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鉄鉱石からの鉄の精錬では、赤鉄鉱 Fe2O3 などの鉄鉱石を溶鉱炉でとかし、炭素などを加えて還元し、また不純物をとりのぞくため石灰石 CaCO3 を加える。石灰石によりシリカSiO2やアルミナAl2O3などの脈石(岩石を構成する成分のこと。)が分離される。 このようにして得た鉄を銑鉄(せんてつ)という。 [[File:Hochofenprozess.PNG|thumb|400px|高炉プロセスの概略図。 Trocken -und Vorwärmzone:乾燥および予熱 Reductionzone :還元の領域 。Kohlungzone :浸炭の領域 Schmelzzone :融解の領域 。 Roheisen :銑鉄 schlacke :スラグ Erz :鉱石 。 koks :コークス 。zuschläge :追加物 Gichtgas :高炉ガス ]] 石灰石は、鉱石中のケイ酸塩と反応しスラグ CaSiO3 を形成し、スラグは比重が銑鉄より軽いため、スラグは銑鉄に浮かぶので、これを溶鉱炉から分離する。スラグはセメントの原料になるので、スラグは廃棄せず分離して回収する。 また、炭素や石灰石などの添加は、融点を下げる役割も有る。凝固点降下と同じ原理である。一般に混合物は融点が下がる。 銑鉄は還元に用いた炭素Cを多く含む。 炭素を4%以上より多く含む鉄など、鉄中の炭素が多いと、粘りが無くなり、衝撃などに対して脆く、硬いが割れやすくなる。 このような鉄は、割れやすいが混合物のため融点が低く、また流動性も良いため鋳造(ちゅうぞう)に用いられる。そのため、このように炭素含有量の多い鉄は鋳鉄(ちゅうてつ)と呼ばれる。 しかし鋳鉄は割れやすいため、鋳造以外の他の用途には不便である。 丈夫な鉄を得るには銑鉄の炭素量を適量に減らす必要があり、転炉で酸素を加えて燃焼させて取り除く。転炉には、酸素吹き込み転炉などを用いる。この酸素吹き込みの酸化熱が、鉄を溶かし続ける熱源に使える。 炭素含有量を減らして炭素Cを0.02%~2%ほど含む鉄を鋼(こう)という。 鋼の中の炭素および他の合金成分の量が少ないと、鋼は柔らかくなり、比較的に軟らかい鋼を軟鋼(なんこう)という。 炭素量および他の合金成分が多いと、鋼は固くなるので、このような、固い鋼を硬鋼(こうこう)という。 鉄鉱石の還元反応は以下の反応である。 溶鉱炉内では段階的に還元し、 と還元していく。 添加物のため融点は下がり、およそ1400℃で融解し、溶鉱炉の底に溶けた鉄がたまる。 なお、1200℃での反応の式について、温度が高くなりすぎると、逆方向に反応が進んでしまいCO2によるFeの酸化が起きるので、1200℃程度を保つ必要がある。 鋼にCrやNiを混ぜた合金がステンレス鋼である。このステンレス鋼は化学的な耐食性が高い。 銅の鉱石には黄銅鉱CuFeS2がある。精錬にはまず、黄銅鉱を溶鉱炉で溶かす。溶鉱炉にはコークスCおよびケイ砂SiO2を加える。 硫化銅Cu2Sは「かわ」とよばれる。この硫化銅は炉の下層に沈む。FeSiO3 は上層に分離する。溶鉱で発生したFeSiO33は「からみ」という。なおFeSiO3 の式をFeOSiO2と書く場合もある。 この硫化銅を転炉で空気を吹き込むと、銅が遊離する。 転炉で作った銅を粗銅(そどう)という。粗銅の純度は98.5%程度である。 粗銅の純度を上げる目的で金属のイオン化傾向を利用した電気精錬が行われる。粗銅を陽極にして、純銅板を陰極にして硫酸銅CuSO4水溶液中で電気分解すると、陰極に純度が高い銅(99.97%程度)が析出する。 このように電気精錬で得た銅を電気銅という。 この電気銅が、現在(西暦2013年に記事を執筆)、用いられている銅材料の原料である。 なお、電気精錬の際に、銅中に銀Agや金Auなどの不純物が混ざっていると、電気精錬の際に、銀や金はイオン化傾向が銅よりも低いのでイオン化せず、金や銀が陽極の下に沈殿する。この沈殿を陽極泥という。 電気銅は、まだ水素や硫黄などの不純物が含まれており、それらの不純物を取り除くため電気銅のあとにも精錬は続く。 特に、銅への水素の混入は、水素脆性(すいそぜいせい)という金属材料が脆くなる原因になるので、取り除かなければならない。 銅の特徴として、銅は電気の伝導性がよく、また熱の伝導性も良い。なお、一般に純金属の熱伝導性と電気伝導性は比例する。 アルミニウムの精錬は、鉱石のボーキサイトからアルミナAl2O3を抽出する工程と、アルミナAl2O3から電解してアルミニウムを得る工程からなる。 アルミニウムの天然の鉱石はボーキサイト(bauxite)といい、ボーキサイトの化学式はAl2O3・nH2Oである。ボーキサイトに濃い水酸化ナトリウム溶液NaOHを加えてアルミン酸ナトリウム2Na[Al(OH)4]が得られる。正確にはテトラヒドロキドアルミン酸ナトリウムという。 アルミン酸ナトリウム2Na[Al(OH)_4]の溶液を冷却し、加水分解がおこると水酸化アルミニウムAl(OH)3 の沈殿が析出する。 生じたAl(OH)3 を分離して、このAl(OH)3を1200℃に加熱して酸化アルミニウムAl2O3にする。 これらのボーキサイトからアルミナまでの工程をバイヤー法という。 Al2O3 はアルミナという。アルミナは融点が高く、約2000℃の融点なので、融点を次の融解塩電解という処理で下げる。 まず、氷晶石を加える。すると融点が下がる。これを電解してアルミニウムにする。 この氷晶石を用いたアルミナの融解の方法をホール・エルー法という。 ※ 化学1でも電気分解を紹介してるので、読者は必要に応じ参照されたい。 工程は以下のとおり。 アルミナAl2O3(融点 2072 °C)に氷晶石Na3 AlF6(融点 1012℃)を、割合が氷晶石9.5重量%ほどになるまで少しずつ加える。氷晶石はアルミナにとって不純物であり、不純物との混合によって溶融温度が下がり、融点が約970℃になる。 溶融したアルミナを電気分解によって、精錬する。 また、このように添加物を加えて融点を下げ、溶融させて電解する方法を融解塩電解または溶融塩電解という。 溶融塩電解による精錬は、アルミニウムの他に、酸化マグネシウムMgOからマグネシウムMgを精錬する場合や、酸化チタンTiO2からチタンTiを精錬する場合に用いられる。 ちなみにアルミナAl2O3 はセラミック材料として様々な優れた性質を持っている。 酸化マグネシウム(マグネシアという)や酸化チタンもセラミックス材料として優れた性質を持っている。 アルミニウムやマグネシウムなどのように酸化物からの精錬に手間が掛かる材料は、裏を返せば、アルミナやマグネシアのように酸化物はセラミックスとして安定した性質を持っているということでもある。
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下の講座では、少しずつシュメール語の文法について紹介していきます。わかりづらい部分がありましたら、お気軽に構成の変更やトークページでの提案を行ってください。これこそ、wikiの精神なのですから。 300px|right|A ziggurat -- この回では、基本的な名詞を紹介し、複数形の作り方を学んでいきます。 -- 接辞をつけることで、「家」を「『私の』家」などという方法を学びます。 -- シュメール語の格表示の方法についてのあらましを紹介します。 -- 一般動詞の文を見る前に、コピュラをつかった叙述的な文を見ていきます。 -- シュメール語の動詞について、簡単な事例から論じます。 -- 以上のことををまとめて、シュメール語の完全な文に翻訳をしていきます。 -- 能格性について論じ、実際のシュメール語でどのように用いられるかを見ます。 -- シュメール語でどのように格が用いられるか、論じます。 -- 古代のシュメール人が、どのように読み書きをしていたのか、その仕組みについて紹介します。 前へ (シュメール語・メインページ)
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(即時抗告) 第21条 移送の決定及び移送の申立てを却下した決定に対しては、即時抗告をすることができる。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第1編総則 第2章 裁判所 第2節 管轄 |第20条の2(特許権等に関する訴え等に係る訴訟の移送) |第22条(移送の裁判の拘束力等) 021
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前)(次) (報酬月額変更の届出) 第19条 19
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国家総動員法は、企画院(旧内閣調査局)の革新官僚らのグループにより策定された。法案は、総動員体制を樹立する法案であった。その思想の根拠となる国家社会主義には、凡そ同盟国ドイツのナチズムと関連した全権委任法を模倣したとも言える。ただし、企画院事件に見られるように、社会主義的であり、ソ連の計画経済(5ヶ年計画)の影響を受けていた。官僚による産業統制が規制型経済構造であったことが、1940年体制とも言われる所以である。同法によって国家統制の対象となったものを列挙していくと、・・・ *労働問題:国民産業への徴用、総動員業務への服務協力、雇用/賃金/解雇等の労働条件、労働争議の予防/解消 *物価統制:物資の生産、配給、使用、消費、所持、移動 *金融・資本統制:会社の合併や分割、資本政策一般(増減資・配当)、社債募集、企業経理、金融機関の余債運用 *カルテル:協定の締結、産業団体・同業組合の結成、組合への強制加入 *価格一般:商品価格、運賃、賃貸料、保険料率 *言論出版:新聞・出版物の掲載制限
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left|thumb|220px|デパートの店内。アメリカの場合。 thumb|240px|left|百貨店の一例(日本橋三越本店) thumb|left|ショッピングモール。中東(ちゅうとう)のドバイのばあい。 thumb|right|300px|大分県大分市のアーケード商店街 商店での商品の調達は、ふつうは、けっして商店が直接に工場などの生産者から買ってるわけでは ありません。 たいていの場合は、仲介の業者が、商品をつくった生産者と、商品を売ってる商店との間に入っています。その仲介業者は、 問屋(とんや) とよばれたり、または 卸売業者(おろしうり ぎょうしゃ) などとよばれます。 日本には、多くの商店があるので、もしも生産者から直接に買い付けていては、大変な手間が かかってしまいます。 生産者も小売店も、手間が大きく、かかってしまうのである。仲介業者が、生産者から商品を買い、それを商店などの 小売業(こうりぎょう) に売っているのです。 例として、北海道以外に住んでいる読者に質問しますが、たとえば牛乳を買うときに、毎回、北海道の酪農農家を訪問して牛乳を買いに行きたいですか? 問屋(とんや)という業種があることで、生産者は問屋とだけ販売交渉をすればよく、また商店などの小売業者(こうり ぎょうしゃ)も、問屋とだけ交渉すれば、よいのです。 私たちが買い物をする一般の商店のことを小売店(こうりてん)と言います。 商店街の商店や、スーパーマーケットやデパートやコンビニエンスストアなどが小売店です。 小売店や卸売業などをまとめて、商業(しょうぎょう)と言う。 生産者から小売店を経て、私たちの手元にまで商品が届くながれのことを流通(りゅうつう)と言います。 商品を運ぶ運輸業なども、流通の一部です。 生産者から小売店までの流通の経路に、卸売業者など中間業者を挟むと、そのぶんお金を中間業者に払わないといけないので、小売価格が高くなる場合があります。 このため、費用の削減のため、大きなデパートや大手コンビニなどの買い付けだと、本社などが、直接、生産者から買い付けて、卸売業者などを通さない直接仕入れ(ちょくせつ しいれ)や一括仕入れ(いっかつ しいれ)を行う場合もある。 インターネットを用いたオンライン・ショッピングでは、小売店を挟む必要が、ありません。 コンビニでは、レジで会計の時、バーコードを読み取ってレジで値段を計算している。このときに商品の購入情報も読みっており、どの商品が、いつ、どの店で、どれだけ売れたかという情報をコンピューターを通じて本社などに伝えている。このシステムをPOSシステム(読み:ポス・システム)という。 このPOSで入手した情報を、今後の販売戦略に利用している。POSとは「販売時点 情報管理」という意味で「point of sale」のこと。 (※ 中高の範囲外: )「POSシステム」は Point of sales system の略。商業高校教科書『ビジネス基礎』で確認『ビジネス基礎』、東京法令出版、令和2年12月25日文部省検定済、2022年1月20日 発行、P13。 なお、送られる情報は、商品名や商品の数量だけでなく、購入者のおおよその年齢(推測した年齢)や、性別、その日の天気なども、POSでは送られている。 コンビニの他にも、外食チェーンや、ガソリンスタンド、大手ドラッグストアなどの、チェーン展開をしている多くの業種でPOSシステムは活用されている。 小売店の自社ブランドの製品。スーパーやデパートなどの、あるていど大きい小売店に多い。商品で、生産から小売までを、小売店の一つの会社でまとめて行っている。 ブランドの企業の名義(めいぎ)は小売店だが、実際に生産を行っている会社は異なるのが普通である。
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法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (受命裁判官等の権限) 第215条の4 受命裁判官又は受託裁判官が鑑定人に意見を述べさせる場合には、裁判所及び裁判長の職務は、その裁判官が行う。ただし、第215条の2第4項の規定による異議についての裁判は、受訴裁判所がする。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第2編第一審の訴訟手続 第4章 証拠 第4節 鑑定 |第215条の3(映像等の送受信による通話の方法による陳述) |第216条(証人尋問の規定の準用) 215の4
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基本的な拍子を単純拍子と呼びます。現代では特に4拍子が基本となることが多いです。 2拍子は、2つの拍から成る拍子です。 2つの拍のうち、小節の中で先に来るものを強調します。そのため一般に先にくる拍を「強拍」、後に来るものを「弱拍」と呼びます。 一般に、人が歩くときのリズムが、その元になっていると言われています。強拍は利き足、弱拍はもう一方の足に相当するでしょう(場合によっては逆かも知れません)。多くの行進曲は、2拍子で書かれています。しかし、一方、2拍子を踊りのリズムとして捉えることも大切です。強拍は足をしっかりと下に向けてステップする拍、弱拍は足を振り上げる拍です。そう考えると、強拍、弱拍と考えるよりも、下拍、上拍と考えた方がいいかも知れません。事実、英語ではdown beat、up beat、ドイツ語でもAntakt、Auftaktと呼びます。 3拍子は、3つの拍から成る拍子です。 3つの拍のうち、小節の最初に来るものが「強拍」、残りが「弱拍」です。3拍子は、馬の歩くリズムが元になっていると言われています。しかし、3拍子は踊りとより深く結びついています。強拍は足をしっかりと下に向けてステップする拍、弱拍は足を振り上げる拍です。 4拍子は、4つの拍から成る拍子です。2拍子の曲では、自然に2つずつの小節がひとつのまとまりを持ちます。 このとき、その2つの小節をひとつにまとめて考えると、4つの拍から成る拍子ができます。4つの拍のうち、小節の最初に来るものが「強拍」、残りが「弱拍」ですが、3つめは元の状態では小節の頭だったのですから、ここにも少し強い拍(中強拍)が来ます。 曲が何拍子であるかということは非常に大切な事柄です。ですから、必ず楽譜の最初にそれが何拍子であるかを書きます。 しかし、ひとつの拍は曲によって異なる音価、つまり2分音符で書かれたり、4分音符で書かれたり、8分音符で書かれたりします。ですから、拍がどのような音価の音符で書かれるかも、何拍子であるかと同じくらい重要な事柄です。ですから、楽譜の最初に、その2つを組み合わせて分数の形で書かれます。つまり、線の下半分に音価を表す数字を書き、線の上半分に拍子を表す数字を書きます。これを拍子記号と言います。(まれに、音価を表す数字が書かれないことがあります) 例えば、ひとつの拍が4分音符で書かれる2拍子を4分の2拍子といい、楽譜では\frac{2}{4}と表されます。同じく3拍子は4分の3拍子(\frac{3}{4})、4拍子は4分の4拍子(\frac{4}{4})となります。 2分の2拍子は、左半円(C字形)に縦の棒を差したような形で書かれることがあります。また、4分の4拍子は左半円(C字形)で書かれることがあります。2分の4拍子はあまり見かけませんが、左半円(C字形)と右半円を左右に並べ、それぞれ縦の棒を差したような形で書かれることがあります。 1つの拍を3等分したリズムが曲を通して使われることが、よくあります。ところが、二分音符、四分音符や八分音符は、2分割、4分割、8分割....するには便利ですが、3分割するためには、三連符を使わなければなりません。とはいえ、曲を通して三連符の記号を書き続けるのは、煩雑に過ぎます。 そこで、1拍を3等分しやすい音符を1拍の音価とすることが考えられました。1拍を3等分しやすい音符とは、付点音符です。というのは、付点音符は付点の付かない音符の1.5倍、すなわち2分の3の長さなのですから、付点音符の3分の1の長さは、付点の付かない音符の半分の長さに等しいからです。 こうして、付点二分音符や付点四分音符を1拍とする拍子ができました。これらの拍子を複合拍子と呼んでいます。 付点音符を1拍にした2拍子を、6拍子と一般に呼んでいます。たとえば、付点四分音符を1拍にした2拍子を考えてみましょう。これは、本来は、「付点四分の2拍子」と呼ぶべきです。しかし、「付点四分の2拍子」では呼びづらいし、楽譜に書くのに「付点四」では、数字になりません。そこで、3等分した音符(ここでは八分音符)を1拍であるかのように見立てて、それが2拍子(本来の)では1小節内に3×2で6つ入りますから、これを8分の6拍子のように呼び、楽譜にも8分の6のように書くのです。しかし、それでも、2拍子であることに変わりありません。また、このとき、8分の6を「約分」して、「4分の3」のように書くことは間違いとされています。同じように、付点二分音符を1拍にした2拍子を4分の6拍子のように呼び、4分の6のように楽譜に書きます。また、1拍が付点八分音符なら「16分の6拍子」です。 9拍子とは付点音符を1拍にした3拍子です。ひとつの拍にそれを3等分した「拍に見たてるもの」が3つありますから、それが3拍で9つの「拍に見たてるもの」になるからです。付点四分音符を1拍にした3拍子を「8分の9拍子」、付点二分音符を1拍にした3拍子を「4分の9拍子」と言います。また、1拍が付点八分音符なら「16分の9拍子」です。 12拍子とは付点音符を1拍にした4拍子です。ひとつの拍にそれを3等分した「拍に見たてるもの」が3つありますから、それが4拍で12つの「拍に見たてるもの」になるからです。付点四分音符を1拍にした4拍子を「8分の12拍子」、付点二分音符を1拍にした4拍子を「4分の12拍子」と言います。また、1拍が付点八分音符なら「16分の12拍子」です。 拍子に関する基本的な理論は、西ヨーロッパの音楽を中心に作られたと言って過言ではありません。このほかの地域には、さまざまな拍子があります。特に、19世紀の半ば以降、西ヨーロッパの音楽と大きく関わりを持った東ヨーロッパ、つまり、スラブの音楽には、5拍子、7拍子といった拍子が多く見られます。これらを混合拍子といいます。 5拍子は、ひとつの小節が、2拍子と3拍子から成っていると考えられています。 2+3拍子:ひとつの小節の中で、2拍子が先になり、3拍子が後になる5拍子です。5つの拍は、強 - 弱 - 中強 - 弱 - 弱 の順に来ます。 3+2拍子:ひとつの小節の中で、3拍子が先になり、2拍子が後になる5拍子です。5つの拍は、強 - 弱 - 弱 - 中強 - 弱 の順に来ます。 どちらも\frac{5}{4} のように楽譜に書きますが、\frac{2+3}{4} 、\frac{3+2}{4} のように組み合わせを明示することもあります。 7拍子は、ひとつの小節が、4拍子と3拍子、または2つの2拍子と1つの3拍子から成っていると考えられています。 4+3拍子:強 - 弱 - 中弱 - 弱 - 中強 - 弱 - 弱 2+2+3拍子:強 - 弱 - 中強 - 弱 - 中強 - 弱 - 弱 3+4拍子:強 - 弱 - 弱 - 中強 - 弱 - 中弱 - 弱 3+2+2拍子:強 - 弱 - 弱 - 中強 - 弱 - 中強 - 弱 2+3+2拍子:強 - 弱 - 中強 - 弱 - 弱 - 中強 - 弱 7拍子は\frac{7}{4} のように楽譜に書きますが、\frac{2+2+3}{4} 等々のように組み合わせを明示することもあります。 11拍子、13拍子等が書かれることがあります。 古典的な楽曲では拍子は曲中で変化しませんが、新しいものになるにつれ、曲中で拍子が変わることが起こってきます。このときは、新しい拍子の拍子記号が、新しい拍子が起こった最初の小節に書かれます。場合によっては1小節ごとに拍子が変わることもあります。 曲がひとつの小節のはじめからでなく、途中から始まることがあります。それを弱起(アウフタクト)といいます。弱起の曲では、最初の小節は小節の途中から書かれます。 普通、この弱起は、小節の頭が省略されたのではなく、最初の小節の前に準備的な拍が加わったものと考えられます。 弱起の小節のように小節の一部しか書かれない小節を不完全小節と呼びます。 ただし、実際の楽曲、特にある程度以上の長さのあるような曲では、弱起で始まる曲でも最後に不完全小節ではなく、完全な小節が置かれることもあります。
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主な蔵書 ---- 発明と発見の世界 自然界 私たち人間の世界 テストの対策
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コンメンタール>コンメンタール人身保護法>コンメンタール人身保護規則 人身保護規則(同一八年七月二八日同第一一号)の逐条解説書。
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/* 温度 */ https://en.wikibooks.org/w/index.php?title=Heat_Transfer/Introduction&oldid=4314526 12:19, 9 August 2023
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第8編 罰則 (コンメンタール会社法)>会社法第970条 (株主等の権利の行使に関する利益供与の罪) 第970条 第960条第1項第3号から第6号までに掲げる者又はその他の株式会社の使用人が、株主の権利、当該株式会社に係る適格旧株主(第847条の2第9項に規定する適格旧株主をいう。第3項において同じ。)の権利又は当該株式会社の最終完全親会社等(第847条の3第1項に規定する最終完全親会社等をいう。第3項において同じ。)の株主の権利の行使に関し、当該株式会社又はその子会社の計算において財産上の利益を供与したときは、3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金に処する。 情を知って、前項の利益の供与を受け、又は第三者にこれを供与させた者も、同項と同様とする。 株主の権利、株式会社に係る適格旧株主の権利又は株式会社の最終完全親会社等の株主の権利の行使に関し、当該株式会社又はその子会社の計算において第1項の利益を自己又は第三者に供与することを同項に規定する者に要求した者も、同項と同様とする。 前二項の罪を犯した者が、その実行について第1項に規定する者に対し威迫の行為をしたときは、5年以下の拘禁刑又は500万円以下の罰金に処する。 前三項の罪を犯した者には、情状により、拘禁刑及び罰金を併科することができる。 第1項の罪を犯した者が自首したときは、その刑を減軽し、又は免除することができる。 以下のとおり改正(施行日2025年6月1日)。 以下のとおり改正 表題 第1項 第3項 ---- {{前後 |会社法 |第8編 罰則 |会社法第969条(没収及び追徴) |会社法第971条(国外犯) 970 970 か会社970
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海王星(かいおうせい)は太陽から8番目の惑星です。太陽系の惑星の中ではもっとも遠い軌道(きどう)を164年9か月かけてまわります。また、太陽から離れているため熱を少ししか受けることができず氷の惑星となっています。 海王星の事実 風速は秒速450mです。 海王星の重力場が天王星の軌道に影響を及ぼしたことがきっかけで発見されました。 直径約49528kmで天王星よりほんの少しだけ小さく、地球の約4倍の表面積です。 海王星の大気には青く暗い点がいくつかあり、1989年に宇宙探査船が調査したときに大暗斑と命名された大きな点が見つかりました。1994年には消え去りましたが、後に復活しました。また、Scooterと名付けられた大きな白雲があり、海王星を16時間毎に1周します。風速は太陽系で最も早く、地球最速の暴風雨の4倍近い時速2000kmです。 環は暗くぼんやりしていて、ほとんど見えません。 13個確認されていますが、もっと多く存在すると考えられています。 海王星の近くを公転している5つのじゃがいも型の衛星があります。 直径約418kmで変わった形をしています。変身が得意のローマ神話の海神にちなんだ名前です。 海王星最大の衛星で直径約2700km、専門家は冥王星にとても類似(るいじ)していると考えています。主に氷と岩石でできていて地表はマイナス235℃、大気は薄く主に窒素とメタンでできています。 液体窒素やメタン化合物などの噴火する火山があり、噴火によりクレーターがほとんど隠れています。季節によって氷が溶けたり噴火したりします。また、たび重なる氷結(ひょうけつ)や解凍によりできた尾根(おね)や峡谷(きょうこく)があります。 トリトンの公転の向きは海王星の自転方向と逆ですが、専門家は、トリトンが海王星の重力につかまったせいであると考えています。ローマ神話では、トリトンはネプトゥヌスの息子です。 直径が約340kmで、変わった形をしています。公転軌道も円形ではなく、海王星やトリトンの重力に影響されたためだと考えられています。ローマ神話では、ネレイドは海の精霊です。 海王星から遠く離れた、じゃがいも型の5つの衛星があります。 16時間7分です。 地球換算で165年、すなわち60,265日です。 岩石と金属でできた核があります。核の周りには岩石や水、アンモニアやメタンがあります。大気上層には水素やヘリウム、下層にはメタンやアンモニアがあり、メタンが海王星を青緑色に見せています。 海王星の雲のある位置では、地球の重力より少し強いです。 ローマ神話でNeptune(ネプチューン)は、古代ギリシャのポセイドンとしても知られる海神の名前ネプトゥヌスです。 Wikijunior Sonnensystem/ Neptun Solar System/Neptune Wikijunior:Zonnestelsel/Neptunus Wikijunior:Układ_Słoneczny/Neptun
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第621条 (利益の配当) 第621条 社員は、持分会社に対し、利益の配当を請求することができる。 持分会社は、利益の配当を請求する方法その他の利益の配当に関する事項を定款で定めることができる。 社員の持分の差押えは、利益の配当を請求する権利に対しても、その効力を有する。 ---- {{前後 |会社法 |第3編 持分会社 第5章 計算等 第5節 利益の配当 |会社法第620条(計算書類の提出命令) |会社法第622条(社員の損益分配の割合) 621
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前)(次) (厚生労働大臣又は都道府県知事の指導) 第41条 041
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/* 論理型言語 */ [TODO: Icon への言及] 論理型言語(Logical Languages)は、Prologのように状態や問合わせの関係を記述する言語です。これらの言語では、問合わせに対してどのように答えるかは、実装と定理証明によって決定されますが、一般的には単一化(unification)の形式をとります。 Erlangは、並行性や分散性をサポートするために設計された関数型プログラミング言語であり、論理型言語としての側面も持っています。Erlangでは、Prologと同様にパターンマッチングや再帰的な処理が中心的な役割を果たしています。また、Erlangではメッセージングに基づく並行処理を実現するため、状態変更を最小限に抑える関数型プログラミングスタイルが採用されています。 その他の論理型言語としては、MercuryやDatalogがあります。Mercuryは、論理型プログラミングと関数型プログラミングの両方の特徴を持った言語であり、Datalogは、データベースクエリ言語として使用されます。
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法学>民事法>コンメンタール民事執行法 (剰余を生ずる見込みのない場合等の措置) 第63条 ---- {{前後 |民事執行法 |第2章 強制執行 第2節 金銭の支払を目的とする債権についての強制執行 第1款 不動産に対する強制執行 第2目 強制競売 |民事執行法第62条(物件明細書) |民事執行法第64条(売却の方法及び公告) 63
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次の記述のうち,我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点) ア.原価要素は製造原価要素と販売費および一般管理費要素とに分類される。実際原価の計算においては,いずれの原価要素についても,原則としてその実際発生額を,まず費目別に計算し,次いで原価部門別に計算し,最後に製品別に集計する。 イ.形態別分類とは,財務会計における費用の発生を基礎とする分類,すなわち原価発生の形態による分類である。原価要素は,形態別分類によって,材料費,労務費,経費に分類される。原価計算は,財務会計から原価に関する形態別分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。形態別分類は,原価計算と財務会計の関連上重要となる分類基準である。 ウ.機能別分類とは,原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類である。機能別分類により,材料費は主要材料費,修繕材料費,試験研究材料費,買入部品費,工場消耗品費等に分類される。 エ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対するコストビヘイビアによる分類である。原価要素は,この分類基準によって,固定費と変動費に分類される。分類困難な準固定費又は準変動費については,固定費又は変動費とみなして,これをそのいずれかに帰属させるか,固定費と変動費が合成されたものであると理解し,固定費部分と変動費部分に分解することで処理する。 5 ア.原価要素は製造原価要素と販売費および一般管理費要素とに分類される。実際原価の計算においては,いずれの原価要素についても製造原価は,原則としてその実際発生額を,まず費目別に計算し,次いで原価部門別に計算し,最後に製品別に集計する。販売費および一般管理費は,原則として,一定期間における実際発生額を,費目別に計算する。 イ.形態別分類とは,財務会計における費用の発生を基礎とする分類,すなわち原価発生の形態による分類である。原価要素は,形態別分類によって,材料費,労務費,経費に分類される。原価計算は,財務会計から原価に関する形態別分類による基礎資料を受け取り,これに基づいて原価を計算する。形態別分類は,原価計算と財務会計の関連上重要となる分類基準である。 ウ.機能別分類とは,原価が経営上のいかなる機能のために発生したかによる分類である。機能別分類により,材料費は主要材料費,および修繕材料費,試験研究材料費等の補助材料費,買入部品費,ならびに工場消耗品費等に分類される。買入部品費は機能別分類の定義上該当しない。 エ.操業度との関連における分類とは,操業度の増減に対するコストビヘイビアによる分類である。原価要素は,この分類基準によって,固定費と変動費に分類される。分類困難な準固定費又は準変動費については,固定費又は変動費とみなして,これをそのいずれかに帰属させるか,固定費と変動費が合成されたものであると理解し,固定費部分と変動費部分に分解することで処理する。
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法学>民事法>不動産登記法>コンメンタール不動産登記法 (保全仮登記に係る仮処分の登記に後れる登記の抹消) 第113条 不動産の使用又は収益をする権利について保全仮登記がされた後、当該保全仮登記に係る仮処分の債権者が本登記を申請する場合においては、当該債権者は、所有権以外の不動産の使用若しくは収益をする権利又は当該権利を目的とする権利に関する登記であって当該保全仮登記とともにした処分禁止の登記に後れるものの抹消を単独で申請することができる。 113
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (検察官への事件送致) 第246条 司法警察員は、犯罪の捜査をしたときは、この法律に特別の定のある場合を除いては、速やかに書類及び証拠物とともに事件を検察官に送致しなければならない。但し、検察官が指定した事件については、この限りでない。 「検察官が指定した事件」には、微罪処分が該当する。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第2編 第一審 第1章 捜査 |第245条(自首) |第247条(国家訴追主義) 246
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法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法)>民法第665条 (委任の規定の準用) 第665条 2017年改正により以下の条項から改正。 「民法第648条の2」が新設されたが、同条は準用されないため表現を改めた(第650条については同旨を述べている)。 寄託における、委任の規定の準用。以下当てはめる。 受寄者は、寄託に当たって受け取った金銭その他の物を寄託者に引き渡さなければならない。その収取した果実についても、同様とする。 受寄者は、寄託者のために自己の名で取得した権利を寄託者に移転しなければならない。 受寄者は、寄託者に引き渡すべき金額又はその利益のために用いるべき金額を自己のために消費したときは、その消費した日以後の利息を支払わなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。 受寄者は、特約がなければ、寄託者に対して報酬を請求することができない。 - 寄託は原始的には無償契約である。 期間によって定めた報酬は、その期間を経過した後に、請求することができる。 受寄者は、次に掲げる場合には、既にした履行の割合に応じて報酬を請求することができる。 寄託者の責めに帰することができない事由によって寄託をすることができなくなったとき。 寄託の中途で終了したとき。 寄託について費用を要するときは、寄託者は、受寄者の請求により、その前払をしなければならない。 受寄者は、寄託に必要と認められる費用を支出したときは、寄託者に対し、その費用及び支出の日以後におけるその利息の償還を請求することができる。 受寄者は、寄託に必要と認められる債務を負担したときは、寄託者に対し、自己に代わってその弁済をすることを請求することができる。この場合において、その債務が弁済期にないときは、寄託者に対し、相当の担保を供させることができる。 ---- {{前後 |民法 |第3編 債権 第2章 契約 第11節 寄託 |民法第664条の2(損害賠償及び費用の償還の請求権についての期間の制限) |民法第665条の2(混合寄託) 665 665
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コンメンタール>労働基準法 第130条 この法律施行前(第127条第2項の場合においては、同条第1項の期間を含む。)になした行為に関する罰則の適用については、なお旧法による。 ---- {{前後 |労働基準法 |附則抄 |労働基準法第129条[労基法施行に伴う経過措置・災害補償] |労働基準法第131条[第32条(労働時間)改正に伴う経過措置] 130
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コンメンタール覚せい剤取締法施行規則 覚せい剤取締法施行規則(最終改正:平成二一年二月六日厚生労働省令第一〇号)の逐条解説書。
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(土石等の採取の許可) 第25条 河川区域内の土地において土石(砂を含む。以下同じ。)を採取しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。河川区域内の土地において土石以外の河川の産出物で政令で指定したものを採取しようとする者も、同様とする。 ---- {{前後 |河川法 |第2章 河川の管理 第3節 河川の使用及び河川に関する規制 第1款 通則 |河川法第24条(土地の占用の許可) |河川法第26条(工作物の新築等の許可) 25
