けいかく けいざい)にもとづいた経済政策をしていた社会主義国だったが、1980年ごろには経済が行きづまり、ついに1991年にソビエト連邦は解体され、そしてロシア連邦と14の共和国に分かれた。
ソビエト連邦は、第二次大戦後はしばらく、アメリカ合衆国と対立していた。この、第二次大戦後のアメリカとソ連との対立を 「冷戦」(れいせん) という。(※ 教科書の範囲外。)
ソビエト連邦は現在のロシアを含む15の国で構成されていた。ソビエト連邦が崩壊するとそれらの国々は独立した国になった。中央アジアでは、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタンもソビエト連邦に属していたが、今は独立した国々である。宗教について、カザフスタンなどではイスラム教が信仰されている。
の信者が多い。
バルト海沿岸にある3つの国、エストニア・ラトビア・リトアニアをバルト三国という。バルト三国もソビエト連邦に属する国々であった。しかし、バルト三国は他の国々と違ってソビエト連邦崩壊の前に独立を果たした。バルト三国の宗教は、キリスト教である。
thumb|200px|カフカス地方
ロシアからみて西南方向に、黒海とカスピ海がある。この黒海とカスピ海に挟まれた地域を「カフカス地方」という。
カフカス地方では、アルメニア、グルジア、アゼルバイジャンが独立国となっている。
ロシア西南部のカフカス地方にある「チェチェン共和国」は、「共和国」とはいうものの、ロシアの一部である。
しかし、チェチェンに独立派がいるが、ロシア政府は独立を認めていない。
このため、独立派とロシア政府が対立し、武力衝突がたびたび発生している(チェチェン紛争)。(※ 中学の範囲内。教育出版『中学社会 地理 地域にまなぶ』、平成23年3月30日検定版、平成25年1月20日発行、71ページ)
チェチェンでの宗教は、おもにイスラム教が信仰されている。
ロシア西部とウクライナ周辺で、小麦、大麦、ジャガイモなどの生産が盛んである。
ロシアで農業の盛んな地域は、気候の温暖なロシア西部のため、そのためロシアの農業は、ウクライナの農業に近い。
いっぽう、北極海沿岸や、シベリア東部では、気候が寒冷すぎてツンドラ気候なので、農業がほぼ不可能なので、漁労などで食料を得たりしている。
かつてソ連の時代には、「コルホーズ」(集団農場)や「ソフホーズ」(国営農場)といった、農場の国有的な統制(とうせい)があった。だが現在では、ロシアおよび旧ソ連からの独立国の農業は、民営化(みんえいか)しており、企業的な農業になっている。
カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメンスタンなどを中央アジアという。
中央アジアは乾燥気候である。
中央アジアの農業では、かんがい(灌漑)による綿花(めんか)や小麦の栽培がさかんである。とくにウズベキスタンが、綿花の世界的な生産国になっている。
過剰な かんがい により、アラル海の水位が低下しており、湖面の面積が減少し、アラル海は消滅の危機にある。(※ 中学の範囲内。日本文教出版『中学社会 地理的分野』、平成23年3月30日検定版、平成25年2月8日発行、116ページ)
なお、アラル海やカスピ海は、内陸部にある湖(みずうみ)であり、周辺が乾燥地域なため、蒸発により塩分濃度が高い 塩湖(えんこ) になっている。(※ 中学の範囲内。出典は同上。『中学社会 地理的分野』)
このため、アラル海の湖面が減少すると、塩が出てきて、周辺の農地などに塩をまきちらし、塩害(えんがい)を起こすので、さまざまな問題を起こす。(※ 中学の範囲内。出典は同上。『中学社会 地理的分野』)
中央アジアでは、羊(ひつじ)の遊牧もしている。
黒海とカスピ海のあいだの地域を「カフカス地方」という。
カフカス地方の農業では、茶の栽培が盛ん。
また、ブドウやオレンジなどの果樹栽培も、カフカス地方では盛ん。
ウクライナの首都はキーウ。
(※ 範囲外 :)ウクライナ語では「キーウ」。ロシア語では「キエフ」。2022年、ロシアとウクライナが戦争したので、従来、日本のメディアなどではロシア語の「キエフ」で呼んできたがロシア語で呼び続けるべきかどうか議論になり、最終的にウクライナ語に合わせることになった。
ウクライナでは工業が発達している。
1986年の「チェルノブイリ原発事故」で有名になったチョルノービリ原子力発電所[https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/c-shakai/koumin/download/r4/r4_c-shakai_kou_teisei_202211.pdf 日本文教出版株式会社 編集部『令和4年度用中学校教科書「中学社会公民的分野」の訂正に関するお知らせ』令和4年 11 月 ]は、ウクライナにある。(※ 中学の範囲内。日本文教出版『中学社会 地理的分野』、平成23年3月30日検定版、平成25年2月8日発行、116ページ)
(※ 教育者注・編集者注)ロシア語の発音に近い「チェルノブイリ」から、将来的にウクライナ語の発音に近い「チョルノービリ」に変わった。すでに2022年現在、中学・高校の教科書は表記がウクライナ語に準じて変更されている[https://www.daiichi-g.co.jp/kyoka/teisei/k/data/2022/59733_2201_2.pdf 第一学習社編集部 『令和4年度用 高等学校教科書「高等学校 改訂版 現代社会」(現社 321)資料更新・記述変更のお知らせ』令和5年1月 ][https://www.jikkyo.co.jp/correction/pdf_r04/chireki/chirekiR4_703_03.pdf 実教出版][https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/c-shakai/koumin/download/r4/r4_c-shakai_kou_teisei_202211.pdf 日本文教出版株式会社 編集部『令和4年度用中学校教科書「中学社会公民的分野」の訂正に関するお知らせ』令和4年 11 月 ]。また、すでに日本政府はウクライナ地域の行政文書についてはウクライナ語の発音に近い表記にするように変更している。ただし、古い文献を読む場合もあるため、旧表記も併記しておく。
原油や天然ガスの輸出で、ロシアは世界でも上位の有数の国である。
旧ソ連では、資源産地が離れていたので、それらを鉄道や水運などで結びつける「コンビナート」と呼ばれる方式の工業地域を各地につくった。シベリア鉄道などを輸送(ゆそう)に利用している。 |
543 | できるだけ日光があたる場所をえらびます。露地栽培も可能ですが、フレームや温室といった栽培室があると生育がすすみます。
小粒の赤玉土を主体とし、小粒の鹿沼土、微粒の軽石をまぜます。サボテンは、特に水はけの良い用土を好みます。
黒色のプラスチック鉢は土壌の温度をあげやすく、根の発達をうながします。サボテンにたいしておおきすぎる鉢は土が過湿になり、サボテンをくさらせる要因となります。
生長期間中は、鉢土がうえから1/3程度かわいたら、鉢底から水があふれだすくらいたっぷりあたえます。ただし、夏はサボテンをひやすため夕方にあたえます。
生長を休止している間はあたえる必要はありません。
植えてから一定期間がすぎると土がふるくなり、根詰まりをおこします。そのため植え替えをおこないます。サボテンは植え替えによって生長が促進されます。
サボテンの根からふるい土をとりのぞき、根をきりつめ、あたらしい土に植え替えます。 |
544 | 和泉式部は夫だった為尊(ためたか)親王を亡くして未亡人になったが、為尊親王の弟である帥宮(そちのみや)との間で、従者を通して、間接的に話し合っているしているうちに、和泉式部と帥宮(そちのみや)とは親しくなる。(この章ではまだ恋仲ではないが、後の章で恋仲になっていく。)
夫だった亡き為尊(ためたか)親王を亡くして悲しみつつ日々を過ごしていたら、ある日、為尊親王に仕えていた小舎人童(こどねりわらわ)が和泉式部の所にやってきて、何事かと思えば、為尊親王の弟君である帥宮(そちのみや)様からの贈り物として、橘(たちばな)の花を持ってきた。
私は古歌の一節を思い出し、橘の花は昔を思い出させるという意図をくみとり、歌で返事をしようと、ほととぎすを詠みこんだ歌を詠み、書いて、帥宮(そちのみや)様にお伝えするようにと小舎人童にことづけた。
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・暗がりもてゆく - しだいに暗くなっていく。この文での木の下が暗くなっていく理由は、四月ごろなので葉が生い茂るのため。
・えしもあらじ - 「え・・・(打消し)」の構文で、意味は、「・・・できないだろう」。「しも」は強意の副助詞で、意味は「必ずしも」。
・つつまし - 遠慮される。気が引ける。
・あて - 上品。
・かたはらいたく - 決まりが悪い。
・ほととぎす - 帥宮をたとえている。
・ - 。
・四月 - 一○○三年(長保五年)四月。
・築土 - 土で築いた塀。土塀。
・透垣 - 竹や木などで編んだ垣であり、透けてみえる程度に、目の粗い垣。
・故宮(こみや) - 亡くなった為尊(ためちか)親王。
・小舎人童(こどねりわらは) - 貴人が召し使う人間。子供とは限らない。
・帥宮(そちのみや) - 敦道(あつみち)親王。為尊(ためちか)親王の弟。「帥」(そち)とは九州の大宰府(だざいふ)の長官。もっとも実際には赴任せず、次官の権帥(ごんのそち)や大弐(だいに)に現地の政務をさせるのが普通。
・けけしう - 近づきがたく。親しみがたく。「けけし」の連用形「けけしく」の音便。
・昔の人の・・・ - 古今和歌集の歌「五月(さつき)待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」(よみびと知らず)を踏まえている。
・隠れの方 - 物陰。
・あだあだし - 浮気っぽい。
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童が帥宮の所に戻り、和泉式部から預かった和歌を報告した。
帥宮は返事の和歌を詠み、書いて、この返事の和歌を和泉式部に渡すように、と童に命令した。
和歌の内容は、和泉式部と直接会って話をしたい、と受け取れる内容である。
童が和泉式部の元に、さきほどの帥宮からの返歌を持ってきたが、和泉式部は遠慮して返事を出さなかった。
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・ゆめ人に言ふな - けっして人に言うな。「ゆめ・・・な」の意味は、決して・・・するな。
・ - 。
・ - 。
・ - 。
・けしきばみける - せき払いなどをして合図をすること。
・ - 。
・ - 。
・ - 。
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・ - 。
・ - 。
・ - 。
・けしきばみける - せき払いなどをして合図をすること。
・ - 。
・ - 。
・ - 。 |
545 | 法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂
(負担額の算定)
第188条
訴訟費用の負担を命ずる裁判にその額を表示しないときは、執行の指揮をすべき検察官が、これを算定する。
----
{{前後
|刑事訴訟法
|第1編 総則
第15章 訴訟費用
|第187条の2
|第188条の2(無罪判決と費用の補償)
188 |
546 | 法学>民事法>コンメンタール著作権法
(保護期間の特例)
第58条
文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約により創設された国際同盟の加盟国、著作権に関する世界知的所有権機関条約の締約国又は世界貿易機関の加盟国である外国をそれぞれ文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約、著作権に関する世界知的所有権機関条約又は世界貿易機関を設立するマラケシュ協定の規定に基づいて本国とする著作物(第6条第一号に該当するものを除く。)で、その本国において定められる著作権の存続期間が第51条から第54条までに定める著作権の存続期間より短いものについては、その本国において定められる著作権の存続期間による。
----
{{前後
|著作権法
|第2章 著作者の権利
第4節 保護期間
|著作権法第57条(保護期間の計算方法)
|著作権法第59条(著作者人格権の一身専属性)
058 |
547 | 前)(次)
(規約及び集会の決議の効力)
第46条
46 |
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コピー、改変、再配布などの再利用は許可していますが、その際もこの条件に従わなくてはなりません。
くわしくは下の「著作権について」の「お子様たちへ」や「大人の方たちへ」にある箇条書き(■)をご覧ください。 |
549 | Under construction
__notoc__
(۱تستِ زبانِ فارسی (۳۲-
بنابراین - برایِ اینکه - بلکه - از بس - با وجودیکه
۱. (———————————) هوا سرد بود بیشتر از صد نفر در آن مراسم جمع شدند.
۲. من امروز به مهمانی نمیروم (———————————) سرم خیلی درد میکند.
۳. امروز هم خیابانها شلوغ است هم گرم است (———————————) بهتر است به سینما نرویم.
۴. نه تنها وضعِ من بهتر نشده است (———————————) بدتر هم شده است.
۵. (———————————) فکر کردم سرم درد گرفته است.
۶. آن آقا، فردا دوباره به خانه مان میآید.
(———————————) آقاهه، فردا دوباره به (———————————)(———————————).
۷. بِایست تا من هم باتو بیایم.
(———————————) تا (———————————)(———————————)(———————————).
۸. هفتهٔ دیگر میخواهم به دانشگاهِشان بروم.
هفتهٔ (———————————) (———————————) به (———————————)(———————————).
۹. مگر چه شده است؟
(———————————)(———————————) شده؟
۰۱. بالاخره دیروز امتحانهایم تمام شد.
(———————————) دیروز (———————————)(———————————) شد.
مثال: من دیروز در خیابان او را ندیدم.
دیروز در خیابان (ندیدمش).
۱۱. لطفاً اینجا باش. در بیمارستان تو را لازم دارم.
در بیمارستان (———————————) دارم.
۲۱. آن قسمت را با دقّت نوشتم.
با دقّت (———————————).
۳۱. به سختی آن را یاد گرفتم.
به سختی (———————————).
۴۱. آنها را به موقع دیدم.
به موقع (———————————).
۵۱. این خواننده خیلی معروف است همه او را میشناسند.
این خواننده خیلی معروف است همه (———————————).
۶۱. وسیلههایت را برایِ سفر جمع کن.
(———————————) را برایِ سفر جمع کن.
۷۱. امروز میخواهم بروم طرفهایِ شمالِ شهر بگردم.
امروز میخواهم بروم (———————————) شمالِ شهر بگردم.
۸۱. امروز خبرها را شنیدهای؟
امروز (———————————) را شنیدهای؟
۹۱. مسئولان به بیمارستان رفتند.
(———————————) به بیمارستان رفتند.
۰۲. لطفاً نظرهایِ خود را دربارهٔ این موضوع بنویسید.
لطفاً (———————————) خود را دربارهٔ این موضوع بنویسید.
۱۲. زبانِ فارسی من ضعیف است.
زبانِ فارسی من (———————————).
۲۲. مادربزرگم همیشه به آسانی هر حرفی را باور میکند.
مادربزرگم همیشه به آسونی هر حرفی رو باور(———————————).
۳۲. برادرم ساعت سه برمی گردد.
برادرم ساعت سه (———————————).
۴۲. اینجا چه نوشته است؟
اینجا چی نوشته (———————————)؟
۵۲. برادرم ماشین ندارد.
برادرم ماشین (———————————).
۶۲. آقایِ دکتر امروز وقت ندارند.
آقایِ دکتر امروز وقت (———————————).
۷۲. بچّهها با خوشحالی به خانه شان برگشتند.
بچّهها با خوشحالی به خونه شون (———————————).
۸۲. همه با علاقه کار میکنند.
همه با علاقه کار (———————————).
۹۲. با عجله دخترم را به بیمارستان رساندند.
با عجله دخترم را به بیمارستان (———————————).
۰۳. ببخشید، آقایِ نوروزی در منزل تشریف دارند.
ببخشید، آقایِ نوروزی در منزل تشریف (———————————).
مثال:استاد سوزوکی باعث شد که من این کشور را بهتر (بشناسم).
استاد سوزوکی این کشور را به من (شناساند).
۱۳. بچّه را مجبور کردم که (بخوابد).
بچّه را (———————————).
۲۳. معلّم مان ما را مجبور کرد که تا بالایِ کوه (بدویم).
معلّم مان ما را تا بالایِ کوه (———————————).
۳۳. دوستم باعث شدکه من خوب درسها را ( بفهمم).
دوستم درسها را خوب به من (———————————).
۴۳. رئیسم باعث شد که همهٔ کارمندان (بترسند).
رئیسم همهٔ کارمندان را (———————————).
۵۳. ما حدودِ سه ساعت با راهنما تویِ شهر (گردیدیم).
راهنما حدودِ سه ساعت ما را تویِ شهر (———————————).
۶۳. تقصیر به گَردنِ کسی گذاشتن، یعنی چه؟
. کاری را به کسی دادن
. کسی را که تقصیر ندارد ، مسئول دانستن
۷۳. دسته گل به آب دادن، یعنی چه؟
. هدیه فرستادن
. باعثِ خراب شدنِ کاری شدن
۸۳. به رحمتِ خدا رفتن، یعنی چه؟
. مردن
. در راهِ خدا کار کردن
۹۳. خود را باختن، یعنی چه؟
. بازنده شدن
. اعتماد بنفسِ خود را از دست دادن
۰۴. کارِ ما ساخته شد، یعنی چه؟
. مشکل برایمان بوجود آمد
. کارمان درست شد
چشم - متأسفانه - ماشااللّه - قربان شما - به خدا
۱۴. شما خانمِ رضایی را در تهران دیدید؟
نخیر، (———————————) من موفّق به دیدارِ ایشان نشدم.
۲۴. (———————————)، چه دخترِ دوست داشتنی ای دارید.
۳۴. آقا، لطفاً صورتحسابِ ما را لطف کنید.
(———————————)، الان خدمتِ شما میآورم.
۴۴. (———————————) من دروغ نمیگویم.
۵۴. با من دیگر کاری ندارید. من دیگر باید خداحافظی بکنم.
(———————————)، خداحافظ
با - بی - بد - نا - خوش
۶۴. (اجازهٌ) شما من دیگر مرخص میشوم.
۷۴. از وقتیکه بچّه اش مُرده به زندگی (---علاقه) شده است.
۸۴. من اینجا نمیمانم. اینجا (---راحت) هستم.
۹۴. از بس این نامه را (---خطّ) نوشته، من نمیتوانم بخوانم!
۰۵. به به، عجب غذایِ (---مزهای) است!
تمرین ۱ - سؤال ۱. (باوجودیکه) ۲. (برایِ اینکه) ۳. (بنابراین) ۴. (بلکه) ۵. (ازبس)
تمرین ۲ - سؤال ۶. (اون) (خونه مون)(می یاد)۷. (وایسا)(منم)(باهات)(بیام) ۸. (دیگه) (می خوام)(دانشگاشون)(برم)۹. (مگه)(چی) ۱۰. (بلخره)(امتحانام)(تموم)
تمرین ۳ - سؤال ۱۱. (لازمت) ۱۲. (بنویسش) ۱۳. (یادش گرفتم) ۱۴. (دیدمشان) ۱۵. (می شناسندش)
تمرین ۴ - سؤال ۱۶. (وسایلت) ۱۷. (اطرافِ) ۱۸. (اخبار) ۱۹. (مجروحین) ۲۰. (نظرات) ۲۱. (ضعیفه) ۲۲. (می کنه) ۲۳. (بر می گرده) ۲۴. (-) ۲۵. (نداره)
تمرین ۵ - سؤال ۲۶. (ندارن) ۲۷. (برگشتن) ۲۸. (کار می کنن) ۲۹. (رسوندن) ۳۰. (دارن)
تمرین ۶ - سؤال ۳۱. (خواباندم) ۳۲. (میدواند) ۳۳. (میفهماند) ۳۴. (ترساند) ۳۵. (گرداند)
تمرین ۷ - سؤال ۳۶. (کسی را که تقصیر ندارد، مسئول دانستن) ۳۷. (باعثِ خراب شدنِ کاری شدن) ۳۸. (مردن) ۳۹. (اعتماد بنفسِ خود را از دست دادن) ۴۰. (مشکل برایمان بوجود آمد)
تمرین ۸ - سؤال ۴۱. (متأسفانه) ۴۲. (ماشااللّه) ۴۳. (چشم) ۴۴. (به خدا) ۴۵. (قربان شما)
تمرین ۹ - سؤال ۴۶. (با) ۴۷. (بی) ۴۸. (نا) ۴۹. (بد) ۵۰. (خوش)
|
550 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(第一審の訴訟行為の効力等)
第298条
第一審においてした訴訟行為は、控訴審においてもその効力を有する。
第167条の規定は、第一審において準備的口頭弁論を終了し、又は弁論準備手続を終結した事件につき控訴審で攻撃又は防御の方法を提出した当事者について、第178条の規定は、第一審において書面による準備手続を終結した事件につき同条の陳述又は確認がされた場合において控訴審で攻撃又は防御の方法を提出した当事者について準用する。
----
{{前後
|民事訴訟法
|第3編上訴
第1章 控訴
|第297条(第一審の訴訟手続の規定の準用)
|第299条(第一審の管轄違いの主張の制限)
298 |
551 | 高校化学では計算問題を練習する必要があるので、最低限、学校で習った分野については計算練習をしよう。
とりあえず、標準的な進度で高校1・2年に相当する人は、参考書ですらめったに化学式を見かけない基本的でない化学物質の暗記よりは、濃度、モル、酸化数・還元数の計算ができることのほうが大切である。
教科書の計算問題だけだと練習量が不足するので、市販の参考書や、学校配布される簡単な問題集などで、計算練習しよう。参考書を買うと、たいていの参考書の場合、計算問題など練習問題もついているはず。買うときに確認しておこう。
買うべき問題集は、まずは学校レベルの標準的な内容を一通り扱ってる問題集(もちろん計算問題もふくむもの)のほうがいい。特に高校1・2年の段階では、化学式だけを覚えるための問題集のように計算練習を扱っていない問題集は不要である。
まずは、参考書・教科書などで基本事項を理解してから、演習問題に移ったほうがいい。演習問題で理解の曖昧なところが分かったら、参考書などで基本事項を確認したり、それでも分からなかったら教師や塾の人、同級生などに質問するというのがいいだろう。基本事項が曖昧なままにしないほうがいい。
化学の日常の学習は、練習問題が必要なので、参考書で日常の学習を行おう。また、かならずしも「問題」という形式でなくとも、化学反応例や計算例などは、計算用紙などに書いて、何度か手順を追って、練習しておこう。
検定教科書は、問題量が少なめであり、例も少なめであり、不十分である。
学校で配布される問題集や資料集などを併用するという方法もあるが、教科書を読みながら、わざわざ別冊の問題集などに移動するよりも、教科書ではなく、普段は参考書を読みつつ参考書に記載された問題を解くほうが1冊で解決するので手っ取り早い。
参考書は、文英堂のシグマベストの『理解しやすい』シリーズの化学や、数研出版の『チャート式』化学など、標準的な高校化学の参考書なら、例題や問題も載っているはずである。いちおう、買う前に、本の中身をみて、問題や例題などがあるか、確認しておこう。
そのような反応例や計算例なども、参考書のほうが、教科書よりも例が多いので、便利である。