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ここでは、群の表現についての一般的な解説を行う。 ''V''を''K''線型空間とする。このとき、 は、写像の合成を積として群になる。これを一般線型群という。 ''G''を群とする。このとき準同型\phi \colon G \to GL(V)を''G''の(線型)表現という。群の表現論とは、群''G''の表現を調べることを通して、群''G''の構造を明らかにしていく分野だといえる。 ''K''を体、''G''を群とするとき、集合 を考える。ただしここで\sumは形式的な和で、足し合わせる項の数は有限とする。すると、この集合には分配法則によって''G''の積を延長した演算が入り、環になる。この環を''G''の''K''上の群環という。自然な同一視によりG \subset K[G]とみなせることは明らかである。 表現\phiがあるとする。このとき、''V''には と演算を定めることにより、K[G]加群の構造が入る。逆に、K[G]加群''V''があるとき、 と定めることにより、表現\phiが定まる。つまり、表現を考えることと群環上の加群を考えることは本質的に同じことである。よって表現について考えるときには、そのとき便利な方を用いて考えればよい。 群''G''の2つの表現\phi \colon G \to GL(V), \psi \colon G \to GL(W)があり、線型写像f \colon V \to Wが を満たすとき(これを''G''の作用を保つなどという)、''f''は''G''準同型であるという。群環の言葉でいえば、''G''準同型とは''G''の作用を保つようなK[G]加群の準同型のことである。 表現\phi \colon G \to GL(V)を考える。''V''の部分空間''W''が\phi(G)の作用について閉じているとき、''W''を''G''不変部分空間という。このとき、各\phi(g) (g \in G)の作用を''W''に制限することで、表現\phi_W \colon G \to GL(W)が得られる。これを\phiの部分表現という。部分表現\phi_Wには、''V''のK[G]部分加群''W''が対応する。 自明でない(すなわち''V''自身と0以外の)部分表現を持たない表現を既約表現という。既約表現はそれ以上細かく分解できない表現であり、表現論において重要な役割を果たす。表現が既約であることは、K[G]加群の言葉で表すと、部分K[G]加群を自明なものしか持たないことに相当する。 既約表現については、次のSchurの補題が重要である。 補題 (Schur) \phi \colon G \to GL(V), \psi \colon G \to GL(W)を既約表現とすると、''G''準同型f \colon V \to Wは零写像か同型写像。
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前)(次) (傷病手当) 第37条 傷病手当は、受給資格者が、離職後公共職業安定所に出頭し、求職の申込みをした後において、疾病又は負傷のために職業に就くことができない場合に、第20条第1項及び第2項の規定による期間(第33条第3項の規定に該当する者については同項の規定による期間とし、第57条第1項の規定に該当する者については同項の規定による期間とする。)内の当該疾病又は負傷のために基本手当の支給を受けることができない日(疾病又は負傷のために基本手当の支給を受けることができないことについての認定を受けた日に限る。)について、第4項の規定による日数に相当する日数分を限度として支給する。 前項の認定は、厚生労働省令で定めるところにより、公共職業安定所長が行う。 傷病手当の日額は、第16条の規定による基本手当の日額に相当する額とする。 傷病手当を支給する日数は、第1項の認定を受けた受給資格者の所定給付日数から当該受給資格に基づき既に基本手当を支給した日数を差し引いた日数とする。 第32条第1項若しくは第2項又は第33条第1項の規定により基本手当を支給しないこととされる期間については、傷病手当を支給しない。 傷病手当を支給したときは、この法律の規定(第10条の4及び第34条の規定を除く。)の適用については、当該傷病手当を支給した日数に相当する日数分の基本手当を支給したものとみなす。 傷病手当は、厚生労働省令で定めるところにより、第1項の認定を受けた日分を、当該職業に就くことができない理由がやんだ後最初に基本手当を支給すべき日(当該職業に就くことができない理由がやんだ後において基本手当を支給すべき日がない場合には、公共職業安定所長の定める日)に支給する。ただし、厚生労働大臣は、必要があると認めるときは、傷病手当の支給について別段の定めをすることができる。 第1項の認定を受けた受給資格者が、当該認定を受けた日について、健康保険法 (大正十一年法律第七十号)第99条 の規定による傷病手当金、労働基準法 (昭和二十二年法律第四十九号)第76条 の規定による休業補償、労働者災害補償保険法 (昭和二十二年法律第五十号)の規定による休業補償給付又は休業給付その他これらに相当する給付であつて法令(法令の規定に基づく条例又は規約を含む。)により行われるもののうち政令で定めるものの支給を受けることができる場合には、傷病手当は、支給しない。 37
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準惑星は惑星のような球形だがその軌道付近に他の天体が排除されていない天体である。惑星は定義上、その軌道上に同サイズのものが存在しない天体であるので、2006年より冥王星は惑星から除外された。 2019年11月現在、5個が準惑星として定義されている。 thumb|right|220px|探査機ドーンの撮影したケレス。 ケレスは火星と木星の間にある唯一の準惑星である。準惑星・小惑星で初めて発見された天体でもある。 半径は470km。質量は9.4×1020kg。 表面積は2.8×106km2であり、日本の面積の約7倍に相当する。 2007年にはNASAが探査機ドーンを打ち上げ、燃料枯渇により2018年に運用を終了した。現在はケレス周辺を衛星として回っている。 thumb|right|220px|ニュー・ホライズンズによる冥王星の写真。 冥王星はかつては太陽系の第9惑星だと考えられていた準惑星である。 半径は1200km。質量は1.3×1022kgである。 衛星を5つ持つが、そのうちとりわけカロンが大きい。カロンは半径が冥王星の半分以上あるので二重小惑星と捉えることもできる。 冥王星の探査は2006年、ニュー・ホライズンズの打ち上げで9年後の2015年に冥王星に接近した。 thumb|right|220px|ハウメアとその衛星の想像図。 ハウメアは準惑星の1つである。発見は2003年と比較的に最近である。 正確な球のような形ではなく楕円体なので半径は決められないが長径は約1960km。質量は4.0×1021kg。 衛星を2つ持ち、更に環をも持つ準惑星である。 thumb|right|220px|マケマケの想像図 マケマケは準惑星の1つである。こちらも2005年発見と比較的に最近である。 半径は750km。質量は4.0×1021kg以下と見積もられている。 thumb|right|220px|エリスの想像図。 エリスは準惑星の1つである。 半径は約1160km。質量は1.7×1022kg。
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法) (申立書の写しの送付等) 第870条の2 裁判所は、前条第2項各号に掲げる裁判の申立てがあったときは、当該各号に定める者に対し、申立書の写しを送付しなければならない。 前項の規定により申立書の写しを送付することができない場合には、裁判長は、相当の期間を定め、その期間内に不備を補正すべきことを命じなければならない。申立書の写しの送付に必要な費用を予納しない場合も、同様とする。 前項の場合において、申立人が不備を補正しないときは、裁判長は、命令で、申立書を却下しなければならない。 前項の命令に対しては、即時抗告をすることができる。 裁判所は、第1項の申立てがあった場合において、当該申立てについての裁判をするときは、相当の猶予期間を置いて、審理を終結する日を定め、申立人及び前条第2項各号に定める者に告知しなければならない。ただし、これらの者が立ち会うことができる期日においては、直ちに審理を終結する旨を宣言することができる。 裁判所は、前項の規定により審理を終結したときは、裁判をする日を定め、これを同項の者に告知しなければならない。 裁判所は、第1項の申立てが不適法であるとき、又は申立てに理由がないことが明らかなときは、同項及び前二項の規定にかかわらず、直ちに申立てを却下することができる。 前項の規定は、前条第2項各号に掲げる裁判の申立てがあった裁判所が民事訴訟費用等に関する法律(昭和46年法律第40号)の規定に従い当該各号に定める者に対する期日の呼出しに必要な費用の予納を相当の期間を定めて申立人に命じた場合において、その予納がないときについて準用する。 ---- {{前後 |会社法 |第7編 雑則 第3章 非訟 |会社法第870条(陳述の聴取) |会社法第871条(理由の付記) 870の2
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法) (適合命令) 第952条 法務大臣は、調査機関が第944条第1項各号のいずれかに適合しなくなったと認めるときは、その調査機関に対し、これらの規定に適合するため必要な措置をとるべきことを命ずることができる。 ---- {{前後 |会社法 |第7編 雑則 第5章 公告 第2節 電子公告調査機関 |会社法第951条(財務諸表等の備置き及び閲覧等) |会社法第953条(改善命令) 952
1,029
法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) (連帯債務者の一人についての法律行為の無効等) 第437条 連帯債務者の一人について法律行為の無効又は取消しの原因があっても、他の連帯債務者の債務は、その効力を妨げられない。 2017年改正 改正前は以下の条項が規定されていたが削除。 連帯債務の消滅につき、絶対効が生じる場合を定めた規定群のひとつである。 文言どおり解釈すると、債権者が連帯債務者の一人に対して免除をした場合、免除を受けた連帯債務者の負担部分の額だけ、連帯債務全体が縮減することになる(絶対的免除)。ただし本条は任意規定であることから、絶対的免除ではない意思で免除することも可能である。 継承条文を残さず削除したことにより、絶対効を否定。連帯債務の原則である相対的効力の原則(第441条)に従うものとし、連帯債務者間においては求償で解決することを明確にした。 改正前、第433条に置かれていた「連帯債務者の一人についての法律行為の無効等」の条項を移動。 本条は、連帯債務者の一人に債務の消滅事由が発生した場合の連帯債務関係全体に対する影響力に関する規定の一つである。 連帯債務者の一人について生じた事由は、他の連帯債務者に対して効力を生じないのが原則である(相対的効力の原則 第441条)。したがって、連帯債務者の一人について法律行為の無効又は取消原因があっても他の債務者の債務の効力に影響を与えないことは当然であるが、本条は注意的にこのことを規定したものである。 ---- {{前後 |民法 |第3編 債権 第1章 総則 第3節 多数当事者の債権及び債務 |民法第436条(連帯債務者に対する履行の請求) |民法第438条(連帯債務者の一人との間の更改) 437 437
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コンメンタール>コンメンタール土地>コンメンタール測量法施行規則 測量法施行規則(最終改正:平成二一年四月一日国土交通省令第三〇号)の逐条解説書。
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法学>民事法>民事訴訟法>コンメンタール民事訴訟法 (訴訟手続に関する異議権の喪失) 第90条 当事者が訴訟手続に関する規定の違反を知り、又は知ることができた場合において、遅滞なく異議を述べないときは、これを述べる権利を失う。ただし、放棄することができないものについては、この限りでない。 責問権の喪失とも呼ばれる。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第1編総則 第5章 訴訟手続 第1節 訴訟の審理等 |第89条(和解の試み) |第91条(訴訟記録の閲覧等) 090
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法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法) (債権者のみなし承諾) 第384条 第1号の申立てに基づく競売の手続を取り消す旨の決定(同法第63条第3項若しくは第68条の3第3項の規定又は同法第183条第1項第五号の謄本が提出された場合における同条第2項の規定による決定を除く。)が確定したとき。 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第10章 抵当権 第2節 抵当権の効力 |民法第383条(抵当権消滅請求の手続) |民法第385条(競売の申立ての通知) 384
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第2編 株式会社>第2編第4章 機関 (取締役等による免除に関する定款の定め) 第426条 第424条の規定にかかわらず、監査役設置会社(取締役が2人以上ある場合に限る。)、監査等委員会設置会社又は指名委員会等設置会社は、第423条第1項の責任について、当該役員等が職務を行うにつき善意でかつ重大な過失がない場合において、責任の原因となった事実の内容、当該役員等の職務の執行の状況その他の事情を勘案して特に必要と認めるときは、前条第1項の規定により免除することができる額を限度として取締役(当該責任を負う取締役を除く。)の過半数の同意(取締役会設置会社にあっては、取締役会の決議)によって免除することができる旨を定款で定めることができる。 前条第3項の規定は、定款を変更して前項の規定による定款の定め(取締役(監査等委員又は監査委員であるものを除く。)及び執行役の責任を免除することができる旨の定めに限る。)を設ける議案を株主総会に提出する場合、同項の規定による定款の定めに基づく責任の免除(取締役(監査等委員又は監査委員であるものを除く。)及び執行役の責任の免除に限る。)についての取締役の同意を得る場合及び当該責任の免除に関する議案を取締役会に提出する場合について準用する。この場合において、同条第3項中「取締役(これらの会社に最終完全親会社等がある場合において、第1項の規定により免除しようとする責任が特定責任であるときにあっては、当該会社及び当該最終完全親会社等の取締役)」とあるのは、「取締役」と読み替えるものとする。 第1項の規定による定款の定めに基づいて役員等の責任を免除する旨の同意(取締役会設置会社にあっては、取締役会の決議)を行ったときは、取締役は、遅滞なく、前条第2項各号に掲げる事項及び責任を免除することに異議がある場合には一定の期間内に当該異議を述べるべき旨を公告し、又は株主に通知しなければならない。ただし、当該期間は、1箇月を下ることができない。 公開会社でない株式会社における前項の規定の適用については、同項中「公告し、又は株主に通知し」とあるのは、「株主に通知し」とする。 株式会社に最終完全親会社等がある場合において、第3項の規定による公告又は通知(特定責任の免除に係るものに限る。)がされたときは、当該最終完全親会社等の取締役は、遅滞なく、前条第2項各号に掲げる事項及び責任を免除することに異議がある場合には一定の期間内に当該異議を述べるべき旨を公告し、又は株主に通知しなければならない。ただし、当該期間は、1箇月を下ることができない。 公開会社でない最終完全親会社等における前項の規定の適用については、同項中「公告し、又は株主に通知し」とあるのは、「株主に通知し」とする。 総株主(第3項の責任を負う役員等であるものを除く。)の議決権の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する株主が同項の期間内に同項の異議を述べたとき(株式会社に最終完全親会社等がある場合において、第1項の規定による定款の定めに基づき免除しようとする責任が特定責任であるときにあっては、当該株式会社の総株主(第3項の責任を負う役員等であるものを除く。)の議決権の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する株主又は当該最終完全親会社等の総株主(第3項の責任を負う役員等であるものを除く。)の議決権の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する株主が第3項又は第5項の期間内に当該各項の異議を述べたとき)は、株式会社は、第1項の規定による定款の定めに基づく免除をしてはならない。 前条第4項及び第5項の規定は、第1項の規定による定款の定めに基づき責任を免除した場合について準用する。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第4章 機関 第11節 役員等の損害賠償責任 |会社法第425条(責任の一部免除) |会社法第427条(責任限定契約) 426
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法学>行政法>コンメンタール行政不服審査法 (公表) 第85条 不服申立てにつき裁決等をする権限を有する行政庁は、当該行政庁がした裁決等の内容その他当該行政庁における不服申立ての処理状況について公表するよう努めなければならない。 ---- {{前後 |行政不服審査法 |第6章 補則 |第84条(情報の提供) |第86条(政令への委任) 85
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日本国内で管理栄養士の名を受けて栄養指導を行うのに必要な免許を管理栄養士養成施設において1年以上の専門教育と実習が必要となるため管理栄養士養成課程のある大学で4年間、専門学校や短期大学で2年間ないし3年間受講して管理栄養士国家試験に合格し取得する試験である。実技試験は行われず管理栄養士養成施設内部の実技で採点される。 出題範囲は以下の通り
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コンメンタール>労働基準法 (労働条件の原則) 第1条 労働基準法の基本理念となる、労働条件の原則についての条文。 この条文では、労働者にとって、労働条件が「労働者が人たるに値する生活を営むための必要を満たすべきものでなければならない」とされている。これは、日本国憲法第25条の、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と同様の、宣言的規定となっている。 また、「この法律で定められている労働条件の基準は最低のものである」とあるが、これは、この法律に書かれている条件以下の労働条件は認められないことを条文として示している。 それとともに、労働関係の当事者に対して、例え条件が法律を上回っているとしても、また、労使の合意があったとしても、社会経済情勢の変動など他に決定的な理由がある場合を除いて、労働基準法に記載されている条件を理由として労働条件を低下させてはならないことはもちろん、その向上を図るように努めることを求めている。 会社がその就業規則中に定年年齢を男子60歳、女子55歳と定めた場合において、担当職務が相当広範囲にわたつていて女子従業員全体を会社に対する貢献度の上がらない従業員とみるべき根拠はなく、労働の質量が向上しないのに実質賃金が上昇するという不均衡は生じておらず、少なくとも60歳前後までは男女とも右会社の通常の職務であれば職務遂行能力に欠けるところはなく、一律に従業員として不適格とみて企業外へ排除するまでの理由はないなど、原判示の事情があつて、会社の企業経営上定年年齢において女子を差別しなければならない合理的理由が認められないときは、右就業規則中女子の定年年齢を男子より低く定めた部分は、性別のみによる不合理な差別を定めたものとして民法90条の規定により無効である。 ---- {{前後 |労働基準法 |第1章 総則 |- |労働基準法第2条(労働条件の決定) 001
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前)(次) (敷地及び共用部分等の管理) 第21条 敷地及び共用部分等の管理については、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。ただし、バルコニー等の管理のうち、通常の使用に伴うものについては、専用使用権を有する者がその責任と負担においてこれを行わなければならない。 専有部分である設備のうち共用部分と構造上一体となった部分の管理を共用部分の管理と一体として行う必要があるときは、管理組合がこれを行うことができる。 ① 駐車場の管理は、管理組合がその責任と負担で行う。 ② バルコニー等の管理のうち、管理組合がその責任と負担において行わなければならないのは、計画修繕等である。 ③ 本条ただし書の「通常の使用に伴う」管理とは、バルコニーの清掃や窓ガラスが割れた時の入れ替え等である。 ④ 第2項の対象となる設備としては、配管、配線等がある。 る費用のうち専有部分に係るものについては、各区分所有者が実費に応じて負担すべきものである。 21
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Web上にあるほとんどのHaskellチュートリアルは言語についてのマニュアルのような教え方をしようとしているようです。それらには言語の文法、概念が少し載っていて、読者に対話環境でいくつかの簡単な関数を作るように指示します。よく機能する有用なプログラムの書き方は大抵最後にまわされるか、そもそも省かれていたりします。 このチュートリアルは違う方針を取ります。コマンドライン引数解析から始めて、完全に機能する[http://www.schemers.org/Documents/Standards/R5RS/HTML R5RS Scheme]のかなり大きなサブセットの実装まで進みます。道すがら、Haskellの持つI/O、mutable state、dynamic typing、エラー処理、そして構文解析機能を学びます。このチュートリアルを終える頃には、あなたはHaskellとScheme両方がかなり良くわかるようになっているはずです。 このチュートリアルの対象読者は主に以下の2種類です。 二番目に該当する人達は多分このチュートリアルを難しいものに感じるでしょう。[http://mitpress.mit.edu/sicp/full-text/book/book.html Structure and Interpretation of Computer Programs]や[http://www.ccs.neu.edu/home/matthias/BTLS/ The Little Schemer]などが助けになるだろうと思います。 C、Java、Pythonなどの手続き型またはオブジェクト指向言語のユーザーは気をつけてください。あなたが既にプログラミングについて知っている多くのことを忘れなければなりませんから。Haskellはこれらの言語とは''全く''違い、プログラミングに対する違った考え方を要求します。このチュートリアルをまっさらな状態で始め、Haskellと命令型言語とを比べようとしないのが最善でしょう。それらの言語に見られるクラス、関数、returnなど多くの概念はHaskellに於ては非常に違った意味を持つからです。 それぞれの章は前の章のために書かれたコードの上に成り立っているので、最初から順番に読んでいくのがよいでしょう。 このチュートリアルはあなたが Haskell コンパイラとして [http://www.haskell.org/ghc/ GHC]を使っていることを前提にしています。[http://www.haskell.org/hugs/ Hugs]でも動くかもしれませんが、全くテストされておらず、追加のライブラリが必要になるかもしれません。 ソースコードはこちら: [http://jonathan.tang.name/files/scheme_in_48/code/ listings](←リンク切れ) [http://web.archive.org/web/20131102065651/http://jonathan.tang.name/files/scheme_in_48/code/ Webアーカイブ]
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) は、オブジェクトやプリミティブに名前をつけ、名前での参照を可能にする機能です。 「変数」は、オブジェクトに名前をつけて参照の手助けをする機能です。 型や値は変数ではなくオブジェクトとプリミティブが保持していますオブジェクトとプリミティブをあわせてインスタンスということがあります。。 静的な言語に慣れた人は、やや戸惑いを感じるかもしれません。 JavaScriptで変数を宣言するには let, const または var キーワードで宣言します。 [https://paiza.io/projects/eN-EX6clgSnc7TbBciVhRg?language=javascript 初期化なし宣言と代入]: let a; // 変数 a を(初期化なしで)宣言 console.log(a); // 未初期化の変数の値は undefined a = 15; // 変数 a に 0 を代入 console.log(a); // 変数 a の値が undefined から 0 に変更 a = "abc"; // 変数 a に 0 を代入 console.log(a); // 変数 a の値が 0 から "abc" に変更 実行結果: undefined 15 abc ポイント [https://paiza.io/projects/qSbwfCeqqIGu7H9XUorJ5Q?language=javascript 初期化あり宣言と代入]: let a = -1; // 変数 a を -1 で初期化して宣言 console.log(a); // 変数 a の値は初期値の -1 a = 15; // 変数 a に 0 を代入 console.log(a); // 変数 a の値が -1から 0 に変更 let b = a; // 変数 b を a で初期化して宣言 console.log(b); // 変数 b の値は 15 a = "abc"; // 変数 a に 0 を代入 console.log(a); // 変数 a の値が 0 から "abc" に変更 console.log(b); // 変数 b の値は 15 のまま b = a = 43; // 変数 a に 43 を代入し、その値を変数 b に代入 console.log(b); // 変数 b の値は 15 のまま console.log(a); // 変数 a の値が 0 から "abc" に変更 実行結果: -1 15 15 abc 15 43 43 ここで出てきた構文は、3つです。 letによる変数宣言(初期化なし): let 変数名 letによる変数宣言(初期化あり): let 変数名 = 初期値 代入(代入演算子による代入式): 変数名 = 値 初期化と代入は、両方とも =(等号)を使うので混同しがちですが、 と重複した初期化は出来ませんが、重複した代入は可能です。 [https://paiza.io/projects/96Qr-wGVT4OYK4JmHrbZvQ?language=javascript 様々な初期化と代入]: // 2つ以上の宣言を , で区切って一度に出来ます let a, b console.log(a, b) // 初期化は、この様に書きます let x = 3, y = 4 console.log(x, y) // 分割代入風の構文もあります let [i, j] = [ 123, 567 ] console.log(i, j) let p = [1, 2, 3, 4, 5]; let [q, r] = p; console.log(p, q, r) 実行結果: undefined undefined 3 4 123 567 [ 1, 2, 3, 4, 5 ] 1 2 letキーワードで宣言された変数はブロックスコープをもちます。{ }の中がブロックで、ブロックを出るとletで宣言した変数は参照できなくなります。 for文中の式は単文で{ } は使われていない場合もfor文のブロックスコープを持ちます。 for文の条件式でもletで宣言された変数はfor文を出ると参照できなくなります。 'use strict'; for (let i = 0; i < 10; i++) // 波括弧{}でなくてもfor文はブロックスコープ console.log(i); console.log(i); // ReferenceError: i is not defined は、ひとつのスコープ内での再宣言は出来ません。 // 二行目でエラーになります let x = 1; // これは代入ではなく初期化を伴うlet変数宣言 let x = 2; // 再宣言してるので SyntaxError: ここでスクリプトは中止 // x + 3 を計算 console.log(x + 3); // 既にエラーなので「5」は表示されない let 宣言された変数のインスタンスとの束縛を変えるには、let変数宣言ではなく代入を行います。 strict モードでも代入が可能です。 つまり、下記のコードは表示が可能です。 'use strict'; let x = 1; // 初期化を伴う let 変数宣言 x = 2; // 代入 // x + 3 を計算 console.log(x + 3); // 5 を表示 当然、(非strictモードという意味の)通常モードでも代入が可能です。 // このコードは可能 let x = 1; x = 2; // 代入 // x + 3 を計算 console.log(x + 3); // 5 を表示 constキーワードで変数を宣言すると、その値は初期化の時以外は書き換えられず「定数」として振る舞います。 const E; // SyntaxError: Missing initializer in const declaration const で宣言された変数(定数)のスコープは let で宣言された変数と同じブロックスコープを取ります。 const で宣言された変数とlet で宣言された変数との違い const E = 3; console.log(E); // 3 E = 2.7; // TypeError: Assignment to constant variable. const の定数的でない例: const obj = { a: 1, b: 2}; for (const prop in obj) console.log(prop); /* a b の様に、一度だけしか代入されない変数や for-in文 や for-of文 のループ変数も const で宣言することができ、値がブロックのかなで不変であったり左辺値化ができないことを明示することができます。「定数」と constと宣言された定数への代入は SyntaxError を throw します。 const x = 12; const y = x * 2; // 初期化には既知の値のみで組み立てられた式が使える x = 1; // SyntaxError: Identifier 'x' has already been declared const は定数を宣言しますが、Arrayオブジェクトや Objectオブジェクトのような複合的なオブジェクト(コレクション)の要素の変更は妨げません。 const ary1 = [1,2,3]; const ary2 = ary1; ary2[1] = "abc"; console.log(ary1); // 1,abc,3 定数な筈の ary2 の要素を書換え(ary2 が参照するインスタンスの要素を書換え)。 書き換えたのは ary2 の1番めの要素なのに、ary1 の要素が書き換わっています。これは、2行目でary2 をary1 で初期化しているためで、この時 ary2 は ary1 の別名になっています。 {{コラム|JavaScriptにおける「定数」とは代入が許されない変数のこと| 「定数」を「変数」の特殊なものに分類するのは、数学的には違和感を感じる人もいるかもしれないがプログラミングでは便宜上このように分類します。 プログラミングでいう「変数」とは、オブジェクトにつけた名前で、数学の変動する代数とは異なることに気をつけて下さい。 JavaScriptの変数名は、関数・プロパティ・ラベルなどとおなじく識別子(しきべつし;''Identifier'')の規約に従います。 JavaScriptの識別子は、Unicode の文字、$、_、数字(0-9)からなります。識別子は大文字小文字を区別します。 識別子は数字(0-9)からはじまってはいけません。 またキーワード(''keyword'')を識別子に使うことは出来ません。 変数名も関数名もプロパティなので重複は許されませんが、ラベル名との重複は許されます。 const primeNumber = 57; // OK const prime_number = 57; // OK const prime-number = 57; // SyntaxError、ハイフンは変数名に使えない 外部に公開しない変数は、var f = true; let i = 0; const E = 2.73;のようにあえて短めにし、一時的な変数であることを伝えようとする傾向がありますが、コーディング規約で定めていない限りリラックスした名付けが行われます。 ただし、日本語の単語をローマ字表記した変数名はスオsh府出来ません。 日本語には、単数複数の区別がないので for (const item in items) {}の様な名付けがつかえません。 また、月のつもりで tuki と綴ったら ReferenceError: tsuki is not defined と翻字のゆらぎでミスタイプとなる可能性を増やすので推奨しません。 JavaScriptの場合、未宣言の変数への代入はstrictモードでなければエラーにはならず、発見困難なバグの原因となるミススペルを出さない事は特に重要です。 さらに、この例では、tukiがmoonなのかmonthなのかにも曖昧さが生じ、いっそ var 月 の方が良いのかもとさえ思えます。 Unicodeの文字が有効なので var π = 4 * Math.atan(1); は正しいプログラムです。 Unicodeの文字の中に「いわゆる全角スペース」は含まれません。 JavaScript の変数はES2015より前は var しか存在しませんでした。 var で宣言した変数は、後述する巻き上げなどのややトリッキーな挙動を示すのでES2015で const と let が導入されました。 特別な理由があるとき以外は、 const あるいは let で宣言してください。 var を使ったコード例: var x = 2; console.log(x + 3); // x + 3 を評価した結果の 5 を表示 x = "abc"; console.log(x + 3); // x + 3 を評価した結果の abc3 を表示 宣言を行う前に変数に代入することはできます。 x = 2; console.log(x + 3); // x + 3 を評価した結果の 5 を表示 宣言を行っていない変数に値を代入することも可能で未宣言のグローバル変数を生成します。 ただし、未宣言のグローバル変数の生成はstrictモードでは SyntaxError になることからも判る通り非推奨です。 未宣言のグローバル変数の挙動は予測困難で難解なバグの原因になりえます。 または var で宣言しましょう。 ミススペルの産物 プログラマが意図的に未宣言のグローバル変数を作ることはホボあり得えませんが、スペルミスが未宣言のグローバル変数 を作ってしまう主な原因です。 var hensu; /* * 少し長めの行数 * */ hensuu = "abc"; // ミススペルで出来てしまった「未宣言のグローバル変数」 代入をする時、それまでの値の型と違う型であっても構いません。 var x = 8; console.log(x); // 8 を表示 x = "abc"; // 違う型のオブジェクトを代入 console.log(x); // abc を表示 JavaScriptは動的な言語なので「変数はオブジェクトに名前を提供し参照の手助け」をしていることを端的に表しています。 変数が参照可能な範囲を変数のスコープといいます。 varで宣言された変数はその関数外では参照ができなくなります。 この様なスコープを関数スコープといいます。 まず、関数の場合のスコープのコード例を示します。 [https://paiza.io/projects/6vnujKAGs6DB9XSvxRONpA?language=javascript 関数スコープ]: var x = 1; (function() { var x = "a"; console.log(`local x = ${x}`); })(); console.log(`global x = ${x}`); 実行結果: local x = a global x = 1 上記の''x''は関数の中と外では異なる変数になるので、外側の''x''の値は冒頭のvar x = 1;のままです。 varで宣言された変数は関数スコープを持ちますがif文のブロックのなかも同じ関数なので、下記コードの''x''はブロックの中と外で同じ変数を指すので、''x''の値が変わります。 [https://paiza.io/projects/-rhnQa5iyhPSjAuAXjX1Iw?language=javascript varで宣言した変数とブロック]: var x = 1; if (x === 1) { var x = "a"; console.log(`if block x = ${x}`); } console.log(`global x = ${x}`); 実行結果: if block x = a global x = a これは次のような場合に問題となります。 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力するプログラムを書く場合、下記のようにコードを書いても、「333」となってしまい、失敗します。 [https://paiza.io/projects/e8SFubi67VuJgdz_N2swgQ?language=javascript 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したい]: var start = Date.now() for (var i = 0; i < 3; i++) { setTimeout(function() { console.log(`${Date.now() - start} ms: i = ${i}`); }, 1000); } 実行結果: 1002 ms: i = 3 1007 ms: i = 3 1007 ms: i = 3 とほぼ同時に表示され i はすべて(ループを抜けた後の値)3 です。 