また、化学基礎と化学(専門)を別々に買うよりも、化学基礎・化学がセットになってる参考書を1冊まとめて買ったほうが好都合である。
用語集、用語辞書などは不要です。
資料集も、なくても構いません。資料集があっても良いですが、普段の学習書にはなりません。普段の学習は、参考書・問題集などの問題の練習で行います。
化学式を覚えないと、入試で点が取れません。
たとえば硫酸の化学式 H2SO4 を覚えてないと、硫酸を使った化学反応の入試問題は解けないでしょう。
どんなに計算力や思考力が高かろうが、化学式を覚えない限り、理系大学の入試では点が取れません。
だから、基本的な物質については化学式を覚えてください。とはいえ、計算練習で、化学反応の計算を練習してるうちに、有名な化学式は、自然と頭に入ります。
たとえば酸や塩基の、濃度や電離度などの計算練習をすれば、酢酸とかアンモニアなどの、酸や塩基の化学式は、自然と身につきます。
受験問題集だと、あまり学習の基本ではない化学物質の化学式でも、暗記を要求してくる理系の難関大学もあるので、高校1年〜2年の学習には、適しません。たとえばメタンハイドレートの化学式の暗記とか、燃料電池で使われてる物質の化学式の暗記とか。どうするかは個人に任せましょう。
化学反応以外の物質構造の知識については、たとえ物質についての知識であっても、入試には、あまり出ません。
高校化学の検定教科書や参考書には、コンクリートやステンレス鋼などの実用的な材料などについても、記載されています。
しかし、これらの実用材料の分野の知識は、あまり大学入試には出ません。
たとえ実用的な材料に関する知識をあつかう問題が入試に出たとしても、おそらくは出題文中の解説などで補足説明があり、化学反応の知識で対応できる問題が出題されることが多いでしょう。
なので学習の中心は、化学反応についてを中心にするのが良いでしょう。学習時間にも限りがあるので、化学反応を中心にしたほうが良いでしょう。
大学入試の化学に出る内容は、あくまで化学反応に関する問題が中心です。
なお、製鋼などの実務では「焼き入れ」などの熱処理などをしたりするでしょうが、そういう処理は化学反応では無いので、大学入試には、ふつうは出ません。中学校の技術家庭科には「焼入れ」は名前だけは書いてあったりしますが、中学技術の教科書出版社によっては書いてない場合もあります。そして、高校化学の検定教科書では、そもそも「焼入れ」の説明が、書いてありません。
化学と数学IIIは履修して当然。そもそも、数学IIIと化学は、普通の大学化学科の入試科目になっている。
できれば、さらに物理も履修してください。なぜなら大学入学後には、ほぼ確実に、物理学の電気の知識および原子物理の知識も必要になります。もし、高校の時間割の都合で物理が履修できなくても、参考書などで物理も学んでおいて受験勉強したほうが安全でしょう。そうしないと、大学に入ってから、化学の授業が分からなくて留年する可能性があります。まして物理を履修していても大学で化学がチンプンカンプンになるほど、大学の化学とは難しいのです。
理想的には、さらに生物も高校で履修できれば望ましいのでしょうが、現実的には日本の高校制度では時間割の都合などで、理科3科目の履修は難しいかもしれません。
もし将来、ハイテク材料開発などの仕事につきたいなら、当然、大学の化学科にいったほうがイイです。なぜなら企業の採用では、化学科と電気工学科と物理学科から、材料開発の技術者として採用します。
薬品開発などの仕事につきたいなら、当然、化学科にいったほうがイイです。たぶん、大手製薬メーカーの採用では、難関大学の卒業生で、化学科と薬学部と若干は生物学科から、製薬の技術者として採用するでしょう(推測)。
化学企業や製薬企業などは、化学物質の開発には、数学科や土木工学とか機械工学とかの知識を応用するつもりはないようです。企業側がそういう発想なので、数学科の学生がどうしようが、機械工学科の学生とか土木工学の学生側がどうしようが、どうにもならないでしょう。
そして化学科や生物学科などに進学したら、なるべく大学院まで進学しましょう。なぜなら、大企業の採用では、大学院卒を優先的に研究開発の候補として採用します。
化学ビジネスには設備投資のため大金が掛かるので(高校の『政治経済』科目とかでも習うよね)、大企業でないと業界に参入しづらいのです。そして大企業の採用活動は、ほぼ学歴で採用を判断します。
ちなみに大学化学の専門的な計算は、公式の丸暗記です。なぜなら「量子力学」や「電気磁気学」などの必要な物理を理解するのに、まったく時間が足りません。そして、その物理に必要な数学を理解するのにも、まったく時間が足りません。そして就職後も、どうせ企業は物理・数学の高度な学力なんて、化学科卒には期待してません。
もしかしたら、例外的に化学科卒の人でも、大学の物理学科・数学科に準ずるレベルにまで数学・物理に秀でた卒業生も企業にいるかもしれませんが、いたところで、仕事での直接的な活用の場が少ないでしょう。
大学の化学教科書にも「証明」は書いてあるかもしれませんが、はっきりいって 自称「証明」(笑) であり、「ないよりかはマシ」な解説なだけです。でもそれは仕方ないのです、だって授業時間が足りないのだから。
かりに頑張って、大学化学用の数学の証明を、数学書を読みながら厳密に理解したところで、大企業ですら技術者がそこまで数学を理解してないので、就活でアピールしづらいです。
だいたい物理学科卒ですら、応用数学の公式は、それを授業で習ってなければ、知らない人が多数です。 |
552 | 高校教科書は時代ごとにまとめられているが、入試問題などでは、テーマ史の形でも出題される。そのため、本教科書はテーマ史の形でまとめる。テーマを細かく挙げることによって、日本史Bの全体を網羅できるようにする。
女性史 |
553 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(当事者の故障による中止)
第131条
当事者が不定期間の故障により訴訟手続を続行することができないときは、裁判所は、決定で、その中止を命ずることができる。
裁判所は、前項の決定を取り消すことができる。
----
{{前後
|民事訴訟法
|第1編総則
第5章 訴訟手続
第6節 訴訟手続の中断及び中止
|第130条(裁判所の職務執行不能による中止)
|第132条(中断及び中止の効果)
131 |
554 | {{shogi diagram|tright|
|銀歩
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ds|lg
| |rg| | | | | |uat|
|pg| |pg|pg|pg|pg|dads|uda|pg
| | | | | |da|pg|uas|
| |pg| | |da| | | |
| | |ps|da| | | | |
|ps|ps|dad|ps|ps|ps|ps| |ps
| |hgl| | | | | | |
|ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|角桂歩
先手は銀桂交換の駒損で、竜と馬では竜の方が大きいとも思えるが、後手からは次に△2二馬や△2二飛とぶつけて竜を消しにくる手がある。
▲7七角(▲6六角)と合わせて馬を消しにいく手が考えられるが、△8九馬とかわし、▲1一角成に△2二銀打で竜と馬を封じ込め、▲1二馬△9九馬となると、銀得の後手有利である長岡 2016、p. 18。。
{{shogi diagram|tright|
|桂香歩
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ds|dah
| |rg| | | | | |sg|hs
|pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg
| | | | | | |pg| |
| |pg| | | | | | |
| | |ps| | | | | |
|ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps
| |das| | | | | | |
|hgl|kadl| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|桂香歩
{{shogi diagram|tright|
|歩
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| |rg| | | | | | |
|pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg
| | | | | | |pg|das|
| |pg| | | | | |uda|
| | |ps| | | | |uda|
|ps|ps| |ps|ps|ps|ps|dat|ps
| |ss| | | | | |rsl|
|ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|角歩
ここで△2七歩と叩くのが鋭い手である。また、△2六歩と垂らす手もある。
{{shogi diagram|tright|
|なし
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| |rg| | | | | | |
|pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg
| | | | | | |pg| |
| |pg| | | | | | |
| | |ps| | | | | |
|ps|ps| |ps|ps|ps|ps|pgl|ps
| |ss| | | | | |rs|
|ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|角歩
▲同飛と取ると△8八角成で銀がタダで取られる。
先手の応手は▲5八飛、▲6八飛、▲7八飛に分かれる。
{{shogi diagram|tright|
|なし
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| |rg| | | | | | |
|pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg
| | | | | | |pg| |
| |pg| | | | | | |
| | |ps| | | | |pgl|
|ps|ps| |ps|ps|ps|ps| |ps
| |ss| | | | | |rs|
|ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|角歩
△2六歩は次の△2七歩成を狙っている長岡 2016、p. 16。。
▲7七銀と銀を安定させ、次に2六の歩を取れるようにすることが考えられるが、△2二飛と回られ、再度△2七歩成を狙われる。
{{shogi diagram|tright|
|なし
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| |ras|lra|lra|lra|lra|rat|rgl|
|pg| |pg|pg|pg|pg|bg| |pg
| | | | | | |pg| |
| |pg| | | | | | |
| | |ps| | | | |pg|
|ps|ps|ss|ps|ps|ps|ps| |ps
| |durh| | | | | |rs|
|ls|ns| |gs|ks|gs|ss|ns|ls
|角歩
▲3八銀?と2七の地点に数を足して△2七歩成を受けると、△7七角成▲同桂△2七銀のカチコミを食らい先手負けとなる。
{{shogi diagram|tright|
|なし
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| | | | | | | |rg|
|pg| |pg|pg|pg|pg| | |pg
| | | | | | |pg| |
| |pg| | | | | | |
| | |ps| | | | |pg|
|ps|ps|ns|ps|ps|ps|ps|sgl|ps
| | |dau| | | |ss|rs|
|ls|daus| |gs|ks|gs|uah|ns|ls
|角角歩
以下一例は▲2七同銀△同歩成▲8八飛に、△3八とと捨てる手があり、▲同飛△2九飛成で▲角△銀桂の二枚替えで竜を作られ先手負けである。
{{shogi diagram|tright|
|銀桂
|lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg
| | | | | | | |das|
|pg| |pg|pg|pg|pg| |uda|pg
| | | | | | |pg|uda|
| |pg| | | | | |uda|
| | |ps| | | | |uda|
|ps|ps|ns|ps|ps|ps|ps|uda|ps
| |ras|lra|lra|lra|rat|rs|dat|
|ls| | |gs|ks|gs| |dgl|ls
|角角銀歩2
したがって、△2六歩の垂らしには▲7七銀に代えて▲7七桂とし、角を切られないようにするが、やはり△2二飛と回られ、先手が悪いわけではないものの好んで飛び込む変化ではないというのが旧来の定跡であった。
ところが千田翔太によれば、▲7七銀△2二飛に▲3八銀ではなく▲3八金とすれば、△7七角成?▲同桂△2七銀?のカチコミには▲6六角または▲6五桂で先手が指せるという[http://mainichi.jp/articles/20160216/dde/041/040/042000c 椎名龍一 - 第74期名人戦順位戦 千田翔太五段−宮田敦史六段 第3譜 - 毎日新聞 2016年2月16日 東京夕刊]。
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|角歩
▲6六角以下、△2八銀成▲同銀△2七歩成▲同金△8九飛▲7八銀△9九飛成▲6五桂が一例で先手有利とされる。
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|香
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|dg|lah| |gs|ks| |durh|ns|ls
|角歩2
したがって▲3八金には△4二銀で持久戦となる千田-宮田 2016。。
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|歩
また△2六歩の垂らしには、▲7七銀や▲7七桂のほかに▲4五角と打つ手もある[http://kyokumen.jp/positions/9020870 lnsgkgsnl/1r7/p1ppppb1p/6p2/1p3B3/2P4p1/PP1PPPP1P/1S5R1/LN1GKGSNL w P - 局面ペディア][http://shishikomaigui.blog137.fc2.com/blog-entry-12.html shishikoma - 12. 3三角戦法の4五角の変化 - 将棋雑談]。
△2二飛と回り、▲6三角成△2七歩成と進む。
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|歩2
△2七歩成は
▲同馬?なら△同飛成▲同飛△8八角成で8八の銀を取れる。
▲7八飛△7二銀▲4五馬のような順が有力とされる。
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|歩2
優劣不明。
以上から、9手目▲2四同飛の局面で
△3二金が本筋である。 |
555 | 第2編 株式会社>第3章 新株予約権
第261条
前条の規定は、新株予約権取得者が取得した新株予約権が譲渡制限新株予約権である場合には、適用しない。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
一当該新株予約権取得者が当該譲渡制限新株予約権を取得することについて次条の承認を受けていること。
二当該新株予約権取得者が当該譲渡制限新株予約権を取得したことについて第263条第1項の承認を受けていること。
三当該新株予約権取得者が相続その他の一般承継により譲渡制限新株予約権を取得した者であること。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第3章 新株予約権
第4節 新株予約権の譲渡等
第1款 新株予約権の譲渡
|会社法第260条(新株予約権者の請求による新株予約権原簿記載事項の記載又は記録)
|会社法第262条(新株予約権者からの承認の請求)
261 |
556 | 小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校公民>高等学校公共>日本経済の進展 戦後から現代の課題
本節は、戦後の日本経済史に関する特別講義です。
日本は1945年8月15日、ポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏しました。それ以降、1952年のサンフランシスコ講和条約の発効による独立までの6年間にわたり、GHQ(連合国軍総司令部)が統治しました。
GHQによる最初の占領政策は非軍事化と経済の民主化でした。連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、女性参政権の統一、労働団結権、自由教育、専制政治廃止、経済民主化という5大改革を日本政府に命令しました。
GHQの財閥解体は、軍需産業の担い手(財閥)をなくし、財閥に集中する富の分配を実現します。その上で、自由競争を促して、中産階級を創出するものです。
1946年に、持株会社整理委員会が発足しました。持株会社整理委員会では、4大財閥(三井・三菱・住友・安田)と中小財閥など83財閥を指定します。その上で持株会社整理委員会が財閥本社の持株を買い取り、一般に売却する形で財閥をなくしました。
1947年4月に制定された独占禁止法は、持株会社やトラスト・カルテルを禁止しています。また、独占禁止法を実施する機関として、公正取引委員会が設立されました。
財閥解体後もなお残る巨大企業を分割するため、1947(昭和22)年12月、過度経済力集中排除法が公布され、大企業325社が売却の対象となりました。しかし、冷戦による占領軍の対日政策の転換により売却の対象が取り消されました。最終的に指定されたのは18社となり、うち実際に分割が行われたのは11社にとどまりました。
1950年代半ばから1960年代を通じて日本経済は年平均10%を超える急激な発展を遂げ、これを高度成長(高度経済成長)と呼びます。高度成長期とされるのは、一般に1955年から1973年までの期間です。
1971(昭和46)年12月から1973(昭和48)年11月まで24か月続いた好景気を列島改造ブームといいます。高度成長最後の好景気といわれます。
1972年に首相に就任した田中角栄は「日本列島改造計画」をスローガンに掲げました。しかし列島改造計画への期待は地価の急騰で急激に薄くなりました。
1974年の決算では、戦後初めて実質GDPがマイナス成長となりました。
1970年代は産業構造が変化した時代です。1960年代は、鉄鋼・自動車など重厚長大型の重化学工業が急激に伸びました。その後、オイル・ショックをきっかけに省資源・省エネルギー化が進められ、重厚長大型から軽薄短小型へ移行するようになりました。そして、エレクトロニクスやバイオテクノロジー、通信などのいわゆるハイテク産業が台頭してきます。
10%台の高度成長から5%台の安定成長に転換したので、設備投資が過剰となり企業収益は大幅に低下しました。
こうした努力の結果、省エネルギー技術が急速に進み、エネルギー消費を抑制しながら安定した経済成長を果たせました。
日本経済の世界経済におけるパフォーマンスが大きくなるにつれて、日本が世界の貿易黒字を独り占めしているとの批判(経常収支不均衡問題)が生まれました。これは日米貿易摩擦に代表されました。
1981年に就任したアメリカのロナルド・レーガン大統領(当時)はドル高による強いアメリカを指向しました。このため、ドルは国際収支の赤字にも関係なく各国通貨に対して増価しました。その後、円安ドル高が生まれ対米貿易摩擦が問題となりました。アメリカの貿易収支は対日本で大幅赤字となりました。
1970年代初頭の、鉄鋼、繊維に始まり、1980年代には、牛肉・オレンジ、自動車、半導体、工作機械などの品目が問題として取り上げられました。日本は、この問題以降、輸出自主規制やアメリカに工場を建設して現地生産するなどの対応が採られました。さらに、建設、金融面でも自由化が要求されました。
ところがこの間、日本の経常収支黒字額は増え続け、獲得された外貨がアメリカへ投資される形で国際的資金循環が形成されました。アメリカの財政赤字と経常収支赤字によって不足した資金を日本が供給しました。
アメリカの双子の赤字(経常収支赤字と財政収支赤字)は国際問題として取り扱われ、第2期ロナルド・レーガン政権で先進国が協調してアメリカの経常収支赤字削減に取り組みました。
1985年には、ニューヨークのプラザホテルに先進5か国財務相(日本、アメリカ、西ドイツ、イギリス、フランス)・中央銀行総裁会議が集まりました。アメリカの経常収支赤字を解消するために、外国為替市場に各国が協調介入して行き過ぎたドル高の改善を決定しました。これがプラザ合意です。
このプラザ合意により、各国がドル売り・自国通貨買いの協調介入を行った結果、円ドルレートは急激な円高・ドル安となり、日本では輸出産業を中心に「円高不況」になりました。 |
557 | 法学>民事法>コンメンタール民事執行法
(売却に伴う権利の消滅等)
第59条
利害関係を有する者が次条第1項に規定する売却基準価額が定められる時までに第1項、第2項又は前項の規定と異なる合意をした旨の届出をしたときは、売却による不動産の上の権利の変動は、その合意に従う。
----
{{前後
|民事執行法
|第2章 強制執行
第2節 金銭の支払を目的とする債権についての強制執行
第1款 不動産に対する強制執行
第2目 強制競売
|民事執行法第58条(評価)
|民事執行法第60条(売却基準価額の決定等)
59 |
558 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)
(新株予約権買取請求)
第787条
次の各号に掲げる行為をする場合には、当該各号に定める消滅株式会社等の新株予約権の新株予約権者は、消滅株式会社等に対し、自己の有する新株予約権を公正な価格で買い取ることを請求することができる。
次の各号に掲げる消滅株式会社等は、効力発生日の20日前までに、当該各号に定める新株予約権の新株予約権者に対し、吸収合併等をする旨並びに存続会社等の商号及び住所を通知しなければならない。
前項の規定による通知は、公告をもってこれに代えることができる。
新株予約権証券が発行されている新株予約権について新株予約権買取請求をしようとするときは、当該新株予約権の新株予約権者は、消滅株式会社等に対し、その新株予約権証券を提出しなければならない。ただし、当該新株予約権証券について非訟事件手続法第114条に規定する公示催告の申立てをした者については、この限りでない。
新株予約権付社債券が発行されている新株予約権付社債に付された新株予約権について新株予約権買取請求をしようとするときは、当該新株予約権の新株予約権者は、消滅株式会社等に対し、その新株予約権付社債券を提出しなければならない。ただし、当該新株予約権付社債券について非訟事件手続法第114条に規定する公示催告の申立てをした者については、この限りでない。
新株予約権買取請求をした新株予約権者は、消滅株式会社等の承諾を得た場合に限り、その新株予約権買取請求を撤回することができる。
吸収合併等を中止したときは、新株予約権買取請求は、その効力を失う。
第260条の規定は、新株予約権買取請求に係る新株予約権については、適用しない。
----
{{前後
|会社法
|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
第5章 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転の手続
第2節 吸収合併等の手続
第1款 吸収合併消滅会社、吸収分割会社及び株式交換完全子会社の手続
第1目 株式会社の手続
|会社法第786条(株式の価格の決定等)
|会社法第788条(新株予約権の価格の決定等)
787 |
559 | 法学>民事法>コンメンタール著作権法
(著作者の推定)
第14条
----
{{前後
|著作権法
|第2章 著作者の権利
第2節 著作者
|著作権法第13条(権利の目的とならない著作物)
|著作権法第15条(職務上作成する著作物の著作者)
014 |
560 | 法学>民事法>コンメンタール農業動産信用法
【先取特権の優先権の順位】
第11条
本法の先取特権は、各々民法の以下の先取特権とみなされる。なお、農業用動産の抵当権は、保存費用と同等の第一順位と定めたれている(第16条)。
----
{{前後
|農業動産信用法
|第2章 先取特権
|農業動産信用法第10条【水産養殖用種苗・餌料購入資金の先取特権】
|農業動産信用法第12条【農業用動産抵当権】
11 |
561 | 定義1.1 集合 X と X の部分集合族 \mathcal{O} の組 (X,\mathcal{O}) が位相空間であるとは, 次の2条件が満たされることをいう:
X を台集合, \mathcal{O} を位相構造あるいは単に位相という.
注意1.2 誤解の恐れのないときには, 位相空間を台集合と同じ X という記号で表すことが多い. しかし, 台集合 X を定めたからといって位相空間が一意に決まるわけではない.
定義1.3 位相空間 X が位相多様体であるとは, 次の3条件が満たされることをいう:
組 (U,\psi) を x の座標近傍という.
事実1.4 n\neq m ならば \mathbf{R}^n の空でない開集合と \mathbf{R}^m の空でない開集合は同相でない.
注意1.5 これはホモロジー論の初歩的だが重要な結果である.
定義1.6 位相多様体 X の各点 x に対応する自然数 n は一意に定まり, これを \dim_xX と表し, これが x によらず一定であることを X が純次元位相多様体であるという. 任意の点 x に対して \dim_xX=n であれば特に X を n 次元位相多様体という.
注意1.7 この「純次元」という語は pure dimension や [https://en.wikipedia.org/wiki/Equidimensionality equidimension] の訳語でありスキーム論でよく用いられる.
定義1.8 位相多様体 X の開集合 U 上の関数からなる集合 \mathcal{A}(U) を定める対応 \mathcal{A} が X 上の C^r 級微分構造であるとは, 次の3条件が満たされることをいう:
\in\mathcal{A}(U_{\lambda})\ (\lambda\in\Lambda) ならば f\in\mathcal{A}(U).
組 (X,\mathcal{A}) を C^r 級多様体という.
注意1.9 誤解の恐れのないときには, C^{\infty} 級多様体(resp. 微分構造)のことを単に多様体(resp. 微分構造)といい, 多様体を位相多様体と同じ X という記号で表すことが多い. しかし, 位相空間 X を定めたからといって多様体が一意に決まるわけではないことに注意せよ. |
562 | 本項は、青山学院大学の入学試験対策に関する事項です。
青山学院大学(青学)は、東京都渋谷区にある私立大学です。青学の入試の特徴としては、英語の難易度が全学部(特に法学部)を通して高いことであります。一方で、他の教科は割と難易度は低めなので青学を第一志望にするなら他の科目で充分に得点するのがコツでしょう。近年の文高理低の影響もあってか、倍率は増加傾向にあります。
青学には、全ての学部で共通の問題によって試験が行われる全学部日程が存在します。合格難易度は個別学部日程よりも高いですが、自信のある受験生には積極的に挑戦してほしいものです。
「英語の青学」と言われるように、文系学部の英語の難易度は高いです。法学部受験生は、英語以外の科目で高得点を狙うようにしましょう。
法学部の英語の難易度は「英語の青山」と呼ばれる青学の中でも一番難しいです。青学各学部の中でも総合的に得点を伸ばすことは難しい科目でしょう。毎年合格者平均点、最低合格点ともに他学部より低いのは、このためです。試験時間は90分であり、2008年以降大問は5つです。特に大問1の超長文読解と5の自由英作文には注意するようにしましょう。
大問1は長文読解であり、青学の他学部の問題と比べるとかなり膨大な分量をこなさなければなりません。1000ワードを超える非常に長い英文読解を課されます。いわゆる超長文が出題されますので時間配分には十分注意が必要です。専門用語はおろかマニアックな学術用語など、見慣れない単語にも脚注は一切つくことがなく出題されるため、単語対策と合わせて文脈を捉える力をつけておくことは必須だといえます。年度によってはJapan Timesの原文がそのまま出題されたり、そうでなくとも長文のテーマは非常にタイムリーであり、まるで英字新聞を読まされているような感覚にとらわれることがほとんどなので単語、長文対策ともに十分な対策をしておくことが望ましいです。下線部和訳、空所補充、内容一致、表題選択を基本に年度によって文法要素が加わることもあります。基本的に内容が聞かれる設問がほとんどですので、しっかり精読する必要があります。
大問2も内容一致を中心とした長文読解です。大問1ほど文章も長くはなく、内容一致や語句説明ばかりのマーク問題ですが、単語のレベルは相変わらず高いため注意が必要です。
大問3は会話文が出題され、空所補充を要求されます。大問1や5に比べると解きやすいので、十分に得点しておきたいものです。
大問4は文法問題です。大問1や5に比べると比較的平易なものが多いので、大問3同様十分に得点しておきたいものです。
大問5は自由英作文が課されます。形式としては例年課題文を読み設問に沿って100ワード程度の英作を要求され、大学入試の問題としてはかなり本格的なエッセイ能力が問われます。課題文の長さはいわゆる標準的な長文読解問題の文章より長く、内容も決して平易なわけでは無いので読むだけでかなりの時間をとられてしまいます。さらに100ワード前後という縛りも受験生にとってはかなりきついものであります。そのため例年、大問5に辿りついたもののエッセイを書くに至らず時間切れになる、時には大問5にすら到達出来ない受験生が多いようです。
総評としては、とにかく時間との勝負であるといえます。英文の量は単純に多いだけではなく難易度もかなり高いものですので、テンポよく90分でさばくにはかなりの英語力が必要です。
大問4までですらも90分でこなすには慣れていなければギリギリな印象を受けるにもかかわらず、さらに大問の中で一番時間を取るであろう大問5が待ちかまえているため、とにかく大問1をどれだけ適切かつ素早く処理できるかが鍵になります。大問5にしっかり時間を残しておきましょう。
今年度の10年度入試においても例年同様に単語に脚注は一切つかず、設問や指示も基本的に全て英語、長文の分量も超長文の領域と相変わらず相当な難易度の出題が続いているので、11年度入試もしっかり英語の対策を練っておく必要があります。
法学部同様、長文読解問題、文法・語法問題、空欄補充問題と幅広い形式の問題が出題されます。難易度は大学入試としては高い部類に入ります。問題量が多いことが共通しているので、速読を意識しなければなりません。速読が出来るようになるには、語彙力、構文解釈力が欠かせませんので、普段から単語の学習に励むようにしましょう。また、熟語に関する問題も多くの学部で出題されるため、熟語集もハイレベル受験生向けの物を1冊仕上げる必要があります。(例:stick one's nose into:話に割り込むmake the head or tail of:理解するhit the nail on the head:図星をつく)
※国際政治経済学部、文学部では50~60words前後の標準レベルの自由英作文が出題されるため、十分に対策しておきましょう。
※英米文学部A方式の場合,リスニングが「英語」に含まれています。長めのモノローグを聞き解答する形式です。
英語が非常に難しい分、国語はどの学部でも比較的標準的なものが出題されます。センター試験の国語と比較しても同じような難易度か、簡単な問題が出題されます。また、漢字の書き取り問題は非常に少なく1、2問程度しか出ませんが、あなどらずにしっかりとっていきましょう(一般的に漢字の問題は8割から全問正解を目指すのが基本です)。当然、合格最低点が高くなりますので、合格を狙うならば国語は8割は欲しいものです。法学部A方式では、古典が出題されない年がありました。(その分評論の字数が若干増えていました)
文学部英米文学科B方式・法学部A方式・国際政治経済学部B方式で選択可能です。あくまで選択科目なのでリスニングが苦手な受験生は選ぶ必要はありません。青学のリスニング試験はセンター試験のリスニング問題とは訳がちがうといっていいほど難易度が高いです。ある程度の対策をしておくべきでしょう。
法学部のリスニングは非常に独特であり、一般的な対策が難しいです。TOEICやTOEFL、英検準一級の対策が適当であるとされますが、語句、スピード、長さのすべてにおいてそれ以上の難易度で出題されているのが現状です。特に会話の長さにおいては10分近く立て続けに会話が続くこともあり注意が必要です。形式的な対策では全く歯が立たない場合が多いので、とにかく日常的に耳を自然な英語に慣らしておくことが一番効果的な対策であると言えるでしょう。映画やテレビ番組、音楽、ニュースなど多彩な素材から英語を聞く習慣をつけておくことがとても大事です。
問1、2はセンターレベル(英検二級レベル)です。問題なのは、問3以降であり、こちらは英検準一級レベルに相当します。リスニング対策には、音読も効果的であり、CDなどでシャドウイングをしてほしいものです。音読のメリットは、英文を直読直解(文の頭から、返らず理解すること)ができるようになることです。これは、聞く英語が決して巻き戻せないこと(CDなどで意図的にするのは別にして)からも納得がいくと思われます。結果、よりクリアに英文を聞けるようになります。リスニング対策としては、ディクテーション(聞いて書き取ること)も効果的ですが、こちらは一回に所有する時間が長いため、シャドウイングをメインにしつつ、平行して行うとよいでしょう。
基礎レベルです。出題範囲は数学ⅠA・ⅡB(数列・ベクトル)となり、図形と方程式、平面図形、ベクトル、三角関数、微・積分法、指数・対数関数から出題されました。例年、教科書の節末・章末問題程度の平易な問題が大半であるため、数学が得意な受験生は満点を狙っていきましょう。
世界史
問題レベルは標準ですので、しっかりとした学習を進めていれば高得点が期待できる問題です。地域別で見ると青山学院大学という大学の性質上、西洋史に重きがあるように思われますが、中国史やラテンアメリカやアメリカ合衆国、東南アジア、中東史からの出題もあるため結局はどこということなく、全ての地域を満遍なくやるということが必要です。時代も古代から現代まで特に偏って学習するのではなく幅広く学習する必要があります。文化史も内容まで熟知していないと解けないような問題も稀に見られるので対策を立てておきたいのですが、経営学部という学部の性質上、経済関係の事項(例:プラザ合意、アジア太平洋経済協力会議など)は特に力を入れておくべきでしょう。
日本史
標準レベルの問題が大問3題で概ね特定の時代が区分されています。マーク式の問題と記述式の問題があり、出題方法はオーソドックスで癖のない出題方法が多いようです。出題方式で難易度や形式があまり変わらない同大学の社会学系の学部で対策すると効果的でしょう。古代から近代よりも近現代から現代(戦後)の出題の方が記述が多いのも社会学系の特徴なので、赤本の問題演習はもちろん日頃の学習から意識するべきでしょう。なお、2010年経営学部では1970年代の10年スパンでかなり細かい知識まで問われたこともありますので、戦後政治は差をつける意味で怠ることはできません。
政治経済
マーク式と記述式の複合問題であり、法学部A方式と国際政経A方式ではやや発展的〜発展的な内容が、その他の学部では基本的な問題が出題されます。日本史や世界史に比べて問題数が多いため、時間的制約もあります。2016年法学部では軍縮に関するかなり細かい知識が問われたため、多くの受験生が苦しんだと思われます。国際政経学部では例年一問一答式の大問が一題出題されるので基本的知識の取りこぼしは避けたいようにしておきたいものです。政治経済のみに固執した学習では解けない、世界史的,日本史的な問題も学部によっては出題されるので社会科学全般にわたる広い知識が求められます。法学部では英語が難しい分、政治経済では8割以上の得点を狙いたいものです。
センター試験の成績のみによって合否が決まる試験です。3科目型と4科目型の2種類があります(法学部では3科目型しかないなどの例外もあるため、自分の志望学部ごとに調べること)。国際政治経済学部と法学部、英米文学部では、4科目型で85%、3科目型で90%程度の得点が必要です。その他の学部学科でも4科目型で80%、3科目型で85%程度が求められるため難易度は高いといえるでしょう。2017年に新設された地球社会共生学部は倍率が非常に高くなりました。 |
563 | 法学>環境法>自然公園法>コンメンタール自然公園法
(指定)
第72条
本条から「都道府県立自然公園」の章となる。
自然公園法第2条第4号は、都道府県立自然公園を「優れた自然の風景地であつて、都道府県が第七十二条の規定により指定するものをいう」とし、その指定は、本条で条例の定めるところによるものとしている。なお、自然環境保全法第45条で、都道府県立自然公園は都道府県自然環境保全地域に含まれないとされている。
----
{{前後
|自然公園法
|[[コンメンタール自然公園法#72|第3章都道府県立自然公園
]]
第九節雑則
|自然公園法第71条(原生自然環境保全地域との関係)
|自然公園法第73条(保護及び利用)
72 |
564 | 」を使います。「分」の読みかたは直前の音によって変わるので注意しましょう。時間と時刻の語彙ページには読み方の一覧が載っています。
(正午よりあとのとき)を使います。
時刻を聞くときは、
今何時ですか。
といいます。
例
午後の4時20分です。
「何」をwhatの意味で使うときは、発音が後続の音によって「なに」か「なん」になります。
4時、9時のときはふつうの読み方とは違い、4時を「よじ」、9時を「くじ」と発音します。
7時のときの読みかたは、日本国内での日本人むけの学校では「しちじ」が正しい読みだと教わります。しかし、学校以外の場所では、発音の似ている1時(「いちじ」と発音します)との混同をふせぐために7時を「ななじ」と発音する場合もあります。
「分」は単独で現れるときは「ふん」と読みますが、1分 (いっぷん)のように、「ぷん」と発音が変わるときがあります。 |
565 | 法学>民事法>コンメンタール民法>第5編 相続 (コンメンタール民法)>民法第942条
(相続財産分離の効力)
第942条
財産分離の請求をした者及び前条第2項の規定により配当加入の申出をした者は、相続財産について、相続人の債権者に先だって弁済を受ける。
相続財産分離の効果について定める。明治民法第1042条を継承。
相続人の財産のうち財産分離をした部分について、相続債権者及び受遺者は、相続人の債権者に優先して弁済を受ける権利を有する。先取特権に酷似する制度である本條ノ規定ハ特ニ相續債權者及ヒ受遺者ノ特權ヲ認メタルニ過キスシテ敢テ相續人ノ債權者ヲ相續財產ヨリ除斥シタルモノニ非ス。ユエニ若シ相續債權者及ヒ受遺者カ悉ク弁濟ヲ受ケタル後尙殘餘アルトキハ相續人ノ債權者ハ相續財產ニ付テモ亦弁濟ヲ受クヘキコト固ヨリナリ。以上論スル所ニ據レハ相續債權者及ヒ受遺者ノ權利ハ先取特權ニ酷似スルモノアリ。(梅謙次郎『民法要義』)。
明治民法において、本条には後見人等と被後見人の間の債権債務に関する消滅時効についての以下の規定があった。趣旨は、民法第875条に継承された。
----
{{前後
|民法
|第5編 相続
第5章 財産分離
|民法第941条(相続債権者又は受遺者の請求による財産分離)
|民法第943条(財産分離の請求後の相続財産の管理)
941 |
566 | 法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂
(捜索)
第102条
裁判所は、必要があるときは、被告人の身体、物又は住居その他の場所に就き、捜索をすることができる。
被告人以外の者の身体、物又は住居その他の場所については、押収すべき物の存在を認めるに足りる状況のある場合に限り、捜索をすることができる。
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{{前後
|刑事訴訟法
|第1編 総則
第9章 押収及び捜索
|第101条(領置)
|第103条(押収と公務上の秘密1)
102 |
567 | 法学>民事法>コンメンタール民法>第5編 相続 (コンメンタール民法)
(包括遺贈及び特定遺贈)
第964条
遺言者は、包括又は特定の名義で、その財産の全部又は一部を処分することができる。
2018年改正にて、以下の但書を削除。
遺留分について物権的な分割から、金銭債権による解決に変わったこと(第1042条)に伴う改正。
妻子のある男性がいわば半同棲の関係にある女性に対し遺産の三分の一を包括遺贈した場合であつても、右遺贈が、妻との婚姻の実体をある程度失つた状態のもとで右の関係が約六年間継続したのちに、不倫な関係の維持継続を目的とせず、専ら同女の生活を保全するためにされたものであり、当該遺言において相続人である妻子も遺産の各三分の一を取得するものとされていて、右遺贈により相続人の生活の基盤が脅かされるものとはいえないなど判示の事情があるときは、右遺贈は公序良俗に反するものとはいえない。
無条件で公序良俗に反していないとするものではなく、「右遺贈により相続人の生活の基盤が脅かされるものではない」などの条件がついており、事情によっては公序良俗に反し無効と判断されることもありうる。
特定の遺産を特定の相続人に「相続させる」趣旨の遺言は、遺言書の記載から、その趣旨が遺贈であることが明らかであるか又は遺贈と解すべき特段の事情のない限り、当該遺産を当該相続人をして単独で相続させる遺産分割の方法が指定されたものと解すべきである。
特定の遺産を特定の相続人に「相続させる」趣旨の遺言があった場合には、当該遺言において相続による承継を当該相続人の意思表示にかからせたなどの特段の事情のない限り、何らの行為を要せずして、当該遺産は、被相続人の死亡の時に直ちに相続により承継される。
明治民法において、本条には家督相続に関する以下の規定があった。家制度廃止に伴い継承なく廃止された。
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{{前後
|民法
|第5編 相続
第7章 遺言
第1節 総則
|民法第963条(遺言能力)
|民法第965条(相続人に関する規定の準用)
964
964 |
568 | 法学>コンメンタール行政手続法
(届出)
第37条
届出が届出書の記載事項に不備がないこと、届出書に必要な書類が添付されていることその他の法令に定められた届出の形式上の要件に適合している場合は、当該届出が法令により当該届出の提出先とされている機関の事務所に到達したときに、当該届出をすべき手続上の義務が履行されたものとする。
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{{前後
|行政手続法
|第5章 届出
|第36条の3
|第6章 意見公募手続等第38条(命令等を定める場合の一般原則)
37 |
569 | 法学>環境法>自然環境保全法>コンメンタール自然環境保全法
第53条
第1号は、原生自然環境保全地域における行為の制限に違反した者が対象で、第2号は、原生自然環境保全地域、自然環境保全地域における環境大臣からの中止命令等に違反した者が対象となる。
{{前後
|自然環境保全法
|第八章罰則
|自然環境保全法第52条(地方債についての配慮)
|自然環境保全法第54条
53 |
570 | 法学>民事法>商法>会社法>会社法総則
ある目的をもって結合した集団のことを社団という。社団はそれ自体で権利能力を有し、権利義務の帰属主体となることができる。会社とは、営利を目的とする社団である。
社団と対置されるものに組合がある。組合もまたある目的の下に結合した人々のことをいうが、社団と異なり、原則として法人格をもたない。 |
571 | SFCとは、湘南藤沢キャンパスに設置されている総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部の3学部を指す。両学部の小論文は慶大の他学部や他大学で見られるものとは違い、SFCオリジナルの非常に独特で重厚な内容になっているため、受験生は早い段階から小論文対策に取り組むこと。また、SFCではAO入試を積極的に導入しており、多種多様な学生を集めているが、本項では一般入試対策についてのみ記述する。
SFCと呼ばれる学部群の1学部。一学年の定員は450名であり、大学受験一般入試枠は225名。残りはAO入試・帰国生入試・留学生入試枠・附属高校推薦が占める。例年、実質倍率は10倍程度である。環境情報学部とは別の学部であるが、学部間に垣根は無い。
学科試験
3段階採点方式
採点方法は、選択した試験科目(英語+数学、英語、数学or情報)の得点が1次選考基準点に達した受験生についてのみ小論文が採点される。次に、小論文が2次選考基準点に達した受験生に対して、選択した受験科目の得点と小論文の採点結果を組み合わせて、最終選考が行われる。つまり、選択した試験科目でどれだけ得点できていても、小論文が一定の点数取れていない場合(逆もまた然り)は、合計点が合格最低点を上回っていても不合格ということである。SFCは英語(数学)だけできても合格はできない。英語(数学)と小論文の両方ができていないと合格はできない。
試験時間は120分、配点は200点。全て客観式の設問で、1200~1500wordsの超長文読解問題が2題出題される。学術的内容の長文の出題が多く、例年1つの長文につき20箇所もの空所補充問題があるのが特徴。大学入試としては非常に高いレベルの語彙力、読解力をまともに問うこの形式は環境情報学部の出題と共通している。本文の抽象度が高く語数が多いため、1つの文章を読みきるだけでも体力を消費する。そのため、重厚な長文に慣れて耐性をつけておくべきである。また、分野を問わぬ文章が出題されるため、幅広い単語力や背景知識は必須であり、食わず嫌いは厳禁である。
試験時間は120分、配点は200点。範囲は数学ⅡBまでとなっているが、教科書範囲外の独創的な出題が多いのが特徴である。問題文も長く複雑なものが多い。幅広い分野から、SFCらしいパズルのような複雑な問題が出題されるが、頻出分野は集合と論理・整数・場合の数と確率・数列である。対策としては、受験レベルの基礎を確立し、その後は過去問でとにかく演習を積むしかないと思われる。特に、数学のみの受験生用の問題は大学入試レベルを逸脱しているものが多いので、数学のみの受験生は覚悟が必要である。環境情報学部の数学の問題もやっておこう。
2016年度から新しく「情報」という科目も選択可能となる。
問題の難易度は国家試験のITパスポート試験より高く、基本情報技術者試験よりはやや低い、という感じである。
ただし、ボーダーラインが予め得点率60%以上と決まっている基本情報技術者試験と異なり、SFCの情報科目のボーダーラインは基本情報技術者試験より高い。また、出題傾向も基本情報技術者試験とは若干異なるため、既に基本情報技術者試験に合格している受験生でも油断するなく、実際に出題された過去問等でしっかり対策しておくこと。
試験時間は120分、配点は200点。総合政策学部の小論文は、5種類以上の膨大な資料が与えられる難問である。資料や自身の知識の事実に基づいた根拠から自分の考えまでを記すことになる。全体の論述字数は1,500字~1,800字程度である。資料から素早く重要な情報を正確に読み取り、頭の中でそれらを組み合わせる力が求められる。国語の現代文の要領で一文一文を丁寧に読んでいては、資料を読むだけで試験時間が終わってしまう。よって、小論文の書き方を覚えただけでは到底歯が立たない。小論文の基礎的な問題が解けるようになったら、当該学部の過去問や環境情報学部の小論文に取り組み、学校や予備校の小論文の講師に添削してもらうことが重要である。
総合政策学部の小論文では、具体的な問題設定・構造的分析・解決法・新しいビジョンを提示させるものが多い。いずれも、総合政策学の理論を使わないと導き出せないようになっている。大量の資料から共通するテーマを発見する力だけでなく、総合政策学とはどういう学問なのかも勉強しておく必要がある。
資料のテーマは、時事問題が中心である。近年では、教育・介護・政策・日本の望ましい将来像の設計など、幅広いテーマが出題されている。また、資料は新聞記事や政府の公文書、論文、学術書、政党のマニフェスト等が出題される。政治経済や現代社会の知識がなければ、読み解けない内容になっている。年度によっては統計表や英文資料が出ることもある。
総合政策学部の小論文の問題形式は年度によって変わる。文章を書かせるだけでなく、「図示とその図の解説」を求める年度もあった。また、意見論述だけでなく、政策評価などが問われることもある。
以下の内容は、小論文の基礎が確立されていることが前提である。
過去問を通じて、出題テーマや設問のパターンを知ると同時に、読解力・思考力を養う。
総合政策学とは何か、他の学問との比較、そして実際にどのような研究が行なわれているか調べ、この学部の研究領域と学問の方法に慣れ親しむ。
広義の公共政策の争点(TPPをはじめとした経済連携協定、エネルギー政策、地球環境問題、憲法解釈、社会保障問題など)について広い関心を持ち、常日頃から知識を蓄える。特に、どのような意見対立が起こっているのか、政党間やイデオロギー間の対立に留意する。
SFCと呼ばれる学部群の1学部。一学年の定員は450名であり、大学受験一般入試枠は275名程度。残りはAO入試・帰国生入試・留学生入試枠・附属高校推薦が占める。例年、実質倍率は9倍程度である。総合政策学部とは別の学部であるが、学部間に垣根は無い。
学科試験
3段階採点方式
採点方法は、選択した試験科目(英語+数学、英語、数学or情報)の得点が1次選考基準点に達した受験生についてのみ小論文が採点される。次に、小論文が2次選考基準点に達した受験生に対して、選択した受験科目の得点と小論文の採点結果を組み合わせて、最終選考が行われる。つまり、選択した試験科目でどれだけ得点できていても、小論文が一定の点数取れていない場合(逆もまた然り)は、合計点が合格最低点を上回っていても不合格ということである。SFCは英語(数学)だけできても合格はできない。英語(数学)と小論文の両方ができていないと合格はできない。
試験時間は120分、配点は200点。全て客観式の設問で、1200~1500wordsの超長文読解問題が2題出題される。学術的内容の長文の出題が多く、例年1つの長文につき20箇所もの空所補充問題があるのが特徴。大学入試としては非常に高いレベルの語彙力、読解力をまともに問うこの形式は総合政策学部の出題と共通している。本文の抽象度が高く語数が多いため、1つの文章を読みきるだけでも体力を消費する。そのため、重厚な長文に慣れて耐性をつけておくべきである。また、分野を問わぬ文章が出題されるため幅広い語彙力や背景知識は必須であり、食わず嫌いは厳禁である。総合政策学部に比べればかなり理系分野にシフトしたテーマが目立つため、この点を鑑みれば概して語彙の対策は立てやすいはずである。
試験時間は120分、配点は200点。範囲は数学ⅡBまでとなっているが教科書範囲外の独創的な出題が多いのが特徴である。選択問題ではコンピュータの問題が出される。他大学の入試では見られないような異質な問題が頻出する(特に、数学のみの受験生用の問題は発想力が求められるパズルのような問題が多く、理系受験生でも難しいと言われている)。環境情報学部は総合政策学部に比べて数学の難易度が毎年若干高めに設定されている。あらゆる分野の基礎をきちんと押さえた上で、日頃から数学的パズルに親しむとよい。総合政策学部同様に、数学のみの受験生用の問題は大学入試レベルを逸脱しているものが多いので、数学のみの受験生は覚悟が必要である。
2016年度から新しく「情報」という科目も選択可能となる。
問題の難易度は国家試験のITパスポート試験より高く、基本情報技術者試験よりはやや低い、という感じである。
ただし、ボーダーラインが予め得点率60%以上と決まっている基本情報技術者試験と異なり、SFCの情報科目のボーダーラインは基本情報技術者試験より高い。また、出題傾向も基本情報技術者試験とは若干異なるため、既に基本情報技術者試験に合格している受験生でも油断するなく、実際に出題された過去問等でしっかり対策しておくこと。
試験時間は120分、配点は200点。非常にハイレベルな小問が複数課されるが、全体の論述字数は1,200字~1,600字程度。環境情報学部の小論文はアイディア提示型の特殊な内容である。他の学部の小論文のような抽象度の高い課題文が出題されることはないが、①総合政策学部と同様に膨大な資料に向き合い、クリティカルに読み、そこから自分のアイディア(商品の企画案や改善案)を構築する問題発見・問題解決力、そして②タイトルを考えるといったセンス・要約力が評価される特殊な入試である。
出題形式は総合政策学部と違う。総合政策学部は、大量の資料を分析し、事実に基づいた根拠から自分の考えまでを、600~800字程度でまとめる問題が数問出題される。一方で、環境情報学部の小論文は、複数の小問にわかれて、根拠や考えが別個で問われる。200字で解答しなければならない問題もある。聞かれたことに対して最小限の文字でわかりやすく解答する力が求められる。
①の問題発見・問題解決力は、やみくもに問題演習をしても身に付く力ではないため、戸山田和久氏の『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版新書)等の優良な参考書を使って、問題発見・問題解決の正しい考え方・やり方を身につけておくことが重要である。
環境情報学部は、総合政策学部と同様に自己意識の強い学部であって、受験生に対して環境情報学ではどんな研究がおこなわれているか、そのコンセプトとはどういうものかに関する深い理解を小論文試験で試している。したがって、まずは環境情報学部の研究について詳しく理解しなければならない。当該学部は実に多様なことを研究しているから、入試ではどの分野(テーマ)が出題されるか分からない。地球環境問題や生活用品のデザイン、メディア・アート、科学論といった実に様々な分野から出題されている。よって、当該学部で研究されている幅広い分野の全てについて、自分なりにある程度の見識を持っておく必要がある。また、入学後どのような研究を自分はしていきたいか、考えておくことが不可欠である。
SFCと呼ばれる学部群の1学部。一学年の定員は100名であり、大学受験一般入試枠は70名程度。残りは附属高校推薦・AO入試・帰国生入試・留学生入試枠が占める。
試験形態は1次試験(学科試験)と2次試験(面接+小論文)からなる。当学部に合格するのに鍵となるのは2次試験だと言われている。それは、当学部が人物面をかなり重視しているからである。よって、例年1次試験を上位で通過した非常に優秀な者でも2次試験の内容によっては合格できないことも多い。因みに当学部の1次試験の問題の難易度はどの科目も本学にしては簡単だと言われている。
例年、実質倍率は4倍程度である。
1次試験は、Ⅰ.英語(300点)+数学(200点)Ⅱ.英語(300点)+化学(200点)Ⅲ.英語(300点)+生物(200点)のいずれかから選択する(小論文は1次通過者のみに対して、面接と共に2次試験として課される。)。
試験時間は90分、配点は300点。問題のレベルは、慶大の英語の中で最も易しい。客観形式による文法問題や長文空所補充といった選択式の問題(PART1)と、下線和訳といった記述式の問題(PART2)の2パートに分かれた形式であり、PART2の最後には100-150語で書く自由英作文がある。
PART1 はさして難しいものはなく、文法正誤問題などは他学部の受験生の演習素材としても格好のもの。むしろ、PART2 にこそ若干留意すべきであり、文脈整序問題は出題文の短さに比して存外難しく感じさせることがある。その理由は接続詞の希少な文章が出題されるためで、速読だけで対処出来るほど甘いものではない。また、PART2 最後の自由英作文は特に抽象度の高い設問ではないが、語数は自由英作文を出題する大学の中ではかなり多い方であり、自己の見識のみを書き連ねて事足れりとしないように。
試験時間は80分、配点は200点。5題構成で、3番までは空所補充形式、4番5番が記述形式になっている。試験時間80分のわりには問題数が多い為、迅速かつ的確に解答できる力が必要である。出題範囲はII・Bまでである。問題のレベルは、慶大の数学の中で一番易しい。慶大の他学部を受験しないのであれば、「チャート式解法と演習数学(数研出版)」(黄チャート)をお薦めする。こちらをしっかりとマスターすれば、空所補充形式の3題はすべてカバーできる。また、若干難しい問題が出題される記述形式の2題でも部分点を取ることが出来るだろう。これだけで7割は得点できるはずである。
例年、5番で出題される証明問題(「整数問題」や「式と証明」の分野が多い)は文系受験生にとっては取り組みにくい内容で、受験生の間でも差が出るため、数学で差をつけたい受験生は十分に対策しておくこと。
試験時間は80分、配点は200点。大問数は3題で固定されている。思考力を問う問題が多く,暗記した知識のみでは対応できないが、それでも、他学部(理工、医、薬)に比べると解きやすい問題が多い。問題形式としては、選択式・記述式問題と30~60字程度の論述問題が出題されている。出題分野も年々変化するため、化学Ⅰ・Ⅱの全分野にわたってしっかりと対策しておく必要がある。電離平衡・天然有機化合物がよく出題される。教科書・参考書や大学入試標準レベルの問題集で徹底的に基礎を固め、過去問対策を十二分に行えば、65~70%は得点できるだろう。
試験時間は80分、配点は200点。生物IIからの出題が多く、特に、遺伝子、進化、系統・分類などの分野からの出題が目立つ。知識問題の難易度が比較的高い。教科書に載っていないハイレベルな問題もいくらか見られる。DNAについては医学的内容や新しい内容が出題されることが多く、受験生に単なる受験用の知識ではなく、普段から医療に通じる生物学にどれだけ興味を持っているのかが問われている。よって、話題になっている問題は日頃から関心を持って学習すべきである。似たような傾向の問題が出題されることが多いため、過去問演習はできるだけ多くの年度の問題を解くべきである。
医学部同様、1次試験合格者には、小論文と面接の2次試験が控えている。前述の通り、看護医療学部は受験生の人物面をかなり重視している。それは、患者との心のふれあいを仕事とする看護に携わる者にとってとても重要だからである。当学部を志望する受験生は、普段から成績だけでなく、求められている人物像や看護というものが何なのかを常に意識しておく必要がある。2次試験を突破できるのは、例年1次の学科試験を通過できた者の6割ほどである。換言すると、学科試験を通過できた受験生でも、4割が合格できないのである。従って、十分に面接、小論文の対策をしておかないと合格するのは非常に難しいと言うことだ。
看護を学ぶ者にふさわしい人材かどうかの適性をみる質疑応答についての質問がされる。通常約20分と比較的長時間の面接が行われる。内容は、志望動機、高校時代の活動、趣味、ボランティア経験の有無などの基本的なことから始まり、理想の看護師像、医師と看護師の違い、看護師として活躍したい分野、趣味が将来仕事にどのように役立つか、自己の欠点とそれが看護師にどのように影響するのか、看護師以外の道などしっかり対策していないとすぐにはきちんと答えられないようなことまで聞かれる。年によっては、時事問題従って、学校や予備校で実際に模擬面接を何度もやって練習して置くことを勧める。
試験時間は70分。設問は2問、もしくは3問出題される。設問内容は、例年通り要約・説明と論述である。字数は2問出題の場合、要約・説明が200字、論述が600字程度である。課題文は、社会や個人に関するような看護学に関連するものが比較的多い。(年度によっては、いささか古く、非常に読みにくい文章も出題されている。)現代文で読んだ文章を200字程度で要約する練習を普段からやっておくべきだろう。また、論述問題対策としては、面接対策同様に、看護に関する自分の考えを膨らましておくことが大切である。 |
572 | 法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法
(付添い)
第203条の2
裁判長は、証人の年齢又は心身の状態その他の事情を考慮し、証人が尋問を受ける場合に著しく不安又は緊張を覚えるおそれがあると認めるときは、その不安又は緊張を緩和するのに適当であり、かつ、裁判長若しくは当事者の尋問若しくは証人の陳述を妨げ、又はその陳述の内容に不当な影響を与えるおそれがないと認める者を、その証人の陳述中、証人に付き添わせることができる。
前項の規定により証人に付き添うこととされた者は、その証人の陳述中、裁判長若しくは当事者の尋問若しくは証人の陳述を妨げ、又はその陳述の内容に不当な影響を与えるような言動をしてはならない。
当事者が、第1項の規定による裁判長の処置に対し、異議を述べたときは、裁判所は、決定で、その異議について裁判をする。
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{{前後
|民事訴訟法
|第2編第一審の訴訟手続
第4章 証拠
第2節 証人尋問
|第203条(書類に基づく陳述の禁止)
|第203条の3(遮へいの措置)
201の002 |
573 | 法学>行政法>コンメンタール地方自治法
(外部監査契約)
第252条の27
この法律において「外部監査契約」とは、包括外部監査契約及び個別外部監査契約をいう。
この法律において「包括外部監査契約」とは、第252条の36第1項各号に掲げる普通地方公共団体が、第2条第14項及び第15項の規定の趣旨を達成するため、この法律の定めるところにより、次条第1項又は第2項に規定する者の監査を受けるとともに監査の結果に関する報告の提出を受けることを内容とする契約であつて、この法律の定めるところにより、毎会計年度、当該監査を行う者と締結するものをいう。
この法律において「個別外部監査契約」とは、次の各号に掲げる普通地方公共団体が、当該各号に掲げる請求又は要求があつた場合において、この法律の定めるところにより、当該請求又は要求に係る事項について次条第1項又は第2項に規定する者の監査を受けるとともに監査の結果に関する報告の提出を受けることを内容とする契約であつて、この法律の定めるところにより、当該監査を行う者と締結するものをいう。
----
{{前後
|地方自治法
|第2編 普通地方公共団体
第13章 外部監査契約に基づく監査
第1節 通則
|地方自治法第252条の26の7(特例市の指定に係る手続の特例)
|地方自治法第252条の28(外部監査契約を締結できる者)
252の27 |
574 | 前)(次)
第12条
12 |
575 | 法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)
(監査役の資格等)
第335条
監査役会設置会社においては、監査役は、3人以上で、そのうち半数以上は、社外監査役でなければならない。
会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、1項に「並びに第331条の2」を追加。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第4章 機関
第3節 役員及び会計監査人の選任及び解任
|会社法第334条(会計参与の任期)
|会社法第336条(監査役の任期)
335 |
576 | This Wikibooks chapter provides an overview of learner support in distance education. The chapter explains theories and models, reviews previous studies, and discusses current findings and future research areas.