let で宣言された変数はブロックスコープになります。 [https://paiza.io/projects/OmZwrY0Bf2lX8j7Fy-mAmA?language=javascript letで宣言した変数とブロック]: let x = 1; if (x === 1) { let x = "a"; console.log(`if block x = ${x}`); } console.log(`global x = ${x}`); 実行結果: if block x = a global x = 1 [https://paiza.io/projects/QKK-QmlRSn4PZifpThGh7A?language=javascript 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したい(2)]: var start = Date.now() for (let i = 0; i < 3; i++) { setTimeout(function() { console.log(`${Date.now() - start} ms: i = ${i}`); }, 1000); } 実行結果: 1001 ms: i = 0 1006 ms: i = 1 1006 ms: i = 2 クロージャとは、関数を束ねて(囲んで)、その周囲の状態(字句環境)を参照する組み合わせのことです。言い換えると、クロージャを使うと、内側の関数から外側の関数のスコープにアクセスできるようになります。JavaScriptでは、クロージャは関数が作成されるたびに、関数作成時に作成されます。 前節の1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したいは、 [https://paiza.io/projects/rJ7mv205qRheU9D5ZB-Ljg?language=javascript 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したい(改)]: var start = Date.now() for (var i = 0; i < 3; i++) { setTimeout((function(x) { return function() { console.log(Date.now() - start,"ms: ", x); } })(i), 1000); } 実行結果: 1001 ms: 0 1007 ms: 1 1007 ms: 2 この様に、クロージャのレキシカルスコープを利用すれば、コールバックにパラメータを安定して渡すことができます。 しかし、このコードも1秒ほど経過した後3行同時に表示する動きは改善されません。 [https://paiza.io/projects/ZzpvO65SuVqGXhb3aP5rHw?language=javascript 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したい(改:コールバック地獄版)]: var start = Date.now() setTimeout(function () { console.log(Date.now() - start, "ms: Task-1"); setTimeout(function () { console.log(Date.now() - start, "ms: Task-2"); setTimeout(function () { console.log(Date.now() - start, "ms: Task-3"); }, 500) }, 500) }, 500) 実行結果: 501 ms: Task-1 1007 ms: Task-2 1508 ms: Task-3 これで当初の「1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力するプログラム」は達成できました。 Promiseを使うと、非同期処理のコールバック地獄から解放されます。 [https://paiza.io/projects/Pb_QX4Y6m1MiecNU_GIYgw?language=javascript Promiseを使った実装]: function sleep(ms) { return new Promise((resolve, reject) => { setTimeout(() => { resolve(ms) }, ms) }) } var start = Date.now() for (let i = 0; i < 3; i++) { sleep(500 * i) .then(() => console.log(Date.now() - start, "ms: ", i) ) } console.log("after for loop.") 実行結果: after for loop. 5 ms: 0 501 ms: 1 1001 ms: 2 Promiseオブジェクトを返す sleep() を定義しています。 sleepを引数で与えられたミリ秒後に、Callable オブジェクト resolve を実行するものです。 "after for loop." が真っ先に実行されているように、Promiseオブジェクトは平行実行されます。 Promiseは、実行が成功したケースの他、何らかのエラーが起こり失敗したケースのハンドリングンも可能です。 [https://paiza.io/projects/7pXzIYBhC9QfSO4hImiANw?language=javascript Promiseを使った実装(rejectを伴う例)]: function sleep(ms, data) { return new Promise((resolve, reject) => { setTimeout(() => { if (Math.random()*4.0|0>1) resolve(ms, data) else reject(ms, data) }, ms) }) } var start = Date.now() for (let i = 0; i < 10; i++) { sleep(50 * i, i) .then((ms, data) => console.log(Date.now() - start, "ms: then()", i)) .catch((ms, data) => console.log(Date.now() - start, "ms: catch()", i)) } 実行結果: 2 ms: catch() 0 51 ms: then() 1 101 ms: then() 2 151 ms: then() 3 201 ms: then() 4 251 ms: then() 5 301 ms: catch() 6 351 ms: then() 7 401 ms: catch() 8 451 ms: catch() 9 乱数でresolveとrejectを振り分けています。 ECMA2015でconstキーワードとletキーワードが導入されました。 { }の中がブロックで、ブロックの中でletで宣言した変数はブロックを出ると参照できなくなります。 この様なスコープのことをブロックスコープと呼びます。 // 1 秒間隔で 0, 1, 2 と出力したい // for の次が var i = 0 でなく let i = 0 に変わっている for (let i = 0; i < 3; i++) { // ES2015なのでアロー関数によるラムダ式を使った setTimeout(() => console.log(i), 1000); } 結果 0 1 2 なお、ECMAScript 5以前はlet宣言は無かったので、上述の問題を解決するには次のように即時関数(関数を定義すると同時に実行するためのイディオム)を使って関数スコープを作るしかありませんでした。 for (var i = 0; i < 3; i++) (function(i) { setTimeout(function() { console.log(i); }, 1000); })(i); var で宣言した変数は、未宣言で代入したあと改めて宣言すると、スコープの先頭にさかのぼって宣言されていたと仮定します(そのため宣言どころか代入前の参照が ReferenceError になりません)と言う挙動を示します。 {{コラム|console画面の開き方と使い方| ウェブブラウザを開く。 F12ボタンを押す。 画面下部などに出てきたウィンドウのタブ欄にあるconsoleタブをクリックして、console入力に切り替えます。 そこにコンソール用のコードを貼り付けます。
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アイヌ語 > 定型文 > タンペ ヘマンタ アン? タンペヘマンタアン?tanpe hemanta an?танпэ һэманта ан?「これは何?」 境界|200x200ピクセル ――プクサネルヱネ。pukusa ne ruwe ne.пукуша нэ руўэ нэ.「ギョウジャニンニクです。」 タンペヘマンタアン?tanpe hemanta an?танпэ һэманта ан?「これは何?」 境界|200x200ピクセル ――ユㇰネルヱネ。yuk ne ruwe ne.йук нэ руўэ нэ.「鹿です。」 あるものを指して、それが何かを尋ねるときは、「タンペへマンタアン?」と言います。
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地震(じしん)による災害は、日本でも過去多くの被害を出しており、津波などの被害は後世にも語り継がれています。ここでは、大きな地震が発生したときから避難、その後の対処法や情報源などを紹介します。 ここでいう大きな地震とは、震度5弱以上くらいの地震を指しますが、もっと弱い地震でもエレベーターが止まったり、食器棚が開いて皿が落ちるなどの被害が出ることもあります。初めの揺れが小さくても、揺れを感じたらすぐ身の安全を確保するようにしましょう。 屋内で地震の揺れを感じたら、いすやテーブルなどの下に隠れてまず身の安全を確保しましょう。置物や重いものが飛んだり棚が倒れたりすることがあるので、それらの近くからなるべく離れたほうが安全です。いすやテーブルに隠れた場合、その足を持って動かないように支えるとより安全です。また、隠れるところがない場合はクッションなどを頭の上に押さえて頭を守りましょう。揺れ始めのとき、もし近くに火があれば、可能な範囲内で消せるとより安全ですが、火傷をするおそれがあるので無理して消すより、まず自分の安全を確保しましょう都市ガスの場合、メーター内蔵の感震器がおよそ震度5弱以上の揺れを検知すると遮断する安全装置が付いている場合がほとんどです。。 耐震構造・免震構造の建物の場合、建物自体は安全と考えられるので、あわてて外に飛び出そうとするとかえって危険です。特に人の多い場所では通路や階段に人が殺到して二次被害の恐れがあります。そのような建物で揺れを感じたら、落下物や飛散物の少ない場所に身を寄せて頭を保護しつつ周囲の様子を見て、危険なようであればさらに移動するのがよいでしょう。耐震性の弱い建物の場合は、なるべく早く周囲の開けた安全な場所に出るようにしましょう。素早い避難ができるよう、日ごろから安全な場所を認識しておくと良いでしょう。 屋外で揺れを感じたら、ブロック塀や電柱などの倒れそうなものから離れて、動ける場合は安全な広い場所に逃げましょう。動けない場合は車の陰などに身を隠してなるべく安全な体勢になるようにしてください。液状化現象で水が吹き出して地面が沈むことがあるので、砂地など地盤が緩いところや水路の近くからは離れましょう。がけや急斜面の近くは危険なので、がけの高さの2~3倍以上はがけから離れましょう。また、市街地ではビルの窓ガラスや看板などが落ちてくることがあります。近くの建物の軒下など、落下物が落ちてこないような所に避難するか、建物から遠く離れるようにし、どちらも不可能なときは持っているもので頭を守りましょう。 地震が発生するとき、初めにガタガタという小さい揺れや地鳴りのような衝撃(初期微動)から始まります。強い地震で震源が近くても、この初期微動が始まってから激しい揺れに変わるまでに、身を守れるほどの数秒間の余裕が生まれることがあります。この時間差を、うまく身を守る行動に生かすことが大切です。ただ、安静にしていない場合など、初期微動に気づかない場合も多いので、かすかな揺れを感じたらすばやく身を守るように心がけるとよいでしょう。 最近は「緊急地震速報」がテレビやラジオでも流れるようになり、携帯電話でも速報を受信しアラーム音や振動を発する機種が発売されています。「緊急地震速報」が出たら、上記のように、まず自分の身を守りましょう。 地震の揺れがおさまったら、屋内では火の元を確認して消し、ドアや窓を開けて出口を確保しましょう。戸が開かなくても、余震の揺れで開けられるようになることもあります。またマンションなどでは、ベランダに隣部屋との境になる板があり、これを割ってほかの部屋の人に助けを求めることもできます。 大きな地震の後、建物の安全が確保されていない段階では、まず屋外の開けた安全な場所に避難することが先決です。 まず、自宅など靴を履いていない場合は、落下物やガラスを踏むことがないよう、スリッパや靴を履いて移動しましょう。防災頭巾やヘルメット等があれば着用しましょう。軍手や手袋などがあれば、より安全です。気温が低い時期であれば、避難が長引くことも考えられますので、上着や毛布などを用意していくとよいでしょう。夜であれば懐中電灯も必要です。可能なら常備している非常袋を持ち出し、避難の準備をしましょう。普段から、避難に必要な道具を非常袋にまとめたり、特定の場所に固めて置いておくと、避難時に有効です。非常袋に非常袋がなくても、保存食や水などが持ち出せれば必要最小限の量を持ち出しましょう。何も持ち出せなくても、避難所にたどり着ければ物資があるかもしれません。 非常に大きな地震の場合、また交通量の多い場所で地震が起きた場合は、避難渋滞の発生が予想されます。そのようなとき自家用車に乗っていた場合は、道路の端に駐車し、避難に車を使わないようにするのが最も良いとされます。駐車しておく場合、近くの駐車場を利用するか、道路に駐める場合は救急車など緊急車両の通行の障害とならないよう、できるだけキーをつけたままにしましょう。また、都市部ではバスや電車等の公共交通機関が停止したり、運転本数が少なくなることがあります。情報を収集したうえで、場合によっては徒歩で避難・帰宅するという判断も必要です。 ビルや大きな建物の場合、エレベーターを使ってはいけません。動いていたとしても余震により停止する可能性があります。階段を使って避難しましょう。商業施設などで係員から避難誘導があった場合は、その指示に従いましょう。指示がない場合でも、地上の広い場所に避難する必要があります。避難経路が分からない場合、停電しても数十分は誘導灯が点灯しており、その指示に従えば避難場所へ通じる通路・階段の場所が分かりますので、冷静に避難するようにしましょう。広い建物の場合は避難口が複数あるので、あわてて1つの避難口に殺到せず空いたところを利用すると、避難が速くなります。 避難の際は、近所や近くにいるお年寄りや子供、妊婦、障害のある方などを優先して避難させてあげるように心がけましょう。けが人がいた場合も同様で、必要な手当を行い、支えが必要なら複数の人で協力しあって補助することが必要です。 また、避難生活が長引きそうな場合は、ガスが漏れていないことを確認して、電気のブレーカーを落として避難するようにしてください。電気製品に電源が入った状態だと、停電からの復旧時に通電火災と呼ばれる火災が発生することがあるからです。なお、ガスが漏れているときは、電気のブレーカーを落としたときの火花で引火するおそれがあるので、ブレーカーを落としてはいけません。 火災が発生した場合の避難については火災で詳しく解説しています(まだなし)。 屋外では、海の近くや河口付近、また海から離れていても海抜が低い低地や川の近くには津波が来る恐れがあります。ただちに、高台や5階建てを超える高い建物に避難しましょう。海岸に近いところが震源域の場合、揺れ終わって数分、場合によっては揺れがおさまらないうちに津波の第一波が到達する恐れがあります。なるべく速く避難することが必要です。津波の場合は避難するスピードが肝心ですので、持ち物はなるべく持たないようにしましょう。車での避難は渋滞により結果的に避難が遅れる例が多く、津波の接近が分かりにくい点もあり、避けた方がよいとされます。近所にお年寄りなどがいる場合は、できる限り避難の呼びかけや補助を行うようにしましょう。 津波の第一波が到達して落ち着いた場合、また第一波がそれほど高くなかった場合でも、第二波・第三波・それ以降の波がより高い波である可能性は十分にあります。津波警報等が解除されるまで避難を続けるようにしましょう。また、波が見えなくても海岸に近づかないようにしましょう。津波は沖にあるときは普通の波と区別がつかず、海底が浅い海岸に近づくほど高くなり急に押し寄せるからです。そのほか、津波は必ず引き波の後に押し寄せるとは限りません。引き波がなくても避難するようにしましょう。 日本では津波に関する注意報・警報が3種類ありますが、その警戒度や津波の高さに関わらず避難するようにしてください。リアス式海岸など海岸の地形によっては予想よりも高い津波が押し寄せることもあるからです。また、規模(マグニチュード)が大きい地震の場合は、過去明治三陸地震のように、震度3程度で揺れが小さくても30mを超える大きな津波が来ることがあるので、情報を確認して避難しましょう。 大地震のときは、通信量が急増するうえ防災関係の通信が優先されるため、家族や友人の安否を確認する電話がつながりにくくなります。家の電話や公衆電話などの固定電話は「災害用伝言ダイヤル」(171)を利用するようにしましょう(「いない」と覚えるとよいでしょう)。災害用伝言ダイヤルは、震度6弱以上の地震など大災害が発生したとき設置される、固定電話用の伝言蓄積システムです。30秒の録音時間で、災害用伝言ダイヤル171の運用期間終了まで聞くことができます。また、携帯電話はほぼ全てのキャリアで災害用伝言板サービスを受けることができます。ほとんどの場合メッセージは1つの電話番号につき10件で、それ以上登録した場合は古いものから消去されます。地震直後はまず被災地からの録音が最優先され、次に被災地外からの録音や再生ができるようになります。(なお、提供の開始、伝言録音時間や伝言保存期間など運用方法・提供条件については、状況に応じてNTT東・西日本が設定し、テレビ・ラジオ・NTT東・西日本公式ホームページ等を通じて確認できるようになっています。[https://www.ntt-east.co.jp/saigai/news NTT東日本 災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板 提供速報][https://www.ntt-west.co.jp/dengon/news NTT西日本 災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板 提供状況]) ]]と呼ばれる公衆無線LAN(Wi-Fi)が利用できる場合があります。 テレビやラジオでも安否情報が放送されることがあります。また、臨時に災害情報を提供するラジオ局が開設されることもあります。 使用法(録音時) 171にダイヤルし、「1」を押します。連絡を取りたい被災地の方の電話番号を、市外局番を含めてダイヤルします。 30秒以内で録音内容を話します。「ピッ」という音が録音開始の合図です。終われば「9」を押します(訂正時は8)。 使用法(録音時) 171にダイヤルし、「2」を押します。再生したい被災地の方の電話番号を、市外局番を含めてダイヤルします。 プッシュ式電話を使用している場合は「1」を押し、ダイヤル式電話を使用している場合はそのまま待ちます。 プッシュ式電話の場合もダイヤル式電話の場合も伝言が新しい順に再生されます。プッシュ式電話の場合、「8」を押すことで伝言を繰り返すことができ、「9」で次の伝言に移ることができ、「3」で新しい伝言を吹き込むことができます。 大地震の後に気をつけなければならないのが情報です。テレビやラジオなどで正確な情報を常に得て避難生活に役立てることが大切です。また、うその情報やデマに惑わされず、正しい情報を見極めることも大切です。特に、余震に関するデマの情報は、最近の地震でも広まった例があり、注意が必要です。ほかには、お互いに励ましあうことや、不安やストレスを解消するよう心がけることなどが大切です。 地震で電車やバスなどの交通機関が麻痺することにより、遠くの自宅へ帰ることが難しい帰宅困難者が発生することも予想されています。特に大都市では多くの帰宅困難者の発生が予想されています。この帰宅困難への備えは#普段の防災を見てください。 避難の時には必ず靴を履き、道路や通路の危険物を避けて通りましょう。靴はできれば運動靴が望ましいですが、路上には建物の細かい破片などが散乱していることがありますので、少々歩きにくい靴であっても素足よりはよいです。余裕があれば、近所の人の安全などを確認して声を掛け合いましょう。特にお年寄りや体に障害がある人などは、避難が難しいことがあるので、優先して助けるようにしましょう。 会社やデパートなど、人が大勢集まる場所では、避難口に人が押し寄せて事故につながることがあります。特に階段などでは落ち着いて冷静になるよう心がけてください。 エレベーターに閉じ込められた場合は、操作パネルに設置されている非常電話をかけましょう。電話がつながらなくても、根気よくかけ続けるよう心がけてください。大規模な地震の場合、大都市では救助が遅れて何十時間も閉じ込められたままになることもありますが、辛抱強く待つしかありません。無理に出ようとすると危険です。 電車や乗り物に閉じ込められた場合は、パニックになることもあるので冷静になり、非常口や外に出られるところを探しましょう。停電などで暗くなっていることも多いので、声を掛け合ったりすると安心感が増し、自分の位置を確認する手助けにもなります。 あらゆる場所での火災の際の避難方法については、火災で詳しく解説しています(まだなし)。 新潟県中越地震でも起こったように、車の中で避難生活を過ごしてエコノミークラス症候群を発症することがあります。長時間車の中にいることを極力避けて、軽く運動したり体をもみほぐすなどの処置をしましょう。 避難生活時に困るといわれているのがトイレをはじめとした水に関することです。断水となった場合は水洗トイレが使えなくなります。水があっても飲料や調理用が優先されます。 地震はいつ起こるか予測できません。また、日本は世界の地震の1割(特に1990年代後半~2000年代前半は世界のマグニチュード6以上の地震の2割が発生→[http://www.bousai.go.jp/data/img_2003_06_19/fig1-1-1.gif 内閣府防災情報])が発生している地震多発地帯で、地震が起こらないといえるところはありません。非常袋を用意して半年に1度ほど点検したり、家具の転倒防止をしたりといったことから地震への備えははじめられます。 帰宅困難になったときの備えとして、職場やよく出かける場所から自宅への帰り方がわかる地図(帰宅地図)を持ち実際に帰宅する訓練をすること、職場に食料(チョコレートや飴など糖分のあるもの)やスニーカー(落下物から足を守る)、携帯カイロなどを置いておくこと、家族で安否のとり方や集合場所などを話し合っておくことなどがあります。 防災訓練や地域の防災組織への参加で、防災の知識や体験談を知り、備えることもできます。 家庭では、さまざまな地震対策を行うことができます。 事前に集合場所や連絡方法を話し合っておき、安否確認がしやすい体制を整えておきましょう。 非常袋・消火器具・火気類の点検をしたり、家具の転倒・落下防止や屋根やベランダ、庭、ブロック塀の安全対策、家の耐震診断や補強などをしておくと役立ちます。 避難にあたっての経路を確認しておくことも重要です。ドアなどの近辺に倒れたり散乱して開閉が困難となるようなものがないか、ドアが歪み開閉できなくなった場合どうするか、自動ドアなど手動で開閉できるかなどあらかじめ準備しておくとよいでしょう。 瓦葺きの家では、瓦が落ちてこないよう固定したり、落ちてくる瓦に当たらないように逃げるルートを確保しておくと安全です。 避難の妨げにならないように、逃げ道に荷物を多く置かず、非常袋はすぐに取り出せる場所に置いておきましょう。 また、市町村などが地震による被害が起こる範囲や安全な避難経路を予測した資料を作成していることがあります。これを家族などでの避難場所の話し合いの参考にすると役に立つかもしれません。これはホームページや役場などで手に入れることができます。 場所によって、特に地震災害に対して備えておかなければならないことがあります。 まず、海岸に近いところでは、地震が来たらすぐに逃げられるような準備をしておかなければなりません。サンダルなどすばやく履くことができる履き物を常に出口に置き、持ち出さなければならない重要品はすぐに持ち出せるようにしておきましょう。また、避難場所となる高台や高い建物の場所とそこへの道を確認し、いざとなったときに迷わず避難出来るようにしておきましょう。 がけや斜面に近いところでは、海岸に近いところと同じくすぐに逃げられる準備をしておきましょう。 非常袋の用意は、普段からできる防災のなかでも、最も分かりやすく実行しやすい方法の1つです。また、非常袋を用意し身近なところに置いておくということは、防災意識の向上にもなります。 非常袋の総重量(袋も含む)は、成人男性で15kg、成人女性で10kgほどがいいとされていますが、個人差があるので、実際に中身を詰めて背負ってみたものを参考にしましょう。また、小さな子供がいる場合はその体重も考慮に入れるようにしてください。 非常袋に入っていると役立つもの(参考) 飲料水(ミネラルウォーター)5~10リットル - 1人1日2リットルくらいで、人数によります。 非常食 - 日持ちが効くものを入れ、定期的に点検し賞味期限が近づいたら入れ替えるようにしてください。 懐中電灯 - 充電式だと電池要らずです。ただし、充電池が空の状態だと地震発生時に即座に使えません。 ラジオ - 充電式だと電池要らずです。ただし、充電池が空の状態だと地震発生時に即座に使えません。 衣料品 - 季節ごとに入れ替え。 ラップ - 食器などの使い回しが可能になります。 ウエットティッシュ - 水が貴重なので、初めからぬれているものは役に立つようです。 使い捨てカイロ - 冬に限らず、夜急激に冷え込んだ場合などに有効です。 簡易トイレ - 断水でトイレが使えないときなどに役に立つようです。 ホイッスル、防犯ブザー - 閉じ込められたときに、体力を消耗せずに救出者に気付いてもらえることがあります。 携帯用浄水器 - 断水時どうしても水が必要な場合に役に立つようです。 アルミ保温シート - 冬場に役に立つようです。 非常袋の中身は半年に一度程度点検し、非常食などを取り替えるようにしましょう。 thumb|right|地球表面のプレート日本周辺には4つのプレートがある。 地震の根本的な原因は、地球上に十数枚あるプレートが移動し、岩盤が動くことです。プレートの移動によって、プレートの上に乗っかっている岩盤が、あるところではぶつかり合い、あるところでは引っ張り合い、あるところではすれ違っています。この岩盤の動きは絶えず起こっていますが、多くの場合ではこのエネルギーが「ひずみ」として断層周辺に蓄積され、限界に達し一度に大量のエネルギーが放出されると大地震が発生するのです。 日本周辺は4つのプレートがぶつかり合う場所で、世界の地震の1割が発生する場所です。広範囲に被害を及ぼすプレート境界型地震(東海地震・東南海地震・南海地震・関東地震・十勝沖地震など)は解放されるエネルギーの量が大きく、地震の規模=マグニチュードが大きくなります。局地的に大きな被害をもたらす断層型地震(濃尾地震・兵庫県南部地震・新潟県中越地震など)は、陸地の特に大都市で発生した場合に大きな被害が発生します。断層型地震を起こす活断層は日本中に点在していて、いつどこで地震が発生してもおかしくありません。 地震には、前震が起こる場合と起こらない場合があります。どれが前震でどれが本震かということは、比較的後になってから調査で判明することが多く、「前震が起こったから本震に備えろ」というのは難しいと考えられています。 大きな地震の場合、必ずと言ってよいほど余震が発生します。余震は前震と違って前もって備えることができるので、大地震の後は余震に注意するようにしましょう。余震の発生パターンは、新潟県中越地震のように余震が多発するものや、兵庫県南部地震のように余震の規模が小さいものなどいくつかありますが、規模が大きな地震ほど余震に警戒しなければならない期間が長い傾向にあります。ただし、群発地震のような例外もあります。 例えばテレビの地震速報であなたが住む町の震度が震度4と発表されていても、その町のほかのところでは震度3や震度2だったりというように、近い場所どうしでも震度が違うことがあります。これは地下の地盤の性質によって地震の揺れの伝わり方が違うからです。水分を多く含んだ地面は地震の揺れを大きくし、水分が少ない地面は地震の揺れが伝わりにくいのです。この地面の揺れやすさは、右の図をはじめとした調査結果によって知ることができます。 ただ、地盤の性質とは少し違った、「異常震域」と呼ばれる震度の違いもあります。異常震域とは、主に地中深くで起こる地震にみられる現象で、震央(震源の真上)から離れたところで震度が大きくなる現象です。これはプレートの重なり具合などから揺れが伝わりやすくなったときに起こるもので、詳しい仕組みはまだよくわかっていません。 また一般的に、建物が高ければ高いほど(大きいほど)、周期が長い揺れ(地震波)で揺れやすいと言われています。これは、物には最も揺れやすい振動周期というものがあるからで、地震のときには高層ビルはゆっくりと大きく揺れることが多いのです。 日本の地震観測で使われている10段階の震度とそれぞれの震度の被害については、震度を見てください。 将来発生が予測されている東海地震については、発生の兆候を常時観測していて、異常が見られた場合には3段階の情報が発令されます。最高レベルの警戒宣言が出された場合は、地震防災対策強化地域にあるように公共交通機関の規制や避難誘導などの措置が講じられます。各段階の情報が発令された場合は、テレビやラジオでテロップが流されるほか、報道発表などにより情報を手に入れることができます。 しかし、東海地震を確実に予知できる確証はなく、突然起こることも考えられています。 thumb|緊急地震速報の仕組み 緊急地震速報は、大地震の初期微動を感知してデータを処理し、大きな揺れ(主要動)が到達する前に揺れが予想される地域などを知らせるシステムです。2008年から一般向けにも発表されており、家庭や企業でも導入しているところがあります。テレビやラジオでは震源と地域名が発表されます。これはいわゆる「一般向け」で、最大震度5弱以上と推定される場合に、震度4以上と推定される地域名が発表される仕組みです。専用受信端末・ソフトに配信される「高度利用者向け」であれば、地域ごと(設置場所)の震度、ゆれ始めるまでの時間も分かる仕組みになっています。 [http://www.jma.go.jp/jp/quake/ 気象庁 地震情報] - 地震の震源の位置、規模(マグニチュード)、深さ、各地の震度、発生時刻などの情報を見ることができます。 [http://tenki.jp/qua/index.html tenki.jp 地震情報] - 地震の震源の位置、規模(マグニチュード)、深さ、各地の震度、発生時刻などの情報を見ることができます。 [http://www.hinet.bosai.go.jp/ Hi-net 高感度地震観測網] - 地震の震源の位置、規模、深さ、発生時刻などを、規模の小さな地震についても見ることができます。 [http://www.bosai.go.jp/jpn/jishin.htm 防災科学技術研究所 公開情報 地震] - 地震や防災に関する研究データの閲覧ができます。 [http://www.bousai.go.jp/ 内閣府防災情報のページ] - 幅広く各種防災情報が閲覧できます。
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前)(次) (技術上の指針等の公表等) 第28条 28
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話法とは、他人の言葉を伝える言い方のことです。主に、直接話法と間接話法があります。 直接話法とは、他人が言った言葉を、そのままそっくり括弧でくくった文です。たとえば、次のような文があるでしょう。 Vi diris al mi "Mi amas kareon.(君は、「自分はカレーが好きだ」と言ったろ) 間接話法とは、他人の言った言葉を、括弧でくくっていないぶんだと考えて良いでしょう。たとえば次の文などでしょう。 Vi diris al mi, ke mi amas kareon.(君はカレーが好きだと言った。) 直接話法の文と同じ意味です。 さて、英語などでは、時制の一致が起きましたね。たとえば、 You said to me that I loved curry. 実は、先ほどの文と同じ意味です。従属節の動詞(つまりloveですね)を見てください。love ではなく、lovedになっています。過去形になっているわけです。 一方、エスペラントの文を見てみましょう。loveに相当するのは、amiのところは、amisではなく、amasになっているのです。 このように、エスペラントでは、時制の一致が起こりません。 エスペラントの文と、英語の文を比べてみましょう。英語の文で、thanのところが、エスペラントの文では、keになっています。このように平叙文のときは、接続詞keによって、従属節をみちびきます。 また、否定文のときもkeを使うことができます。 Li diris al mi, ke li ne amas.(彼は、自分自身が好きでないといった) そして、命令文でも、keを使えます。 Li diris al mi, ke ŝi malfermu fenestron.(彼は、彼女に、窓を開けろと言った) 疑問文のときには、いくつかの接続詞を使い分けることになります。しかし、その使い分けは簡単です。 まず、疑問詞をつかった疑問文は、その疑問詞で導きます。 Li demandis min, kiu venis.(彼は私に、だれが来たか聞いた) 次に、ĉuを使った疑問文は、ĉuで導きます。 Li demandis min, ĉu mi amas kareon.(彼は私に、カレーが好きか聞いた) 平叙文・否定文・命令文→ke 疑問文 → 疑問詞またはĉu
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法学>民事法>コンメンタール人事訴訟法 (秘密漏示に対する制裁) 第11条 参与員又は参与員であった者が正当な理由なくその職務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。 ---- {{前後 |人事訴訟法 |第1章 総則 第2節 裁判所 第3款 参与員 |人事訴訟法第10条(参与員の除斥及び忌避) |人事訴訟法第12条(被告適格)
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< 社会科学 観光学は、その名の通り、「観光」いわゆる英語でいう「ツーリズム」を扱う学問です。wikibooksでは、社会科学の一分野として便宜上置いていますが、人文地理学や、宗教学などの人文科学的分野、また、ジオツーリズムに代表されるネイチャーツーリズムや、持続可能なツーリズムを扱うため、または統計を扱うことが多いために数学などの自然科学の知識が必要になることもあります。日本ではまだ途上段階の学問を学んでいきましょう。
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Goのメソッドは、メソッドチェイン(''method chaining'')が可能です。 [https://paiza.io/projects/NqEoqWLqW4ttLBc7hNvLYg?language=go メソッドチェイン]: package main import "fmt" type Student struct { name string age int } func (s Student) PrintName() Student { fmt.Printf("Name: %v\n", s.name) return s } func (s Student) PrintAge() Student { fmt.Printf("Age: %v\n", s.age) return s } func main() { list := [...]Student{ {name: "joe", age: 17}, {name: "tom", age: 18}, {name: "alice", age: 17}, } for _, s := range list { s.PrintName().PrintAge() } } 結果(例): Name: joe Age: 17 Name: tom Age: 18 Name: alice Age: 17 28行目がメソッドチェーンです。 メソッド PrintName() と PrintAge() とも戻り値はレシーバと同じ Student で、この様なメソッドは戻り値を次のメソッドのレシーバーにできます。 レシーバーと戻り値の型が一致していなくてもメソッドチェインは可能ですが、型の組合せを慎重に考える必要があります。
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二詞一意(にしいちい)または ヘンディアディス (hendiadys)は、二つの名詞または形容詞を等位接続詞で結んで一つの意味を表わす修辞技法である[https://kotobank.jp/ejword/hendiadys hendiadysの意味 - 英和辞典 - コトバンク] などを参照。。 なお、hendiadysは、ギリシア語で「二つで一つ」を意味する ἓν διὰ δυοῖν (''hèn dià duoîn'') をラテン語化した用語。 『ガリア戦記』 で二詞一意の例としてよく知られているのは、次の箇所である。 ā cultū fr:Hendiadys#Citations​ "Par le développement [et] d'une vie civilisée"、#遠山 (2009), p.3 などを参照。「文明生活の発展(から)」 「文明開化(から)」#遠山 (2009), p.3 を参照。 ※直訳的には「文化と人間性」などと訳し得るが、ここでは一体的に訳されることが多い。 遠山 (2009), p.8 を参照。