As learner support has developed, there have been specific approaches to possible theories in distance education. There are three important models that are underlying student support, including (1) counseling models, (2) learning style models, (3) motivation models.
There are various types of counseling presented in different schools and contexts. But these counselings could be distinguished in two very broad categories including, humanistic and behavioral therapy models.
In distance education, these counseling models are useful in terms of learner support. By not only including the self-centeredness and non-directional nature but also logic rationale. By using the mixture of both counseling models in learner support, learners will start by listening to the background experiences and feelings about the assessments among the students then would try to clarify those feelings to reconsider their self-awareness.
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There are over 20 learning style inventories done by various people to explore effective learning for the students. One of the most popular inventories was the Honey and Mumford Learning Inventory (1986), which claimed to identify activist, theorist, reflector, and pragmatist. In distance learning, learning styles are popular as though students could be assessed for their favored learning style at a distance and then be advised to study by that style. (Simpson, 2012) However, according to other researchers, there is no credible evidence that learning styles exist in a real context.
The idea of learning styles was linked with the concept of learning skills development. This advocates that the important aspect of learner support was to identify the weakness of the individual learners’ educational background and previous learning abilities. Then, appropriate therapeutic support could be offered to the learners, which allows for the distance learning skills to be taught to the learners. These skills could be applied to their own studies.
Overall, the intertwining of different learning style models and learning skills development supports the learners to successfully process their learning. In distance education, not only understanding the learners’ situation but also providing the most appropriate learning that learners could acquire various skills are important to consider.
The end of what drives most students of distance education to drop out is the loss of the motivation to learn and balance with their daily lives. There are different theories specifically about learning motivation, such as:
Also, there are theories that suggests the enhancement of students’ learning motivation by distance educators. Some examples are listed below:
In distance education, learner support is provided with applying these theories of motivation models in order for the students to not only successfully learn but also understand the purpose of studying through the courses in distance education.
In conclusion, all 3 theories, including (1) counseling models, (2) learning style models, (3) motivation models are considered to be important aspects for learner support in distance education. The ideas from these theories are then applied to various models of learner support. As time goes on, different researchers further develop a model of learner support in distance education.
Tait (1995) has suggested that the first step for planning any kind of learner support is to determine who your students are and what their expectations are. (Özoğlu, 2010) Student support services are produced by distance education institutions. There are instructional materials provided to facilitate the learning process. The activities included in the student support services includes the following:
This learner support appears to motivate learners in distance education by helping them select their appropriate track of study, encouraging them in the appropriate use of educational facilities to graduate successfully. (Anjana, 2018) Learner support allows students to pace their distance education, which is essential for successful learning. In addition, learners could keep track not only of their educational purposes, goals, and needs but also their academic requirements. Leaner supports are provided for the students to meet their needs.
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Tait (2000) identified three primary functions for learner support in ODL – “cognitive”, “affective” and “systemic”, all of which are crucial to student success. (Brindley & Pual, 2004) These domains are essential as a planning and management model of learner support. This model is not prescriptive but rather adaptable depending upon learner characteristics and contextual factors such as geography, scale, management system, and technological infrastructure. (Ritcher & Anderson, 2014)
Cognitive support includes the facilitation of learning for students’ education through materials, feedbacks, etc. Through the provision of solid course materials, guidelines, and learning resources for each of the students, it will support the learners to successfully process their learning in distance education.
In terms of affective support, a supportive environment should be created, where students could lower their anxiety of learning through distance education. Through the creation of communities such as discussion forums, counseling opportunities, it will enhance the self-esteem of the learners. It is important for the students could not only receive support from the students but also have an environment where they could talk to other students. In this way, various questions could be asked about the course or their interest. Expanding the community will allow individual learners to crank up each other's enthusiasm. Therefore, according to Tait (2000), affective support is thought to be one of the important primary domain of learner support.
Lastly, systemic support focuses more on the establishment of administrative process and information management systems leading to an effective, transparent and friendly environment for the students. According to Tait, it is also necessarily related to the objective of providing an environment where students feel at home, where they feel valued, and which they find manageable. (Tait, 2000) Therefore, facilitating a system where students could maximize their learning with motivation and active participation is important as learner support provided in distance education.
According to Atkins, The ARCS model was created, which categorizes student support services into four domains including, affective, reflective, cognitive, and systemic. (Jung & Hong, 2014) This model is expanded from the original model mentioned above, which was created by Tait. In addition to the three main interdependent factors: cognitive, systemic, and affective, reflective is added. Reflective support allows the framework to have the development of the capacity to reflect on goals and action to engage in continuous learning to occur in learner support. The ARCS model recognized not only the importance of students' cognitive development, but also their affective development, their reflective processes in terms of how motivation changes or is strengthened as they study, and systemic support (Atkins & Beard, 2009)
All of these four domains are important factors included in the learner supports for the learners in distance education. It affects motivation, confidence, learning skills, identity, employability, etc. of the distance learners.
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In addition to the ARCS model, Jung and Hong's (2014) study identifies the gender-related mention incorporated into the ARCS model. With the clarification of the usefulness of the ARCS model, the gender-consideration support domain was further investigated as an important and influential factor for learner support in distance education. Based on the research on the Asian distance learners, the study concludes that the gender-considerate support addresses the socioeconomic, cultural, and educational barriers that can seriously impede women's participation and success in higher education. (CITE) As a result, additional supports for women may be necessary due to the fact that their participation and success could be influenced by various factors, which were the following. (Jung & Hond, 2014)
Therefore, it was concluded that learner supports that will overcome the issues caused by these factors may be offered by means of the formal and informal face-to-face or online sessions with the consideration of time management, distance learners’ self-confidence, thoroughly planned study schedules, and fulfill the use of online tools.
Empirical studies have been carried out in diverse geographical, cultural, and educational settings. Such previous studies can be classified into three categories:
Within this category, a variety of studies have been conducted to research the effect of learner support measures on learners’ learning experiences. Learner support services include cognitive supports from the ARCS model such as tutorial support, purposeful interaction, gamified approaches, and multimedia materials. One of the studies also investigated the influence of systematic support, a messaging tool, on the learning experience. Learners’ learning experienced were also analyzed using several factors such as the level of motivation and engagement in the course.
Amponsah, Torto, and Badu-Nyarko (2018) conducted empirical research where they investigate factors affecting the motivation of distance education students at the University of Ghana. They prepared a questionnaire to clarify what motivates distance learners to study in the course.
They concluded that distance education students enrolled in a higher education program had career development as their top reason to pursue a degree, meaning that they were extrinsically motivated. This study also revealed that the affordability of the program, the availability of financial support, the flexibility of the programme and tutorial support positively affected the level of motivation for students to stay on the programme. Especially, cognitive learner support through face-to-face tutorials enhanced students’ motivation in the programme. It was an important factor in student retention that encouraged many of them to fully complete the programme. Therefore, the study revealed the influence of cognitive support, tutorial sessions, on learners’ level of motivation.
Another study was carried out to investigate the effectiveness of interaction to promote students’ motivation in learning. Abrami, Bernard, Bures, Borokhovski, and Tamim (2011) analyzed the role of guided interaction, the cognitive domain, in distance education and concluded that interaction promotes students’ motivation. They argued that guided, focused and purposeful interaction allows learners to consider why they are engaging in learning activities and hence reflect on their motivation to study.
The study was carried out to research the impact of a gamified approach, the cognitive domain, on levels of students’ participation and achievement in assessments of the distance learning course. (Collin, 2018) Collin (2018) stated that a gamified approach might have positive effects on learners’ motivation. The author intervened in a third-year programming course required to major in computer science, which is offered only through the medium of distance education. The measure intended to introduce a playful element in the course in order to increase the level of students’ motivation. He incorporated eight game mechanics in the course such as awarding points and badges, a journey motif, and a leader board.
The study showed that such gamified approaches may not lead to increase participation in coursework. Additionally, there was little evidence that gamified interventions improved students’ achievement in assessments. Therefore, it is unlikely that the gamified approaches enhanced students’ effective and efficient learning and functioned as cognitive support.
In contrast, game mechanics positively impacted students’ motivation, which is the affective domain of learner support. To begin with, the provision of points, badges, and levels acted as supportive feedback that can build feelings of competence in students. Secondly, the intervention allowed students to be responsible for the name that will be displayed in a leaderboard and flexibly choosing the learning journey. These measures maintained the autonomy of students. Lastly, feelings of relatedness between learners were developed through the on-boarding process with known-as name and introducing themselves on the discussion forum. The author argues that these strategies made students realize that they have peers to work with together. Consequently, the results showed that students generally showed a positive attitude towards the implementation of a gamified element, and it was effective in supporting students’ affective aspects.
Another research showed that the frequency of using learner support service is highly relevant to the pattern and level of student engagement. (He, Zheng, Di, & Dong, 2019) He, Zheng, Di, and Dong (2019) investigated the effectiveness of online learner support services to encourage students’ engagement in distance education at Xi’an Jiaotong University. The school developed online learner support services that consist of two parts: the AM service and the WG service. The AM service is the provision of a messaging tool. It is the systemic domain where students can directly contact teaching assistants, technicians, or faculty when they need any kind of support with studies, exams, systems, or school events. On the other hand, the WG service is a multimedia material, the cognitive support, provided for each distance education course. The materials are developed and edited by course instructors and teaching assistants. The material summarizes questions that are frequently asked by students, explains challenging exercises, and recommends various resources related to the course.
The findings showed that students who used online learner support services demonstrated a greater level of engagement in the course. Additionally, the study proved the quantitative relationship between the number of times students used the service and their engagement. Therefore, the study indicated that the systemic support through the provision of a messaging tool and cognitive support that offers multimedia material are both effective to enhance students’ engagement in learning in distance education context.
The studies in this category investigate challenges experienced by distance learners. Such challenges differed from one another depending on the context in which the research was carried out. The authors also proposed possible areas for improvement to provide new or better learner support services.
The study investigated institutional challenges in managing and delivering learner support in distance education in Uganda. Ouma and Nkuyubwatsi (2019) qualitatively researched the faculty staff and students in a Ugandan university using the methodologies such as interviews and reflective logs.
The result showed that there were two challenges experienced by the university in administering learner support: lack of faculty staff’s skills to support distance learners and inadequate availability of the infrastructure to provide instant feedback. To begin with, human resources at the university were limited and therefore it resulted in staff exhibiting rudeness and being unapproachable. Therefore, students were not able to receive appropriate support when they are in need. Secondly, the instant feedback to assignments could not be provided due to technical issues such as the poor supply of electricity and infrastructure in many rural areas. The article concluded that building institutional capacity for distance education is crucial to provide better learner support services.
The study also revealed that distance learners experienced challenges with reading class materials due to their native culture. In African culture, people value oral communication rather than written communication. This cultural characteristic resulted in students not reading course materials effectively. Although learner support providers attempted to provide necessary materials to learners, most of them were not able to use it effectively. Therefore, the author argued that it is essential for the university to provide appropriate services that teach students how to cope with reading materials in the course.
Choi and Kim (2017) carried out a study to research factors affecting adult student dropout rates in the Korean cyber-university degree programs. They investigated the correlation between dropout rates and four types of factors: individual factors, external factors, internal factors, and outcome factors.
The findings demonstrated that basic scholastic aptitude significantly influences students’ dropout rates. Therefore, the author suggests that the university should provide appropriate support programs to help students with low basic scholastic aptitude. Moreover, learners with physical constraints resulting from work, family, or personal issues were more likely to drop out of the course. Therefore, it is necessary for course administrators to support students with physical constraints.
The research was carried out to investigate challenges that both learner support providers receivers and experience in distance education. Charlotte, Pamela, and Angie (2013) investigated methods used by U.K. university libraries to support distance learners and challenges experienced by librarians at the Distance Learning Support Service in Sheffield Hallam University in the United Kingdom. They also distributed a questionnaire to distance learners from the same university to investigate their behavior in receiving learner support. They also compared answers from librarians and distance learners to analyze if there is any disparity between their perception of learner support services.
The result showed that although librarians recognize the importance of collaborating with the course instructors, they often find it difficult to achieve it. They also find it challenging to meet the diverse needs of distance learners. Distance learners are diverse in the realm of background, previous educational experience, and levels of information literacy. Therefore, the type of support that they need from librarians differ from one another. It is difficult for librarians to support each learner in a customized manner. Additionally, findings indicate that librarians do not use synchronous virtual reference and user-education tools frequently.
The distance learners found the provision of scanned-materials and receiving books by post very useful. Learners receive user support from librarians through online guides and tutorials. However, they also use non-instant methods such as telephone and email to contact librarians when they need support.
The study proposed the future area for improvement that librarians should experiment with such technological innovations to provide a service with better quality. The authors suggest that the provision of e-resources and synchronous virtual reference will be beneficial for both librarians and distance learners. It is also suggested to enhance electronic communication to provide more instant support.
The researches have been carried out in various geographical, cultural, and educational settings to investigate the role of learner support in distance education. They can be categorized into three types of studies that are about: (1) existing learner support measures, (2) distance learners’ needs that reveal possible services to support them, and (3) challenges experienced by learner support providers.
There have been many pieces of research done in the first category, especially in developed countries. In developed countries, distance education has been popular for decades and learner support measures have been already implemented. Therefore, it is more possible for researchers to investigate their effectiveness in relation to learners’ affective factors such as motivation and engagement.
The second category has been also researched by several scholars and it is revealed that there are many rooms for improvement in learner support depending on the context of distance education.
In contrast, there are not many pieces of research carried out in the third category, challenges experienced by learner support providers. It is possibly because researchers are more interested in improving learners’ experiences in distance education, and thus directly research their activity in distance education. However, it is also crucial to investigate learner support providers’ challenges. It is because students’ learning experiences will be most enhanced when learner supporters are providing all kinds of assistance that they can give. It is important to investigate their challenges to solve any issues and maximize the level of their performance. It is also possible to research not only their challenges but also supports that they find effective. It allows the institute to study if there is any gap in the perception of learner support between learners and supporters.
Additionally, the reflective domain from the ARCS model has not been researched considerably. It could be because it is difficult to quantitatively measure the level of students’ reflective behavior. However, it is essential for distance learners to be reflective to keep up their motivation. Hence, more researches should be carried out to figure out how the institution can enhance students’ reflective thinking. It is possible to conduct qualitative research where they study the relationship between learner support and individual students’ thinking routines. It is also one of the future research areas to research the reflective domain of distance learners.
The review of previous studies revealed that there is an interdependent relationship between four domains of the Atkins’ ARCS model. For instance, cognitive support such as the provision of tutorial support can influence learners’ affective features, the level of motivation (Amponsah, Torto, & Badu-Nyarko, 2018). Thus, future research can be conducted to investigate the relationship between the four domains of the ARCS model.
Furthermore, the articles chosen for our previous studies were based on the search of ICU discovery. We entered the keywords such as "Learner Support", "Distance Education", "Distance Learner's Motivation", and "Dropout Rates". Therefore, by using other search engines and entering different keywords, the articles found and their categorizations may be different. It is a limitation as the articles found are within a single database with the accessibility owned by the university.
Abrami, P. C., Bernard, R. M., Bures, E. M., Borokhovski, E., & Tamim, R. M. (2011). Interaction in distance education and online learning: Using evidence and theory to improve practice. ''Journal of Computing in Higher Education'', 23(2-3), 82-103. doi:http://dx.doi.org.othmer1.icu.ac.jp:2048/10.1007/s12528-011-9043-x
Amponsah, S., Torto, B. A., & Badu-Nyarko, S. (2018). Ghanaian mature students’ motivation to pursue degree programmes through distance education. ''International Review of Education'', 64(5), 585-606. doi:http://dx.doi.org.othmer1.icu.ac.jp:2048/10.1007/s11159-018-9728-8
Anjana. (2018). ''Technology for efficient learner support services in distance education: Experiences from developing countries.'' Singapore: Springer Singapore.
Brindley J.E., Paul R. (2004). ''The role of learner support in institutional transformation - A case study in the making.''
Brooke, C., McKinney, P., & Donoghue, A. (2013). Provision of distance learner support services at U.K. universities: Identification of best practice and institutional case study. ''Library Trends'', 61(3), 613-635. doi:http://dx.doi.org.othmer1.icu.ac.jp:2048/10.1353/lib.2013.0003
Choi, H. J., & Kim, B. U. (2017). Factors affecting adult student dropout rates in the Korean cyber-university degree programs. ''The Journal of Continuing Higher Education'', 66(1), 1–12. doi: 10.1080/07377363.2017.1400357
de Hart, ,K.L., & Venter, J. M. P. (2013). Comparison of urban and rural dropout rates of distance students. ''Perspectives in Education'', 31(1), 66-76,111-112. Retrieved from https://search-proquest-com.othmer1.icu.ac.jp:2443/docview/1566186915?accountid=10105
Gunawardena, C. N. (2019). ''Culturally inclusive instructional design: A framework and guide to building online wisdom ... communities.'' New York: Routledge.
He, H., Zheng, Q., Di, D., & Dong, B. (2019). How learner support services affect student engagement in online learning environments. ''IEEE Access'', 7, 49961–49973. doi: 10.1109/access.2019.2910589
Jung, I., & Hong, S. (2014). An elaborated model of student support to allow for gender considerations in Asian distance education. ''The International Review of Research in Open and Distributed Learning,'' 15(2).
Ouma, R., & Nkuyubwatsi, B. (2019). Transforming university learner support in open and distance education: Staff and students perceived challenges and prospects. ''Cogent Education'', 6(1). doi: 10.1080/2331186x.2019.1658934
Özoğlu, Murat. (2010). ''Assessment of learner support services in the Turkish Open Education System.'' International Journal of Instructional Technology and Distance Learning. 7. 3-18.
Pilkington, C. (2018). A playful approach to fostering motivation in a distance education computer programming course: Behaviour change and student perceptions. ''International Review of Research in Open and Distributed Learning'', 19(3) Retrieved from https://search-proquest-com.othmer1.icu.ac.jp:2443/docview/2092568685?accountid=10105
Simpson, O. (2012). ''Supporting students for success in online and distance education'' (Third). London: Routledge.
Tait, A. (2000). ''Planning student support for open and distance learning.'' Open Learning, 15(3), 287-299.