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left|200px|金の単体 金 Au は金属光沢のある黄橙色の金属である。イオン化傾向が低く、反応性が低いことから単体として天然に存在する。純粋な金は柔らかく、展性・延性は全金属中最大である。 金は通常の酸とは反応しないが、濃塩酸と濃硝酸を3:1の割合で混合した王水には溶ける。 130px|王水 left|100px|白金 right|150px|金の利用 白金 Pt は金属光沢のある白色の金属である。金と同様イオン化傾向が低く、反応性が低い。 金や白金は多く産出しないため、貴金属(レアメタル)と呼ばれ、古くから硬貨や装飾品などに用いられてきた。しかしこれらは近年工業的に重要な物質となってきている。たとえば金は精密電子部品の配線に用いられ、また白金は化学反応を速める触媒として用いられる。
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(文書に準ずる物件への準用) 第231条 この節の規定は、図面、写真、録音テープ、ビデオテープその他の情報を表すために作成された物件で文書でないものについて準用する。 ---- {{前後 |民事訴訟法 |第2編第一審の訴訟手続 第4章 証拠 第5節 書証 |第230条(文書の成立の真正を争った者に対する過料) |第232条(検証の目的の提示等) 231
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情報化社会となった今、個人情報もスマートフォンやパソコンの中にもたくさんあります。でも、それを利用して個人情報を抜き取ろうとする悪い人もいます。悪い人は、アプリをダウンロードさせたり、メールを送って開かせたり、変なサイトにアクセスさせたりします。なので、誰から送られてきたかわからいメールは無視し、有名なサイトや信頼できるサイトをつかいましょう。また、うそやデマをインターネットに流す悪い人もいますから、流された情報は本当か?を冷静に判断しましょう。
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ページの作成:「法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法) ==条文== (財務諸表等の備置き及び閲覧等) ;第951条 # 調査機関は、毎事業年度経過後3箇月以内に、その事業年度の財産目録、貸借対照表及び損益計算書又は収支計算書並びに事業報告書(これらの作成に代えて電磁的記録の作成がされている場合にお…」
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小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校保健体育>自己形成と心の健康 本節は、自己形成の意味と心の健康についてみていきます。 本節も重要な単元となります。 自己形成・心の健康 ※自己形成とは何でしょうか。 思春期になると、自分自身を一つの対象として見るようになります。自分の性格、自分の能力や可能性、自分と友達の比較、自分は周りからどう見られているのかなどを強く意識するようになります。 偏った見方をせずに自分自身を見つめるようになると、自分自身がどんな人間か分からなくなってしまうかもしれません。力のなさを感じて何の理由もなく落ち込んだり、なりたい自分と今の自分の違いを理解するのに悩んだりします。逆に、自分が大人に近づくと、自分の長所や特技・可能性を実感するようになります。 このような経験を積み重ねると、自分らしい考え方や振る舞いが出来るようになります。 ナルシシズムとは、自分を好きになりすぎる状態や自分に興味を持ちすぎる状態を指します。ナルシシズムはギリシア神話のナルキッソスから来ています。ナルキッソスは水面で自分の美しさを考えている間に亡くなったと言われています。 自己形成とは、自分にしかない考え方や行動を見つけ出す過程を指します。 様々な経験・考え・学び・悩み・成功・失敗を繰り返して、自己形成が進みます。その結果、自分の長所や短所などを含め、自分の性格と向き合うようになります。大切なのは、自分が好きだと思えるかどうかです。 様々な教科の学習・部活動・学校行事・友達や他の人と交流、読書などは、自己形成にきっと役立つかもしれません。心豊かな「自分」を作るためには、このような活動に取り組み、様々な生き方や考え方を学ばなければなりません。 これまで人間は1種類の自己しかないと考えてきました。しかし、社会が複雑になってくると、意識の有無に関係なく、場所や時間に合わせて様々な自己に変わっていくと言われています。 ※心の健康と自己形成の進歩にはどのような関係が考えられるでしょうか。 心の健康では、自分がどう感じていて、どのように考えていて、どのように他の人と仲良くしていて、どのような生き方なのかに大きく関係しています。 知的機能が発達すると、困った時や悩んだ時にどうしたら上手く解決出来るのかを慎重に考えられるようになります。情意機能が発達すると、他人の気持ちに気付いたり、自分の感情に気付いたり出来るようになります。また、情意機能が発達すると、自分の気持ちを上手く表現出来るようになります。社会性が発達すると、他の人に助けを求められるようになります。また、他の人のために何かをすると、自身や満足を得るようになります。 こうして自己形成が進み、自分の望む価値観を考えるようになると、自分らしい生き方を目指すために何をしなければならないのかを考えるようになります。
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (当事者の立会い等) 第142条 第111条の2から第114条【第111条の2、第112条、第113条、第114条】、第118条及び第125条の規定は、検証についてこれを準用する。 2011年改正により以下のとおり改正。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第1編 総則 第10章 検証 |第141条(検証の補助) |第143条(証人の資格) 142 142
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ページの作成:「法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法) ==条文== (新株予約権者に対する通知等) ;第253条 # 株式会社が新株予約権者に対してする通知又は催告は、新株予約権原簿に記載し、又は記録した当該新株予約権者の住所(当該新株予約権者が…」
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コンパイラに関する理論の書籍です。
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法学>民事法>商法>コンメンタール商法>第1編 総則 (コンメンタール商法) (商号の選定) 第11条 商人(会社及び外国会社を除く。以下この編において同じ。)は、その氏、氏名その他の名称をもってその商号とすることができる。 商人は、その商号の登記をすることができる。 会社法制定前の第16条を継承。 本条には登記事項に関する公告義務に関する定めがあったが、「法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整理等に関する法律」附則第9項に「登記所がすべき公告は、当分の間官報でするものとする。但し、登記事項の公告は、当分の間しない」と規定され死文化しており、会社法制定改正に伴い廃止削除された。 商法第21条の規定により商号使用の禁止を請求することができるとした事例。 わが国においてとくに市民の生活と関係のある有数の大会社で、世人にあまねく知られている甲会社が本店を移転する計画で建設した新社屋の所在地と同一行政区画内において、甲会社と同一の事業を営むに足りる能力および準備のない乙会社がその商号および目的を甲会社と同一のものに変更し、これを登記したこと、そのため、甲会社は新社屋所在地に本店移転の登記をすることができなくなつたこと、乙会社の裏書のある手形が銀行に呈示されたため、同一商号の甲会社に対し銀行から問合せがあつたこと、その他乙会社が甲会社の商号と同一の商号を使用することについて原判決理由記載の事情があるときは、甲会社は商法第21条の規定により、乙会社に対し、該商号の使用の禁止を請求することができる。 ---- {{前後 |商法 |第1編 総則 第4章 商号 |商法第10条(変更の登記及び消滅の登記) |商法第12条(他の商人と誤認させる名称等の使用の禁止) 011
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(事務所の設置) 第40条 税理士(税理士法人の社員(財務省令で定める者を含む。第4項において同じ。)を除く。次項及び第3項において同じ。)及び税理士法人は、税理士業務を行うための事務所を設けなければならない。 税理士が設けなければならない事務所は、税理士事務所と称する。 税理士は、税理士事務所を2以上設けてはならない。 税理士法人の社員は、税理士業務を行うための事務所を設けてはならない。 (事務所設置の義務) 第40条 税理士は、税理士業務を行うための事務所を設けなければならない。 税理士は、税理士業務を行うための事務所を2以上設けてはならない。但し、特に必要がある場合において、大蔵省令で定める手続により国税庁長官の許可を受けたときは、この限りでない。 本条では、税理士・税理士法人が税理士業務を行うための事務所の設置義務と、その設置する事務所は税理士事務所と称することを規定している。また、税理士1人につき1税理士事務所までに制限されており、税理士法人の社員税理士・所属税理士がその税理士法人と別個に税理士事務所を設けることを禁止している。
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OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'元に戻す'、'やり直す','繰り返し'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 セル内の数式や値は簡単に消去することが出来ます。内容を消去したいセルを選択した状態でDeleteキーを押します。この時、消去したい内容を選ぶウィンドウが表示されるので、'全て削除'にチェックをつけてOKボタンをクリックすると、セルの内容が削除されます。 また、セルを選択した状態でBackSpaceキーを押すと罫線、文字の位置、背景色などの情報を残したまま、セル内の文字、数値、数式だけを消すことができます。 Calcでは、文字列、日付、数値が区別されます。これらはデータとして異なった扱いを受けるため、見た目が同じでも、データとしての扱いが異なればある操作に対する挙動も変わって来ます。そのため、データを入力するときは、データが正しい形式のデータとして扱われるように入力する必要があります。 文字列は数字以外の文字をセルに入力したときに、セル内のデータが文字列であると見なされます。 数値は、数字を入力したときにセル内のデータが数値であると見なされます。数字は、整数以外に実数を扱うことが出来ます。 最後に日付ですが、日付は 年/月/日 の形で入力する必要があります。入力し終わると、セルの書式に従って Y年M月D日 や M月D日 などの形式で表示されます。 一旦セルの内容が確定されると、単純にセルを選択し、書き込みを行なうだけでは、セルの内容を編集することは出来ません。この操作ではセルの内容が上書きされます。セルの内容を編集するときには、編集したいセルをダブルクリックするか、セルを選択した状態でF2キーを押して下さい。 特定のセルへジャンプを行なうには、'ナビゲータ'機能を利用します。'ナビゲータ'機能は、セルや文書中に挿入された画像などの移動を行なう機能です。 'ナビゲータ'を利用するには、'編集'>'ナビゲータ'を選択します。この時、ナビゲータウィンドウが開かれます。ナビゲータウィンドウにはいくつかの機能があります。ここでは、特定のセルへのジャンプだけを扱います。ナビゲータウィンドウには、それぞれ'行'、'列'と書かれた部分があります。ここでそれぞれの値をジャンプ先の値にし、Enterキーを押すことで、選択されたセルに移動することが出来ます。 OpenOffice.org Writer_文字列の操作#'切り取り'、'コピー'、'貼り付け'、'形式を選択して貼り付け'の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 OpenOffice.org Writer_文字列の操作#検索と置換の使用で説明されている内容がそのまま応用できます。 セルに対して設定した文字飾りや背景色などを一律に取り除くことが出来ます。この操作は、書式を取り除きたいセルを選択し、'書式'>'標準の書式設定'を選択することで行ないます。この操作は、複数のセルに対して同時に行なうことが出来ます。 連続データとは、何らかの決まりを持って入力されるデータ群の事です。例えば、月ごとのデータの変化を表にするときに、月のデータを自動的に作成できると便利です。連続データはこの様な情況で威力を発揮します。 連続データを作成するには、'編集'>'連続データ'を用いる方法と、オートフィルを用いる方法があります。 '編集'>'連続データ'を用いる方法では、まず最初に、連続データを挿入したい(複数の)セルを選択します。次に、'編集'>'連続データ'>'連続データの作成'を選びます。すると、連続データの内容を定めるウィンドウが開きます。このウィンドウでは、連続データの種類や初期値、増分などを定めることが出来ます。連続データの種類は、ウィンドウ内の'連続データの種類'によって定めることが出来、データの初期値、増分はそれぞれ、'開始値'、'増分値'によって定めることができます。 次に、'オートフィル'を用いる方法について述べます。'オートフィル'を用いるときには、連続データの初期値となるデータを該当するセルに入力します。次に、入力したセルの右下で、カーソルが十字になる部分を見つけ、その部分から連続データを作成したい方向へマウスをドラッグします。すると、ドラッグされたカーソルが横切ったセルの中に、連続データが作成されます。 OpenOffice.org_Writer_ファイルの操作#ハイパーリンクの作成で説明されている内容がそのまま応用できます。
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コンメンタール貨物自動車運送事業輸送安全規則 貨物自動車運送事業輸送安全規則(最終改正:平成二一年五月一八日国土交通省令第三六号)の逐条解説書。
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前)(次) (権利変換手続開始の登記) 第70条 70
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法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則 (たな卸資産及び工事損失引当金の表示) 第七十七条 同一の工事契約に係るたな卸資産及び工事損失引当金がある場合には、両者を相殺した差額をたな卸資産又は工事損失引当金として流動資産又は流動負債に表示することができる。
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たとえば自動車事故を起こして他人にケガをさせたら、事故を起こした運転者は、損害賠償として、後日に金銭を払うのが通常である。この場合、事前には、運転手と、ケガさせられた怪我人とのあいだには、契約関係は無い。 しかし、契約関係のない間でも、一定の損害を与えた場合には、損害賠償をする責任があることが、民法などで定められている。 このように、おもに過失や故意などによって、他人に損害を生じさせる行為のことを不法行為(ふほう こうい)という。特に、その不法行為が、故意や過失である事を強調する場合に「一般の不法行為」という。 不法行為の被害者は、加害者に対して損害賠償を請求できる。(民709) また、損害賠償は原則的に、金銭の支払いで行う。 ※ 参考文献: 有斐閣『債権 エッセンシャル民法*3』永田眞三郎ほか、293ページ) 不法行為では、原則的には「故意」(こい)または「過失」(かしつ)である事が、損害賠償のさいの要件であり、これを「過失責任の原則」という。 「故意」(こい)とは、「わざと」という意味である。より正確に言うと、「故意」とは、自分の行為が他人に損害をおよぼす可能性がある事を知りながら、あえてその行為をするという心理状態のことである。 「過失」(かしつ)とは、「注意を怠って(おこたって)」という意味である。より正確に言うと、「過失」とは、法律上要求される注意義務を怠って、事故などを発生させてしまう事、および、社会生活上は予測して当然の事を予測しなかったために事故などを発生させてしまう事である。 この原則により、たとえば、AとBのあいだで、BがAから借りた物を、Bが勝手に善意(事情を知らない)の第三者Cに転売してしまっても、Bに過失または故意があるので、AはBに損害賠償できる。 また、過失責任主義により、私たちは通常の社会生活で必要な注意を行って、さらに、じっさいに注意を実行していれば、私たちが大きな損害賠償金を支払うことは、まず起きないように、なっている。 だが「過失責任の原則」にも例外があり、公害などの場合が例外である。公害への住民などからの損害賠償では、公害を発生させた企業は、無過失で賠償責任を負う。この理由は、かつての法律では、企業側に故意や過失がある場合にのみ賠償をさせるという方針だったが、その方針の結果、被害者の住民の救済があまり進まず、被害を拡大させてしまった、などのような歴史的な経緯への反省に基づくものである、というのが通説である。 なお、一般に損害賠償の金額は、その事故などによって、ふつう発生する損害を程度の金額である。 {{コラム|四代公害裁判| 四代公害裁判は、すべて民事裁判として扱われた。 また、イタイイタイ病以外は、判決で不法行為責任を問われた。 つまり、水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんぞく は不法行為責任(民法709条)を問われた。 (※ 範囲外 :)なお、刑事事件にともなう民事の(被害者などへの)損害賠償などの民事裁判や命令(「損害賠償命令制度」)については、日本では、刑事訴訟で有罪判決の出たあとに、民事での初審での損害賠償の裁判または審理が始まり、(「犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律」)、4回までの審理がある仕組みがあるという仕組み。 こうすることで、被害者側は、刑事訴訟の専門的知識などの負担が減るし、また、対応する審級の刑事訴訟の判決結果を参考にできる。 なお、欧米では異なる。欧米では、刑事訴訟内において損害賠償を請求するような国もある。 不法行為の証明は、原則として、賠償をもらおうとする側が証明を行う義務があり、このことを挙証責任(きょしょう せきにん)という。(※ 立証責任(りっしょう せきにん)ともいう。検定教科書では「挙証責任」の表記なので、本節では「挙証」の表記にする。) ※ つまり、損害賠償の訴訟では原則として自身を被害者であると主張する側が証明しなければならない大村敦志『新基本民法 6 不法行為編 法定債権の法』、有斐閣、平成27年11月20日 初版、43ページ、。(損害賠償の請求の訴訟は原則として直接の被害者が訴訟しなければならない永田眞三郎ほか『債権 エッセンシャル民法*3』、有斐閣、2010年6月30日、305ページ) さて、法学所には無いが、「特に法で定めのない場合には、原告が証明責任を負う」と考えておくと、分かり易い。 刑事訴訟でも、「疑わしきは被告人の利益に」の原則により、証拠不十分なら事実上は原告(検察)の負けのような状態になる。 (※ 範囲外 :)背景として、「なるべく原告が物事を証明すべき」という思想がある。(これは法学書には書いてないが、政治評論などでは比較的に常識的な考えである。法学というより立法論(りっぽうろん)かもしれない。「立法論」とは、「どういう法律を作るべきか?」という理論などのこと。) なぜなら原告は、事前に証拠を揃える事ができたりして有利である。一方、被告は、原告から不意打ち的に訴訟を起こされるので、事前に充分な証拠を被告が揃えておくのは困難である。 だからなるべく原告が物事を証明すべき、という判断になるわけである。 不法行為にかぎらず、一般に訴訟の中の個々の案件において、原告または被告のどちらかに証明の責任が必ずあるので、その責任のことを「挙証責任」または「立証責任」という。この「挙証責任」という言葉を使うなら、つまり、「挙証責任は、やや原告側に重い」という事になるだろう(法学書には書いてない)。 なぜこのような、原告側の証明負担があるかについては、下記のコラムのようなお話を読んでもらえば分かりやすいだろう。(結論を述べると、悪用や濫訴・乱訴を防ぐため、などの理由である。) {{コラム|(※ 範囲外 :)「被害者」の挙証責任| 「被害者」を名乗る原告側に挙証責任を要求するのは、一見すると弱者でありそうな被害者に負担を要求していて残酷なように思えるかもしれませんが、しかし、法の悪用を防ぐために必要な事です。 もし、被害者に挙証責任を要求しないと、たとえば詐欺師(さぎし)や暴力団員(ヤクザ)のような人たちが、なにかの「被害者」を名乗り、罪なき人々から金銭をせしめることに悪用されかねません。 たとえば、読者のあなたが(被告のような立場になり)、Wikibooks執筆者の私(私は原告としましょう)から、次のような賠償請求をされたとしよう。「オマエ(=読者であるアナタ)はオレに、精神的苦痛により損害を与えた! 私(このwikibooks執筆者)は被害者だ!オマエは加害者だ! だから賠償として、オマエ(=読者であるアナタ)はオレに1000万円を支払え!!」と言われたとしよう。 もし被害者に挙証責任が無いなら、読者のあなたは1000万円を私に支払う事になってしまいます。しかし、どう考えても、読者が金を払わされるのは不合理です。よって、そもそもの前提・仮定の「被害者には挙証責任が無い」が間違っている事になります。よって、「被害者が挙証責任を負うべき」だという理屈が導かれます。(数学でいう背理法のような論証テクニック) このように民事訴訟では一般的に、なにかの被害を主張する側が証明の義務を負います。 もし挙証責任が(原告・「被害者」への負担として)存在しない世界だと、賠償するほどの精神的苦痛を与えてない事を証明する義務を負う側は、読者であるアナタ(=被告のような立場)の側になってしまう。 もちろん、もし上記の私の言い掛かりのような事例で賠償金が支払われる事態なんて起きたら不合理なので、じっさいの裁判では、賠償をもらおうとする被害者の側に挙証責任の義務があるわけである。 なので、傾向として「原告・被害者に挙証責任」のような傾向があるわけである。 上記の説明では、分かりやすくするために暴力団や詐欺師による悪用を例にあげたが、なにもそういう反社会な団体の人でなくても、訴訟なら原告に挙証責任は要求される。 なぜなら世の中には、アタマのおかしい人や、被害妄想の激しい精神異常者もいるので、そういう狂人がワガママを通すのに裁判を悪用させないように、原告に挙証責任を要求する必要があるのだろう。 本来なら、法学などでキチンと、上述のような、原告の証明負担の傾向を説明すべきであろう。しかし現状の法学書はそうなっていない。しかし損害賠償請求などの民法の規定はそういう原告側の証明負担の思想になっている大村敦志『新基本民法 6 不法行為編 法定債権の法』、有斐閣、平成27年11月20日 初版、43ページ、永田眞三郎ほか『債権 エッセンシャル民法*3』、有斐閣、2010年6月30日、305ページ。 (※ 範囲外 :) ※ ただし、例外もある。たとえば、製造物責任法(いわゆる「PL法」)では、訴訟では(被告のような立場になる)製造メーカーの企業側が証明している。 こういう例外があるので、検定教科書では残念ながら「訴訟では原告の側が挙証責任」とは教えづらいし、実際にそうは教えていない。 ただし、考えを変えればPL法が制定される前までは、原告の消費者側の挙証責任の負担が今よりも大きかったわけで、そういう視点では、やはり「原則として、訴訟では原告の側が挙証責任」ともいえる。 ※ 下記の場合でも、原告と被告の関係を念頭に置いておくと、わかりやすいだろう。 (※ 範囲外 :)一般的な法学書には、原告の挙証責任負担の考えは無いが、しかし特殊な事例には原告に負担を課す場合の学説もある。後述する「悪魔の証明」のように、不存在の証明をするのは困難であるので、不存在の証明の場合には原則的には物事を主張する側に証明の義務があるのです。なお、「悪魔の証明」の原告の証明負担の考え方を、法学の「利益衡量説」と関連づけ学説もある三木裕一ほか『民事訴訟法 第3版』、有斐閣、2021年1月15日 第3版 第8刷発行、P269。 (※ 範囲外 )証明責任の分配 (※ 範囲外: )民法などの民事系の法律では、紛争の種類ごとに、原告と被告のどちら側に挙証責任があるか等が、あらかじめ定められている(※ 詳しく知りたければ「証明責任の分配」で調べよ)。 (※ 範囲外 )立証責任の転換 ※ なお、刑事訴訟でも原則的には、原告側(検察)に挙証責任が要求されている。ただし、刑事訴訟でも例外的に、事件の種類によっては被告側に証明の責任のある場合もある(「立証責任の転換」、「証明責任の転換」)。もし読者が実務で必要になったら、刑法や判例や法学書などを参照せよ。 (※ 範囲外 )裁判における「証明」 (※ 範囲外: )「証明」と言っても、数学の「証明」とは違い、厳密に科学的に永久普遍の証明は、社会では不可能である。なので、裁判での証明は、裁判官が、「確からしい」と納得する程度の証明である。(詳しく知りたければ「自由心証主義」について調べよ。なお、自由心証主義とは、このことではないので、混同しないように。) けっして学説の「証明」や、科学法則などの「証明」ではないし、裁判所はけっして学会や大学ではないので、そのような場ではない。事件の事実関係の確からしさの高そうな証拠の提出のことが、裁判でいう「証明」のことである。 不法行為にかぎらず、民事訴訟では、証拠や取り調べに、以下の原則がある。 民事における職権証拠調べの禁止 (※ 範囲外: )民事訴訟では、裁判所は、証拠集めをする権限をもっている。また、裁判所による取調べも可能である。しかし民事訴訟では、自発的に裁判所が証拠調べをすることは規制されており、原告または被告からの依頼によって裁判所に証拠調べの依頼があったなら、裁判所は証拠調べができる。しかし調べられた証拠は中立的なものとなり、たとえ原告/被告のどちらか片方から依頼されて裁判所の調査した証拠であっても、原告と被告のどちらの陣営でも自分たちのための証拠として活用できる(証拠共通の原則)。なお、裁判所の外でも、裁判所は証拠集めや取調べもできる。 なお、刑事訴訟と行政訴訟では、なんと裁判所は、場合によっては独自に証拠を探してくることが可能である。刑事訴訟や行政訴訟での、このような裁判所みずからが証拠を探してくることを「職権証拠調べ」という。職権証拠調べは、かなりの権限なので、法律に明記されている必要がある(刑訴法298条の2、行訴法24)。 一方、民事訴訟では、裁判所には、職権証拠調べの権限はほぼ無い。(学説などでは例外的に、民事保全などの手続きのための最低限の証拠調べなどが断片的だが認められる山本弘ほか『民事訴訟法 [第3版]』有斐閣、2018年4月10日 第3版 第1刷、243ページ、と考えられている。) 自白(じはく) (※ 範囲外: )民事訴訟では、(原告または被告による)自白(じはく)は、証拠になってしまう場合がある(民訴179条)。 もし刑事訴訟なら、自白は拷問などのおそれがあるので、刑事訴訟での自白は証拠にならないと憲法38条や刑事訴訟法319条に定められている。しかし、民事は別である。おそらくだが理由は、そもそも、民事では、被告は、べつに原告の民間人によって逮捕されてないのだから、原告から被告への拷問(ごうもん)などによる自白の強要の心配が無いからだろう。(厳密に考えると、刑事事件にともなう被害者への損害賠償などの民事訴訟などもあるので複雑だろうが、ここwikibooksの高校教育では立ち入らないとしよう。) 損害賠償は、原則的に金銭で行う。(※ 参考文献: 有斐閣『債権 エッセンシャル民法*3』永田眞三郎ほか、293ページ) なお、他人に物を奪われた場合に「その物を返してほしい」という場合は、そもそも(「不法行為」に対する)「損害賠償」ではなく、物権的な返還請求の問題である。 しかし、そもそも損害の種類が「ケガをさせられた」のように、けっして物権の問題ではない損害の場合もあるので、こういう場合、損害賠償の問題になるわけである。 損害を受けたことによる賠償金では、財産的な損害賠償のほかにも、身体的な損害への賠償、精神的な苦痛への賠償、名誉などへの賠償なども支払う義務がある。(民710) こういった、身体や精神などへの損害の賠償金のことを慰謝料(いしゃりょう)という。 なお、自動車事故などの場合で被害者が死亡した場合は、相続した人が、損害賠償や慰謝料を請求できる。(※ 実教出版の検定教科書にある例。) 不法行為の損害賠償を請求するには、下記のような要件が必要である。 損害の発生があること。 加害者に責任能力があること。 被害者の保護されるべき権利への侵害があること。 (原則として)故意または過失が加害者にあること。 損害賠償については、もし損害が無ければ、賠償は発生しない。 ※ 備考: なお一方、刑法では、犯行が未遂などに終わって、犯罪被害が無くても、犯人が逮捕される場合もある。刑法と混同しないように。 (※ 高校の範囲内。東京法令出版の教科書にて「相当の因果関係」および「事実的因果関係」の記述を確認。)(※ ビジネス法務検定3級にも出題されうる用語。中央経済社『ビジネス法務検定試験 3級』2016年度版にて、「相当因果関係」の記述を確認。) 例えば、AがBをなぐってケガをさせたとする。そして、Bはその治療のために病院に向かう途中、Cの運転する自動車による不注意運転の交通事故で、Bは死んだとする。この場合に、AがBの死亡のぶんまで損害賠償をするのは、不合理であろう。 法的な訴訟において「因果関係」をあつかう場合、通常の日常語での「因果関係」とは別に、「事実的因果関係」(じじつてき いんがかんけい)という概念を用いる場合もある。 「事実的因果関係」とは、例えるなら、「Aが起きたせいでBが起きた」と考える場合に、さらに「もしAが起きなかったら、Bも起きなかっただろう」とまで考える推論が、「事実的因果関係」である。「あれなければ、これなし」的な因果関係のことが、事実的因果関係である。 しかし「事実的因果関係」だけだと、賠償範囲が際限なく拡大してしまう可能性があり、切りがなくなってしまいかねない。たとえば、本節の冒頭の例では、BをなぐっただけのAが、Cの不注意運転によるBの死亡事故のぶんまでで賠償しては、不合理だろう。 他の例を考えれば、例えば、AがBをなぐったが、その日の晩にBがムカついた気分をまぎらわせるためにヤケ酒を飲んだら、急性アルコールでBが死んだ場合に、Aに損害賠償するのも、なんだか不合理だろう。 あるいは、もしBがCによる交通事故にあわない世界でも、Aに殴られたあとのBがその不満をBの奥さんのDに八つ当たりして、その結果、奥さんと不和になり離婚してしまった場合とかの慰謝料を、Aに要求するのも、なんだか不合理だろう。 そこで実際の損害賠償では、加害行為から一般的に生じるはずの結果のみに限定するなどの追加条件を加えられるのが通常である。 なお、加害行為から一般的に生じるはずと予見できた結果、という意味での因果関係のことを「相当因果関係」(そうとう いんがかんけい)という。 つまり、損害賠償の証明における「因果関係」とは、普通、「相当因果関係」のことである。 刑事事件の場合でも、被害者が加害者の犯行により被害を受けていれば、(検察の起訴による)刑事訴訟とは別に、損害賠償を求める民事訴訟を被害者は起こせるので、被害者は損害賠償を加害者に請求できる。 刑事訴訟と民事訴訟は独立しているので、たとえば、刑事訴訟で容疑者が無罪であっても民事訴訟では損害賠償が認められるといった場合もありうる。 自動車運転の交通事故も、自動車運転過失致死傷罪や危険運転致死傷罪などの犯罪である。これらの交通事故でも、加害者は、刑事責任と民事責任がある。 民事訴訟は、刑事訴訟とは異なり、警察が捜査したりしないし、検察が起訴したりしないので、被害者が訴訟を起こす必要がある。 特に、凶悪犯罪の加害者への民事訴訟の場合、被害者への報復などを予防する必要があるため、民事訴訟の際には弁護士などに相談するのが良いだろう。(※ 参考文献: 石原豊昭『法律トラブルを解決するなら この1冊』、第三版、自由国民社、148ページ) 加害者が、もし幼児や児童だったりする場合、「責任能力が無い」などとみなされるので、その幼児または児童は不法行為責任を負わないが、かわりに監督義務者が責任を負う場合がある。 ※ 15歳以上の年齢の者ともなれば、判例上でも責任能力を要求されるのが通常である。なので、読者である高校生諸君は、けっして注意義務を怠ってはいけない。 また、このように、一般の大人の判断力を基準にして、自分の行為が合法的であるかどうかを判断できるような能力のことを「責任能力」という。 損害賠償を加害者に請求するには、加害者に責任能力があることが必要である。もし、加害者に責任能力が無い場合、かわりにその監督義務者に損害賠償を請求することになる。 精神上の障害などで判断能力がいちじるしく低い者なども、責任能力が無いとみなされるので不法行為責任を負わないが、かわりに監督義務者が責任を負う場合がある。 なお、刑法上の責任能力の要求される年齢である14歳以上(刑法41条)とは、民事の責任能力の要求される年齢とは、別々である。 判断能力がいちじるしく低いと見なされる年齢の未成年者や、そのように判断能力のひくい精神障害者などは、責任能力が無いとみなされるのが、かわりに監督義務者が責任を負う場合がある。(民714) 法律上、保護されてる権利が侵害された場合は、当然に、損害賠償請求の根拠にできる。 また、日照権や侵害された場合も、不法行為として損害賠償を請求できる場合がある。(※ 検定教科書の範囲。東京法令出版の教科書にあり。)(※ 参考文献: 大村敦志『基本民法I 総則・物権』有斐閣) 法で定める特別な事故の場合、加害者に過失がなくても、被害者は加害者に損害賠償を請求できる。このような場合のことを無過失責任という。 企業活動などが関わる事件では、下記のようにいくつか無過失責任がある。 鉱害賠償(鉱業法109)、原子力事故の賠償(『原子力損害の賠償に関する法律』3)、労働者災害保補償(労基75)、大気汚染と水質汚濁による被害の賠償(大気汚染防止法25、水質汚濁防止法19)、などの賠償は無過失責任である。 要するに、これらの事故では、加害者側の責任が重い。 また、製造物責任法により、製品に欠陥がある場合の賠償では、被害者は製品の欠陥を証明するだけでよく、加害者に過失がなくても、損害賠償を請求できる。(※ 検定教科書の本文の範囲内。) また、自動車事故では、加害者である運転者の責任が、重い。(自動車損害賠償保障法3) (※ 検定教科書の本文の範囲内。東京法令出版の教科書で本文説明。また、実教出版でも、欄外の脚注で説明。) たとえば他人のせいで事故などにあって、被害者が1ヵ月間、健康上の理由により、働けなくなったとする。 すると、加害者が払うべき損害賠償の金額には、この1ヵ月ぶんの給料を上乗せするべきだろう、と一般的には思われている。 このように、不法行為(事故など)が無ければ、被害者が得られたであろう収入などのことを逸失利益(いっしつりえき)という。 一般に、損害賠償では、逸失利益も考慮して、賠償額を支払うべきであると考えられてる。 数式で書けば 逸失利益=[(年収 ー 年間生活費)×稼働可能年数]ー利息分 となる。(※ 参考文献: 『ビジネス法務検定試験 3級』東京商工会議所編、中央経済社、2016年度版、188ページ)(※ 参考文献: 『新 基本民法6 不法行為編』大村敦志、有斐閣、83ページ) また、被害者が死亡した事故の場合は、死ななければ人生の残り期間で稼げたはずの収入を、加害者は、死亡被害者の相続人に払うべきである、という考えである。 数式に「利息分」(りそくぶん)とあるが、将来得るはずの利益を前払いでもらう事になるのだから、前払いでもらった賠償金を銀行に預ければ利息がつくわけだから、賠償金額では、そのぶんの利息を差し引くべきである、という考えである。 もし被害者が女性で死亡事故の場合、主婦の場合だと賠償額が少なくなってしまいかねない問題があるので、そこで被害者が女性の場合は、以降はその被害女性は一般企業などで賃金労働する女性であると仮定して、逸失利益を計算するのが通常であるようだ。 さて、逸失利益には、下記のように専門的でややこしい問題点がいくつもある。 一般的に、ある物事が決して存在しないことを証明するのは、けっこう難しい。いっぽう、ある物事が存在することを証明するのは、簡単な場合が多い。 例として、数学の話になるが、たとえば、 仮説A: 偶数に偶数を足した場合、和が偶数になる場合もある。 という説(答えに偶数が存在する場合もあるという説)を証明するのは、簡単である。 たとえば、2でも4でも6でも8でもいいから、とにかく偶数を2個用意して、足してみればいい。 ためしに、4と8を足せば、 であり、 なので、2で割り切れるから偶数である。 で、少なくとも1つの計算例で偶数どうしの足し合わせた結果が偶数になれば、仮説は証明されたことになるので、これで、仮説(仮説A: 偶数に偶数を足した場合、和が偶数になる場合もある。)は証明できたことになる。 ところが、これがもし、つぎのような別の仮説 仮説B : 偶数に偶数を足した場合、和は決して奇数にならない。 となると、とても証明が難しくなる。 たとえ、ためしにいくつかの計算例をしてみても、それは、無限に考えられる「偶数に偶数を足した場合」のパターンの一部でしかない。 たとえば、 ・・・ と計算してみて、仮に 2+98476=98478 まで計算してみても、まだまだその後も偶数は続く。つまり、計算例には限り無く、無限につづいてしまう。なので、どんなに計算例を探してみても、それだけでは、決して証明できない。 このように、「ある物事について、それが決して存在しない」というような仮説を証明するのは、とても難しい。 論理学などでは、「ある物事について、それが決して存在しない」という種類の証明のことを「悪魔の証明」という。 さきほど例にあげた「仮説B : 偶数に偶数を足した場合、和は決して奇数にならない。」も、『悪魔の証明」の例である。 なお、高校数学IAなどの科目で習う証明法の「背理法」(はいりほう)という方法を用いて、 という仮説の証明ができる。(※ もし興味があれば、『高等学校数学A/集合と論理』を参照せよ。) なにも数学的な仮説にかぎらずとも、「ある物事について、それが存在しない」という仮説なら、そのような仮説の証明のことを「悪魔の証明」という。 法学書などでも、『悪魔の証明』はときどき紹介されている。(※ 文献例: 有斐閣『民法VI 親族・相続』、前田陽一 ほか、2015年 第3版、137ページ、13行目に「悪魔の証明」という語句がある。) 前の例では、数学的な例だったので、日常との関連がつきづらいだろう。そこで、今度はもっと、日常的な例を考えてみよう。 たとえば、夏のある日、蚊(か)に刺された人が、その事実をその日のうちに友人に証明する場合を考えよう。刺された人が、その事実を証明しないといけない事態になったとしよう。 もちろん、普通の夏に、普通の蚊に刺されただけとしよう。特殊な品種の蚊とかは考えない。刺された側の人物も、べつに特別な体質をもたない人物であると条件設定して、もしその人が蚊に刺されたら、刺された箇所が赤く腫れる、普通の体質だとしよう。 さて、もし、その人が右腕を蚊に刺された場合なら、友人に右腕を見せればいい。 このように、じっさいに虫刺されした箇所を、相手に見せれば、簡単に証明できるだろう。日常的には、このように虫刺されのあとを見れば、普通の相手は納得するだろう。このように、ある事件のあと、「ある事実が存在する」という事は、わりと簡単に証明できる。 一方、もし、ある日に蚊に指されてない人が、それ(その日に蚊に刺されてないという事実)を証明しなければならない事態になった場合、とってもメンドウな事態になる。 だって、体のどこを、友人に見せればいいんだい? 右腕か? でも、右腕だけを見せても、「左腕が虫に刺されてない」事は証明できないぞ? じゃあ、両腕を見せればいいのか? でも、たとい両腕を見せても、足を刺されてない事は証明できないぞ? じゃあ靴下(くつした)も靴(くつ)も脱いで、素足(すあし)を見せたとしよう。でも、腹部は? 背中は? とすると、結局、蚊に刺されてない事実を証明するためだけに、「体のどの箇所も、蚊に刺されてない」という事を証明する必要があり、よってハダカにならなければならない。たったひとつの「今日は、私は、蚊に刺されてない」という事実の証明のためだけに、衣服をすべて脱いで、友人にハダカを見せなければいけないという、とってもメンドウくさい事態になる。 このように、もし、自分が「悪魔の証明」(ある出来事が存在しない事の証明)をしなければならないとすると、メンドウくさい事態になる可能性が高い。
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以上の準備の下に,Laplace 変換による解法の正しさを証明することができる. この章の初めに述べたことを,特性方程式を用いて簡単に復習しておこう. 特性方程式を, とするとき,同次方程式 および非同次方程式 を初期条件 の下に解くという問題であった. [定理 3.2] ここに,q(t) は高々 n-1 次の任意の多項式である. \diamondsuit これを示すことが目標である.一般に, } と因数分解できるから これは部分分数定理の注にて証明した. ,補題3.2 を念頭におけば,定理 3.2 は, の場合に証明すれば十分である p(D) = p_1(D)p_2(D) にて p_2(D)x = 0 ならば p(D)x = 0.よって p_2(D)x = 0 となる p_2(D) があればよい. この節の証明方針を以下に整理すると,定理3.2(i) の \frac{q(s)}{p(s)} の分母 p(s) を因数分解したときに因数として (s-\alpha)^l を持ち,したがって \frac{q(s)}{p(s)} の部分分数展開を第二分解定理まで実施した結果,項 \frac{a_l}{(s-\alpha)^l} を持つのであれば,この原像の t の次数が微分方程式の解 x を構成する項の中で最高次数となり 式(2.17b)よりその次数は l-1 .これに作用素 p_2(D) = (D-\alpha)^l を働かせた結果が 0 になれば,証明全体の中のこの項 (D-\alpha)^l に関与する部分を完了させられる. 部分分数展開の結果,項として \frac{q_1(s)}{(s-\alpha)^2 + \beta^2} を持つものについては後述される. . は例67で示した {(l-1)!} = 0\quad(\because 補題 3.3(ii) およびその系) .よって,定理は, の場合だけ示せばよい.ところで補題 3.3 に留意すれば, の場合だけを論ずればよいことが分かる p(D-\alpha) = (D-\alpha)^2 + \beta^2 のとき,p(D-\alpha)e^{\alpha t}x = e^{\alpha t}p(D)x .したがって, を確めればよいことが分かる.ところが,これらは前章ですでに示されている. すなわち 式 (2.33) によれば, より直ちに, が出る. (D^2+\beta^2)^l\varphi_l = (D^2+\beta^2)^{l-1}\varphi_{l-1} = (D^2+\beta^2)^{l-2}\varphi_{l-2} = \cdots = (D^2+\beta^2)^2\varphi_2 = (D^2+\beta^2)\varphi_1 =(D^2+\beta^2)\frac{1}{\beta}\sin\beta t = -\beta\sin\beta t + \beta\sin\beta t = 0 また, に注意すれば, も明らかである.以上で定理の (i) の部分が示された. (ii) の部分は次のようにして示される ここでの証明法は二階線形微分方程式の解法と同じ. .いま証明したことから, は p(D)x = 0 の解である \frac{q(s)}{p(s)} \sqsubset x_0(t) ならば p(D)x_0 = 0 で,q(s)=1 の場合. .しかも初期値は, を満たす p(s) = s^n + a_1s^{n-1} + a_2s^{n-2} + \cdots + a_{n-2}s^2 + a_{n-1}s + a_n で, G(s) = \frac{1}{p(s)} \sqsubset g(t) と G をおくと, s^nG + a_1s^{n-1}G + a_2s^{(n-2)}G + \cdots + a_{n-2}s^2G + a_{n-1}sG + a_nG = 1…① 一方,式 (2.1) ,したがって式 (2.11) より、 sG = \mathcal{L}[g'] + g(0) s^2G = \mathcal{L}[g''] + g(0)s + g'(0) s^3G = \mathcal{L}[g'''] + g(0)s^2 + g'(0)s + g''(0) \vdots s^{n-1}G = \mathcal{L}[g^{(n-1)}] + g(0)s^{n-2} + g'(0)s^{n-3} + \cdots + g^{(n-2)} s^{n}G = \mathcal{L}[g^{(n)}] + g(0)s^{n-1} + g'(0)s^{n-2} + \cdots + g^{(n-1)} これらを①に代入して, \mathcal{L}\bigg[g^{(n)} + a_1g^{(n-1)} + a_2g^{(n-2)} + \cdots + a_{n-2}g'' + a_{n-1}g' + a_ng\bigg] + g(0)s^{(n-1)} + \left\{ g(0) + g'(0) \right\}s^{(n-2)} + \cdots + \left\{ g(0) + g'(0) + g''(0) + \cdots + g^{(n-2)} \right\}s + g^{(n-1)}(0) = 1 p(D)g = 0 より \mathcal{L}\bigg[\ \bigg] 内は 0 となり,①より s の係数を比較して, g(0) = g'(0) = g''(0) = \cdots = g^{(n-2)}(0) = 0, \quad g^{(n-1)}(0) = 1 .この初期条件に留意しつつ g*f に合成積の微分の公式を次々に適用すると, および, となり,上から順に a_n, a_{n-1}, a_{n-2}, \cdots a_2, a_1, 1 を掛けて加えると, {{制御と振動の数学/equation|p(D)(g*f) = \{p(D)g\}*f + f = f \because p(D)g = 0 を得る. この証明からも分かる通り,f(t) の Laplace 変換が存在しなくても g*f は, の解となる.たとえば, において,e^{t^2} の Laplace 変換は存在しないが, が解であることは明らかである この章の証明に Laplace 変換 が使われていない,というのは,Laplace 変換によって求めた原像 x_0, g * f が微分方程式 p(D)x = f の解であることを証明するのに Lapalce 変換を使っていない,ということである.ただ,非同次微分方程式の定常解 g*f の f については,f は与えられた関数であり,「f に対応する Laplace 変換がなくとも g*f は解となる」という部分には Laplace 変換が使われていないことはいえる.初期値の与え方についても最終項を除いて D^i(g*f) = (D^ig)*f となるように初期値 g^{(i)}(0) = 0,最終項は g^{(n-1)}(0) = 1 と後から与えてよい. .
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(父を定めることを目的とする訴え) 第773条 第733条の規定に違反して再婚をした女が出産した場合において、前条の規定によりその子の父を定めることができないときは、裁判所が、これを定める。 令和4年法律第102号による改正により、第733条(再婚禁止期間)が削除されるため、再婚禁止期間違反婚姻に替え重婚違反婚姻(第732条)に関して以下のとおり改正される(2024年(令和6年)4月1日施行)。 「父を定める訴え」の規定。戦後の民法改正においても、明治民法第821条の規定がそのまま受け継がれている。原意は、再婚禁止期間違反婚姻(民法第733条)により嫡出推定が重複し、第772条(嫡出の推定)が有効に機能しない場合に、裁判所が父を定める規定である(人事訴訟法などを参照)。再婚禁止期間は廃止されたが、重婚の場合も同様の事態は発生しうるため、適用局面を改めた。 離婚後、妻が他の男性と同棲し設けた子について、民法第733条を類推適用し「父を定める訴え」を提起することを認めるのが判例であるが(大判昭11年7月28日民集15巻1539頁)、嫡出推定の重複が発生しえない事例まで拡張して適用することには疑義が呈されている。 明治民法において、本条には以下の規定があったが、家制度廃止に伴い継承なく削除された。 ---- {{前後 |民法 |第4編 親族 第3章 親子 第1節 実子 |民法第772条(嫡出の推定) |民法第774条(嫡出の否認) 773 773
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法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法)>民法第238条 (境界線付近の掘削に関する注意義務) 第238条 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第3章 所有権 第1節 所有権の限界 |民法第237条(境界線付近の掘削の制限) |民法第239条(無主物の帰属) 238
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制限時間60分・100点満点 (準備中です。) 1.次の問いに答えなさい。 (1) 1+12+123+1234+12345+123456 を計算しなさい。 (2) \frac{5}{16} \times \frac{4}{7} \div \frac{5}{14} + \frac{7}{19} \div \frac{56}{57} を計算しなさい。 (3) \frac{1} {3}- \frac{1}{5}=\frac{2}{3\times5} を利用し、 \frac{1}{5\times 7} \times \frac{1}{7\times9} \times \frac{1}{9\times11}\times \frac{1}{11\times13} を計算しなさい。 2. 次の□に入る数を答えなさい。 (1)3.14m²は□㎝²です。 (2)2021年の12月29日が水曜日のとき、2023年の2月1日は何曜日ですか。 (3)Aさんの7回目までのテストの平均点は90点でした。その後も何回かテストをした結果、 8回目からのテストの平均点は54点で、すべてのテストの平均点は82点になりました。 合計で何回テストを受けましたか。 (4)6種類の色紙から、4枚を選ぶとき、何通りの選び方があるか。 (5)分子と分母の和が75で、約分すると、\frac{7}{8}になる分数は何ですか。 3. 制限時間60分・100点満点 制限時間60分・150点満点
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クラシック音楽がどのように演奏されるのか、実際のオーケストラの演奏などを動画で鑑賞してみましょう。 再生時間の短いものから順に並べています。 フランスの作曲家ベルリオーズ (1803-69)が1830年に作曲した『幻想交響曲』は、全5楽章の動画がそろっています。 楽章が五つあったり、各楽章に表題があったりと異例な「交響曲」ですが、交響詩の先駆け的な過渡期の作品です。 フランス人の作曲家による代表的な交響曲なので、ドイツ人による交響曲とは違った味わいのある曲です。 ※米国の ''Midwest Young Artists Conservatory'' というオーケストラによる演奏で、動画はWebM、再生時間の合計は、52分33秒ほどになります。 サクソフォーン(サクソフォン、サックス)の演奏を動画で鑑賞してみましょう。 |- ! colspan="6" | |- style="text-align:left;font-family:Times New Roman;font-size:13pt;" ! style="font-size:11pt;"|border|100px | style="font-size:10pt;"|分秒 | style="font-size:9pt;"| 音声ファイルで聴くクラシック音楽入門#著作権についての注記 を参照。
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PHPの値には「型」があります。 どのような型があるか見てみましょう。 [https://paiza.io/projects/DIflhWJKQjMbE584U8v1nw?language=php 例]: ", var_dump(1); echo "var_dump(1 == 1) --> ", var_dump(1 == 1); echo "var_dump(1 != 1) --> ", var_dump(1 != 1); echo "var_dump(null) --> ", var_dump(null); echo "var_dump(Null) --> ", var_dump(null); echo "var_dump(2.73) --> ", var_dump(2.73); echo "var_dump(1.0) --> ", var_dump(1.0); echo "var_dump(1+1.0) --> ", var_dump(1+1.0); echo "var_dump(NAN) --> ", var_dump(NAN); echo "var_dump(INF) --> ", var_dump(INF); echo "var_dump('ABC') --> ", var_dump('ABC'); echo "var_dump([1, 2, 3]) --> ", var_dump([1, 2, 3]); echo 'var_dump(["a" => 1, "b" => 2]) --> ', var_dump(["a" => 1, "b" => 2]); function f(){}; echo 'function f(){};', PHP_EOL; echo 'var_dump(f()) --> ', var_dump(f()); ?> 実行結果: var_dump(1) --> int(1) var_dump(1 == 1) --> bool(true) var_dump(1 != 1) --> bool(false) var_dump(null) --> NULL var_dump(Null) --> NULL var_dump(2.73) --> float(2.73) var_dump(1.0) --> float(1) var_dump(1+1.0) --> float(2) var_dump(NAN) --> float(NAN) var_dump(INF) --> float(INF) var_dump('ABC') --> string(3) "ABC" var_dump([1, 2, 3]) --> array(3) { [0]=> int(1) [1]=> int(2) [2]=> int(3) } var_dump(["a" => 1, "b" => 2]) --> array(2) { ["a"]=> int(1) ["b"]=> int(2) } function f(){}; var_dump(f()) --> NULL var_dump() は、文字列でパラメーターの "型(値)" を返す関数です。 ここでは扱っていませんが、class, enum, resource も型。 PHP では、変数宣言の構文は持ちません。機能的には変数への始めての代入が初期化を伴った宣言とも考えられますが、v8.1の時点でも変数に型を指定したり、型アノテーションを与える方法はありません。 変数に型がない一方、値は必ず型を持ちます。 演算子式を考えてみましょう。 [https://paiza.io/projects/kTy4lYJrlP6QtcwWKnXOEw?language=php 例]: ", var_dump(-'12'); ?> ", var_dump(-'12' == -12); ?> ", var_dump(-'12' === -12); ?> ", var_dump('-12'); ?> ", var_dump('-12' == -12); ?> ", var_dump('-12' === -12); ?> 実行結果: var_dump(-'12') --> int(-12) var_dump(-'12' == 12) --> bool(true) var_dump(-'12' === 12) --> bool(true) var_dump('-12') --> string(3) "-12" var_dump('-12' == 12) --> bool(true) var_dump('-12' === 12) --> bool(false) CなどのPHP以外のプログラム言語でも暗黙の型変換は行われます(例:整数と浮動小数点数の加算の結果が浮動小数点数になる)。 このように比較的弱い型付けの言語の中でも、文字列と数値の間で暗黙の型変換が行われるのは、AWK・Perlなどのテキストプロセッシング志向のプログラミング言語に限られます。 同じ動的型付けのプログラミング言語でも、PythonやRubyは文字列と数値の間で暗黙の型変換が行われません。 このような、PHPやPerlの柔軟すぎる暗黙の型変換は、時に柔軟すぎるがゆえにマジカルでトリックフルになりがちなので「型ジャグリング」と揶揄される場合もあります。 このコードの二項演算子バージョンも書けますが、v7とv8で結果が異なる組合せがあったり、PHPの言語設計の弱点の1つに上げらます。 v8.1で関数の引数と戻値の型を指定する構文が追加されたので、状況はある程度改善されたのですが、変数に型を宣言することは、v8.1(及び開発中のv8.2)でもできません。
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thumb|An illustration of a stack and of the operations that can be performed on it.|alt=An illustration of a stack and of the operations that can be performed on it. スタック(''stack'') とは、アイテムを追加 (プッシュ) または削除 (ポップ) できるアイテムのリストで、最後に追加されたアイテムが最初に削除されることを意味する、後入れ先出しの原則で動作するものです。このため、このようなリストはスタックと呼ばれます。スタックでは、ある項目を削除するには、まずその項目の上にある項目を削除する必要があります。したがって、すべての操作はスタックの最上位で行われます。ある項目が、その項目の後に追加された場合は、その項目の上にあり、その項目の前に追加された場合は、その項目の下にある。 関数(''function'')(サブルーチン、プロシージャ、ルーチン、サブプログラムとも呼ばれる)は、特定のタスクを実行する命令のシーケンスで、その命令のシーケンスが実行されるべきときはいつでもプログラム内の他の場所から呼び出すことができます。また、関数は入力として値を受け取り、その入力を操作したり、入力に基づいたタスクを実行した後に出力を返すことができます。関数は、他の関数の内部を含め、プログラムのどこからでも定義でき、また、関数にアクセスできるプログラムのどの部分からも呼び出すことができます。関数は、数値や文字列と同様に、値であり、したがって変数に格納でき、変数に共通するすべての特性を備えています。このような特性により、関数は非常に便利なものとなっています。 関数は他の関数から呼び出すことができるため、Luaインタープリター(Luaコードを読み込み実行するプログラム)は、現在実行中の関数がどの関数から呼び出されているかを把握し、関数が終了した時(実行すべきコードがなくなった時)に正しい関数の実行に戻れるようにする必要があります。コールスタックの各項目は、スタック内の直上の関数を呼び出した関数で、スタック内の最後の項目までは、現在実行中の関数である。関数が終了すると、インタプリタはスタックのポップ操作でリストの最後の関数を削除し、前の関数に戻る。 関数には、組込み関数とユーザー定義関数の2種類があります。組込み関数(''Built-in functions'')はLuaで提供される関数で、すでに知っているprint関数などの関数が含まれています。print関数のように直接アクセスできるものもありますが、乱数を返すmath.random関数のようにライブラリーを介してアクセスする必要があるものもあります。ユーザー定義関数(''User-defined functions'')は、ユーザーが定義した関数です。ユーザー定義関数は、関数コンストラクターを使用して定義されます。 local func = function(first_parameter, second_parameter, third_parameter) -- 関数本体(関数の本体は、関数に含まれるコードです) end 上のコードは3つのパラメータを持つ関数を作成し、変数 func に格納しています。次のコードは上のコードと全く同じですが、関数の定義に構文糖を使用しています。 local function func(first_parameter, second_parameter, third_parameter) -- 関数本体 end 注意すべきは、第二の形式を使うと、関数自身の内部から関数を参照することができるが、第一の形式を使うとそれができない点です。これは、local function foo() endがlocal foo; foo = function() endではなく、local foo; foo = function() endと変換されるからであす。これは、fooが第一の形式のではなく第二の形式では関数の環境の一部であることを意味し、第二の形式が関数自身を参照することを可能にする理由を説明しています どちらの場合も、キーワード local を省略することで、関数をグローバル変数に格納することができます。パラメータは変数のようなもので、関数が値を受け取ることができるようにします。関数が呼び出されたとき、引数を与えることができます。関数が呼び出されると、引数はパラメータとして受け取られます。パラメータは関数の先頭で定義されるローカル変数のようなもので、関数呼び出しの際に与えられた引数の順番にしたがって代入されます。引数がない場合、パラメータは値nilを持ちます。次の例では、2つの数値を加算し、その結果を表示しています。したがって、このコードを実行すると、5が表示されます。 local function add(first_number, second_number) print(first_number + second_number) end add(2, 3) 関数呼出しはほとんどの場合、name(arguments)という形式の下にあります。しかし、引数が1つだけで、それがテーブルか文字列であり、変数にない場合(関数呼出しの中で直接構成され、リテラルとして表現されるという意味)、括弧を省くことができます。 print "Hello, world!" print {4, 5} 前の例の2行目のコードでは、テーブルのメモリアドレスが表示されます。print関数が自動的に行う値かた文字列の変換の際、複合型(関数、テーブル、ユーザーデータ-、スレッド)はそのメモリアドレスに変換されます。しかし、論理値、数値、nil 値は、対応する文字列に変換されます。 パラメーター(''parameter'')とアーギュメント(''argument'')という用語は、実務ではしばしば同じ意味で使われる。本書では、''パラメーター''と''アーギュメント''という用語は、それぞれ対応する引数の値が割り当てられる名前と、パラメーターに代入され関数に渡される値を意味します。 関数は入力を受け取り、それを操作して出力を返すことができます。関数がどのように入力(パラメーター)を受け取り、入力(関数本体)を操作するかは、すでにご存知でしょう。また、return文を使って、任意の型の値を1つまたは複数返すことによって、出力を与えることもできます。このように、関数呼び出しは文であり式でもあります。 関数は入力を受取り、それを操作し、出力を返すことができます。入力(パラメーター)を受け取り、それを操作する方法(関数本体)は既に知っています。また、return文を使用し、任意のタイプの1つまたは複数の値を返すことによって出力を提供することもできます。これが、関数呼び出しが文と式の両方である理由です。それらは実行すること(''be executed'')ができますが、評価すること(''be evaluated'')もできます。 local function add(first_number, second_number) return first_number + second_number end print(add(5, 6)) 上記の関数のコードは、最初に関数addを定義します。次に、値として5と6を使用して呼び出します。関数はそれらを追加して結果を返し、それがprintされます。これが、上記のコードが11を出力する理由です。これらの値を評価する式をコンマで区切ることにより、関数が多くの値を返すことも可能です。 エラーには、構文エラー、静的意味エラー、セマンティックエラーの3種類があります。構文エラーは、コードが明らかに無効である場合に発生します。例えば次のようなコードは、Luaでは無効なものとして検出されます。 print(5 ++ 4 return) 上のコードは意味を持ちません。同様に、英語では、「cat dog tree」は意味がないので、構文的に有効ではありません。これは、文章を作るためのルールに従っていないのです。 静的意味エラーは、コードに意味があるにもかかわらず、意味を成さない場合に起こります。例えば、文字列を数字で足そうとすると、静的意味エラーになります。なぜなら、文字列を数字で足すことはできないからです。 print("hello" + 5) 上のコードはLuaの構文規則に従っていますが、それでも意味がありません。なぜなら、文字列を数字で足すことは不可能だからです(文字列が数字を表す場合は例外で、その場合は強制的に数字に変換されます)。これを英語で例えると、「I are big」という文章になります。これは英語で文章を作るときのルールに従っていますが、「I」は単数形で「are」は複数形なので、やはり意味が通じないのです。 最後に、セマンティックエラーとは、コードの一部が作成者の考えている意味と異なる場合に起こるエラーです。このようなエラーは、見つけるのが非常に難しいため、最悪のエラーと言えます。Luaは、構文エラーや静的意味エラーの場合は必ず教えてくれますが(これをエラーを投げると言います)、意味エラーの場合は、あなたがコードの意味をどう考えているのか分からないので、教えてくれません。このようなエラーは多くの人が思っている以上に頻繁に起こるので、それを見つけて修正することは多くのプログラマーが時間をかけて行っていることです。 エラーを発見し、修正するプロセスをデバッグと呼びます。ほとんどの場合、プログラマは実際にエラーを修正するよりも、エラーを見つけることに多くの時間を費やします。これは、あらゆる種類のエラーに当てはまります。何が問題なのかがわかれば、通常は簡単に修正できますが、時には、プログラマーが何時間もコードの一部を見ていても、その中の何が問題なのかがわからないということもあるのです。 エラーを投げる(''Throwing an error'')とは、インタープリター(コードを読込んで実行するプログラム)が手動または自動で、コードに何か問題があることを示す動作のことです。Luaでは、与えられたコードが無効な場合に自動的に行われますが、error関数を使用して手動で行うことも可能です。 local variable = 500 if variable % 5 ~= 0 then error("変数の値を5で割っても小数点以下の数字にならないこと。") end error関数にも2番目の引数があり、エラーがスローされるスタックレベルを示しますが、これについては本書では取り上げません。 assert関数はerror関数と同じことを行いますが、最初の引数がnilまたはfalseと評価され、引数がない場合にのみエラーをスローします。これは、エラーがスローされるスタックレベルを指定するために使用できます。 assert関数は、スクリプトの開始時に役立ちます。たとえば、スクリプトが機能するために必要なライブラリが使用可能かどうかを確認する場合に役立ちます。 エラーがスローされるたびにプログラム内のコードの実行が停止するため、なぜ自発的にエラーをスローしたいのか理解するのは難しいかもしれませんが、多くの場合、関数が正しく使用されていないときやプログラムがで実行されていないときにエラーをスローします適切な環境は、コードをデバッグしなければならない人が、何が悪いのかを気付かずにコードを長時間見つめることなく、すぐにコードを見つけるのに役立ちます。 エラーがコードを停止するのを防ぎ、代わりにユーザーにエラーメッセージを表示して、開発者にバグを報告できるようにするなどの方法が役立つ場合があります。これは例外処理(''exception handling'')(またはエラー処理(error handling))と呼ばれ、エラーをキャッチして伝播を防ぎ、例外ハンドラーを実行して処理します。さまざまなプログラミング言語で行われる方法は大きく異なります。 Luaでは、保護された呼び出しを使用して行われます。詳細については、次を参照してください。{{Cite |title = Programming in Lua |last = Ierusalimschy |first = Roberto |publisher = Lua.org |year = 2003 |isbn = 8590379817 |url = http://www.lua.org/pil/contents.html |accessdate = 2022-07-05 |edition = first |chapterurl = https://www.lua.org/pil/24.3.1.html |chapter = Error Handling in Application Code 。保護モードで呼び出された関数はエラーが発生してもプログラムを停止しないため、これらは保護呼出し(Protected calls)と呼ばれます。プロテクトモードで関数を呼出すために使用できる関数は2つあります。 コールスタックとは、呼び出された関数が順番に格納されているスタックのことで、前述した。Luaを含むほとんどの言語におけるそのコールスタックには、最大サイズが設定されている。この最大サイズは非常に大きいので、ほとんどの場合心配する必要はないが、自分自身を呼び出す関数(これを再帰性といい、そのような関数を再帰関数と呼ぶ)は、無限に何度も呼び出すことを防ぐものがなければ、この限界に達する可能性がある。これをスタックオーバーフローと呼びます。スタックがオーバーフローすると、コードの実行が停止し、エラーがスローされます。 可変引数関数(''Variadic functions'')は、vararg関数とも呼ばれ、可変数の引数を受け入れる関数です。 可変個引数関数は、パラメーターリストの最後にある3つのドット( "...")で示されます。 パラメータリストのパラメータに収まらない引数は、破棄されるのではなく、vararg式を介して関数で使用できるようになります。これも3つのドットで示されます。 vararg式の値は、値のリスト(テーブルではない)であり、次の式を使用してより簡単に操作できるようにテーブルに配置できます: {...}。 Lua 5.0では、vararg式を介して使用できる代わりに、「arg」と呼ばれる特別なパラメーターで追加の引数を使用できました。 次の関数は、受け取ったすべての引数に最初の引数を追加し、次にそれらすべてを合計して結果を出力する関数の例です。 function add_one(increment, ...) local result = 0 for _, number in next, {...} do result = result + number + increment end end 上記のコードは可変引数関数のデモンストレーションにすぎないため、理解する必要はありません。 select関数は、テーブルを使用せずに引数リストを操作するのに役立ちます。引数の数が不定であるため、それ自体が可変引数関数です。最初の引数として指定された数値を使用して、引数の後のすべての引数を返します(指定された数値が負の場合、最後からインデックスを付けます。つまり、-1が最後の引数です)。また、最初の引数が文字列 "#"の場合、最初の引数を除いて、受け取った引数の数を返します。引数リスト内の特定の数値の前のすべての引数を破棄すると、より元々、引数として送信されるnil値と、引数として送信されるものがないことを区別するのに役立ちます。実際、selectは、最初の引数として "#" が指定されている場合、nil値とno valueを区別します。引数リスト(および戻りリストも)はタプルのインスタンスであり、テーブルに関する章で説明します。 select関数はすべてのタプルで機能します。 print((function(...) return select('#', ...) == 1 and "nil" or "no value" end)()) --> no value print((function(...) return select('#', ...) == 1 and "nil" or "no value" end)(nil)) --> nil print((function(...) return select('#', ...) == 1 and "nil" or "no value" end)(variable_that_is_not_defined)) --> nil -- このコードからわかるように、この関数は引数としてnilという値が渡されたのか、それとも単に値が渡されなかっただけなのかを検出することができる。 -- 通常の場合、どちらもnilとみなされるため、このように区別しています。