Zawacki-Richter, O., & Anderson, T. (2014). ''Online distance education: Towards a research agenda.'' AU Press, Athabasca University. |
577 | 法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第1編 総則 (コンメンタール民法)>民法第24条
(仮住所)
第24条
ある行為について仮住所を選定したときは、その行為に関しては、その仮住所を住所とみなす。
住所の決定方法に関する規定の一つである。
----
{{前後
|民法
|第1編 総則
第2章 人
第4節住所
|民法第23条(居所)
|第5節不在者の財産の管理及び失踪の宣告民法第25条(不在者の財産の管理)
024 |
578 | 法学>民事法>コンメンタール商業登記法
(行政区画等の変更)
第26条
行政区画、郡、区、市町村内の町若しくは字又はそれらの名称の変更があつたときは、その変更による登記があつたものとみなす。
----
{{前後
|商業登記法
|第3章 登記手続
第1節 通則
|商業登記法第25条(提訴期間経過後の登記)
|商業登記法第27条(同一の所在場所における同一の商号の登記の禁止)
026 |
579 | Gentoo Linuxは、そのカスタマイズ可能性と柔軟性によって知られています。パッケージをビルドするために使用されるPortageパッケージマネージャーは、各パッケージの依存関係を自動的に解決し、ビルド時に必要なライブラリを自動的にインストールします。このため、システムのセットアップは、他のLinuxディストリビューションに比べて複雑で時間がかかりますが、最終的なシステムは非常に高速で最適化されています。
Gentoo Linuxは、安定性、セキュリティ、および最適化のバランスを取ることを目指しています。Gentooは、安定性が最優先のDebianやUbuntuなどのディストリビューションとは対照的に、最新のソフトウェアを使用することを推奨しています。
また、Gentoo Linuxは、カーネルやミドルウェアなどのソフトウェアのオプションを柔軟に設定できます。これにより、システムをより最適化できます。
Gentoo Linuxの利点は、高いカスタマイズ性と柔軟性にあります。Gentooはビルドシステムであり、パッケージをビルドしてインストールする際に様々なオプションを選択できます。これにより、システムを自分のニーズに合わせて最適化することができます。また、Gentooは新しいパッケージがリリースされたときに比較的早くアップデートされるため、最新のソフトウェアを使用することができます。さらに、Gentooはユーザーコミュニティがアクティブであり、よく整備されたドキュメントがあるため、問題が発生した場合にはサポートを受けることができます。
Gentoo Linuxは2002年に誕生しました。Daniel Robbinsが開発を始め、最初のリリースは2002年3月31日に行われました。Gentooは、ソースコードを使用してビルドされるLinuxディストリビューションであり、ユーザーがシステムを最適化できるように設計されています。Gentooは、特にパッケージマネージャーであるPortageによって知られています。Portageは、Gentooパッケージのダウンロード、インストール、設定、アップグレードを管理するためのフレームワークです。Gentooは、長いサポートサイクルと、高度なパッケージ管理機能を提供することで、多くの開発者やユーザーに支持されています。
Gentoo Linuxのインストールメディアをダウンロードします。
公式サイトから入手可能です。
ISOイメージをUSBメモリーに書き込むには、`dd`コマンドを使用します。
起動用USBメモリーからGentoo Linuxを起動します。
起動時に、Linuxカーネルのパラメータを設定する必要がある場合があります。
Gentoo Linuxのインストールプログラムを起動します。
インストール方法を選択します。
例えば、システム全体をインストールする場合は「完全インストール」を選択します。
インストール先のドライブを選択します。
必要に応じてディスクパーティションを行ってください。
インストール設定を確認します。
Gentoo Linuxをインストールします。
インストール後、必要な設定を行ってください。
Gentoo Linuxは、主にコマンドラインインターフェース(CLI)を使用します。CLIを使用することにより、ユーザーはシステムの完全な制御を得ることができます。以下は、Gentoo Linuxでよく使われるコマンドのいくつかです。
ls:現在のディレクトリの内容を表示します。
cd:ディレクトリを変更します。
mkdir:新しいディレクトリを作成します。
rm:ファイルやディレクトリを削除します。
mv:ファイルやディレクトリを移動します。
cp:ファイルをコピーします。
chmod:ファイルやディレクトリのアクセス権を変更します。
chown:ファイルやディレクトリの所有者を変更します。
ps:現在実行されているプロセスのリストを表示します。
top:システムのリソース使用状況をリアルタイムで表示します。
grep:与えられたタームを含むファイルを検索します。
sed:与えられたパターンに一致するテキストを置換することができます。
awk:与えられたパターンを処理して扱います。
Gentoo Linuxは、Linux標準ファイルシステム階層(FSH)標準に従っています。主なディレクトリは以下の通りです。
/:ルートディレクトリ。すべてのファイルやフォルダはここに配置されます。
/bin:基本的なコマンドを含むバイナリファイル。
/boot:カーネルイメージやブートローダの設定などを含むファイル。
/dev:デバイスファイルを含むディレクトリ。
/etc:システム全体の設定を含むファイル。
/home:一般ユーザーのホームディレクトリ。
/lib:共有ライブラリを含むファイル。
/media:リムーバブルメディアのマウントポイント。
/mnt:一時的なマウントポイント。
/opt:サードパーティのパッケージをインストールするためのディレクトリ。
/proc:プロセス情報を含むファイルシステム。
/root:rootユーザーのホームディレクトリ。
/run:ランタイムファイルを保持するディレクトリ。
/sbin:システム管理コマンドを含むバイナリファイル。
/sys:カーネル情報を提供するファイルシステム。
/tmp:一時ファイルが保持されるディレクトリ。
/usr:共有ライブラリ、システムバイナリ、マニュアル、ヘッダーファイルなどのファイルを含むディレクトリ。
/var:システムログ、インストールされたパッケージのリスト、プロセスIDなどのファイルを含むディレクトリ。
Gentoo LinuxのポートシステムであるPortageは、パッケージマネージャーであり、各パッケージの依存関係を解決し、ビルド時に必要なライブラリを自動的にインストールします。このため、ユーザーは依存関係を手動で解決する必要はありませんPortageは、USEフラグと呼ばれる機能をサポートしています。USEフラグは、各パッケージに対してどの機能を有効にするかを設定するために使用されます。たとえば、X11サポートを有効にするかどうか、GTKやQtなどのGUIツールキットを使用するかどうか、あるいはSSLサポートを有効にするかどうかなどが設定可能です。このように、ユーザーは必要な機能のみを有効にすることができ、システムの最適化をより細かく制御することができます。
また、PortageはGentoo Linuxのパッケージをソースコードからビルドするため、ユーザーは自分のシステムに最適なバイナリを生成することができます。これにより、CPUアーキテクチャや使用するソフトウェアのバージョンに応じた最適化を実行できます。
以下は、Portageで使用する主なコマンドです。
emerge:パッケージの検索、インストール、アップグレード、アンインストールを行います。
ebuild:Portageによって使用されるパッケージのビルドスクリプトを含むファイルです。
equery:Portageによって使用されるパッケージの問い合わせを行います。
eselect:インストールされているパッケージのバージョンを切り替えることができます。
layman:外部のPortageリポジトリを管理するためのツールです。
これらのツールを使用することで、Gentoo Linuxで必要なパッケージを簡単かつ効果的に管理することができます。
X Window Systemのインストール 最初に、X Window Systemをインストールする必要があります。次のコマンドを実行して、X Window Systemをインストールしてください。
emerge xorg-server
xorg.confの生成 X Window Systemを設定するためには、xorg.confファイルを生成する必要があります。次のコマンドを実行して、xorg.confを生成してください。
Xorg -configure
xorg.confの編集 生成されたxorg.confファイルを編集して、必要な設定を行います。例えば、マウスやキーボードのデバイスを設定することができます。
nano /etc/X11/xorg.conf
X Window Systemの起動 最後に、X Window Systemを起動する必要があります。次のコマンドを実行して、X Window Systemを起動してください。
startx
デスクトップ環境の選択 まず、使用するデスクトップ環境を選択する必要があります。Gentoo Linuxでは、多数のデスクトップ環境がサポートされています。例えば、KDE、GNOME、Xfce、MATEなどがあります。
デスクトップ環境のインストール 次に、選択したデスクトップ環境をインストールする必要があります。以下のコマンドを実行して、デスクトップ環境をインストールしてください。
emerge
デスクトップマネージャの設定 必要に応じて、デスクトップマネージャを設定する必要があります。デスクトップマネージャは、ログイン画面やセッションの管理を行います。例えば、KDEの場合は、KDMを設定する必要があります。
rc-update add kdm default
デスクトップ環境の起動 最後に、デスクトップ環境を起動する必要があります。以下のコマンドを実行して、デスクトップ環境を起動してください。
/etc/init.d/ start
アプリケーションの選択 まず、使用するアプリケーションを選択する必要があります。Gentoo Linuxでは、多数のアプリケーションがサポートされています。例えば、LibreOffice、Firefox、VLCなどがあります。
アプリケーションのインストール 次に、選択したアプリケーションをインストールする必要があります。以下のコマンドを実行して、アプリケーションをインストールしてください。
emerge
日本語入力の設定 日本語入力を使用する場合は、FcitxやIBusといった入力メソッドフレームワークを使用することができます。以下のコマンドを実行して、Fcitxをインストールしてください。
emerge fcitx
日本語フォントのインストール 必要に応じて、日本語フォントをインストールする必要があります。以下のコマンドを実行して、IPAフォントをインストールしてください。
emerge media-fonts/ipa-fonts
これらの手順を実行すれば、デスクトップアプリケーションのインストールが完了します。
Gentoo Linuxでは、システムの設定をするために/etc以下にある設定ファイルを編集することが基本的な方法となります。この章では、代表的な設定ファイルの編集方法や、システム設定に役立つツールについて説明されています。
Gentoo Linuxでシステムの設定をする上で最もよく編集する設定ファイルは、/etc/portage/make.confと/etc/fstabです。make.confは、システム全体のビルドオプションを設定するファイルであり、fstabは、ファイルシステムに対するマウント設定を行うファイルです。
Gentoo Linuxには、システム設定のために役立つツールがいくつかあります。例えば、システム時刻の設定にはntpdを使い、システムのパッケージ管理にはemergeを使います。また、システムログを監視するためのツールとしてsyslog-ngやlogrotateがあります。
このセクションでは、ユーザー管理について説明されています。ユーザーの作成や削除といった基本的な操作から、グループの管理や、プロセスの実行時にユーザー権限を変更する方法などが取り上げられています。
Gentoo Linuxでは、システムのログは/var/log以下に保存されます。この章では、ログの種類やログを監視する方法、ログローテーションの設定や、ログファイルの送信方法について説明されています。また、ログを解析するために、代表的なログ解析ツールについても触れられています。
ネットワークインターフェイスの命名規則を理解します。インターフェイスは、「eth0」、「wlan0」、「enp3s0」などの名前で識別されます。名前は、デバイスの種類、接続タイプ、スロット番号などを表します。
ネットワークインターフェイスを設定します。「/etc/conf.d/net」ファイルを作成し、インターフェイスのIPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイなどを設定します。
「/etc/init.d/net.eth0」のようなスクリプトを使って、ネットワークインターフェイスを起動または停止します。
DHCPを使用して、インターネットに接続する場合は、「/etc/dhcpcd.conf」ファイルを編集し、DHCPクライアントを構成します。必要に応じて、Google DNSサーバー(8.8.8.8と8.8.4.4)を設定できます。
別の手順として、PPPを使用してインターネットに接続することもできます。PPPは、「pppoe-setup」ユーティリティーを使用して設定されます。
Gentoo Linuxには、ファイアウォール機能を提供する様々なツールがあります。いくつかのお勧めのツールには、iptables、ufw、およびshorewallがあります。
ファイアウォールルールを設定します。「/etc/iptables/iptables.rules」ファイルを使用して、ファイアウォールルールを手動で構成できます。ここには、入力、出力、転送規則が含まれます。
ファイアウォールの設定をテストして、ファイアウォールが正しく動作していることを確認します。
以下のコマンドを使用して、Apacheをインストールできます。
emerge --ask www-servers/apache
設定ファイルは、/etc/apache2/httpd.confにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/apache2 restartを実行してください。
以下のコマンドを使用して、Nginxをインストールできます。
emerge --ask www-servers/nginx
設定ファイルは、/etc/nginx/nginx.confにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/nginx restartを実行してください。
以下のコマンドを使用して、Postfixをインストールできます。
emerge --ask mail-mta/postfix
設定ファイルは、/etc/postfix/main.cfにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/postfix restartを実行してください。
以下のコマンドを使用して、Dovecotをインストールできます。
emerge --ask mail-libs/dovecot
設定ファイルは、/etc/dovecot/dovecot.confにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/dovecot restartを実行してください。
以下のコマンドを使用して、MariaDBをインストールできます。
emerge --ask dev-db/mariadb
設定ファイルは、/etc/mysql/my.cnfにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/mysql restartを実行してください。
以下のコマンドを使用して、PostgreSQLをインストールできます。
emerge --ask dev-db/postgresql-server
設定ファイルは、/etc/postgresql-/postgresql.confにあります。変更したい場合は、ファイルを編集してから/etc/init.d/postgresql- restartを実行してください。
Gentoo Linuxでは、パッケージを取得するために、Portageと呼ばれるパッケージ管理システムを使用します。Portageを利用するためには、まずリポジトリの同期を行う必要があります。リポジトリを同期することで、最新のパッケージ情報を取得できるようになります。リポジトリの同期は、以下のコマンドで行います。
# emerge --sync
Gentoo Linuxでは、開発ツールをインストールすることで、C言語やC++言語などのプログラムを開発することができます。以下のコマンドで、基本的な開発ツールをインストールすることができます。
# emerge -av gcc g++ make cmake
上記のコマンドで、GCCやG++などのコンパイラ、makeやcmakeなどのビルドツールがインストールされます。必要に応じて、追加の開発ツールをインストールすることもできます。
Gentoo Linuxでは、GCCとClangという2つのコンパイラが利用できます。GCCはGNU Compiler Collectionの略であり、C言語やC++言語などのプログラムをコンパイルするためのツールです。Clangは、LLVMプロジェクトの一部であり、C言語やC++言語などのプログラムをコンパイルするためのツールです。GCCとClangは、どちらも高速で高品質なコンパイルが可能であり、開発者にとっては選択肢の幅を広げることができます。
Gentoo Linuxでは、デフォルトのコンパイラとしてGCCが設定されていますが、clangをデフォルトコンパイラに変更することもできます。clangをデフォルトコンパイラにするには、以下の手順を行います。
clangをインストールする
# emerge -av clang
デフォルトコンパイラをclangに変更するため、/etc/portage/make.confファイルを編集します。
make.confファイルに以下のように設定を追記します。
CC=clang
CXX=clang++
変更を反映させるため、システム全体の設定を更新します。
# env-update && source /etc/profile
上記の手順を行うことで、clangがデフォルトコンパイラとして設定され、GCCではなくclangが利用されるようになります。ただし、clangでビルドできないパッケージもあるため、必要に応じてGCCを利用することもできます。
以下は、Gentoo LinuxのパッケージマネージャであるPortageの様々な設定ファイルについての説明です。
/etc/portage/make.conf: このファイルには、システム全体の環境変数やビルドオプションなどが定義されています。例えば、USEフラグの設定や、ビルドに使用するコンパイラの指定、インストール先のディレクトリの指定などが含まれます。make.confファイルは、システム全体の設定を行う場合に使用されます。
/etc/portage/package.use: このファイルには、USEフラグの設定をパッケージ単位で行うことができます。パッケージの依存関係を満たすために、必要なUSEフラグを設定することができます。例えば、gnomeパッケージに必要なUSEフラグを設定することができます。このファイルは、パッケージごとの設定を行う場合に使用されます。
/etc/portage/package.accept_keywords: このファイルには、安定バージョンではなく、テストバージョンのパッケージをインストールするためのキーワードを指定することができます。テストバージョンのパッケージをインストールする場合には、必ずしも安定した動作を保証されていないことに注意してください。
/etc/portage/package.mask: このファイルには、インストールを禁止するパッケージやバージョンを指定することができます。例えば、不安定なパッケージをインストールすることを禁止したり、古いバージョンのパッケージをインストールしないように指定することができます。
/etc/portage/package.unmask: このファイルには、package.maskファイルで禁止されているパッケージを再びインストールするための許可を与えることができます。ただし、再びインストールする前に、そのパッケージが安定した動作をすることを確認する必要があります。
/etc/portage/repos.conf: このファイルには、Portageが使用するリポジトリの設定を記述することができます。リポジトリは、パッケージのインストール元となる場所であり、Portageがパッケージを取得するために使用します。このファイルを編集することで、リポジトリの追加や削除、優先順位の変更など
総括すると、Gentoo Linuxは、高度にカスタマイズ可能なLinuxディストリビューションであり、最適化されたシステムを構築することができます。Portageパッケージマネージャーを使用することで、依存関係の自動解決や、必要なライブラリの自動インストール、ソフトウェアの機能を制御するUSEフラグなど、柔軟性や制御性に優れています。ただし、インストールに時間がかかることや、カスタマイズのためには一定の技術力が必要であることが欠点と言えます。
Gentoo Linuxは、サーバーやワークステーション、エンジニアリングワークステーションなど、高度な処理能力が求められる用途や、特定の機能を必要とするユーザーにとって適しています。また、学習や実験のためにも良い選択肢となります。
Gentoo Linuxのコミュニティは活発で、多数のパッケージやドキュメント、フォーラム、チャットルームなどが提供されています。そのため、ユーザーは必要な情報を入手しやすく、問題が生じた場合もサポートを受けることができます。
現在、Gentoo Linuxは安定版としてリリースされていますが、開発版も公開されており、最新のソフトウェアや機能を使用したいユーザーには開発版を使用することもできます。Gentoo Linuxは、自由で柔軟性が高く、高度なカスタマイズが必要なユーザーにとって、強力なツールとなるでしょう。 |
580 | 法学>コンメンタール行政不服審査法
(反論書等の提出)
第30条
審査請求人は、前条第5項の規定により送付された弁明書に記載された事項に対する反論を記載した書面(以下「反論書」という。)を提出することができる。この場合において、審理員が、反論書を提出すべき相当の期間を定めたときは、その期間内にこれを提出しなければならない。
参加人は、審査請求に係る事件に関する意見を記載した書面(第40条及び第42条第1項を除き、以下「意見書」という。)を提出することができる。この場合において、審理員が、意見書を提出すべき相当の期間を定めたときは、その期間内にこれを提出しなければならない。
----
{{前後
|行政不服審査法
|第2章 審査請求
第3節 審理手続
|第29条(弁明書の提出)
|第31条(口頭意見陳述)
30 |
581 | 前)(次)
第47条の3
基準障害による障害厚生年金
(要件)
「基準傷病」に係る初診日において被保険者であること。
基準傷病以外の傷病(「既往障害」)により障害の状態にあること。
既往障害は障害等級1~3級に該当しないこと。
初診日における保険関係は無関係。
基準傷病よる障害(「基準障害」)が認定されたことを要する。
基準障害と既往障害とを併合して障害等級の一級又は二級に該当する程度の障害の状態に該当するに至つた。
障害等級3級には適用がない。
第2項 基準傷病の初診日において保険料納付要件を充足している。
(効果)
繰上げ支給老齢基礎年金、繰上げ支給老齢厚生年金の受給権者は本請求を行うことはできない。
第3項
障害厚生年金の支給は、当該障害厚生年金の請求があつた月の翌月から始める。
「請求」により将来的に受給権を得る。
年金の支給は、年金を支給すべき事由が生じた月の翌月から始める。
47-3 |
582 | (趣旨)
第1条
この法律は、法の適用に関する通則について定めるものとする。
(Purpose)
Article 1
本条は、本法が「法の適用に関する通則」について定めるものであることを規定している。本法の前身にあたる「法例(明治31年6月21日法律第10号)」では趣旨規定は設けられていなかったが、本法への全文改正に際して新たに設けられた。
「法の適用に関する通則」とは、法律に関する通則(第2章)および準拠法に関する通則(第3章)を意味する。
本法は、法律および準拠法に関する通則を定めるものであり、他の法令により特則が定められている場合には、その特則が優先して適用されることとなる。 |
583 | 金管楽器とは、唇の振動によって音を出す楽器群の総称です。名称は楽器が金属(真鍮)で出来ていることに由来します。しかし、金属で作られていても唇の振動によって音を出さないサックスやフルートなどは金管楽器ではありません。
先ほども述べたように金管楽器は唇を振動させることで音を出します。このことをバズィングと呼びます |
584 | 法学>環境法>自然環境保全法>コンメンタール自然環境保全法
(受益者負担)
第38条
国又は地方公共団体]は、[[自然環境保全法第36条|保全事業の執行により著しく利益を受ける者がある場合においては、その者に、その受益の限度において、その保全事業の執行に要する費用の一部を負担させることができる。
----
{{前後
|自然環境保全法
|第五章雑則
|自然環境保全法第37条(原因者負担)
|自然環境保全法第39条(負担金の徴収方法等)
38 |
585 | 法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂
(出頭義務違反と過料・費用賠償)
第150条
召喚を受けた証人が正当な理由がなく出頭しないときは、決定で、10万円以下の過料に処し、かつ、出頭しないために生じた費用の賠償を命ずることができる。
前項の決定に対しては、即時抗告をすることができる。
----
{{前後
|刑事訴訟法
|第1編 総則
第11章 証人尋問
|第149条(証言拒否権3)
|第151条(不出頭罪)
150 |
586 | 法学>民事法>コンメンタール不動産登記規則
(地目)
第99条
不動産登記法第2条第18号で、地目は、「土地の用途による分類であって、第34条第2項の法務省令で定めるものをいう」と定められている。この「法務省令」が本条である。
地目のそれぞれの区分の定義については、不動産登記事務取扱手続準則第68条に定められている。また、不動産登記事務取扱手続準則第69条に地目の認定に関する規定がある。
----
{{前後
|不動産登記規則
|第3章 登記手続
第2節 表示に関する登記
第2款 土地の表示に関する登記
|不動産登記規則第98条(地番)
|不動産登記規則第100条(地積)
99 |
587 | 前置詞 apud は「対格支配」で、対格の名詞・形容詞とともに用いられる。
(1巻2節1項)
(編集中) |
588 | コンメンタール>コンメンタール売春防止法>売春防止法第38条
(都道府県及び市の支弁)
第38条
都道府県(婦人相談所を設置する指定都市を含む。第四十条第一項及び第二項第一号において同じ。)は、次に掲げる費用(婦人相談所を設置する指定都市にあつては、第一号、第二号及び第五号に掲げる費用に限る。)を支弁しなければならない。
2市(婦人相談所を設置する指定都市を除く。第四十条第二項第二号において同じ。)は、その長が委嘱する婦人相談員に要する費用を支弁しなければならない。
{{前後
|コンメンタール売春防止法
|売春防止法第38条(都道府県及び市の支弁)
|売春防止法第37条(民生委員等の協力)
|売春防止法第39条(都道府県の補助)
38 |
589 | 数学 II は、
から成っている。
高等学校指導要綱の数学IIの目標には、
「式と証明・高次方程式,図形と方程式,いろいろな関数及び微分・積分の考えについて理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し処理する能力を伸ばすとともに,それらを活用する態度を育てる。」
とあり、数学Ⅰで学んだ計算技術をもとに、より高度な数学を身につけることを目標としている。 |
590 | 第2編 株式会社>第2章 株式
(株主等の権利の行使に関する利益の供与)
第120条
株式会社は、何人に対しても、株主の権利、当該株式会社に係る適格旧株主(第847条の2第9項に規定する適格旧株主をいう。)の権利又は当該株式会社の最終完全親会社等(第847条の3第1項に規定する最終完全親会社等をいう。)の株主の権利の行使に関し、財産上の利益の供与(当該株式会社又はその子会社の計算においてするものに限る。以下この条において同じ。)をしてはならない。
前項の義務は、総株主の同意がなければ、免除することができない。
2014年改正において第1項が以下のとおり改正、その他文言を調整。
「利益の供与」
株主総会での質問を控えてもらうため総会屋などに便宜を図ること。
法務省令で定める者
法第120条第4項に規定する法務省令で定める者は、次に掲げる者とする。
----
{{前後
|会社法
|第2編 株式会社
第2章 株式
第1節 総則
|会社法第119条(新株予約権の価格の決定等)
|会社法第121条(株主名簿)
120
120 |
591 | __notoc__
{まず問題を聞いてください、言葉の意味は何ですか?
kheilī.ogg
|type="()"}
- گیلی
+ خیلی
- کیلی
- خیری
{まず問題を聞いてください、言葉の意味は何ですか?
masalan.ogg
|type="()"}
- مَسَلاً
- مَصَلاً
+ مَثَلاً
- مَثَلا
{ペルシア語でおはようを書く方法?
|type="()"}
- صُب بِخیر
+ صُبح بِخیر
- سُبح بِخیر
- ثُبح بِخیر
{ペルシアでいかがですか を書く方法?
|type="()"}
- چِتور اَست؟
- چی طور اَست؟
- چا طور اَست؟
+ چِطور اَست
{ペルシアで風呂を書く方法?
|type="()"}
- حَممام
+ حَمّام
- هَمّام
- هَممام
{ペルシアで子供を書く方法?
|type="()"}
+ بَچّه
- بَچچِه
- بَججِه
- بَحچِه
{ペルシアで大学を書く方法?
|type="()"}
- دانِشگاح
- دانِشکاه
+ دانِشگاه
- دانِشگا
{ペルシアで土曜日を書く方法?
|type="()"}
+ شَنبِه
- شَنبِح
- چَنبِه
- چَنبِح
{ペルシアでこんにちはを書く方法?
|type="()"}
- صَلام
- شَلام
+ سَلام
- سرام
{ペルシアで病気なを書く方法?
|type="()"}
- مَریز
- مَریس
+ مَریض
- مَریذ
300px|サムネイル
バラバラな文字を一つの単語してください.
注意:7文字ا(alef)、د(dāl)、ذ(zāl)、ر(re)、ز(ze)、ژ(zhe)、و(vāv)は次に来る文字とくっつかない。長母音は2文字になります。
例:خُداحافظ= خُ + د + ا + ح + ا + ف + ظ
さようなら:khodā hāfez
ا + ی + ن =
これ、この:īn
آ + ب =
水:āb
س + ا + ع+ ت =
時間、時計:saʿat
آ + ق + ا =
~さん(男性): āqā
ب + ا + ر+ ا + ن =
雨: bārān
ب + ب + خ+ ش + ی + د =
すみません: bebakhshīd
خ + و + ب =
良い: khūb
پ + و + ل =
金: pūl
پ + ا + س+ پ + و + ر + ت =
パスポート: pāsport
چ + پ =
左: chap
ت + و + پ =
ボール: tūp
ه + س + ت+ م =
私は~です: hastam
ا + س + ت =
~です: ast
ث + ا + ن + ی + ه =
秒: sāniye
م + ث + ل+ اً =
例えば: masalan
ا + ث + ا+ ث =
家具: asās
ج + و + ر + ا + ب =
くつした:jūrāb
ا + ی + ن + ج + ا =
ここ:īnjā
پ + ن + ج =
五:panj
چ + ا + ی =
茶、紅茶 :chāy
ب + چ + چ + ه =
子供、子: bachche
ه + ی + چ =
~も(ない):hīch
ح + م + م + ا + م =
風呂: hammām
ص + ب + ح + ا + ن + ه =
朝ご飯 :sobhāne
ص + ب + ح =
朝 :sobh
خ + ا + ک =
土、土壌 :khāk
س + خ + ت =
難し、困難な :sakht
ت + ا + ر + ی + خ =
日付、歴史 :tārīkh
د + س + ت =
手 :dast
آ + د + ر + س =
住所:ādres
چ + ن + د =
いくら、いくつ :chand
ذ + ر + ر + ه =
粒子: zarre
گ + ذ + ر + ن + ا + م + ه =
パスポート:gozarnāme
ک + ا + غ + ذ =
紙 :kāghaz
ر + ن + گ =
色 :rang
س + ر + د =
寒い: sard
ب + ر + ا + د + ر =
兄、弟 :barādar
ز + ب + ا + ن =
言語、舌 :zaban
خ + و + ش + م + ز + ه =
美味しい :khoshmaze
ا + م + ر + و + ز =
今日 :emrūz
ژ + ا + پ + ن =
日本 :zhāpon
و + ا + ژ + ه =
語、単語 :vāzhe
م + ا + س + ا + ژ =
マッサ-ジ :māsāzh
س + ا + ل+ ا + د =
サラダ :sālād
چ + ی + س + ت =
何ですか :chīst
ع + ک + س =
写真 :ʿaks
ش + ب =
夜: shab
د + ا + ن + ش + ج + و =
大学生 :dāneshjū
ک + ف + ش =
靴: kafsh
ص + ن + د + ل + ی =
椅子 :sandalī
ه + ف + ت + ص + د =
七百:haftsad
م + خ + ص + و + ص =
特別の :makhsūs
ض + ب + ط =
レコーディング:zabt
ا + م + ض + ا =
サイン :emzā
م + ر + ی + ض =
病気な :marīz
ط + ل + ا =
金 :talā
ت + ع + ط + ی + ل =
休み: taʿtīl
غ + ل + ط =
間違い、誤り、落度 :ghalat
ظ + ر + ف =
器: zarf
ن + ظ + ر =
考え、観点: nazar
خ + د + ا + ح + ا + ف + ظ =
さようなら :khodā hāfez
ع + س + ل =
蜂蜜: ʿasal
م + ع + ن + ی =
意味 :maʿnī
ر + ب + ع =
十五分、4分の1 :robʿ
م + م + ن + و + ع =
禁止: mamnūʿ
غ + ذ + ا =
料理、食事 :ghazā
ش + غ + ل =
業 :shoghl
ت + ب + ل + ی + غ =
宣伝、広告、布教 :tablīgh
د + ر + و + غ =
嘘: dorūgh
ف + ی + ل + م =
活動写真: fīlm
ت + ل + ف + ن =
電話: telefon
ک + ی + ف =
カバン :kīf
ق + ش + ن + گ =
綺麗な、かわいい: qashang
د + ق + ی + ق + ه =
分 :daqīqe
ق + ا + ش + ق =
スプーン qāshoq
ک + ت + ا + ب =
本 :ketāb
ی + ک + ش + ن + ب + ه =
日曜日 :yekshanbe
ی + ک =
一 、一つ :yek
گ + ر + ب + ه =
猫 :gorbe
د + ا + ن + ش + گ + ا + ه + =
大学 :dāneshgāh
ب + ز + ر + گ =
大きい: bozorg
ل + ی + و + ا + ن =
マグカップ :līvān
س + ل + ا + م =
こんにちは :salām
ح + ا + ل =
気分、機嫌: hāl
م + ا + ه + ی =
魚: mahī
ش + م + ا =
貴方達、貴方(丁寧): shomā
خ + ا + ن + م =
さん(女性): khānom
ن + ا + ن =
ナーン、パン: nān
ش + ن + ب + ه =
土曜日 :shanbe
م + ن =
私 man
و + ر + ز+ ش =
体育、スプーツ、運動 :varzesh
چ + ط + و + ر =
二重母音
いかがですか: chetour
خ + و + ش + و + ق + ت + م =
(私は)特別の発音
うれしい、幸運です: khoshvaqt-am
خ + و + ا + ه + ر =
خوا の特別の発音
姉妹:khahar
م + و =
髪の毛: mū
ه + و + ا =
天気: hāvā
ت + ه + ر + ا + ن =
テヘラン :tehrān
خ + ا + ن + ه =
家: khāne
ش + م + ا + ر + ه =
番号 :shomāre
ی + خ =
氷 :yakh
خ + ی + ل + ی =
二重母音
とても: kheilī
ص + ب + ح+ ب + خ + ی + ر =
二重母音
おはよう :sobh bekhir
ا + ی + ر + ا + ن + ی =
イラン人、イランの :īrānī
ب + ف + ر + م + ا + ئ + ی + د =
どうぞ :be-farmāʿd
مُ + تِ + أ + س + سِ + فَ + م =
残念ながら、お気の毒に思ってる、もし訳ありません、ごめんなさい, I am sorry: motaʿassef-am
م + س + ئ + و + ل =
責任者: masʿūl
س + ؤ + ا + ل =
質問 :soʿāl |
592 | 関連学習リソース
関連項目
日本語は助詞で動作主やその対象を表します。助詞は、一貫的に被修飾語の直後に来ます。
とても使用頻度が高い助詞は、「は」「が」「を」です。本モジュールではこれらなど一般的な助詞を扱います。ただし、包括的なリストでは非常に長々しくなってしまうのでできるだけ短くします。
助詞「は」(ワと発音します)は、会話の話題を表す「主題マーカー」です。一方、「が」は「主語マーカー」で、動作主を表します。この2つの違いは、初心者にとって混乱のもとになりますが、ポイントは焦点にあります。
主題の助詞「は」は話題を導入し、焦点を「動作」(すなわち動詞・形容詞)に当てます。主語マーカーの「が」は、主語を強調して動作の「主語」に焦点を当てるときに使います。
また、「は」は「~については」と言い換えることができます。
きみ は つよい。
あれ は でんわ だ。
「は」と「が」は同時に使われることもあります。
One has to be careful using both "は" and "が" in one sentence. If a verb is actually acting on the (direct) subject, usually a different particle (like を) has to be used.