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Objective-Cは、MacやiOSなどのApple製品で広く使われているプログラミング言語です。C言語とSmalltalkを組み合わせたオブジェクト指向言語であり、Objective-Cを使うことで、直感的でわかりやすいユーザーインターフェースを実現するアプリケーションを開発することができます。 このチュートリアルでは、Objective-Cの基本的な概念や文法を学ぶことができるようになっています。 __TOC__ Objective-Cは、C言語にSmalltalkのオブジェクト指向プログラミングの概念を組み合わせたプログラミング言語です。AppleのiOSおよびmacOSプラットフォームで広く使用されています。Objective-Cは、C言語のライブラリやAPIと互換性があるため、既存のCプログラムとの連携が容易です。 Objective-Cを開発するためには、XcodeというAppleの開発環境が必要です。XcodeはmacOS専用のアプリケーションであるため、WindowsユーザはまずmacOSをインストールする必要があります。 macOSをインストールしたら、App StoreからXcodeをダウンロードしてインストールします。XcodeにはObjective-Cの開発に必要なコンパイラやデバッガ、コードエディタなどが含まれています。 Objective-Cプログラムの基本構文には、C言語と同様に関数、変数、制御構造などがあります。また、Objective-Cにはオブジェクト指向プログラミングの概念が導入されており、クラスやオブジェクトを定義することができます。 以下は、Objective-Cのプログラムの基本的な構文です。 [https://paiza.io/projects/ZGdNJfc67qmA54EySITDzw?language=objective-c hello.m]: // ヘッダーファイルのインポート // クラスの定義 @interface MyClass : NSObject // メソッドの宣言 - (void)myMethod; @end // クラスの実装 @implementation MyClass // メソッドの定義 - (void)myMethod { NSLog(@"Hello, world!"); } @end // メイン関数 int main(int argc, const char * argv[]) { @autoreleasepool { // オブジェクトの生成 MyClass *myObj = [[MyClass alloc] init]; // メソッドの呼び出し [myObj myMethod]; } return 0; } このコードは、Objective-Cでクラスを定義し、そのクラスのオブジェクトを生成して、オブジェクトのメソッドを呼び出すサンプルです。 まず、#import でFoundationフレームワークをインポートしています。これは、Objective-Cで必要な基本的なクラスや機能を提供するフレームワークです。 次に、@interface MyClass : NSObjectで、MyClassという名前のクラスを定義しています。NSObjectは、Foundationフレームワークに含まれる基本的なオブジェクトクラスであり、MyClassクラスがNSObjectクラスを継承していることを示しています。@interfaceと@endの間には、クラスがサポートするメソッドの宣言が含まれます。ここでは、- (void)myMethodというメソッドを宣言しています。 次に、@implementation MyClassで、MyClassクラスの実装を開始しています。ここでは、- (void)myMethodメソッドを定義しています。このメソッドでは、単純に"Hello, world!"という文字列をログに出力しています。 最後に、main関数で、@autoreleasepoolブロック内で、MyClassクラスのオブジェクトを生成しています。[[MyClass alloc] init]で、MyClassのインスタンスを生成し、[myObj myMethod]で、myMethodメソッドを呼び出しています。 このサンプルでは、オブジェクトを生成してメソッドを呼び出すという基本的なプログラムの流れを示しています。 プログラミング言語には、変数を使用してデータを格納するための仕組みがあります。Objective-Cも同様で、変数はデータを格納するためのメモリ領域を確保するために使用されます。変数には、異なるデータ型があります。Objective-Cでサポートされている主なデータ型には、整数、浮動小数点数、文字列、配列、構造体、ポインタなどがあります。 変数の宣言は、データ型と変数名を指定することで行います。たとえば、整数型の変数を宣言する場合は、以下のようになります。 int num; 浮動小数点数型の変数を宣言する場合は、以下のようになります。 float value; Objective-Cでは、変数名の前に星印(*)をつけることで、ポインタ変数を宣言できます。たとえば、整数型のポインタ変数を宣言する場合は、以下のようになります。 int *numPtr; また、Objective-Cでは、変数の初期化が必要です。変数を宣言しただけでは、値を持っていません。変数に初期値を代入するには、代入演算子を使用します。たとえば、以下のコードは、整数型の変数numに値10を代入します。 int num = 10; 変数に代入された値を表示するには、NSLog()関数を使用します。たとえば、以下のコードは、整数型の変数numに代入された値を表示します。 NSLog(@"The value of num is %d", num); この場合、%dは、整数型の値を表示するためのフォーマット指定子です。%fは浮動小数点数、%sは文字列、%cは文字、%pはポインタなど、異なるデータ型を表示するためのフォーマット指定子があります。 制御構文は、プログラムの実行フローを制御するために使用されます。Objective-Cでは、if文、for文、while文、switch文など、多くの制御構文がサポートされています。 if文は、ある条件が成立している場合に、特定の処理を実行するために使用されます。以下のコードは、整数型の変数numが10より大きい場合に、「num is greater than 10」というメッセージを表示します。 if (num > 10) { NSLog(@"num is greater than 10"); } for文は、特定の処理を繰り返し実行するために使用されます。以下のコードは、整数型の変数iが1から10までの値を繰り返し表示します。 for (int i = 1; i <= 10; i++) { NSLog(@"The value of i is %d", i); } while文は、ある条件が成立している場合に、特定の処理を繰り返し実行するために使用されます。以下のコードは、整数型の変数iが10未満の場合に、繰り返し実行されます。 int i = 0; while (i < 10) { NSLog(@"The value of i is %d", i); i++; } switch文は、ある変数の値によって、複数の処理の中から特定の処理を実行するために使用されます。以下のコードは、整数型の変数numの値によって、条件分岐して処理を実行します。 switch (num) { case 1: NSLog(@"num is 1"); break; case 2: NSLog(@"num is 2"); break; default: NSLog(@"num is not 1 or 2"); break; } ここで、break文は、処理の実行を終了するために使用されます。 Objective-Cにおける高速列挙( ''Fast Enumeration'' )は、簡潔で効率的なコードを書くための便利な機能です。高速列挙を使用すると、配列や辞書などのコレクションに対して、forループを使用する代わりにより簡単な構文でアクセスすることができます。 以下に、Objective-Cにおける高速列挙の基本的な使用法について解説します。 NSArrayクラスを使った配列に対しては、以下のように記述します。 NSArray *myArray = @[ @"apple", @"banana", @"orange" ]; for (NSString *element in myArray) { NSLog(@"%@", element); } この例では、NSArrayオブジェクトを作成し、3つのフルーツの名前を格納しました。高速列挙を使用すると、forループで配列内の各要素にアクセスできます。各要素は、変数elementに代入されます。 NSDictionaryクラスを使った辞書に対しては、以下のように記述します。 NSDictionary *myDictionary = @{ @"apple": @1, @"banana": @2, @"orange": @3 }; for (NSString *key in myDictionary) { NSNumber *value = myDictionary[key]; NSLog(@"%@: %@", key, value); } この例では、NSDictionaryオブジェクトを作成し、3つのフルーツの名前とそれに対応する番号を格納しました。高速列挙を使用すると、forループで辞書内の各要素にアクセスできます。各キーは、変数keyに代入され、そのキーに対応する値は、myDictionary[key]の形式で取得できます。 NSEnumeratorクラスを使うことにより、独自に定義したオブジェクトに対して高速列挙を実装することもできます。NSEnumeratorを使用した高速列挙は、以下のように記述します。 NSEnumerator *enumerator = [myCustomObject objectEnumerator]; id element; while (element = [enumerator nextObject]) { NSLog(@"%@", element); } この例では、myCustomObjectというオブジェクトに対してNSEnumeratorを作成し、そのオブジェクト内の要素を列挙しています。各要素は、変数elementに代入されます。 高速列挙は、forループと比較して、簡潔かつ効率的なコードを書くことができます。 しかしながら、高速列挙を使用する場合、要素のインデックスや位置にアクセスすることができないため、配列や辞書の順序に依存する処理を行う場合には注意が必要です。 また、高速列挙を使用する場合でも、要素の個数が多い場合にはパフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、適切なバランスを保ちながら使用することが重要です。 関数とは、1つ以上の引数を受け取り、実行された結果を返すブロックのことです。Objective-Cでは、C言語の関数と同様に、関数を宣言することができます。以下は、引数として2つの整数を受け取り、その和を返す関数の例です。 int sum(int a, int b) { return a + b; } この関数を使用する場合は、以下のように呼び出します。 int result = sum(3, 5); NSLog(@"The result is %d", result); Objective-Cでは、関数の代わりにメソッドを使用することができます。メソッドは、オブジェクトに関連付けられた関数のことで、オブジェクトに対して実行されます。Objective-Cのクラスには、そのクラスがサポートするメソッドの定義が含まれています。 以下は、NSStringクラスの例で、文字列の長さを返すlengthメソッドが定義されています。 @interface NSString : NSObject // NSStringのインターフェース宣言 - (NSUInteger)length; // lengthメソッドの宣言 @end このlengthメソッドを使用する場合は、以下のように呼び出します。 NSString *str = @"Hello, world!"; NSUInteger len = [str length]; NSLog(@"The length of the string is %lu", len); ここで、[str length]は、strオブジェクトに対してlengthメソッドを実行していることを示しています。メソッド名の前にある角かっこ[]の中には、メッセージとして送信される引数が含まれます。また、メソッドの戻り値は、呼び出し元に返されます。 Objective-Cでは、クラスやオブジェクトに対して動的にメソッドを追加することもできます。この場合、カテゴリと呼ばれる仕組みを使用します。以下は、NSStringクラスに新しいメソッドreverseStringを追加するカテゴリの例です。 @interface NSString (ReverseString) - (NSString *)reverseString; @end @implementation NSString (ReverseString) - (NSString *)reverseString { NSMutableString *result = [NSMutableString string]; NSInteger len = [self length]; for (NSInteger i = len - 1; i >= 0; i--) { [result appendString:[NSString stringWithFormat:@"%C", [self characterAtIndex:i]]]; } return result; } @end このカテゴリを使用する場合は、以下のように呼び出します。 NSString *str = @"Hello, world!"; NSString *reversedStr = [str reverseString]; NSLog(@"The reversed string is %@", reversedStr); ここで、[str reverseString]は、strオブジェクトに対してreverseStringメソッドを実行していることを示しています。 カテゴリを使用することで、既存のクラスに新しいメソッドを追加し、再コンパイルすることなしにそのメソッドを利用することができます。 関数とメソッドは、Objective-Cのプログラミングにおいて非常に重要な概念です。 関数は、簡単な計算や処理を実行するために使用され、メソッドは、オブジェクトの振る舞いを定義するために使用されます。 また、カテゴリを使用することで、既存のクラスに新しいメソッドを追加することができます。 関数とメソッドを正しく理解し、適切に使用することが、効率的なObjective-Cプログラミングのために不可欠です。 Objective-Cはオブジェクト指向プログラミング言語であり、C言語にオブジェクト指向機能を追加したものです。オブジェクト指向プログラミングは、データとそれを処理する関数をカプセル化して、より効率的で再利用可能なコードを作成する方法です。 オブジェクト指向プログラミングでは、クラスとオブジェクトの2つの概念があります。クラスはオブジェクトの設計図であり、オブジェクトはその設計図に基づいて作成されたインスタンスです。オブジェクトは、データを保持するプロパティと、それらのデータを処理するメソッドを持ちます。 Objective-Cでは、クラスの宣言は、インターフェイスと実装の2つのセクションに分かれています。インターフェイスセクションでは、クラスのプロパティとメソッドの宣言が行われます。実装セクションでは、クラスのメソッドの実際の実装が行われます。 以下は、Objective-Cでクラスを作成するための例です。 // クラスのインターフェイス @interface MyClass : NSObject { int myProperty; } - (void)myMethod; @end // クラスの実装 @implementation MyClass - (void)myMethod { NSLog(@"Hello, World!"); } @end 上記のコードでは、MyClassという名前のクラスが宣言されています。クラスのプロパティとして、int型のmyPropertyが宣言されています。また、myMethodという名前のメソッドが宣言され、実装セクションで実際の処理が定義されています。myMethodでは、"Hello, World!"という文字列が出力されます。 以下は、Objective-Cでクラスを使用するための例です。 // MyClassのインスタンスを作成 MyClass *myObject = [[MyClass alloc] init]; // myPropertyに値を設定 myObject.myProperty = 42; // myMethodを呼び出し [myObject myMethod]; 上記のコードでは、MyClassのインスタンスを作成しています。そのインスタンスに対して、myPropertyに値を設定し、myMethodを呼び出しています。 Objective-Cは、他のオブジェクト指向言語と同様に、継承、ポリモーフィズム、カプセル化などの機能をサポートしています。 これらの機能を使うことで、より効率的で再利可能なコードを作成することができます。 継承は、既存のクラスから新しいクラスを作成することを可能にします。新しいクラスは、既存のクラスのメソッドとプロパティを引き継ぎ、独自のメソッドやプロパティを追加することができます。以下は、Objective-Cで継承を実装するための例です。 // 親クラスの宣言 @interface ParentClass : NSObject { int parentProperty; } (void)parentMethod; @end // 子クラスの宣言 @interface ChildClass : ParentClass { int childProperty; } (void)childMethod; @end // 親クラスの実装 @implementation ParentClass (void)parentMethod { NSLog(@"This is parent method"); } @end // 子クラスの実装 @implementation ChildClass (void)childMethod { NSLog(@"This is child method"); } @end 上記のコードでは、ParentClassという名前の親クラスとChildClassという名前の子クラスが宣言されています。ChildClassはParentClassを継承しており、親クラスのメソッドを使用できます。 ポリモーフィズムは、同じ名前のメソッドを異なるクラスで使用することができる機能です。これにより、コードをより柔軟にすることができます。以下は、Objective-Cでポリモーフィズムを実装するための例です。 // 親クラスの宣言 @interface ParentClass : NSObject { } (void)sayHello; @end // 子クラス1の宣言 @interface ChildClass1 : ParentClass { } @end // 子クラス2の宣言 @interface ChildClass2 : ParentClass { } @end // 親クラスの実装 @implementation ParentClass (void)sayHello { NSLog(@"Hello, World!"); } @end // 子クラス1の実装 @implementation ChildClass1 @end // 子クラス2の実装 @implementation ChildClass2 (void)sayHello { NSLog(@"Bonjour, Monde!"); } @end 上記のコードでは、ParentClassという名前の親クラスと、ChildClass1とChildClass2という名前の子クラスが宣言されています。ParentClassのsayHelloメソッドは、"Hello, World!"という文字列を出力します。ChildClass2のsayHelloメソッドは、"Bonjour, Monde!"という文字列を出力します。 カプセル化は、オブジェクトのデータとメソッドを外部から隠蔽することで、オブジェクトの状態が不正な値に変更されるのを防ぎ、安全性を高めます。Objective-Cでは、プロパティを使用して、カプセル化を実現することができます。以下は、Objective-Cでプロパティを使用するための例です。 @interface MyClass : NSObject { int _myProperty; } @property (nonatomic, assign) int myProperty; (void)myMethod; @end @implementation MyClass @synthesize myProperty = _myProperty; (void)myMethod { NSLog(@"myProperty = %d", self.myProperty); } @end 上記のコードでは、クラスにint型の_myPropertyという名前のプロパティが宣言されています。プロパティの宣言は、@propertyキーワードを使用して行われます。また、@synthesizeキーワードを使用して、myPropertyと_myPropertyを関連付けています。これにより、myPropertyを使用すると、実際には_myPropertyが操作されます。myMethodでは、self.myPropertyを使用して、プロパティの値を出力しています。 カテゴリは、既存のクラスにメソッドを追加することができる機能です。これは、Objective-Cで特に役立ちます。以下は、Objective-Cでカテゴリを使用するための例です。 @interface NSString (MyCategory) (NSString *)reverseString; @end @implementation NSString (MyCategory) (NSString *)reverseString { NSMutableString *reversedString = [NSMutableString string]; NSInteger charIndex = [self length]; while (charIndex > 0) { charIndex--; NSRange subStrRange = NSMakeRange(charIndex, 1); [reversedString appendString:[self substringWithRange:subStrRange]]; } return reversedString; } @end 上記のコードでは、NSStringクラスに新しいメソッドreverseStringを追加しています。これにより、文字列を逆順にすることができます。カテゴリは、既存のクラスのインターフェイスを変更することができるため、注意が必要です。 Objective-Cには、複数のオブジェクトを扱うためのコレクションクラスがいくつか用意されています。ここでは、Objective-Cのコレクションクラスについて解説します。 NSArrayは、順序を持ったオブジェクトの集まりを表現するためのクラスです。要素の追加・削除はできませんが、要素の取得はインデックスを指定して行うことができます。 // NSArrayの生成 NSArray *array = @[@"a", @"b", @"c"]; // 要素の取得 NSString *element = array[1]; NSLog(@"%@", element); // => "b" NSMutableArrayは、NSArrayのサブクラスで、要素の追加・削除ができる可変長の配列を表現するためのクラスです。 // NSMutableArrayの生成 NSMutableArray *array = [NSMutableArray arrayWithObjects:@"a", @"b", nil]; // 要素の追加 [array addObject:@"c"]; // 要素の削除 [array removeObject:@"b"]; NSDictionaryは、キーと値のペアを持つオブジェクトの集まりを表現するためのクラスです。キーを指定して値を取得することができます。 // NSDictionaryの生成 NSDictionary *dict = @{@"key1": @"value1", @"key2": @"value2"}; // 値の取得 NSString *value = dict[@"key1"]; NSLog(@"%@", value); // => "value1" NSMutableDictionaryは、NSDictionaryのサブクラスで、要素の追加・削除ができる可変長のキーと値のペアの集まりを表現するためのクラスです。 // NSMutableDictionaryの生成 NSMutableDictionary *dict = [NSMutableDictionary dictionaryWithObjectsAndKeys:@"value1", @"key1", nil]; // 要素の追加 [dict setObject:@"value2" forKey:@"key2"]; // 要素の削除 [dict removeObjectForKey:@"key1"]; NSSetは、順序を持たないオブジェクトの集まりを表現するためのクラスです。重複した要素は含まれません。 // NSSetの生成 NSSet *set = [NSSet setWithObjects:@"a", @"b", @"c", nil]; // 要素の存在チェック if ([set containsObject:@"a"]) { NSLog(@"a is in the set."); } NSMutableSetは、NSSetのサブクラスで、要素の追加・削除ができる可変長の集合を表現するためのクラスです。 // NSMutableSetの生成 NSMutableSet *set = [NSMutableSet setWithObjects:@"a", @"b", nil]; // 要素の追加 [set addObject:@"c"]; // 要素の削除 [set removeObject:@"b"]; 以上がObjective-Cのコレクションクラスの一覧です。コレクションクラスを使うことで、複数のオブジェクトを扱うことができます。 使い分けによって、より効率的なプログラミングが可能になります。 また、コレクションクラスの使い方を覚えておくと、多くのObjective-Cのフレームワークやライブラリを理解しやすくなるでしょう。 {{コラム|NSStringなどのNSって何?|2=NS は、Objective-CのフレームワークであるFoundationフレームワークで定義されたクラスや関数のプレフィックスです。 NS は "NextStep" の略称で、Appleがかつて開発していた「NextStep」というオペレーティングシステムに由来します。 Objective-Cでは、ファイルの入出力を行うための標準ライブラリとしてFoundationフレームワークが提供されています。ここでは、ファイルの読み込みと書き込みを行う方法について解説します。 まず、Foundationフレームワークをインポートします。 ファイルを読み込むには、まずファイルパスを指定します。以下の例では、test.txtファイルを読み込みます。 NSString *filePath = @"/path/to/test.txt"; 次に、ファイルパスを元にファイルマネージャーを作成します。 NSFileManager *fileManager = [NSFileManager defaultManager]; ファイルマネージャーを使用して、ファイルが存在するかどうかを確認します。 if ([fileManager fileExistsAtPath:filePath]) { // ファイルが存在する場合の処理 } else { // ファイルが存在しない場合の処理 } ファイルが存在する場合、ファイルを読み込みます。ここでは、ファイルの中身をNSStringとして読み込みます。 NSError *error = nil; NSString *fileContents = [NSString stringWithContentsOfFile:filePath encoding:NSUTF8StringEncoding error:&error]; if (error) { // 読み込みエラーの場合の処理 } else { // ファイルの中身を使用した処理 } ファイルを書き込むには、まずファイルパスを指定します。以下の例では、test.txtファイルを書き込みます。 NSString *filePath = @"/path/to/test.txt"; 次に、ファイルパスを元にファイルマネージャーを作成します。 NSFileManager *fileManager = [NSFileManager defaultManager]; ファイルマネージャーを使用して、ファイルが存在するかどうかを確認します。 if ([fileManager fileExistsAtPath:filePath]) { // ファイルが存在する場合の処理 } else { // ファイルが存在しない場合は、新規にファイルを作成する BOOL success = [fileManager createFileAtPath:filePath contents:nil attributes:nil]; if (!success) { // ファイルの作成に失敗した場合の処理 } } ファイルが存在する場合、ファイルを上書きするか、新規に書き込むかを選択します。以下の例では、ファイルを新規に書き込みます。 NSError *error = nil; NSString *fileContents = @"書き込む内容"; BOOL success = [fileContents writeToFile:filePath atomically:YES encoding:NSUTF8StringEncoding error:&error]; if (error) { // 書き込みエラーの場合の処理 } else { // ファイルの書き込みが成功した場合の処理 } このように、Objective-CではFoundationフレームワークを使って簡単にファイルの入出力を行うことができます。 ただし、ファイルのパス指定やファイルマネージャーの扱い方など、初心者にはやや難しい部分があるため、慣れるまでは誤った操作をしてしまうこともあるかもしれません。 ですが、繰り返し練習を行い、徐々に慣れていくことが大切です。 Objective-Cでプログラムを作成していると、必ずと言っていいほどデバッグが必要になります。ここでは、Objective-Cのデバッグ方法について解説します。 NSLogは、Objective-Cでの標準的なログ出力方法です。以下のように記述することで、変数の値やメソッドの実行結果などをログに出力することができます。 NSString *str = @"Hello, World!"; NSLog(@"%@", str); 実行結果 Hello, World! %@の部分には、ログに出力したい値を指定します。%@はオブジェクト型、%dは整数型、%fは浮動小数点型、%cは文字型など、様々な型に対応しています。 ブレークポイントとは、プログラムの実行を一時停止するためのポイントのことです。Xcodeを使っている場合は、ブレークポイントを設定することで、プログラムの実行を一時停止し、変数の値やスタックトレースなどを確認することができます。 ブレークポイントを設定するには、ソースコードの行番号をクリックして、赤いポイントを表示させます。プログラムを実行すると、ブレークポイントに到達するとプログラムが一時停止します。 Instrumentsは、Xcodeに含まれるパフォーマンス分析ツールです。メモリ使用量、CPU使用率、ネットワークトラフィックなど、様々な面でアプリケーションのパフォーマンスを分析することができます。 Instrumentsを起動するには、Xcodeのメニューから、「Product」→「Profile」を選択します。Instrumentsが起動したら、分析したい項目を選択して、アプリケーションを実行します。Instrumentsは、アプリケーションの実行中にデータを収集し、グラフやテーブルで結果を表示します。 まとめると、Objective-Cでのデバッグ方法としては、NSLogを使ったログ出力、ブレークポイントを使ったデバッグ、Instrumentsを使ったパフォーマンス分析があります。それぞれの方法を組み合わせて、効率的なデバッグを行いましょう。 Objective-Cには多くのライブラリがありますが、ここでは特によく使われるライブラリを紹介します。 CocoaPods: ライブラリを管理するための便利なツールです。Xcodeプロジェクトにライブラリを追加するだけで、ライブラリのダウンロードとインストールが自動的に行われます。 AFNetworking: HTTPリクエストを簡単に行うためのライブラリです。iOSアプリ開発でよく使われます。 SDWebImage: Web上の画像を簡単にダウンロードして表示するためのライブラリです。画像のキャッシュ機能も備えています。 MagicalRecord: Core Dataを簡単に扱うためのライブラリです。オブジェクトを操作するための簡潔なAPIを提供します。 MBProgressHUD: プログレスインジケーターを簡単に表示するためのライブラリです。ユーザーに進行状況を伝えるために使われます。 以上のライブラリはiOSアプリ開発に欠かせないものばかりです。この他にも多くの優れたライブラリが存在します。 Objective-Cは、iOSアプリ開発のために開発されたプログラミング言語です。C言語との互換性が高く、豊富なライブラリが存在するため、開発が容易になります。また、Objective-Cはオブジェクト指向言語であるため、コードの再利用性が高く、保守性が向上します。 Objective-Cの学習には、Xcodeを用いた実践的な開発が効果的です。また、よく使われるライブラリを知っておくことで、開発効率を高めることができます。 {{コラム|Swift後のObjective-C|2=Swiftは、Objective-Cに比べて簡潔で直感的な文法、高速なコンパイル、安全なコード、そして新しいプログラミングパラダイムを提供するなど、多くのメリットがあることから、Appleが公式に推奨するiOSアプリケーションの開発言語として採用されました。Swiftの登場により、Objective-Cは今後、徐々に置き換えられることが予想されていますが、現在でも多くのアプリケーションがObjective-Cで開発されているため、Objective-Cが使われ続けることは間違いありません。 SwiftはObjective-Cと互換性があり、Objective-Cのライブラリやフレームワークを利用することができます。また、Objective-CからSwiftへの移行を支援するためのツールやドキュメントも提供されています。 ただし、SwiftとObjective-Cでは文法が異なるため、Objective-Cで書かれたコードをSwiftに変換する際には、手動で変換する必要があります。また、Swiftで新しく追加された機能や文法はObjective-Cでは使用できないため、新しいアプリケーションを開発する場合はSwiftを使用することが推奨されます。 しかし、Objective-Cは多くのiOSアプリケーションで使用されており、それらのアプリケーションのメンテナンスやアップデートを行うには、Objective-Cの知識が必要となることがあります。そのため、Objective-Cの知識を持つことは依然として重要であり、今後も必要とされるスキルの一つであると言えます。 // Objective-Cのチートシート // プログラムの始まり // 変数の宣言 NSString *message = @"Hello, world!"; // メソッドの定義 - (void)sayHello { NSLog(@"%@", message); } // クラスの定義 @interface MyClass : NSObject // メソッドの定義 - (void)myMethod; @end // クラスの実装 @implementation MyClass // メソッドの実装 - (void)myMethod { NSLog(@"My method"); } @end // main関数 int main(int argc, const char * argv[]) { // メッセージの出力 NSLog(@"%@", message); // クラスのインスタンス化 MyClass *myObject = [[MyClass alloc] init]; // メソッドの呼び出し [myObject myMethod]; // プログラムの終了 return 0; } クラス(Class):オブジェクトの設計図のようなもので、インスタンス(実体)を生成するための構造体です。 オブジェクト(Object):クラスを実体化したもので、メッセージの送信やデータの保存などの動作をすることができます。 メッセージ(Message):オブジェクトに対して実行する動作を指定するためのもので、メソッドを呼び出すことに相当します。 メソッド(Method):クラスに定義された関数のようなもので、オブジェクトに対して実行する動作を定義します。 プロパティ(Property):オブジェクトに含まれる変数のようなもので、クラスに定義されたインスタンス変数に対して、外部からアクセスするための方法を提供します。 プロトコル(Protocol):クラスが実装すべきメソッドの一覧を定義するためのもので、オブジェクト間の通信の方法を定めます。 カテゴリ(Category):既存のクラスに新たなメソッドやプロパティを追加するための方法を提供します。 デリゲート(Delegate):オブジェクトが他のオブジェクトに代わって処理を行うための方法で、プロトコルを用いて定義されます。 フレームワーク(Framework):アプリケーション開発のために必要な機能をまとめたライブラリのことで、Objective-CではFoundationやUIKitなどがあります。 ARC(Automatic Reference Counting):Objective-Cにおいて、メモリ管理を自動的に行う仕組みです。 ブロック(Block):C言語の関数のようなもので、Objective-Cにおいては関数をオブジェクトとして扱うための仕組みです。
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第1章 設立 (コンメンタール会社法) (設立時役員等の解任) 第42条 発起人は、株式会社の成立の時までの間、その選任した設立時役員等(第38条第4項の規定により設立時役員等に選任されたものとみなされたものを含む。)を解任することができる。 2014年改正で参照先改正。 ---- {{前後 |会社法 |第2編 株式会社 第1章 設立 第4節 設立時役員等の選任及び解任 |会社法第41条(設立時役員等の選任の方法の特則) |会社法第43条(設立時役員等の解任の方法) 042 042
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) (終身定期金債権の存続の宣告) 第693条 終身定期金債務者の責めに帰すべき事由によって第689条に規定する死亡が生じたときは、裁判所は、終身定期金債権者又はその相続人の請求により、終身定期金債権が相当の期間存続することを宣告することができる。 前項の規定は、第691条の権利の行使を妨げない。 ---- {{前後 |民法 |第3編 債権 第2章 契約 第13節 終身定期金 |民法第692条(終身定期金契約の解除と同時履行) |民法第694条(終身定期金の遺贈) 693
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法学>民事法>コンメンタール民事訴訟法 (本案の審理及び裁判) 第348条 裁判所は、再審開始の決定が確定した場合には、不服申立ての限度で、本案の審理及び裁判をする。 裁判所は、前項の場合において、判決を正当とするときは、再審の請求を棄却しなければならない。 裁判所は、前項の場合を除き、判決を取り消した上、更に裁判をしなければならない。 {{前後 |民事訴訟法 |第4編 再審 |第347条(即時抗告) |第349条(決定又は命令に対する再審) 348