「は」は概してより柔軟性があります。というのも、because the "it" can be assumed, and is therefore recommended to novices who have not grasped the difference between the two.
「は」には対比という特別な働きもあります。
ねこが います。
いぬが います。
ねこは たべて います けど, いぬは たべて いません。
文法的な主語が主題となることが多いです。この場合は一般的に、「が」の代わりに「は」を使います。しかし、主語が未知の場合は「は」ではなく「が」を使わなければなりません。この考え方は代名詞に似ています。「それ」が何かを説明せずに「それは向こうだよ」と言うことができないのと同じなのです。
助詞「を」(オと発音します)は「直接目的語マーカー」であり、動作の受け手をマークします。
おさけ を のむ。
また、動作の経由地を表すこともあります。
そら を とぶ。
みち を あるく。
日常会話においては、助詞「を」は省略されやすく、また日本語の大部分と同じく、文脈から想像される文の成分は省略されることが多いです。
「に」は、動詞の「間接目的語」をマークします。また、動作・出来事において接触されたか影響を受けた場所を表すこともあります:
友だちに プレゼントを あげる。
学校に いる。
うち に いる。
下の「へ」は目的地のみをマークします。
助詞「へ」(エと発音します)は動作の方向を表します。
おかあさんはみせへ いく。
東京へ いく。
つきへ とんでいく。
「か」を文末に置くと、疑問文に変わります。また、こそあど言葉のド系統の語の末尾に置くと、指示代名詞になります。
これは どういうもの です か。
ねこは います か。
どこ か いきました か。
疑問マーカーについては、../終助詞/をご参照ください。
文末の他にも、「どれか」、「どちらか」、「どなたか」のように、疑問の指示代名詞のすぐ後ろにも「か」を使う場合があります。
どちら か を えらんで。
どれ か を えらんで。
「の」は一般的に「所有マーカー」として使われます。
せんせいのりんご。
わたし の かばん。
「の」には名詞どうしをつなげる働きもあり、前の名詞が後続の名詞(形容詞的名詞)を修飾することを表します。
とうきょうの たてもの。
また、「名詞の代用」として使わることもあり、動詞や形容詞を名詞に変えます。
よむ の が いい。
最後の文では「の」と「が」が一緒に使われていますが、「の」は動詞を名詞に変え、「が」はこの動作が文の主語であることを伝えています。
この助詞は単語を接続します。英語では最後のみ "and" でつなげてそれ以外はコンマでつなげますが、日本語では各語の間に「と」を置きます。
これ と それ が みどり です。
ほん と ざっし。
かばんに ペン と えんぴつ と 消しゴム と 定規がある。
これは網羅的列挙に適用されるので、その対象がすべて明示的に言及されるときに使われます。
「と」は並列を表すときにも使います
彼 と 話をしました。
彼女 と いった。
スミスさん と テニス を しました。
わたし は あなた と けっこん する。
この助詞は様々な語句をつなげますが、その列挙は網羅的ではないことを暗示します。そのことを強調するために列挙した後に「など」をつけることもあります。
ほん や ざっし。
卵 や サラダ や 鳥肉 など が必要だ。
も is quite simply a marker that says "also".「は」・「が」・「を」の代わりに使いますが、他の助詞の後ろにつくこともあります。また、動作主全てを列挙することもできます。as though one of the basic particles (は, を, or が) were affecting the whole list.
ねこ も のみます。
しょうねん も しょうじょ も じょせい も だんせい も にんげん です。
関連項目
こそあど言葉のド系統に「も」をつけて、代名詞とすることもできます:
だれも①
だれも②
助詞「で」は手段を表します。これには、道具や言語、あるいは場所が該当します。
だいがくに なんで いきますか。
わたしは レストラン で たべます。
スミスさんと こうえん で テニスを しました。
がっこう で ならう。
繋辞「である」由来の「で」も実のところ、instrumental-makerです。で marks the whole previous expression instrumental to the verb ある.しかし、これは繋辞の古典的意味であり、現代日本語では明示的にこのように扱われることは滅多にありません。
これらの助詞は、動作の始点や境界を表します。具体的には、時間や場所を表します。
とうきょう から くる。
やま まで いく。
まで です。 |
593 | 歴史 > 世界史 > 第一次世界大戦
第一次世界大戦は1914年から1918年にかけて行われた史上初の世界大戦である。当初はヨーロッパのみが戦場だったが、徐々に拡大していった。
主要な国家を掲載する。
連合国
中央同盟国
1914年6月28日、オーストリア皇位継承者フランツ・フェルディナント大公とその妻ゾフィーがサラエボでセルビア人の民族主義者ガヴリロ・プリンツィプに暗殺された。
これを、サラエボ事件という。
当時、オーストリア=ハンガリーと同盟関係にあったドイツ帝国は参戦を決意。また、セルビアと同じスラブ民族のロシア帝国はセルビア側、いわゆる連合国側について参戦し、そのロシア帝国と協商、もしくは同盟関係にあったフランス、イギリスも参戦した。
当初、ドイツ帝国はシュリーフェン・プランをもとに破竹の勢いで進軍していったが、中立国のベルギーを通過したことにより、イギリスが本格参戦し、戦線は膠着した。
戦線が膠着すると、両軍ともに塹壕を掘り始め(最初に掘り始めたのはドイツ軍)、北は北海、南は中立国スイスまで達した。
しかし、1917年、ドイツ軍による無制限潜水艦作戦の再開や、ドイツがメキシコと同盟しアメリカの背後を突こうとしたツィンメルマン電報事件の発覚などにより、アメリカ世論は一気に開戦に傾き、時の大統領ウッドロー・ウィルソンは参戦を決意した。
また、同年、ロシアでレーニン主導の下、ボリシェヴィキ政府が誕生。ドイツはボリシェビキ政府とブレスト・リトフスク条約を結び、講和し、東部戦線の軍隊を西部に向けられるようになった。それにより、ドイツ軍は大規模な攻勢が可能となり、それを基に1918年春季攻勢が行われたが、アメリカの本格参戦とともに徐々に勢力を失っていき、最終的に、ドイツ、オーストリア=ハンガリー両国で革命が発生し、帝政が廃止された。こうして生まれたのがヴァイマル共和国(ワイマール共和国)である。
1919年1月18日より、パリに世界各国の代表が集結し、パリ講和会議が開かれた。
しかし、議論は紛糾し、結局、6月28日に対ドイツとしてベルサイユ条約が、9月10日に対オーストリアとしてサン=ジェルマン条約が、対ブルガリア講和条約であるヌイイ条約に至っては11月27日に締結された。
しかし、アメリカは国内で国際連盟に対する反対により、ヌイイ条約以外の批准ができず、対ドイツには1921年8月11日に米独平和条約、対オーストリアには同年8月24日に米墺平和条約を、同年同月29日に対ハンガリーで米洪平和条約をそれぞれ個別に締結した。
なお、ハンガリーに対してはトリアノン条約が締結された。
1914年6月サラエボ事件発生。
1914年8月タンネンベルクの戦い
1914年9月マルヌ会戦
1915年5月ルシタニア号事件
1916年2月ヴェルダンの戦い
1916年6月ソンムの戦い
1917年3月ロシア二月革命(当時のロシアはユリウス暦を使用していたため、ずれが生じている。)
1917年4月アメリカ参戦
1917年11月ロシア十月革命
1918年11月3日キール軍港で水兵の反乱が発生。ドイツ革命の始まり。
1918年11月10日ヴィルヘルム二世退位。
1918年11月11日ドイツ休戦協定。フランスのコンピエーニュの森で締結され、第一次世界大戦を終了させた。
1919年1月パリ講和会議開会。
1919年6月ベルサイユ条約調印。 |
594 | 化学 > 量子化学
量子化学とは量子力学の原理を化学の分野に適応することによって、化学の諸問題を説明する化学(特に物理化学)の一分野である。
量子論の詳細は量子力学も参照のこと。 |
595 | このページではプログラミングのまったくの初心者、もしくは他のプログラミング言語は知っているがSchemeについて知識がないかたを主な対象者として、Schemeプログラミングを素早く習得できるように解説していきます。
Scheme(スキーム)とはプログラミング言語のひとつです。
Schemeの最大の魅力はそのシンプルさにあります。おそらく(Brainf***などのジョーク言語を除けば)現存するあらゆる言語のなかでも最も言語仕様が小さい言語で、つまりはもっとも習得のしやすい言語であるといえます。また、実用にもじゅうぶん耐えうるだけの機能を持ち、プログラミングの楽しさを体験するにはまさにうってつけです。すでにC言語やPerlなどの他の言語を習得している方にとっても、プログラミングの理解を深める上で覚えておいて損はない言語です。
この項ではSchemeの知識がゼロの状態から、最低限必要なことだけを最短で理解できるように解説していきます。この項では基本的だがしかし本格的なプログラミングの概念を学び終えるのに、初学者の方でも半日とかからない分量にしています。
さあ、Schemeでプログラミングをあっという間に身に着けてしまいましょう!
Schemeは2015年現在に至るまで何度か改良が加えられ、Revised7 Report on the Algorithmic Language Scheme(R7RS)という仕様書がもっとも新しいものです。ここではR7RSに準じて説明していきます。仕様の詳細については外部リンクの項を参照してください。
プログラムを実行するには、その言語に対応した何らかの処理系(プログラムを処理するソフトウェア。ここではプログラムを実行するもののこと)が必要です。プログラムの構文解説に入る前に、自分でプログラムを入力して確かめることができるようにインタプリタの使い方を覚えましょう。フリーウェアとして公開されている処理系も多いので探してみましょう。処理系を探すには外部リンクの項も参照してください。
もし処理系のインストール作業が億劫であれば、Webブラウザ上でSchemeプログラムの実行を試せるサイトがあります。次の「[http://codepad.org/ codepad]」というサイトでは、(1)ページ左のオプションボタンから、「Scheme」を選択する (2)テキストボックスにプログラムを入力する、もしくはコピーアンドペーストする (3)「Submit」ボタンを押す という手順を踏むだけで処理系のインストール作業なしにSchemeの実行を試すことができます。この項目程度の内容であれば「Codepad」でもじゅうぶん事足ります。
ためしに「codepad」を使ってみましょう。「Scheme」を選んでからテキストボックスに「(display "Hello, World!")」と入力し、「Submit」ボタンを押すと次のような結果が表示されます。
このコードを実行したところ、「Hello, World!」という文字列が出力された、ということです。他のコードを試してみる場合、「(display "Hello, World!")」の「"Hello, World!"」の部分を表示したい値に置き換えてください。たとえば、「(display (+ 5 9))」を入力すると「14」が出力されます。
他のインタプリタの大まかな使い方を説明します(以下は「Codepad」の使いかたではありません)。Schemeの処理系が入手できたら、そのヘルプにしたがって起動してみましょう。たいていのインタプリタでは、起動すると「>」記号が表示されてユーザからの入力待ちになります。
>
では、インタプリタに「(+ 1 2)」と入力してみましょう。たいていの対話式の処理系では改行すると実行します。
>(+ 1 2)
3
>
「3」が表示され、再びユーザからの入力待ちになりましたね。Schemeプログラム「(+ 1 2)」の実行結果が「3」だったということです。プログラムを入力して改行すると、入力されたプログラムが実行され、次の行に先ほどのプログラムの実行結果が表示されます。これを繰り返してSchemeプログラミングを進めていきます。
プログラムとはおおまかに言えば命令と式の羅列です。数値計算の時にはまさに数式を書いていくのですが、プログラミング言語には、文字列から一部分を切り取ったり、リストからデータを取り出したりと、数値計算ではない式があります。下図を見ればわかるように、数学で使われる数式の表現と対応するものが多くあります。数式に対応するものをSchemeで書けば、それがまさに数値計算をするプログラムになります。
Schemeでは一貫して括弧の入れ子構造になっているのがおわかりになると思います。これがまさにSchemeの言語仕様がシンプルであるという所以です。Schemeではプログラムの実行を進めていくことを「評価」と呼びますが、これも簡単に言えば数式を変形して簡単にしていくことに似ています。たとえば、数学では次のように式を変形し、値を求めていきます。
1 + ((4 - 2) + 1) &= 1 + (2 + 1) \\
&= 1 + 3 \\
&= 4
\end{align}
これ以上簡単にしようがない「4」が出てきた時点で変形は終了です。これで答えが求まりました。このような変形をSchemeで表せば次のようになります。
(+ 1 (+ (- 4 2) 1))
↓
(+ 1 (+ 2 1))
↓
(+ 1 3 )
↓
4
数学の表記とは数字や記号の順番が異なりますが、何となく似た雰囲気はつかめると思います。入れ子になった括弧は、数学と同様に内側から評価してきます。プログラムといっても、数学の式を独特の表記で書き換えたようなものなのです。ただ、実際は式変形の途中経過は見せず、即座に「その式の値」つまり答えのみが出力されます。以下は実際の入力と出力の一例です。
>(+ 1 (+ (- 4 2) 1)) ←入力(プログラム、式)
4 ←出力(答え、式の値)
この式を「codepad」で試すときは「(display (+ 1 (+ (- 4 2) 1)))」と入力してください(「display」はこの式の評価結果を表示させるという意味です。詳しくは後ほど解説します)。
このように評価して値を得ることを「値が返る(値を返す、値を戻す)」、返ってきた値を「返り値(戻り値)」などともいいます。ソースコード上でいえば、「値が返る」とは「ある式を評価し、その式の部分をその値で置き換える」ことだと考えるとわかりやすいかもしれません。
プログラムとは式そのものですから、ソースコードでは数字や文字列といったデータを記述していく必要があります。プログラミング言語にはそれぞれこのようなデータを書くための構文があり、このコード中に直接書かれた値を「リテラル」(literal)と呼びます。
ここでは最低限必要と思われるものだけ解説しますが、以下で紹介される以外にもいろいろな表現があります。詳しくは仕様を参照してください。また、以下の中にはまだ使い方が説明されていないものがありますが、それは後述します。
Schemeでソースコード中に数値を記述するには、そのまま半角数字で表記し、これを「数値リテラル」といいます。小数は小数点をピリオドで入力し、負の数を示すマイナス記号(-)も使えます。「2004」「3.14159265358979」「-273.15」などです。ただし、入力した数値が必ずしも入力したとおりの精度で扱われるとは限りません。頭に「#e」をつけ完全な精度で扱うことを指定することもできます。
数値型は、整数型integer、有理数型ratioral、実数型real、複素数型complexの構造を持っており、右のものは、すべての左のものを含みます。
なども文字列です。
と書くと構文エラーになります(エラーにならない処理系もあります)。
がそのまま返ります。
で表します。
ですが、それぞれ「一文字の文字列」と「文字」で異なるので注意してください。
以外のすべての値は真として扱われます。これを利用すると、失敗したり無効だったときは偽を返し、それ以外は何か別の型の値を返す、といった関数を実装できます。
式が真偽値型か調べるには、関数boolean?を利用します。
からその行末までがコメントです。
>(define hoge 10) ;ここがコメント
hoge
サンドボックス#ここから下に書き込んでください。
注釈を書く用途のほか、プログラムの一部分を一時的に評価しないようにするためにも使われます。もし評価して欲しくない部分を単純に削除してしまうと、あとで戻そうと思ったときに書き直さなければならず手間がかかるからです。コメントにしておけば先頭のセミコロンを削除するだけで元に戻せます。このように評価して欲しくない部分をコメントにすることをコメントアウトと呼びます。
を「返り値」といいます。
では、手続きの呼び出しを表現してみましょう(実は下記の手続きの解説には幾つか方便が含まれています。ですが、ここで詳細を解説すると難しくなりすぎるので、詳しくは後述します。手続きの定義は少し難しいので後回しにします)。
手続きはただ命令や数式の列をまとめる役目だけではありません。Schemeの豊富な機能は手続きを介して提供されているのです。また、あなたの書いたプログラムの機能を他のプログラムに公開するとき、それは手続きの定義によって行われます。Schemeの機能を呼び出すとは、用意された手続きを呼び出す構文を書くことと同義です。
という文法です。手続き名は変数です。手続きがどんな引数を取るのかは手続きによって異なります。手続き名やそれぞれの引数の間はひとつ以上の空白文字で区切らなければなりません。手続き名や引数の間に空白文字がないと、区切りが分からなくなってしまうからです。空白文字とは改行、タブ文字、半角スペースの3つのいずれかです。この構文はどんな手続きでも同じです。Schemeのほとんどの手続きは、その引数が評価されてから手続きに渡されます。
がきちんと対になっていなければなりませんから気をつけましょう。SchemeのようなLisp系の言語は括弧だらけになるから苦手、という人も少なくないです。
と表記されます。処理系で実行して試してみましょう。できたら1+2以外にも試してみましょう。引数の和が返ってくるはずです。
>(+ 1 2)
3
>(+ 10 50)
60
>(+ 2004 2004)
4008
>(+ -25 10)
-15
>(+ 3.141592 -273.15)
-270.008408
なんだか変な構文だと思われるかもしれませんが、これらの構文はS式と呼ばれ、Schemeの構文のシンプルな言語仕様を支えています。「S式」は前置記法と呼ばれるもののひとつで、手続き名にあたるものが先頭に来ます。
という感じの中置記法が中心ですが、3種類全ての記法が入り混じっています。これに対してSchemeでは、前置記法のみしか使わないシンプルな言語仕様になっています。
幾つか手続き呼び出しに関して気をつけておくことがあります。手続きには「手続き名」「引数の数」「引数の型」「返り値の型」などの要素を持っています。たとえば、幾つ引数をとるかは手続きごとに決められており、多すぎたり少なかったりすると実行したときにエラーになります。ただ、たまたま「+」は引数が幾つあってもよい手続きです。
は文字列を引数に呼び出すとエラーです。
の値は違います。
Schemeには予め幾つかの手続きが定義されており、ユーザは新たに手続きを定義することもできます。そのScheme処理系にどの手続きが用意されているか確かめるには、その処理系のヘルプと言語仕様を確認する必要があります。
束縛とは変数に値を関連付けることです。例を見てみましょう。手続きdefineは第一引数の変数に第2引数の値を束縛します。値が束縛された変数を評価すると、その変数に束縛された値が返ります。つまり、束縛された値を取得するには、単にその変数を書きます。
>(define year 2004)
year
>(+ year 1)
2005
を返します。今まで説明に使ってきた手続き+も、じつはインタプリタ起動と同時に+に加算をする手続きが束縛されていたから使えるのです。手続きも一種の値として扱えるため、defineで束縛することができるのです。また、何も束縛されていない変数を評価しようとするとエラーです。
上で束縛を説明しました。が、ここで疑問に思って欲しいことがあります。次の例を見てみましょう。
>(define year 2004)
year
>(define year 1000)
year
になるはずではありませんか。2004は変数ではないので、束縛はできないはずです。いや、そもそも最初のdefineではyearには何も束縛されていませんでしたから、なにも束縛されていない変数yearが評価されてエラーになるはずです。これはどうしたことでしょうか。
実はSchemeには手続き呼び出しと同じような構文でありながら、引数を評価せずに受け取る手続き呼び出しとはまったく別の式も存在します。defineは引数(のように見える部分)は評価しないのです。defineは手続きではなく、定義を行う「構文」に分類されます。
SchemeなどLisp系の言語が何故これほどまでにシンプルな構文にこだわったかには訳があります。Schemeプログラムは「リスト」と呼ばれるツリー状の構造をとるようになっているのです。Lispが人工知能研究の分野に使われてきたのは、プログラム上でプログラムを組み立てるのが非常に容易だからです。
という式は、実は次のようなリストです。
などの手続きを使えば、Schemeプログラムをそのままリストとして扱えます。実はペアを直接作成する専用の構文もあるのですが、知らなくても今のところは構わないので、ここでは割愛します。
実は、以上で大まかな文法は説明し終わりました。Schemeの文法はほとんどS式なのです。まだまだ説明していない概念はいくらでもあるのですが、それらの機能はすべて手続きや構文で提供されるのです。たとえば、数値の大小を比較するのも手続きですし、文字列を表示するのもまた手続きです。GUIライブラリが提供されれば、ウィンドウを開いたりファイルを操作したり画像を表示したりするのもまた、手続きを介して行われます。
とはいえ、実際にあなたが望む機能を実現するには、どの手続きをどのように使えばいいのかわからないことでしょう。あとあなたに必要なのは、どんな手続きや構文が用意されているのか知り、具体的なプログラムを読んだり書いたりしてプログラミングの経験を積むことです。そのためには言語仕様を読めるようになる必要があります。ですが、以下でかんたんに主な手続きや構文を紹介しておこうかと思います。このほかにも有用なものがたくさんありますので、すべての機能を知るには言語仕様を参照しましょう。
Schemeの最も重要な手続きはペアをつくり、ペアから要素を
取り出す次の3つです。
consはペアを作る手続きです。
という空リストで示すこととすれば、1 2 3と続くリストは、
と定義され、
と表現されます。
特に、Schemeでは、リスト構造が根本であり、それは、リストは再帰的(recursive)に定義される構造だからです。
(cons 1 2) => (1 . 2)
(car (cons 1 2)) => 1
(cdr (cons 1 2)) => 2
(cons 1 (cons 2 '())) => (1 2)
(car (cons 1 (cons 2 '()))) => 1
(cdr (cons 1 (cons 2 '()))) => (2)
この例だけ見ると、リストの重要性は判らないかも知れません。
これらの四則演算の手続きは、整数や小数など数値型の値に適用できます。これだけでもSchemeを簡易電卓として使えそうですね。
displayは引数に与えられた値を出力します。プログラム実行中の途中経過を表示したりする場合にも便利です。下の例では結果が1010となっていますが、displayが表示した10とインタプリタがプログラムから得た値10が、改行していないのでつながって見えるだけです。文字列や変数も引数として使えます。
>(display 10)
1010
の評価値は、未定義です。他の変数に束縛する意味はありません。複数の値を表示するとき、Scheme では以下のように書くことができます。
>(define x "Xvalue")
>(for-each display `(1 2 3 x ,x "\n" "newline"))
1 2 3 x Xvalue
newline
が前に付くと、値が展開されます。それから
>(display 10 output-port)
と書けば、出力先を変更できます。output-port は、関数 open-output-file の返り値を指定します。
lambdaは手続きを新たに定義し、その手続きを表す値を返す構文です。Schemeは手続きであっても、数値や文字列と同じように値として処理することができます。lambda構文の第一引数には手続きの引数名となる変数のリストを渡します。第2引数以降は手続き本体となる式を渡します。ここで作成された手続きは一種の値なので、defineで束縛することができます。サンプルプログラムを示します。
> (define average (lambda (x y) (/ (+ x y) 2)))
average
> (average 10 20)
15
を手続き呼び出しだと判断し呼び出しました。前述では手続き名には変数を記述すると解説しましたが、実際には手続きの値をとる式を書きます。averageには手続きが束縛されているため、リストの先頭に書くことができます。従って次のようなこともできます。
> ((lambda (x y) (/ (+ x y) 2)) 10 20)
15
平均を計算する無名の手続きを定義し、返り値をリストの先頭に使いその手続きを呼び出しています。
手続きは引数や返り値にも使えるため、手続きを返す手続きも作成できます。下の例では、最初に平均を計算する手続きを返す手続きを作成し、それを変数create-average-functionに束縛しています。そして、2つめ、3つめで変数create-average-functionに束縛されていた平均を計算する手続きをつくる手続きに、まず加算と乗算の定義を与え、平均を計算する手続きを得ます。そして、その手続きに引数10と20を与えて、具体的な平均値を計算しています。
> (define create-average-function
(lambda (add multiply)
(lambda (x y) (multiply (add x y) (/ 1 2)))))
create-average-function
> ((create-average-function + *) 10 20) ; 相加平均
15
> ((create-average-function * expt) 10 20) ; 相乗平均、exptは累乗を計算する組み込み関数。
14.1421356...
quoteは引数に与えられたものを評価せずにそのまま返す構文です。
>(quote (+ 1 2))
(+ 1 2) ;(+ 1 2)は評価しないと(+ 1 2)というリスト
>(define hoge 10)
hoge
>hoge
10 ;quoteを使わなければ、変数は束縛されている値を返す
>(quote hoge)
hoge ;quoteを使うと、変数は変数そのものを返す
まったく同じ意味ですが、字数が少なく見やすくなります。このように、書きやすさ、見やすさのために導入された構文を糖衣構文(シンタックスシュガー)といいます。 |
596 | <第5課 | 第7課>
Es ist mir egal.