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前)(次) (許可の基準) 第15条 国土交通大臣又は都道府県知事は、特定建設業の許可を受けようとする者が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、許可をしてはならない。 第7条第1号及び第3号に該当する者であること。 その営業所ごとに次のいずれかに該当する者で専任のものを置く者であること。ただし、施工技術(設計図書に従って建設工事を適正に実施するために必要な専門の知識及びその応用能力をいう。以下同じ。)の総合性、施工技術の普及状況その他の事情を考慮して政令で定める建設業(以下「指定建設業」という。)の許可を受けようとする者にあっては、その営業所ごとに置くべき専任の者は、イに該当する者又はハの規定により国土交通大臣がイに掲げる者と同等以上の能力を有するものと認定した者でなければならない。 特定建設業の許可の基準について イ 「役員のうち常勤であるもの」とは、いわゆる常勤役員をいい、原則として本社、本店等において休日その他勤務を要しない日を除き一定の計画のもとに毎日所定の時間中、その職務に従事している者がこれに該当する。なお、建築士事務所を管理する建築士、宅地建物取引業者の専任の取引主任者等の他の法令で専任を要するものと重複する者は、専任を要する営業体及び場所が同一である場合を除き「常勤であるもの」には該当しない。 ロ 「支配人」とは、営業主に代わって、その営業に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をなす権限を有する使用人をいい、これに該当するか否かは、商業登記の有無を基準として判断すること。 ハ 「経営業務の管理責任者としての経験を有する者」とは、営業取引上対外的に責任を有する地位にあって、建設業の経営業務について総合的に管理した経験を有する者をいい、具体的には、法人の役員、個人の事業主又は支配人その他支店長、営業所長等の地位にあって経営業務を執行した経験を有する者がこれに該当する。 ニ 本号は、許可を受けようとする建設業について、本号のイ又はロに該当する者を一の建設業ごとにそれぞれ個別に置いていることを求めるものではなく、したがって2以上の建設業について許可を行なう場合において、1の建設業につき本号のイ又はロの要件を満たしている者が、他の建設業についても本号のイ又はロの要件を満たしているときは、当該他の建設業についてもその者をもって本号の要件を満たしているとして取り扱うことができる。 イ 「不正な行為」とは、請負契約の締結又は履行の際における詐欺、脅迫、横領等法律に違反する行為をいい、「不誠実な行為」とは、工事内容、工期、天災等不可抗力による損害の負担等について請負契約に違反する行為をいう。 ロ 許可(旧法による登録(以下「登録」という。)を含む。)を受けて継続して建設業を営んでいた者については、イに該当する行為をした事実が確知された場合以外は本号の基準に適合するものとして取り扱って差し支えないが、仮りに更新時において、該当する行為をした事実を確知した場合には、当該事実が法第29条第6号前段の規定に該当する場合に限り、許可の有効期間中は当該許可の取消しを行ない、有効期間後は本号に適合しないものとして取り扱うこと。 ハ 次の(イ)又は(ロ)に該当する者は、原則として本号の基準に適合しないものとして取り扱うこと。 (ロ) 許可申請直前の過去3年間に建築士法、宅地建物取引業法等で不正又は不誠実な行為を行なったことにより2回以上営業の停止等の処分を受け、その最終処分の日から2年を経過しない者 なお、いわゆる暴力団等の経営に係るものについては、関係機関とも連絡のうえ、本号の厳格な適用を行なうこと。 イ 営業所におかれる技術者に必要とされる実務の経験は、発注者から直接請け負った建設工事に係るものに限られており、したがって元請負人から請け負った建設工事に係る実務の経験は含まれない。 ロ 「指導監督的な実務の経験」とは、建設工事の設計又は施工の全般について、工事現場主任者又は工事現場監督者のような資格で工事の技術面を総合的に指導監督した経験をいう。 ハ 以上のほか、本号の技術者については、以下のイ及びハによること。 イ 「専任」の者とは、その営業所に常勤して専らその職務に従事することを要する者をいうが、次に掲げるような者は、通常この「専任」の要件に該当しない場合が多いので十分に実態を調査し本号の基準に合致するか否かについて的確な判断を行なうこと。 ハ 本号の取扱いについては、第1号のニと同趣旨であり、したがって、2以上の建設業について許可を行なう場合において、1の建設業につき本号のイ、ロ又はハの要件を満たしている者が、他の建設業についても本号の要件を満たしているときは、当該他の建設業についても、その者をもって本号の要件を満たしているとして取り扱うことができる。 なお、経営業務の管理責任者に該当する者と専任の技術者とを重複して認めることは、勤務場所が同一の営業所である限り差し支えない。 財産的基礎(第3号)次のイからハまでのすべての要件を満たす者は倒産のおそれが明白である者を除き、本号の基準に適合するものとして取り扱うこと。 イ 欠損の額の資本金の額の20パーセントを超えていないこと。 ロ 流動比率が75パーセント以上であること。 ---- 建設業法第7条第1号イに掲げる者と同等以上の能力を有する者建設業法第7条第1号ロの規定により、同号イに掲げる者と同等以上の能力を有する者を次のとおり定め、昭和47年4月1日から適用する。 ---- 役員等
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商標法附則第1条 商標法の施行期日について規定する。 (施行期日) 第1条 この法律の施行期日は、別に法律で定める。 昭和34年法(新法)の施行期日について別に法律で定める旨規定している。 附則には改正法の施行日を定める規定をおくことが通例ではあるが、旧法(大正10年法)からの移行措置が多岐にわたる関係上、施行法および特許法等の施行に伴う関係法令の整理に関する法律(昭和34年法律第129号)を作成することとしたため、施行期日についても施行法にその実体規定を譲ったものである。このような方式は特に珍しいものではない。 新法の施行日は昭和35年4月1日である(施1条)。これは、施行日までに新法に対応した政令(施行令、登録令等)、省令(施行規則、登録規則)を整備する必要性、一般への周知、特許庁内部での準備期間を考慮して定められたものである。 2条以下に書換制度を新設する関係上、2条以下と区別するために見出しを追加した。 {{前後 |商標法 |附則 |85条 |附2条
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{{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|dah | | | | | | | | |pgl | | | | | | | | | | | | | | | | |ps| |ps|ps|ps|ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし 次に△1三角と上がって飛車先を受けつつ、中央を狙う指し方。 {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg| | | | | | | | | |pg | | | | | | | |psl| | | | | | | | |uah| |ps|ps|ps|ps|ps|ps|ps| |ps | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし {{shogi diagram|tright| |なし |lg|ng|sg|gg|kg|gg|sg|ng|lg | |rg| | | | | |bg| |pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg|pg| | | | | | | | | |pg | | | | | | | | | | | | | | | | |ps|psl |ps|ps|ps|ps|ps|ps|ps| |uah | |bs| | | | | |rs| |ls|ns|ss|gs|ks|gs|ss|ns|ls |なし
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コンメンタール>コンメンタール観光>コンメンタール国際観光ホテル整備法施行令 国際観光ホテル整備法施行令(最終改正:平成二〇年七月一八日政令第二三一号)の逐条解説書。
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法学>民事法>借地借家法>コンメンタール借地借家法 (建物賃貸借の期間) 第29条 (契約に期間の定めがある場合の存続期間) ---- {{前後 |借地借家法 |第3章 借家 第1節 建物賃貸借契約の更新等 |借地借家法第28条(建物賃貸借契約の更新拒絶等の要件) |借地借家法第30条(強行規定) 029
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法学>民事法>コンメンタール戸籍法 【届出の催告】 第44条 第24条第2項の規定は、前二項の催告をすることができない場合及び催告をしても届出をしない場合に、同条第三項の規定は、裁判所その他の官庁、検察官又は吏員がその職務上届出を怠つた者があることを知つた場合にこれを準用する。 ---- {{前後 |戸籍法 |第4章 届出 第1節 通則 |戸籍法第43条【届出期間の起算日】 |戸籍法第45条【届出の追完】 44
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法学>民事法>コンメンタール民法>第5編 相続 (コンメンタール民法) (相続債権者及び受遺者の換価手続への参加) 第933条 相続債権者及び受遺者は、自己の費用で、相続財産の競売又は鑑定に参加することができる。この場合においては、第260条第2項の規定を準用する。 前項の規定による参加の請求があったにもかかわらず、その請求をした者を参加させないで換価手続をしたときは、その換価手続は、その請求をした者に対抗することができない。 前条の換価手続きに際して、相続債権者及び受遺者は利害関係者として参加できる。ただし、自己の財産を守ることが目的であるため参加の費用は自らが支弁する(明治民法第1035条由来)。 明治民法において、本条には親族会による後見人の監督についての以下の規定があった。家制度廃止に伴い継承なく廃止された。 ---- {{前後 |民法 |第5編 相続 第4章 相続の承認及び放棄 第3節 遺言の効力 |民法第932条(弁済のための相続財産の換価) |民法第934条(不当な弁済をした限定承認者の責任等) 933
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こんにちは。ウィキブックス・スクールへようこそ。あなたの受講を歓迎します。 ここでは現在、高校の内容のみを取り扱っています。科目は基本5教科となっています(国数英理社)。 ''現在整備中です。申し訳ありませんが、中学校の学習をご覧ください。'' 予習、復習などのやり方は各ページに従ってください。 /高校現代文・・・小説、評論文など取り扱っています。 /高校古文漢文・・・発展クラスでは、奈良時代の文章も取り扱います。 (2022年以降の新課程版で解説します。) /高校英語・・・英語の力を伸ばします。
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ページの作成:「法学>民事法>商法>コンメンタール>コンメンタール手形法 ==条文== ;第76条 # 前条ニ掲グル事項ノ何レカヲ欠ク証券ハ約束手形タル効力ヲ有セズ但シ次ノ数項ニ規定スル場合ハ此ノ限ニ在ラズ # 満期ノ記載ナキ約束手形ハ之ヲ一覧払ノモノト看做ス # 振出地ハ特別ノ表示ナキ限リ之ヲ支払地ニシテ且振出人ノ住所地タルモノト看做…」
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法学>コンメンタール>コンメンタール刑事訴訟法=コンメンタール刑事訴訟法/改訂 (公判調書未整理の場合の当事者の権利) 第50条 公判調書が次回の公判期日までに整理されなかったときは、裁判書書記は、検察官、被告人又は弁護人の請求により、次回の公判期日において又はその期日までに、前回の公判期日における証人の供述の要旨を告げなければならない。この場合において、請求をした検察官、被告人又は弁護人が証人の供述の要旨の正確性につき異議を申し立てたときは、その旨を調書に記載しなければならない。 被告人及び弁護人の出頭なくして開廷した公判期日の公判調書が、次回の公判期日までに整理されなかったときは、裁判書書記は、次回の公判期日において又はその期日までに、出頭した被告人又は弁護人に前回の公判期日における審理に関する重要な事項を告げなければならない。 ---- {{前後 |刑事訴訟法 |第1編 総則 第6章 書類及び送達 |第49条(被告人の公判調書閲覧権) |第51条(公判調書の記載に対する異議申立て) 050
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南極は、地球の最南端にある、氷河におおわれた、世界で最も寒冷な土地。定住者はおらず、いくつかの観測基地があるだけである。 南極は、南極大陸とその周囲の島々、そして棚氷からなる。周辺の島々には、サウス・シェットランド諸島やロス島、オングル諸島などがある。棚氷には、ロス棚氷やフィルヒナー棚氷、ラーセン棚氷などがある。南極大陸はほぼ円形をしており、円の直径の3分の1程度の部分に南極横断山脈が走っている。南極横断山脈を境として南極大陸を二分した時、大きい方を東南極、小さい方を西南極という。南極大陸はほぼ全域が氷河におおわれており、その厚さは最大で3kmにも達する。中でも、東南極は厚い氷に覆われている。氷河は地球温暖化により溶解が進んでおり、海面上昇が心配される。地球で最南端の点である南極点は東南極の標高2500mほどの地点にある。また、南極点を中心として、半径が緯度にして23.4°(地球の自転軸の傾き)の円の弧を南極線、この円の内側を南極圏という。南極大陸の大半は南極圏にあるが、西南極にある南極半島は例外である。ここは南極大陸では珍しく、氷河に覆われていない。また、最高峰は西南極にあるビンソンマシフ火山で、標高4892mである。 南極は地球上で最も寒い地域である。ケッペンの気候区分では南極大陸のほぼ全域とロス島、オングル諸島などが氷雪気候(EF)に属し、夏でも月平均気温が氷点を上回らない。また、サウス・シェットランド諸島や南極半島北端はツンドラ気候(ET)に属すが、夏の平均気温は1℃前後である。沿岸部の夏の気温は0℃前後、冬の気温は-30℃から-10℃前後だが、西南極の内陸部では夏が-10℃から-20℃、冬が-40℃から-50℃になる。東南極の内陸部は標高の高さも相まって特に寒冷であり、年平均気温は-50℃を下回り、夏でも平均気温は-30℃前後、冬には-70℃ほどまで下がる。東南極の標高3700mほどの地点にあるボストーク基地では、1983年7月21日に地球上の観測史上最低気温である-89.2℃を観測、これは二酸化炭素の昇華点より低い温度である。また、非公式ながら、東南極のドームA周辺で、2004年7月23日に-98.6℃の地表面温度を記録している。 あまりにも寒冷であるため、降水量も極めて少なく、砂漠となっている。ボストーク基地の年間降水量は30mm程度で、エジプトのカイロと同等である。 南極は極めて寒冷であること、長い間他の大陸から隔絶されていることから、先住民は存在しない。しかし、古くから、南方に未知の大陸が存在するのではないかという想像はされていた。7世紀ごろのポリネシア人の伝説によると、南に航海した船が岩の立ち上る非常に寒い地に到達したという。しかし、これが南極大陸そのものなのか、ロス棚氷なのか、それとも南極海の氷山に遭遇したのに過ぎないのかは定かではない。確実な証拠が残っている中で初めて南極圏に到達したのはイギリスのジェームズ・クック(1728-79)らの艦隊で、1773年のことである。1819年にはイギリスのウィリアム・スミス(1790-1847)艦隊がサウスシェットランド諸島を発見、翌1820年にはアイルランド出身のイギリス海軍兵エドワード・ブランスフィールド(1785-1852)艦隊とロシアのファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼン(1778-1852)が南極大陸を初めて視認した。こののち、イギリスのジェームズ・ウェッデル(1787-1834)艦隊やアメリカのベンジャミン・モレル(1795-1839)艦隊も航海を行った。イギリスのジェイムズ・クラーク・ロス(1800-62)艦隊は、1841年にロス棚氷を発見した。 1890年代になると、多くの国が南極点到達を目指して探検隊を派遣する南極探検の英雄時代が始まった。ノルウェーのカルステン・ボルクグレヴィンク(1864-1934)や、イギリスのアーネスト・シャクルトン(1874-1922)らが南極点に挑んだが、いずれも失敗した。南極点に初めて到達したのはノルウェーのロアール・アムンセン(1872-1928)の探検隊で、1911年の事だった。翌1912年にはイギリスのロバート・スコット(1868-1912)の探検隊も南極点に到達したが、帰路に全員が凍死した。なお、同年には日本人でも白瀬矗(1861-1946)の探検隊が南極に到達している。その後1929年にはリチャード・バード(1888-1957)が南極点上空を飛行機で通過した。1930年代から1940年代には、多くの国が南極の領有権を主張するようになった。 1957年から1958年の国際地球観測年を機に、南極は学術調査の場として目を向けられるようになった。1956年にはアメリカのリチャード・ボワーズ(1928-2019)らによって南極点にアムンゼン・スコット基地、ロス島にマクマード基地が建設された。翌1957年にはソ連のアレクセイ・トリョシニコフ(1914-91)が率いる遠征隊によって東南極の内陸部にボストーク基地が建設された。日本の永田武(1913-91)が率いる探検隊も同年、東オングル島に昭和基地を建設した。このような情勢の中、1959年には南極の平和的利用、南極での領有権凍結などを定めた南極条約が採択され、1961年に発効した。その後、欧州諸国やチリ、アルゼンチン、中国なども基地を建設した。2020年現在では60か所以上の基地に夏季は5000人、冬季は1000人ほどが滞在し、気象観測、氷床コアの発掘による古気候の調査、澄んだ空気を生かした天体観測など、数多くの学術調査が行われている。
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法学>民事法>民法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法) (管理不全土地管理人の義務) 第264条の11 管理不全土地管理人は、管理不全土地等の所有者のために、善良な管理者の注意をもって、その権限を行使しなければならない。 管理不全土地等が数人の共有に属する場合には、管理不全土地管理人は、その共有持分を有する者全員のために、誠実かつ公平にその権限を行使しなければならない。 2021年改正において新設。第264条の5(所有者不明土地管理人の義務)と同旨。 ---- {{前後 |民法 |第2編 物権 第3章 所有権 第5節 管理不全土地管理命令及び管理不全建物管理命令 |民法第264条の10(管理不全土地管理人の権限) |民法第264条の12(管理不全土地管理人の解任及び辞任) 264の11 264の11
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(未遂減免) 第43条 犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者は、その刑を減軽することができる。ただし、自己の意思により犯罪を中止したときは、その刑を減軽し、又は免除する。 本条は未遂犯の刑についての規定である。本条後段の、「自己の意思により犯罪を中止した」場合のことを中止未遂といい、この場合には刑の必要的減免が定められている。ここでいう自己の意思によりとは、犯罪をやろうと思えばでき、中止するような事情がないにもかかわらず自発的に中止することを言い、例えばパトカーが近付いてきたので中止して逃亡したような場合には、中止未遂ではない。これに対して、中止未遂以外の場合を障害未遂といい、この場合の刑の減軽は裁判所の裁量に委ねられている。 被告人等は共謀の上馬鈴薯その他食料品を窃取しようと企てA方養蠶室に侵入し懐中電燈を利用して食料品等を物色中警察官等に發見せられてその目的を遂げなかつたというのであつて、被告人等は窃盗の目的で他人の屋内に侵入し財物を物色したというのであるからこのとき既に窃盗の着手があつたとみるのは當然である。 一般に土蔵内には、窃取すべき財物のみがあつて他の犯罪の目的となるものがないのが通常であるから、土蔵に侵入する行為又は侵入しようとした行為は、窃盗に著手したものと解すべきである。 強盗の予備をしたものかその実行に着手した以上それが未遂に終ると既遂になるとを問わずその予備行為は未遂または既遂の強盗罪に吸収されて独立して所罰の対象となるものではない。本件において、原審は既に強盗殺人未遂罪を認定所断したのであるから、もはや所論の予備行為は所罰の対象として独立して審判さるべきものではないのである。原判決の事実摘示は、独立した強盗予備罪を構成する罪となるべき事実を認定した意味ではなく単に被告人が本件犯行を為すに至るまでの経過を示しその犯情の一端を明らかにする目的を以て認定掲記したに過ぎない。従つて原審が該事実に対し刑法第237条を適用しなかつたのはむしろ当然であり原判決には所論のような違法はない。 殺人予備罪の共同正犯にあたるとされた事例。 殺人の目的を有する者から、これに使用する毒物の入手を依頼され、その使途を認識しながら、右毒物を入手して依頼者に手交した者は、右毒物による殺人が予備に終つた場合に、殺人予備罪の共同正犯としての責任を負うものと解すべきである。 被告人が、外一名と共謀のうえ、夜間一人で道路を通行中の婦女を強姦しようと企て、共犯者とともに、必死に抵抗する同女を被告人運転のダンプカーの運転席に引きずり込み、発進して同所から約5,800メートル離れた場所に至り、運転席内でこもごも同女を強姦した本件事実関係のもとにおいては、被告人が同女をダンプカーの運転席に引きずり込もうとした時点において強姦罪の実行の着手があつたものと解するのが相当である。 被害者を拘禁した現場と姦淫した現場が乖離し、移動の間に被害者が受傷した事案について、拘禁行為に姦淫行為の実行の着手を認め、結果的加重犯である強姦致傷を認めた事例。 クロロホルムを吸引させて失神させた被害者を自動車ごと海中に転落させてでき死させようとした場合において,クロロホルムを吸引させて失神させる行為が自動車ごと海中に転落させる行為を確実かつ容易に行うために必要不可欠であり,失神させることに成功すれば,それ以降の殺害計画を遂行する上で障害となるような特段の事情が存しなかったなど判示の事実関係の下では,クロロホルムを吸引させる行為を開始した時点で殺人罪の実行の着手があったと認められる。 犯罪の実行行為自体ではなくとも,実行行為に密接であって,被害を生じさせる客観的な危険性が認められる行為に着手することによっても未遂罪は成立し得る。 現金を被害者宅に移動させた上で,警察官を装った被告人に現金を交付させる計画の一環として述べられた嘘について,その嘘の内容が,現金を交付するか否かを被害者が判断する前提となるよう予定された事項に係る重要なものであり,被害者に現金の交付を求める行為に直接つながる嘘が含まれ,被害者にその嘘を真実と誤信させることが,被害者において被告人の求めに応じて即座に現金を交付してしまう危険性を著しく高めるといえるなどの本件事実関係の下においては,当該嘘を一連のものとして被害者に述べた段階で,被害者に現金の交付を求める文言を述べていないとしても,詐欺罪の実行の着手があったと認められる。 強盗に着手した者がその実行行為中被害者に暴行を加へて傷害の結果を生ぜしめた以上財物の奪取未遂の場合でも強盗傷人罪の既遂をもつて論すべきである。 強盜の目的で会社の事務所に押入り、居合わせた事務員全部を縛つて、そこに有つた洋服類を着込みその他の物は、荷造りをして持出すばかりにした以上は強盜の既遂を以て論ずべきである。 被告人等第在宅の家人五人全部を縛り上げ目隠をした後一時間に亘り家内の金品を取出し現金をポケツトに入れ衣類等或は行李、リツクサツクにつめ込み、或は風呂敷に包み、或は着込み又は懐中したときは金品を自己の実力支配内においたことは明らかであるから被告人等が右金品を戸外に持出す前現場で逮捕されたことは強盜既遂罪の成立に影響がない。 強姦致死罪は単一な同法第43条本文又は但書を適用すべきものではない。 犯罪の実行に着手した後、驚愕によつて犯行を中止した場合においても、その驚愕の原因となつた諸般の状況が、被告人の犯意の遂行を思い止まらしめる障碍の事情として客観性のあるものと認められるときは、障碍未遂であつて中止未遂ではない。 甲が他の数名の者と同一帰女を強姦しようと共謀し、右数名の者が同女を強いて姦淫し、因つて同女に傷害の結果を与えたときは、甲が自己の意思により姦淫することを中止したとしても、甲は他の共犯者と同様強姦致傷罪の共同正犯の責を負い、中止未遂とはならない。 複数で犯行に及び、途中で翻意して自らの意思で犯罪行為を中止したとしても、共犯による犯罪行為が継続していれば、中止未遂とは評価されない(そもそも未遂でもない)。共犯者に働きかけ犯罪行為を中止させる行為をもって、中止未遂と評価できる。 原判決は「全家不在に乘じて同家六畳間の箪笥の抽出等から同人所有の衣類等を窃取しようとしていた際偶々家人が外出先から帰ってきたためその目的を遂げなかつたものである」旨を判示している。それ故、本件の未遂は、外界の事情に刺激されることなしに犯人が内心的原因により全く任意に中止したものではなく「全家不在に乗じて」窃盜の実行に着手していた際「たまたま家人が外出先から帰って来た」と言う外界に生起した客観的原因により未遂に終つたものであることは、原判決において明らかに判示されている。従つて、本件を障害未遂と認定した原判決は、相当であつて所論の審理不尽の違法を認めることはできない。 青酸加里を入れて炊いた本件米飯が黄色を呈し臭気を放つているからといつて何人もこれを食べることは絶対にないと断定することは実験則上これを肯認し得ない。 かかる不能犯の主張は行為と結果との因果関係を不能なりとするものであるから行為の外結果の発生を犯罪の積極的構成要件とする本件殺人罪においては結局罪となるべき事実を否定する主張に帰着する。されば旧刑訴法第360条第2項にいわゆる「法律上犯罪の成立を阻却すべき原由たる事実上の主張」換言すれば、犯罪構成要件以外の事実であつてその事実あるがため法律上犯罪不成立に帰すべき原由たる事実上の主張に該当しない。 刑法第43条にいわゆる「犯罪の実行に着手し之を遂げざるもの」とは、その行為を以て犯人の予見する結果を惹起することができる実行行為に着手し、その犯罪を遂げなかつた場合を意味し、その実行行為を以ては絶対に犯人の予見する結果を惹起することができない場合には、同条の未遂罪を以て論ずることができないことは所論の通りであるが、原判決の認定するところによれば、被告人等は共謀して自動車運転手を殺害して自動車を強奪しようと企て、所携のバンドを自動車運転手Aの頸部に掛けて締め付けたが、偶々該バンドが切れた為めに殺害の目的を遂げなかつたと云うのであり、しかして右バンドが紙製擬革品であつても、右の方法を以つてすれば絶対に人を殺害することができないものではなく、殺害の結果を惹起する危険は十分あつたのであるが、偶々、右バンドが切れたために殺害の目的を遂げることができなかつたと云うに過ぎない。また、犯罪の時刻及び場所が殺人を行うに不適当であつたからと云つて、殺害の結果が発生しないと云うことができないことも自明のことである。したがつて本件殺人未遂の点は、所論のように、いわゆる不能犯にはあたらない。 覚せい剤製造未遂犯の成立する事例。 いやしくも覚せい剤の製造を企て、それに用いた方法が科学的根拠を有し、当該薬品を使用し、当該工程を実施すれば本来覚せい剤の製造が可能であるが、ただその工程中において触媒として使用せる或る種の薬品の量が必要量以下であつたため、成品を得るに至らず、もしこれを二倍量ないし三倍量用うれば覚せい剤の製造が可能であつたと認められる場合には被告人の所為は覚せい剤製造未遂犯をもつて論ずべく、不能犯と解すべきではない。 導火線を工業雷管に接続するために用いた接着剤が導火線の心薬である黒色火薬に浸透したため、点火しても燃焼が中断し工業雷管を起爆させることのできない本件ピースかん爆弾の導火線に点火して投てきした行為は、爆発物取締罰則1条にいう爆発物の「使用」に当たらない。 「不能犯」である。 ------ {{前後 |刑法 |第1編 総則 第8章 未遂罪 |刑法第42条(自首等) |刑法第44条(未遂罪)
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{{ombox | type = style | image = 40x40px | text = このテンプレートの記述は複雑な構成となっています。編集後の結果が予想できないか、または変更にともなう影響を修正する用意ができていない場合は編集をお控えください。練習や実験は{{ |モジュール=モジュール |#default=テンプレート の[[{{ /sandbox|サンドボックス・サブページ]]、[[{{ /testcases|テストケース・サブページ]]{{ |モジュール= |#default=もしくはあなた自身の利用者スペースのページ {{ | doc = | sandbox = | testcases = | {{ ]]
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デスクトップ環境とGUIツールキットの組み合わせは、デスクトップアプリケーションの開発者にとって重要であり、それぞれのツールキットは特有のデザインや機能を提供します。開発者は、プロジェクトの要件やデザインガイドラインに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 OSSなデスクトップ環境とそれに対応するGUIツールキットは以下の通りです: GNOMEデスクトップ環境: GNOMEデスクトップ環境は、GNOME Foundationによって開発されています。GNOMEはLinuxデスクトップ環境の一つであり、GTKツールキットを使用して構築されています。 KDE Plasmaデスクトップ環境: KDE Plasmaデスクトップ環境は、KDE Communityによって開発されています。KDEアプリケーションやプラズマデスクトップはQtツールキットをベースにしています。 XFCEデスクトップ環境は、Xfce Development Teamによって開発されています。XFCEは軽量で高速なLinuxデスクトップ環境であり、GTKツールキットを使用しています。 これらのデスクトップ環境とGUIツールキットは、それぞれのプロジェクトに特有の特性やデザイン哲学を持っています。開発者は、プロジェクトの要件や好みに応じて適切な環境とツールキットを選択します。 オープンソースソフトウェア(OSS)における「デスクトップ環境」とは、コンピュータのデスクトップ上でのユーザーインターフェースとその周辺の機能を提供するソフトウェアの集合体を指します。これには、以下の要素が含まれます: ウィンドウマネージャー: ウィンドウの配置や操作を管理し、デスクトップ上のウィンドウの表示や非表示を制御します。タイトルバー、ボタン、ウィンドウのドラッグ、最大化、最小化、閉じるなどの機能を提供します。 パネル/タスクバー: デスクトップの上部や下部に表示され、起動中のアプリケーションやウィンドウ、システムトレイアイコンなどの情報を提供します。通常、メニューやランチャー、デスクトップ切り替えなどの機能も含まれます。 メニューシステム: アプリケーションや設定へのアクセスを提供するメニューインターフェースです。通常、アプリケーションメニュー、システム設定メニュー、ランチャーなどが含まれます。 デスクトップアイコン: デスクトップ上に表示されるアイコンで、よく使用するファイルやフォルダ、アプリケーションへのショートカットを提供します。 ファイルマネージャー: ファイルやフォルダの操作、管理、閲覧を行うためのツールです。ファイルの移動、コピー、削除、作成、プレビューなどの機能を提供します。 テーマやウィンドウマネージャーの設定: 外観や操作性をカスタマイズするための設定ツールが含まれます。テーマやアイコンセット、ウィンドウの装飾などを変更できます。 デスクトップ環境は、ユーザーがコンピュータを操作し、アプリケーションを実行するための視覚的で直感的なインターフェースを提供します。多くのOSSデスクトップ環境が利用可能であり、それぞれが異なるデザインや機能を持っています。 GNOMEデスクトップ環境は、使いやすさと洗練されたデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、GNOMEデスクトップ環境のクイックツアーです: デザイン哲学: GNOMEは、直感的でシンプルなインターフェースを提供することを重視しています。シンプルなメニューやウィンドウ、洗練されたアニメーションなどが特徴です。 アクティビティ: GNOMEのメイン画面は「アクティビティ」と呼ばれます。アクティビティには、アプリケーションの起動、ウィンドウの切り替え、デスクトップ間の切り替えなどの機能が含まれています。 ダッシュボード: アクティビティ画面には、アプリケーションを素早く起動するための「ダッシュボード」があります。ダッシュボードにはよく使われるアプリケーションのアイコンが表示されます。 アプリケーションメニュー: GNOMEには、アプリケーションメニューがあります。ここからインストールされているすべてのアプリケーションにアクセスできます。 通知センター: GNOMEは通知センターを提供し、システムの更新、メッセージ、アプリケーションからの通知を一元管理します。 ウィンドウ管理: GNOMEは、ウィンドウの管理や操作を容易にするための機能を提供します。ウィンドウの移動、最小化、最大化、閉じるなどの操作が直感的に行えます。 GNOMEデスクトップ環境は、多機能で使いやすく、ユーザーフレンドリーなデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが作業を効率的に行い、楽しいデスクトップ体験を提供するために設計されています。 KDE Plasmaデスクトップ環境は、豊富な機能とカスタマイズ性を特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、KDE Plasmaデスクトップ環境のクイックツアーです: ウィジェットとパネル: KDE Plasmaでは、デスクトップにウィジェットやパネルを配置して、自分だけのワークスペースを作成できます。ウィジェットには時計、天気予報、システムモニターなどがあります。 ランチャーとアプリケーションメニュー: KDE Plasmaには、スタートメニューやランチャーがあり、インストールされたアプリケーションに簡単にアクセスできます。また、お気に入りのアプリケーションをランチャーにピン留めすることもできます。 アクティビティと仮想デスクトップ: KDE Plasmaでは、複数の仮想デスクトップを使用して作業スペースを整理することができます。アクティビティスイッチャーを使用して、異なるアクティビティやデスクトップ間を簡単に切り替えることができます。 ウィンドウ管理: KDE Plasmaは、高度なウィンドウ管理機能を提供します。ウィンドウの最小化、最大化、タイル配置などの操作が容易に行えます。また、ウィンドウの角をドラッグしてサイズを変更することもできます。 タスクマネージャー: KDE Plasmaのタスクマネージャーには、起動中のアプリケーションやウィンドウが表示されます。タスクバーにアイコンをクリックすると、対応するアプリケーションやウィンドウが前面に表示されます。 KDE Plasmaデスクトップ環境は、高度なカスタマイズ性と使いやすさを兼ね備えており、ユーザーが自分好みのデスクトップ環境を構築できるように設計されています。これらの機能は、作業を効率的に行い、快適なデスクトップ体験を提供するために設計されています。 XFCEデスクトップ環境は、軽量で高速な動作とシンプルなデザインを特徴とするオープンソースのデスクトップ環境です。以下は、XFCEデスクトップ環境のクイックツアーです: パネルとメニュー: XFCEには、上部や下部にパネルを配置し、アプリケーションメニューやお気に入りのアプリケーション、システムトレイなどの機能を含めることができます。メニューからアプリケーションを簡単に起動できます。 デスクトップアイコン: XFCEでは、デスクトップ上にアイコンを配置することができます。これにより、よく使用するファイルやフォルダへのアクセスが容易になります。 ウィンドウ管理: XFCEはシンプルで効率的なウィンドウ管理を提供します。ウィンドウの最小化、最大化、タイル配置などの基本的な操作がサポートされています。 仮想デスクトップ: XFCEには、複数の仮想デスクトップを使用して作業スペースを整理する機能があります。これにより、複数のアプリケーションやタスクを分けて管理することができます。 テーマとカスタマイズ: XFCEはテーマやウィンドウマネージャーの設定をカスタマイズすることができます。ユーザーは外観や操作性を自分好みに調整することができます。 XFCEデスクトップ環境は、シンプルで直感的な操作性を重視し、軽量でリソース効率の良いデスクトップ体験を提供します。これらの機能は、ユーザーが効率的に作業を行い、ストレスなくデスクトップ環境を利用できるように設計されています。 GUIツールキット(Graphical User Interface Toolkit)は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構築するためのソフトウェアライブラリやフレームワークのことを指します。GUIツールキットは、アプリケーション開発者がウィンドウ、ボタン、メニュー、テキスト入力フィールドなどのGUIコンポーネントを作成し、配置し、操作するための手段を提供します。 GUIツールキットには、以下のような特徴があります: ウィジェットセット: ボタン、チェックボックス、ラベル、テキストボックスなど、さまざまなGUIコンポーネントが含まれています。 イベント処理: ユーザーの入力や操作に応じて、イベントを処理し、適切な動作を実行します。 