Diese Frau zeigt Ihnen das Zimmer.
Ich kenne ihn nicht.
Schickt ihr es mir?
----
Es ist mir egal.
それは私には同じだ。
Diese Frau zeigt Ihnen das Zimmer.
このご婦人があなたに部屋を教えます。
Ich kenne ihn nicht.
私は彼を知らない。
Schickt ihr es mir?
Deutsch (無冠詞で)ドイツ語
egal 等しい、同じ
die Familie
der Geburtstag 誕生日
das Haus 家
immer いつも
jung 若い
kennen 知っている
klug 賢い
morgen 明日
die Muttersprache 母語
nett 親切だ
das Problem 問題
schicken 送る
schnell 速い
schwierig 難しい
verstehen 理解する
der Vorschlag 提案
die Wohnung マンション、アパート
das Zimmer 部屋
人称代名詞には、単数と複数があり、それぞれ主格・属格・対格・与格に格変化する。
Nom. ich du er sie es
Gen. meiner deiner seiner ihrer seiner
Dat. mir dir ihm ihr ihm
Akk. mich dich ihn sie es
Nom. wir ihr sie
Gen. unser euer ihrer
Dat. uns euch ihnen
Akk. uns euch sie
Nom. Sie
Gen. Ihrer
Dat. Ihnen
Akk. Sie
Ich verstehe dich nicht.
君が何を言っているのかわからない。
Dieses Kind ist sehr jung. Diese Probleme sind ihm zu schwierig.
この子どもはとても若い。これらの問題は彼には難しすぎる。
Deutsch ist nicht meine Muttersprache. Ihr sprecht mir zu schnell.
ドイツ語は私の母語じゃありません。君たちの話すのは私には速すぎる。
Das ist Erik. Wir besuchen ihn morgen.
こちらはエリックです。私たちは彼を明日訪ねます。
ふたつの目的語があって、片方が与格、もう片方が対格のとき、その順序は、名詞と代名詞のどちらが使われるかによって異なる。
Ordnung Dat. u. Akk.
Die Studenten | geben | der Lehrerin | ein Geschenk.
| ihr ein Geschenk.
| es | der Lehrerin.
| es | ihr.
所有形容詞は代名詞と同じく、それぞれの人称ごとにある。ただし三人称男性単数と三人称中性単数は sein 、三人称女性単数と三人称複数は ihr で同形である。
変化の仕方は不定冠詞 ein の語尾変化と同じである。
次に一人称 mein 私のの変化を示す
m. f. n. pl.
Nom. mein meine mein meine
Gen. meines meiner meines meiner
Dat. meinem meiner meinem meinen
Akk. meinen meine mein meine
sg. pl.
mein unser
dein euer
sein / ihr / sein ihr
Meine Wohnung hat drei Zimmer.
私たちのアパートは3部屋です。
Wo wohnt deine Familie?
君の家族はどこに住んでいるの。
Radfahren gefällt unserem Kind sehr. Unser Geschenk zu seinem Geburtstag ist ein rotes Fahrrad.
私たちの子どもはとても自転車に乗るのが好きだ。私たちからの誕生日の贈り物は赤い自転車だ。
Besuchst du unser Haus?
君、僕たちの家に来るかい。
Ihr lasst mich seinen Brief lesen?
Sie sind sehr nett und klug. Ich folge immer ihren Vorschlägen.
彼らはとても親切で賢い。私はいつも彼らの提案に従っている。
家族 die Familie を表す名詞を示す。
der Vater 父 die Mutter 母 die Eltern **
die Eltern 両親 das Kind 子ども
der Sohn 息子 die Tochter 娘
der Bruder 兄弟 die Schwester 姉妹 die Geschwister 兄弟姉妹 **
der Großvater 祖父die Großmutter 祖母 die Großeltern 祖父母 **
der Enkel 孫息子 die Enkelin 孫娘
der Onkel 伯父 die Tante 伯母
der Neffe 甥 die Nichte 姪
der Cousin 従兄弟 die Cousine (die Kusine)従姉妹(ともにフランス語から)*
* 古い表現では、それぞれ der Vetter 従兄弟, die Base 従姉妹という。
**(das Geschwister, der Elter, der Großelter: Singular o tsukawanai)
<第5課 | 第7課> |
597 | 法学>環境法>自然環境保全法>コンメンタール自然環境保全法
(地域開発施策等における配慮)
第5条
国は、地域の開発及び整備その他の自然環境に影響を及ぼすと認められる施策の策定及びその実施に当たつては、自然環境の適正な保全について配慮しなければならない。
がある。本条は、これら他条文と異なり、国に、自然環境の適正な保全について求めるものである。
----
{{前後
|自然環境保全法
|第一章総則
|自然環境保全法第4条(基礎調査の実施)
|自然環境保全法第12条(自然環境保全基本方針)
05 |
598 | 高等学校理科/物理IB > 電気
----
本項は高等学校理科/物理IBの電気の解説である。
現在私たちが使っている多くの製品が電気を用いて動いている。
これには様々な理由が考えられるが、まず第一に電気は様々な別のエネルギーに変換できること。例えば電熱線を使って熱に、電球や発光ダイオードを使って光に、モーターを使って運動に変換することが出来る。次に、電池やコンデンサを使ってエネルギーを維持したまま持ち運ぶことが出来ることや、電線を使って長距離を送電できること。また、電子製品の計算能力や信号の伝達能力が優れていること、また比較的に安全に少量のエネルギーが取り出せること、等が考えられる。
電気を運動に変えるものとして
モーターがある。
これの逆のものとして、
運動を電気に変えることも出来る。
これを行なうのは発電機と呼ばれる。
例えば、発電所は何らかの運動のエネルギーを
利用して電気をおこしている。
例えば、水力発電所では、
水の落下する力を利用している。
大量の水が落下するときには
人間が何千人もかかってようやく
出来ることがなされることがある。
たとえば、切り立った海岸線などは
主に水の流れによって作られている。
このように、水の力は強大であるので、
それを上手く利用する方法があると
都合がよい。実際現代では
電気を媒介として、その力を
取りだすことに成功している。
電池のように電極の+と-が定まった
電流を直流電流と呼ぶ。
一方、発電所から得られる電流のように
+と-が速い速度で入れ換わる
電流を交流電流と呼ぶ。
実際にはダイオードを用いて
交流を直流に変えて
使うこともよく行なわれる。
何もない空間を光が直進しているように
見えることがある。実際にはこれは
電波と同じものである。
電波とは例えば、携帯電話の通信に使われるものであり、
電荷を持った物体を動かすと、必然的に
生じるものである。
プラスチックの下敷きなどで髪をこすると帯電する現象などのように、物質が電気を帯びることを帯電という。物体をこすって発生させる静電気を摩擦電気という。
ガラス棒を絹の布でこすると、ガラス棒は正の電気に帯電し、絹は負の電気に帯電する。
電気の量を電荷(charge)という。あるいは電気量という。
電荷の単位はクーロンである。クーロンの記号はCである。
静電気による電荷どうしに働く力を静電気力という。
なお、帯電していない状態を電気的に中性である、という。
金属のように、電気を通せる物体を導体(conductor)という。プラスチックやガラスやゴムのように電気を通さない物質を絶縁体(insulator)あるいは不導体という。
金属は導体である。
電気の正体は電子(electron)という粒子である。この電子は負電荷を帯びている。(電子の電荷が負に定義されているのは、人類が電子を発見する前に電荷の正負の定義が行われ、あとから電子が見つかった際に電子の電荷を調べたら負電荷だったからである。)
正電荷とは、物質に電子が欠乏している状態である。
負電荷とは、物質が電子を多く持っている状態である。
帯電していない絶縁体の物質をこすりあわせて、両方を摩擦電気に帯電させた場合、片方は正電荷を生じ、もう片方の物質は負電荷を生じる。このとき、発生した正電荷の大きさと負電荷の大きさは同じである。
これは、電子が移動して、片方の物質は電子が不足し、もう片方は等量の電子が過剰になっているからである。
このように、電子は生成も消滅もしない。これを電荷保存の法則と言う。あるいは電気量保存の法則と言う。
thumb|upright=1.5|導体は、近くの電荷によって表面に電荷が誘導される。物体内部の静電気力の大きさはゼロである。
電気的に中性であった導体の物質(仮に物質Aとする)に帯電した別の物質(仮に物質Bとする)を接触させずに近づけると、物質Aには、帯電物質Bの電荷に引き寄せられて、物体Aの内部で反対符号の電荷が帯電物体Bに近い側の表面に生じる。また、帯電物体Bと同じ電荷は反発するので、物体A内部の帯電物体Bとは遠い側の表面に生じる。
このような現象を静電誘導(せいでんゆうどう;Electrostatic induction)という。静電誘導で生じた電荷の正電荷の量と負電荷の量は等量である。(電気量保存の法則)
導体の内部に静電気力は無い。もしあったとすると、自由電子などの電荷が動き、電流が流れ続けることになるが、そのような現象は実在しないので不合理になる。したがって、導体の内部に静電気力は無い。
表面に電荷が集まるのは、導体の内部に静電気力を作らせないためである。したがって静電誘導で引き寄せられる電荷の大きさは、外部から導体内部への静電気力を打ち消すだけの大きさである。
この導体内部の電荷がゼロになる性質を応用すると、中空の導体で出来た物体を用いて、静電気力を遮蔽することができる。これを静電遮蔽(せいでんしゃへい、electric shilding)という。
thumb|300px|誘電分極の概念図
絶縁体(仮にAとする)に電荷を近づけた場合は、導体とは違い、物体Aの内部の電子は自由に表面には集まれないが、物体内部の原子の正負の電荷の極性を持った部分が、外部の静電気力に引き寄せられるように、近づけた電荷に近い側には異種の電荷が生じ、遠い側には、同種の電荷が生じる。
原子や分子が外部の静電気力によって、正負の電荷の部分が生じることを分極(ぶんきょく)といいい、外部の電化によって起こる、このような分極のしかたを誘電分極(ゆうでんぶんきょく、dielectric polarization)という。
絶縁体は、静電気力にさらされると誘電分極を行うので、絶縁体のことを誘電体(ゆうでんたい、dielectric)ともいう。
導体に静電誘導された正負の電荷は、導体を切断などをすれば正電荷と負電荷を別個に取り出すことができる。しかし誘電体の正負の電荷は、原子や分子と密接に結びついているため、正負の電荷を分かれて取り出すことは出来ない。
ある物質が電気を帯びている(帯電している)とき、その帯電の大小の程度を電荷(でんか、electric charge)という。さまざまな物質をいろいろな方法で帯電させた結果、電荷には、帯電した2個のものどうしを近づけた時に引っ張り合うもの(引力が働く)と反発しあうもの(斥力がはたらく)の2種類があることが分かった。
このような、帯電している物体に働く力を静電気力という。
べつの帯電したものを、他にもいくつか用意して、近づけて実験する2個の物体の組み合わせを変えると、組み合わせによって、2個の物体どうしに引力が働く場合もあれば、斥力が働く場合もあることが分かった。この引力と斥力の関係は、帯電した電荷の種類に応じることがわかった。
結論を言うと、電荷には正負の2種類がある。正の電荷どうしの物体を近づけたときは反発しあう。負の電荷どうしを近づけたときも反発しあう。正と負の電荷を近づけた時には引力が働く。
つまり、同符号の電荷を近づけた場合は、反発力が生じる。異符号の電荷を近づけた場合は、引力が生じる。
thumb|150px|クーロンの肖像。Charles Augustin de Coulomb
静電気どうしの力の強さは、実験的には、電荷の間に働く力は、重力の場合と同様に力を及ぼし合う2物体の間の距離の2乗に反比例することが知られている。更に、電荷の大きさが大きいほど電荷間に働く力が大きいことも考慮すると、距離''r''だけ離れてそれぞれが電荷q _1、q _2を持っている2物体の間に働く力''F''は、
f = k\frac{q_1 q_2}{r^2} = \frac 1 {4\pi\epsilon} \frac {q _1 q _2}{r^2}
で与えられる。これをクーロンの法則( Coulomb's law)という。ここで、kは比例定数であり、両電荷の周囲にある物体の種類により変化する定数である。真空中での電場を考えた場合のkの値は、
である。また、\epsilonは後ほど登場する誘電率と呼ばれる物理定数である。誘電率は、両電荷の周囲にある物体の種類により変化する定数である。誘電率については、この文を初めて読んだ段階では、まだ知らなくても良い。のちに物理IIで誘電率を詳しく解説する。
誘電率\epsilonとクーロンの比例定数kには上式の関係
がある。
物体のまわりに蓄積されるものを電荷と呼ぶ。電気力によって反発しあったり、引きつけあったりする物体を電荷を持つ物体と呼ぶ。また、ここで観察される静電気力を、クーロン力と呼ぶことがある。
2個の電荷どうしがおよぼす力は同じであり、したがって作用・反作用の法則に従っている。
ここで、電荷の単位は[C]で与えられる。記号のCは「クーロン」と読む。
電荷q _1, q _2の間の距離がrの場合と2rの場合では、間に働く力の大きさはどちらがどれだけ大きいか答えよ。
また、距離が2rの時の2点間の力の大きさを答えよ。
クーロン力は、物体間の距離の逆2乗に比例するので、距離が2rの時は、rの時の大きさの\frac 1 4となる。また、働く力の大きさは、クーロン力の式を用いて、
f = \frac 1 {4\pi\epsilon _0} \frac {q _1 q _2}{4r^2}
となる。
既に、ある電荷Aのまわりの別の電荷Bには、その電荷からの距離の逆2乗に比例した力がかかることを述べた。
ここで、電荷Bが受ける力は、その電荷Bの大きさに比例することを合わせて考えると、その電荷Bの大きさにかかわらず、電荷Aの大きさだけで決まる量を導入しておくと都合がよい。ここで、そのような量として電場を導入する。このとき、電場\vec Eの中にある電荷qに働く力\vec fは、
で与えられる。電場は単位電荷に働く力と考えることもでき、電場の単位は[N/C]である。電界は、電界とも呼ばれる。
(日本の物理学では電場と呼ぶことが多く、また、日本の電気工学では電界と呼ばれることが多い。明治期の翻訳の際の、日本国内の業界ごとの違いに過ぎず、地域社会的な事象であり、呼び方は物理の本質とは関係ないので、ここでは、どちらの表現を用いるかは、本書では特にこだわらない。英語では物理学・電気工学とも“electric field”で共通している。)
上のクーロン力の結果と合わせると、電荷Aのまわりに別の電荷が存在しないとき、電荷q[C]の電荷がまとう電場\vec Eは、
で与えられる。ただし、rは電荷からの距離であり、\vec e _rは、電荷とある点を結んだ直線上で、電荷と反対方向を向いた単位ベクトルである。
電荷の回りの電場は、平面上で放射状のベクトルとなることに注意。
図のように、電荷から出る電場の方向を図示したものを電気力線(でんきりきせん、electric line of force)という。
電荷が複数ある場合には、実際に新たに置かれた電荷が受ける力は、それらを足し合わせたものとなる。したがって、複数の電荷がある場合の周囲の電界は、それぞれの電荷が作る電界ベクトルの和となる(重ね合わせの原理)。
thumb|left|300px|同符号の電荷どうし(左)を近づけた場合は反発しあう。異なる符号の電荷どうし(右)を近づけた場合は引き付け合う。
thumb|center|200px|異符号の電荷どうしの場合の電気力線
電気力線を図示する場合は、正電荷から力線が出て、負電荷で力線が吸収されるように書く。力線は、電場を図示したものなので、電荷以外の場所では、力線が分岐することはない。
力線が生成するのは正電荷の場所のみである。力線が消滅するのは、負電荷の場所のみである。
言い換えれば、力線が電荷以外の場所で消滅することはないし、電荷以外の場所で力線が生成することはない。
導体の内部の電場はゼロであった。言い換えれば、電気力線は、導体の内部には進入できない。
200px|thumb|電気力線は、導体の内部には進入できない。
電気力線の分布
点電荷からは、図のように、放射状に電気力線が出る。クーロンの法則の係数にある
のうちの、分母の
4 \pi r^2
は、球の表面積の公式に等しいので、電気力線の密度に比例して、電場の強さあるいは静電気力の強さが決まると考えられる。
静電誘導では、導体内部には静電気力が働いていないのであった。これは、電場という概念を用いて言い換えれば、導体内部の電場はゼロである、と言える。
クーロン力は力であるから、それに逆らって別の電荷を近づけた場合は、近づけた別の電荷は仕事をしたことになる。また、近づけた電荷を手放せば、クーロン力によって力を受け、仕事をすることになるから、近づいた状態にある別電荷は位置エネルギーを蓄えていることになる。
したがって、クーロン力に対しても位置エネルギーを定義することができる。(なお、衛星軌道上の物体のような、地表から大きく離れた場所の重力も、クーロン力と同様に逆2乗力なので、ここで考えた計算手法は重力による位置エネルギーにも応用できる。重力加速度gを用いた力mgというのは地表近くでの近似にすぎない。)
クーロン力による電場の定義では、単位電荷に対して電場を定義したのと同様、位置エネルギーに対しても、単位電荷に応じて定義できる量を導入すると都合がよい。このような量を電位(でんい、electric potential)と呼ぶ。電位の単位はボルトという。電位を例えると、地表近くでの重力の位置エネルギーを考えた際の「gh」などに相当する量である。
クーロン力の結果と、q[C]の電荷から距離''r''だけ離れた点の電位Vは、電場の積分計算で得られる。(積分をまだ習ってない学年の読者は、分からなくても気にせず、次の結果へと進んでください。)結果のみを記すと、
となる。
電位Vの点に''q''[C]の電荷を置いたとき、この電荷のクーロン力による位置エネルギー''U''[J]は、電位Vを用いれば、
となる。したがって、電位V_1ボルトの点から電位V_2ボルトの位置へと電荷''q''[C]が静電気力を受けて移動するとき、静電気力のする仕事''W''[J]は
となる。
一様な電場においては、電位の式を、電場を用いて簡単に表すことができる。距離''d''だけ離れた平行平板電極の間に一様な電場\vec Eが生じているとき、この電界の中に置いた電荷''q''は静電気力q\vec Eを受ける。この電荷が電界の向きに沿って一方の電極から他方の電極まで移動するとき、電界のする仕事''W''はW = qEdとなる。これより、2極板の電位差''V''は、
で表すことができることがわかる。式を変形して
とすることもできる。ここで、単位を考えると、右辺は電圧を距離で割ったものであるから、電界の単位として[N/C]のほか[V/m]を用いることもできることがわかる。
電位の単位はボルトであり、この量は既に中学校理科などで扱った電圧(でんあつ、voltage)の単位と同じ単位である。実際に電気回路に電圧をかけることは、回路中の電子に電場をかけて動かすことと等しい。
静電誘導によって、導体内部の電場はゼロであった。このことから、導体の表面は、電位が等しい。導体表面は互いに等電位である。
電位の基準は、実用上は、地面の電位をゼロに置くことが多い。電気回路の一部を大地につなぐことを接地(せっち)またはアース(earth)という。回路をアースして、そのつないだ部分の電位をゼロと見なすことが多い。
位置エネルギーは力の大きさを積分することで定義されるが、ここでは詳しく扱わない。物理IIや古典力学、電磁気学などを参照。
直線上で距離0, b[m]の点に、電荷q, q'を持つ物体が置いてある。この時、位置a[m](aV = \frac{1}{4\pi\epsilon _0} (\frac{q}{a} + \frac{q'}{b-a})
となる。
中学校理科では。基本的な電気回路について扱った。ここで、電界、電位などの知識を用いて、新たな回路素子であるコンデンサを導入する。
コンデンサ(capacitor)は、回路中に電荷を蓄積できる部分を与える素子である。具体的にはコンデンサの両端にある電位Vが与えられたとき、コンデンサには、電位に比例する電荷Qが蓄積される。このとき、コンデンサの蓄積能力を記号でCとおいて、
としてCを取る。Cは静電容量(せいでんようりょう、electric capacitance)と呼ばれ、単位はF(ファラド、farad)で与えられる。
具体的に電圧(=電位)をかけられたとき、内部に電荷を蓄えるようにするには、例えば導体の平面を2枚向かい合わせるようにする方法がある。この方法では、向かい合った平面間に一様な電場が生じるように、2枚の平面に同じ大きさで符号が逆の電荷が蓄積される。このコンデンサの静電容量Cは、
で与えられる。ここで、Sは導体平面の面積であり、dは導体間の距離である。
ここで与えた静電容量は、平面上に電荷が一様に分布するとの仮定で導かれる。このとき、導体間に生じる電界Eは、導体が持つ電荷をQ, -Qとした時、導体間の各点で、
で与えられる。電場が求められたので、ここから電位を計算できる。導体間の各点で電場の大きさが均一なので、電位の大きさは電場の大きさに2点間の距離をかけたものになる。ここで、電位Vは、
となるが、この式と静電容量Cの定義を見比べると、
が得られる。
電池の化学反応については、別科目の化学Iなどで詳しく扱われる。この章では、電圧や電流の理解に関わる点を重点的に説明したい。
金属元素の単体を水または水溶液に入れたときの、陽イオンのなりやすさをイオン化傾向(ionization tendency)という。
例として、亜鉛Znを希塩酸HClの水溶液に入れると、亜鉛Znは溶け、また亜鉛は電子を失ってZn2+になる。
一方、銀Agを希塩酸に入れても反応は起こらない。
このように金属のイオン化傾向の大きさは、物質ごとに大きさが異なる。
二種類の金属単体を電解質水溶液に入れると電池ができる。これはイオン化傾向(単体の金属の原子が水または水溶液中で電子を放出して陽イオンになる性質)が大きい金属が電子を放出して陽イオンとなって溶け、イオン化傾向の小さい金属が析出するためである。
イオン化傾向の大きい方の金属を負極(ふきょく)という。イオン化傾向の小さい方の金属を正極(せいきょく)という。
イオン化傾向の大きい金属のほうが、陽イオンになって溶け出す結果、金属板には電子が多く蓄積するので、両方の金属板を銅線でつなげば、イオン化傾向の大きい方から小さい方に電子は流れる。「電流」では無く、「電子」といってることに注意。電子は負電荷であるので、電流の流れと電子の流れは、逆向きになる。
さまざまな溶液や金属の組み合わせで、イオン化傾向の比較の実験を行った結果、イオン化傾向の大きさが決定された。
左から順に、イオン化傾向の大きい金属を並べると、以下のようになる。
金属を、イオン化傾向の大きさの順に並べたものを金属のイオン化列という。
水素は金属では無いが比較のため、イオン化傾列に加えられる。
金属原子は、上記の他にもあるが、高校化学では上記の金属のみのイオン化列を用いることが多い。
イオン化列の記憶のための語呂合わせとして、
「貸そうかな、まあ、あてにすな、ひどすぎる借金。」
などのような語呂合わせがある。ちなみにこの語呂合わせの場合、
「Kか そう かCa なNa、まMg あAl、あZn てFe にNi す なPb、ひH2 どCu すHg ぎAg る 借金Pt,Au。」
と対応している。
希硫酸H2SO4の中に亜鉛板Znと銅板Cuを入れたもの。
負極(亜鉛板)での反応
正極(銅板)での反応
ボルタの電池では、得られる両極間の電位差(「電圧」ともいう。)は、1.1ボルトである。(ボルトの単位はVなので、1.1Vとも書く。)この両極板の電位差を起電力という。起電力は、両電極の金属の組み合わせによって決まり物質固有である。
起電力の単位のボルトは、静電気力の電位の単位のボルトと同じ単位である。電気回路の電圧のボルトとも、起電力の単位のボルトは同じ単位である。
ボルタ電池の構造を以下のような文字列に表した場合、このような表示を電池図あるいは電池式という。
aqは水のことである。H2SO4aqと書いて、硫酸水溶液を表している。
電気回路との関連事項
このような電池の現象の発見と発明によって、安定な直流電源を実験的に得られるようになり、直流電気回路の正確な実験が可能になった。電池の発明以前にも、フランス人の物理学者クーロンなどによる静電気による電気力学の研究などによって、電位差の概念や電荷の概念はあった。だが、この時代の電源は、主に静電気によるものだったので、安定電源では無かった。
そして、電池による安定な電源の発明は、同時に安定な電流の発明でもあった。このような電池の発明による直流電気回路の研究から、ドイツ人の物理学者オームが、さまざまな導体に電流を流す実験と理論研究を行うことにより、電気回路の理論のオームの法則が発見された。
オームの法則との関係
オームの法則(Ohm's law)とは、
「ほとんどの導体では、電流 I が流れている導体中の2点の点 P_1と点 P_2 間の電位差 E = E_1 - E_2 は、電流 I に比例する。」
という実験法則である。
誤解されやすいが、オームの法則は、このような実験法則であって、べつに抵抗の定義式では無い。同様に、オームの法則は、べつに電圧の定義式では無いし、電流の定義式でも無い。中学校の理科での電気回路の教育では、金属の電気分解の起電力の教育まではしないので、ともすれば、電圧を誤解して、「電圧は、単なる電流の比例量で、抵抗はその比例係数」のような誤解する場合が有りうるが、その解釈は明らかに誤解である。