レイアウト管理: コンポーネントの配置やサイズの調整を行い、アプリケーションのレイアウトを設計します。 グラフィックス描画: グラフィックス描画や画像処理の機能を提供し、GUIコンポーネントの外観をカスタマイズします。 クロスプラットフォーム性: 複数のプラットフォーム(Windows、macOS、Linuxなど)で動作することができるように設計されています。 代表的なGUIツールキットには、次のようなものがあります: Qt:クロスプラットフォームのGUIツールキットであり、C++言語で使用されます。 GTK (GIMP Toolkit):Linuxデスクトップ環境で広く使用されるGUIツールキットであり、C言語をベースにしています。 wxWidgets:クロスプラットフォームのGUIツールキットであり、C++言語で使用されます。 GUIツールキットは、アプリケーション開発者が効率的にグラフィカルなユーザーインターフェースを構築し、ユーザーとの対話を可能にするための重要なツールです。 GTK(GIMP Toolkit)は、クロスプラットフォームのウィジェットツールキットであり、主にLinuxやUnix系システムで使用されています。以下は、GTKのクイックツアーです: ウィジェットセット: GTKには、ボタン、ラベル、テキスト入力フィールド、チェックボックス、ラジオボタン、メニュー、ダイアログなど、さまざまなGUIコンポーネントが含まれています。 イベント処理: GTKは、ユーザーの入力や操作に応じてイベントを処理し、適切なアクションを実行します。これには、クリックやキー入力などのイベントが含まれます。 レイアウト管理: GTKは、ボックス、グリッド、固定配置などのレイアウトマネージャーを提供し、コンポーネントの配置やサイズの調整を行います。 描画とカスタマイズ: GTKは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。テーマやスタイルを変更することで、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 国際化とアクセシビリティ: GTKは、国際化とアクセシビリティを重視しており、複数の言語やテキスト方向に対応し、バリアフリーなユーザーエクスペリエンスを提供します。 拡張性とカスタマイズ: GTKは、さまざまなプログラミング言語(C、Python、JavaScriptなど)で使用でき、機能の拡張やカスタマイズが可能です。 GTKは、GNOMEデスクトップ環境の中核となるツールキットとして広く使用されていますが、独立したアプリケーションや他のデスクトップ環境でも利用されています。GTKを使用することで、使いやすく魅力的なグラフィカルなアプリケーションを開発することができます。 以下は、GTKを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。 GtkApp.c: // ボタンがクリックされたときのコールバック関数 void button_clicked(GtkWidget *widget, gpointer data) { g_print("ボタンがクリックされました\n"); } // メイン関数 int main(int argc, char *argv[]) { // GTKの初期化 gtk_init(&argc, &argv); // ウィンドウの作成 GtkWidget *window = gtk_window_new(GTK_WINDOW_TOPLEVEL); gtk_window_set_title(GTK_WINDOW(window), "GTKアプリケーション"); g_signal_connect(window, "destroy", G_CALLBACK(gtk_main_quit), NULL); // ボタンの作成 GtkWidget *button = gtk_button_new_with_label("クリックしてください"); g_signal_connect(button, "clicked", G_CALLBACK(button_clicked), NULL); gtk_container_add(GTK_CONTAINER(window), button); // ウィンドウとボタンの表示 gtk_widget_show_all(window); // GTKのメインイベントループを開始 gtk_main(); return 0; } このコード例では、まずgtk/gtk.hヘッダーファイルをインクルードしてGTKライブラリを使用します。次に、button_clickedという名前のコールバック関数を定義し、ボタンがクリックされたときに呼び出される処理を定義します。 main関数では、GTKを初期化し、ウィンドウとボタンを作成し、それぞれのイベントに対するコールバック関数を設定します。最後に、ウィンドウとボタンを表示してGTKのメインイベントループを開始します。 このコード例は、GTKを使用してシンプルなGUIアプリケーションを作成するための基本的なものです。 Qtは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーション開発フレームワークであり、C++をベースにしています。以下は、Qtのクイックツアーです: ウィジェットセット: Qtには、ボタン、ラベル、テキストボックス、スライダー、メニューバー、ツリービューなど、豊富なGUIウィジェットが含まれています。 イベント処理: Qtは、ユーザーの操作に応じてイベントを処理し、対応するアクションを実行します。クリックやキー入力などのイベントが含まれます。 レイアウト管理: Qtは、グリッド、ボックス、スタックなどのレイアウトマネージャーを提供し、ウィジェットの配置やサイズの調整を行います。 描画とスタイリング: Qtは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。独自のスタイルシートを使用して、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 データモデルとビュー: Qtには、データモデルとビューを組み合わせた豊富なモデル/ビューアーキテクチャが含まれており、データの表示や操作を容易にします。 国際化とアクセシビリティ: Qtは、多言語対応やアクセシビリティ機能を提供し、グローバルなユーザーに対して使いやすいアプリケーションを開発することができます。 マルチプラットフォーム対応: Qtは、Windows、macOS、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで動作します。クロスプラットフォームのアプリケーションを効率的に開発できます。 Qtは、広範なアプリケーション開発に使用され、特にデスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、組み込みシステムなどの分野で人気があります。使いやすく強力な開発ツールとして、Qtは多くの開発者によって選ばれています。 以下は、Qtを使用してGUIアプリケーションを作成するための基本的なコード例です。この例では、ウィンドウとボタンが含まれています。 QtApp.cpp: int main(int argc, char *argv[]) { QApplication app(argc, argv); // アプリケーションの初期化 // ウィンドウを作成 QWidget window; window.resize(250, 150); // ウィンドウのサイズを設定 window.setWindowTitle("Qtアプリケーション"); // ウィンドウのタイトルを設定 // ボタンを作成 QPushButton button("クリックしてください", &window); // ウィンドウにボタンを配置 button.setGeometry(QRect(QPoint(100, 50), QSize(100, 50))); // ボタンの位置とサイズを設定 // ウィンドウを表示 window.show(); // アプリケーションのイベントループを開始 return app.exec(); } このコード例では、Qtの各種ヘッダーファイルをインクルードし、QApplicationオブジェクトを作成してアプリケーションを初期化します。次に、QWidgetクラスを使用してウィンドウを作成し、QPushButtonクラスを使用してボタンを作成してウィンドウに配置します。最後に、アプリケーションのメインループを開始するためにapp.exec()を呼び出します。 このコード例は、非常にシンプルなGUIアプリケーションを作成するためのものであり、Qtの基本的な機能を示しています。 wxWidgetsは、クロスプラットフォームのGUIアプリケーションを開発するためのC++フレームワークです。以下は、wxWidgetsのクイックツアーです: ウィジェットセット: wxWidgetsには、ボタン、テキスト入力フィールド、ラベル、リストボックス、メニューバーなど、豊富なGUIウィジェットが含まれています。 イベント処理: wxWidgetsは、ユーザーの操作に応じてイベントを処理し、適切なアクションを実行します。ボタンのクリックやキー入力などのイベントが含まれます。 レイアウト管理: wxWidgetsは、ボックス、グリッド、サイザーなどのレイアウトマネージャーを提供し、ウィジェットの配置やサイズの調整を行います。 描画とカスタマイズ: wxWidgetsは、グラフィックス描画や外観のカスタマイズをサポートします。ネイティブな外観やカスタムスキンを使用して、アプリケーションの外観をカスタマイズできます。 データモデルとビュー: wxWidgetsには、データモデルとビューを組み合わせたMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャが含まれており、データの表示や操作を効率的に行えます。 マルチプラットフォーム対応: wxWidgetsは、Windows、macOS、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで動作します。クロスプラットフォームのアプリケーションを効率的に開発できます。 wxWidgetsは、C++で開発されており、豊富な機能とクロスプラットフォーム対応性を備えたGUIアプリケーションを開発するための強力なツールキットです。使いやすさと高度なカスタマイズ性を兼ね備えており、多くの開発者によって広く利用されています。 以下は、wxWidgetsを使用してウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC++のコード例です。 wxApp.cpp: // アプリケーションクラスの定義 class MyApp : public wxApp { public: virtual bool OnInit(); // 初期化関数のオーバーライド }; // メインウィンドウクラスの定義 class MyFrame : public wxFrame { public: MyFrame(const wxString& title, const wxPoint& pos, const wxSize& size); // コンストラクタ void OnButtonClicked(wxCommandEvent& event); // ボタンクリック時のイベントハンドラ private: wxButton* m_button; // ボタンオブジェクトへのポインタ }; // アプリケーションの初期化 bool MyApp::OnInit() { MyFrame* frame = new MyFrame("wxWidgetsアプリケーション", wxPoint(50, 50), wxSize(250, 150)); frame->Show(true); return true; } // メインウィンドウの実装 MyFrame::MyFrame(const wxString& title, const wxPoint& pos, const wxSize& size) : wxFrame(NULL, wxID_ANY, title, pos, size) { m_button = new wxButton(this, wxID_ANY, "クリックしてください"); Connect(m_button->GetId(), wxEVT_BUTTON, wxCommandEventHandler(MyFrame::OnButtonClicked)); } // ボタンクリック時のイベントハンドラ void MyFrame::OnButtonClicked(wxCommandEvent& event) { wxMessageBox("ボタンがクリックされました", "メッセージ", wxOK | wxICON_INFORMATION); } // アプリケーションのエントリーポイント wxIMPLEMENT_APP(MyApp); このコード例では、wxWidgetsの各ヘッダーファイルをインクルードし、MyAppクラスとMyFrameクラスを定義しています。MyAppクラスでは、アプリケーションの初期化を行い、MyFrameクラスではメインウィンドウを作成し、ボタンのクリックイベントを処理するためのイベントハンドラを定義しています。 アプリケーションのエントリーポイントはwxIMPLEMENT_APP(MyApp);であり、OnInit()関数がアプリケーションの初期化を行います。メインウィンドウはMyFrameクラスのインスタンスとして作成され、ボタンのクリックイベントはOnButtonClicked()関数で処理されます。 これは基本的な例ですが、wxWidgetsを使用してGUIアプリケーションを作成するための一般的なパターンを示しています。 Xt(X Toolkit Intrinsics)イントリンシクスは、X Window System用のツールキットであるXtの内部構造や基本的なメカニズムを提供するライブラリです。Xtイントリンシクスは、Xtの構成要素となる以下の主要な概念や機能を提供します: ウィジェット(Widget): ウィジェットは、Xtが扱うGUIコンポーネントの基本単位です。ボタン、ラベル、テキストフィールドなどの各種ウィンドウ部品がウィジェットとして表現されます。 リソース(Resource): リソースは、ウィジェットの属性や外観を指定するための設定項目です。色、フォント、サイズなどの属性が含まれます。ウィジェットの外観や動作をカスタマイズする際に使用されます。 イベント処理: Xtイントリンシクスは、X Window Systemからのイベントを処理し、適切なウィジェットにイベントをディスパッチする仕組みを提供します。ユーザーの操作に応じてウィジェットが反応し、アプリケーションの動作を制御します。 リソースマネージャ(Resource Manager): リソースマネージャは、アプリケーションのリソースを管理する機能を提供します。アプリケーションのリソースは、リソースマネージャを介して取得され、実行時に変更される場合があります。 レイアウトマネージャ(Layout Manager): レイアウトマネージャは、ウィジェットの配置やサイズ調整を自動化する機能を提供します。ウィンドウ内のウィジェットの配置を柔軟に管理し、ユーザーインターフェースの設計を容易にします。 Xtイントリンシクスは、Xtツールキットの基盤となる部分であり、Xtベースのアプリケーションの開発やカスタマイズにおいて重要な役割を果たします。これらの概念や機能を理解することで、Xtを使用した効果的なGUIアプリケーションを開発することができます。 以下は、X Toolkit Intrinsics(Xt)を使用して、ウィンドウとボタンを含む基本的なアプリケーションのC言語のコード例です。この例では、Xtを使用してX Window System上で動作するシンプルなGUIアプリケーションを作成します。 XtApp.c: void button_click(Widget w, XtPointer client_data, XtPointer call_data) { printf("ボタンがクリックされました\n"); } int main(int argc, char *argv[]) { XtAppContext app; Widget topLevel = XtAppInitialize(&app, "MyApp", NULL, 0, &argc, argv, NULL, NULL, 0); Widget button = XtVaCreateManagedWidget("button", xmPushButtonWidgetClass, topLevel, NULL); XtAddCallback(button, XmNactivateCallback, button_click, NULL); XtRealizeWidget(topLevel); XtAppMainLoop(app); return 0; } このコード例では、Xtのヘッダーファイルをインクルードし、XtAppContext、Widget、XtPointerなどの型を使用してXtアプリケーションを構築します。 main関数では、Xtアプリケーションコンテキストを初期化し、トップレベルウィジェット(ウィンドウ)とボタンを作成します。XtVaCreateManagedWidget関数を使用してボタンを作成し、XtAddCallback関数を使用してボタンのクリックイベントに対するコールバック関数を登録します。 最後に、XtRealizeWidget関数を使用してウィンドウを表示し、XtAppMainLoop関数を呼び出してXtアプリケーションのメインイベントループを開始します。 このコード例は、X Toolkit Intrinsicsを使用して簡単なGUIアプリケーションを作成する手順を示しています。 Xtは現在のツールキットの礎となっていますか? X Toolkit Intrinsics(Xt)は、X Window Systemの初期のGUIアプリケーション開発において非常に重要な役割を果たしましたが、現在のGUIツールキットの中で主流とは言い難いです。Xtは、Xlib(X Window Systemの低レベルなAPI)の上に構築されたツールキットであり、直接的なX Window Systemのプログラミングを簡素化する目的で設計されています。 しかし、近年のGUIアプリケーション開発においては、Xtよりも高レベルで使いやすいツールキットが主流となっています。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、Xtよりも抽象化されたAPIを提供し、クロスプラットフォーム対応や豊富な機能を備えています。また、Web技術を用いたアプリケーション開発も広く行われており、JavaScriptフレームワークやウェブブラウザを用いたGUI開発も一般的です。 そのため、Xtは古典的なX Window Systemアプリケーションの保守や特定の環境下での開発には依然として利用されていますが、現代のGUIアプリケーション開発においては、より洗練されたツールキットがより広く利用されています。 Xcbは現在のツールキットの礎となっていますか? XCB(X C Binding)は、X Window Systemとの低レベルな通信を行うためのライブラリであり、Xlibの代替として開発されました。XCBは、より効率的で拡張性があり、スレッドセーフなAPIを提供します。 ただし、XCB自体はGUIツールキットではなく、X Window Systemとの通信を行うためのライブラリです。そのため、XCBが直接的にGUIツールキットの礎となっているとは言い難いです。GUIツールキットは、XCBを低レベルで利用してX Window Systemとの通信を行う場合がありますが、通常はより高レベルなAPIを提供します。 現代のGUIアプリケーション開発では、XCBよりも高レベルで使いやすいAPIを提供するツールキットが一般的です。例えば、QtやGTKなどのツールキットは、XCBの下に隠れてX Window Systemとの通信を行いますが、開発者にはXCBの詳細を意識する必要はありません。 そのため、XCBはX Window Systemの低レベルな通信を行うための基盤として重要ですが、GUIアプリケーション開発においては、より高レベルなツールキットがより広く利用されています。
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前)(次) (適用事業所) 第31条 031
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ここは、小説の書き方に関連した書籍をまとめる書庫です。基本である程度の知識を付け、初級から徐々に上級まで目を通すことをおすすめします。つまり、基本が「Step-1」で上級が「Step-4」なのです。 それぞれのステップを進める目安です。あくまで目安であることを忘れないで下さい。
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以前に「大半の」や「多くの」という言葉もロジバンでは数字として扱われると言いました。以下の「数」はとっても便利です。 主観的判断のもの du'e多すぎる mo'a少なすぎる rau 十分な su'e多くとも su'o少なくとも 客観的描写のもの no何もない(既にゼロとして出てきましたね) ro各/全て so'aほとんど so'e大半 so'i多く so'o幾つか so'u少し ここで例をば no le ninmu cu nelci la .bil. その女性のうち誰もビルを好きでない。 no lo ninmu cu nelci la .bil. 女性は誰もビルを好きでない。 coi rodo やあ、みなさん。 mi nelci ro lo mlatu 私は全ての猫が好きだ。 mi na nelci ro lo gerku 私が全ての犬を好きだというのは真実でない。 (これは「私は全ての犬が好きでない」とは違います。そう言いたいなら「mi nelci no lo gerku」です。また、別のやり方でもそう言えるのですがまだ文法知識が足りません。) so'i lo merko cu nelci la .nirvanas. 多くのアメリカ人がニルヴァーナ(音楽バンド)が好きだ。 (仏教の涅槃のこともニルヴァーナと言いますが、ここでの意味は異なります。でももしかしたら…?) 注: このように名前というものはロジバンにおいても曖昧なものです。名前は話者が意図した通りに使われるものだからです。 so'u lo jungo cu nelci la .nirvanas. 少しの中国人がニルヴァーナが好きだ。 su'e mu le muno prenu cu cmila 多くとも50人中5人しか笑わなかった。 su'o pa lo prenu cu prami do 少なくとも1人は君が好きだ。 最後のは「lo prenu cu prami do(少なくとも一人がいて、その人々は君が好きだ)」という文と論理的に同じです。しかし前者のほうが意味が明瞭でかつ強調されているのです。実はロジバンの冠詞には関連する数が初期設定で決められていまして、「lo~」 だと「su'o pa lo ro ~(全ての~のうちの少なくとも1つ)」がそれにあたります。
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法学>民事法>商業登記法>コンメンタール商業登記法 (登記事項証明書の交付等) 第10条 登記事項証明書の記載事項は、法務省令で定める。 ---- {{前後 |商業登記法 |第2章 登記簿等 |商業登記法第9条(登記簿等の滅失防止) |商業登記法第11条(登記) 010
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小学校・中学校・高等学校の学習 > 高等学校の学習 > 高等学校工業 > 機械設計 ---- 加筆・訂正を行ってくれる協力者をお待ちしています。この内容は暫定的な物です。 ---- 指導要領では次のように教育内容を定めてます。 章や節のページ名の命名での混乱を回避するため、各項目のページ名は、指導要領の表現に準拠した名称に統一したいと思います。 ※ 以上、指導要領で定めてある単元名。 指導要領にない話題はこちらで。 きかいせつけい
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法学>民事法>コンメンタール民法>第3編 債権 (コンメンタール民法) (貸主の引渡義務等) 第590条 第551条の規定は、前条第1項の特約のない消費貸借について準用する。 前条第1項の特約の有無にかかわらず、貸主から引き渡された物が種類又は品質に関して契約の内容に適合しないものであるときは、借主は、その物の価額を返還することができる。 2017年改正により、以下の条文から改正。 (貸主の担保責任) 利息付きの消費貸借において、物に隠れた瑕疵があったときは、貸主は、瑕疵がない物をもってこれに代えなければならない。この場合においては、損害賠償の請求を妨げない。 無利息の消費貸借においては、借主は、瑕疵がある物の価額を返還することができる。この場合において、貸主がその瑕疵を知りながら借主に告げなかったときは、前項の規定を準用する。 ---- {{前後 |民法 |第3編 債権 第2章 契約 第5節 消費貸借 |民法第589条(利息) |民法第591条(返還の時期) 590 590
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前)(次) 第27条の8 労働委員会が証人に陳述させるときは、その証人に宣誓をさせなければならない。 労働委員会が当事者に陳述させるときは、その当事者に宣誓をさせることができる。 27の8
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民事訴訟法>民事訴訟規則 (口頭弁論調書の実質的記載事項・法第160条) 第67条 口頭弁論の調書には、弁論の要領を記載し、特に、次に掲げる事項を明確にしなければならない。 前項の規定にかかわらず、訴訟が裁判によらないで完結した場合には、裁判長の許可を得て、証人、当事者本人及び鑑定人の陳述並びに検証の結果の記載を省略することができる。ただし、当事者が訴訟の完結を知った日から一週間以内にその記載をすべき旨の申出をしたときは、この限りでない。 口頭弁論の調書には、弁論の要領のほか、当事者による攻撃又は防御の方法の提出の予定その他訴訟手続の進行に関する事項を記載することができる。 ---- {{前後 |民事訴訟規則 |第2編 第一審の訴訟手続 第3章 証拠 第4節 鑑定 |民事訴訟規則第66条(口頭弁論調書の形式的記載事項・法第160条) |民事訴訟規則第68条(調書の記載に代わる録音テープ等への記録) 067
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現役生は制服を着用する。浪人生や制服がない場合はスーツ・ワイシャツ・ネクタイを着用する。靴は特別な理由(天候不良や経済状況など)がない場合、華美でない革靴が好ましい。 一般的には目を見て話せと言われるが、目をじっと見られていると面接官も落ち着かないので、実際には眉毛のあたりやネクタイの結び目あたりを見て話したほうが良い。医学部の面接に於いては精神鑑定を専門とする医師が同席する場合がある。視線をキョロキョロさせるのは鑑定上好ましい影響を与えない。 必ずされる質問である。医師はお金が儲かるから、社会的地位が高いから、安定しているから、かっこいいから、純粋に学問的に興味があるから、などと答えるのは一般的に好ましくないとされる。親が医師だからというという答えも、それだけでは弱い。自発的な理由も述べる。自分の入院体験などを出すのは良いが、体力がないと思われないように気をつける。また、医学という学問に対する純粋な熱意や興味も十分な理由となりうる。基礎研究医を志望する学生が減少傾向にあり、医学部というこれからはいる場所で何を学んでいくのかよく理解していない受験生が増えつつある今、純粋な学問的好奇心を示すことも重要であるといえる。 (追記) 面接官(医学部教員)からよく聞くのは、「医師になってから何をしたいか」というビジョンを語ってほしいという事。また、親戚が病気になったから、自分が病気になったからと言った理由は、多くの人が語るため避けたほうがよい。毎年々々朝から夕方まで、同じような内容を延々と聴かされる面接官の気持ちを少し想像してみてほしい。 ちなみに、虫垂炎で入院した事を医師の理由にした受験生がいたが、見事に消化器外科教授の怒りを買った。誰でもかかりうるような病気を医師の志望動機にするのは、あまりにも短絡的で動機として弱すぎる。 学問的に興味があるから、は基礎研究をしたい人にとってならば良い志望動機となる。ただ、なぜその学問に興味があるのか、しっかりした具体的理由を語ることが必要である。 必ずされる質問である。学閥が強いからなどと答えると悪い印象を与える。臨床・研究ともに水準が高く、日本の医学会をリードしてきたからなどと答える。ただ、表面的な受け答えにならいように注意すること。大学の面接なのでやはり、「どういった点が水準が高いと感じたの?」や「特にどういった分野でリードして来たと思うの?」と込み入って聞かれることも想定しておくこと。首都圏の医学部は特に競合大学が多いため、自分の将来像と大学の特色を照らし合わせて合理的に面接官に説明できるとよい。 地方大学の場合は、「センターがいまいちだった」「都会に残るには成績が足りない」と言った本音は面接官は百も承知。ただ、直接それを言うのは憚られるだろう。大切なのは、マイナス的な発言にならないことである。 大学自体について好いことを言うのが難しければ、その地域を褒める等、もっともらしい理由をつける。多少の脚色はかまわないが、突っ込まれた時に慌てないように。 揺さぶりをかけるために「医師に向いていない。」と言われる可能性もある。これは、どのような態度に出るかを観られている。これは実務を行うことになれば、患者さんの中に理不尽なことをしたり言って来る人、あるいはメディアで批判をされる事態等に出くわす場面が度々あることによる。感情的にならず、理路整然として「これからどうしていきたいか」を念頭に置き、受け答えすれば問題ない。くれぐれも「適性がない」と言われたからといって、人格が否定されたわけではないので注意されたい。 自身のセールスポイントであるので、謙遜することなくどんどん述べると良い。その上で、過去にその長所が生きたエピソード、さらには未来で医師となる上でどういった場面で活かせそうか、と言うことも用意しておくこと。自身の短所よりも見つけにくいと感じるかもしれないが「有りません。」と答えるのは、自己分析をきちんとしているのか、とマイナスに解釈されてしまう可能性が高いので避ける事が好ましい。長所を知らないのは自身では謙遜しているように感じるかもしれないが、面接官(=医学部医学科教員)には好感を与えることは無いので必ず探しておくこと。 明らかな短所を述べるのはまずい(喧嘩っ早い、体力が無い等)。短所だが長所ともとれる性格を述べる。加えて、その短所を改善するためにどのように努力しているかまでを答えられるようになれれば、尚更可である。 医学とそれ以外の分野の人をそれぞれ考えておく。具体的な人物名を考えておく。どういう点が尊敬できるのかも述べる。 患者の権利についての意識が高まってきているので、告知を一切行わないという答えは好ましくない。患者ひとりひとりのバックグラウンド(進行度・家族構成・本人の思想・経済状況・精神状態)をよく理解した上で、EBM(Evidence Based Medicine)だけではなくNBM(Narrative Based Medicine)を進めていくのが好ましい。 脳死と遷延性意識障害(植物状態)の違いと、関連法案を押さえる。臓器移植に賛成か反対かを答える。個人の価値観に依存するのでどちらでも良いが(正解はない)、ある種の「逃げ」としては一般論で賛成、反対を言うのではなく、個別具体的事案によって柔軟に考えたいと答えるのも手である。 医師個人の能力や人格のみを批判するのはまずい。労働時間が長すぎることなどについても述べ、激変する医療現場の労働環境問題に関心を持っていることを示すのも良い。2018年末頃から関連法案が次々に成立・討議されているためよく情報収集しておくこと。 日本全体で見れば医師数はあと数十年で飽和すると言われている一方、内陸部などの過疎地域での医療過疎が深刻な問題となっている。医師の絶対数を増やすことに日本医師会が根強く反対しているため医学部定員を増やすのは難しい。しかし、医学教育の中で地元の医療へ貢献する意志をもたせたり、国・地方自治体の積極的な介入により医師の偏在を緩和したりすることは可能である。 生物学は生物に関すること全般を扱う学問である。基礎医学は人体の構造や機能を研究する学問である。臨床医学は人間の治療を目的とする学問である。 基礎医学系に進みたい場合は、間接的だが多く人の役に立つというように答える。精神科に進みたい場合は、DSMなどについて理解しておく。 特に地方大学を受験する場合、この質問の対策は必須となる。大都市圏の極端な一極集中が進んだ今、地方大学は慢性的かつ致命的な人手不足に直面している。診療科によっては、旧六医科大学どころか地方旧帝大さえ存続の危機にある。そのような土地の医療を支えている医局員が、卒後も残ると考える受験生を優先したいと考えるのは当然である。縁も所縁もない土地に出願するのは医学部受験生にとっては珍しくないが、そのような受験生は上記の質問に対して入念に準備しておく必要がある。反対に、その地方で生まれ育った場合などはこの問いの対策はほぼ不要である。むしろ「なぜ大都市圏の大学を受験しないのか」という質問を受けるかもしれない。 出身高校をけなすと良く思われない。 校風や特色など聞かれる場合も多いので簡単に答えられるようにしておくこと。 医師は体力が重要なので、運動系の部活動の方が面接官には好ましく思われる。文化系の部活動の場合は学校外で体を動かしていたというように答えれば良い。帰宅部はあまり良く思われない。 経験がなければないで良い。医学部に入学したらやってみるとでも答えれば良い。 マンガ・アニメ・ゲームなどの趣味はあまり良く思われない。読書と答えると愛読書について聞かれる。音楽鑑賞と答えるとどういうジャンルの音楽を聞くか尋ねられる。 趣味で読書と答えても、この質問がされる。医師が書いた本に限る必要はない。 地方国立大学で当該県出身の有名作家の作品を聞かれたケースもある。 医学系と政治経済系の両方の話題を考えておく。政治経済系は当否に関して対立の激しい(政治的に微妙な問題を含む)マターは避けたほうが良い。 まず必要ない。無論、面接官は医学のプロであり、専門用語を並べても「釈迦に説法」である。仮に誤った知識を述べた場合はかなりの悪印象を与える。知っていれば答えても良いが、知らなければ「存じませんでした。入学後にしっかり勉強します」と回答するのが無難かつ賢明である。判らないのに知ったかぶりをしないこと。聞かれてもいない専門知識をひけらかさないこと。筆記試験を突破することが受験生として何より肝要である。大きな話題となった医学知識を補充しておくことは、医学に興味があるとして好印象を与える場合がある(ノーベル医学生理学賞の受賞者の研究など)。言うまでもなく、筆記試験に余裕がある場合に限り、面接試験の直前に補充すればよい。 どのような友人がいるか。親友はいるか。友人たちの中で自分はどのような役割かを答える。 そのほか、友人関係についての質問として「本当の友人とはどういうものか?」や「トラブルをどのように乗り越えるか」など。 単なる試験の出来不出来を答えるだけでなく、各科目のある程度具体的な出来を答えた方がよい。また基本的には、目上の人に向けての会話であることを自覚して話すこと。「死にました」や「ヤバかった」等の同級生の間で使うような言葉は絶対に避けることである。 受験者個々の人生観を聞く質問である。気に入った言葉であれば何でもよい。加えて好きになったエピソード(自分にとって好ましい結果を生んだ体験、自分が良くなるきっかけとなった体験等で可)を用意しておくことが好ましい。受験者個々の人物を問う試験なので、くれぐれも有名台詞(例:一期一会)の受け売り、と思われないことが大切である。 入院経験があれば、そのときの医師について述べる。いなければいないで良い。 興味がある医学の分野について述べる。入りたい部活動が決まっていればそれを答える。決まっていなければ、部活動はいくつか回ってみてから決めると答えても良い。医学部は医学部生だけで構成される部活動が多い。 私立大学の医学部は親が医師の場合が比較的多いものの、近年は会社経営・会社員や教員・公務員である場合も多い。親が医師でないという理由だけで落とされることはない。正直に答える。 無論、面接試験を受けている大学を第一志望と述べるのが賢明。併願している大学名も、偏差値や医学会の影響力などを考慮して伏せるのが良い。例えば、日本医科大学の面接で、第一志望を順天堂大学と述べるのは印象が悪くなるだろう。反対に、順天堂大学の面接で、日本医科大学を併願しているが第一志望は貴大学であると述べれば印象は良くなるかもしれない(保証はしない)。 ほとんどの大学ではあからさまな女子差別は行われないが、結局は差別されると考えた上で受験しなければならない。「頑張ってどうにかする」と表面的に言うだけではほとんどが同じ答えになってしまう。可能ならば、どのように両立させるのか具体的な回答を用意しておくことが好ましい。結婚や出産を犠牲にして医療に身を捧げるつもりである、という回答も好印象を与えるかもしれない。結局のところ、女医は結婚や出産などライフワークバランスを優先する場合が多い。そのような女医に対して悪印象を抱く医師は男性だけでなく、第一線にいる女性医師にも少なからず存在する。そして大学受験の面接官は、前述のような最前線の医師が行う場合が多い。 なぜ、進路を変更してまで医学部なのか理由をしっかり答える。 理系学部出身ならば、基礎医学の理解や研究に役立つ。文系であったとしても卒後の臨床分野においてマネジメント面で役に立つことがある。専攻が役に立たなければ、一からやり直すという決意を述べる。
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法学>民事法>商法>コンメンタール>コンメンタール手形法 第78条 約束手形の振出人は、為替手形の引受人と同一の義務を負う。 一覧後定期払の約束手形は、第23条に規定する期間内に振出人の一覧のためにこれを呈示する必要がある。一覧後の期間は、振出人が手形に一覧の旨を記載して署名した日から進行する。振出人が日附のある一覧の旨の記載を拒んだときは、拒絶証書によってこれを証明する必要がある(第25条)。その日附は、一覧後の期間の初日とする。 ---- {{前後 |手形法 |第12章 通則 |第77条 |第79条 78