また、半導体などの一部の材料では、電流が増え材料の温度が上昇すると抵抗が下がる現象が知られているので、半導体ではオームの法則が成り立たない場合がある。なので、オームの法則を定義式と考えるのは不合理である。
導線などの導体内の電気の流れを電流(でんりゅう、electric current)という。電流の強さはアンペアという単位で表す。1アンペアの定義は次の通りである。
1秒間に1クーロン(記号C)の電流が通過することを1アンペアという。
アンペアの記号はAである。また、電流は、単位時間あたりの電荷の通過量でもあるので、電流の単位を[C/s]と書く場合もある。
一般的には、電流の単位は、なるべく[A]で表記することが多い。
電流I[A]と時間t[S]で導線断面を通過する電荷Q[C]の関係を式で表すと、
である。
電流の向きの取り方については、自由電子は負電荷を持っているから、自由電子の向きとは反対向きに電流の向きをとることに注意せよ。
次に電流と自由電子の速度との関係を考える。
自由電子の電荷の絶対値をeとすると、自由電子は負電荷であるから、自由電子の電荷はマイナス符号がつき-eである。
ドイツ人の物理学者オームは次のような法則を発見した。
「ほとんどの導体では、電流 I が流れている導体中の2点の点 P_1と点 P_2 間の電位差 E = E_1 - E_2 は、電流 I に比例する。」
この実験法則をオームの法則(Ohm's law)という。
式で表すと、電位差をVとして、電流をIとした場合に、比例係数をRとして、
である。
ここで、電位と電流の比例係数Rを電気抵抗あるいは単に抵抗(resistance、レジスタンス)という。
電気抵抗の単位はオームと言い、記号はΩで表す。
right|thumb|電気回路図の例。電源は交流電源。vが電圧。Rが抵抗。iは電流。
電気回路へエネルギーを供給する電源として定電圧の直流電源を考える。回路の2地点間にある一定の電圧を供給し続けるものである。電圧源の回路図記号としては30px|電圧源が用いられる。記号の長い側が正極であり、プラスの電位である。記号の短い側は負極である。
乾電池は、直流電源として取り扱って良い。
なお、これらは直流電源である。交流の場合は一般化した電圧源として30px|交流電圧源の記号を用いる。また特に正弦波交流電圧源であれば30px|正弦波交流電圧源の記号を用いる。
thumb|抵抗
抵抗器(resistor)は、通常は単に抵抗と呼ばれる回路素子であり、与えられた電気エネルギーを単純に消費する素子である。回路図記号は60px|抵抗あるいは60px|負荷であるが、本書では、両者とも抵抗の回路図記号として用いることにする。(画像素材の確保の都合のため、両方の記号が本書では混在します。ご容赦ください。)
日本では、抵抗器の図記号は、従来はJIS C 0301(1952年4月制定)に基づき、ギザギザの線状の図記号で図示されていたが、現在の、国際規格のIEC 60617を元に作成されたJIS C 0617(1997-1999年制定)ではギザギザ型の図記号は示されなくなり、長方形の箱状の図記号で図示することになっている。旧規格であるJIS C 0301は、新規格JIS C 0617の制定に伴って廃止されたため、旧記号で抵抗器を図示した図面は、現在ではJIS非準拠な図面になってしまう。しかし、拘束力は無いため、現在も従来の図記号が多用されている。
ファイル:Resistor_symbol_America.svg|従来規格の図記号
ファイル:Resistor_symbol_IEC.svg|新規格の図記号
ファイル:固定抵抗器.svg|固定抵抗器
ファイル:電池.svg|電池、直流電源(長い方が正極)
ファイル:SPST-Switch.svg|スイッチ
ファイル:コンデンサ.svg|コンデンサ
ファイル:Fuse.svg|ヒューズ
複数の回路素子が1つの線上に配置されているような接続を直列接続といい、複数の回路素子が二股に分かれるように配置されている接続を並列接続という。
直列接続においては、それぞれの回路素子に流れる電流は全て等しい。一方、並列接続においてはそれぞれの回路素子の両端にかかる電圧が全て等しい。
また、直列接続においてはそれぞれの回路素子にかかる電圧の和が全電圧となり、並列接続においてはそれぞれの回路素子を流れる電流の和が全電流となる。
抵抗が複数接続されている場合、その複数の抵抗をまとめてあたかも1つの抵抗が接続されているかのような等価的な回路を考えることができる。複数の抵抗と等価な1つの抵抗を合成抵抗という。
thumb|直列抵抗
抵抗が''n''個直列に接続されている場合を考える。抵抗R_1, R_2, \cdots, R_nが直列に接続されている場合、各抵抗を流れる電流は等しく、これを''i''とする。各抵抗R_k (k = 1, 2, \cdots, n)にかかる電圧をv_kとすると、オームの法則より
が成り立つ。このとき直列抵抗の両端の電圧''v''は、
である。これと等価な抵抗''R''が1つだけ接続されているような等価回路を考えるとき、
が成り立つから、したがってこれらの''n''個の直列抵抗の合成抵抗''R''として
を得る。すなわち、直列合成抵抗は各抵抗の総和となる。
thumb|並列抵抗
同様に、抵抗が''n''個並列に接続されている場合を考える。抵抗R_1, R_2, \cdots, R_nが並列に接続されている場合、各抵抗の両端の電圧は等しく、これを''v''とする。各抵抗R_k (k = 1, 2, \cdots, n)を流れる電流をi_kとすると、オームの法則より
が成り立つ。このとき並列抵抗へ流れ込む電流''i''は、
である。これと等価な抵抗''R''が1つだけ接続されているような等価回路を考えるとき、
が成り立つから、したがってこれらの''n''個の並列抵抗の合成抵抗''R''として
を得る。すなわち、並列合成抵抗の逆数は各抵抗の逆数の総和となる。
抵抗Rを電流Iが流れるとき、その部分の発熱のエネルギーは、1秒あたりにRI2[J/s]である。これをジュール熱という。名前の由来は物理学者のジュールが調べたからである。オームの法則より、V=RIでもあるので、ジュール熱はVIとも書ける。
そこで、ひとまず、熱の考察には離れて、次の量を定義する。電気回路のある2点間を流れる電流Iと、その2点間の電圧Vとの積VIを電力(power)と定義する。電力の記号はPで表わされることが多い。
電力の単位のジュール毎秒[J/s]を[W]という単位で表し、この単位Wはワット(Watt)と読む。
つまり電力は記号で
である。
導線の太さや長さによって抵抗の大きさは変わる。直感的に太いほうが流れやすいのは分かるだろう。それに並列接続と対応させても、導線が太いほうが流れやすいのは分かるだろう。
実際に電気抵抗は、導線が太いに反比例して小さくなることが実験的に確認されている。そこで、つぎのような式においてみよう。
抵抗をR[Ω]とした場合、導線の太さを面積で表しA[m2]とすれば、比例定数にkを用いれば、
である。( ∝は、比例関係を表す数学記号。)
さらに、導線は材質や太さが同じならば、導線が長いほど抵抗が、長さに比例して抵抗が大きくなることが、確認されている。そこで、さらに、抵抗体の長さを考慮した式に表してみれば、次のようになる。抵抗帯の長さを''l''[m]とすれば
である。
さらに、導線の材質によって、抵抗の大きさは変わる。同じ長さで同じ太さの抵抗でも、材質によって抵抗の大きさは異なる。そこで、材質ごとの比例定数をρとおけば、抵抗の式は以下の式で記述される。
ρは抵抗率(ていこうりつ、resistivity)と呼ばれる。抵抗率の単位は[Ωm]である。
thumb|right|200px|棒磁石の周りに方位磁針を置いて磁場の向きを調べる。
磁石のまわりには別の磁石を動かす力のもととなるものが生じている。
これを磁場(じば、magnetic field)あるいは磁界(じかい)と呼ぶ。(日本の物理学では磁場と呼ぶことが多く、また、日本の電気工学では磁界と呼ばれることが多い。明治期の訳語の際の、日本国内の業界ごとの違いに過ぎず、地域社会的な事象であり、呼び方は物理の本質とは関係ないので、ここでは、どちらの表現を用いるかは、本書では特にこだわらない。英語では物理学・電気工学とも“magnetic field”で共通している。)
鉄やコバルトやニッケルに磁石を近づけると、磁石に吸い付けられる。
また、鉄やコバルトやニッケルに強い磁化を与えると、鉄やコバルトやニッケルそのものが磁場を周囲に及ぼすようになる。
このような、もともとは磁場を持たなかった物体が、強い磁場を受けたことによって磁場を及ぼすようになる現象を磁化(じか、magnetization)という。
あるいは電荷の静電誘導と対応させて、磁化のことを磁気誘導(じきゆうどう、magnetic induction)ともいう。
そして、鉄やコバルトやニッケルのように、磁石に引き付けられ、さらに磁化をする能力がある物体を強磁性体(きょうじせいたい、ferromagnet)という。
鉄とコバルトとニッケルは強磁性体である。
銅は磁化しないし、銅は磁石に引きつけられないので、銅は強磁性体ではない。
磁気遮蔽
静電誘導を利用した、静電遮蔽(せいでんしゃへい)と言われる、中空の導体をつかって物質を囲むことで外部電場を遮蔽する方法があったのと同様の、磁気の遮蔽が、強磁性体でも出来る。中空の強磁性体を用いて、強磁性体の内部は磁場を遮蔽できる。これを磁気遮蔽(じきしゃへい、magnetic shielding)という。磁気シールドともいう。
磁場の向きが分かるように図示しよう。磁石の作る磁場の方向は、砂に含まれる砂鉄の粉末を磁石に、ちりばめて、ふりかけることで観察できる。
left|300px|砂鉄による磁力線の観察
これを図示すると、下図のようになる。(画像素材の確保の都合上、写真と図示とでは、N極とS極が逆になっています。ご容赦ください。)
thumb|left|300px|磁力線の図示
このような磁場の図を磁力線(じりょくせん、magnetic line of force)という。磁力線の向きは、磁石のN極から磁力線が出て、S極に磁力線が吸収されると定義される。棒磁石では、磁力の発生源となる場所が、棒磁石の両端の先端付近に集中する。そこで、棒磁石の両端の先端付近を磁極(じきょく、magnetic pole)という。
このような磁石のつくる磁力線の形は、電気力線での、異符号の電荷どうしがつくる電気力線に似ている。
thumb|center|200px|異符号の電荷どうしの場合の電気力線
1つの棒磁石ではN極(north pole)の磁気の強さと、S極(south pole)の磁気の強さは等しい。また、磁石には、必ずN極とS極とが存在する。N極とS極の、どちらか片方だけを取り出すことは出来ない。たとえ棒磁石を切断しても、切断面に磁極が出現する。このような現象のおこる理由は、そもそも棒磁石を構成する強磁性体の原子の1個ずつが小さな磁石であり、それら小さな原子の磁石が、いくつも整列して、大きな棒磁石になっているからである。
仮想的に、磁極がS極またはN極の片方だけ現れた現象を理論計算のために考えることがあるが、このような片側だけの磁極を単磁極(モノポールという。)というが、単磁極は実在しない。
棒磁石などからの、片側の磁極あたりの、磁極からの磁場の強さのことを、そのまま「磁極の強さ」(Magnetic charge)と呼ぶ。あるいは磁荷(じか、magnetization)や磁気量という。
これから、この磁化と磁場の関係を式で表すことを考える。
まず、棒磁石には磁極が両側に2個あるので、計算を簡単にするために、棒磁石の両端の距離が大きく、反対側の磁極の大きさを無視できる磁石を考えよう。
このような磁石を用いて、実験したところ、次の法則が分かった。磁力の強さは2個の物体の磁気量m1およびm2に比例し、2個の物体間の距離rの2乗に反比例する。
式で表すと、
で表される。(kmは比例定数)
これを発見者のクーロンの名にちなんで、磁気に関するクーロンの法則という。磁気量mの単位はウェーバといい、記号は[Wb]で表す。
比例定数kmと1ウェーバの大きさとの関係は、1メートル離れた1wbどうしの磁極にはたらく力を約6.33×104として、
比例係数kmは、
である。
つまり、
である。
静電気力に対して、電場が定義されたように、磁気力に対しても、場が定義されると都合が良い。磁気量m1[Wb]が作る、次の量を磁場の強さあるいは磁場の大きさと言い、記号はHで表す。
磁場の強さHの単位は[N/Wb]である。Hを用いると、磁気量m2[Wb]にはたらく磁気力f[N]は、
と表せる。
物理学者のエルステッドは、電流の実験をしている際に、たまたま近くにおいてあった方位磁石が動くのを確認した。彼が詳しく調べた結果、以下のことが分かった。
電流が流れているときには、そのまわりには、磁場が生じる。向きは、電流の方向に右ねじが進むように、右ねじを回す向きと同じなので、これを右ねじの法則という。
アンペールが、磁場の大きさを調べた結果、磁場の大きさHは、電流I[A]が直線的に流れているとき、直線電流の周りの磁場の大きさは、導線からの距離をa[m]とすると、磁場の大きさH[N/Wb]は、
であることが知られている。
これをアンペールの法則(Ampere's law) という。
磁場の大きさHの単位は、[N/Wb]であるが、いっぽうアンペールの法則の式をみればアンペア毎メートル[A/m]でもある。
電磁石
thumb|電磁石の例.
導線をコイル状に巻けば、アンペールの法則で導線の周囲に発生する磁場が重なりあう。このようにした磁場を強めたコイルを電磁石(でんじしゃく、electromagnet)という。導線に電流を流しているときにのみ、電磁石は磁場を発生する。導線に電流を流すのを止めると、電磁石の磁場は消える。
磁場の大きさHに、次の節で扱うローレンツ力の現象のため、比例係数μ(単位はニュートン毎アンペアで[N/A2])を掛けて、記号Bで表し、
とすることがある。この量Bを磁束密度(magnetic flux density)という。磁場の大きさHの向きと磁束密度Bの向きは同じ向きである。
また、磁場の大きさHと磁束密度Bの比例係数を透磁率(とうじりつ、magnetic permeability)という。
(ローレンツ力に関しては、詳しくは物理IIで扱う。読者が物理IBを学ぶ学年ならば、読者は「ローレンツ力という力があるのだな・・・」とでも思っておけばいい。)
thumb|ローレンツ力の向き。電荷で考えた場合。速度vから磁束密度Bに右ねじを回した向きがローレンツ力Fの向き。
thumb|ローレンツ力の向き。電流Iから磁束密度Bに右ねじを回した向きがローレンツ力Fの向き。
まず、導線を用意したとしよう。この導線は、静止しているとして、静止しているが、固定はせずに、もし導線に力が加われば、導線が動けるようにしてるとしよう。
この導線に電流を流しただけでは、べつに導線は動かない。しかし、この導線に、外部の磁石による磁場が加わると、導線が動く。このような、磁場と電流の相互作用によって、導線に生じる力をローレンツ力(ローレンツりょく、英: Lorentz force)という。
ローレンツ力の向きは、導線の電流の向きと磁場の向きに垂直である。電流Iの向きから磁束密度Bの向きに右ねじを回す向きと同じである。
また、ローレンツ力の大きさは、導線の長さ''l''と、磁場の導線との垂直方向成分に比例する。
ローレンツ力の大きさF[N]を式で表せば、電流と磁場とが垂直だとして、磁場を受けている導線の形状が直線形だとして、電流をI[A]として、導線の長さを''l''[m]として、導線にかかっている外部磁場の磁束密度をB[N/(A・m)]とすれば、
で表せる。
ローレンツ力の公式に、クーロンの法則などでは見られたような比例係数(係数Kなど。)が含まれないのは、そもそも、このローレンツ力の現象を元に、磁気量ウェーバWbの単位および磁束密度Bの単位が、決定されているからである。
また、「磁束密度」の名称が、「磁束」・「密度」というのは、実は磁束密度の単位の[N/(A・m)]は、単位を式変形すると[Wb/m2]でもあることが由来である。この単位[Wb/m2]を、電気工学者のテスラの名にちなみ、単位[Wb/m2]
をテスラと言い、記号Tで表す。
このローレンツ力の現象が、電気機器のモータ(電動機)の原理である。
フレミングの法則は電磁気計算では用いない
なお、「フレミングの法則」というローレンツ力に関する法則があるが、ローレンツ力の計算には実用的では無いし、フレミングの名を関した異なる法則が幾つもあって紛らわしく間違いの原因になりやすいので、本書では教えない。
実際に、専門的な物理計算では、フレミングの法則は、計算には用いない。
しかも、フレミングの法則には「フレミングの右手の法則」と、これとは異なる「フレミングの左手の法則」があり、どちらが、どの磁気の現象に用いる法則だったのかを間違えやすい。だから、本書では教えない。
(電磁誘導に関しては、詳しくは物理IIで扱う。)
アンペールの法則では、電流の周りに磁場ができるのであった。
実は、磁石を動かすなどして、磁場を伴う物体が運動すると、そのまわりには電場が生じる。
仮に、コイルの近くでそれを行なったとすると、生じた電場によってコイルの中には電流が流れる。
生じる電場の大きさは、
となる。(半径aの円形のコイルの場合。)
Eの単位は[V/m]であり、Bの単位は[T]である。
この現象を電磁誘導(でんじゆうどう、electromagnetic induction)といい、電磁誘導によって発生した電流を誘導電流という。
また、誘導電流の向きは、磁石の動きによる、コイルの中を通る磁束の変化を妨げる向きに、電流が流れる。(誘導電流もアンペールの法則に従い、周囲に磁場を作る。)
この誘導電流が、コイルの中を通る磁束の変化を妨げる向きに誘導電流が流れる現象をレンツの法則(Lenz's law)という。
同じ領域に''N''回巻かれたコイルが置かれた場合、ファラデーの電磁誘導の法則は、次のようになる。
ここで、\mathcal{E}は起電力(ボルト 、記号はV)、ΦB は磁束(ウェーバ、記号はWb)とする。''N''は電線の巻数とする。
この電磁誘導の現象が、火力発電や水力発電などの発電機の原理である。これ等の発電では、永久磁石を回転させることで、発電をしている。火力や水力というのは、機器の回転を得る手段にすぎない。また、発電所の発電には、永久磁石の回転を利用しているため、発生する電圧や電流は周期的な波形になり、次に説明する交流波形になる。
thumb|400px|交流波形の例。上から順に、正弦波、方形波、三角波、のこぎり波。
回路への入力電圧が周期的に時間変化する回路の電圧および電流を交流(alternating current)という。これに対し、乾電池などによって発生する電圧や電流のように、時間によらず一定な電圧や電流は直流(direct Current)という。
交流波形が何秒で1周するかという時間を周期(wave period)という。周期の記号はTで表し単位は秒[s]である。
1秒間に波形が何周するかという回数を周波数あるいは振動数(英語は、ともにfrequency)という。
電気の業界では周波数という用語を用いることが多い。物理の波の理論では振動数という表現を用いることが多い。
周波数の単位は[1/s]であるが、これをヘルツ(hertz)という単位で表し、単位記号Hzを用いて周波数fを、f[Hz]というふうに表す。
交流電流や交流電圧が正弦波の場合は、これらのパラメータを用いて
と書くことができる。
sinとは三角関数である。知らなければ数学IIなどを参考にせよ。
このときのsinの係数I_0やV_0を振幅(しんぷく、amplitude)といい、また時刻''t''=0における電流や電圧の値を示し、時間波形を決定する\theta_iや\theta_vを初期位相という。
普通科高校の高校物理では、交流波形の計算には、正弦波の場合を主に扱う。方形波や三角波の計算は、普通は扱われない。
ただし、工業高校の授業や、工場の実務では扱うことがあるので、読者は波形を学んでおくこと。
発電所から一般家庭に送られてくる電圧は交流電圧である。東日本では50Hzであり、西日本では60Hzである。これは明治時代の発電機の輸入時に、東日本の事業者はヨーロッパから50Hz用の発電機を輸入し、西日本の事業者はアメリカから60Hzの発電機を輸入したことによる。
発電所から一般の家庭などに送られる電流の周波数を商用周波数という。
商用電源の電圧振幅は約140Vである。これは100\times\sqrt{2}[V]である。
キロヘルツとは1000Hzのことである。キロヘルツはkHzと書く。
コイルの自己誘導
交流電流に対しては、電流と同じ振動数で、アンペールの法則で発生する磁場も振動する。
導線でつくられたコイルは、直流電流では、ただの導線としてはたらく。しかし、交流電流に対しては、電磁誘導により自己の発生させた磁場を妨げるような電流および起電力が発生する。これを自己誘導(self induction)という。
自己誘導による起電力の大きさは、電流の時間変化率に比例する。自己誘導の起電力を式で書けば、比例係数をLとして、
である。
この比例係数Lを自己インダクタンス(self inductance)という。自己インダクタンスの次元は[V・S/m]だが、これをヘンリーという単位で表し、単位にHという記号を用いる。
相互誘導
thumb|相互誘導を利用した変圧器(transformer)
鉄心に二つのコイルを巻き、コイルの片方の電流を変化させると、アンペールの法則によって生じていた磁束も変化するから、反対側のコイルには、この磁束密度の変化を打ち消すような向きに起電力が発生する。この現象を相互誘導(mutual induction)と言う。
電圧を入力させた側のコイルを1次コイル(primaly coil)と言い、誘導起電力を発生させる側のコイルを2次コイル(secondary coil)という。
相互誘導による起電力の大きさは、電流の時間変化率に比例する。相互誘導の起電力を式で書けば、比例係数をMとして、(相互誘導の比例係数はLでは無い。)式は、
である。
この比例係数Mを相互インダクタンス(self inductance)という。相互インダクタンスの次元は、自己インダクタンスの単位と同じでヘンリー(H)である。
この相互インダクタンスの大きさは、両方のコイルの巻き数どうしの積に比例する。
thumb|400px|電磁波の概略図。電場と磁場とは直交している。
磁場の動きによって電場が引き起こされることを電磁誘導のセクションで見た。
実際には電場の変化によって磁場が引き起こされることも知られている。
これによって何もない空間中を電場と磁場が伝播していくことが予想される。
電磁波の速度を物理学者のマクスウェルが計算で求めたところ、電磁波の速度は、真空中では常に一定で、かつ波の速度cを計算で求めたところ、
となり、既に知られていた光速に一致した。
このことから、光は電磁波の一種であることが分かった。物理IIで、電磁波の速度を求める計算は、詳しくは扱う。
読者が光速の測定実験について調べるなら、物理IBの波動に関するページなどでフィゾーの実験について、参照のこと。
波は波長λが長いほど、振動数fが小さくなる。波の波長λと振動数fの積fλは一定で、これは波の速度vに等しい。つまり
である。
電磁波の場合は、速度が光速のcなので
である。
放送用のテレビやラジオの電波(でんぱ、radio wave)は、電磁波(electromagnetic wave)の一種である。波長が0.1mm以上の電磁波が電波に分類される。なお、電波のうち、波長が1mm~1cmのミリメートルの電波をミリ波という。同様に、波長が1cm~10cmの電波をセンチ波という。波長10cm~100cm(=1m)の電波はUHFと言われ、テレビ放送などに使われるUHF放送は、この電波である。波長1m~10mの電波はVHFと言われる。テレビ放送のVHF放送は、この電波である。
波長が0.1mm以下で、可視光線(可視光の最大波長は780ナノメートル程度)よりかは波長が長い電磁波は赤外線(せきがいせん、infrared rays、インフラレード レイズ)という。「赤」の「外」という理由は、可視光の最大波長の色が赤色だからである。赤外線そのものには色はついていない。市販の赤外線ヒーターなどが赤色に発光する製品があるのは、使用者が動作確認をできるようにするために、製品に赤色のランプを併置しているからである。赤外線は、物体に吸収されやすく、吸収の際、熱を発生するので、ヒーターなどに応用される。なお、太陽光にも赤外線は含まれる。
そもそも赤外線が発見された経緯は、イギリスの天文学者のハーシェルが太陽光をプリズムで分光した際に、赤色の光線のとなりの、目には色が見えない部分が温度上昇していることが発見されたという経緯がある。
我々、人間の目に見える可視光線(かしこうせん、visible light)の波長は、約780ナノメートルから約380ナノメートルの程度である。可視光の中で波長が最も長い領域の色は赤色である。可視光の中で波長が最も短い領域の色は紫色である。
光そのものには、色はついていない。我々、人間の脳が、目に入った可視光を、色として感じるのである。
太陽光をプリズムなどで分光(ぶんこう)すると、波長ごとに軌跡(きせき)がわかれる。この分光した光線は、他の波長を含まず、ただ一種の波長なので、このような光線および光を単色光(monochromatic light)という。
また、白色は単色光ではない。白色光(white light)とは、全ての色の光が混ざった状態である。
同様に、黒色という単色光もない。黒色とは、可視光が無い状態である。
紫外線(しがいせん、ultraviolet rays)は化学反応に影響を与える作用が強い。殺菌消毒などに応用される。太陽光にも紫外線は含まれる。人間の肌の日焼けの原因は、紫外線がメラニン色素を酸化させるからである。
赤外線は太陽光のプリズムによる分光で発見された。
「では、分光された紫色の光線のとなりにも、なにか目には見えない線があるのでは?」というふうなことが学者たちによって考えられ、
ドイツの物理学者リッターにより化学的な実験方法を用いて、紫外線の存在も実証された。
医療用のレントゲンなどの透過写真で用いられるX線(X-ray)も電磁波の一種である。生物の細胞を分子レベルで傷つけ、発がん性が有る。
ガンマ線(gamma‐ray、γ ray)も同様に、透過写真にも応用されるが、生物の細胞を分子レベルで傷つけ、発がん性が有る。
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599 | 第5編 相続
(署名又は押印が不能の場合)
第981条
第977条から第979条までの場合において、署名又は印を押すことができない者があるときは、立会人又は証人は、その事由を付記しなければならない。
明治民法において、本条には家督相続に関する以下の規定があった。家制度廃止に伴い継承なく廃止された。
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{{前後
|民法
|第3編 債権
第7章 遺言
第2節 遺言の方式
|民法第980条(遺言関係者の署名及び押印)
|民法第982条(普通の方式による遺言の規定の準用)
981 |